JPH07332832A - 冷凍冷蔵庫の制御装置 - Google Patents

冷凍冷蔵庫の制御装置

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JPH07332832A
JPH07332832A JP12361094A JP12361094A JPH07332832A JP H07332832 A JPH07332832 A JP H07332832A JP 12361094 A JP12361094 A JP 12361094A JP 12361094 A JP12361094 A JP 12361094A JP H07332832 A JPH07332832 A JP H07332832A
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JP
Japan
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temperature
rotation speed
fan
freezer
set temperature
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Application number
JP12361094A
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English (en)
Inventor
Katsumi Endo
勝己 遠藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/021Inverters therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/04Refrigerators with a horizontal mullion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2500/00Problems to be solved
    • F25D2500/04Calculation of parameters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2700/00Means for sensing or measuring; Sensors therefor
    • F25D2700/14Sensors measuring the temperature outside the refrigerator or freezer

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品を冷凍/冷蔵し貯蔵することができる冷
凍冷蔵庫において、キメ細かな温調を行なうことを目的
とする。 【構成】 冷凍室、冷蔵室それぞれ温度上昇度の演算手
段23、53と、外気温度検出手段25と、温度効果時
間測定算手段24、54を設け、ファジィ推論プロセッ
サ27、57では、温度上昇度、外気温度、温度効果時
間と、メモリ26、56から取り出した制御ルールに基
づいてファジィ論理演算を行ない、設定温度の下げ幅を
求め、これを基に設定温度演算手段28、58は設定温
度を調整する。その結果に従って、コンプレッサの回転
数、ファンの回転数、電動ダンパの開閉を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫における冷
凍食品、冷蔵食品を鮮度よく長期間貯蔵するために、経
験則を基にした制御ルールと、それを構成するファジィ
変数のメンバシップ関数とによって最適な冷凍室、冷蔵
室の設定温度の下げ幅を推論して、その結果に従って、
コンプレッサの回転数、ファンの回転数、電動ダンパの
開閉を制御するようにした冷凍冷蔵庫の制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵庫の制御装置は、冷凍冷蔵庫
(以下冷蔵庫と省略する)の冷凍室,冷蔵室,野菜室の
各室を設定された温度で温調するように、ダンパ,ファ
ン,コンプレッサを制御するものである(例えば、実開
平2−47424号公報)。
【0003】以下、従来の冷凍冷蔵庫の制御装置につい
て図面を参照しながら、温調制御について説明する。
【0004】図15は、従来の冷凍冷蔵庫の制御装置の
ブロック図を示すものである。図15において、1は冷
蔵庫本体で、外箱2と内箱3と両者の空隙に形成された
ウレタン発泡断熱材4により構成され、前面開口部に3
つのドア5、6、7が配設されている。ドア5、6、7
はそれぞれ冷蔵庫本体1の冷凍室8、冷蔵室9、野菜室
10の開口部に対応して配設されている。
【0005】冷凍室8の底板11と冷蔵室9の天板12
に囲まれた区画壁内には蒸発器13とその背後にファン
14を有している。また、冷凍室8、冷蔵室9の背部に
は、蒸発器13からの冷却空気を各室に導入するための
通風路15、16が形成されている。17はコンプレッ
サであり、36は電動ダンパである。
【0006】また、18は冷凍室温度センサである。2
1は冷凍室温度センサ18により冷凍室内の温度を検出
する冷凍室庫内温度検出手段である。22は冷凍室温度
検出手段21により検出された冷凍室の温度が、冷凍室
の設定温度の範囲内であるかを判断する冷凍室温度判定
手段である。30はコンプレッサ17のON/OFFを
制御するコンプレッサ制御手段であり、80はファン1
4のON/OFFを制御するファン制御手段である。
【0007】また、35は冷蔵室温度センサである。5
1は冷蔵室温度センサ35により冷蔵室内の温度を検出
する冷蔵室温度検出手段である。52は冷蔵室温度検出
手段51により検出された冷蔵室の温度が、冷蔵室の設
定温度の範囲内であるかを判断する冷蔵室温度判定手段
である。60は電動ダンパ36の開閉を制御する電動ダ
ンパ制御手段である。
【0008】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の制御
装置について、以下図15、図16を用いてその動作を
説明する。
【0009】図16(a)は、従来の冷凍冷蔵庫の冷凍
室8の温調制御を説明するためのフローチャートであ
る。まず、冷凍室温度検出手段21は冷凍室温度センサ
18により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する(ステッ
プ201)。すると冷凍室温度判定手段22は、庫内温
度Tfcが冷凍室の設定温度(Tfcon:コンプレッサ、フ
ァンのON温度,Tfcoff:コンプレッサ、ファンのOFF温
度)の範囲内であるかを判断し(ステップ202)、こ
の判断を基に、コンプレッサ制御手段30はコンプレッ
サ17のON/OFFを制御し、ファン制御手段80は
ファン14のON/OFFを制御する。(ステップ20
3)。以上より、冷凍室8に適温の冷風を送り込み、冷
凍室8の温調を行なう。
【0010】図16(b)は、従来の冷凍冷蔵庫の冷蔵
室9の温調制御を説明するためのフローチャートであ
る。まず、冷蔵室温度検出手段51は冷蔵室温度センサ
35により冷蔵室内の庫内温度Tpcを検出する(ステッ
プ211)。すると冷蔵室温度判定手段52は、庫内温
度Tpcが冷蔵室の設定温度(Tpcon:電動ダンパの開温
度,Tpcoff:電動ダンパの閉温度)の範囲内であるか
を判断し(ステップ212)、この判断を基に、電動ダ
ンパ制御手段80は電動ダンパ36の開閉を制御する。
(ステップ213)。以上より、冷蔵室9に適温の冷風
を送り込み、冷蔵室9の温調を行なう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、冷凍室においては、コンプレッサ及びフ
ァンを制御する基になる冷凍室の設定温度(Tfcon,T
fcoff)が、冷凍室の負荷によらず一定であり、また、
冷蔵室においては、電動ダンパを制御する基になる設定
温度(Tpcon,Tpcoff)が、冷蔵室の負荷によらず一
定であったため、キメ細かな温調を行なうことができ
ず、例えば 庫内に食品が少ないときに食品が投入され
ても冷凍室及び冷蔵室温度センサ19、24は早く冷却
され投入された食品が十分冷却されず、食品の冷却され
る時間が長くなり、夏場など、急な来客などで早く冷や
したいときに、冷凍室、冷蔵室とも、最適な温調を行な
うことができないという問題点を有していた。
【0012】本発明は上記の問題点を解決するもので、
冷凍室、冷蔵室それぞれの庫内温度の温度上昇度と降下
時間と外気温度に応じて、冷凍室、冷蔵室それぞれの設
定温度の下げ幅を演算し、それぞれ設定温度を調整し、
その結果に従って、ファンの回転数、コンプレッサの回
転数、電動ダンパの開閉を制御することにより、キメ細
かな温調を行なうことができる冷凍冷蔵庫の制御装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の冷凍冷蔵庫の制御装置は、冷凍室において
は、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検出手段と、冷凍
室温度が冷凍室の設定温度を越えたかどうかを判定する
冷凍室温度判定手段と、外気温度センサと、外気温度検
出手段と、冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上
昇度演算手段と、冷却時に冷凍室温度検出手段の出力の
温度降下時間を測定する冷凍室温度降下時間測定手段
と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に
基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、冷凍室の
温度上昇度と温度降下時間と、外気温度と、第1のメモ
リから取り出された制御ルールに基づいて、ファジィ論
理演算を行ない冷凍室の設定温度の下げ幅を演算する第
1のファジィ推論プロセッサと、設定温度の下げ幅から
冷凍室の設定温度を演算する冷凍室設定温度演算手段
と、冷凍室設定温度演算手段により演算された設定温度
から、コンプレッサを制御するコンプレッサ制御手段
と、冷凍室設定温度演算手段により演算された設定温度
と、現在の冷凍室冷凍室温度との温度差を演算する第1
の温度差演算手段と、第1の温度差演算手段で演算した
設定温度との温度差が大きいときは、ファンの回転数を
高くし、設定温度との温度差が小さいときは、ファンの
回転数を低くするようにファンの回転数を決定する第1
のファン回転数決定手段と、第1のファン回転数決定手
段により決定した回転数にファンを制御するファン回転
数制御手段とを備える。
【0014】また、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検
出手段と、冷凍室温度が冷凍室の設定温度を越えたかど
うかを判定する冷凍室温度判定手段と、外気温度センサ
と、外気温度検出手段と、冷凍室の温度上昇度を演算す
る冷凍室温度上昇度演算手段と、冷却時に冷凍室温度検
出手段の出力の温度降下時間を測定する冷凍室温度降下
時間測定手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるた
めの経験則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリ
と、冷凍室の温度上昇度と温度降下時間と、外気温度
と、第1のメモリから取り出された制御ルールに基づい
て、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度の下げ
幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサと、設定温
度の下げ幅から冷凍室の設定温度を演算する冷凍室設定
温度演算手段と、冷凍室設定温度演算手段と、冷凍室設
定温度演算手段により演算された設定温度と現在の冷凍
室庫内温度との温度差を演算する第1の温度差演算手段
と、第1の温度差演算手段で演算した設定温度との温度
差が大きいときは、コンプレッサの回転数を高くし、設
定温度との温度差が小さいときは、コンプレッサの回転
数を低くするようにコンプレッサの回転数を決定するコ
ンプレッサ回転数決定手段と、コンプレッサ回転数決定
手段により決定した回転数にコンプレッサを制御するコ
ンプレッサ回転数制御手段と、第1の温度差演算手段で
演算した設定温度との温度差が大きいときは、ファンの
回転数を高くし、設定温度との温度差が小さいときは、
ファンの回転数を低くするようにファンの回転数を決定
する第1のファン回転数決定手段と、第1のファン回転
数決定手段により決定した回転数にファンを制御するフ
ァン回転数制御手段とを備える。
【0015】また、冷蔵室においては、冷蔵室温度セン
サと、冷蔵室温度検出手段と、冷蔵室温度が冷蔵室の設
定温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室温度判定手段
と、冷蔵室の温度上昇度を演算する冷蔵室温度上昇度演
算手段と、冷却時に冷蔵室温度検出手段の出力の温度降
下時間を測定する冷蔵室温度降下時間測定手段と、冷蔵
室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に基づく制
御ルールを記憶する第2のメモリと、冷蔵室の温度上昇
度と温度降下時間と、外気温度検出手段により検出され
た外気温度と、第2のメモリから取り出された制御ルー
ルに基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷蔵室の設定
温度の下げ幅を演算する第2のファジィ推論プロセッサ
と、設定温度の下げ幅から冷蔵室の設定温度を演算する
冷蔵室設定温度演算手段と、冷蔵室設定温度演算手段に
より演算された設定温度から、電動ダンパを制御する電
動ダンパ制御手段と、冷蔵室設定温度演算手段により演
算された設定温度と現在の冷蔵室庫内温度との温度差を
演算する第2の温度差演算手段と、第2の温度差演算手
段で演算した設定温度との温度差が大きいときは、ファ
ンの回転数を高くし、設定温度との温度差が小さいとき
は、ファンの回転数を低くするようにファンの回転数を
決定する第2のファン回転数決定手段と、第2のファン
回転数決定手段により決定した回転数にファンを制御す
るファン回転数制御手段とを備える。
【0016】また、第1のファン回転数決定手段により
決定した回転数と、第2のファン回転数決定手段により
決定した回転数のうち、回転数の高い方をファンの回転
数と決定する第3のファン回転数決定手段と、第3のフ
ァン回転数決定手段により決定した回転数にファンを制
御するファン回転数制御手段とを備えた構成である。
【0017】
【作用】本発明は上記構成により、冷凍室の温度上昇度
演算手段により演算された温度上昇度により投入された
食品の熱負荷量を検出し、温度降下時間測定手段により
測定された温度降下時間により庫内の既存負荷量を検出
し、外気温度検出手段により検出された外気温度を検出
し、メモリから取り出された制御ルールに基づいて、フ
ァジィ推論プロセッサによってファジィ論理演算を行な
い、冷凍室の設定温度の下げ幅を求め、下げ幅によりそ
れぞれの設定温度を調整し、その結果に従って、設定温
度との温度差が大きいときは、ファンの回転数を高く
し、設定温度との温度差が小さいときは、ファンの回転
数を低くするようにファンの回転数を決定するため、最
初はファンの回転数を上げ急速に冷却を行い、冷却が進
むとファンの回転数を下げ冷えすぎをなくすことが出来
る。
【0018】また、冷凍室の温度上昇度演算手段により
演算された温度上昇度により投入された食品の熱負荷量
を検出し、温度降下時間測定手段により測定された温度
降下時間により庫内の既存負荷量を検出し、外気温度検
出手段により検出された外気温度を検出し、メモリから
取り出された制御ルールに基づいて、ファジィ推論プロ
セッサによってファジィ論理演算を行ない、冷凍室の設
定温度の下げ幅が求めめ、下げ幅により設定温度を調整
し、その結果に従って、設定温度との温度差が大きいと
きは、コンプレッサの回転数を高くし、設定温度との温
度差が小さいときは、コンプレッサの回転数を低くする
ようにコンプレッサの回転数を決定し、、設定温度との
温度差が大きいときは、ファンの回転数を高くし、設定
温度との温度差が小さいときは、ファンの回転数を低く
するようにファンの回転数を決定するため、最初はファ
ンの回転数及びコンプレッサの回転数を上げ急速に冷却
を行い、冷却が進むとファンの回転数及びコンプレッサ
の回転数を下げ冷えすぎをなくすことが出来、庫内温度
が安定しているときにはコンプレッサの回転数とファン
の回転数を下げることにより冷凍能力を低下させ省エネ
を図ることが可能である。
【0019】また、冷蔵室の温度上昇度演算手段により
演算された温度上昇度により投入された食品の熱負荷量
を検出し、温度降下時間測定手段により測定された温度
降下時間により庫内の既存負荷量を検出し、外気温度検
出手段により検出された外気温度を検出し、メモリから
取り出された制御ルールに基づいて、ファジィ推論プロ
セッサによってファジィ論理演算を行ない、冷蔵室の設
定温度の下げ幅が求め、設定温度との温度差が大きいと
きは、ファンの回転数を高くし、設定温度との温度差が
小さいときは、ファンの回転数を低くするようにファン
の回転数を決定するため、最初はファンの回転数を上げ
急速に冷却を行い、冷却が進むとファンの回転数を下げ
冷えすぎをなくすことが出来、食品の凍結もなく冷却す
ることが可能である。
【0020】また、、冷凍室、冷蔵室それぞれの温度上
昇度演算手段により演算された温度上昇度により投入さ
れた食品の熱負荷量を検出し、温度降下時間測定手段に
より測定された温度降下時間により庫内の既存負荷量を
検出し、外気温度検出手段により検出された外気温度を
検出し、メモリから取り出された制御ルールに基づい
て、ファジィ推論プロセッサによってファジィ論理演算
を行ない、冷凍室、冷蔵室それぞれの設定温度の下げ幅
が求め、下げ幅によりそれぞれの設定温度を調整し、そ
の結果に従って、それぞれファンの回転数を決定し、回
転数の高い方をファンの回転数と決定しているため、冷
凍室に食品が投入されても、冷蔵室に食品が投入されて
も、周囲の食品への温度影響を抑制し、投入食品を急速
に冷却することが可能である。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例と共通の
ものは同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例における冷凍
冷蔵庫の冷凍室の制御装置の構成を示すブロック図、図
2(a)は本発明の第1の実施例における冷凍室の庫内
の温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数
を示すグラフ、図2(b)本発明の第1の実施例におけ
る温度降下時間に対するファジィ変数のメンバシップ関
数を示すグラフ、図2(c)は本発明の第1の実施例に
おける外気温度に対するファジィ変数のメンバシップ関
数を示すグラフ、図3は本発明の第1の実施例における
冷凍室の設定温度と庫内温度との温度差とファンの回転
数の関係を示すグラフ、図4は本発明の第1の実施例に
おける動作を説明するためのフローチャート、図5は本
発明の第1の実施例におけるファジィ推論の手順を説明
するためのフローチャートである。
【0023】図1において、20は冷凍室の制御装置で
あり、冷凍室温度検出手段21、冷凍室温度判定手段2
2、冷凍室温度上昇度演算手段23、冷凍室温度降下時
間測定手段24、外気温度検出手段25、第1のメモリ
26、第1のファジィ推論プロセッサ27、冷凍室設定
温度演算手段28、第1の温度差演算手段29、コンプ
レッサ制御手段30、第1のファン回転数決定手段3
1、ファン回転数制御手段32よりなる。
【0024】18は冷凍室内の温度を検出する冷凍室温
度センサであり、その出力を冷凍室温度検出手段21に
入力する。冷凍室温度判定手段22は検出された冷凍室
温度センサ18の温度がコンプレッサ17が運転する温
度になっているかの判断を行い、コンプレッサ制御手段
30、第1のファン回転数決定手段31に出力してコン
プレッサ17、ファン14を起動する。
【0025】外気温度検出手段25は、外気温度センサ
19により冷蔵庫外の外気温度を検出する。冷凍室温度
上昇度演算手段23は、冷凍室温度検出手段21の出力
により庫内の温度上昇度Tfcupを演算し、冷凍室温度降
下時間測定手段24は温度降下時間Lfcdownを測定し、
測定中は第1のファン回転数決定手段31に中回転で運
転するように出力をする。
【0026】第1のメモリ26は、冷凍室の設定温度の
下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶
する。第1のファジィ推論プロセッサ27は、冷凍室温
度上昇度演算手段23により演算された温度上昇度Tfc
upと、外気温度検出手段25により検出された外気温
と、冷凍室温度降下時間測定手段24により測定された
温度降下時間Tfcdownと、冷凍室メモリ26から取り出
された制御ルールに基づいてファジィ論理演算を行な
い、冷凍室の設定温度の下げ幅を演算する。
【0027】また、冷凍室設定温度演算手段28は、第
1のファジィ推論プロセッサ27により演算された設定
温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する。第1
の温度差演算手段29は、冷凍室設定温度演算手段28
により演算された設定温度と現在の冷凍室庫内温度との
温度差を演算する。コンプレッサ制御手段30は冷凍室
温度センサ18の温度が、冷凍室設定温度演算手段28
で演算した設定温度になるまでコンプレッサ17を運転
する。
【0028】第1のファン回転数決定手段31は、第1
の温度差演算手段29で演算した設定温度との温度差が
大きいときは、ファンの回転数を高くし、設定温度との
温度差が小さいときは、ファンの回転数を低くするよう
にファンの回転数を決定する。そして、ファン回転数制
御手段32は、第1のファン回転数決定手段31により
決定した回転数にファンを制御する。
【0029】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置について、以下図1から図5を用いてその
動作を説明する。
【0030】まず、冷凍室温度検出手段21は冷凍室温
度センサ18により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する
(ステップ1)。そして、冷凍室温度判定手段22は、
コンプレッサ17が動作しているかを判断し(ステップ
2)動作状態であれば、ステップ3に進み、動作状態で
なければステップ7に進む。
【0031】ステップ3では庫内温度Tfcが設定温度T
fcoff(コンンプレッサ17、ファン14のOFF温度)以
下になったかを判断し設定温度Tfcoff以下であれば、
ステップ4でファン14をOFFし、ステップ5でコン
プレッサ17をOFFし、ステップ6で設定温度Tfcof
fを初期化し、Tfcmaxをリセットする。これは後で説明
するファジィ推論により設定温度Tfcoffを引き下げられ
たものもとに戻し、冷凍室の温度上昇を初期かするもの
である。そしてステップ1に戻る。
【0032】また、ステップ7では、庫内温度Tfcが設
定温度Tfcon以上になったかを判断し設定温度Tfconよ
り低い場合はステップ4に進みステップ5、ステップ6
と進んでいく。設定温度Tfcon以上であればステップ8
に進む。
【0033】次に、温度降下時間を測定中の動作は、ス
テップ8で、冷凍室温度降下時間測定手段24の測定が
完了したかの判断を行い、完了していなければステップ
9に進む。ステップ9でTfcmaxをメモリし、ステップ
10では第1のファン回転数決定手段31にファンの回
転数を中回転と設定する。次にステップ11で、冷凍室
温度降下時間測定手段24はTfcがT1以下かの判断を
行い、T1以下であればステップ12で、TfcがT2を越
えているかの判断を行い、T2を越えていればステップ
13で温度降下時間Lfcdownの測定を開始し、ステップ
14に進む。
【0034】また、ステップ12でTfcがT2以下であ
れば、温度降下時間Lfcdownの測定を完了しする。結
局、冷凍室温度降下時間測定手段24はコンプレッサ1
7が動作している間のT1からT2までの冷却時間を測定
することとなる。ここでT2>Tfcoffである。T1から
T2までを冷却する時間つまり温度降下時間は冷凍室の
場合庫内で既に冷却されている既存負荷量が多いほど長
くなる。これは冷却するべき熱容量が多いからである。
【0035】ステップ14では、第1のファン回転数決
定手段31により決められたファンの回転数をファン回
転数制御手段32により、周波数変換器を用いてファン
を制御する。冷凍室温度の降下温度測定中は中回転の設
定である。ステップ15ではコンプレッサ17をON
し、ステップ1に戻る。
【0036】そして、ステップ12で温度降下時間Lfc
downの測定を完了すれば、ステップ16に進み温度降下
時間Lfcdown第1のファジィ推論プロセッサ27に入力
され、ステップ17で、外気温度検出手段25は外気温
度センサ19により検出した冷蔵庫外の外気温度ATが
入力される。そして、ステップ18で冷凍室温度上昇度
演算手段23は、以下に示すように冷凍室の温度上昇度
Tfcupを演算し、第1のファジィ推論プロセッサ27に
入力される。
【0037】Tfcup=Tfcmax−Tfcon ステップ19でファジィ推論プロセッサ27では、予め
第1のメモリ26に記憶されている制御ルールを取り出
して、ファジィ推論によって冷凍室の設定温度の下げ幅
△Tfcoffを求める。これより、冷凍室設定温度演算手
段28は、第1のファジィ推論プロセッサ27により求
められた設定温度の下げ幅△Tfcoffから、新たな冷凍
室の設定温度Tfcoff(コンプレッサ、ファンのOFF温
度)を演算する(ステップ20)。
【0038】このようにして、冷凍室の温度降下時間を
測定し、ファジィ推論により設定温度Tfcoffの下げ幅
を算出すれば、ステップ8で温度降下時間の測定を完了
しているため、ステップ21に進み第1のファン回転数
決定手段32は、図3に示すように、庫内温度と設定温
度との温度差を演算し、設定温度との温度差が大きいと
きは、ファンの回転数を高くし、設定温度との温度差が
小さいときは、ファンの回転数を低くするようにファン
の回転数を決定する(ステップ22)。そして、ファン
回転数制御手段32は、第1のファン回転数決定手段3
1により決定した回転数になるように周波数変換器を用
いてファンを制御する(ステップ14)。
【0039】そして、ステップ15でコンプレッサ17
をONし、以降上記動作を冷凍室の設定温度Tfcoff
(コンプレッサ、ファンのOFF温度)になるまで繰り返
す。
【0040】ここで、冷凍室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、下記のよ
うな制御ルールを基にして実行される。
【0041】本実施例で採用した制御ルールは次のよう
な27ルールである。例えば ルール 1:もし温度上昇が小さく、温度降下時間が短
く、外気温度が低ければ、設定温度の下げ幅を中位にせ
よ。
【0042】ルール 2:もし温度上昇が小さく、温度
降下時間が中位で、外気温度が低ければ、設定温度の下
げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ルール13:もし温度上昇が中位で、温度降下時間が短
く、外気温度が中位なら、設定温度の下げ幅を中位にせ
よ。
【0043】ルール14:もし温度上昇が中位で、温度
降下時間が中位で、外気温度が中位なら、設定温度の下
げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ルール26:もし温度上昇が大きく、温度降下時間が中
位で、外気温度が高ければ、設定温度の下げ幅を中位に
せよ。
【0044】ルール27:もし温度上昇が大きく、温度
降下時間が長く、外気温度が高ければ、設定温度の下げ
幅を小さくせよ。等である。
【0045】これは、食品の冷凍室への投入量が多くな
れば温度上昇度が高く、温度上昇度が高いほど設定温度
下げる必要があり、冷凍室内の既存負荷量が少なくなれ
ば温度降下時間が短くなり、温度降下時間が短い程、既
存負荷量が少なく冷凍室温度センサ18が早く冷却さ
れ、食品が十分冷却されないため、より設定温度を下げ
る必要があり、温度降下時間が長ければ食品が冷却され
る時間が長くなるためさほど設定温度を下げる必要がな
い。また、外気温度が低い程、冷凍室温度センサ18
は、より早く冷却され食品が冷える前に設定温度に達し
てしまうため、設定温度を更に下げる必要がある、とい
った経験から得られたルールである。
【0046】よって、上記言語ルールは、発明者が数多
くの実験データから求めた、最適な冷凍室の温調を行な
うことができる設定温度の下げ幅に対する制御ルールで
あり、これを温度上昇度T、温度降下時間Lおよび外気
温度ATの関係で示すと(表1)のようになる。
【0047】
【表1】
【0048】(表1)は制御ルールの関係を示す表であ
り、横方向に温度上昇度Tを3段階(BT=大,MT=
中,ST=小)、温度降下時間Lを3段階(BL=大,
ML=中,SL=小)に分け、縦方向に外気温度ATを
3段階(HAT=高,MAT=中,LAT=低)に分け
て配置し、上記区分された温度上昇度Tと温度降下時間
Lと外気温度ATとのおのおの交わった位置には、その
温度上昇度T、温度降下時間L、外気温度ATに対応す
る最適な冷凍室の設定温度の下げ幅ΔTを配置してい
る。
【0049】また、上記言語ルールは図1の第1のメモ
リ26内に記憶する場合には次のようなルール則で記憶
されている。本実施例で採用した制御ルールは27個で
ある。
【0050】ルール 1:IF T is ST an
d L is SL and ATis LAT THE
N ΔT is M ルール 2:IF T is ST and L is
ML and ATis LAT THEN ΔT is
S ・ ・ ルール13:IF T is MT and L is
SL and ATis MAT THEN ΔT is
M ルール14:IF T is MT and L is
ML and ATis MAT THEN ΔT is
S ・ ・ ルール26:IF T is BT and L is
ML and ATis MAT THEN ΔT is
M ルール27:IF T is BT and L is
BL and ATis HAT THEN ΔT is
S 制御ルール1,ルール2,・・・,ルール27のルール
は、温度上昇度T、温度降下時間L、外気温度AT、冷
凍室の設定温度の下げ幅ΔTを(表1)のように段階的
に決めているので、キメ細かな制御を行なう場合には、
温度上昇度T、温度降下時間L、外気温度ATの各段階
の中間における実測の温度上昇度Tfcup温度降下時間L
fcdown、外気温度Toutでは、制御ルールの前件部(I
F部)をどの程度満たしているかの度合いを算出して、
その度合いに応じた設定温度の下げ幅ΔTを推定する必
要がある。そのため、本実施例では度合いを温度降下時
間L,外気温度ATに対するファジィ変数のメンバシッ
プ関数を利用して算出する。
【0051】図2(a)は、冷凍室の庫内の温度上昇度
Tに対するファジィ変数ST、MT、BTのメンバシッ
プ関数μST(Tfcup)、μMT(Tfcup)、μBT
(Tfcup)を示したものであり、図2(b)は、冷凍室
の庫内の温度降下時間Lに対するファジィ変数SL、M
L、BLのメンバシップ関数μSL(Lfcdown),μM
L(Lfcdown)、μBL(Lfcdown)を示したものであ
り、図2(c)は、外気温度ATに対するファジィ変数
LAT、MAT、HATのメンバシップ関数μLAT
(Tout)、μMAT(Tout)、μHAT(Tout)を
示したものである。
【0052】第1のファジィ推論プロセッサ27で実行
するファジィ推論は制御ルール1,ルール2,・・・,
ルール27と図2(a)、(b)、(c)のメンバシッ
プ関数とを用いてファジィ論理演算を行なって冷凍室の
設定温度の下げ幅の演算を行なう。
【0053】以下、図5のフローチャートをもとに、図
4のステップ19であるファジィ推論の手順を説明す
る。
【0054】Step25では、第1のファジィ推論プ
ロセッサ27によって温度上昇度Tfcupと温度降下時間
Lfcdownと外気温度Toutに対するファジィ変数のメン
バシップ関数を用いて、温度上昇度Tfcupと温度降下時
間Lfcdownと外気温度Toutにおけるメンバシップ値
(図中ではM値と表示)の算出を行なう。
【0055】Step26では、得られた温度上昇度T
fcupと温度降下時間Lfcdownと外気温度Toutに対する
ファジィ変数のメンバシップ値が、27個の各ルールの
前件部をどの程度満たしているかの度合いを下記のよう
に合成法で算出する。
【0056】図中では、温度上昇度に対するファジィ変
数をA、温度降下時間に対するファジィ変数をB、外気
温度に対するファジィ変数をCで示している。
【0057】ルール 1:h1 =μST(Tfcup)∩
μSL(Lfcdown)∩μLAT(Tout)=μST(Tf
cup)×μSL(Lfcdown)×μLAT(Tout)−−−
(1) ルール 2:h2 =μST(Tfcup)∩μML(Lfc
down)∩μLAT(Tout)=μST(Tfcup)×μM
L(Lfcdown)×μLAT(Tout)−−−(2) ・ ・ ルール13:h13=μMT(Tfcup)∩μSL(Lfc
down)∩μMAT(Tout)=μMT(Tfcup)×μS
L(Lfcdown)×μMAT(Tout)−−−(13) ルール14:h14=μMT(Tfcup)∩μML(Lfc
down)∩μMAT(Tout)=μMT(Tfcup)×μM
L(Lfcdown)×μMAT(Tout)−−−(14) ・ ・ ルール26:h26=μBT(Tfcup)∩μML(Lfc
down)∩μMAT(Tout)=μBT(Tfcup)×μM
L(Lfcdown)×μMAT(Tout)−−−(26) ルール27:h27=μBT(Tfcup)∩μBL(Lfc
down)∩μHAT(Tout)=μBT(Tfcup)×μB
L(Lfcdown)×μHAT(Tout)−−−(27) (1)式は、Tfcupが温度上昇度Tに対する領域STに
入り、Lfcdownが温度降下時間Lに対する領域SLに入
り、かつ、Toutが外気温度ATに対する領域LATに
入るという命題は、TfcupがSTに入る割合、Lfcdown
がSLに入る割合、ToutがLATに入る割合の積の値
で成立すること、すなわちルール1の前件部は、h1の
割合で成立することを表わしている。同様に(2)式、
・・・、(27)式であるルール2、・・・、ルール2
7の場合、前件部はそれぞれh2、・・・、h27の割
合で成立することを表わしている。
【0058】Step27では、制御ルールの実行部の
メンバシップ関数によって、温度上昇度Tfcupと温度降
下時間Lfcdownと外気温度Toutにおける冷凍室の設定
温度の下げ幅ΔTを下記のようにして求める。設定温度
の下げ幅ΔTfcoffは、一点化法のひとつである高さ法
を用いて、各制御ルールの前件部の成立する割合h1、
h2、・・・、h27の加重平均の値として、(数1)
に示すように算出する。
【0059】
【数1】
【0060】これにより、設定温度の下げ幅ΔTfcoff
が求まる。従って、この実施例では、制御パラメータと
して冷凍室内の温度上昇度、温度降下時間および外気温
度を使用し、投入された食品の熱負荷量、庫内の既存負
荷量、外気温度に応じて、冷凍室の設定温度の下げ幅を
演算し、設定温度を調整の上、設定温度と現在の冷凍室
庫内温度との温度差を演算し、その結果に従って、ファ
ンの回転数を制御しているため、非常にキメ細かい制御
が可能である。
【0061】例えば、冷凍室に食品が投入されたとき
に、周囲の食品への温度影響を抑制し、投入食品を急速
に、かつ、冷えすぎ(オーバーシュート)もなく冷却す
ることが可能である。また、制御ルールが人間の経験則
から成り立っているため、最適な設定温度で冷凍室の温
調制御ができる。
【0062】次に、第2の実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例、第1の
実施例と共通した構成のものは、同一番号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0063】図6は本発明の第2の実施例における冷凍
冷蔵庫の冷凍室の制御装置の構成を示すブロック図、図
7は本発明の第2の実施例における冷凍室の設定温度と
庫内温度との温度差とコンプレッサの回転数の関係を示
すグラフ、図8は本発明の第2の実施例における動作を
説明するためのフローチャートである。
【0064】図6において、33はコンプレッサ回転数
決定手段で、第1の温度差演算手段29で演算した設定
温度との温度差が大きいときは、コンプレッサの回転数
を高くし、設定温度との温度差が小さいときは、コンプ
レッサの回転数を低くするようにコンプレッサの回転数
を決定する。また、34はコンプレッサ回転数制御手段
では、コンプレッサ回転数決定手段33で決定した回転
数にコンプレッサを制御するものである。冷凍室温度降
下時間測定手段24は温度降下時間Lfcdownを測定し、
測定中は第1のファン回転数決定手段31とコンプレッ
サ回転数決定手段33に中回転で運転するように出力を
する。以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍室の制
御装置について、以下図6から図8を用いてその動作を
説明する。
【0065】まず、冷凍室温度検出手段21は冷凍室温
度センサ18により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する
(ステップ3)。そして、冷凍室温度判定手段22は、
コンプレッサ17が動作しているかを判断し(ステップ
32)動作状態であれば、ステップ3に進み、動作状態
でなければステップ7に進む。
【0066】ステップ33では庫内温度Tfcが設定温度
Tfcoff(コンンプレッサ17、ファン14のOFF温度)
以下になったかを判断し設定温度Tfcoff以下であれ
ば、ステップ34でファン14をOFFし、ステップ3
5でコンプレッサ17をOFFし、ステップ36で設定
温度Tfcoffを初期化し、Tfcmaxをリセットする。これ
は後で説明するファジィ推論により設定温度Tfcoffを引
き下げられたものもとに戻し、冷凍室の温度上昇を初期
かするものである。そしてステップ1に戻る。
【0067】また、ステップ7では、庫内温度Tfcが設
定温度Tfcon以上になったかを判断し設定温度Tfconよ
り低い場合はステップ34に進みステップ35、ステッ
プ36と進んでいく。設定温度Tfcon以上であればステ
ップ38に進む。
【0068】次に、温度降下時間を測定中の動作は、ス
テップ38で、冷凍室温度降下時間測定手段24の測定
が完了したかの判断を行い、完了していなければステッ
プ39に進む。ステップ39でTfcmaxをメモリし、ス
テップ40では第1のファン回転数決定手段31にファ
ンの回転数を中回転と設定する。ステップ41ではコン
プレッサ回転数決定手段33にコンプレッサの回転数を
中回転と設定する。
【0069】次にステップ42で、冷凍室温度降下時間
測定手段24はTfcがT1以下かの判断を行い、T1以下
であればステップ43、TfcがT2を越えているかの判
断を行い、T2を越えていればステップ44温度降下時
間Lfcdownの測定を開始し、ステップ44進む。
【0070】また、ステップ43でTfcがT2以下であ
れば、温度降下時間Lfcdownの測定を完了しする。結
局、冷凍室温度降下時間測定手段24はコンプレッサ1
7が動作している間のT1からT2までの冷却時間を測定
することとなる。ここでT2>Tfcoffである。T1から
T2までを冷却する時間つまり温度降下時間は冷凍室の
場合庫内で既に冷却されている既存負荷量が多いほど長
くなる。これは冷却するべき熱容量が多いからである。
【0071】ステップ45では、第1のファン回転数決
定手段31により決められたファンの回転数をファン回
転数制御手段32により、周波数変換器を用いてファン
を制御する。冷凍室温度の降下温度測定中は中回転の設
定である。ステップ46ではコンプレッサ回転数決定手
段33により決められたコンプレッサの回転数をコンプ
レッサ回転数制御手段34により、周波数変換器を用い
てコンプレッサを制御し、ステップ1に戻る。
【0072】そして、ステップ43で温度降下時間Lfc
downの測定を完了すれば、ステップ47に進み温度降下
時間Lfcdown第1のファジィ推論プロセッサ27に入力
され、ステップ48で、外気温度検出手段25は外気温
度センサ19により検出した冷蔵庫外の外気温度Tout
が入力される。そして、ステップ49で冷凍室温度上昇
度演算手段23は、以下に示すように冷凍室の温度上昇
度Tfcupを演算し、第1のファジィ推論プロセッサ27
に入力される。
【0073】Tfcup=Tfcmax−Tfcon ステップ50でファジィ推論プロセッサ27では、予め
第1のメモリ26に記憶されている制御ルールを取り出
して、ファジィ推論によって冷凍室の設定温度の下げ幅
△Tfcoffを求める。これより、冷凍室設定温度演算手
段28は、第1のファジィ推論プロセッサ27により求
められた設定温度の下げ幅△Tfcoffから、新たな冷凍
室の設定温度Tfcoff(コンプレッサ、ファンのOFF温
度)を演算する(ステップ51)。このようにして、冷
凍室の温度降下時間を測定し、ファジィ推論により設定
温度Tfcoffの下げ幅を算出すれば、ステップ38で温
度降下時間の測定を完了しているため、ステップ52に
進み第1のファン回転数決定手段31は、図3に示すよ
うに、庫内温度と設定温度との温度差を演算し、設定温
度との温度差が大きいときは、ファンの回転数を高く
し、設定温度との温度差が小さいときは、ファンの回転
数を低くするようにファンの回転数を決定する(ステッ
プ53)。
【0074】ステップ54では、コンプレッサ回転数決
定手段33は、図7に示すように、庫内温度と設定温度
との温度差により、設定温度との温度差が大きいとき
は、コンプレッサの回転数を高くし、設定温度との温度
差が小さいときは、コンプレッサの回転数を低くするよ
うにコンプレッサの回転数を決定する。
【0075】そして、ファン回転数制御手段32は、第
1のファン回転数決定手段31により決定した決定した
回転数になるように周波数変換器を用いてファンを制御
し、(ステップ45)、コンプレッサ回転数制御手段3
4は、コンプレッサ回転数決定手段33で決定した回転
数になるように周波数変換器を用いてコンプレッサを制
御する(ステップ46)。
【0076】以降上記動作を第1及び第2の冷凍室温度
センサ18が冷凍室の設定温度Tfcoff(コンプレッ
サ、ファンのOFF温度)になるまで繰り返す。
【0077】ここで、冷凍室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、本発明の
第1の実施例と同じものである。
【0078】従って、この実施例では、制御パラメータ
として冷凍室内の温度上昇度、温度降下時間および外気
温度を使用し、メンバシップ関数は図2と同様のもので
ある。
【0079】そしてこれらの制御パラメータに応じて、
冷凍室の設定温度の下げ幅を図5と同様の手順により演
算し、設定温度を調整の上、設定温度と現在の冷凍室庫
内温度との温度差を演算し、その結果に従って、コンプ
レッサ17の回転数、ファン14の回転数を制御してい
るため、非常にキメ細かい制御が可能である。
【0080】例えば、冷凍室に食品が投入されたとき
に、周囲の食品への温度影響を抑制するためコンプレッ
サ17の回転数とファン14の回転数を上げることによ
り冷凍能力を上昇させ、投入食品を急速に、かつ、冷え
すぎ(オーバーシュート)もなく冷却し、庫内温度が安
定しているときにはコンプレッサ17の回転数とファン
14の回転数を下げることにより冷凍能力を低下させ省
エネを図ることが可能である。また、制御ルールが人間
の経験則から成り立っているため、最適な設定温度で冷
凍室の温調制御ができる。
【0081】次に、第3の実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例、第1及
び第2の実施例と共通した構成のものは、同一番号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0082】図9は本発明の他の実施例における冷凍冷
蔵庫の冷蔵室の制御装置の構成を示すブロック図、図1
0(a)は本発明の第3の実施例における冷蔵室の庫内
の温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数
を示すグラフ、図10(b)は本発明の第3のの実施例
における温度降下時間に対するファジィ変数のメンバシ
ップ関数を示すグラフ、図10(c)は本発明の第3の
実施例における外気温度に対するファジィ変数のメンバ
シップ関数を示すグラフ、図11は本発明の第3の実施
例における冷蔵室の設定温度と庫内温度との温度差とフ
ァンの回転数の関係を示すグラフ、図12は本発明の第
3の実施例における動作を説明するためのフローチャー
トである。
【0083】図9において、50は冷蔵室の制御装置で
あり、冷蔵室庫内温度検出手段51、冷蔵室庫内温度判
定手段52、冷蔵室温度上昇度演算手段53、冷蔵室温
度降下時間測定手段54、外気温度検出手段25、第2
のメモリ56、第2のファジィ推論プロセッサ57、冷
蔵室設定温度演算手段58、第2の温度差演算手段5
9、電動ダンパ制御手段60、第2のファン回転数決定
手段61、ファン回転数制御手段32よりなる。
【0084】35は冷蔵室内の温度を検出する冷蔵室温
度センサであり、その出力を冷蔵室温度検出手段51に
入力する。冷蔵室温度判定手段52は検出された冷蔵室
温度センサ35の温度が電動ダンパ36が開く温度にな
っているかの判断を行い、電動ダンパ制御手段60、第
2のファン回転数決定手段61に出力して電動ダンパ3
6、ファン14を起動する。
【0085】外気温度検出手段25は、外気温度センサ
19により冷蔵庫外の外気温度を検出する。冷蔵室温度
上昇度演算手段53は、冷蔵室温度検出手段51の出力
により庫内の温度上昇度Tpcupをし、冷蔵室温度降下時
間測定手段54は温度降下時間Lpcdownを測定し、測定
中は第2のファン回転数決定手段61に中回転で運転す
るように出力をする。
【0086】第2のメモリ56は、冷蔵室の設定温度の
下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶
する。第2のファジィ推論プロセッサ57は、冷蔵室温
度上昇度演算手段53により演算された温度上昇度Tpc
upと、外気温度検出手段25により検出された外気温度
と、冷蔵室温度降下時間測定手段54により測定された
温度降下時間Lpcdownと、第2のメモリ56から取り出
された制御ルールに基づいてファジィ論理演算を行な
い、冷蔵室の設定温度の下げ幅を演算する。
【0087】また、冷蔵室設定温度演算手段58は、第
2のファジィ推論プロセッサ57により演算された設定
温度の下げ幅から、冷蔵凍室の設定温度を演算する。第
2の温度差演算手段59は、冷蔵室設定温度演算手段5
8により演算された設定温度と現在の冷蔵室庫内温度と
の温度差を演算する。電動ダンパ制御手段60は冷蔵室
温度センサ35の温度が、冷蔵室設定温度演算手段58
で演算した設定温度になるまで電動ダンパ36を運転す
る。
【0088】第2のファン回転数決定手段61は、第2
の温度差演算手段59で演算した設定温度との温度差が
大きいときは、ファンの回転数を高くし、設定温度との
温度差が小さいときは、ファンの回転数を低くするよう
にファンの回転数を決定する。そして、ファン回転数制
御手段32は、第2のファン回転数決定手段61により
決定した回転数にファンを制御する。
【0089】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置について、以下図9から図12および図5
を用いてその動作を説明する。
【0090】まず、冷蔵室温度検出手段51は冷蔵室温
度センサ35により冷蔵室内の庫内温度Tpcを検出する
(ステップ71)。そして、冷蔵室温度判定手段52
は、電動ダンパが開いているかを判断し(ステップ7
2)、開いていればステップ73に進み、開いていなけ
ればステップ77に進む。
【0091】ステップ73では庫内温度Tpcが設定温度
Tfcoff(電動ダンパ36の開温度、ファン14のOFF温
度)以下になったかを判断し設定温度Tpcoff以下であ
れば、ステップ74でファン14をOFFし、ステップ
75で電動ダンパ36閉じ、ステップ76で設定温度T
pcoffを初期化し、Tpcmaxをリセットする。これは後で
説明するファジィ推論により設定温度Tpcoffを引き下げ
られたものもとに戻し、冷蔵室の温度上昇を初期かする
ものである。そしてステップ71に戻る。
【0092】また、ステップ77では、庫内温度Tpcが
設定温度Tpcon以上になったかを判断し設定温度Tpcon
より低い場合はステップ74に進みステップ75、ステ
ップ76と進んでいく。設定温度Tpcon以上であればス
テップ78に進む。
【0093】次に、温度降下時間を測定中の動作は、ス
テップ78で、冷凍室温度降下時間測定手段54の測定
が完了したかの判断を行い、完了していなければステッ
プ79に進む。ステップ79でTpcmaxをメモリし、ス
テップ80では第2のファン回転数決定手段61にファ
ンの回転数を中回転と設定する。次にステップ81で、
冷凍室温度降下時間測定手段54はTpcがT3以下かの
判断を行い、T3以下であればステップ82で、Tpcが
T4を越えているかの判断を行い、T4を越えていればス
テップ83で温度降下時間Lpcdownの測定を開始し、ス
テップ84に進む。
【0094】また、ステップ82でTpcがT2以下であ
れば、温度降下時間Lpcdownの測定を完了しする。結
局、冷凍室温度降下時間測定手段54は電動ダンパ36
が開いている間のT3からT4までの冷却時間を測定する
こととなる。ここでT4>Tpcoffである。T3からT4ま
でを冷却する時間つまり温度降下時間は冷蔵室の場合庫
内で既に冷却されている既存負荷量が多いほど長くな
る。これは冷却するべき熱容量が多いからである。
【0095】ステップ84では、第2のファン回転数決
定手段61により決められたファンの回転数をファン回
転数制御手段62により、周波数変換器を用いてファン
を制御する。冷凍室温度の降下温度測定中は中回転の設
定である。ステップ85では電動ダンパ36を開き、ス
テップ7に戻る。
【0096】そして、ステップ82で温度降下時間Lpc
downの測定を完了すれば、ステップ86に進み温度降下
時間Lpcdown第2のファジィ推論プロセッサ57に入力
され、ステップ87で、外気温度検出手段25は外気温
度センサ19により検出した冷蔵庫外の外気温度Tout
が入力される。そして、ステップ88で冷蔵室温度上昇
度演算手段53は、以下に示すように冷凍室の温度上昇
度Tpcupを演算し、第2のファジィ推論プロセッサ57
に入力される。
【0097】Tpcup=Tpcmax−Tpcon ステップ89で第2のファジィ推論プロセッサ57で
は、予め第2のメモリ56に記憶されている制御ルール
を取り出して、ファジィ推論によって冷蔵室の設定温度
の下げ幅△Tpcoffを求める。これより、冷蔵室設定温
度演算手段58は、第2のファジィ推論プロセッサ57
により求められた設定温度の下げ幅△Tpcoffから、新
たな冷蔵室の設定温度Tpcoff(電動ダンパの閉、ファ
ンのOFF温度)を演算する(ステップ90)。
【0098】このようにして、冷蔵室の温度降下時間を
測定し、ファジィ推論により設定温度Tpcoffの下げ幅
を算出すれば、ステップ78で温度降下時間の測定を完
了しているため、ステップ91に進み第2のファン回転
数決定手段61は、図11に示すように、庫内温度と設
定温度との温度差を演算し、設定温度との温度差が大き
いときは、ファンの回転数を高くし、設定温度との温度
差が小さいときは、ファンの回転数を低くするようにフ
ァンの回転数を決定する(ステップ92)。そして、フ
ァン回転数制御手段62は、第2のファン回転数決定手
段61により決定した回転数になるように周波数変換器
を用いてファンを制御する(ステップ84)。
【0099】そして、ステップ85で電動ダンパ36を
開き、以降上記動作を冷凍室の設定温度Tpcoff(電動
ダンパ閉、ファンのOFF温度)になるまで繰り返す。
【0100】ここで、冷蔵室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、下記のよ
うな制御ルールを基にして実行される。
【0101】本実施例で採用した制御ルールは次のよう
な27ルールである。例えば ルール 1:もし温度上昇が小さく、温度降下時間が短
く、外気温度が低ければ、設定温度の下げ幅を小さくせ
よ。
【0102】ルール 2:もし温度上昇が小さく、温度
降下時間が中位で、外気温度が低ければ、設定温度の下
げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ルール13:もし温度上昇が中位で、温度降下時間が短
く、外気温度が中位なら、設定温度の下げ幅を中位にせ
よ。
【0103】ルール14:もし温度上昇が中位で、温度
降下時間が中位で、外気温度が中位なら、設定温度の下
げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ルール 26:もし温度上昇が大きく、温度降下時間が
中位で、外気温度が高ければ、設定温度の下げ幅を大き
くせよ。
【0104】ルール 27:もし温度上昇が大きく、温
度降下時間が長く、外気温度が高ければ、設定温度の下
げ幅を小さくせよ。等である。
【0105】これは、食品の冷蔵室への投入量が多くな
れば温度上昇度が高く、温度上昇度が高いほど設定温度
下げる必要があり、冷蔵室内の既存負荷量が少なくなれ
ば温度降下時間が短くなり、温度降下時間が短い程、既
存負荷量が少なく冷蔵室温度センサ24が早く冷却さ
れ、食品が十分冷却されないため、より設定温度を下げ
る必要がある。また、外気温度が低い程、冷蔵室内の食
品の凍結の危険性が高いため、設定温度の下げ幅を小さ
くする必要がある、といった経験から得られたルールで
ある。
【0106】よって、上記言語ルールは、発明者が数多
くの実験データから求めた、最適な冷蔵室の温調を行な
うことができる設定温度の下げ幅に対する制御ルールで
あり、これを温度上昇度T、温度降下時間Lおよび外気
温度ATの関係で示すと(表2)のようになる。
【0107】
【表2】
【0108】(表2)は制御ルールの関係を示す表であ
り、横方向に温度上昇度Tを3段階(BT=大,MT=
中,ST=小)、温度降下時間Lを3段階(BL=大,
ML=中,SL=小)に分け、縦方向に外気温度ATを
3段階(HAT=高,MAT=中,LAT=低)に分け
て配置し、上記区分された温度上昇度Tと温度降下時間
Lと外気温度ATとのおのおの交わった位置には、その
温度上昇度T、温度降下時間L、外気温度ATに対応す
る最適な冷蔵室の設定温度の下げ幅ΔTを配置してい
る。
【0109】また、上記言語ルールは図9の第2のメモ
リ56の内に記憶する場合には次のようなルール則で記
憶されている。本実施例で採用した制御ルールは27個
である。
【0110】ルール 1:IF T is ST an
d L is SL and ATis LAT THE
N ΔT is S ルール 2:IF T is ST and L is
ML and ATis LAT THEN ΔT is
S ・ ・ ルール13:IF T is MT and L is
SL and ATis MAT THEN ΔT is
M ルール14:IF T is MT and L is
ML and ATis MAT THEN ΔT is
S ・ ・ ルール26:IF T is BT and L is
ML and ATis MAT THEN ΔT is
B ルール27:IF T is BT and L is
BL and ATis HAT THEN ΔT is
S 制御ルール1,ルール2,・・・,ルール27のルール
は、温度上昇度T、温度降下時間L、外気温度AT、冷
蔵室の設定温度の下げ幅ΔTを(表2)のように段階的
に決めているので、キメ細かな制御を行なう場合には、
温度上昇度T、温度降下時間L、外気温度ATの各段階
の中間における実測の温度上昇度Tpcup温度降下時間L
pcdown、外気温度Toutでは、制御ルールの前件部(I
F部)をどの程度満たしているかの度合いを算出して、
その度合いに応じた設定温度の下げ幅ΔTを推定する必
要がある。そのため、本実施例では度合いを温度降下時
間L,外気温度ATに対するファジィ変数のメンバシッ
プ関数を利用して算出する。
【0111】図10(a)は、冷凍室の庫内の温度上昇
度Tに対するファジィ変数ST、MT、BTのメンバシ
ップ関数μST(Tpcup)、μMT(Tpcup)、μBT
(Tpcup)を示したものであり、図10(b)は、冷凍
室の庫内の温度降下時間Lに対するファジィ変数SL、
ML、BLのメンバシップ関数μSL(Lpcdown),μ
ML(Lpcdown)、μBL(Lpcdown)を示したもので
あり、図10(c)は、外気温度ATに対するファジィ
変数LAT、MAT、HATのメンバシップ関数μLA
T(Tout)、μMAT(Tout)、μHAT(Tout)
を示したものである。
【0112】第2のファジィ推論プロセッサ57で実行
するファジィ推論は制御ルール1,ルール2、・・・、
ルール27と図10(a)、(b)、(c)のメンバシ
ップ関数とを用いてファジィ論理演算を行なって冷蔵室
の設定温度の下げ幅の演算を行なう。
【0113】以下、図5のフローチャートをもとに、図
12のStep89であるファジィ推論の手順を説明す
る。
【0114】Step25では、第2のファジィ推論プ
ロセッサ57によって温度上昇度Tpcupと温度降下時間
Lpcdownと外気温度Toutに対するファジィ変数のメン
バシップ関数を用いて、温度上昇度Tpcupと温度降下時
間Lpcdownと外気温度Toutにおけるメンバシップ値
(図中ではM値と表示)の算出を行なう。
【0115】Step26では、得られた温度上昇度T
pcupと温度降下時間Lpcdownと外気温度Toutに対する
ファジィ変数のメンバシップ値が、27個の各ルールの
前件部をどの程度満たしているかの度合いを下記のよう
に合成法で算出する。
【0116】図中では、温度上昇度に対するファジィ変
数をA、温度降下時間に対するファジィ変数をB、外気
温度に対するファジィ変数をCで示している。
【0117】ルール 1:h1 =μST(Tpcup)∩
μSL(Lpcdown)∩μLAT(Tout)=μST(Tp
cup)×μSL(Lpcdown)×μLAT(Tout)−−−
(1) ルール 2:h2 =μST(Tpcup)∩μML(Lpc
down)∩μLAT(Tout)=μST(Tpcup)×μM
L(Lpcdown)×μLAT(Tout)−−−(2) ・ ・ ルール13:h13=μMT(Tpcup)∩μSL(Lpc
down)∩μMAT(Tout)=μMT(Tpcup)×μS
L(Lpcdown)×μMAT(Tout)−−−(13) ルール14:h14=μMT(Tpcup)∩μML(Lpc
down)∩μMAT(Tout)=μMT(Tpcup)×μM
L(Lpcdown)×μMAT(Tout)−−−(14) ・ ・ ルール26:h26=μBT(Tpcup)∩μML(Lpc
down)∩μMAT(Tout)=μBT(Tpcup)×μM
L(Lpcdown)×μMAT(Tout)−−−(26) ルール27:h27=μBT(Tpcup)∩μBL(Lpc
down)∩μHAT(Tout)=μBT(Tpcup)×μB
L(Lpcdown)×μHAT(Tout)−−−(27) (1)式は、Tpcupが温度上昇度Tに対する領域STに
入り、Lpcdownが温度降下時間Lに対する領域SLに入
り、かつ、Toutが外気温度ATに対する領域LATに
入るという命題は、TpcupがSTに入る割合、Lpcdown
がSLに入る割合、ToutがLATに入る割合の積の値
で成立すること、すなわちルール1の前件部は、h1の
割合で成立することを表わしている。同様に(2)式、
・・・、(27)式であるルール2、・・・、ルール2
7の場合、前件部はそれぞれh2、・・・、h27の割
合で成立することを表わしている。
【0118】Step27では、制御ルールの実行部の
メンバシップ関数によって、温度上昇度Tpcupと温度降
下時間Lpcdownと外気温度Toutにおける冷凍室の設定
温度の下げ幅ΔTを下記のようにして求める。設定温度
の下げ幅ΔTpcoffは、一点化法のひとつである高さ法
を用いて、各制御ルールの前件部の成立する割合h1、
h2、・・・、h27の加重平均の値として、(数2)
に示すように算出する。
【0119】
【数2】
【0120】これにより、設定温度の下げ幅ΔTpcoff
が求まる。従って、この実施例では、制御パラメータと
して冷蔵室内の温度上昇度、温度降下時間および外気温
度を使用し、投入された食品の熱負荷量、庫内の既存負
荷量、外気温度に応じて、冷蔵室の設定温度の下げ幅を
演算し、設定温度を調整の上、電動ダンパを開閉制御
し、さらに、設定温度と現在の冷蔵室庫内温度との温度
差を演算し、その結果に従って、ファンの回転数を制御
しているため、非常にキメ細かい制御が可能である。例
えば、冷蔵室に食品が投入されたときに、周囲の食品へ
の温度影響を抑制し、投入食品を急速に、かつ、冷えす
ぎ(オーバーシュート)による冷蔵食品の凍結もなく、
冷却することが可能である。また、制御ルールが人間の
経験則から成り立っているため、最適な設定温度で冷蔵
室の温調制御ができる。
【0121】さらに第4の実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例、第1の
実施例、第2の実施例及び第3の実施例と共通した構成
のものは、同一番号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0122】図13は本発明の第4の実施例における冷
凍冷蔵庫の制御装置の構成を示すブロック図、図14は
本発明の実施例における動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【0123】図13において、70は第3のファン回転
数制御手段であり、冷凍室の制御装置20中の第1のフ
ァン回転数決定手段31により決定した回転数と、冷蔵
室の制御装置50中の第2のファン回転数決定手段61
により決定した回転数のうち、回転数の高い方をファン
の回転数と決定するものである。32はファン回転数制
御手段であり、第3のファン回転数決定手段60により
決定した回転数にファンを制御するものである。
【0124】以上のように構成された冷蔵冷蔵庫の制御
装置について、以下図4、図12、図14を用いてその
動作を説明する。
【0125】まず、冷凍室側は、ファンの回転数の制御
(ステップ14)を除いて、第1の実施例の図4で示し
たと同じ冷凍室の温調制御を行なう(ステップ10
1)。次に、冷蔵室側は、同じくファンの回転数の制御
(ステップ84)を除いて、第3の実施例の図12で示
したと同じ冷蔵室の温調制御を行なう(ステップ10
2)。そして、第3のファン回転数制御手段70は、第
1のファン回転数決定手段31がステップ22で決定し
た回転数と、第2のファン回転数決定手段61がステッ
プ92で決定した回転数のうち、回転数の高い方をファ
ンの回転数と決定する(ステップ103)。そして、フ
ァン回転数制御手段32は、第3のファン回転数決定手
段70により決定した回転数になるように周波数変換器
を用いてファンを制御する(ステップ104)。以上述
べたステップ101〜ステップ104を繰り返すことに
より、冷凍冷蔵庫の制御を行うものである。
【0126】従って、この実施例では、ファンの回転数
の決定に当たり、冷凍室の条件から要求される回転数と
冷蔵室の条件から要求される回転数のうち、回転数の高
い方をファンの回転数と決定しているため、冷凍室に食
品が投入されても、冷蔵室に食品が投入されても、周囲
の食品への温度影響を抑制し、投入食品を急速に冷却す
ることが可能である。また、冷蔵室側においては、電動
ダンパの開閉制御により、冷えすぎ(オーバーシュー
ト)による冷蔵食品の凍結もなく、また、制御ルールが
人間の経験則から成り立っているため、最適な設定温度
で冷凍室、冷蔵室双方のキメ細かい温調制御ができるも
のである。
【0127】尚、本実施例では、コンプレッサ17はo
n/off運転、ファン14の回転数制御に周波数変換
器(イバータ)を用いたが、コンプレッサ17の制御に
周波数変換器(インバータ)を用いた本発明の第2の実
施例とファン14の回転数制御に周波数変換器(イバー
タ)を用いたものでもよく、また何等これに拘ることな
く、位相制御等の回転数制御手段を用いてもよいもので
ある。そして、本実施例ではファン14の回転数制御を
温度差に応じて連続的に制御したがこれに拘ることなく
温度差に応じて段階的に制御してもよいものである。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明は、食品を冷凍・冷
蔵し貯蔵することができる冷凍冷蔵庫において、冷凍室
においては、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検出手段
と、冷凍室温度が冷凍室の設定温度を越えたかどうかを
判定する冷凍室温度判定手段と、外気温度センサと、外
気温度検出手段と、冷凍室温度検出手段の出力により冷
凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度演算手段
と、冷却時に冷凍室温度検出手段の出力の温度降下時間
を測定する冷凍室温度降下時間測定手段と、冷凍室の設
定温度の下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルー
ルを記憶する第1のメモリと、庫内の温度降下時間と、
外気温度と、第1のメモリから取り出された制御ルール
に基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温
度の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサ
と、設定温度の下げ幅から冷凍室の設定温度を演算する
冷凍室設定温度演算手段と、冷凍室設定温度演算手段に
より演算された設定温度から、コンプレッサを制御する
コンプレッサ制御手段と、設定温度と現在の冷凍室温度
との温度差を演算する第1の温度差演算手段と、設定温
度との温度差が大きいときは、ファンの回転数を高く
し、設定温度との温度差が小さいときは、ファンの回転
数を低くするようにファンの回転数を決定する第1のフ
ァン回転数決定手段と、決定された回転数にファンを制
御するファン回転数制御手段とを備えるえることによ
り、冷凍室における冷凍食品を鮮度よく長期保存でき、
特に冷凍室内の温度差により設定温度を調整し、設定温
度と現在の庫内温度の温度差でファンの回転数を決定し
ているため、非常にキメ細かい制御が可能であり、冷凍
室に食品が投入されたときに、周囲の食品への温度影響
を抑制し、投入食品を急速に、かつ、冷えすぎ(オーバ
ーシュート)もなく冷却することが可能である。また、
制御ルールが人間の経験則から成り立っているため、最
適な設定温度で冷凍室の温調制御ができる。
【0129】また、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検
出手段と、冷凍室温度が冷凍室の設定温度を越えたかど
うかを判定する冷凍室温度判定手段と、外気温度センサ
と、外気温度検出手段と、冷凍室温度検出手段の出力に
より冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度演
算手段と、冷却時に冷凍室温度検出手段の出力の温度降
下時間を測定する冷凍室温度降下時間測定手段と、冷凍
室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に基づく制
御ルールを記憶する第1のメモリと、庫内の温度降下時
間と、外気温度と、第1のメモリから取り出された制御
ルールに基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の
設定温度の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセ
ッサと、設定温度の下げ幅から冷凍室の設定温度を演算
する冷凍室設定温度演算手段と、設定温度と現在の冷凍
室温度との温度差を演算する第1の温度差演算手段と、
第1の温度差演算手段で演算した設定温度との温度差が
大きいときは、コンプレッサの回転数を高くし、設定温
度との温度差が小さいときは、コンプレッサの回転数を
低くするようにコンプレッサの回転数を決定するコンプ
レッサ回転数決定手段と、決定された回転数にコンプレ
ッサを制御するコンプレッサ回転数制御手段と、設定温
度との温度差が大きいときは、ファンの回転数を高く
し、設定温度との温度差が小さいときは、ファンの回転
数を低くするようにファンの回転数を決定する第1のフ
ァン回転数決定手段と、決定された回転数にファンを制
御するファン回転数制御手段とを備えるえることによ
り、冷凍室における冷凍食品を鮮度よく長期保存でき、
特に冷凍室内の温度差により設定温度を調整し、設定温
度と現在の庫内温度の温度差でコンプレッサとファンの
回転数を決定しているため、非常にキメ細かい制御が可
能であり、冷凍室に食品が投入されたときに、周囲の食
品への温度影響を抑制するためコンプレッサの回転数と
ファンの回転数を上げることにより冷凍能力を上昇さ
せ、投入食品を急速に、かつ、冷えすぎ(オーバーシュ
ート)もなく冷却し、庫内温度が安定しているときには
コンプレッサの回転数とファンの回転数を下げることに
より冷凍能力を低下させ省エネを図ることが可能であ
る。また、制御ルールが人間の経験則から成り立ってい
るため、最適な設定温度で冷凍室の温調制御ができる。
【0130】また、冷蔵室においては、冷蔵室温度セン
サと、冷蔵室温度検出手段と、冷蔵室温度が冷蔵室の設
定温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室温度判定手段
と、冷凍室温度検出手段の出力により冷凍室の温度上昇
度を演算する冷凍室温度上昇度演算手段と、冷却時に冷
蔵室温度検出手段の出力の温度降下時間を測定する冷蔵
室温度降下時間測定手段と、冷蔵室の設定温度の下げ幅
を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶する第
2のメモリと、庫内の温度降下時間と、外気温度検出手
段により検出された外気温度と、第2のメモリから取り
出された制御ルールに基づいて、ファジィ論理演算を行
ない冷蔵室の設定温度の下げ幅を演算する第2のファジ
ィ推論プロセッサと、設定温度の下げ幅から冷蔵室の設
定温度を演算する冷蔵室設定温度演算手段と、冷蔵室設
定温度演算手段により演算された設定温度から、電動ダ
ンパを制御する電動ダンパ制御手段と、設定温度と現在
の冷蔵室温度との温度差を演算する第2の温度差演算手
段と、設定温度との温度差が大きいときは、ファンの回
転数を高くし、設定温度との温度差が小さいときは、フ
ァンの回転数を低くするようにファンの回転数を決定す
る第2のファン回転数決定手段と、決定された回転数に
ファンを制御するファン回転数制御手段とを備えるえる
ことにより、冷蔵室における食品を鮮度よく長期保存で
き、特に冷蔵室内の温度差により設定温度を調整し、設
定温度と現在の庫内温度の温度差でファンの回転数を決
定しているため、非常にキメ細かい制御が可能であり、
冷蔵室に食品が投入されたときに、周囲の食品への温度
影響を抑制し、投入食品を急速に、かつ、冷えすぎ(オ
ーバーシュート)による食品の凍結もなく冷却すること
が可能である。また、制御ルールが人間の経験則から成
り立っているため、最適な設定温度で冷凍室の温調制御
ができる。
【0131】また、第1のファン回転数決定手段により
決定した回転数と、第2のファン回転数決定手段により
決定した回転数のうち、回転数の高い方をファンの回転
数と決定する第3のファン回転数決定手段と、決定した
回転数にファンを制御するファン回転数制御手段を備え
たことにより、冷凍室の条件から要求される回転数と冷
蔵室の条件から要求される回転数のうち、回転数の高い
方をファンの回転数と決定しているため、冷凍室に食品
が投入されても、冷蔵室に食品が投入されても、周囲の
食品への温度影響を抑制し、投入食品を急速に冷却する
ことが可能である。また、冷蔵室側においては、電動ダ
ンパの開閉制御により、冷えすぎ(オーバーシュート)
による冷蔵食品の凍結もなく、また、制御ルールが人間
の経験則から成り立っているため、最適な設定温度で冷
凍室、冷蔵室双方のキメ細かい温調制御ができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置のブロック図
【図2】(a)は第1の実施例における冷凍室の庫内の
温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を
示す特性図 (b)は第1の実施例における冷凍室内の温度降下時間
に対するファジィ変数のメンバシップ関数を示す特性図 (c)は第1の実施例における外気温度に対するファジ
ィ変数のメンバシップ関数を示す特性図
【図3】第1の実施例における冷凍室の設定温度と冷凍
室庫内温度との温度差とファンの回転数の関係を示す図
【図4】図1における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図5】図1におけるファジィ推論の手順を説明するた
めのフローチャート
【図6】本発明の第2の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置のブロック図
【図7】(a)第2の実施例における冷凍室の設定温度
と冷凍室庫内温度との温度差とコンプレッサの回転数の
関係を示す図 (b)第2の実施例における冷凍室の設定温度と冷凍室
庫内温度との温度差とファンの回転数の関係を示す図
【図8】図6における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図9】本発明の第3の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷蔵
室の制御装置のブロック図
【図10】(a)は第3の実施例における冷蔵室の庫内
の温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数
を示す特性図 (b)は第3の実施例における冷蔵室内の温度降下時間
に対するファジィ変数のメンバシップ関数を示す特性図 (c)は第3の実施例における外気温度に対するファジ
ィ変数のメンバシップ関数を示す特性図
【図11】冷蔵室の設定温度と冷蔵室庫内温度との温度
差とファンの回転数の関係を示す特性図
【図12】図9における動作を説明するためのフローチ
ャート
【図13】本発明の第4の実施例を示す冷凍冷蔵庫の制
御装置のブロック図
【図14】図13における動作を説明するためのフロー
チャート
【図15】従来の冷凍冷蔵庫の制御装置のブロック図
【図16】(a)は従来例における冷凍室の温度制御の
動作を説明するためのフローチャート (b)は従来例における冷蔵室の温度制御の動作を説明
するためのフローチャート
【符号の説明】
14 ファン 17 コンプレッサ 18 冷凍室温度センサ 19 外気温度センサ 20 冷凍室の制御装置 21 冷凍室温度検出手段 22 冷凍室温度判定手段 23 冷凍室温度上昇度演算手段 24 冷凍室温度降下時間測定手段 25 外気温度検出手段 26 第1のメモリ 27 第1のファジィ推論プロセッサ 28 冷凍室設定温度演算手段 29 第1の温度差演算手段 30 コンプレッサ制御手段 31 第1のファン回転数決定手段 32 ファン回転数制御手段 33 コンプレッサ回転数決定手段 34 コンプレッサ回転数制御手段 35 冷蔵室温度センサ 36 電動ダンパ 50 冷蔵室の制御装置 51 冷蔵室温度検出手段 52 冷蔵室温度判定手段 53 冷蔵室温度上昇度演算手段 54 冷蔵室温度降下時間測定手段 56 第2のメモリ 57 第2のファジィ推論プロセッサ 58 冷蔵室設定温度演算手段 59 第2の温度差演算手段 60 電動ダンパ制御手段 61 第2のファン回転数決定手段 70 第3のファン回転数制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を冷凍し貯蔵することができる冷凍
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷凍室内に設けられた
    冷凍室温度センサと、前記冷凍室温度センサにより冷凍
    室内の温度を検出する冷凍室温度検出手段と、前記冷凍
    室温度検出手段により検出された温度が、冷凍室の設定
    温度を越えたかどうかを判定する冷凍室温度判定手段
    と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記
    外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記冷凍室温度検出手段の出力
    により冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度
    演算手段と、冷却時に前記冷凍室温度検出手段の出力の
    温度降下時間を測定する冷凍室温度降下時間測定手段
    と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に
    基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、前記冷凍
    室温度上昇度演算手段により演算された温度上昇度と、
    前記冷凍室温度降下時間測定手段より測定された温度降
    下時間と、前記外気温度検出手段により検出された外気
    温度と、前記第1のメモリから取り出された制御ルール
    に基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温
    度の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサ
    と、前記ファジィ推論プロセッサにより演算された設定
    温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する冷凍室
    設定温度演算手段と、前記冷凍室設定温度演算手段によ
    り演算された設定温度から、コンプレッサを制御するコ
    ンプレッサ制御手段と、前記冷凍室設定温度演算手段に
    より演算された設定温度と現在の冷凍室冷凍室温度との
    温度差を演算する第1の温度差演算手段と、前記第1の
    温度差演算手段で演算した設定温度との温度差が大きい
    ときは、ファンの回転数を高くし、設定温度との温度差
    が小さいときは、ファンの回転数を低くするようにファ
    ンの回転数を決定する第1のファン回転数決定手段と、
    前記第1のファン回転数決定手段により決定した回転数
    にファンを制御するファン回転数制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする冷凍冷蔵庫の制御装置。
  2. 【請求項2】 食品を冷凍し貯蔵することができる冷凍
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷凍室内に設けられた
    冷凍室温度センサと、前記冷凍室温度センサにより冷凍
    室内の温度を検出する冷凍室温度検出手段と、前記冷凍
    室温度検出手段により検出された温度が、冷凍室の設定
    温度を越えたかどうかを判定する冷凍室温度判定手段
    と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記
    外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記冷凍室温度検出手段の出力
    により冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度
    演算手段と、冷却時に前記冷凍室温度検出手段の出力の
    温度降下時間を測定する冷凍室温度降下時間測定手段
    と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に
    基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、前記冷凍
    室温度上昇度演算手段により演算された温度上昇度と、
    前記冷凍室温度降下時間測定手段より測定された温度降
    下時間と、前記外気温度検出手段により検出された外気
    温度と、前記第1のメモリから取り出された制御ルール
    に基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温
    度の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサ
    と、前記ファジィ推論プロセッサにより演算された設定
    温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する冷凍室
    設定温度演算手段と、前記冷凍室設定温度演算手段によ
    り演算された設定温度と現在の冷凍室冷凍室温度との温
    度差を演算する第1の温度差演算手段と、前記第1の温
    度差演算手段で演算した設定温度との温度差が大きいと
    きは、コンプレッサの回転数を高くし、設定温度との温
    度差が小さいときは、コンプレッサの回転数を低くする
    ようにコンプレッサの回転数を決定するコンプレッサ回
    転数決定手段と、前記コンプレッサ回転数決定手段によ
    り決定した回転数でコンプレッサを制御するコンプレッ
    サ回転数制御手段と、前記第1の温度差演算手段で演算
    した設定温度との温度差が大きいときは、ファンの回転
    数を高くし、設定温度との温度差が小さいときは、ファ
    ンの回転数を低くするようにファンの回転数を決定する
    第1のファン回転数決定手段と、前記第1ファン回転数
    決定手段により決定した回転数にファンを制御するファ
    ン回転数制御手段とを備えることを特徴とする冷凍冷蔵
    庫の制御装置。
  3. 【請求項3】 食品を冷却し貯蔵することができる冷蔵
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷蔵室内に設けられた
    冷蔵室温度センサと、前記冷蔵室温度センサにより冷蔵
    室内の温度を検出する冷蔵室温度検出手段と、前記冷蔵
    室温度検出手段により検出された温度が、冷蔵室の設定
    温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室温度判定手段
    と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記
    外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記冷蔵室温度検出手段の出力
    により冷蔵室の温度上昇度を演算する冷蔵室温度上昇度
    演算手段と、冷却時に前記冷蔵室温度検出手段の出力の
    温度降下時間を測定する冷蔵室温度降下時間測定手段
    と、冷蔵室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に
    基づく制御ルールを記憶する第2のメモリと、前記冷蔵
    室温度上昇度演算手段により演算された温度上昇度と、
    前記冷蔵室温度降下時間測定手段より測定された温度降
    下時間と、前記外気温度検出手段により検出された外気
    温度と、前記第2のメモリから取り出された制御ルール
    に基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷蔵室の設定温
    度の下げ幅を演算する第2のファジィ推論プロセッサ
    と、前記ファジィ推論プロセッサにより演算された設定
    温度の下げ幅から、冷蔵室の設定温度を演算する冷蔵室
    設定温度演算手段と、前記冷蔵室設定温度演算手段によ
    り演算された設定温度から、電動ダンパの開閉を制御す
    る電動ダンパ制御手段と、前記冷蔵室設定温度演算手段
    により演算された設定温度と現在の冷蔵室庫内温度との
    温度差を演算する第2の温度差演算手段と、前記第2の
    温度差演算手段で演算した設定温度との温度差が大きい
    ときは、ファンの回転数を高くし、設定温度との温度差
    が小さいときは、ファンの回転数を低くするようにファ
    ンの回転数を決定する第2のファン回転数決定手段と、
    前記第2のファン回転数決定手段により決定した回転数
    にファンを制御するファン回転数制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする冷凍冷蔵庫の制御装置。
  4. 【請求項4】 第1の温度差演算手段で演算した設定温
    度との温度差が大きいときは、ファンの回転数を高く
    し、設定温度との温度差が小さいときは、ファンの回転
    数を低くするようにファンの回転数を決定する第1のフ
    ァン回転数決定手段により決定した回転数と、第2の温
    度差演算手段で演算した設定温度との温度差が大きいと
    きは、ファンの回転数を高くし、設定温度との温度差が
    小さいときは、ファンの回転数を低くするようにファン
    の回転数を決定する第2のファン回転数決定手段により
    決定した回転数のうち、回転数の高い方をファンの回転
    数と決定する第3のファン回転数決定手段と、第3のフ
    ァン回転数決定手段により決定した回転数にファンを制
    御するファン回転数制御手段とを備える請求項3記載の
    冷凍冷蔵庫の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103398539A (zh) * 2013-07-17 2013-11-20 海信容声(广东)冰箱有限公司 一种利用迫近参数的冰箱温度控制方法
JP2014202446A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 株式会社東芝 冷蔵庫

Cited By (3)

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CN103398539B (zh) * 2013-07-17 2015-07-29 海信容声(广东)冰箱有限公司 一种利用迫近参数的冰箱温度控制方法

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