JPH07335879A - 保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置 - Google Patents

保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置

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JPH07335879A
JPH07335879A JP15057594A JP15057594A JPH07335879A JP H07335879 A JPH07335879 A JP H07335879A JP 15057594 A JP15057594 A JP 15057594A JP 15057594 A JP15057594 A JP 15057594A JP H07335879 A JPH07335879 A JP H07335879A
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electrode
adjacent
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Application number
JP15057594A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kono
恭彦 河野
Yoshiteru Shimizu
喜輝 清水
Yasuki Nakano
安紀 中野
Yoshitaka Sugawara
良孝 菅原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護回路素子をIGBTに内蔵する場合、コ
レクタからの注入キャリアにより、内蔵する保護回路素
子に付随する寄生素子の動作による保護回路が誤動作す
るという問題点を解決する。 【構成】 検出素子を除く保護回路素子形成領域3に対
応するコレタク層5に、コレクタ電極4からのキャリア
の注入を阻止する構造の第5の層7を設けたものであ
り、該第5の層が、他方導電型の短絡層7、半導体基体
内に選択的に結晶欠陥領域を形成した構造、半導体基体
内に選択的に絶縁物層を形成した構造、第1の電極を削
除した構造、第1の層の不純物濃度を他の領域の第1の
層の不純物濃度よりも低濃度に形成した構造のうちの1
つ又はそれらの組合せからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保護回路を内蔵した絶
縁ゲート半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速で低損失のスイッチング素子として
広く利用されている素子の一つに絶縁ゲートバイポーラ
トランジスタ(以下、これをIGBTと呼ぶ)がある。
このIGBTが広く利用されその重要さを増すに従い、
負荷短絡等の事故が発生した場合にIGBTを保護する
保護回路の重要性が高まってきた。IGBT使用時に回
路に事故が発生すると、過電流や過電圧により素子が破
壊される場合がある。この場合、IGBTを破壊から守
る保護回路が必要となる。これは、IGBTに接続され
た過電流もしくは過電圧検出素子(以下、検出素子と呼
ぶ。)が異常を検出し、IGBTのゲート電圧を制御し
IGBTを破壊から守るものである。この保護回路はI
GBTと、ダイオードやトランジスタ、抵抗、コンデン
サなどを組み合わせて構成されており、モジュールなど
にパッケージ化されている場合が多い。
【0003】一方、IGBTを用いた電力変換装置の小
型化の要求が高まっており、構成回路のIC化、ワンチ
ップ化が進められている。前述の保護回路についてもI
GBT素子内部へのワンチップ化が広く研究されてい
る。前述の保護回路内蔵IGBTは、負荷短絡などの事
故時に検出素子によりIGBTの過電流を検知しIGB
Tゲート電極に接続された保護回路を動作させ、IGB
Tのゲート電圧を制御することにより素子を破壊から保
護するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
保護回路内蔵IGBTは、保護回路構成素子とIGBT
を同一半導体基体内に形成するために保護回路素子に付
随する寄生素子の動作により、保護回路の誤動作が発生
しやすいという問題点がある。保護回路内蔵IGBTの
場合、コレクタより注入されたキャリアが、半導体基体
内部に形成された保護回路構成素子の1つに到達する
と、保護回路構成素子に付随する寄生素子が動作し、最
終的には素子がラッチアップし破壊につながったり、保
護回路が誤動作したりするなどの問題点を有している。
本発明は、前記問題点を解決するものであって、保護回
路形成領域へのキャリアの注入による寄生素子の動作を
防止し、保護回路の誤動作をなくした保護回路内蔵絶縁
ゲート半導体装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、少なくとも、一対の主表面と、一方の
主表面に隣接する一方導電型(例えばp型)の第1の層
であるコレクタ層と、該第1の層のコレクタ層と他方の
主表面とに隣接する他方導電型(例えばn型)の第2の
層であるドリフト層とを有する半導体基体がそれぞれ隣
接する第1の領域と第2の領域と第3の領域とに分か
れ、第1の領域には少なくとも、他方の主表面に隣接し
て第2の層のドリフト層内に選択的に複数形成された一
方導電型の第3の層であるベース層と、他方の主表面に
隣接して第3の層のベース層内に選択的に形成された他
方導電型の第4の層であるエミッタ層と、一方の主表面
に形成された第1の電極であるコレクタ電極、他方の主
表面の第3の層のベース層の露出部分に絶縁膜を介して
形成された第2の電極であるゲート電極、他方の主表面
の第3の層のべース層と第4の層のエミッタ層とに接触
して形成された第3の電極であるエミッタ電極とからな
る絶縁ゲート半導体素子が配置形成され、第2の領域に
は少なくとも、一方の主表面に形成された第1の電極の
コレクタ電極と、他方の主表面に隣接して第2の層のド
リフト層内に前記絶縁ゲート半導体素子1個ないし複数
個からなる検出素子とが形成され、第3の領域には、一
方の主表面に形成された第1の電極のコレクタ電極と保
護回路構成素子とが形成された半導体装置において、第
3の領域に第1の電極のコレクタ電極からのキャリアを
阻止する構造の第5の層を設けたことを特徴とする保護
回路内蔵絶縁ゲート半導体装置としたものである。
【0006】また、本発明では、少なくとも、一対の主
表面と、一方の主表面に隣接する一方導電型の第1の
層、第1の層に隣接する他方導電型の第2の層、第2の
層と他方の主表面に隣接する一方導電型の第6の層とを
有する半導体基体がそれぞれ隣接する第4の領域と第5
の領域と第6の領域とに分かれ、第4の領域には少なく
とも、他方の主表面に隣接して第6の層内に選択的に複
数形成された他方導電型の第7の層、他方の主表面に隣
接して第7の層内に選択的に形成された一方導電型の第
8の層と、一方の主表面に形成された第1の電極、他方
の主表面の第7の層の露出部分に絶縁膜を介して形成さ
れた第2の電極、他方の主表面の第7の層と第8の層と
に接触して形成された第3の電極とからなる絶縁ゲート
半導体素子が配置形成され、第5の領域には少なくと
も、一方の主表面に形成された第1の電極と、他方の主
表面に隣接して第6の層内に前記絶縁ゲート半導体素子
1個ないし複数個からなる検出素子とが形成され、第6
の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された第1
の電極と、保護回路構成素子とが形成された半導体装置
において、第6の領域に第1の電極からのキャリアの注
入を阻止する構造の第5の層を設けたことを特徴とする
保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置としたものである。
【0007】更に、本発明では、少なくとも、一対の主
表面と、一方の主表面に隣接する一方導電型の第1の
層、第1の層と他方の主表面とに隣接する他方導電型の
第2の層とを有する半導体基体がそれぞれ隣接する第7
の領域と第8の領域と第9の領域とに分かれ、第7の領
域には少なくとも、他方の主表面に隣接して第2の層内
に選択的に複数形成された一方導電型の第3の層、他方
の主表面に隣接して第3の層内に選択的に形成された他
方導電型の第4の層と、他方の主表面に隣接して第2の
層内に選択的に形成された一方導電型の第9の層、他方
の主表面に隣接して第9の層内に選択的に形成された他
方導電型の第10の層と、一方の主表面に形成された第
1の電極、他方の主表面の第2の層の露出部分と第3の
層の露出部分と第9の層の露出部分とに連続して絶縁膜
を介して形成された第4の電極、他方の主表面の第3の
層と第4の層とに接触して形成された第5の電極とから
なる絶縁ゲート半導体素子が配置形成され、第8の領域
には少なくとも、一方の主表面に形成された第1の電極
と、他方の主表面に隣接して第2の層内に前記絶縁ゲー
ト半導体素子1個ないし複数個からなる検出素子とが形
成され、第9の領域には少なくとも、一方の主表面に形
成された第1の電極と、保護回路構成素子とが形成され
た半導体装置において、第9の領域に第1の電極からの
キャリアの注入を阻止する構造の第5の層を設けたこと
を特徴とする保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置とした
ものである。
【0008】上記の半導体装置において、第1の電極か
らのキャリアの注入を阻止する構造の第5の層は、第1
の層に設けた他方導電型の短絡層であってもよく、ま
た、半導体基体内に選択的に結晶欠陥領域を形成した構
造、半導体基体内に選択的に絶縁物層を形成した構造、
第1の電極を削除した構造、第1の層の不純物濃度を他
の領域の第1の層の不純物濃度よりも低濃度に形成した
構造のうちの1つ又はそれらの組合せからなる。
【0009】このように、本発明は、一方導電型(例え
ばp型)の第1の層であるコレクタ層と、他方の主表面
とコレクタ層の一方の主表面とに隣接して形成された他
方導電型(例えばn型)の第2の層であるドリフト層と
を有する半導体基体を第1と第2と第3の領域に分け、
第1の領域には、ドリフト層内にドリフト層の表面に隣
接して選択的に複数形成された一方導電型の第3の層で
あるベース層と、ベース層内にベース層の表面に隣接し
て選択的に形成された他方導電型の第4の層であるエミ
ッタ層と、ベース層とエミッタ層に接触して形成された
第3の電極であるエミッタ電極と、ベース層の表面の露
出部分に絶縁膜を介して形成された第2の電極であるゲ
ート電極とを備えるIGBTを繰り返し配置した主IG
BTが形成され、第2の領域には、ドリフト層の表面に
隣接して前記IGBTを1個ないし複数個形成した検出
素子が形成され、第3の領域には、保護回路構成素子と
が形成されたものにおいて、第3の領域のコレクタ層
を、前記の第1の電極のコレクタ電極からのキャリアの
注入を阻止する構造に置き換えた構造を具備する。
【0010】上記の保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置
は、一対の直流端子と、交流出力の相数と同数の交流端
子と、一対の直流端子間に接続され、それぞれスイッチ
ング素子と逆極性のダイオードの並列回路を2個直列接
続した構成から成り、並列回路の相互接続点が異なる交
流端子に接続された交流出力の相数と同数のインバータ
単位とを具備する電力変換装置におけるスイッチング素
子に好適に用いることができる。
【0011】
【作用】前記手段によれば、この保護回路内蔵絶縁ゲー
ト半導体装置は、保護回路領域へのコレクタ電極からの
キャリアの注入を遮断する。これにより、保護回路領域
へのキャリアの注入により発生する寄生素子の動作を防
止し、保護回路の誤動作、素子のラッチアップを防止す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて具体的に説明す
る。 実施例1 図1、2及び3は、本発明を保護回路内蔵IGBTの短
絡保護構造に適用した実施例である。図1は保護回路構
成素子の配置の一部分を示す平面図であり、図2は図1
におけるA−B断面の構造を示す断面図、そして図3は
保護回路の等価回路図である。図2では、半導体基体表
面に形成された各素子は上部に示された配線により接続
されているが、これは図示する上で便宜上このような表
現方法を取っており、実際は図1に示すように半導体基
体表面に形成されたアルミ層や多結晶シリコン層により
各素子が接続されている。
【0013】図1、2及び3において、1は第1の領域
である主IGBT領域、2は第2の領域である検出素子
形成領域、3は第3の領域である保護回路領域、4は半
導体基体の一方の主表面に形成された第1の電極のコレ
クタ電極、5は半導体基体の一方の主表面に隣接して形
成された一方導電型(例えばp型)の第1の層であるコ
レクタ層、6は半導体基体の他方の主表面とコレクタ層
とに隣接して形成された他方導電型(例えばn型)の第
2の層であるドリフト層、7はコレクタ層内に形成され
た第5の層である他方導電型のコレクタ短絡層である。
第1の領域の主IGBT領域において、9はドリフト層
内に形成された一方導電型の第3の層であるベース層、
10はベース層内に形成された他方導電型の第4の層で
あるエミッタ層、11は他方の主表面に露出したベース
層表面に形成されたゲート絶縁膜、12はゲート絶縁膜
表面に形成された第2の電極である絶縁ゲート電極、1
3は他方の主表面にベース層とエミッタ層とに隣接して
形成された第3の電極であるエミッタ電極である。
【0014】第2の領域の検出素子形成領域において、
20は他方の主表面に隣接してドリフト層内に形成され
たセンスIGBT(検出素子)、21は他方の主表面に
隣接してドリフト層内に形成された一方導電型のセンス
ベース層、22はセンスベース層内に形成された他方導
電型のセンスエミッタ層、23はセンスベース層とセン
スエミッタ層とに接触して形成されたセンスエミッタ電
極、24は他方の主表面に露出したセンスベース層表面
に形成されたセンスゲート絶縁膜、25はセンスゲート
絶縁膜表面に形成されたセンス絶縁ゲート電極、30は
他方主表面に形成されセンスIGBTのエミッタ電極と
主IGBTのエミッタ電極とに接続されたセンス抵抗で
ある。
【0015】また第3の領域の保護回路領域において、
31は主IGBTのゲート電極に接続されたツェナーダ
イオードアノード電極、32は主IGBTのゲート電極
とMOSFETのドレイン電極とに接続されたツェナー
ダイオード、40は他方の主表面に隣接して、ドリフト
層内に形成されたMOSFET、41はドリフト層内に
形成された一方導電型のMOSFETベース層、42は
MOSFETベース層内に形成された他方導電型のMO
SFETドレイン層、43はMOSFETベース層内に
形成された他方導電型のMOSFETエミッタ層、44
はMOSFETドレイン層に接触して形成されたMOS
FETドレイン電極、45はMOSFETベース層の露
出部分に形成されたMOSFET絶縁ゲート膜、46は
MOSFET絶縁ゲート膜表面に形成されたMOSFE
T絶縁ゲート電極、47はMOSFETベース層とMO
SFETソース層とに接触して形成されたMOSFET
ソース電極である。
【0016】50は主IGBTとセンス抵抗の一端とM
OSFETのソース電極に接続されたエミッタ電極端
子、51は主IGBTとセンスIGBTのゲート電極に
接続されたゲート電極端子である。保護回路の動作につ
いて簡単に説明すると、図1、図2、図3において、I
GBTに短絡電流が流れると、IGBT1と並列に接続
されているセンスIGBT20に流れている電流が増加
し、抵抗30の両端の電位差を増加させる。抵抗30の
一方の端子に接続されているMOSFET40のゲート
電位もこれに伴い上昇する。MOSFET40のゲート
電位が上昇してしきい値電圧を越えるとMOSFET4
0がオンし、ゲート電極端子51の電位をツェナーダイ
オード32の降伏電圧とMOSFET40オン電圧の合
計まで低下させる。IGBTのゲート電圧の制限によ
り、IGBTに流れている短絡電流が制限され、素子を
破壊から守る。
【0017】上記構造の保護回路内蔵IGBTでは、主
IGBT動作時にコレクタ電極から注入されるキャリア
の一部が、保護回路構成素子の1つであるMOSFET
のMOSFETソース層に漏れてしまう。この漏れ電流
は主IGBTの電流量の増加に伴い大きくなり、ある特
定の電流量を越えるとMOSFETと主IGBTにより
構成される寄生素子が動作してしまう。寄生素子の動作
により最終的には保護回路の誤動作やラッチアップによ
る素子の破壊などを引き起こす。このため、本実施例で
は保護回路構成素子形成領域に対応するコレクタ層をコ
レクタ層とは異なる導電形(ここではn型)のコレクタ
短絡層で置き換え、この領域のコレクタ電極からのキャ
リアの注入を阻止した構造を形成している。この領域で
のキャリアの注入が阻止されたために、保護回路構成素
子に到達するキャリアが減少し、付随する寄生素子の動
作を抑えることが出来る。
【0018】実施例2 図4は、本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す他の実施例である。図4は保護回路
素子形成領域の断面構造の一部分を示す。図4におい
て、60は保護回路構成素子が形成された領域に対応し
た半導体基体中に、選択的に形成された結晶欠陥領域で
ある。図中のその他の番号は、実施例1と同じである。
【0019】本実施例においては、コレクタ電極から注
入されたキャリアは結晶欠陥領域60に入ると結晶欠陥
にトラップされ、保護回路素子への到達がはばまれるこ
とになる。これにより、保護回路素子に付随する寄生素
子の動作を阻止することができ保護回路の誤動作、素子
の破壊を防止する。この場合、結晶欠陥領域の形成方法
としては過電流粒子の照射などがある。荷電粒子の照射
はセンスIGBTを除く保護回路素子形成領域に対応す
るドリフト層の一部やコレクタ層に選択的に照射する。
これは、センスIGBTに対応する半導体基体内に荷電
粒子の照射を行うとセンスIGBTに流れるセンス電流
が減少し、センス感度が低下する恐れがあるためであ
る。本実施例の特徴としては荷電粒子の照射により結晶
欠陥領域を形成できるために、容易な製造プロセス効果
を上げることができる。
【0020】実施例3 図5は本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護構
造への適用を示す他の実施例である。図5では保護回路
素子形成領域の断面構造の一部分を示す。図5におい
て、61はセンスIGBTを除く保護回路領域に対応す
る半導体基体内部に選択的に形成された絶縁物層であ
る。本実施例によれば、絶縁物層61を形成したことに
より、コレクタ電極より注入されたキャリアの保護回路
構成素子への到達を阻止することが出来る。これによ
り、寄生素子による保護回路の誤動作を防止することが
可能となる。本実施例において、絶縁物層の形成には酸
素の注入などがある。高エネルギーによる酸素の半導体
基体への注入により選択的に半導体基体内に絶縁物層を
形成する。
【0021】実施例4 図6は本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護構
造への適用を示す他の実施例である。図6では保護回路
素子形成領域の断面構造の一部分を示す。図6において
は、保護回路構成素子形成領域に対応する部分のコレク
タ電極3を削除した構造となっている。コレクタ電極を
部分的に削除したことにより、電極削除部分からのキャ
リアの注入が無くなり、寄生素子の誤動作を防ぐことが
出来る。
【0022】実施例5 図7は本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護構
造への適用を示す他の実施例である。図7では保護回路
素子形成領域の断面構造の一部分を示す。図7におい
て、62はセンスIGBTを除く保護回路素子に対応す
るコレクタ層5の不純物濃度をセンスIGBTに対応す
るコレクタ層及び第1の領域のコレクタ層の不純物濃度
よりも選択的に低不純物濃度に形成した低濃度コレクタ
層である。
【0023】本実施例によれば、62を低不純物濃度と
したことにより、センスIGBT20を除く保護回路素
子形成領域へのコレクタ層5からのキャリアの注入が抑
制され、保護回路素子に付随する寄生素子の動作を抑制
することができ、保護回路の誤動作、素子のラッチアッ
プを防止する。上述の実施例ではドリフト層を低不純物
濃度の均一な層で形成したノンパンチスルー型のIGB
Tについて述べたが、コレクタ層に隣接するドリフト層
の一部分を高不純物濃度に形成したパンチスルー型のI
GBTについても適用出来、同様の効果を得られる。次
に、パンチスルー型IGBTに特有な実施例について示
す。
【0024】実施例6 図8は本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護構
造への適用を示す他の実施例である。本実施例ではIG
BTの1変形例であるドリフト層の一部分を高不純物濃
度に形成したパンチスルー型IGBTへの適用について
示す。図8では保護回路素子形成領域の断面構造の一部
分を示す。
【0025】図8において、63はコレクタ層に隣接し
たドリフト層の一部分を高不純物濃度形成した他方導電
型のバッファ層であり、64はセンスIGBTを除く保
護回路素子に対応するバッファ層5の不純物濃度をセン
スIGBTに対応するバッファ層及び第1の領域のバッ
ファ層の不純物濃度よりも選択的に高不純物濃度に形成
した高濃度バッファ層である。本実施例によれば、63
を高不純物濃度としたことにより、センスIGBT20
を除く保護回路素子形成領域へのコレクタ層5からのキ
ャリアの注入が抑制され保護回路素子に付随する寄生素
子の動作を抑制することができ保護回路の誤動作を防止
する。
【0026】以上の様に保護回路素子へのキャリアの注
入を防ぐ手段について代表的な例を挙げて示したが、前
述の手段を組合せて実施すればより効果的に寄生動作の
防止を行うことが出来る。上記の実施例では、IGBT
への適用についてのみ示したが、保護回路を内蔵する素
子ならば他の絶縁ゲート半導体素子への適用も出来る。
他の半導体素子への適用の一例を以下に示す。
【0027】実施例7 図9は本発明による保護回路内蔵絶縁ゲートコントロー
ルサイリスタ(以下、MCTと呼ぶ)への適用を示す実
施例である。図9では保護回路素子形成領域の断面構造
の一部分を示す。図9において、101は第4の領域で
ある主MCT領域、102は第5の領域である検出素子
形成領域、103は第6の領域である保護回路領域、1
04は半導体基体の一方の主表面に形成されたアノード
電極、105は半導体基体の一方の主表面に隣接して形
成された一方導電型(例えばp型)のエミッタ層、10
6は半導体基体内にエミッタ層に隣接して形成された他
方導電型(例えばn型)のnベース層、107は半導体
基体内に他方の主表面とnベース層とに隣接して形成さ
れた一方導電型導電形のpベース層、108はエミッタ
層内に形成された他方導電型のエミッタ短絡層である。
【0028】主MCT領域において、109はpベース
層内に形成された他方導電型のnエミッタ層、110は
nエミッタ層内に形成された一方導電型のカソード層、
111は他方の主表面に露出したnエミッタ層表面に形
成されたゲート絶縁膜、112はゲート絶縁膜表面に形
成された絶縁ゲート電極、113は他方の主表面にnエ
ミッタ層とカソード層とに接触して形成されたカソード
電極である。
【0029】検出素子形成領域において、120は他方
の主表面に隣接してpベース層内に形成されたセンスM
CT(検出素子)、121は他方の主表面に隣接してp
ベース層内に形成された他方導電型のセンスnエミッタ
層、122はセンスnエミッタ層内に形成された一方導
電型のセンスカソード層、123はセンスnエミッタ層
とセンスカソード層とに接触して形成されたセンスカソ
ード電極、124は他方の主表面に露出したセンスnエ
ミッタ層表面に形成されたセンスゲート絶縁膜、125
はセンスゲート絶縁膜表面に形成されたセンス絶縁ゲー
ト電極、130は他方表面に形成されたセンスMCTの
カソード電極と主MCTのカソード電極とに接続された
センス抵抗である。
【0030】また、保護回路領域において、131は主
MCTのゲート電極に接続されたツェナーダイオードア
ノード電極、32は主MCTのゲート電極とMOSFE
Tのドレイン電極とに接続されたツェナーダイオード、
140は他方の主表面に隣接して、pベース層内に形成
されたMOSFET、141はドリフト層内に形成され
た他方導電型のMOSFETベース層、142はMOS
FETベース層内に形成された一方導電型のMOSFE
Tドレイン層、143はMOSFETベース層内に形成
された一方導電型のMOSFETエミッタ層、144は
MOSFETドレイン層に接触して形成されたMOSF
ETドレイン電極、145はMOSFETベース層の露
出部分に形成されたMOSFET絶縁ゲート膜、146
はMOSFET絶縁ゲート膜表面に形成されたMOSF
ET絶縁ゲート電極、147はMOSFETベース層と
MOSFETソース層とに接触して形成されたMOSF
ETソース電極である。
【0031】150は主MCTカソード電極とセンス抵
抗の一端とMOSFETのソース電極に接続されたカソ
ード電極端子、151は主MCTとセンスIGBTのゲ
ート電極に接続されたゲート電極端子である。本実施例
は、実施例1におけるIGBTをMCTで置き換えたも
のであるが、実施例2〜5においてもIGBTとMCT
とを置き換えて同様の効果が得られる。
【0032】実施例8 図10は本発明による保護回路内蔵エミッタスイッチサ
イリスタ(以下、ESTと呼ぶ)への適用を示す実施例
である。図10では保護回路素子形成領域の断面構造の
一部分を示す。図10において、201は第7の領域で
ある主EST領域、202は第8の領域である検出素子
形成領域、203は第9の領域である保護回路領域、2
04は半導体基体の一方の主表面に形成されたアノード
電極、205は半導体基体の一方の主表面に隣接して形
成された一方導電型(例えばp型)のアノード層、20
6は半導体基体の他方の主表面とアノード層とに隣接し
て形成された他方導電型(例えばn型)のドリフト層、
207はアノード層内に形成された他方導電型のアノー
ド短絡層である。
【0033】主EST領域において、209はドリフト
層内に形成された一方導電型のベース層、210はベー
ス層内に形成された他方導電型のカソード層、211は
他方の主表面に露出したベース層表面に形成されたゲー
ト絶縁膜、212はゲート絶縁膜表面に形成された絶縁
ゲート電極、213は他方の主表面にベース層とカソー
ド層とに隣接して形成されたカソード電極、214は他
方の主表面に隣接してドリフト層内にベース層と離して
選択的に形成された一方導電型のフロートベース層、2
15は他方の主表面に隣接して、フロートベース内に選
択的に形成された他方導電型のフロート層である。
【0034】検出素子形成領域において、220は他方
の主表面に隣接してドリフト層内に形成されたセンスE
ST(検出素子)、221は他方の主表面に隣接してド
リフト層内に形成された一方導電型のセンスベース層、
222はセンスベース層内に形成された他方導電型のセ
ンスカソード層、223はセンスベース層とセンスカソ
ード層とに接触して形成されたセンスカソード電極、2
24は他方の主表面に露出したセンスベース層表面に形
成されたセンスゲート絶縁膜、225はセンスゲート絶
縁膜表面に形成されたセンス絶縁ゲート電極、226は
他方の主表面に隣接してドリフト層内にセンスベース層
と特定の距離をとって選択的に形成された一方導電型の
センスフロートベース層、227は他方の主表面に隣接
して、センスフロートベース内に選択的に形成された他
方導電型のセンスフロート層、230は他方主表面に形
成されたセンスESTのカソード電極と主ESTのカソ
ード電極とに接続されたセンス抵抗である。
【0035】また保護回路領域において、231は主E
STのゲート電極に接続されたツェナーダイオードアノ
ード電極、232は主ESTのゲート電極とMOSFE
Tのドレイン電極とに接続されたツェナーダイオード、
240は他方の主表面に隣接して、ドリフト層内に形成
されたMOSFET、241はドリフト層内に形成され
た一方導電型のMOSFETベース層、242はMOS
FETベース層内に形成された他方導電型のMOSFE
Tドレイン層、243はMOSFETベース層内に形成
された他方導電型のMOSFETエミッタ層、244は
MOSFETドレイン層に接触して形成されたMOSF
ETドレイン電極、245はMOSFETベース層の露
出部分に形成されたMOSFET絶縁ゲート膜、246
はMOSFET絶縁ゲート膜表面に形成されたMOSF
ET絶縁ゲート電極、247はMOSFETベース層と
MOSFETソース層とに接触して形成されたMOSF
ETソース電極である。
【0036】250は主ESTとセンス抵抗の一端とM
OSFETのソース電極に接続されたカソード電極端
子、251は主ESTとセンスIESTのゲート電極に
接続されたゲート電極端子である。本実施例は、実施例
1におけるIGBTをESTで置き換えたものである
が、実施例2〜6においてもIGBTとESTとを置き
換えて同様の効果が得られる。以上の様に本発明をIG
BT、MCT、ESTに適用した例を示したが、本発明
は他の保護回路を有する素子にも適用することが可能で
ある。他の素子においても発明の本質は同様であり、同
様の効果が得られる。
【0037】実施例9 次に、本発明を適用した素子を用いて構成されたインバ
ータの一実施例を示す。図11は本発明のインバータへ
の適用の一実施例を示す回路図である。図11におい
て、443及び444は直流電源Eに接続される一対の
直流端子、445及び446、447及び448、44
9及び450はそれぞれ直列接続されて一対の直流端子
443及び444間に極性を揃えて並列接続された本発
明を適用したスイッチ素子、451、452、453、
454、455及び456は各スイッチ素子に極性を逆
にして並列接続された負荷電流を還流させるダイオー
ド、457、458及び459は直列接続された2個の
スイッチ素子の接続点からそれぞれ引き出された交流出
力の相数と同数(3個)の交流端子である。
【0038】このように電力変換装置を本発明を適用し
たスイッチ素子で構成すれば、スイッチ素子の保護回路
を新たに形成する必要がなく、装置の小型軽量化、低コ
スト化が図れる。以上、本発明の特定の実施例について
説明してきたが、これに基づき多くの変形や変更を実施
することができる。例えば、n型半導体材料とp型半導
体材料とを逆にした相補型の半導体素子等が考えられ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、保護回路構成素子
に対応する半導体基体内に保護回路構成素子形成領域へ
のキャリアの侵入を抑制又は防止する構造を設けること
により、寄生素子の動作を防止することが出来、保護回
路の誤動作を無くすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例1の平面構造図である。
【図2】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例1の断面構造図である。
【図3】図1の等価回路図である。
【図4】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例2の断面構造図である。
【図5】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例3の断面構造図である。
【図6】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例4の断面構造図である。
【図7】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例5の断面構造図である。
【図8】本発明による保護回路内蔵IGBTの短絡保護
構造への適用を示す実施例6の断面構造図である。
【図9】本発明による保護回路内蔵MCTの短絡保護構
造への適用を示す実施例7の断面構造図である。
【図10】本発明による保護回路内蔵ESTの短絡保護
構造への適用を示す実施例8の断面構造図である。
【図11】本発明による保護回路内蔵IGBTのインバ
ータへの適用を示す回路図である。
【符号の説明】
1:主IGBT領域、2:検出素子形成領域、3:保護
回路領域、4:コレクタ電極、5:コレクタ層、6:ド
リフト層、7:コレクタ短絡層、9:ベース層、10:
エミッタ層、11:ゲート絶縁膜、12:絶縁ゲート電
極、13:エミッタ電極、20:センスIGBT(検出
素子)、21:センスベース層、22:センスエミッタ
層、23:センスエミッタ電極、24:センスゲート絶
縁膜、25:センス絶縁ゲート電極、30:センス抵
抗、31:ツェナーダイオードアノード電極、32:ツ
ェナーダイオード、40:MOSFET、41:MOS
FETベース層、42:MOSFETドレイン層、4
3:MOSFETソース層、44:MOSFETドレイ
ン電極、45:MOSFETドレイン絶縁ゲート膜、4
6:MOSFETドレイン絶縁ゲート電極、47:MO
SFETソース電極、50、エミッタ電極端子、51:
ゲート電極端子、60:結晶欠陥領域、61:絶縁物
層、62:低濃度コレクタ層、63:バッファ層、6
4:高濃度バッファ層、101:主MCT領域、10
2:検出素子形成領域、103:保護回路領域、10
4:アノード電極、105:エミッタ層、106:nベ
ース層、107:pベース層、108:エミッタ短絡
層、109:nエミッタ層、110:カソード層、11
1:ゲート絶縁膜、112:絶縁ゲート電極、113:
カソード電極、120:センスMCT(検出素子)、1
21:センスnエミッタ層、122:センスカソード
層、123:センスカソード電極、124:センスゲー
ト絶縁膜、125:センス絶縁ゲート電極、130:セ
ンス抵抗、131:ツェナーダイオードアノード電極、
132:ツェナーダイオード、140:MOSFET、
141:MOSFETベース層、142:MOSFET
ドレイン層、143:MOSFETエミッタ層、14
4:MOSFETドレイン電極、145:MOSFET
絶縁ゲート膜、146:MOSFET絶縁ゲート電極、
147:MOSFETソース電極、150:カソード電
極端子、151:ゲート電極端子、201:主EST領
域、202:検出素子形成領域、203:保護回路領
域、204:アノード電極、205:アノード層、20
6:ドリフト層、207:アノード短絡層、209:ベ
ース層、210:カソード層、211:ゲート絶縁膜、
212:絶縁ゲート電極、213:カソード電極、21
4:フロートベース層、215:フロート層、220:
センスEST(検出素子)、221:センスベース層、
222:センスカソード層、223:センスカソード電
極、224:センスゲート絶縁膜、225:センス絶縁
ゲート電極、226:センスフロートベース層、22
7:センスフロート層、230:センス抵抗、231:
ツェナーダイオードアノード電極、232:ツェナーダ
イオード、240:MOSFET、241:MOSFE
Tベース層、242:MOSFETドレイン層、24
3:MOSFETエミッタ層、244:MOSFETド
レイン電極、245:MOSFET絶縁ゲート膜、24
6:MOSFET絶縁ゲート電極、247:MOSFE
Tソース電極、250:カソード電極端子、251:ゲ
ート電極端子、443,444:直流端子、445,4
46,447,448,449,450:本発明を適用
したスイッチ素子、451,452,453,454,
455,456:ダイオード、457、458,45
9:交流端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 良孝 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、一対の主表面と、一方の主
    表面に隣接する一方導電型の第1の層、第1の層と他方
    の主表面とに隣接する他方導電型の第2の層とを有する
    半導体基体がそれぞれ隣接する第1の領域と第2の領域
    と第3の領域とに分かれ、 第1の領域には少なくとも、他方の主表面に隣接して第
    2の層内に選択的に複数形成された一方導電型の第3の
    層、他方の主表面に隣接して第3の層内に選択的に形成
    された他方導電型の第4の層と、一方の主表面に形成さ
    れた第1の電極、他方の主表面の第3の層の露出部分に
    絶縁膜を介して形成された第2の電極、他方の主表面の
    第3の層と第4の層とに接触して形成された第3の電極
    とからなる絶縁ゲート半導体素子が配置形成され、 第2の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された
    第1の電極と、他方の主表面に隣接して第2の層内に前
    記絶縁ゲート半導体素子1個ないし複数個からなる検出
    素子とが形成され、 第3の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された
    第1の電極と、保護回路構成素子とが形成された半導体
    装置において、 第3の領域に第1の電極からのキャリアの注入を阻止す
    る構造の第5の層を設けたことを特徴とする保護回路内
    蔵絶縁ゲート半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、一対の主表面と、一方の主
    表面に隣接する一方導電型の第1の層、第1の層に隣接
    する他方導電型の第2の層、第2の層と他方の主表面に
    隣接する一方導電型の第6の層とを有する半導体基体が
    それぞれ隣接する第4の領域と第5の領域と第6の領域
    とに分かれ、 第4の領域には少なくとも、他方の主表面に隣接して第
    6の層内に選択的に複数形成された他方導電型の第7の
    層、他方の主表面に隣接して第7の層内に選択的に形成
    された一方導電型の第8の層と、一方の主表面に形成さ
    れた第1の電極、他方の主表面の第7の層の露出部分に
    絶縁膜を介して形成された第2の電極、他方の主表面の
    第7の層と第8の層とに接触して形成された第3の電極
    とからなる絶縁ゲート半導体素子が配置形成され、 第5の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された
    第1の電極と、他方の主表面に隣接して第6の層内に前
    記絶縁ゲート半導体素子1個ないし複数個からなる検出
    素子とが形成され、 第6の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された
    第1の電極と、保護回路構成素子とが形成された半導体
    装置において、 第6の領域に第1の電極からのキャリアの注入を阻止す
    る構造の第5の層を設けたことを特徴とする保護回路内
    蔵絶縁ゲート半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、一対の主表面と、一方の主
    表面に隣接する一方導電型の第1の層、第1の層と他方
    の主表面とに隣接する他方導電型の第2の層とを有する
    半導体基体がそれぞれ隣接する第7の領域と第8の領域
    と第9の領域とに分かれ、 第7の領域には少なくとも、他方の主表面に隣接して第
    2の層内に選択的に複数形成された一方導電型の第3の
    層、他方の主表面に隣接して第3の層内に選択的に形成
    された他方導電型の第4の層と、他方の主表面に隣接し
    て第2の層内に選択的に形成された一方導電型の第9の
    層、他方の主表面に隣接して第9の層内に選択的に形成
    された他方導電型の第10の層と、一方の主表面に形成
    された第1の電極、他方の主表面の第2の層の露出部分
    と第3の層の露出部分と第9の層の露出部分とに連続し
    て絶縁膜を介して形成された第4の電極、他方の主表面
    の第3の層と第4の層とに接触して形成された第5の電
    極とからなる絶縁ゲート半導体素子が配置形成され、 第8の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された
    第1の電極と、他方の主表面に隣接して第2の層内に前
    記絶縁ゲート半導体素子1個ないし複数個からなる検出
    素子とが形成され、 第9の領域には少なくとも、一方の主表面に形成された
    第1の電極と、保護回路構成素子とが形成された半導体
    装置において、 第9の領域に第1の電極からのキャリアの注入を阻止す
    る構造の第5の層を設けたことを特徴とする保護回路内
    蔵絶縁ゲート半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1の電極からのキャリアの注入を阻止
    する構造の第5の層が、第1の層に設けた他方導電型の
    短絡層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項記載の保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1の電極からのキャリアの注入を阻止
    する構造の第5の層が、半導体基体内に選択的に結晶欠
    陥領域を形成した構造であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載の保護回路内蔵絶縁ゲート半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 第1の電極からのキャリアの注入を阻止
    する構造の第5の層が、半導体基体内に選択的に絶縁物
    層を形成した構造であることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項記載の保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 第1の電極からのキャリアの注入を阻止
    する構造の第5の層が、第1の電極を削除した構造であ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の
    保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置。
  8. 【請求項8】 第1の電極からのキャリアの注入を阻止
    する構造の第5の層が、第1の層の不純物濃度を他の領
    域の第1の層の不純物濃度よりも低濃度に形成した構造
    であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記
    載の保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置。
  9. 【請求項9】 一対の直流端子と、交流出力の相数と同
    数の交流端子と、一対の直流端子間に接続され、それぞ
    れスイッチング素子と逆極性のダイオードの並列回路を
    2個直列接続した構成から成り、並列回路の相互接続点
    が異なる交流端子に接続された交流出力の相数と同数の
    インバータ単位とを具備する電力変換装置において、 スイッチング素子が請求項1〜8のいずれか1項記載の
    保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置であることを特徴と
    する電力変換装置。
JP15057594A 1994-06-09 1994-06-09 保護回路内蔵絶縁ゲート半導体装置 Pending JPH07335879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009272473A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Denso Corp 半導体装置の製造方法
JPWO2020208738A1 (ja) * 2019-04-10 2021-10-14 三菱電機株式会社 半導体装置

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