JPH07332893A - ミサイルの搬送方法及びその装置 - Google Patents

ミサイルの搬送方法及びその装置

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JPH07332893A
JPH07332893A JP14574994A JP14574994A JPH07332893A JP H07332893 A JPH07332893 A JP H07332893A JP 14574994 A JP14574994 A JP 14574994A JP 14574994 A JP14574994 A JP 14574994A JP H07332893 A JPH07332893 A JP H07332893A
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JP
Japan
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missile
carrier
loader
launcher
mount
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JP14574994A
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English (en)
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Kozo Wakagi
幸蔵 若木
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミサイル運搬車兼装填機の架台よりも低い位
置(又は高い位置)にあるミサイルをミサイル運搬車兼
装填機の架台に搭載する作業に際し、クレーン等の専用
の吊り上げ装置を使用する必要がなく、構造が簡素で作
業が容易であるミサイルの搬送方法及びその装置の提
供。 【構成】 ミサイル運搬車兼装填機1の架台4を傾斜さ
せた搬送姿勢にして、架台4の後端部とミサイル載置面
102との間を接続し、ミサイル運搬車兼装填機1の牽
引装置17によつて、ミサイル載置面102のミサイル
(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4に引き上
げて搬送載架し、その後、ミサイル運搬車兼装填機1を
発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機
1の架台4を昇降させて発射機24の架台29と整合さ
せ、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架
台4から発射機24の架台29に装填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミサイルの搬送方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自走式の発射機への
ミサイルの搬送及び発射は、次の要領にて行われてい
る。 (1)先ず、弾薬貯蔵庫から、単発のミサイル(誘導
弾)が格納されたコンテナを運搬専用車両に積載し、積
載後発射機の側端迄自走運搬して車下する。 (2)車下したコンテナを開蓋して、発射機の車体側部
に設けられたミサイル保持アームでコンテナ内のミサイ
ルを保持し、発射機の動力を利用して、発射機の装填機
部近傍(装填位置)迄上昇させる。
【0003】(3)上昇してきたミサイルを装填機部に
設けられたミサイル保持装置にて一旦保持した後、装填
方向にスライドさせて装填する。 (4)ミサイルを装填し終えると、発射機は射角に仰角
設定されているので、目標標的に向かつて方位角方向に
旋回し、射撃準備完了となる。 (5)射撃を終えたなら、上記の(1)〜(4)の工程
を繰り返す。
【0004】しかしながら、このような従来のミサイル
の搬送方法及びその装置にあつては、次の技術的課題を
有している。 (1)ミサイルの取り出しの作業はアームによるだけな
ので、機動性に劣り、また、単発装填であるために装填
に長時間を費やしている。 (2)ミサイルは、発射機に無保護の状態で取り付けら
れているので、外気の影響を受け易く、耐候性に問題が
ある。加えて、電磁波障害を受け易い。
【0005】また、他の従来の自走式の発射機へのミサ
イルの搬送方法として、特開平4−297795号公報
に開示されるものがある。すなわち、アウトリガーから
なる昇降駆動装置によつて昇降可能なミサイル運搬車兼
装填機、及び発射機を使用し、ミサイル運搬車兼装填機
のミサイルを発射機に装填する場合は、ミサイル運搬車
兼装填機の後部と発射機の後部が向かい合うように配置
し、アウトリガーにより相互の高さが同一になるように
調整して行う。
【0006】しかしながら、このような従来のミサイル
の搬送方法及びその装置にあつては、ミサイル運搬車兼
装填機の架台を傾斜させる傾斜駆動装置を備えず、この
架台が、後退しながら後端側が下降移動して傾斜した搬
送姿勢を採らせることができないため、ミサイル運搬車
兼装填機の架台よりも低位置にあるミサイルをミサイル
運搬車兼装填機の架台に搭載する作業に際し、クレーン
を使用しなければならず、構造が複雑であると共に作業
能率に劣るという技術的課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、ミサイル載置面1
02とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下
で、昇降可能かつ後退しながら後端側が下降移動して傾
斜が可能な架台4を有し、走行可能なミサイル運搬車兼
装填機1、及び俯仰可能な架台29を有する発射機24
を使用し、ミサイル載置面102からミサイル発射場所
付近に配置されている発射機24に迄ミサイル(21)
を搬送するミサイルの搬送方法であつて、ミサイル運搬
車兼装填機1の架台4を傾斜させた搬送姿勢にして、該
架台4の下端部とミサイル載置面102との間を接続
し、ミサイル運搬車兼装填機1の牽引装置17によつ
て、ミサイル載置面102の該ミサイル(21)をミサ
イル運搬車兼装填機1の架台4に引き上げて搬送載架
し、その後、ミサイル運搬車兼装填機1を発射機24の
近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4を
昇降させて発射機24の架台29と整合させ、該ミサイ
ル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4から発
射機24の架台29に装填することを特徴とするミサイ
ルの搬送方法である。請求項2の発明は、ミサイル(2
1)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4に搬送載架す
る際、架台4の下端部とミサイル載置面102との間を
第2補助搬送装置22を介して接続し、ミサイル運搬車
兼装填機1の架台4と発射機24の架台29とを整合さ
せる際、第1補助搬送装置37によつて両架台4,29
間を橋渡しすることを特徴とする請求項1のミサイルの
搬送方法である。請求項3の発明は、ミサイル載置面1
02とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下
で、昇降可能かつ後退しながら後端側が下降移動して傾
斜が可能な架台4を有し、走行可能なミサイル運搬車兼
装填機1、及び俯仰可能な架台29を有する発射機24
を使用し、ミサイル発射場所付近に配置されている発射
機24からミサイル載置面102に迄ミサイル(21)
を搬送するミサイルの搬送方法であつて、ミサイル運搬
車兼装填機1を発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル
運搬車兼装填機1の架台4を昇降させて発射機24の架
台29と整合させ、該ミサイル(21)を発射機24の
架台29からミサイル運搬車兼装填機1の架台4に搬送
し、その後、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4を傾斜
させた搬送姿勢にして、該架台4の下端部とミサイル載
置面102との間を接続し、ミサイル運搬車兼装填機1
の牽引装置17によつて、ミサイル運搬車兼装填機1の
架台4上の該ミサイル(21)をミサイル載置面102
上に降下させて搬送車下することを特徴とするミサイル
の搬送方法。請求項4の発明は、ミサイル運搬車兼装填
機1の架台4と発射機24の架台29とを整合させる
際、第1補助搬送装置37によつて両架台4,29間を
橋渡し、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1
の架台4から搬送車下する際、架台4の下端部とミサイ
ル載置面102との間を第2補助搬送装置22を介して
接続することを特徴とする請求項3のミサイルの搬送方
法である。請求項5の発明は、ミサイル載置面101と
ミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、昇降
可能かつ後退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能
な架台4を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機
1、及び俯仰可能な架台29を有する発射機24を使用
し、ミサイル載置面101からミサイル発射場所付近に
配置されている発射機24に迄ミサイル(21)を搬送
するミサイルの搬送方法であつて、ミサイル運搬車兼装
填機1の架台4を昇降させて、該架台4と高低の段差H
を有するミサイル載置面101との間を水平に接続し、
ミサイル運搬車兼装填機1の牽引装置17によつて、該
ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4
に引き上げて搬送載架し、その後、ミサイル運搬車兼装
填機1を発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車
兼装填機1の架台4を昇降させて発射機24の架台29
と整合させ、該ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装
填機1の架台4から発射機24の架台29に装填するこ
とを特徴とするミサイルの搬送方法である。請求項6の
発明は、ミサイル載置面102とミサイル発射場所とが
所定距離を隔てた環境下で、昇降駆動装置3によつて昇
降が可能かつ傾斜駆動装置7によつて後退しながら後端
側が下降移動して傾斜が可能な架台4を有し、走行可能
なミサイル運搬車兼装填機1、及び俯仰装置41によつ
て俯仰可能な架台29を有する発射機24を使用し、ミ
サイル載置面102からミサイル発射場所付近に配置さ
れている発射機24にミサイルを搬送するミサイルの搬
送装置であつて、台車装置15に固定されているミサイ
ル(21)を用い、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4
に傾斜させた搬送姿勢を採らせた状態で、ミサイル載置
面102の該台車装置15をミサイル運搬車兼装填機1
の架台4に載架するように引き上げる牽引装置17が、
ミサイル運搬車兼装填機1に装備されていることを特徴
とするミサイルの搬送装置である。請求項7の発明は、
ミサイル運搬車兼装填機1の搬送姿勢を採る架台4とミ
サイル載置面102との間を接続する第2補助搬送装置
22を備えることを特徴とする請求項6のミサイルの搬
送装置である。請求項8の発明は、ミサイル運搬車兼装
填機1に設けた傾斜駆動装置7が、ミサイル運搬車兼装
填機1の車体1aと架台4との間に介在し、一端部が車
体1aに揺動自在に軸支され、他端部が架台4に揺動自
在に軸支され、前側に配置する大リンク5及び車体1a
の後側に配置する小リンク6と、架台4を上後方に向け
て押し上げるシリンダ装置11とを備えることを特徴と
する請求項6又は7のミサイルの搬送装置である。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、ミサイル載置面10
2とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、
走行可能なミサイル運搬車兼装填機1と発射機24とを
使用し、ミサイル載置面102からミサイル発射場所に
配置されている発射機24に迄、ミサイル(21)を自
動的に搬送することができる。ミサイル(21)を、後
退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能なミサイル
運搬車兼装填機1の架台4に搬送載架する作業は、ミサ
イル運搬車兼装填機1の架台4を傾斜させた搬送姿勢に
して、架台4の下端部とミサイル載置面102との間を
接続し、ミサイル運搬車兼装填機1の牽引装置17によ
つて、ミサイル載置面102のミサイル(21)をミサ
イル運搬車兼装填機1の架台4に引き上げることによ
り、自動的に搬送載架される。
【0009】次に、ミサイル(21)を発射機24の架
台29に装填する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1を
発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機
1の架台4を上昇させて発射機24の架台29と整合さ
せ、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架
台4から発射機24の架台29に水平に搬送させてなさ
れる。
【0010】請求項2の発明によれば、ミサイル(2
1)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4に搬送載架す
る際、架台4の下端部とミサイル載置面102との間を
第2補助搬送装置22を介して接続するので、架台4に
過度の傾斜姿勢を採らせる必要がなく、ミサイル(2
1)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4に搬送載架す
る作業が円滑になされる。また、ミサイル運搬車兼装填
機1の架台4と発射機24の架台29とを整合させる
際、第1補助搬送装置37によつて両架台4,29間を
橋渡しするので、両架台4,29の高さ位置の若干のず
れが許容され、ミサイル(21)を発射機24の架台2
9に搬送する作業が円滑になされる。
【0011】請求項3の発明によれば、ミサイル載置面
102とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下
で、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1と発射機24
とを使用し、ミサイル発射場所に配置されている発射機
24からミサイル載置面102に迄、空のミサイル(2
1)を自動的に搬送することができる。ミサイル(2
1)を発射機24の架台29からミサイル運搬車兼装填
機1の架台4に搬送する作業は、ミサイル運搬車兼装填
機1を発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼
装填機1の架台4を上昇させて発射機24の架台29と
整合させ、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機
1の架台4から発射機24の架台29に水平に搬送させ
てなされる。
【0012】次に、ミサイル(21)を、後退しながら
後端側が下降移動して傾斜が可能なミサイル運搬車兼装
填機1の架台4から搬送車下する作業は、ミサイル運搬
車兼装填機1の架台4を傾斜させた搬送姿勢にして、架
台4の下端部とミサイル載置面102との間を接続し、
ミサイル運搬車兼装填機1の牽引装置17によつて、ミ
サイル運搬車兼装填機1の架台4上のミサイル(21)
をミサイル載置面102から降下させることにより、自
動的になされる。
【0013】請求項4の発明によれば、ミサイル運搬車
兼装填機1の架台4と発射機24の架台29とを整合さ
せる際、第1補助搬送装置37によつて両架台4,29
間を橋渡しするので、両架台4,29の高さ位置の若干
のずれが許容され、ミサイル(21)をミサイル運搬車
兼装填機1の架台4に搬送する作業が円滑になされる。
また、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の
架台4から搬送車下する際、架台4の下端部とミサイル
載置面102との間を第2補助搬送装置22を介して接
続するので、架台4に過度の傾斜姿勢を採らせる必要が
なく、ミサイル(21)を架台4から搬送車下する作業
が円滑になされる。
【0014】請求項5の発明によれば、ミサイル載置面
101とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下
で、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1と発射機24
とを使用し、ミサイル載置面101からミサイル発射場
所に配置されている発射機24に迄、ミサイル(21)
を自動的に搬送することができる。ミサイル(21)
を、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4に搬送載架する
作業は、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4を昇降させ
て、架台4と高低の段差Hを有するミサイル載置面10
1との間を水平に接続し、ミサイル運搬車兼装填機1の
牽引装置17によつて、ミサイル載置面101のミサイ
ル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4に水平
移動させることにより、自動的になされる。
【0015】次に、ミサイル(21)を発射機24の架
台29に装填する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1を
発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機
1の架台4を上昇させて発射機24の架台29に整合さ
せ、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架
台4から発射機24の架台29に水平に搬送させてなさ
れる。
【0016】請求項6の発明によれば、ミサイル載置面
102とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下
で、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1と発射機24
とを使用し、ミサイル載置面102からミサイル発射場
所に配置されている発射機24に迄、ミサイルが格納さ
れ、かつ、台車装置15に固定されているミサイル(2
1)を自動的に搬送することができる。ミサイル(2
1)をミサイル運搬車兼装填機1の架台4に搬送載架す
る作業は、次のようにしてなされる。
【0017】すなわち、ミサイル載置面102がミサイ
ル運搬車兼装填機1の架台4よりも低位置にある場合に
は、後退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能なミ
サイル運搬車兼装填機1の架台4に、傾斜させた搬送姿
勢を与え、架台4の下端部とミサイル載置面102との
間を接続し、ミサイル運搬車兼装填機1の牽引装置17
によつて、ミサイル載置面102のミサイル(21)を
ミサイル運搬車兼装填機1の架台4に引き上げることに
より、自動的に搬送載架される。なお、ミサイル載置面
101がミサイル運搬車兼装填機1の架台4よりも高位
置にある場合には、昇降駆動装置3を駆動してミサイル
運搬車兼装填機1の架台4を昇降させて、架台4と高低
の段差Hを有するミサイル載置面101との間を水平に
接続し、ミサイル運搬車兼装填機1の牽引装置17によ
つて、ミサイル載置面101のミサイル(21)をミサ
イル運搬車兼装填機1の架台4に水平に引き込むことに
より、自動的に搬送載架される。
【0018】次に、ミサイル(21)を発射機24の架
台29に装填する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1を
発射機24の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機
1の架台4を上昇させて発射機24の架台29に合致さ
せ、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架
台4から発射機24の架台29に水平に搬送させて自動
的になされる。
【0019】請求項7の発明によれば、ミサイル運搬車
兼装填機1の搬送姿勢を採る架台4とミサイル載置面1
02との間を接続する第2補助搬送装置22を備えるの
で、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機1の架
台4に搬送載架する際、架台4の下端部とミサイル載置
面102との間を第2補助搬送装置22を介して接続す
ることができる。その結果、架台4に過度の傾斜姿勢を
採らせる必要がなく、ミサイル(21)をミサイル運搬
車兼装填機1の架台4に搬送載架する作業が円滑になさ
れる。
【0020】請求項8の発明によれば、シリンダ装置1
1によつて架台4を上後方に向けて押し上げれば、架台
4は、車体1aの前側に配置する大リンク5及び後側に
配置する小リンク6がそれぞれ揺動するので、後退しな
がら上昇し、小リンク6が直立した後、後端側が下降移
動して傾斜し、傾斜した搬送姿勢を採る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図6は本発明の1実施例に係るミサ
イルの搬送装置を示す。ミサイルは、ミサイル用キャニ
スタ21に個別に格納し、このミサイル用キャニスタ2
1を台車装置15に固縛して、ミサイル保管場所とミサ
イル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、ミサイル
運搬車兼装填機1及び発射機24を使用し、ミサイル保
管場所のミサイル載置面101,102からミサイル発
射場所に配置されている発射機24に迄搬送される。ミ
サイル用キャニスタ21は、密閉状の箱形構造を有し、
内部には複数個(図示の実施例では8個)のミサイルを
各々独立させて格納可能である。図3に示すミサイル保
管場所のミサイル載置面101は、ミサイル運搬車兼装
填機1の走行地面100との間に所定の高低の段差Hを
有し、ミサイル載置面101が、走行可能状態のミサイ
ル運搬車兼装填機1の後記する架台4よりも高位置にな
つている。また、図4に示すミサイル保管場所のミサイ
ル載置面102は、ミサイル運搬車兼装填機1の走行地
面100と同一高さになつている。
【0022】台車装置15は、下端部に複数個の車輪1
6が回転自在に設けられ、ミサイル保管場所のミサイル
載置面101,102上、ミサイル運搬車兼装填機1の
架台4の架台踏面4b上及び発射機24の架台29の架
台踏面29a上をそれぞれ転動可能である。なお、台車
装置15の車輪16は、後記するように第1補助搬送装
置37の搬送踏面37a及び第2補助搬送装置22の搬
送踏面22b上もそれぞれ転動可能である。また、台車
装置15には、前端に前側フック掛け15aが設けら
れ、後端部下側に後側フック掛け15bが設けられてい
る。前側フック掛け15aは、ミサイル用キャニスタ2
1をミサイル運搬車兼装填機1に搬送する際に使用し、
後側フック掛け15bは、ミサイル用キャニスタ21を
発射機24に装填する際に使用する。
【0023】ミサイル運搬車兼装填機1は、図1に示す
ように走行タイヤ2を有して自走可能な車体1aの上に
搭載台1bが固着され、車体1aの4隅に第1アウトリ
ガー3をそれぞれ備えている。第1アウトリガー3は、
車体1aを支持可能であり、架台4の昇降駆動装置を兼
ねている。また、車体1a、具体的には搭載台1b上に
は、架台4が傾斜駆動装置7を介して車体1aの後部に
向けて下り傾斜し得るように配置される。
【0024】傾斜駆動装置7は、シリンダ装置11、架
台4の前端部に配置する大リンク5、架台4の後端部に
配置する小リンク6及び軸47,48,49,50を備
える。シリンダ装置11は架台4を上後方に向けて押し
上げる機能を有し、その前端部は、車体1aに軸12に
て揺動自在に軸支され、シリンダ装置11のピストンロ
ッドの先端部は、軸13にて大リンク5の中間部に揺動
自在に軸支されている。大リンク5の一端部は、軸49
にて車体1aに揺動自在に軸支され、大リンク5の他端
部は、軸50にて架台4に揺動自在に軸支されている。
小リンク6の一端部は、軸47にて車体1aに揺動自在
に軸支され、小リンク6の他端部は、軸48にて架台4
に揺動自在に軸支されている。そして、この大リンク5
の軸支点(49,50)間距離の方が、小リンク6の軸
支点(47,48)間距離よりも長くなつており、架台
4が搭載台1b上に載置された図1に示す状態で、大リ
ンク5及び小リンク6は、各車体1aへの軸支点(4
9,47)からそれぞれ前上方に延在している。
【0025】しかして、シリンダ装置11を突出作動さ
せれば、架台4が図4に示すように両リンク5,6に規
制された軌跡を描きながら移動する。すなわち、架台4
は、両リンク5,6の作用を受けて後退しながら上昇
し、小リンク6が直立した後に後端側が次第に下降移動
し、後方に向けて次第に下り傾斜し、搬送姿勢を採るよ
うになる。架台4が搬送姿勢を採る状態から反対にシリ
ンダ装置11を没入作動させれば、図1に示すように架
台4が搭載台1b上に載置された元位置に復帰する。架
台4は、搭載台1b上に載置された状態で水平姿勢を採
り、搭載台1bに図外のロック装置によつて固定可能で
ある。なお、架台4が傾斜する搬送姿勢を採つた際、小
リンク6は、後上方に向けて延在し、小リンク6の復帰
揺動が可能である。
【0026】ミサイル運搬車兼装填機1の架台4には、
図1に示すように台車装置15の前進位置を規制する前
ストッパ4cが前端部に突設され、搬送載架された台車
装置15の後端を規制する後ストッパ14が後端部に配
設される。後ストッパ14は、架台4上に台車装置15
が存在しな状態では倒伏状態にあつて台車装置15の通
過を阻害しない姿勢を採り、第1牽引装置17によつて
引き込まれる台車装置15が前ストッパ4cに衝突した
際に、手動又は自動的に起立して台車装置15の後端を
係止するようになつている。また、架台4は、図1,図
5に示すように後端部両側に水平に架設した支持軸20
を有し、この支持軸20に、後記する第1補助搬送装置
37及び第2補助搬送装置22のいずれか一方を個別に
掛止させることができる。更に、架台4の前端部には、
第1牽引装置17が装備される。第1牽引装置17は、
ウインチからなり、架台4の下面に固着した第1牽引装
置本体17aからのワイヤロープ19を架台4の前端部
上下にそれぞれ軸支したプーリ18に巻き掛けてある。
【0027】しかして、ワイヤロープ19の先端のフッ
クを台車装置15の前端の前側フック掛け15aに掛止
させて、ミサイル保管場所のミサイル載置面101,1
02上の台車装置15を架台4に引き込むことができ
る。その際、台車装置15は、架台4の左右両側に突設
した側部材4aにより左右両側が案内される。このよう
にして架台4上に引き込まれ、前端が前ストッパ4cに
当接した状態で、台車装置15の後端が後ストッパ14
によつて係止される。
【0028】図4,図5に示す第2補助搬送装置22
は、第2補助搬送装置本体22cと左右一対の脚23と
を有し、第2補助搬送装置本体22cの前端部には、傾
斜して搬送姿勢を採つた架台4の支持軸20に掛止する
一対の掛け金部22aを有する。架台4の支持軸20に
掛け金部22aが掛止した状態で、第2補助搬送装置本
体22cの後端部がミサイル載置面102に接地し、上
面が台車装置15の車輪16が転動する搬送踏面22b
を形成する。脚23は、第2補助搬送装置本体22cの
前端部寄りに支持軸によつて揺動自在に軸支され、適宜
に伸長させて、第2補助搬送装置本体22cの先端部を
走行地面100ないしミサイル載置面102に支持す
る。従つて、架台4が傾斜して搬送姿勢を採つた際、架
台4の後端部がミサイル載置面102に直接接地するよ
うに構成すれば、第2補助搬送装置22を省略すること
ができる。
【0029】また、図3,図6に示す第1補助搬送装置
37は、前端部に架台4の後端部の支持軸20に掛止す
る掛け金部を有し、後端部がミサイル載置面101又は
発射機24の架台29に係止する係合部を形成すると共
に、上面が台車装置15の車輪16が転動する搬送踏面
37aを形成している。従つて、架台4の後端部がミサ
イル載置面101又は発射機24の架台29に直接係合
するように構成すれば、第1補助搬送装置37を省略す
ることができる。
【0030】次に、発射機24は、図6に示すように走
行タイヤ25を有して走行地面100上を自走可能な発
射機本体24aの上部に、旋回装置27を備え、車幅方
向の両側部に第2アウトリガー26をそれぞれ複数個備
えている。第2アウトリガー26は、ミサイルを積んだ
台車装置15を搭載する際、及びミサイルの発射時に、
発射機24の発射機本体24aを安定的に支持するため
に使用する。また、旋回装置27の旋回台28には、俯
仰装置41を介して架台29が俯仰可能に取付けられ、
旋回台28は発射機本体24aに対して360度旋回可
能である。俯仰装置41は、旋回装置27に固設されて
L字状をなし、突出部に軸33によつて架台29が揺動
自在に軸支される旋回台28と、旋回台28に軸31に
よつて一端部が揺動可能に軸支され、架台29に軸32
によつて他端部が揺動可能に軸支される俯仰シリンダ装
置30とからなる。
【0031】しかして、俯仰シリンダ装置30を突出作
動又は没入作動させることにより、架台29が軸33を
支点として揺動し、その傾斜状態を変更することがで
き、俯仰シリンダ装置30を没入作動させて水平位置、
つまり格納位置を採らせることができる。発射機24の
架台29は、台車装置15の車輪16が転動する車輪踏
面29aを長手方向の両側に有し、また、先端部に前ス
トッパ29bを有すると共に、先端下部に第2牽引装置
34を有する。第2牽引装置34は、ウインチからな
り、第2牽引装置本体34aからのワイヤロープ36を
架台29の先端部に上下に配置して軸支した一対のプー
リ35に巻き掛け、先端のフックが台車装置15の後側
フック掛け15bに掛止可能である。
【0032】次に、上記実施例の作用について説明す
る。このようなミサイルの搬送装置は、ミサイル保管場
所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、
ミサイル運搬車兼装填機1を使用して、ミサイル保管場
所からミサイル発射場所又はその付近に配置されている
発射機24に、ミサイルを自動的に搬送・装填するため
に使用される。先ず、図3に示すようにミサイル載置面
101からミサイル運搬車兼装填機1にミサイルを搬送
する作業について説明する。ミサイル運搬車兼装填機1
をミサイルの保管場所近傍迄走行させて、架台4と高低
の段差Hを有して高位置にあるミサイル保管場所のミサ
イル載置面101に車体1aの後部を近接させて、各第
1アウトリガー3を所定長さ伸長させてそれぞれ接地さ
せる。これにより、架台4の架台踏面4bの高さ位置
を、走行地面100との間に所定の高低の段差Hを有す
るミサイル載置面101にほぼ合致させる。
【0033】次に、図3に示すように第1補助搬送装置
37の掛け金部を架台4の支持軸20に手動にて係止さ
せ、第1補助搬送装置37の後端部をミサイル載置面1
01の段部に接地係合させ、第1補助搬送装置37の搬
送踏面37aによつて架台4の架台踏面4bとミサイル
載置面101とを橋渡ししてほぼ平坦に接続させる。こ
の状態で、ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引装置1
7のワイヤロープ19を巻き戻し、先端のフックを、ミ
サイル載置面101に載置され、ミサイル用キャニスタ
21が積載されている台車装置15の前側フック掛け1
5aに手動にて掛止させる。ウインチからなる第1牽引
装置17を駆動して、ワイヤロープ19を(イ)方向に
巻き取れば、台車装置15がミサイル載置面101から
第1補助搬送装置37を経由して(ロ)方向に移動し、
架台4上に搬送される。
【0034】かくして、第1牽引装置17のワイヤロー
プ19を十分に巻込むことにより、ミサイル用キャニス
タ21が所定位置迄搬送されるので、台車装置15が前
ストッパ4cに衝突した際に、後ストッパ14を起立さ
せて台車装置15の後端を係止する。台車装置15は、
この状態で図外のロック装置により架台4にロックす
る。このようにして、ミサイル用キャニスタ21がミサ
イル運搬車兼装填機1に載置される。ミサイル用キャニ
スタ21の架台4への固縛が終了したなら、第1アウト
リガー3の接地を解除し、また、第1補助搬送装置37
を手動にて取り除いた後に、ミサイル運搬車兼装填機1
を走行させ、図6に示すように発射機24の近傍の所定
位置に停止させる。
【0035】次いで、図6に示すようにミサイル運搬車
兼装填機1は、第1補助搬送装置37を装着して後退さ
せ、第1補助搬送装置37の後端部を発射機24の架台
29に係止させる。発射機24は、各第2アウトリガー
26を接地させ、一方、ミサイル運搬車兼装填機1は、
各第1アウトリガー3を接地させ、車輪踏面29aと架
台踏面4b及び搬送踏面37aの高さをほぼ合致させ
る。その後、後ストッパ14を(チ)の方向に下降さ
せ、台車装置15の後側フック掛け15bに第2牽引装
置34のワイヤロープ36を係留後、第1牽引装置17
のワイヤロープ19を前側フック掛け15aから取り外
す。
【0036】この状態から第2牽引装置34を駆動して
ワイヤロープ36を図6に示す(リ)方向に巻き取れ
ば、ミサイル用キャニスタ21は台車装置15と共に
(ハ)方向に引つ張られ、ミサイル運搬車兼装填機1の
架台踏面4bから搬送踏面37aを経て車輪踏面29a
に移動し、台車装置15の後端が発射機24の前ストッ
パ29bに当接して装填位置まで搬送される。搬送が終
了したなら、台車装置15を図示しない固定装置によつ
て架台29に固定し、ミサイル用キャニスタ21を発射
機24の架台29に固縛させる。
【0037】ミサイル用キャニスタ21の固縛が終了し
たなら、ミサイル運搬車兼装填機1の第1アウトリガー
3を没入させて走行タイヤ2を接地させ、ミサイル運搬
車兼装填機1を走行させて発射機24から離す。その
後、旋回装置27を駆動し、また、俯仰装置41の俯仰
シリンダ装置30を(ニ)方向に突出作動させて、架台
29を適宜に旋回及び仰角させて発射方位を指向させる
ことにより、ミサイル用キャニスタ21に射撃体勢を採
らすことができる。
【0038】ミサイルを発射して空となつたミサイル用
キャニスタ21は、次のようにしてミサイル運搬車兼装
填機1に搬送する。すなわち、俯仰シリンダ装置30を
(ホ)方向に没入させて架台29を水平状態にし、ミサ
イル運搬車兼装填機1を装填位置迄走行させて図6の状
態つまり車輪踏面29aと架台踏面4b及び搬送踏面3
7aの高さをほぼ合致させた状態とする。その後、後側
フック掛け15bから第2牽引装置34のワイヤロープ
36のフックを外し、替わりに第1牽引装置17のワイ
ヤロープ19のフックを前側フック掛け15aに掛止
し、第1牽引装置17を駆動してワイヤロープ19を
(イ)方向に巻き取り、ミサイル用キャニスタ21を台
車装置15と共に(ト)方向に移動させて、前述した高
低の段差Hを有するミサイル載置面101からミサイル
運搬車兼装填機1にミサイルを搬送する作業と同様にし
て、搬送を終了する。
【0039】搬送終了後、各第1アウトリガー3を没入
させて走行タイヤ2を接地させ、また、第1補助搬送装
置37を取り外し、ミサイル運搬車兼装填機1を自走さ
せた後、ミサイル用キャニスタ21を台車装置15と共
にミサイル運搬車兼装填機1から適宜車下する。ミサイ
ル用キャニスタ21をミサイル運搬車兼装填機1から車
下する作業は、ミサイル載置面101からミサイル運搬
車兼装填機1にミサイルを搬送する前述の作業のほぼ逆
手順によつて行うことが可能である。ただし、ミサイル
用キャニスタ21を水平移動させて車下する作業に際し
ては、第1牽引装置17を使用することができない。空
のミサイル用キャニスタ21は軽量であるので、人力に
よつて車下することが可能である。なお、発射機24の
空のミサイル用キャニスタ21を、別途のクレーン等に
て吊り上げて回収することも可能である。
【0040】次に、ミサイル載置面102がミサイル運
搬車兼装填機1の架台4よりも低位置にある場合には、
後退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能なミサイ
ル運搬車兼装填機1の架台4に、傾斜させた搬送姿勢を
与え、架台4の下端部とミサイル載置面102との間を
接続する。すなわち、シリンダ装置11によつて架台4
を上後方に向けて押し上げれば、架台4は、車体1aの
前側に配置する大リンク5及び後側に配置する小リンク
6がそれぞれ揺動するので、後退しながら上昇し、小リ
ンク6が直立した後、後端側が下降移動して傾斜し、傾
斜した搬送姿勢を採る。次いで、架台4の支持軸20に
第2補助搬送装置22の一対の掛け金部22aをそれぞ
れ掛止させ、架台4の下端部とミサイル載置面102と
の間を第2補助搬送装置22を介して接続する。
【0041】この状態からミサイル運搬車兼装填機1の
牽引装置17によつて、ミサイル載置面102のミサイ
ル用キャニスタ21をミサイル運搬車兼装填機1の架台
4に引き上げることにより、ミサイル用キャニスタ21
は、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4に自動的に搬送
載架される。ミサイル用キャニスタ21を発射機24の
架台29に装填する作業は、前述したようにミサイル運
搬車兼装填機1を発射機24の近傍迄走行させ、ミサイ
ル運搬車兼装填機1の架台4を上昇させて発射機24の
架台29に合致させ、ミサイル用キャニスタ21をミサ
イル運搬車兼装填機1の架台4から発射機24の架台2
9に水平に搬送させて自動的になされる。
【0042】更に、発射機24の架台29からミサイル
運搬車兼装填機1の架台4に迄搬送した空のミサイル用
キャニスタ21を、ミサイル運搬車兼装填機1の架台4
からミサイル載置面102に直接車下することも可能で
ある。すなわち、図4に示すように架台4に後端側が下
降移動し、後方に向けて下り傾斜した搬送姿勢を採ら
せ、架台4の下端部とミサイル載置面102との間を第
2補助搬送装置22によつて接続する。次いで、ミサイ
ル運搬車兼装填機1の架台4上のミサイル用キャニスタ
21を、牽引装置17によつて降下させ、ミサイル載置
面102上に車下させる。第2補助搬送装置22の傾斜
角度、台車装置15の車輪16の大きさ等を適当に選定
し、台車装置15とミサイル載置面102との干渉を避
けた状態で勢い良く降下させることにより、ミサイル用
キャニスタ21をミサイル載置面102上に直接車下さ
せることが可能である。
【0043】ところで、上記実施例にあつては、傾斜駆
動装置7が、シリンダ装置11、大リンク5及び小リン
ク6を備えたが、車体1aに架台4の傾斜移動を案内す
る係合部を形成し、大リンク5及び小リンク6を省略す
ることも可能である。また、傾斜駆動装置7のシリンダ
装置11を複数設け、架台4の傾斜移動を大きく与える
ことも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るミサイルの搬送方法及びその装置によれ
ば、下記の効果を奏することができる。 (1)請求項1及び請求項6の発明によれば、ミサイル
運搬車兼装填機の架台よりも低い位置、例えばミサイル
運搬車兼装填機の走行地面と同一高さ位置にあるミサイ
ルをミサイル運搬車兼装填機の架台に搭載する作業に際
し、クレーン等の専用の吊り上げ装置を使用する必要が
ない。その結果、構造が簡素であると共に作業が容易で
ある。 (2)請求項3の発明によれば、ミサイル運搬車兼装填
機の架台よりも低い位置、例えばミサイル運搬車兼装填
機の走行地面と同一高さ位置にあるミサイル載置面にミ
サイルを搬送車下する作業に際し、クレーン等の専用の
吊り上げ装置を使用する必要がない。その結果、構造が
簡素であると共に作業が容易である。 (3)請求項5の発明によれば、走行可能状態のミサイ
ル運搬車兼装填機の架台よりも高い位置にあるミサイル
をミサイル運搬車兼装填機の架台に搭載する作業に際
し、クレーン等の専用の吊り上げ装置を使用する必要が
ない。その結果、構造が簡素であると共に作業が容易で
ある。
【0045】(4)ミサイルの搬送作業は、ミサイル運
搬車兼装填機及び発射機を使用して、自動的になされる
ので、機動性に優れ、搬送の作業性が著しく向上すると
共に、搬送の作業が短時間になされて能率的である。 (5)請求項6の発明において、ミサイルを、台車装置
に固定されている複数個のミサイル用キャニスタにそれ
ぞれ格納すれば、発射機に装填状態にて外気の影響を受
け難く、耐候性に優れると共に、電磁波障害を受け難
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係るミサイル運搬車兼装
填機を示す側面図。
【図2】 同じくミサイル運搬車兼装填機を示す背面
図。
【図3】 同じく作用説明図。
【図4】 同じく作用説明図。
【図5】 同じく第2補助搬送装置を示す平面図。
【図6】 同じく作用説明図。
【符号の説明】
1:ミサイル運搬車兼装填機、1a:車体、3:第1ア
ウトリガー(昇降駆動装置)、4:架台、5:大リン
ク、6:小リンク、7:傾斜駆動装置、11:シリンダ
装置、15:台車装置、15a:前側フック掛け、15
b:後側フック掛け、16:車輪、17:第1牽引装置
(牽引装置)、21:ミサイル用キャニスタ(ミサイ
ル)、22:第2補助搬送装置、24:発射機、28:
旋回台、29:架台、37:第1補助搬送装置、41:
俯仰装置、101,102:ミサイル載置面。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミサイル載置面(102)とミサイル発
    射場所とが所定距離を隔てた環境下で、昇降可能かつ後
    退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能な架台
    (4)を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機
    (1)、及び俯仰可能な架台(29)を有する発射機
    (24)を使用し、ミサイル載置面(102)からミサ
    イル発射場所付近に配置されている発射機(24)に迄
    ミサイル(21)を搬送するミサイルの搬送方法であつ
    て、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(4)を傾斜
    させた搬送姿勢にして、該架台(4)の下端部とミサイ
    ル載置面(102)との間を接続し、ミサイル運搬車兼
    装填機(1)の牽引装置(17)によつて、ミサイル載
    置面(102)の該ミサイル(21)をミサイル運搬車
    兼装填機(1)の架台(4)に引き上げて搬送載架し、
    その後、ミサイル運搬車兼装填機(1)を発射機(2
    4)の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機(1)
    の架台(4)を昇降させて発射機(24)の架台(2
    9)と整合させ、該ミサイル(21)をミサイル運搬車
    兼装填機(1)の架台(4)から発射機(24)の架台
    (29)に装填することを特徴とするミサイルの搬送方
    法。
  2. 【請求項2】 ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装
    填機(1)の架台(4)に搬送載架する際、架台(4)
    の下端部とミサイル載置面(102)との間を第2補助
    搬送装置(22)を介して接続し、ミサイル運搬車兼装
    填機(1)の架台(4)と発射機(24)の架台(2
    9)とを整合させる際、第1補助搬送装置(37)によ
    つて両架台(4,29)間を橋渡しすることを特徴とす
    る請求項1のミサイルの搬送方法。
  3. 【請求項3】 ミサイル載置面(102)とミサイル発
    射場所とが所定距離を隔てた環境下で、昇降可能かつ後
    退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能な架台
    (4)を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機
    (1)、及び俯仰可能な架台(29)を有する発射機
    (24)を使用し、ミサイル発射場所付近に配置されて
    いる発射機(24)からミサイル載置面(102)に迄
    ミサイル(21)を搬送するミサイルの搬送方法であつ
    て、ミサイル運搬車兼装填機(1)を発射機(24)の
    近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台
    (4)を昇降させて発射機(24)の架台(29)と整
    合させ、該ミサイル(21)を発射機(24)の架台
    (29)からミサイル運搬車兼装填機(1)の架台
    (4)に搬送し、その後、ミサイル運搬車兼装填機
    (1)の架台(4)を傾斜させた搬送姿勢にして、該架
    台(4)の下端部とミサイル載置面(102)との間を
    接続し、ミサイル運搬車兼装填機(1)の牽引装置(1
    7)によつて、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台
    (4)上の該ミサイル(21)をミサイル載置面(10
    2)上に降下させて搬送車下することを特徴とするミサ
    イルの搬送方法。
  4. 【請求項4】 ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台
    (4)と発射機(24)の架台(29)とを整合させる
    際、第1補助搬送装置(37)によつて両架台(4,2
    9)間を橋渡し、ミサイル(21)をミサイル運搬車兼
    装填機(1)の架台(4)から搬送車下する際、架台
    (4)の下端部とミサイル載置面(102)との間を第
    2補助搬送装置(22)を介して接続することを特徴と
    する請求項3のミサイルの搬送方法。
  5. 【請求項5】 ミサイル載置面(101)とミサイル発
    射場所とが所定距離を隔てた環境下で、昇降可能かつ後
    退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能な架台
    (4)を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機
    (1)、及び俯仰可能な架台(29)を有する発射機
    (24)を使用し、ミサイル載置面(101)からミサ
    イル発射場所付近に配置されている発射機(24)に迄
    ミサイル(21)を搬送するミサイルの搬送方法であつ
    て、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(4)を昇降
    させて、該架台(4)と高低の段差(H)を有するミサ
    イル載置面(101)との間を水平に接続し、ミサイル
    運搬車兼装填機(1)の牽引装置(17)によつて、該
    ミサイル(21)をミサイル運搬車兼装填機(1)の架
    台(4)に引き上げて搬送載架し、その後、ミサイル運
    搬車兼装填機(1)を発射機(24)の近傍迄走行さ
    せ、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(4)を昇降
    させて発射機(24)の架台(29)と整合させ、該ミ
    サイル(21)をミサイル運搬車兼装填機(1)の架台
    (4)から発射機(24)の架台(29)に装填するこ
    とを特徴とするミサイルの搬送方法。
  6. 【請求項6】 ミサイル載置面(102)とミサイル発
    射場所とが所定距離を隔てた環境下で、昇降駆動装置
    (3)によつて昇降が可能かつ傾斜駆動装置(7)によ
    つて後退しながら後端側が下降移動して傾斜が可能な架
    台(4)を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機
    (1)、及び俯仰装置(41)によつて俯仰可能な架台
    (29)を有する発射機(24)を使用し、ミサイル載
    置面(102)からミサイル発射場所付近に配置されて
    いる発射機(24)にミサイル(21)を搬送するミサ
    イルの搬送装置であつて、台車装置(15)に固定され
    ているミサイル(21)を用い、ミサイル運搬車兼装填
    機(1)の架台(4)に傾斜させた搬送姿勢を採らせた
    状態で、ミサイル載置面(102)の該台車装置(1
    5)をミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(4)に載
    架するように引き上げる牽引装置(17)が、ミサイル
    運搬車兼装填機(1)に装備されていることを特徴とす
    るミサイルの搬送装置。
  7. 【請求項7】 ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台
    (4)とミサイル載置面(102)との間を接続する第
    2補助搬送装置(22)を備えることを特徴とする請求
    項6のミサイルの搬送装置。
  8. 【請求項8】 ミサイル運搬車兼装填機(1)に設けた
    傾斜駆動装置(7)が、ミサイル運搬車兼装填機(1)
    の車体(1a)と架台(4)との間に介在し、一端部が
    車体(1a)に揺動自在に軸支され、他端部が架台
    (4)に揺動自在に軸支され、前側に配置する大リンク
    (5)及び後側に配置する小リンク(6)と、架台
    (4)を上後方に向けて押し上げるシリンダ装置(1
    1)とを備えることを特徴とする請求項6又は7のミサ
    イルの搬送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7134829B2 (en) * 2004-03-09 2006-11-14 Absolute Electronic Solutions, Inc. Cargo trailer
CN110470181A (zh) * 2019-08-13 2019-11-19 沈阳哈工大特种机器人有限公司 导弹装填设备

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