JPH0733466B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH0733466B2 JPH0733466B2 JP24665688A JP24665688A JPH0733466B2 JP H0733466 B2 JPH0733466 B2 JP H0733466B2 JP 24665688 A JP24665688 A JP 24665688A JP 24665688 A JP24665688 A JP 24665688A JP H0733466 B2 JPH0733466 B2 JP H0733466B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、優れた衝撃強度を有し、耐熱性、耐溶剤性、
成形性にも優れるポリアリレート系樹脂、ポリアミド系
樹脂およびエポキシ樹脂からなる熱可塑性樹脂組成物に
関する。
成形性にも優れるポリアリレート系樹脂、ポリアミド系
樹脂およびエポキシ樹脂からなる熱可塑性樹脂組成物に
関する。
<従来技術> ポリアリレート系樹脂とポリアミド系樹脂よりなる組成
物は耐熱性、耐溶剤性、成形性に優れる。例えば特公昭
56−14699号には、ポリアリレートとポリアミドよりな
る樹脂組成物が、また特開昭52−100552号にはポリアリ
レートとポリエチレンフタレートの混合物であるポリア
リレート系樹脂とポリアミドよりなる樹脂組成物が開示
されている。しかしながらポリアリレートとポリアミド
は互いに非相溶であるためにこれらを溶融混練した組成
物は相分離構造を示し、ポリアリレート相とポリアミド
相の界面の接着強度が弱いために、衝撃強度が小さく、
もろいという欠点があった。
物は耐熱性、耐溶剤性、成形性に優れる。例えば特公昭
56−14699号には、ポリアリレートとポリアミドよりな
る樹脂組成物が、また特開昭52−100552号にはポリアリ
レートとポリエチレンフタレートの混合物であるポリア
リレート系樹脂とポリアミドよりなる樹脂組成物が開示
されている。しかしながらポリアリレートとポリアミド
は互いに非相溶であるためにこれらを溶融混練した組成
物は相分離構造を示し、ポリアリレート相とポリアミド
相の界面の接着強度が弱いために、衝撃強度が小さく、
もろいという欠点があった。
ポリアリレートとポリアミドよりなる樹脂組成物の衝撃
強度を改良するため、第3成分として相溶剤、あるいは
衝撃強度付与剤を加える試みが行なわれた。例えば特開
昭58−67749号では第3成分としてN置換アミド含有重
合体を、特開昭59−105050号ではスルホネート塩の含有
するポリアルキレンフェニレンエステルを、特開昭61−
183353号ではグリシジル基含有オレフィン系共重合体
を、特開昭62−277462号および特開昭62−283146号では
エポキシ基含有エチレン系共重合体と酸無水物含有オレ
フィン系共重合体の混合物を用いている。しかしなが
ら、特開昭58−67749号および特開昭59−105050号の場
合は衝撃強度の改善が十分ではない。また特開昭61−18
3353号、特開昭62−277462号および特開昭62−283146号
では衝撃強度改善の効果があれわれるのは第3成分含有
量が約5重量%を越えるあたりからであり、満足な衝撃
強度を得るためには10〜30重量%の添加を必要とする。
このため得られる樹脂組成物は、押出機や射出成形機の
シリンダー内で熱分解を起しやすく、ゲル化、着色、機
械的強度低下、フローマークやシルバー等の成形品の外
観不良の欠点がある。さらにオレフィン系ポリマーが多
量に配合されるために得られる樹脂組成物の衝撃強度は
改善されるものの、引張り・曲げ強度や弾性率、耐熱性
が大きく低下する欠点がある。
強度を改良するため、第3成分として相溶剤、あるいは
衝撃強度付与剤を加える試みが行なわれた。例えば特開
昭58−67749号では第3成分としてN置換アミド含有重
合体を、特開昭59−105050号ではスルホネート塩の含有
するポリアルキレンフェニレンエステルを、特開昭61−
183353号ではグリシジル基含有オレフィン系共重合体
を、特開昭62−277462号および特開昭62−283146号では
エポキシ基含有エチレン系共重合体と酸無水物含有オレ
フィン系共重合体の混合物を用いている。しかしなが
ら、特開昭58−67749号および特開昭59−105050号の場
合は衝撃強度の改善が十分ではない。また特開昭61−18
3353号、特開昭62−277462号および特開昭62−283146号
では衝撃強度改善の効果があれわれるのは第3成分含有
量が約5重量%を越えるあたりからであり、満足な衝撃
強度を得るためには10〜30重量%の添加を必要とする。
このため得られる樹脂組成物は、押出機や射出成形機の
シリンダー内で熱分解を起しやすく、ゲル化、着色、機
械的強度低下、フローマークやシルバー等の成形品の外
観不良の欠点がある。さらにオレフィン系ポリマーが多
量に配合されるために得られる樹脂組成物の衝撃強度は
改善されるものの、引張り・曲げ強度や弾性率、耐熱性
が大きく低下する欠点がある。
<発明が解決しようとする課題> 本発明者らは、ポリアリレートとポリアミドからなる熱
可塑性樹脂組成物の特徴である優れた耐溶剤性、耐熱
性、成形性、高剛性、熱安定性を損なうことなく衝撃強
度を大幅に改善することを試みた。
可塑性樹脂組成物の特徴である優れた耐溶剤性、耐熱
性、成形性、高剛性、熱安定性を損なうことなく衝撃強
度を大幅に改善することを試みた。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは相分離しているポリアリレート相とポリア
ミド相の界面間の結合力を強くすれば当該組成物の衝撃
強度が改善されると考え、ポリアミド相のアミド結合と
ポリアリレート相のエステル結合のいずれにも相互作用
するような官能基をもつ相溶剤を鋭意探索したところ、
ビスフェノールとエピクロルヒドリンから得られるエポ
キシ樹脂が少量の添加で衝撃強度の改善に著しい効果を
示すことがわかった。
ミド相の界面間の結合力を強くすれば当該組成物の衝撃
強度が改善されると考え、ポリアミド相のアミド結合と
ポリアリレート相のエステル結合のいずれにも相互作用
するような官能基をもつ相溶剤を鋭意探索したところ、
ビスフェノールとエピクロルヒドリンから得られるエポ
キシ樹脂が少量の添加で衝撃強度の改善に著しい効果を
示すことがわかった。
すなわち、本発明はポリアリレート樹脂成分70重量%以
上含有するポリアリレート系樹脂10〜90重量%およびポ
リアミド樹脂成分を70重量%以上含有するポリアミド系
樹脂90〜10重量%とを有する樹脂混合物100重量部に対
し、 (Xは直接結合、炭素数1のメチレン基、炭素数2〜4
の低級アルキリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン
基、 −SO2−、−O−、−S−のいずれかであり、Xの水素
原子の一部または全部がハロゲン原子で置きかわってい
てもよく、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
の低級アルキル基のいずれかであり、nは1以上の整数
である)で示されるエポキシ樹脂0.1〜15重量部を含有
する熱可塑性樹脂を提供する。
上含有するポリアリレート系樹脂10〜90重量%およびポ
リアミド樹脂成分を70重量%以上含有するポリアミド系
樹脂90〜10重量%とを有する樹脂混合物100重量部に対
し、 (Xは直接結合、炭素数1のメチレン基、炭素数2〜4
の低級アルキリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン
基、 −SO2−、−O−、−S−のいずれかであり、Xの水素
原子の一部または全部がハロゲン原子で置きかわってい
てもよく、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
の低級アルキル基のいずれかであり、nは1以上の整数
である)で示されるエポキシ樹脂0.1〜15重量部を含有
する熱可塑性樹脂を提供する。
<発明の具体的構成> 本発明に用いられるポリアリレート樹脂とは、テレフタ
ル酸とイソフタル酸(およびそれらの誘導体)、および
一般式 で表わされるビスフェノール類およびその誘導体(ただ
しYは炭素数1のメチレン基、炭素数2〜4の低級アル
キリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン基、 のいずれかであり、Yの水素原子の一部または全部がハ
ロゲン原子で置きかわっていてもよく、Rは水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基のいずれ
かであり、互いに同じでも異なってもよい)とから得ら
れるものである。
ル酸とイソフタル酸(およびそれらの誘導体)、および
一般式 で表わされるビスフェノール類およびその誘導体(ただ
しYは炭素数1のメチレン基、炭素数2〜4の低級アル
キリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン基、 のいずれかであり、Yの水素原子の一部または全部がハ
ロゲン原子で置きかわっていてもよく、Rは水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基のいずれ
かであり、互いに同じでも異なってもよい)とから得ら
れるものである。
上記一般式で表わされるビスフェノール類としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジ
フルオロメタン等があげられる。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジ
フルオロメタン等があげられる。
これらのうち、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンすなわちビスフェノールAが原料入手の容易さ
から好適である。必要ならば前記ビスフェノール類に少
量の芳香族ジヒドロキシ化合物、例えば4,4′−ビフェ
ノール、2,6−ナフタレンジオール、ハイドロキノン、
クロルハイドロキノン等を混合して使用することもでき
る。テレフタル酸やイソフタル酸の誘導体とは、テレフ
タル酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライドの如き
酸ハロゲン化合物、テレフタル酸ジメチル、イソフタル
酸ジメチル、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジ
フェニルの如きジエステル酸化合物を示す。
プロパンすなわちビスフェノールAが原料入手の容易さ
から好適である。必要ならば前記ビスフェノール類に少
量の芳香族ジヒドロキシ化合物、例えば4,4′−ビフェ
ノール、2,6−ナフタレンジオール、ハイドロキノン、
クロルハイドロキノン等を混合して使用することもでき
る。テレフタル酸やイソフタル酸の誘導体とは、テレフ
タル酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライドの如き
酸ハロゲン化合物、テレフタル酸ジメチル、イソフタル
酸ジメチル、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジ
フェニルの如きジエステル酸化合物を示す。
本発明に用いられるテレフタル酸、イソフタル酸および
それらの誘導体は、フェニレン基の水素原子の一部また
は全部がハロゲン原子または低級アルキル基で置換され
ていてもよい。
それらの誘導体は、フェニレン基の水素原子の一部また
は全部がハロゲン原子または低級アルキル基で置換され
ていてもよい。
本発明に用いられるポリアリレート樹脂は界面重合法、
溶液重合法、溶融重合法のいずれの方法で合成してもよ
い。
溶液重合法、溶融重合法のいずれの方法で合成してもよ
い。
ポリアリレート系樹脂とは、前記ビスフェノール類、テ
レフタル酸、イソフタル酸(およびそれらの誘導体)か
ら合成される一般式 で表わされる3成分から成るポリアリレート樹脂成分を
70重量%以上含有するものをいう。
レフタル酸、イソフタル酸(およびそれらの誘導体)か
ら合成される一般式 で表わされる3成分から成るポリアリレート樹脂成分を
70重量%以上含有するものをいう。
例えばポリアリレート樹脂とポリブチレンテレフタレー
トとの混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリサルホン樹脂との混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリカーボネート樹脂との混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリフェニレンサルファイド樹脂との混合
物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリフェニレンオキサイドとの混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリエーテルサルホンとの混合物、ポリアリ
レート樹脂とポリエステルポリカーボネート樹脂との混
合物、ポリアリレート樹脂と芳香族液晶ポリエステルと
の混合物、ポリアリレート樹脂とポリエーテルケトン樹
脂との混合物、およびポリアリレート樹脂とポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂との混合物等も前記3成分からな
るポリアリレート樹脂成分を70重量%以上含有する場合
は本発明に用いるポリアリレート系樹脂である。
トとの混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリサルホン樹脂との混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリカーボネート樹脂との混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリフェニレンサルファイド樹脂との混合
物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリフェニレンオキサイドとの混合物、 ポリアリレート樹脂と一般式 で示されるポリエーテルサルホンとの混合物、ポリアリ
レート樹脂とポリエステルポリカーボネート樹脂との混
合物、ポリアリレート樹脂と芳香族液晶ポリエステルと
の混合物、ポリアリレート樹脂とポリエーテルケトン樹
脂との混合物、およびポリアリレート樹脂とポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂との混合物等も前記3成分からな
るポリアリレート樹脂成分を70重量%以上含有する場合
は本発明に用いるポリアリレート系樹脂である。
さらには前記ビスフェノール類、テレフタル酸、イソフ
タル酸およびそれらの誘導体に加えて、ポリエチレンテ
レフタレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸や4,4′−
ジフェニルジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸およ
びそれらの誘導体、パラアセトキシ安息香酸や2−ヒド
ロキシ−6−ナフトエ酸の如き芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸およびそれらの誘導体を共重合させた樹脂も前記3
成分から成るポリアリレート樹脂成分を70重量%以上含
有するならばポリアリレート系樹脂である。
タル酸およびそれらの誘導体に加えて、ポリエチレンテ
レフタレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸や4,4′−
ジフェニルジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸およ
びそれらの誘導体、パラアセトキシ安息香酸や2−ヒド
ロキシ−6−ナフトエ酸の如き芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸およびそれらの誘導体を共重合させた樹脂も前記3
成分から成るポリアリレート樹脂成分を70重量%以上含
有するならばポリアリレート系樹脂である。
本発明に用いられるポリアミド樹脂とは、一般式 (R1、R2およびR3は炭素数2〜16のアルキレン基を示
す)で表わされるものであり、ジアミンと二塩基酸の縮
合反応、アミノ酸の自己縮合、またはラクタムの開環重
合により合成されるものである。例えばε−カプロラク
タムまたはε−アミノカプロン酸から合成されるナイロ
ン6、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸から合成さ
れるナイロン6−6、ヘキサメチレンジアミンとセバシ
ン酸から合成されるナイロン6−10、ヘキサメチレンジ
アミンとドデカン二酸から合成されるナイロン6−12、
ω−アミノウンデカン酸から合成されるナイロン11、ω
−ラウロラクタムまたはω−アミノドデカン酸から合成
されるナイロン12、1,4−ジアミノブタンとアジピン酸
から合成されるナイロン4−6等があげられる。原料入
手の容易さからナイロン6およびナイロン6−6が好適
に用いられる。
す)で表わされるものであり、ジアミンと二塩基酸の縮
合反応、アミノ酸の自己縮合、またはラクタムの開環重
合により合成されるものである。例えばε−カプロラク
タムまたはε−アミノカプロン酸から合成されるナイロ
ン6、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸から合成さ
れるナイロン6−6、ヘキサメチレンジアミンとセバシ
ン酸から合成されるナイロン6−10、ヘキサメチレンジ
アミンとドデカン二酸から合成されるナイロン6−12、
ω−アミノウンデカン酸から合成されるナイロン11、ω
−ラウロラクタムまたはω−アミノドデカン酸から合成
されるナイロン12、1,4−ジアミノブタンとアジピン酸
から合成されるナイロン4−6等があげられる。原料入
手の容易さからナイロン6およびナイロン6−6が好適
に用いられる。
ポリアミド系樹脂とは、前記ポリアミド樹脂成分を70重
量%以上含有するものをさす。
量%以上含有するものをさす。
例えば前記ポリアミド樹脂にポリオレフィンおよび/ま
たは変性ポリオレフィンをブレンドしたもの、およびポ
リアミド樹脂にエチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体をグラフト共重合させたもの(特公昭44−2926
2)、などの、いわゆる高衝撃ナイロンとよばれるもの
やポリアミド樹脂にポリテトラメチレングリコール等を
ブロック共重合させたポリアミドエラストマーなどがあ
る。前記変性ポリオレフィンとは、ポリオレフィンを
α,β−不飽和カルボン酸あるいはそのエステル−グリ
シジルエーテル、金属塩誘導体を共重合することにより
改質したもの、および酸無水物などを共重合あるいはグ
ラフト導入して改質したものであり、例えばエチレン−
メタアクリル酸(エステル)共重合体をNa、Zn、Mgなど
でイオン化したアイオノマー樹脂、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体に無水マレイン酸をグラフトした変
性EPDM、ポリプロピレンあるいはポリエチレンに無水マ
レイン酸をグラフトしたもの、エチレン−グリシジルメ
タクリレート−酢酸ビニル共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸−アクリル酸エステル共重合体があげられる。
たは変性ポリオレフィンをブレンドしたもの、およびポ
リアミド樹脂にエチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体をグラフト共重合させたもの(特公昭44−2926
2)、などの、いわゆる高衝撃ナイロンとよばれるもの
やポリアミド樹脂にポリテトラメチレングリコール等を
ブロック共重合させたポリアミドエラストマーなどがあ
る。前記変性ポリオレフィンとは、ポリオレフィンを
α,β−不飽和カルボン酸あるいはそのエステル−グリ
シジルエーテル、金属塩誘導体を共重合することにより
改質したもの、および酸無水物などを共重合あるいはグ
ラフト導入して改質したものであり、例えばエチレン−
メタアクリル酸(エステル)共重合体をNa、Zn、Mgなど
でイオン化したアイオノマー樹脂、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体に無水マレイン酸をグラフトした変
性EPDM、ポリプロピレンあるいはポリエチレンに無水マ
レイン酸をグラフトしたもの、エチレン−グリシジルメ
タクリレート−酢酸ビニル共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸−アクリル酸エステル共重合体があげられる。
さらにポリアミドと他樹脂とのブレンド、例えばポリア
ミドとABS樹脂ポリアミドとアクリル酸エステル共重合
体、ポリアミドとゴム変性スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリアミドとポリフェニレンエーテルとのポリ
マーブレンドも、前記ポリアミド成分が70重量%以上含
まれるならば本発明に用いるポリアミド系樹脂である。
ミドとABS樹脂ポリアミドとアクリル酸エステル共重合
体、ポリアミドとゴム変性スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリアミドとポリフェニレンエーテルとのポリ
マーブレンドも、前記ポリアミド成分が70重量%以上含
まれるならば本発明に用いるポリアミド系樹脂である。
本発明に用いられるエポキシ樹脂とは一般式 (Xは直接結合、炭素数1のメチレン基、炭素数2〜4
の低級アルキリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン
基、 −SO2−、−O−、−S−のいずれかであり、Xの水素
原子の一部または全部がハロゲン原子で置きかわってい
てもよく、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
の低級アルキル基のいずれかであり、nは1以上の整数
である)で示され、ビスフェノールとエピクロルヒドリ
ンとの反応から得られるものである。
の低級アルキリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン
基、 −SO2−、−O−、−S−のいずれかであり、Xの水素
原子の一部または全部がハロゲン原子で置きかわってい
てもよく、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
の低級アルキル基のいずれかであり、nは1以上の整数
である)で示され、ビスフェノールとエピクロルヒドリ
ンとの反応から得られるものである。
ビスフェノール類の例としては、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)サルフォン、4,4′−ビフェノール、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
などがあげられる。
フェニル)サルフォン、4,4′−ビフェノール、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
などがあげられる。
原料入手の容易さから2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンすなわちビスフェノールAが好適に用い
られる。
ニル)プロパンすなわちビスフェノールAが好適に用い
られる。
エポキシ樹脂の一般式で示される繰り返し単位数である
nは1以上でなければならない。
nは1以上でなければならない。
nがゼロの場合、末端基のエポキシ基の効果がでやす
く、得られる樹脂組成物のゲル化、着色、分解を起こし
やすい。特に溶融温度・粘度が著しく増加し成形が困難
となる。本発明の衝撃強度の改善効果を十分にひきだす
ためには末端のエポキシ基と繰り返し部分のポリエーテ
ルポリオール部分が適度の比率で存在することが好まし
い。すなわち好ましいnの範囲は約6〜20である。ま
た、好ましいエポキシ当量の範囲はビスフェノールA型
エポキシ樹脂の場合でいえば約1000〜3000である。
く、得られる樹脂組成物のゲル化、着色、分解を起こし
やすい。特に溶融温度・粘度が著しく増加し成形が困難
となる。本発明の衝撃強度の改善効果を十分にひきだす
ためには末端のエポキシ基と繰り返し部分のポリエーテ
ルポリオール部分が適度の比率で存在することが好まし
い。すなわち好ましいnの範囲は約6〜20である。ま
た、好ましいエポキシ当量の範囲はビスフェノールA型
エポキシ樹脂の場合でいえば約1000〜3000である。
本発明で用いるエポキシ樹脂は少量ならばビスフェノー
ル以外のジオール、すなわち2,6−ナフタレンジオール
やハイドロキノンなどの芳香族ジオール、1,4−ブタン
ジオールやプロピレングリコール、エチレグリコールの
如き脂肪族ジオールを共重合させてもよい。
ル以外のジオール、すなわち2,6−ナフタレンジオール
やハイドロキノンなどの芳香族ジオール、1,4−ブタン
ジオールやプロピレングリコール、エチレグリコールの
如き脂肪族ジオールを共重合させてもよい。
本発明で用いるポリアリレート系樹脂およびポリアミド
系樹脂はそれぞれポリアリレート樹脂成分およびポリア
ミド樹脂成分を70重量%以上含有しなければならない。
含有率が70重量%未満であると、ポリアリレート系樹脂
の優れた耐衝撃性と耐熱性のいずれかまたは両方が失な
われるし、ポリアミド系樹脂の優れた成形性と耐溶剤性
のいずれかまたは両方が失なわれ、結果的に本発明の樹
脂組成物の特長である耐衝撃性、耐熱性、成形性、耐溶
剤性のいずれか一つ以上の特性が低下する。
系樹脂はそれぞれポリアリレート樹脂成分およびポリア
ミド樹脂成分を70重量%以上含有しなければならない。
含有率が70重量%未満であると、ポリアリレート系樹脂
の優れた耐衝撃性と耐熱性のいずれかまたは両方が失な
われるし、ポリアミド系樹脂の優れた成形性と耐溶剤性
のいずれかまたは両方が失なわれ、結果的に本発明の樹
脂組成物の特長である耐衝撃性、耐熱性、成形性、耐溶
剤性のいずれか一つ以上の特性が低下する。
本発明で用いるポリアリレート系樹脂とポリアミド系樹
脂の比は前者が10〜90重量%であり、後者が90〜10重量
%である。耐熱性および耐衝撃性を重視するならばポリ
アリレート系樹脂を多く、成形性を重視するならばポリ
アミド系樹脂を多くすればよい。好ましくは耐熱性、耐
衝撃性、成形性のバランスのとれた、ポリアリレート系
樹脂30〜60重量%であり、ポリアミド系樹脂70〜40重量
%の組成比である。
脂の比は前者が10〜90重量%であり、後者が90〜10重量
%である。耐熱性および耐衝撃性を重視するならばポリ
アリレート系樹脂を多く、成形性を重視するならばポリ
アミド系樹脂を多くすればよい。好ましくは耐熱性、耐
衝撃性、成形性のバランスのとれた、ポリアリレート系
樹脂30〜60重量%であり、ポリアミド系樹脂70〜40重量
%の組成比である。
相溶剤として用いるエポキシ樹脂の添加量はポリアリレ
ート系樹脂とポリアミド系樹脂の混合物100重量部に対
し、0.1〜15重量部添加することが好ましい。0.1重量部
未満では耐衝撃性改善の効果が小さく、また15重量部を
越える場合は得られる組成物の耐熱性が低下するうえ、
溶融温度・粘度が増加し成形が困難となるので好ましく
ない。好ましい添加量は2〜10重量部である。
ート系樹脂とポリアミド系樹脂の混合物100重量部に対
し、0.1〜15重量部添加することが好ましい。0.1重量部
未満では耐衝撃性改善の効果が小さく、また15重量部を
越える場合は得られる組成物の耐熱性が低下するうえ、
溶融温度・粘度が増加し成形が困難となるので好ましく
ない。好ましい添加量は2〜10重量部である。
本発明の組成物を製造する方法は、ポリアリレート系樹
脂、ポリアミド系樹脂およびエポキシ樹脂を溶融混練で
きるものならば使用できる。例えば二本ロールミル、バ
ンバリーミキサー、単軸押出機、二軸押出機などがあ
り、また射出成形機内で混練しながら成形してもよい。
好ましくは高混練タイプの単軸または二軸押出機であ
る。
脂、ポリアミド系樹脂およびエポキシ樹脂を溶融混練で
きるものならば使用できる。例えば二本ロールミル、バ
ンバリーミキサー、単軸押出機、二軸押出機などがあ
り、また射出成形機内で混練しながら成形してもよい。
好ましくは高混練タイプの単軸または二軸押出機であ
る。
本発明における樹脂組成物に、添加剤、充填剤等を加え
てもよい。添加剤としては、ハロゲン化銅やヒンダード
フェノール類のような酸化防止剤、熱安定剤;リン系加
工安定剤;ベンゾトリアゾール系およびヒンダードアミ
ン系耐光安定剤;パラフィン類、高級脂肪酸およびそれ
らのエステル類、金属塩など可塑剤、シリコーン樹脂、
フッ素樹脂などの滑剤;デカブロモジフェニルエーテ
ル、テトラブロモビスフェノールA、テトラクロロビス
フェノールA、水酸化アルミニウム、三酸化アルチモ
ン、リン酸アンモニウム、トリクレジルフォスフェイ
ト、トリエチルフォスフェイトなどの難燃化剤;顔料;
染料などがあげられる。充填剤としてはタルク、炭酸カ
ルシウム、マイカ、ウォラストナイト、フェライト、希
土類磁石粉、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維、
金属繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウムウィスカー
などがあげられる。
てもよい。添加剤としては、ハロゲン化銅やヒンダード
フェノール類のような酸化防止剤、熱安定剤;リン系加
工安定剤;ベンゾトリアゾール系およびヒンダードアミ
ン系耐光安定剤;パラフィン類、高級脂肪酸およびそれ
らのエステル類、金属塩など可塑剤、シリコーン樹脂、
フッ素樹脂などの滑剤;デカブロモジフェニルエーテ
ル、テトラブロモビスフェノールA、テトラクロロビス
フェノールA、水酸化アルミニウム、三酸化アルチモ
ン、リン酸アンモニウム、トリクレジルフォスフェイ
ト、トリエチルフォスフェイトなどの難燃化剤;顔料;
染料などがあげられる。充填剤としてはタルク、炭酸カ
ルシウム、マイカ、ウォラストナイト、フェライト、希
土類磁石粉、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維、
金属繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウムウィスカー
などがあげられる。
<実施例> 以下、実施例に基づいて、本発明を具体的に説明する。
まず、実施例、比較例で用いる原料について示す。
1.ポリアリレート系樹脂(PAR−1〜PAR−12) PAR−1:テレフタル酸/イソフタル酸の1/1混合物とビス
フェノールAから得られるポリアリレート樹脂(ユニチ
カ社製U−ポリマーU−100)。対数粘度は、0.65(フ
ェノール/テトラクロロエタン=60/40重量比を溶媒と
し、0.25g/dlの濃度、23℃で測定)。
フェノールAから得られるポリアリレート樹脂(ユニチ
カ社製U−ポリマーU−100)。対数粘度は、0.65(フ
ェノール/テトラクロロエタン=60/40重量比を溶媒と
し、0.25g/dlの濃度、23℃で測定)。
PAR−2〜6:PAR−1のポリアリレート樹脂80重量部と下
記の樹脂20重量部をシリンダー温度300〜360℃の2軸押
出機を用いて溶融混練した。それぞれPAR−2、PAR−
3、PAR−4、PAR−5、PAR−6とする。
記の樹脂20重量部をシリンダー温度300〜360℃の2軸押
出機を用いて溶融混練した。それぞれPAR−2、PAR−
3、PAR−4、PAR−5、PAR−6とする。
PAR−2:ポリフェニレンスルフィド樹脂(フィリップス
ケミカル社製ライトン)との混合物 PAR−3:ポリエーテルエーテルケトン(住友化学工業
(株)製VICTREX450G)との混合物 PAR−4:ポリエーテルサルホン(住友化学工業(株)製V
ICTREX4100G)との混合物 PAR−5:ポリサルホン(アモコケミカルズ社製UDEL P
−1700)との混合物 PAR−6:2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸と4−ヒドロキ
シ安息香酸から得られる全芳香族液晶ポリエステル(ポ
リプラスチックス(株)製ベクトラA−950)との混合
物 PAR−7:米国特許4075173に開示の方法に準じてビスフェ
ノールAジアセテート、テレフタル酸、イソフタル酸、
パラアセトキシ安息香酸の溶融重合により下記の構造の
ポリアリレート系樹脂を合成した。
ケミカル社製ライトン)との混合物 PAR−3:ポリエーテルエーテルケトン(住友化学工業
(株)製VICTREX450G)との混合物 PAR−4:ポリエーテルサルホン(住友化学工業(株)製V
ICTREX4100G)との混合物 PAR−5:ポリサルホン(アモコケミカルズ社製UDEL P
−1700)との混合物 PAR−6:2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸と4−ヒドロキ
シ安息香酸から得られる全芳香族液晶ポリエステル(ポ
リプラスチックス(株)製ベクトラA−950)との混合
物 PAR−7:米国特許4075173に開示の方法に準じてビスフェ
ノールAジアセテート、テレフタル酸、イソフタル酸、
パラアセトキシ安息香酸の溶融重合により下記の構造の
ポリアリレート系樹脂を合成した。
対数粘度0.68(PAR−1と同様の測定法)。
PAR−8:特開昭48−88193号公報に開示の方法でポリエチ
ンテレフタレート(対数粘度0.72)を共重合させた下記
の構造のポリアリレート系樹脂を合成した。
ンテレフタレート(対数粘度0.72)を共重合させた下記
の構造のポリアリレート系樹脂を合成した。
対数粘度0.70(PAR−1と同様の方法で測定)。
2.ポリアミド系樹脂(PA−1〜PA−3)PA−1:ナイロン
6(東レ製アミランCM1017) PA−2:ナイロン6−6東レ製アミランCM3001) PA−3:PA−1のナイロン6を80重量部とエチレン−アク
リル酸エステル−無水マレイン酸共重合体(住化シーデ
ィエフ化学製ボンダインLX4110)20重量部をシリンダー
温度240℃の2軸押出機を用いて溶融混練した。
6(東レ製アミランCM1017) PA−2:ナイロン6−6東レ製アミランCM3001) PA−3:PA−1のナイロン6を80重量部とエチレン−アク
リル酸エステル−無水マレイン酸共重合体(住化シーデ
ィエフ化学製ボンダインLX4110)20重量部をシリンダー
温度240℃の2軸押出機を用いて溶融混練した。
3.第3成分(CP−1〜CP−8) CP−1〜CP−6:エポキシ樹脂 (大日本インキ化学工業(株)製) CP−7:フェノキシ樹脂(ユニオン・カーバイド社製フェ
ノキシPKHH) CP−8:エピクロン9055の末端エポキシ基をジエタノール
アミンで変性したもの。
ノキシPKHH) CP−8:エピクロン9055の末端エポキシ基をジエタノール
アミンで変性したもの。
次に本発明の実施例、比較例で行なう物性、評価方法を
示す。
示す。
1)引張り試験:ASTM D−638に準じ、引張り速度50mm
/分で測定を行ない、引張り破断強度、引張り弾性率、
引張り破断エネルギー(破断までに要した仕事量)を求
めた。
/分で測定を行ない、引張り破断強度、引張り弾性率、
引張り破断エネルギー(破断までに要した仕事量)を求
めた。
2)アイゾット衝撃試験:ASTM D−256に準じ、1/8イ
ンチ厚、ノッチ付で測定した。
ンチ厚、ノッチ付で測定した。
3)熱変形温度:150℃で3時間アニーリングを行なった
後、ASTM D−648に準じ、1/8インチ厚、荷重18.6kg/c
m2で測定した。
後、ASTM D−648に準じ、1/8インチ厚、荷重18.6kg/c
m2で測定した。
4)1万ポイズの溶融粘度となる時の温度:島津製作所
(株)製、高荷式フローテスターCFT−500によりφ0.5
×1.0mmのノズル、荷重10kg、6℃/分の昇温速度で逐
次樹脂の粘度を測定し、1万ポイズの溶融粘度となる時
の温度を求めた。樹脂の成形性の目安、ゲル化反応の進
行具合の目安となる。すなわち、この温度が低いほどゲ
ル化が進行していなく、成形しやすい。
(株)製、高荷式フローテスターCFT−500によりφ0.5
×1.0mmのノズル、荷重10kg、6℃/分の昇温速度で逐
次樹脂の粘度を測定し、1万ポイズの溶融粘度となる時
の温度を求めた。樹脂の成形性の目安、ゲル化反応の進
行具合の目安となる。すなわち、この温度が低いほどゲ
ル化が進行していなく、成形しやすい。
(実施例1〜6、比較例1〜2) ポリアリレート系樹脂としてPAR−1、ポリアミド系樹
脂としてPA−1、第3成分としてCP−5をそれぞれ表1
に示した配合比で混合し、110℃で5時間乾燥の後、シ
リンダー温度270℃の2軸押出機にて溶融混練しペレッ
ト化した。このペレットを射出成形機にて1/2×5×1/8
インチの短柵状試験片とASTM引張り試験用ダンベルを成
形した。この成形品を物性評価した。結果を表1に示
す。
脂としてPA−1、第3成分としてCP−5をそれぞれ表1
に示した配合比で混合し、110℃で5時間乾燥の後、シ
リンダー温度270℃の2軸押出機にて溶融混練しペレッ
ト化した。このペレットを射出成形機にて1/2×5×1/8
インチの短柵状試験片とASTM引張り試験用ダンベルを成
形した。この成形品を物性評価した。結果を表1に示
す。
(実施例7〜11、比較例3〜4) ポリアリレート系樹脂としてPAR−1、ポリアミド系樹
脂としてPA−1、第三成分としてCP−6をそれぞれ表2
に示した配合比で混合し、110℃で5時間乾燥の後、シ
リンダー温度240〜360℃を適宜用いて2軸押出機にて溶
融混練し、ベレット化を行なった。これを実施例1と同
様に成形、物性評価を行なった。結果を表2に示す。
脂としてPA−1、第三成分としてCP−6をそれぞれ表2
に示した配合比で混合し、110℃で5時間乾燥の後、シ
リンダー温度240〜360℃を適宜用いて2軸押出機にて溶
融混練し、ベレット化を行なった。これを実施例1と同
様に成形、物性評価を行なった。結果を表2に示す。
(実施例12〜14、比較例5〜7) ポリアリレート系樹脂としてPAR−1、ポリアミド系樹
脂としてPA−1、表3に示した第3成分を用いて配合比
はPAR−1/PA−1/第3成分=50/50/5(重量比)で混合
し、実施例1と同様の方法で、混練、成形、物性評価を
行なった。結果を表3に示す。
脂としてPA−1、表3に示した第3成分を用いて配合比
はPAR−1/PA−1/第3成分=50/50/5(重量比)で混合
し、実施例1と同様の方法で、混練、成形、物性評価を
行なった。結果を表3に示す。
(実施例15〜23) 表5に示したポリアリレート系樹脂、ポリアミド系樹脂
および第3成分としてCP−5を用いて、配合比はポリア
リレート系樹脂/ポリアミド系樹脂/CP−5=50/50/5
(重量比)で混合し、実施例1と同様の方法で混練、成
形、物性評価を行なった。結果を表4に示す。
および第3成分としてCP−5を用いて、配合比はポリア
リレート系樹脂/ポリアミド系樹脂/CP−5=50/50/5
(重量比)で混合し、実施例1と同様の方法で混練、成
形、物性評価を行なった。結果を表4に示す。
<発明の効果> 本発明は成形性、耐熱性、耐衝撃性、耐溶剤性に優
れ、、しかも高剛性を有する物性バランスのとれた優れ
た樹脂組成物を提供するものであり、この特徴を生かし
た用途、すなわち焼きつけ塗装のできる自動車外板用プ
ラスチックや高熱にさらされる電子・電気機器のハウジ
ングとして最適である。
れ、、しかも高剛性を有する物性バランスのとれた優れ
た樹脂組成物を提供するものであり、この特徴を生かし
た用途、すなわち焼きつけ塗装のできる自動車外板用プ
ラスチックや高熱にさらされる電子・電気機器のハウジ
ングとして最適である。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリアリレート樹脂成分を70重量%以上含
有するポリアリレート系樹脂10〜90重量%およびポリア
ミド樹脂成分を70重量%以上含有するポリアミド系樹脂
90〜10重量%とを有する樹脂100重量部に対し、下記式 (Xは直接結合、炭素数1のメチレン基、炭素数2〜4
の低級アルキリデン基、炭素数1〜4の低級アルキレン
基、 −SO2−、−O−、−S−のいずれかであり、Xの水素
原子の一部または全部がハロゲン原子で置きかわってい
てもよく、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
の低級アルキル基のいずれかであり、nは1以上の整数
である)で示されるエポキシ樹脂0.1〜15重量部を含有
することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24665688A JPH0733466B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 熱可塑性樹脂組成物 |
EP89117946A EP0361469B1 (en) | 1988-09-30 | 1989-09-28 | Thermoplastic resin composition |
DE68921824T DE68921824T2 (de) | 1988-09-30 | 1989-09-28 | Thermoplastische Harzzusammensetzung. |
KR1019890014245A KR930003801B1 (ko) | 1988-09-30 | 1989-09-30 | 열가소성 수지 조성물 |
US07/450,222 US5037900A (en) | 1988-09-30 | 1989-12-12 | Composition of polyarylate, polyamide, polyethylene terephthalate and epoxy resin |
US07/639,326 US5130383A (en) | 1988-09-30 | 1991-01-09 | Thermoplastic resin composition of polyarylate, polyamide and epoxy resin |
CA000616518A CA1333430C (en) | 1988-09-30 | 1992-11-17 | Thermoplastic resin composition |
US08/102,769 USRE35014E (en) | 1988-09-30 | 1993-08-06 | Composition of polyarylate, polyamide, polyethylene terephthalate and epoxy resin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24665688A JPH0733466B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0292954A JPH0292954A (ja) | 1990-04-03 |
JPH0733466B2 true JPH0733466B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=17151664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24665688A Expired - Fee Related JPH0733466B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733466B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101920960B1 (ko) * | 2009-06-19 | 2018-11-22 | 로디아 오퍼레이션스 | 폴리아미드 및 폴리에스테르 수지의 블렌드의 조성물 |
JP5810636B2 (ja) * | 2010-06-28 | 2015-11-11 | 東レ株式会社 | 液晶性樹脂組成物およびその製造方法 |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP24665688A patent/JPH0733466B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0292954A (ja) | 1990-04-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |