JP3193923B2 - 冷凍冷蔵庫の制御装置 - Google Patents

冷凍冷蔵庫の制御装置

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JP3193923B2 JP21989991A JP21989991A JP3193923B2 JP 3193923 B2 JP3193923 B2 JP 3193923B2 JP 21989991 A JP21989991 A JP 21989991A JP 21989991 A JP21989991 A JP 21989991A JP 3193923 B2 JP3193923 B2 JP 3193923B2
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勝己 遠藤
茂 森
秀雄 林
和吉 竹内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫における冷
凍食品、冷蔵食品を鮮度よく長期間貯蔵するために、経
験則を基にした制御ルールと、それを構成するファジィ
変数のメンバシップ関数とによって最適な冷凍室、冷蔵
室の設定温度の下げ幅を推論して、その結果を出力する
ようにした冷凍冷蔵庫の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵庫の制御装置は、冷凍冷蔵庫
(以下冷蔵庫と省略する)の冷凍室,冷蔵室,野菜室の
各室を設定された温度で温調するように、ダンパ,ファ
ン,コンプレッサを制御するものである(例えば、実開
平2−47424号公報)。
【0003】以下、従来の冷凍冷蔵庫の制御装置につい
て図面を参照しながら、温調制御について説明する。
【0004】図10は、従来の冷凍冷蔵庫の制御装置の
ブロック図を示すものである。図10において、1は冷
蔵庫本体で、外箱2と内箱3と両者の空隙に形成された
ウレタン発泡断熱材4により構成され、前面開口部に3
つのドア5、6、7が配設されている。ドア5、6、7
はそれぞれ冷蔵庫本体1の冷凍室8、冷蔵室9、野菜室
10の開口部に対応して配設されている。
【0005】冷凍室8の底板11と冷蔵室9の天板12
に囲まれた区画壁内には蒸発器13とその背後にファン
14を有している。また、冷凍室8、冷蔵室9の背部に
は、蒸発器13からの冷却空気を各室に導入するための
通風路15、16が形成されている。17はコンプレッ
サであり、18は電動ダンパである。
【0006】また、19は冷凍室温度センサである。2
0は冷凍室温度センサ19により冷凍室内の庫内温度を
検出する冷凍室庫内温度検出手段である。21は冷凍室
庫内温度検出手段20により検出された庫内温度が、冷
凍室の設定温度の範囲内であるかを判断する冷凍室庫内
温度判定手段である。22はコンプレッサ17を制御す
るコンプレッサ制御手段であり、23はファン14を制
御するファン制御手段である。
【0007】また、24は冷蔵室温度センサである。2
5は冷蔵室温度センサ24により冷蔵室内の庫内温度を
検出する冷蔵室庫内温度検出手段である。26は冷蔵室
庫内温度検出手段25により検出された庫内温度が、冷
蔵室の設定温度の範囲内であるかを判断する冷蔵室庫内
温度判定手段である。27は電動ダンパ18を制御する
電動ダンパ制御手段である。
【0008】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の制御
装置について、以下図10,図11を用いてその動作を
説明する。
【0009】図11(a)は、従来の冷凍冷蔵庫の冷凍
室8の温調制御を説明するためのフローチャートであ
る。まず、冷凍室庫内温度検出手段20は冷凍室温度セ
ンサ19により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する(S
tep51)。すると冷凍室庫内温度判定手段21は、
庫内温度Tfcが冷凍室の設定温度(Tfcon:コンプレッ
サ、ファンのON温度,Tfcoff:コンプレッサ、ファン
のOFF温度)の範囲内であるかを判断し(Step5
2)、この判断を基に、コンプレッサ制御手段22はコ
ンプレッサ17を制御し、ファン制御手段23はファン
14を制御する。(Step53)。以上より、冷凍室
8に適温の冷風を送り込み、冷凍室8の温調を行なう。
【0010】図11(b)は、従来の冷凍冷蔵庫の冷蔵
室9の温調制御を説明するためのフローチャートであ
る。まず、冷蔵室庫内温度検出手段25は冷蔵室温度セ
ンサ24により冷蔵室内の庫内温度Tpcを検出する(S
tep61)。すると冷蔵室庫内温度判定手段26は、
庫内温度Tpcが冷蔵室の設定温度(Tpcon:電動ダンパ
の開温度,Tpcoff:電動ダンパの閉温度)の範囲内で
あるかを判断し(Step62)、この判断を基に、電
動ダンパ制御手段27は電動ダンパ18を制御する。
(Step63)。以上より、冷蔵室9に適温の冷風を
送り込み、冷蔵室9の温調を行なう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、冷凍室においては、コンプレッサ及びフ
ァンを制御する基になる冷凍室の設定温度(Tfcon,T
fcoff)が、庫内温度Tfcによらず一定であり、また、
冷蔵室においては、電動ダンパを制御する基になる設定
温度(Tpcon,Tpcoff)が、庫内温度Tpcによらず一
定であったため、キメ細かな温調を行なうことができ
ず、例えば夏場など、食品を詰め込んだり、急な来客な
どで早く冷やしたいときに、冷凍室、冷蔵室とも、最適
な温調を行なうことができないという問題点を有してい
た。
【0012】本発明は上記の問題点を解決するもので、
冷凍室、冷蔵室それぞれの庫内の温度上昇度と外気温度
に応じて、冷凍室、冷蔵室それぞれの設定温度の下げ幅
を演算し、それぞれ設定温度を調整することにより、キ
メ細かな温調を行なうことができる冷凍冷蔵庫の制御装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の冷凍冷蔵庫の制御装置は、冷室内に設けら
れた冷室温度センサと、前記冷室温度センサにより
室内の温度を検出する冷室庫内温度検出手段と、
前記冷室庫内温度検出手段により検出された温度が、
室の設定温度を越えたかどうかを判定する冷室庫
内温度判定手段と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度
センサと、前記外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外
気温度を検出する外気温度検出手段と、前記冷室庫内
温度検出手段の出力により庫内の温度上昇度を演算する
室温度上昇度演算手段と、冷室の設定温度の下げ
幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶する
のメモリと、前記冷室温度上昇度演算手段により
演算された温度上昇度と、前記外気温度検出手段により
検出された外気温度と、前記メモリから取り出された制
御ルールに基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷
の設定温度の下げ幅を演算する第のファジィ推論プロ
セッサと、前記ファジィ推論プロセッサにより演算され
た設定温度の下げ幅から、冷室の設定温度を演算する
室設定温度演算手段と、前記冷室設定温度演算手
段により演算された設定温度から、コンプレッサを制御
するコンプレッサ制御手段と、ファンを制御するファン
制御手段とを有するものにおいて、外気温度と、前記庫
内の温度上昇度に基づいて、冷室の設定温度を引き下
げることを特徴とする。
【0014】
【0015】また、請求項1に記載の発明に、さらに食
品を冷凍し貯蔵することができる冷凍室を設けた冷凍冷
蔵庫において、冷凍室内に設けられた冷凍室温度センサ
と、前記冷凍室温度センサにより冷凍室内の温度を検出
する冷凍室庫内温度検出手段と、前記冷凍室庫内温度検
出手段により検出された温度が、冷凍室の設定温度を越
えたかどうかを判定する冷凍室庫内温度判定手段と、冷
凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記外気温
度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出する外気
温度検出手段と、前記冷凍室庫内温度検出手段の出力に
より庫内の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度演算
手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための経験
則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、前記
冷凍室温度上昇度演算手段により演算された温度上昇度
と、前記外気温度検出手段により検出された外気温度
と、前記メモリから取り出された制御ルールに基づい
て、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度の下げ
幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサと、前記フ
ァジィ推論プロセッサにより演算された設定温度の下げ
幅から、冷凍室の設定温度を演算する冷凍室設定温度演
算手段と、前記冷凍室設定温度演算手段により演算され
た設定温度から、コンプレッサを制御するコンプレッサ
制御手段と、ファンを制御するファン制御手段とを有
し、外気温度と、前記庫内の温度上昇度に基づいて、冷
凍室の設定温度を引き下げるものであって、冷凍室と冷
蔵室の制御にあたり、冷凍室の制御を優先させる優先手
段とを備えた構成である。
【0016】
【作用】本発明は上記構成により、冷室の温度上昇度
演算手段より演算された庫内の温度上昇度と、外気温度
検出手段により検出された外気温度と、メモリから取り
出された制御ルールに基づいて、ファジィ推論プロセッ
サによってファジィ論理演算を行ない、冷室の設定温
度の下げ幅が求められる。したがって、上記により求め
た下げ幅により設定温度を調整し、この設定温度を基
に、コンプレッサを制御し、ファンを制御し、電動ダン
パを制御するため、最適な冷蔵室の温度制御を行なうこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例と共通の
ものは同一の番号を賦し、その説明を省略する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例における冷凍
冷蔵庫の冷凍室の制御装置の構成を示すブロック図、図
2(a)は本発明の第1の実施例における冷凍室の庫内
の温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数
を示すグラフ、図2(b)は本発明の第1の実施例にお
ける外気温度に対するファジィ変数のメンバシップ関数
を示すグラフ、図3は本発明の第1の実施例における動
作を説明するためのフローチャート、図4は本発明の第
1の実施例におけるファジィ推論の手順を説明するため
のフローチャートである。
【0019】図1において、30は冷凍室の制御装置で
あり、冷凍室庫内温度検出手段20、冷凍室庫内温度判
定手段21、コンプレッサ制御手段22、ファン制御手
段23、外気温度検出手段31、冷凍室温度上昇度演算
手段32、第1のメモリ33、第1のファジィ推論プロ
セッサ34、冷凍室設定温度演算手段35よりなる。
【0020】外気温度検出手段31は、外気温度センサ
28により冷蔵庫外の外気温度を検出する。冷凍室温度
上昇度演算手段32は、冷凍室庫内温度検出手段20の
出力により庫内の温度上昇度を演算する。
【0021】第1のメモリ33は、冷凍室の設定温度の
下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶
する。第1のファジィ推論プロセッサ34は、冷凍室温
度上昇度演算手段32により演算された温度上昇度と、
外気温度検出手段31により検出された外気温度と、メ
モリ33から取り出された制御ルールに基づいてファジ
ィ論理演算を行ない、冷凍室の設定温度の下げ幅を演算
する。また、冷凍室設定温度演算手段35は、第1のフ
ァジィ推論プロセッサ34により演算された設定温度の
下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する。
【0022】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置について、以下図1から図4を用いてその
動作を説明する。
【0023】まず、冷凍室庫内温度検出手段20は冷凍
室温度センサ19により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出
する(Step1)。そして、冷凍室庫内温度判定手段
21は、冷凍室庫内温度検出手段20により検出された
庫内温度Tfcの値が、冷凍室の設定温度Tfcon(コンプ
レッサ、ファンのON温度)を越えたかどうかの判定を行
ない(Step2)、設定温度Tfconを越えていなけれ
ば、この設定温度Tfconを基に、コンプレッサ制御手段
22はコンプレッサ17を制御し、ファン制御手段23
はファン14を制御する(Step3)。
【0024】そして、庫内温度Tfcの値が、設定温度T
fconを越えたとき、冷凍室温度上昇度演算手段32は、
以下に示すように冷凍室の温度上昇度Tfcupを演算する
(Step4)。
【0025】Tfcup=Tfc−Tfcon また、外気温度検出手段31は外気温度センサ28によ
り冷蔵庫外の外気温度Toutを検出する(Step
5)。
【0026】つぎに、演算された温度上昇度Tfcupおよ
び外気温度Toutは、第1のファジィ推論プロセッサ3
4に入力される(Step6)。ファジィ推論プロセッ
サ34では、予め第1のメモリ33に記憶されている制
御ルールを取り出して、ファジィ推論によって冷凍室の
設定温度の下げ幅△Tfcoffを求める(Step7)。
これより、冷凍室設定温度演算手段35は、ファジィ推
論プロセッサ34により求められた設定温度の下げ幅△
Tfcoffから冷凍室の設定温度Tfcoff(コンプレッサ、
ファンのOFF温度)を演算する(Step8)。そし
て、この設定温度Tfcoffを基に、コンプレッサ制御手
段22はコンプレッサ17を制御し、ファン制御手段2
3はファン14を制御する。
【0027】ここで、冷凍室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、下記のよ
うな制御ルールを基にして実行される。
【0028】本実施例で採用した制御ルールは次のよう
な9ルールである。例えば ルール 1:もし温度上昇度が小さく、外気温度が低け
れば、設定温度の下げ幅を小さくせよ。
【0029】ルール 2:もし温度上昇度が小さく、外
気温度が中位なら、設定温度の下げ幅を小さくせよ。
【0030】ルール 3:もし温度上昇度が小さく、外
気温度が高ければ、設定温度の下げ幅を非常に小さくせ
よ。 ・ ・ ・ ルール 7:もし温度上昇度が大きく、外気温度が低け
れば、設定温度の下げ幅を非常に大きくせよ。
【0031】ルール 8:もし温度上昇度が大きく、外
気温度が中位なら、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0032】ルール 9:もし温度上昇度が大きく、外
気温度が高ければ、設定温度の下げ幅を大きくせよ。 等である。
【0033】これは、食品の冷凍室への投入量が多くな
れば温度上昇度が大きくなるので、温度上昇度が大きい
程、庫内温度が高いため設定温度を大きく下げる必要が
あり、また、外気温度が低い程、食品の温度より庫内温
度センサの温度の低下が速く、食品が冷える前に設定温
度に達っしてしまうため、設定温度をさらに大きく下げ
る必要がある、といった経験から得られたルールであ
る。よって、上記言語ルールは、発明者が数多くの実験
データから求めた、最適な冷凍室の温調を行なうことが
できる設定温度の下げ幅に対する制御ルールであり、こ
れを温度上昇度Tおよび外気温度ATの関係で示すと
(表1)のようになる。
【0034】
【表1】
【0035】(表1)は制御ルールの関係を示す表であ
り、横方向に温度上昇度Tを3段階(BT=大,MT=
中,ST=小)に分け、縦方向に外気温度ATを3段階
(HAT=高,MAT=中,LAT=低)に分けて配置
し、上記区分された温度上昇度Tと外気温度ATとのお
のおの交わった位置には、その温度上昇度T,外気温度
ATに対応する最適な冷凍室の設定温度の下げ幅△Tを
配置している。
【0036】また、上記言語ルールは図1のメモリ33
の内に記憶する場合には次のようなルール則で記憶され
ている。本実施例で採用した制御ルールは9個である。 ルール 1:IF T is ST and AT is LAT THEN △T is S ルール 2:IF T is ST and AT is MAT THEN △T is S ルール 3:IF T is ST and AT is HAT THEN △T is VS ・ ・ ・ ルール 7:IF T is BT and AT is LAT THEN △T is VB ルール 8:IF T is BT and AT is MAT THEN △T is B ルール 9:IF T is BT and AT is HAT THEN △T is B 前記制御ルール1,ルール2,・・・,ルール9のルー
ルは、温度上昇度T,外気温度AT,冷凍室の設定温度
の下げ幅△Tを(表1)のように段階的に決めているの
で、キメ細かな制御を行なう場合には、温度上昇度T,
外気温度ATの各段階の中間における実測の温度上昇度
Tfcup、外気温度Toutでは、前記制御ルールの前件部
(IF部)をどの程度満たしているかの度合いを算出し
て、その度合いに応じた設定温度の下げ幅△Tfcoffを
推定する必要がある。そのため、本実施例では前記度合
いを温度上昇度T,外気温度ATに対するファジィ変数
のメンバシップ関数を利用して算出する。
【0037】図2(a)は、冷凍室の庫内の温度上昇度
Tに対するファジィ変数ST,MT,BTのメンバシッ
プ関数μST(Tfcup),μMT(Tfcup),μBT
(Tfcup)を示したものであり、図2(b)は、外気温
度ATに対するファジィ変数LAT,MAT,HATの
メンバシップ関数μLAT(Tout),μMAT(Tou
t),μHAT(Tout)を示したものである。
【0038】ファジィ推論プロセッサ34で実行するフ
ァジィ推論は前記制御ルール1,ルール2,・・・,ル
ール9と図2(a),(b)のメンバシップ関数とを用
いてファジィ論理演算を行なって冷凍室の設定温度の下
げ幅の演算を行なう。
【0039】以下、図4のフローチャートをもとに、図
3のStep7であるファジィ推論の手順を説明する。
【0040】Step10では、ファジィ推論プロセッ
サ34によって温度上昇度Tfcupと外気温度Toutに対
するファジィ変数のメンバシップ関数を用いて、温度上
昇度Tfcupと外気温度Toutにおけるメンバシップ値
(図中ではM値と表示)の算出を行なう。
【0041】Step11では、得られた温度上昇度T
fcupと外気温度Toutに対するファジィ変数のメンバシ
ップ値が、前記9個の各ルールの前件部をどの程度満た
しているかの度合いを下記のように合成法で算出する。
【0042】図中では、温度上昇度に対するファジィ変
数をA、外気温度に対するファジィ変数をBで示してい
る。 ルール 1:h1 =μST(Tfcup)∩μLAT(Tout) =μST(Tfcup)×μLAT(Tout) −−−(1) ルール 2:h2 =μST(Tfcup)∩μMAT(Tout) =μST(Tfcup)×μMAT(Tout) −−−(2) ルール 3:h2 =μST(Tfcup)∩μHAT(Tout) =μST(Tfcup)×μHAT(Tout) −−−(2) ・ ・ ・ ルール 7:h7 =μBT(Tfcup)∩μLAT(Tout) =μBT(Tfcup)×μLAT(Tout) −−−(7) ルール 8:h8 =μBT(Tfcup)∩μMAT(Tout) =μBT(Tfcup)×μMAT(Tout) −−−(8) ルール 9:h9 =μBT(Tfcup)∩μHAT(Tout) =μBT(Tfcup)×μHAT(Tout) −−−(9) (1)式は、前記Tfcupが温度上昇度Tに対する領域S
Tに入り、かつ、前記Toutが外気温度ATに対する領
域LATに入るという命題は、TfcupがSTに入る割
合、ToutがLATに入る割合の積の値で成立するこ
と、すなわちルール1の前件部は、h1の割合で成立す
ることを表わしている。同様に(2)式,・・・,
(9)式であるルール2,・・・,ルール9の場合、前
件部はそれぞれh2,・・・,h9の割合で成立するこ
とを表わしている。
【0043】Step12では、制御ルールの実行部の
メンバシップ関数によって、温度上昇度Tfcupと外気温
度Toutにおける冷凍室の設定温度の下げ幅△Tfcoffを
下記のようにして求める。設定温度の下げ幅△Tfcoff
は、一点化法のひとつである高さ法を用いて、各制御ル
ールの前件部の成立する割合h1,h2,・・・,h9
の加重平均の値として、(数1)に示すように算出す
る。
【0044】
【数1】
【0045】これにより、設定温度の下げ幅△Tfcoff
が求まる。従って、この実施例では、制御パラメータと
して冷凍室内の温度上昇度および外気温度を使用してい
るため、キメ細かい制御が可能である。また、制御ルー
ルが人間の経験則から成り立っているため、最適な設定
温度で冷凍室の温調制御ができる。
【0046】次に他の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。また、図において、従来例、第1の実施
例と共通した構成のものは、同一番号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0047】図5は本発明の他の実施例における冷凍冷
蔵庫の冷蔵室の制御装置の構成を示すブロック図、図6
は本発明の他の実施例における冷蔵室の庫内の温度上昇
度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を示すグラ
フ、図7は本発明の他の実施例における動作を説明する
ためのフローチャートである。
【0048】図5において、40は冷蔵室の制御装置で
あり、冷蔵室庫内温度検出手段25、冷蔵室庫内温度判
定手段26、電動ダンパ制御手段27、外気温度検出手
段31、冷蔵室温度上昇度演算手段42、第2のメモリ
43、第2のファジィ推論プロセッサ44、冷蔵室設定
温度演算手段45よりなる。
【0049】冷蔵室温度上昇度演算手段42は、冷蔵室
庫内温度検出手段25の出力により庫内の温度上昇度を
演算する。
【0050】第2のメモリ43は、冷蔵室の設定温度の
下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶
する。第2のファジィ推論プロセッサ44は、冷蔵室温
度上昇度演算手段42により演算された温度上昇度と、
外気温度検出手段31により検出された外気温度と、メ
モリ43から取り出された制御ルールに基づいてファジ
ィ論理演算を行ない、冷蔵室の設定温度の下げ幅を演算
する。また、冷蔵室設定温度演算手段45は、第2のフ
ァジィ推論プロセッサ44により演算された設定温度の
下げ幅から、冷蔵室の設定温度を演算する。
【0051】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷蔵
室の制御装置について、以下図5から図7および図2、
図4を用いてその動作を説明する。
【0052】まず、冷蔵室庫内温度検出手段25は冷蔵
室温度センサ24により冷蔵室内の庫内温度Tpcを検出
する(Step21)。そして、冷蔵室庫内温度判定手
段26は、冷蔵室庫内温度検出手段25により検出され
た庫内温度Tpcの値が、冷蔵室の設定温度Tpcon(電動
ダンパの開温度)を越えたかどうかの判定を行ない(S
tep22)、設定温度Tpconを越えていなければ、こ
の設定温度Tpconを基に、電動ダンパ制御手段27は電
動ダンパ18を制御する(Step23)。
【0053】そして、庫内温度Tpcの値が、設定温度T
pconを越えたとき、冷蔵室温度上昇度演算手段42は、
以下に示すように冷蔵室の温度上昇度Tpcupを演算する
(Step24)。 Tpcup=Tpc−Tpcon また、外気温度検出手段31は外気温度センサ28によ
り冷蔵庫外の外気温度Toutを検出する(Step2
5)。
【0054】つぎに、演算された温度上昇度Tpcupおよ
び外気温度Toutは、第2のファジィ推論プロセッサ4
4に入力される(Step26)。ファジィ推論プロセ
ッサ44では、予め第2のメモリ43に記憶されている
制御ルールを取り出して、ファジィ推論によって冷蔵室
の設定温度の下げ幅△Tpcoffを求める(Step2
7)。これより、冷蔵室設定温度演算手段45は、ファ
ジィ推論プロセッサ44により求められた設定温度の下
げ幅△Tpcoffから冷蔵室の設定温度Tpcoff(電動ダン
パの閉温度)を演算する(Step28)。そして、こ
の設定温度Tpcoffを基に、電動ダンパ制御手段27は
電動ダンパ18を制御する。
【0055】ここで、冷蔵室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、下記のよ
うな制御ルールを基にして実行される。
【0056】本実施例で採用した制御ルールは次のよう
な9ルールである。例えば ルール 1:もし温度上昇度が小さく、外気温度が低け
れば、設定温度の下げ幅を非常に小さくせよ。
【0057】ルール 2:もし温度上昇度が小さく、外
気温度が中位なら、設定温度の下げ幅を小さくせよ。
【0058】ルール 3:もし温度上昇度が小さく、外
気温度が高ければ、設定温度の下げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ・ ルール 7:もし温度上昇度が大きく、外気温度が低け
れば、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0059】ルール 8:もし温度上昇度が大きく、外
気温度が中位なら、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0060】ルール 9:もし温度上昇度が大きく、外
気温度が高ければ、設定温度の下げ幅を非常に大きくせ
よ。等である。
【0061】これは、食品の冷蔵室への投入量が多くな
れば温度上昇度が大きくなるので、温度上昇度が大きい
程、庫内温度が高いため設定温度を大きく下げる必要が
あり、また、外気温度が低い程、冷蔵室の食品の凍結の
危険性が高まるため、設定温度の下げ幅を小さくする必
要がある、といった経験から得られたルールである。
【0062】よって、上記言語ルールは、発明者が数多
くの実験データから求めた、最適な冷蔵室の温調を行な
うことができる設定温度の下げ幅に対する制御ルールで
あり、これを温度上昇度Tおよび外気温度ATの関係で
示すと(表2)のようになる。
【0063】
【表2】
【0064】(表2)は制御ルールの関係を示す表であ
り、詳細は第1の実施例で述べた通りである。温度上昇
度Tと外気温度ATとのおのおの交わった位置には、そ
の温度上昇度T,外気温度ATに対応する最適な冷蔵室
の設定温度の下げ幅△Tを配置している。
【0065】また、上記言語ルールは図1のメモリ43
の内に記憶する場合には次のようなルール則で記憶され
ている。本実施例で採用した制御ルールは9個である。 ルール 1:IF T is ST and AT is LAT THEN △T is VS ルール 2:IF T is ST and AT is MAT THEN △T is S ルール 3:IF T is ST and AT is HAT THEN △T is S ・ ・ ・ ルール 7:IF T is BT and AT is LAT THEN △T is B ルール 8:IF T is BT and AT is MAT THEN △T is B ルール 9:IF T is BT and AT is HAT THEN △T is VB 前記制御ルール1,ルール2,・・・,ルール9のルー
ルは、温度上昇度T,外気温度AT,冷蔵室の設定温度
の下げ幅△Tを(表2)のように段階的に決めているの
で、キメ細かな制御を行なう場合には、温度上昇度T,
外気温度ATの各段階の中間における実測の温度上昇度
Tpcup、外気温度Toutでは、前記制御ルールの前件部
(IF部)をどの程度満たしているかの度合いを算出し
て、その度合いに応じた設定温度の下げ幅△Tpcoffを
推定する。そのため、本実施例では第1の実施例で述べ
たと同様に、前記度合いを温度上昇度T,外気温度AT
に対するファジィ変数のメンバシップ関数を利用して算
出する。
【0066】図6は、冷蔵室の庫内の温度上昇度Tに対
するファジィ変数ST,MT,BTのメンバシップ関数
μST(Tpcup),μMT(Tpcup),μBT(Tpcu
p)を示したものであり、外気温度ATに対するファジ
ィ変数のメンバシップ関数は図2(b)で示した通りで
ある。
【0067】ファジィ推論プロセッサ44で実行するフ
ァジィ推論は前記制御ルール1,ルール2,・・・,ル
ール9と図6,図2(b)のメンバシップ関数とを用い
てファジィ論理演算を行なって冷蔵室の設定温度の下げ
幅の演算を行なう。
【0068】その手順は、第1の実施例で述べたと同様
であり、図4のフローチャートをもとに、図7のSte
p27であるファジィ推論の手順を説明する。
【0069】Step10では、ファジィ推論プロセッ
サ44によって温度上昇度Tpcupと外気温度Toutに対
するファジィ変数のメンバシップ関数を用いて、温度上
昇度Tpcupと外気温度Toutにおけるメンバシップ値
(図中ではM値と表示)の算出を行なう。
【0070】Step11では、得られた温度上昇度T
pcupと外気温度Toutに対するファジィ変数のメンバシ
ップ値が、前記9個の各ルールの前件部をどの程度満た
しているかの度合いを下記のように合成法で算出する。
【0071】図中では、温度上昇度に対するファジィ変
数をA、外気温度に対するファジィ変数をBで示してい
る。 ルール 1:h1 =μST(Tpcup)∩μLAT(Tout) =μST(Tpcup)×μLAT(Tout) −−−(1) ルール 2:h2 =μST(Tpcup)∩μMAT(Tout) =μST(Tpcup)×μMAT(Tout) −−−(2) ルール 3:h2 =μST(Tpcup)∩μHAT(Tout) =μST(Tpcup)×μHAT(Tout) −−−(2) ・ ・ ・ ルール 7:h7 =μBT(Tpcup)∩μLAT(Tout) =μBT(Tpcup)×μLAT(Tout) −−−(7) ルール 8:h8 =μBT(Tpcup)∩μMAT(Tout) =μBT(Tpcup)×μMAT(Tout) −−−(8) ルール 9:h9 =μBT(Tpcup)∩μHAT(Tout) =μBT(Tpcup)×μHAT(Tout) −−−(9) (1)式は、前記Tpcupが温度上昇度Tに対する領域S
Tに入り、かつ、前記Toutが外気温度ATに対する領
域LATに入るという命題は、TpcupがSTに入る割
合、ToutがLATに入る割合の積の値で成立するこ
と、すなわちルール1の前件部は、h1の割合で成立す
ることを表わしている。同様に(2)式,・・・,
(9)式であるルール2,・・・,ルール9の場合、前
件部はそれぞれh2,・・・,h9の割合で成立するこ
とを表わしている。
【0072】Step12では、制御ルールの実行部の
メンバシップ関数によって、温度上昇度Tpcupと外気温
度Toutにおける冷蔵室の設定温度の下げ幅△Tpcoffを
下記のようにして求める。設定温度の下げ幅△Tpcoff
は、高さ法を用いて、各制御ルールの前件部の成立する
割合h1,h2,・・・,h9の加重平均の値として、
(数2)に示すように算出する。
【0073】
【数2】
【0074】これにより、設定温度の下げ幅△Tpcoff
が求まる。従って、この実施例では、制御パラメータと
して冷蔵室内の温度上昇度および外気温度を使用してい
るため、キメ細かい制御が可能である。また、制御ルー
ルが人間の経験則から成り立っているため、最適な設定
温度で冷蔵室の温調制御ができる。
【0075】さらに他の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。また、図において、従来例、第1の実
施例、第2の実施例と共通した構成のものは、同一番号
を付し、その詳細な説明を省略する。
【0076】図8は本発明の実施例における冷凍冷蔵庫
の制御装置の構成を示すブロック図、図9は本発明の実
施例における動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【0077】図8において、50は優先手段であり、冷
凍室の制御装置30、冷蔵室の制御装置40と接続し、
冷凍室の制御装置30の動作を冷蔵室の制御装置40の
動作より優先させて動作させる働きをする。
【0078】以下、冷凍冷蔵庫の制御装置について、以
下図8、図9および図1、図3、図7を用いてその動作
を説明する。
【0079】まず、冷凍室庫内温度検出手段20は冷凍
室温度センサ19により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出
する(Step1)。そして、冷凍室庫内温度判定手段
21は、冷凍室庫内温度検出手段20により検出された
庫内温度Tfcの値が、冷凍室の設定温度Tfcon(コンプ
レッサ、ファンのON温度)を越えたかどうかの判定を行
ない(Step2)、設定温度Tfconを越えていなけれ
ば、優先手段50は冷蔵室の制御装置40を始動し(S
tep31)、冷蔵室の制御装置40は、第2の実施例
の図7で示した冷蔵室の温調制御を行なう(Step3
2)。そして、冷凍室側は、設定温度Tfconを基に、コ
ンプレッサ制御手段22はコンプレッサ17を制御し、
ファン制御手段23はファン14を制御する(Step
3)。
【0080】庫内温度Tfcの値が、設定温度Tfconを越
えたとき、優先手段50は冷蔵室の制御装置40を停止
し(Step33)、冷蔵室の電動ダンパ18を閉じ、
冷凍室により多くの冷風を送り込む(Step34)。
そして、冷凍室側は、第1の実施例の図3で示したと同
じ冷凍室の温調制御を行なう(Step4〜8)。
【0081】従って、この実施例では、冷凍室の制御装
置30の動作を冷蔵室の制御装置40の動作より優先さ
せて動作させることで、冷凍室の庫内温度が上昇した時
に、冷凍室により多くの冷風を送り込んで素早く冷却
し、温度上昇の影響を受け易い冷凍室の冷凍食品の温度
上昇を防止するとともに、冷凍室、冷蔵室のキメ細かい
温調制御ができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、冷蔵室において
は、冷室温度センサと、冷室庫内温度検出手段と、
室庫内温度が冷室の設定温度を越えたかどうかを
判定する冷室庫内温度判定手段と、外気温度センサ
と、外気温度検出手段と、前記冷室庫内温度検出手段
の出力により庫内の温度上昇度を演算する冷室温度上
昇度演算手段と、冷室の設定温度の下げ幅を求めるた
めの経験則に基づく制御ルールを記憶する第のメモリ
と、庫内の温度上昇度と、外気温度と、前記メモリから
取り出された制御ルールに基づいて、ファジィ論理演算
を行ない冷室の設定温度の下げ幅を演算する第のフ
ァジィ推論プロセッサと、設定温度の下げ幅から冷
の設定温度を演算する冷室設定温度演算手段と、前記
室設定温度演算手段により演算された設定温度か
ら、電動ダンパを制御する電動ダンパ制御手段とを有す
るものにおいて、外気温度と、前記庫内の温度上昇度に
基づいて、冷室の設定温度を引き下げることを特徴と
する。
【0083】
【0084】また、冷凍室と冷蔵室の制御にあたり、冷
凍室の制御を優先させる優先手段とを備えた構成であ
る。
【0085】この構成により、冷凍室、冷蔵室それぞれ
の温度上昇度演算手段により演算された庫内の温度上昇
度と、外気温度検出手段により検出された外気温度と、
メモリから取り出された制御ルールに基づいて、ファジ
ィ推論プロセッサによってファジィ論理演算を行ない、
冷凍室、冷蔵室それぞれの設定温度の下げ幅が求められ
る。したがって、上記により求めた下げ幅によりそれぞ
れの設定温度を調整し、この設定温度を基に、コンプレ
ッサを制御し、ファンを制御し、電動ダンパを制御する
ため、冷凍室、冷蔵室における冷凍/冷蔵食品を鮮度よ
く長期間貯蔵できる経験則に基づいた最適な冷凍室、冷
蔵室の温調制御を行なうことができる。
【0086】例えば、冷凍室においては、夏場に食品を
たくさん詰め込んだときなどに、外気温度と、温度上昇
度に合わせて、冷凍室の設定温度を引き下げ、既に庫内
に貯蔵されている既存食品の温度上昇を最小限にし、上
昇した温度を短時間で元の冷凍温度に復帰させることが
できる。また、冷蔵室においても、夏場に食品をたくさ
ん詰め込んだときなどに、外気温度と、温度上昇度に合
わせて、冷蔵室の設定温度を調節しながら引き下げ、食
品の凍結を防止しながら、既に庫内に貯蔵されている既
存食品の温度上昇を最小限にし、上昇した温度を短時間
で元の冷凍温度に復帰させることができる。 更に、冷凍
室の制御を冷蔵室の制御より優先させて動作させること
で、冷凍室の庫内温度が上昇した時に、冷凍室により多
くの冷風を送り込んで素早く冷却し、温度上昇の影響を
受け易い冷凍室の冷凍食品の温度上昇を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷凍室の
制御装置のブロック図
【図2】(a)は冷凍室の庫内の温度上昇度に対するフ
ァジィ変数のメンバシップ関数を示すグラフ (b)は外気温度に対するファジィ変数のメンバシップ
関数を示すグラフ
【図3】図1における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図4】図1におけるファジィ推論の手順を説明するた
めのフローチャート
【図5】本発明の他の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷蔵室
の制御装置のブロック図
【図6】図5における冷蔵室の庫内の温度上昇度に対す
るファジィ変数のメンバシップ関数を示すグラフ
【図7】図5における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図8】本発明の他の実施例を示す冷凍冷蔵庫の制御装
置のブロック図
【図9】図8における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図10】従来の冷凍冷蔵庫の制御装置のブロック図
【図11】従来例における動作を説明するためのフロー
チャート
【符号の説明】
8 冷凍室 9 冷蔵室 19 冷凍室温度センサ 20 冷凍室庫内温度検出手段 21 冷凍室庫内温度判定手段 22 コンプレッサ制御手段 23 ファン制御手段 24 冷蔵室温度センサ 25 冷蔵室庫内温度検出手段 26 冷蔵室庫内温度判定手段 27 電動ダンパ制御手段 28 外気温度センサ 30 冷凍室の制御装置 31 外気温度検出手段 32 冷凍室温度上昇度演算手段 33 第1のメモリ 34 第1のファジィ推論プロセッサ 35 冷凍室設定温度演算手段 40 冷蔵室の制御装置 42 冷蔵室温度上昇度演算手段 43 第2のメモリ 44 第2のファジィ推論プロセッサ 45 冷蔵室設定温度演算手段 50 優先手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 秀雄 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 竹内 和吉 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 中村 淳 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−353377(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/02 F25D 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を冷却し貯蔵することができる冷蔵
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷蔵室内に設けられた
    冷蔵室温度センサと、前記冷蔵室温度センサにより冷蔵
    室内の温度を検出する冷蔵室庫内温度検出手段と、前記
    冷蔵室庫内温度検出手段により検出された温度が、冷蔵
    室の設定温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室庫内温
    度判定手段と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度セン
    サと、前記外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温
    度を検出する外気温度検出手段と、前記冷蔵室庫内温度
    検出手段の出力により庫内の温度上昇度を演算する冷蔵
    室温度上昇度演算手段と、冷蔵室の設定温度の下げ幅を
    求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶する第2
    のメモリと、前記冷蔵室温度上昇度演算手段により演算
    された温度上昇度と、前記外気温度検出手段により検出
    された外気温度と、前記メモリから取り出された制御ル
    ールに基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷蔵室の設
    定温度の下げ幅を演算する第2のファジィ推論プロセッ
    サと、前記ファジィ推論プロセッサにより演算された設
    定温度の下げ幅から、冷蔵室の設定温度を演算する冷蔵
    室設定温度演算手段と、前記冷蔵室設定温度演算手段に
    より演算された設定温度から、電動ダンパを制御する電
    動ダンパ制御手段とを有するものにおいて、外気温度
    と、前記庫内の温度上昇度に基づいて、冷蔵室の設定温
    度を引き下げることを特徴とする冷凍冷蔵庫の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の制御装置
    において、食品を冷凍し貯蔵することができる冷凍室を
    設けた冷凍冷蔵庫において、冷凍室内に設けられた冷凍
    室温度センサと、前記冷凍室温度センサにより冷凍室内
    の温度を検出する冷凍室庫内温度検出手段と、前記冷凍
    室庫内温度検出手段により検出された温度が、冷凍室の
    設定温度を越えたかどうかを判定する冷凍室庫内温度判
    定手段と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサ
    と、前記外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度
    を検出する外気温度検出手段と、前記冷凍室庫内温度検
    出手段の出力により庫内の温度上昇度を演算する冷凍室
    温度上昇度演算手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求
    めるための経験則に基づく制御ルールを記憶する第1の
    メモリと、前記冷凍室温度上昇度演算手段により演算さ
    れた温度上昇度と、前記外気温度検出手段により検出さ
    れた外気温度と、前記メモリから取り出された 制御ルー
    ルに基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定
    温度の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサ
    と、前記ファジィ推論プロセッサにより演算された設定
    温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する冷凍室
    設定温度演算手段と、前記冷凍室設定温度演算手段によ
    り演算された設定温度から、コンプレッサを制御するコ
    ンプレッサ制御手段と、ファンを制御するファン制御手
    段とを有し、外気温度と、前記庫内の温度上昇度に基づ
    いて、冷凍室の設定温度を引き下げるものであって、前
    冷凍室と前記冷蔵室との温調制御において、前記冷凍
    室の制御を優先させる優先手段とを備えることを特徴と
    る冷凍冷蔵庫の制御装置。
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