JPH07333537A - 光走査光学系およびそれを有する画像記録装置 - Google Patents

光走査光学系およびそれを有する画像記録装置

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JPH07333537A
JPH07333537A JP12271794A JP12271794A JPH07333537A JP H07333537 A JPH07333537 A JP H07333537A JP 12271794 A JP12271794 A JP 12271794A JP 12271794 A JP12271794 A JP 12271794A JP H07333537 A JPH07333537 A JP H07333537A
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JP
Japan
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light
deflecting
optical system
scanning
image recording
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Application number
JP12271794A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Morizumi
義明 森住
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調整が容易で、しかも低コストの光走査光学
系を提供する。 【構成】 等倍アフォーカル光学系21と反射ミラー2
2とで偏向部20が構成される。等倍アフォーカル光学
系21は、ある角度で光が入射すると、角度の大きさそ
のものは変化せずに、光軸に対する方向だけが反転した
状態で光を出射するという特性を有しているため、偏向
部20に入射する光の傾きにかかわらず、入射光と出射
光との角度関係が一定に保たれる。ここで、もし当該角
度関係が所望の値からずれていたとしても、反射ミラー
22を調整することで、容易に補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向手段を回転させる
ことで、光出力手段から光出射方向に進む光を前記光出
射方向に直交する平面内で走査させる光走査光学系およ
びその光走査光学系を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、偏向手段としてペンタプリズ
ムを用いた光走査光学系およびその光走査光学系を備え
た画像記録装置が知られている。例えば、1984年1
0月9日発行の米国特許第4,475,787号公報において
は、1つのペンタプリズムを回転軸回りに一定速度で回
転させながら当該ペンタプリズムに光源からの光を入射
させることで、回転軸と直交する平面内で光を走査させ
ながら、当該走査光を結像レンズを介して記録面に結像
して、所望の画像を記録する画像記録装置が開示されて
いる。
【0003】このようにペンタプリズムを偏向手段とし
て用いた場合、次のような利点がある。すなわち、ペン
タプリズムでは、入射光が2回内部反射した後、入射光
に対し常に90゜の角度で出射するため、仮に回転駆動
されるペンタプリズムが揺動したとしても、入射光と出
射光の光線の角度関係は一定(90゜)に保たれ、出射
光は光軸に対し平行移動するだけで、結像レンズにより
結像される位置はペンタプリズムの揺動にかかわらず変
化しない。このため、この光走査光学系を用いた画像記
録装置では、高品質で画像を記録することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高品質な画
像を得るためには、入射光と出射光の光線の角度関係を
所定の設計値に設定する(上記従来例では90゜に設定
する)必要があるが、ペンタプリズムにおける入射光と
出射光の光線の角度関係は製造精度に依存するものであ
り、例えばペンタプリズムの面での反射角度が設計値か
らずれることがあり、当該角度関係が90゜とならず、
画像品質が劣化することがある。また、ペンタプリズム
では上記反射角度を調整することは不可能であるため、
光走査光学系の偏向手段としてペンタプリズムを用いる
場合には、高精度でペンタプリズムを製造する必要があ
り、光走査光学系およびそれを用いた画像記録装置が高
価となる。
【0005】また、従来の画像記録装置では、次のよう
な問題もある。すなわち、従来の画像記録装置を構成す
る光走査光学系では、ペンタプリズムが1回転するうち
の一定角度範囲でしか光を走査させることができず、単
位時間当たりに走査することができる光の走査線数が少
なく、走査効率が低い。
【0006】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたものであって、低コストで、しかも入射光と出射光
の角度関係を容易に調整することができる光走査光学系
を提供することを第1の目的とする。
【0007】また、本発明は、低コストで、しかも高速
描画が可能な画像記録装置を提供することを第2の目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
第1の目的を達成するため、光出射方向に光を出射する
光出力手段と、2組のレンズからなる等倍のアフォーカ
ル光学系と、反射部材とからなり、前記光出力手段から
の光をほぼ90゜偏向する偏向手段と、前記光出射方向
と平行な回転軸回りに前記偏向手段を回転させて前記光
出射方向に直交する平面内で光を走査する回転駆動手段
と、を備えている。
【0009】請求項2の発明は、上記第1の目的達成す
るため、光出射方向に光を出射する光出力手段と、複数
面を有し、その一面に反射部材が密着されたプリズムか
らなり、前記光出力手段から入射された光を前記反射部
材および他の一面でそれぞれ1回反射して、ほぼ90゜
偏向する偏向手段と、前記光出射方向と平行な回転軸回
りに前記偏向手段を回転させて前記光出射方向に直交す
る平面内で光を走査する回転駆動手段と、を備えてい
る。
【0010】請求項3の発明は、平面状の記録媒体の表
面を光で走査することにより、前記記録媒体を露光して
画像記録を行う画像記録装置であって、上記第2の目的
達成するため、光出射方向に光を出射する光出力手段
と、2組のレンズからなる等倍のアフォーカル光学系
と、光出射方向に平行な回転軸に対しほぼ対称な形状の
複数の反射面を有する反射部材とからなり、前記光出力
手段からの光をほぼ90゜偏向する偏向手段と、前記偏
向手段を前記回転軸回りに回転させて前記光出射方向に
直交する平面内で光を走査する回転駆動手段と、前記偏
向手段と前記記録媒体との間に固定配置され、前記偏向
手段からの光を前記記録媒体上に結像する結像光学系
と、を備えている。
【0011】請求項4の発明は、平面状の記録媒体の表
面を光で走査することにより、前記記録媒体を露光して
画像記録を行う画像記録装置であって、上記第2の目的
達成するため、光出射方向に光を出射する光出力手段
と、複数面を有し、その一面に反射部材が密着されたプ
リズムを2個互いに固着したプリズムとからなり、前記
光出力手段からの光を前記プリズム内部および前記反射
部材でそれぞれ1回反射して、ほぼ90゜偏向する偏向
手段と、前記偏向手段を光出射方向に平行な回転軸回り
に回転させて前記光出射方向に直交する平面内で光を走
査する回転駆動手段と、前記偏向手段と前記記録媒体と
の間に固定配置され、前記偏向手段からの光を前記記録
媒体上に結像する結像光学系と、を備えている。
【0012】請求項5の発明は、光が前記回転軸から平
行にずれた状態で前記偏向手段に入射するようにしてい
る。
【0013】請求項6の発明は、光が前記回転軸に沿っ
て進み、前記反射部材のすべての反射面に入射するよう
にしている。
【0014】請求項7の発明は、円筒部材の内面を光で
走査することにより、前記内面に保持された記録媒体を
露光して画像記録を行う画像記録装置であって、上記第
2の目的達成するため、前記円筒部材の中心軸に沿って
光を前記円筒部材の内部に向けて出力する光出力手段
と、前記光出力手段からの光を前記円筒部材の内面に偏
向する偏向手段と、前記光出力手段からの光を前記記録
媒体上に結像する結像光学系とが一体的に前記中心軸回
りに回転可能な状態で、前記円筒部材の内部に設けられ
てなる光学ヘッドと、前記光学ヘッドを前記中心軸回り
に回転させて前記光学ヘッドからの光で前記記録媒体上
を走査する光学ヘッド駆動手段と、を備えており、前記
偏向手段を、2組のレンズからなる等倍のアフォーカル
光学系と、前記中心軸に対しほぼ対称な形状の複数の反
射面を有する反射部材とで構成し、前記光出力手段から
の光をほぼ90゜偏向させるようにしている。
【0015】請求項8の発明は、光が前記中心軸から平
行にずれた状態で前記光学ヘッドに入射するようにして
いる。
【0016】請求項9の発明は、光が前記中心軸に沿っ
て進み、前記反射部材のすべての反射面に入射するよう
にしている。
【0017】
【作用】請求項1ないし4の発明においては、偏向手段
が以下のように構成され、光出力手段からの光がほぼ9
0゜で偏向される。また、この偏向手段が回転駆動手段
により光出射方向と平行な回転軸回りに回転されること
で、光が前記光出射方向に直交する平面内で走査され
る。
【0018】請求項1の発明では、等倍アフォーカル光
学系と反射部材とで偏向手段が構成される。等倍アフォ
ーカル光学系は、ある角度で光が入射すると、角度の大
きさそのものは変化せずに、光軸に対する方向が反転し
て光を出射する特性を有している。したがって、等倍ア
フォーカル光学系と反射部材とを組合せることで、例え
ば入射光が光軸に対してある角度(+θ)傾いていた場
合も、等倍アフォーカル光学系から出射する光は光軸に
対して角度(−θ)だけ傾き、その結果、偏向手段に入
射する光の傾きにかかわらず、偏向手段に入射する光と
出射する光との角度関係が一定に保たれる。ここで、も
し当該角度関係が所望の値からずれていたとしても、上
記反射部材を調整することで、容易に補正することがで
きる。
【0019】請求項2の発明では、前記偏向手段が、複
数面を有するプリズムで構成され、その一面に反射部材
が密着される。このため、前記光出力手段から入射され
た光が前記反射部材および他の一面でそれぞれ1回反射
されて、前記偏向手段からの出射光が入射光に対してほ
ぼ90゜偏向される。
【0020】請求項3の発明では、偏向手段が、2組の
レンズからなる等倍のアフォーカル光学系と、光出射方
向に平行な回転軸に対しほぼ対称な形状の複数の反射面
を有する反射部材とで構成され、前記光出力手段からの
光を各反射面でほぼ90゜偏向させるとともに、回転駆
動手段により前記回転軸回りに回転される。これによっ
て、前記光出射方向に直交する平面内で複数の光が走査
される。
【0021】請求項4の発明では、複数面を有し、その
一面に反射部材が密着されたプリズムを2個互いに固着
したプリズムとで構成されるとともに、回転駆動手段に
より光出射方向と平行な回転軸回りに回転される。この
偏向手段では、光出力手段からの光が前記プリズム内部
および前記反射部材の各反射面でそれぞれ1回反射され
て前記偏向手段から出射する複数の光が入射光に対して
ほぼ90゜偏向され、前記光出射方向に直交する平面内
で偏向部の1回転につき光が複数回走査される。
【0022】請求項5の発明では、光が前記回転軸から
平行にずれた状態で前記偏向手段に入射する、つまり光
が前記回転軸に対しオフセットされる。
【0023】請求項6の発明では、光が前記回転軸に沿
って進み、前記反射部材のすべての反射面に入射する。
このため、前記反射部材から複数の光が出射する。
【0024】請求項7の発明では、偏向手段と結像光学
系とからなる光学ヘッドが円筒部材の中心軸回りに回転
可能な状態で、前記円筒部材の内部に設けられる。この
偏向手段は、2組のレンズからなる等倍のアフォーカル
光学系と、前記中心軸に対しほぼ対称な形状の複数の反
射面を有する反射部材とで構成され、前記光出力手段か
らの光を各反射面でほぼ90゜偏向させる。このため、
各反射面から出射された複数の光が前記円筒内面に保持
された記録媒体上を走査される。
【0025】請求項8の発明では、光が前記中心軸から
平行にずれた状態で前記偏向手段に入射する、つまり光
が前記中心軸に対しオフセットされる。
【0026】請求項9の発明では、光が前記中心軸に沿
って進み、前記反射部材のすべての反射面に入射する。
このため、前記反射部材から複数の光が出射する。
【0027】
【実施例】
〔光走査光学系〕図1は、この発明にかかる光走査光学
系の第1実施例を有する平面走査型画像記録装置を示す
図である。この平面走査型画像記録装置は、光を出射す
る光出力部10と、光出力部10からの光を光出射方向
Zと直交する方向Yに偏向する偏向部20と、光出射方
向Zと平行な回転軸RA回りに偏向部20を回転させる
回転駆動部(図示省略)と、偏向部20と感材FMとの
間に固定配置され、偏向部20からの光を記録媒体たる
感材FMの表面に結像する結像レンズ(結像光学系)3
0とで構成されている。
【0028】光出力部10は半導体レーザ11とコリメ
ータレンズ12とで構成されている。この半導体レーザ
11は装置全体を制御する制御部(図示省略)からの信
号に基づき直接変調駆動され、感材FMの表面上におい
て、記録を行うべき画素では半導体レーザ11から光を
出力し、感材FMの表面上に照射して露光する一方、記
録を行わない画素では半導体レーザ11からの光の出力
を停止させる。こうして半導体レーザ11から出力され
た光はコリメータレンズ12でビーム整形された後、偏
向部20に向けて出力される。なお、光出力部10は、
例えばヘリウムネオンレーザ,アルゴンレーザなどの直
接変調できない光源と、その光源からの光を変調する変
調器とで構成してもよい。また、半導体レーザ11の代
わりに、LED(Light Emitting Diode)を用いてもよ
い。
【0029】偏向部20では、同一の焦点距離fを有す
るレンズ21a,21bを一定距離(2f)だけ離隔し
て配置した等倍アフォーカル光学系21と、光出射方向
Zに対し約45゜の傾きを有する反射ミラー22とが、
光出力部10から出射された光が進む経路上に、この順
序で配置されている。このように構成された偏向部20
は上述したペンタプリズムと同一の光学特性を有してい
る。以下、その点について、図2および図3を参照しな
がら詳述する。
【0030】図2は偏向部20の構成を示す図であり、
また図3は等倍アフォーカル光学系21での光の進む様
子を図示したものである。図3に示すように、光出力部
10からの光LBが光軸AXに対してある角度(−θ)
で入射すると、そのアフォーカル光学系21から出射す
る光は光軸AXに対し角度(+θ)で出射する。つま
り、等倍アフォーカル光学系21は、ある角度θで光L
Bが入射すると、角度の大きさそのものは変化せずに、
光軸AXに対する方向だけが反転した状態で光を出射す
るという特性を有している。したがって、等倍アフォー
カル光学系21を通過した光を、光軸AXに対し45゜
傾いた反射面を有する反射ミラー22で反射させること
で、図2に示すように、入射光LBが光軸AXに対して
角度(+θ)だけ傾いていた場合であっても、感材FM
に向けて導かれる光LB′は光軸AXに対して角度(+
θ)だけ傾き、その結果、偏向部20に入射する光LB
の傾きにかかわらず、偏向部20に入射する光LBと出
射する光LB′との角度関係が一定に保たれる(図
2)。すなわち、等倍のアフォーカル光学系21と反射
ミラー22を組み合わせてなる偏向部20は、上述のペ
ンタプリズムと同様の光学特性を有する。しかも、この
実施例では、偏向部20をこのように構成したことで、
上記角度関係が所望の値からずれていたとしても、反射
ミラー22を調整することで、容易に補正することがで
きる。また、偏向部20を構成する要素(レンズ21
a,21Bおよび反射ミラー22)はいずれも一般的な
光学素子であり、安価で供給されることから、偏向部2
0の低コスト化を図ることができる。
【0031】偏向部20により90゜偏向された光L
B′は結像レンズ30を介して感材FMに進む。このと
き、回転駆動部によって偏向部20は光出射方向Zに伸
びる回転軸RA回りに回転されるため、その回転運動に
応じて光が光出射方向Zとほぼ直交する走査面(XY平
面)で走査され、感材FMの表面上に走査線Lが形成さ
れる。
【0032】以上のように、この実施例では、等倍アフ
ォーカル光学系21と反射ミラー22とで偏向部20を
構成し、光出力部10からの光LBをほぼ90゜で偏向
するように光走査光学系を構成しているため、入射光と
出射光との角度関係の調整が容易となり、しかも光走査
光学系の低コスト化を図ることができる。
【0033】なお、反射ミラー22と等倍アフォーカル
光学系21との位置関係は、図1や図2に示すものに限
定されるものではなく、図4に示すように入射側に反射
ミラー22を配置するとともに感材FM側に等倍アフォ
ーカル光学系21を配置してもよい。また、図5に示す
ように等倍アフォーカル光学系21を構成するレンズ2
1a,21bの間に反射ミラー22を配置するようにし
てもよい。また、等倍アフォーカル光学系21を2枚の
単レンズ21a,21bで構成しているが、単レンズ2
1a,21bの代わりに複数のレンズを組み合わせた
(組レンズ)合成焦点距離fのレンズ群を、用いてもよ
い。組レンズには単レンズも含まれる。
【0034】図6は、この発明にかかる光走査光学系の
第2実施例を有する平面走査型画像記録装置の示す図で
ある。この画像記録装置に組み込まれた光走査光学系が
先に説明した光走査光学系(第1実施例)と相違する点
は、この第2実施例では等倍アフォーカル光学系21の
代わりに図10で示すプリズム26が用いられている点
であり、その他の構成は同一である。すなわち、この第
2実施例にかかる光走査光学系では、プリズム26のみ
で偏向部20を構成し、回転駆動部によって偏向部20
を光出射方向Zに伸びる回転軸RA回りに回転すること
で、光出力部10からの光LBが光出射方向Zとほぼ直
交する走査面(XY平面)で走査されるようになってい
る。
【0035】このプリズム26は、図10に示すよう
に、等倍アフォーカル光学系21と同様の特性を有して
いる。すなわち、光出力部10からの光が、光軸AXに
対して角度(+θ)だけ傾いて、プリズム26の入射面
26bに入射すると、入射光はプリズム26内を直進
し、面26cで全反射された後、さらに反射面26aで
反射し、面26cから出射する。この出射側では、出射
光は光軸AXに対して角度(−θ)だけ傾く。したがっ
て、プリズム26とその反射面26aを組み合わせてな
る偏向部20も、上述のペンタプリズムと同様の光学特
性を有し、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0036】さらに、このように等倍アフォーカル光学
系21の代わりにプリズム26を用いた場合には、次の
ような効果が得られる。第1実施例の等倍アフォーカル
光学系21を構成するためには、レンズ21a,21b
の焦点距離を厳密に一致させる必要があるのに対し、プ
リズム26を用いた場合には、このような問題が生じな
い。また第1実施例では、レンズ21aの後側焦点とレ
ンズ21bの前側焦点を完全に一致させる必要があり、
レンズ21a,21bの設置後で両者の位置関係を調整
しなければならない場合があるが、プリズム26を用い
た第2実施例では、このような問題は生じない。そのた
め、第2実施例によれば、第1実施例に比べて、より調
整が簡単で、低コストの光走査光学系が得られる。
【0037】また、上記実施例では、実施例にかかる光
走査光学系を平面走査型画像記録装置に適用した場合に
ついて説明したが、当該光走査光学系の適用対象は、こ
れに限定されるものではなく、例えば円筒内面走査型画
像記録装置にも適用可能であり、上記第1実施例にかか
る光走査光学系を有する円筒内面走査型画像記録装置に
ついて、後で詳説する。
【0038】〔平面走査型画像記録装置〕次に、上記の
ように構成された光走査光学系を有する平面走査型画像
記録装置について説明する。なお、偏向部の1回転につ
いて光を走査面内で1回走査して平面状の感材FMの表
面に所望の画像を記録する装置(「シングルスキャン平
面走査型画像記録装置」と称す)については、上記にお
いて詳述しているため、ここでは、偏向部の1回転につ
いて光を複数回走査させて画像記録を行う平面走査型画
像記録装置(「マルチスキャン平面走査型画像記録装
置」と称す)について説明する。
【0039】図8は、この発明にかかるマルチスキャン
平面走査型画像記録装置の第1実施例を示す図である。
この画像記録装置が上述したシングルスキャン平面走査
型画像記録装置(図1)と大きく相違する点は次に説明
する2点である。
【0040】まず、第1点目として、反射ミラー22に
代えて回転軸RAに対して対称な2つの反射面27a,
27bを有する表面反射プリズム27を採用して、マル
チスキャン化を図っている。
【0041】また、第2点目として、偏向部20への光
の入射位置を回転軸RAに対しオフセットしている。つ
まり、光出力部10からの光LBが回転軸RAから離
れ、しかも回転軸RAに平行な経路13で偏向部20に
入射するように、光出力部10が固定配置されている。
【0042】なお、その他の構成はほぼ同一である。こ
のため、同一構成については、同一符号を付して、その
説明を省略する。
【0043】上記の相違点を有するマルチスキャン平面
走査型画像記録装置では、例えば同図に示すように、光
出力部10からの光LBが等倍アフォーカル光学系21
を介して反射面27aに入射する間は、光出力部10か
らの光が偏向部20によって90゜偏向され、結像レン
ズ30を介して感材FMに導かれる。このとき、回転駆
動部によって偏向部20は回転されるため、その回転運
動に応じて光が光出射方向Zとほぼ直交する走査面(X
Y平面)で走査され、感材FMの表面上に走査線Lが形
成される。
【0044】一方、偏向部20が回転しながら光出力部
10からの光LBが等倍アフォーカル光学系21を介し
て反射面27bに入射する間においても、同様に光出力
部10からの光が90゜偏向され、感材FMの表面上に
走査線Lが形成される。
【0045】このように、この実施例によれば、偏向部
20が1回転する間に2本の走査線Lが感材FMの表面
に形成されることとなり、上述したシングルスキャン平
面走査型画像記録装置(図1)に比べて偏向部1回転当
たりに走査できる回数が倍となり、高速描画が可能とな
る。
【0046】図9は、この発明にかかるマルチスキャン
平面走査型画像記録装置の第2実施例を示す図である。
この第2実施例にかかるマルチスキャン平面走査型画像
記録装置が第1実施例と相違する点は、上記第1実施例
では光の入射位置を回転軸RAに対しオフセットしてい
るのに対し、第2実施例では光出力部10からの光が偏
向部20の光軸(回転軸RA)に沿って進み、表面反射
プリズム27の反射面27a,27bに同時に入射する
ように構成されている点であり、その他の構成は同一で
ある。
【0047】この第2実施例では、光出力部10から等
倍アフォーカル光学系21を介して表面反射プリズム2
7に入射された光は反射面27aで反射された後、結像
レンズ30を介して感材FMの表面に結像される。した
がって、回転駆動部によって偏向部20が回転軸RA回
りに回転し、表面反射プリズム27の反射面27aが結
像レンズ30側を向いている間、反射面27aからの光
が光出射方向Zに対しほぼ直交する走査面(XY平面)
上を走査され、感材FMの表面上に走査線Lが形成され
る。また、この間、反射面27bに入射された光は、同
図への図示を省略するが、その反射面27bで反射され
た後、反射面27aからの光とは正反対の方向(−Y)
に導かれる。そして、偏向部20が回転して反射面27
bが結像レンズ30側を向いている間は、反射面27b
から出射された光が感材FMの表面上を走査される一
方、それとは反対方向(−Y)に反射面27aから光が
出射する。
【0048】このように、この第2実施例によれば、偏
向部20が1回転する間に2本の走査線Lが感材FMの
表面に形成されることとなり、第1実施例と同様の効
果、つまり高速描画が可能となる。
【0049】なお、上記第2実施例では等倍アフォーカ
ル光学系21と表面反射プリズム27とで偏向部20を
構成しているが、図10に示すように等倍アフォーカル
光学系21の代わりにプリズム26を2個互いに固着し
て用いてもよく、そのように構成された第3実施例によ
れば、上記第2実施例と同様の効果が得られる。また、
第3実施例によれば、プリズム26を用いたことで、さ
らに次の効果が得られる。すなわち、この第3実施例で
は、等倍アフォーカル光学系21を用いた場合の必須条
件、つまりレンズ21a,21bの焦点距離を厳密に一
致させるという条件が不要となり、その結果、偏向部2
0の低コスト化により安価なマルチスキャン平面走査型
画像記録装置を提供することができる。また、光出力部
10からの光LBを回転軸RAに対してオフセットした
場合も同様の効果が得られる。
【0050】ところで、第1ないし第3実施例では、偏
向部20が1回転する間に2本の走査線Lを感材FMの
表面に形成している。実施例1と2ではさらに回転軸R
Aに対して対称な多数の反射面を有する反射部材を用い
ることで偏向部1回転当りの走査線Lの本数を増やし、
より高速な描画を達成することができる。ここでは、そ
れらの一例として、4つの反射面を有する反射部材を用
いたものと、8面の反射面を有する反射部材を用いたも
のについて、図面を参照しつつ説明する。
【0051】図11は、この発明にかかるマルチスキャ
ン平面走査型画像記録装置の第4実施例を示す図であ
る。この第4実施例では、4つの反射面28a,28
b,28c,28dを有する反射部材28と等倍アフォ
ーカル光学系21とで偏向部20が構成されており、そ
の他の構成は第1実施例にかかるマルチスキャン平面走
査型画像記録装置と同一である。
【0052】この反射部材28は、ほぼ同一形状の4つ
の直角プリズム28A,28B,28C,28Dを準備
し、図12に示す配置で直角プリズム28A,28B,
28C,28Dを相互に接合したものであり(図1
3)、反射面28a,28b,28c,28dは回転軸
RAに対して対称な形状であり、しかもそれぞれ光軸に
対して約45゜傾いており、等倍アフォーカル光学系2
1を通過した光を90゜偏向可能となっている。
【0053】また、この第4実施例では、光の入射位置
が回転軸RAに対しオフセットされており、光出力部1
0からの光LBが回転軸RAから離れ、しかも回転軸R
Aに平行な経路13で偏向部20に入射するようになっ
ている。このため、例えば同図に示すように、光出力部
10からの光LBが等倍アフォーカル光学系21を介し
て反射面28aに入射する間は、光出力部10からの光
が偏向部20によって90゜偏向され、結像レンズ30
を介して感材FMに導かれる。このとき、回転駆動部に
よって偏向部20は回転されるため、その回転運動に応
じて光が光出射方向Zとほぼ直交する走査面(XY平
面)で走査され、感材FMの表面上に走査線Lが形成さ
れる。
【0054】また、偏向部20が回転しながら光出力部
10からの光LBが等倍アフォーカル光学系21を介し
て各反射面28b,28c,28dに入射する間も、同
様にして光出力部10からの光が90゜偏向され、感材
FMの表面上に走査線Lがそれぞれ形成される。
【0055】したがって、この実施例によれば、偏向部
20が1回転する間に4本の走査線Lが感材FMの表面
に形成されることとなり、上述したシングルスキャン平
面走査型画像記録装置(図1)に比べて偏向部20の1
回転当たりに走査できる光の本数が4倍となり、また第
1実施例にかかるマルチスキャン平面走査型画像記録装
置に比べても倍となり、より高速で描画することができ
る。
【0056】図14は、この発明にかかるマルチスキャ
ン平面走査型画像記録装置の第5実施例を示す図であ
る。この実施例は、等倍アフォーカル光学系21からの
光を反射する手段として図13の反射部材28を用いて
いる点を除いて、第2実施例にかかるマルチスキャン平
面走査型画像記録装置と同一構成である。
【0057】この実施例では、光出力部10から出射し
た光は等倍アフォーカル光学系21を介して反射部材2
8の反射面28a,28b,28c,28dに同時に入
射し、各反射面28a,28b,28c,28dで反射
された後、結像レンズ30を介して感材FMの表面に結
像される。したがって、回転駆動部によって偏向部20
が回転軸RA回りに回転し、例えば反射面28aが結像
レンズ30側を向いている間、反射面28aからの光が
光出射方向Zに対しほぼ直交する走査面(XY平面)上
を走査され、感材FMの表面上に走査線Lが形成され
る。また、この間、残りの反射面28b,28c,28
dに入射された光は、図示を省略するが、各反射面28
b,28c,28dで反射されている。そして、偏向部
20が回転して、反射面28b(28cあるいは28
d)が結像レンズ30側を向いている間、反射面28b
(28cあるいは28d)から出射された光が感材FM
の表面上を走査される。
【0058】このように、この第5実施例によれば、上
記第4実施例と同様に、偏向部20が1回転する間に4
本の走査線Lが感材FMの表面に形成されることとな
り、第4実施例と同様の効果、つまりより高速な描画が
可能となる。
【0059】図15は、この発明にかかるマルチスキャ
ン平面走査型画像記録装置の第6実施例を示す図であ
る。この実施例では、回転軸RAに対して対称な8つの
反射面29a,29b,29c,…を有する多角錐状の
反射部材29と、等倍アフォーカル光学系21とで偏向
部20が構成されるとともに、光出力部10からの光が
偏向部20の光軸(回転軸RA)に対しオフセットされ
ている。なお、その他の構成は、第1実施例と同様であ
る。
【0060】この実施例では、光出力部10から光が連
続的に出射するとともに、偏向部20が回転軸RA回り
に一定速度で回転される。このため、偏向部20の回転
運動に応じて、等倍アフォーカル光学系21を通過して
きた光が反射面29a,29b,29c,…で順次、連
続的に反射され、偏向部20が1回転する間に8本の走
査線Lが感材FMの表面に形成される。このように、こ
の実施例によれば、さらに多くの光で感材FMの表面を
走査することができ、さらに高速で描画することができ
る。
【0061】なお、上記第6実施例では、光出力部10
からの光を光軸に対しオフセットしているが、上記第2
および第4実施例と同様に、オフセットせずに等倍アフ
ォーカル光学系21を通過した光を反射部材29の全反
射面29a,29b,29c,…に同時に入射させるよ
うにしてもよく(図16)、上記第6実施例と同様の効
果が得られる。
【0062】〔円筒内面走査型画像記録装置〕次に、上
記のように構成された光走査光学系を有する円筒内面走
査型画像記録装置について説明する。以下、偏向器1回
転当り円筒部材の内面を光で1回走査することにより、
当該内面に保持された記録媒体たる感材を露光して画像
記録を行う装置(「シングルスキャン円筒内面走査型画
像記録装置」と称す)について説明した後で、偏向器1
回転当り光を複数回走査させて画像記録を行う円筒内面
走査型画像記録装置(「マルチスキャン円筒内面走査型
画像記録装置」と称す)について説明する。
【0063】図17は、この発明にかかるシングルスキ
ャン円筒内面走査型画像記録装置の第1実施例を示す概
略斜視図である。また、図18はこの画像記録装置に設
けられた光走査光学系を示す図である。この装置では、
円筒形状のドラム(図示省略)の内面に記録媒体のひと
つである感材FMが保持されている。
【0064】また、円筒内面走査型画像記録装置には、
図17および18に示すように、半導体レーザ11とコ
リメータレンズ12とからなる光出力部10が設けられ
ており、装置全体を制御する制御部(図示省略)からの
信号に基づき半導体レーザ11が直接変調駆動される。
すなわち、半導体レーザ11から出力された光LBはコ
リメータレンズ12でビーム整形された後、ドラムの中
心軸CAに沿って当該ドラムの内部に向けて出力され
る。なお、光出力部10は、上記平面走査型画像記録装
置と同様に、例えばヘリウムネオンレーザ,アルゴンレ
ーザなどの直接変調できない光源と、その光源からの光
を変調する変調器とで構成してもよい。また、半導体レ
ーザ11の代わりに、LED(Light Emitting Diode)
を用いてもよい。
【0065】このドラムの内部には、ドラムの中心軸C
A回りに光学ヘッドHDが回転可能に設けられている。
この光学ヘッドHDでは、レンズ21a,21bで構成
された等倍アフォーカル光学系21と、反射ミラー22
と、結像レンズ30とで構成された偏向部20が配置さ
れるとともに、反射ミラー22の出射側に結像レンズ3
0が配置されている。このため、光出力部10から出射
した光が光学ヘッドHDに入射すると、偏向部20でほ
ぼ90゜偏向された後、結像レンズ(結像光学系)30
を介して感材FMの表面に結像される。
【0066】上記のように構成された光学ヘッドHDに
は、光学ヘッド駆動手段たるモータMが連結されてお
り、偏向部20と結像レンズ30とを一体的に中心軸C
A回りに矢印方向B(図18)に回転駆動し、光学ヘッ
ドHDから出射する光で感材FM上を走査する。
【0067】さらに、この円筒内面走査型画像記録装置
では、光学ヘッドHDと感材FMを相対的にZ方向に往
復移動させる往復移動機構(図示省略)が設けられてお
り、上記のようにして光で感材FM上を走査しながら光
学ヘッドHDと感材FMをY方向に相対移動させること
で、所望の画像を感材FMに記録する。
【0068】このように、シングルスキャン円筒内面走
査型画像記録装置によれば、等倍アフォーカル光学系2
1と反射ミラー22とで偏向部20を構成し、光出力部
10からの光LBをほぼ90゜偏向するようにしている
ため、上記と同様の効果が得られる、つまり調整が容易
で、しかも低コスト化を図ることができる。
【0069】なお、上記第1実施例では、結像レンズ3
0を反射ミラー22の出射側に配置しているが、図19
に示すように、その入射側、例えば等倍アフォーカル光
学系21と反射ミラー22との間に配置してもよい。
【0070】また、等倍アフォーカル光学系21を構成
するレンズ21a,21bのうち結像レンズ30に近い
方のレンズ21bと結像レンズ30との代わりに、これ
らの光学特性を兼ね備えた1組のレンズ31を配置して
もよい(図20,21)。この場合には、図19と同一
特性を有する円筒内面走査型画像記録装置をコンパクト
に、しかも低コストで提供することができる。
【0071】さらに、レンズ31の配設位置は、レンズ
21aと反射ミラー22との間に限定されるものではな
く、例えば図22に示すように反射ミラー22の出射側
に配置してもよい。
【0072】図23は、この発明にかかるマルチスキャ
ン円筒内面走査型画像記録装置の一実施例を示す斜視図
である。この実施例では、反射ミラー22に代えて中心
軸CAに対して対称な2つの反射面28a,28bを有
する反射部材28を採用することで、マルチスキャン化
を図っている。すなわち、レンズ21a,31と反射部
材28とで光学ヘッドHDを構成し、光出力部10から
出射され、レンズ21a,31を介して反射部材28に
光LBが入射すると、入射光のうち反射面28aで反射
された光LBaはある方向(この図では下方向)に導か
れると同時に、反射面28bで反射された光は光LBa
とは正反対の方向(この図では上方向)に導かれる。そ
して、光学ヘッド駆動手段(図20のモータM)によっ
て光学ヘッドHDを1回転する間に2本の走査線Lが感
材FMの表面に形成される。
【0073】このように、この実施例によれば、上述し
たシングルスキャン円筒内面走査型画像記録装置(図1
7など)に比べて光学ヘッドHDの1回転当たりに走査
できる走査線数が倍となり、高速描画が可能となる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、前記偏向手段を、2組のレンズを組み合わせた等倍
のアフォーカル光学系と、反射部材とで構成し、前記光
出力手段からの光をほぼ90゜偏向させるようにしてい
るので、前記偏向手段に入射する光と出射する光との角
度関係が偏向手段の回転による揺動によっても変化せず
かつその角度を容易に調整することができ、しかもコス
トの低減を図ることができる。
【0075】請求項2の発明によれば、偏向手段を、複
数面を有し、その一面に反射部材が密着され、前記光出
力手段から入射された光を前記反射部材および他の一面
でそれぞれ1回反射して前記偏向手段から出射する光が
入射光に対してほぼ90゜偏向されるプリズムで構成し
ているので、上記請求項1の発明と同様の効果が得られ
る。
【0076】請求項3の発明によれば、偏向手段を、2
組のレンズを組み合わせた等倍のアフォーカル光学系
と、光出射方向に平行な回転軸に対しほぼ対称な形状の
複数の反射面を有する反射部材とで構成し、前記光出力
手段からの光をほぼ90゜偏向させるとともに、回転駆
動手段により前記偏向手段を光前記回転軸回りに回転し
ているので、前記光出射方向に直交する平面内で複数回
の走査線を描画することができ、その結果、低コスト
で、しかも高速描画が可能となる。
【0077】請求項4の発明によれば、偏向手段を、複
数面を有し、その一面に反射部材が密着されたプリズム
を2個互いに固着したプリズムとで構成している。そし
て、光出力手段からの光が前記プリズム内部および前記
反射部材の各反射面でそれぞれ1回反射されて前記偏向
手段から出射する複数の光が入射光に対してほぼ90゜
偏向されるようにしているので、前記光出射方向に直交
する平面内で偏向部1回転当り複数の光を走査すること
ができ、請求項3の発明と同様の効果が得られる。
【0078】請求項5の発明によれば、光が回転軸から
平行にずれた状態で反射部材に入射するように構成して
いるので、光出力手段からの光を連続的に複数の反射面
で偏向することができる。
【0079】請求項6の発明によれば、光を回転軸に沿
って導き、反射部材のすべての反射面に入射するように
しているので、前記反射面から同時に複数の光を出射す
ることができる。
【0080】請求項7の発明によれば、偏向手段を、2
組のレンズを組み合わせた等倍のアフォーカル光学系
と、円筒部材の中心軸に対しほぼ対称な形状の複数の反
射面を有する反射部材とで構成し、前記光出力手段から
の光をほぼ90゜偏向させるようにしているので、各反
射面から出射された複数の光を円筒内面に保持された記
録媒体上を走査することができ、その結果、低コスト
で、しかも高速描画が可能となる。
【0081】請求項8の発明によれば、光が中心軸から
平行にずれた状態で反射部材に入射するように構成して
いるので、光出力手段からの光を連続的に複数の反射面
で偏向することができる。
【0082】請求項9の発明によれば、光を中心軸に沿
って導き、反射部材のすべての反射面に入射するように
しているので、前記反射面から同時に複数の光を出射す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる光走査光学系の第1実施例を
有する平面走査型画像記録装置の示す図である。
【図2】偏向部の構成を示す図である。
【図3】等倍アフォーカル光学系での光の進む様子を示
す図である。
【図4】偏向部の別の実施例を示す図である。
【図5】偏向部のさらに別の実施例を示す図である。
【図6】この発明にかかる光走査光学系の第2実施例を
有する平面走査型画像記録装置の示す図である。
【図7】偏向部の他の実施例を示す図である。
【図8】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型画
像記録装置の第1実施例を示す図である。
【図9】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型画
像記録装置の第2実施例を示す図である。
【図10】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型
画像記録装置の第3実施例を示す図である。
【図11】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型
画像記録装置の第4実施例を示す図である。
【図12】図11のマルチスキャン平面走査型画像記録
装置において用いられている反射部材の製造方法を示す
斜視図である。
【図13】図11のマルチスキャン平面走査型画像記録
装置において用いられている反射部材を示す斜視図であ
る。
【図14】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型
画像記録装置の第5実施例を示す図である。
【図15】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型
画像記録装置の第6実施例を示す図である。
【図16】この発明にかかるマルチスキャン平面走査型
画像記録装置の第7実施例を示す図である。
【図17】この発明にかかるシングルスキャン円筒内面
走査型画像記録装置の第1実施例を示す概略斜視図であ
る。
【図18】図17の画像記録装置に設けられた光走査光
学系を示す図である。
【図19】この発明にかかるシングルスキャン円筒内面
走査型画像記録装置の第2実施例を示す概略斜視図であ
る。
【図20】この発明にかかるシングルスキャン円筒内面
走査型画像記録装置の第3実施例を示す概略斜視図であ
る。
【図21】図20の画像記録装置に設けられた光走査光
学系を示す図である。
【図22】この発明にかかるシングルスキャン円筒内面
走査型画像記録装置の第4実施例を示す概略斜視図であ
る。
【図23】この発明にかかるマルチスキャン円筒内面走
査型画像記録装置の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 光出力部 20 偏向部 21 等倍アフォーカル光学系 22 反射ミラー 26 プリズム 27 表面反射プリズム 28,29 反射部材 30 結像レンズ CA 中心軸 FM 感材 RA 回転軸 Z 光出射方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光出射方向に光を出射する光出力手段
    と、 2組のレンズからなる等倍のアフォーカル光学系と、反
    射部材とからなり、前記光出力手段からの光をほぼ90
    ゜偏向する偏向手段と、 前記光出射方向と平行な回転軸回りに前記偏向手段を回
    転させて前記光出射方向に直交する平面内で光を走査す
    る回転駆動手段と、を備えた光走査光学系。
  2. 【請求項2】 光出射方向に光を出射する光出力手段
    と、 複数面を有し、その一面に反射部材が密着されたプリズ
    ムからなり、前記光出力手段から入射された光を前記反
    射部材および他の一面でそれぞれ1回反射して、ほぼ9
    0゜偏向する偏向手段と、 前記光出射方向と平行な回転軸回りに前記偏向手段を回
    転させて前記光出射方向に直交する平面内で光を走査す
    る回転駆動手段と、を備えた光走査光学系。
  3. 【請求項3】 平面状の記録媒体の表面を光で走査する
    ことにより、前記記録媒体を露光して画像記録を行う画
    像記録装置であって、 光出射方向に光を出射する光出力手段と、 2組のレンズからなる等倍のアフォーカル光学系と、光
    出射方向に平行な回転軸に対しほぼ対称な形状の複数の
    反射面を有する反射部材とからなり、前記光出力手段か
    らの光をほぼ90゜偏向する偏向手段と、 前記偏向手段を前記回転軸回りに回転させて前記光出射
    方向に直交する平面内で光を走査する回転駆動手段と、 前記偏向手段と前記記録媒体との間に固定配置され、前
    記偏向手段からの光を前記記録媒体上に結像する結像光
    学系と、を備えた画像記録装置。
  4. 【請求項4】 平面状の記録媒体の表面を光で走査する
    ことにより、前記記録媒体を露光して画像記録を行う画
    像記録装置であって、 光出射方向に光を出射する光出力手段と、 複数面を有し、その一面に反射部材が密着されたプリズ
    ムを2個互いに固着したプリズムとからなり、前記光出
    力手段からの光を前記プリズム内部および前記反射部材
    でそれぞれ1回反射して、ほぼ90゜偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段を光出射方向に平行な回転軸回りに回転さ
    せて前記光出射方向に直交する平面内で光を走査する回
    転駆動手段と、 前記偏向手段と前記記録媒体との間に固定配置され、前
    記偏向手段からの光を前記記録媒体上に結像する結像光
    学系と、を備えた画像記録装置。
  5. 【請求項5】 光が前記回転軸から平行にずれた状態で
    前記偏向手段に入射する請求項3または4記載の画像記
    録装置。
  6. 【請求項6】 光が前記回転軸に沿って進み、前記反射
    部材のすべての反射面に入射する請求項3または4記載
    の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 円筒部材の内面を光で走査することによ
    り、前記内面に保持された記録媒体を露光して画像記録
    を行う画像記録装置であって、 前記円筒部材の中心軸に沿って光を前記円筒部材の内部
    に向けて出力する光出力手段と、 前記光出力手段からの光を前記円筒部材の内面に偏向す
    る偏向手段と、前記光出力手段からの光を前記記録媒体
    上に結像する結像光学系とが一体的に前記中心軸回りに
    回転可能な状態で、前記円筒部材の内部に設けられた光
    学ヘッドと、 前記光学ヘッドを前記中心軸回りに回転させて前記光学
    ヘッドからの光で前記記録媒体上を走査する光学ヘッド
    駆動手段と、を備えており、 前記偏向手段が、2組のレンズからなる等倍のアフォー
    カル光学系と、前記中心軸に対しほぼ対称な形状の複数
    の反射面を有する反射部材とからなり、前記光出力手段
    からの光をほぼ90゜偏向させる画像記録装置。
  8. 【請求項8】 光が前記中心軸から平行にずれた状態で
    前記光学ヘッドに入射する請求項7記載の画像記録装
    置。
  9. 【請求項9】 光が前記中心軸に沿って進み、前記反射
    部材のすべての反射面に入射する請求項7記載の画像記
    録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012528748A (ja) * 2009-06-03 2012-11-15 シンクレア システムズ インターナショナル エルエルシー 光印字可能な材料の直接結像のための光学系
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