JPH0733125Y2 - 建設機械における伸縮部材の長さ検出装置 - Google Patents

建設機械における伸縮部材の長さ検出装置

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JPH0733125Y2
JPH0733125Y2 JP1991022019U JP2201991U JPH0733125Y2 JP H0733125 Y2 JPH0733125 Y2 JP H0733125Y2 JP 1991022019 U JP1991022019 U JP 1991022019U JP 2201991 U JP2201991 U JP 2201991U JP H0733125 Y2 JPH0733125 Y2 JP H0733125Y2
Authority
JP
Japan
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output
reel
potentiometer
winding
wire
Prior art date
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JP1991022019U
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JPH04118611U (ja
Inventor
剛 堅田
勲 澤村
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案はクレーンの伸縮ブームやアウトリ
ガ等の伸縮部材の長さを検出する建設機械における伸縮
部材の長さ検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーンの伸縮ブームを検出対象物とす
る長さ検出装置を例にとって説明する。
【0003】この装置は、図4に示すように、伸縮ブー
ム2の固定部に取付けられた巻取リール1と、一端がブ
ーム2の可動部に連結された状態でこの巻取リール1に
巻取られた計測ワイヤ3と、巻取リール1とともに回転
するポテンショメータ4とを具備し、ブーム2の伸縮作
動に伴う巻取リール1の回転量(計測ワイヤ3の巻取量
または引出量)がポテンショメータ4で電気量(電圧ま
たは電流)に変換される。
【0004】なお、このポテンショメータ4の出力は図
示しない演算器に入力され、ここでブーム長さ量への変
換処理がなされることによってブーム長さの変化量(ま
たは現状ブーム長さ)が検出される。
【0005】この場合、従来の長さ検出装置において
は、図示のように巻取リール1によって計測ワイヤ3を
一層多列に巻取る構成としている。従って、計測ワイヤ
3が整列状態で巻取られるかぎり、各列のワイヤ長さが
等しく、ワイヤ巻取量とポテンショメータ出力の関係が
一定したものとなる。
【0006】すなわち、図5の実線で示すように、ワイ
ヤ引出量(巻取量)に対してポテンショメータ出力が直
線状に変化することとなる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
計測ワイヤ3を巻取リール1に一層多列巻きする従来の
構成によると、クレーンにおける巻上ウィンチの巻取ド
ラムと同じようにワイヤ3が整列状態でなく乱雑に巻取
られる所謂乱巻が生じやすい。こうなると、ワイヤ巻取
量とポテンショメータ出力との所定の関係が崩れ、図5
の破線で示すようにポテンショメータ出力が直線状でな
く折れ線状となるため、出力精度、すなわち長さ検出の
精度が悪くなるという問題があった。
【0008】なお、乱巻防止策として、巻取リール1に
ワイヤ3が整列状態で嵌まり込む凹溝、あるいはワイヤ
3を整列方向に案内するガイドローラを設けることが考
えられるが、リール構造が複雑となってコスト高とな
り、しかも乱巻防止作用が必ずしも確実でないため、根
本的な解決策にはならない。
【0009】そこで本考案は、計測ワイヤの乱巻発生の
おそれがなく、正確な長さ検出を行うことができる建設
機械における伸縮部材の長さ検出装置を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、建設機械にお
けるブーム、アウトリガ等の伸縮部材に取付けられて計
測ワイヤを一列多層巻き状態で巻取る巻取リールと、こ
の巻取リールと一体に回転して同リールの回転量を電気
量に変換するポテンショメータと、このポテンショメー
タの出力が入力される演算器とを具備し、この演算器
は、 (i)上記巻取リールにおける計測ワイヤの巻層に応じ
て変化する上記ポテンショメータ出力とワイヤ引出量と
の関係から求められる各巻層ごとの係数をポテンショメ
ータ出力値と対応して予め記憶し、この記憶値に基づ
き、ポテンショメータ出力に所定の係数を掛けて出力す
る出力変換部と、 (ii)この出力変換部からの出力を伸縮部材の現状長
さに変換する長さ変換部とによって構成されたものであ
る。
【0011】
【作用】上記構成によると、計測ワイヤを一列多層巻き
状態で巻取リールに巻取るため、乱巻が生じない。
【0012】そして、この一列多層巻き方式ではポテン
ショメータの出力が巻層に応じて変化することに鑑み、
出力変換部で、ポテンショメータ出力に所定の係数を掛
ける出力変換を行なうことにより、ワイヤ巻取りまたは
引出し量に正確に対応した出力を得ることができる。す
なわち、正確な長さ検出を行うことができる。
【0013】また、巻取リールの厚み(軸方向長さ)寸
法が格段に小さくなるため、たとえば同リールをブーム
の外面に取付ける場合に、同リールのブーム外方への突
出量が小さくなる等、取付上有利となる。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図1〜図3によって説明す
る。
【0015】この長さ検出装置においては、図1に示す
ように巻取リール5におけるワイヤ巻取部5aが、計測
ワイヤ6の直径よりわずかだけ大きい幅寸法と、同ワイ
ヤ直径の数倍の深さ寸法とを備え、計測ワイヤ6を一列
多層巻き状態でのみ巻取りうるように構成されている。
【0016】従って、図4に示すように計測ワイヤ3を
巻取リール1に一層多列巻きする場合に問題となってい
た乱巻が発生するおそれが一切なくなる。
【0017】この巻取リール5は、中空の中心軸5bが
リールカバー7に取付軸8によって回転自在に支持さ
れ、巻取バネ9によってワイヤ巻取方向の回転力を付与
されている。
【0018】ポテンショメータ10は、リールカバー7
に固定されたポテンショメータカバー11内に設けら
れ、その回転軸12がリール中心軸5bに対しこれと同
軸上で連結されることにより、巻取リール5と一体に回
転するようになっている。
【0019】この構成によると、巻取リール5に巻取ら
れた計測ワイヤ6は、各巻層ごとに巻取長さが異なる
(外層側ほど長くなる)ため、同じリール回転量(ポテ
ンショメータ回転量)で引出され、または巻取られるワ
イヤ長さが異なる。
【0020】従って、図3に示すように、ポテンショメ
ータ出力が、ワイヤ引出量(または巻取量)に対して直
線状に変化するのではなく、ワイヤ巻層の変わり目ごと
に変曲点Q…が形成される折れ線状に変化する。このた
め、このままではワイヤ引出量とポテンショメータ出力
とが正確に対応しないこととなる。
【0021】そこで、本装置においては、図2に示すよ
うにポテンショメータ出力を処理する演算器13内に出
力変換部14が設けられている。
【0022】この出力変換部14には、図3に示すポテ
ンショメータ10の出力特性(ポテンショメータ出力と
ワイヤ引出量との関係)から求められる各巻層ごとの係
数がポテンショメータ出力値と対応して予め記憶され、
実際の使用時に、ポテンショメータ10の出力値から所
定の係数が選択されて変換値が演算される。
【0023】たとえば、計測ワイヤ6が五層巻きされる
場合に、ポテンショメータ出力が0〜2Vの範囲(第5
層のワイヤ引出区間)では係数X1が、2〜4Vの範囲
(第4層のワイヤ引出区間)では係数X2(<X1)
が、4〜6Vの範囲(第3層のワイヤ引出区間)では係
数X3(<X2)が、6〜8Vの範囲(第2層のワイヤ
引出区間)では係数X4(<X3)が、8〜10Vの範
囲(第1層のワイヤ引出区間)では係数X5(<X4)
が、それぞれポテンショメータ出力値に掛けられること
により、ワイヤ引出量と対応した値が求められる。
【0024】そして、この変換値が長さ変換部15によ
り長さ量に変換されて、長さ表示を行なう表示部、ある
いはこの長さに基づいて負荷計算を行なうコントローラ
等に送られる。
【0025】ところで、上記実施例では、ポテンショメ
ータ出力が折れ線状に変化する場合について説明した
が、本考案は、たとえば巻取リール5の巻取面を、同リ
ール中心からの距離が漸増する螺旋状に形成し、ポテン
ショメータ出力が折れ線状でなく曲線状に連続して変化
する構成とした場合にも基本的に上記同様に実施するこ
とができる。
【0026】
【考案の効果】上記のように本考案によるときは、 計測ワイヤを巻取リールに一列多層巻き状態で巻取
る構成としたから、従来のようなワイヤの乱巻が発生す
るおそれがない。
【0027】 また、この一列多層巻き方式ではポテ
ンショメータの出力が巻層に応じて変化することに鑑
み、出力変換部で、ポテンショメータ出力に所定の係数
を掛ける出力変換を行なうことにより、ワイヤ巻取量ま
たは引出量に正確に対応した出力を得ることができる。
【0028】従って、誤差要因がなく、長さ検出の精度
を高めることができる。
【0029】また、巻取リールの厚み(軸方向長さ)寸
法が格段に小さくなるため、たとえば同リールをブーム
の外面に取付ける場合に、同リールのブーム外方への突
出量が小さくなる等、取付上有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる長さ検出装置の本体で
ある巻取リールおよびポテンショメータの断面図であ
る。
【図2】同装置のブロック構成図である。
【図3】同装置におけるポテンショメータの出力特性図
である。
【図4】従来装置の構成と使用例を示す図である。
【図5】同装置におけるポテンショメータの出力特性図
である。
【符号の説明】
5 巻取リール 6 計測ワイヤ 10 ポテンショメータ 13 演算器 14 出力変換部 15 長さ変換部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械におけるブーム、アウトリガ等
    の伸縮部材に取付けられて計測ワイヤを一列多層巻き状
    態で巻取る巻取リールと、この巻取リールと一体に回転
    して同リールの回転量を電気量に変換するポテンショメ
    ータと、このポテンショメータの出力が入力される演算
    とを具備し、この演算器は、(i) 上記巻取リールにおける計測ワイヤの巻層に応じ
    て変化する上記ポテンショメータ出力とワイヤ引出量と
    の関係から求められる各巻層ごとの係数をポテンショメ
    ータ出力値と対応して予め記憶し、この記憶に基づ
    き、ポテンショメータ出力に所定の係数を掛けて出力す
    出力変換部と、 (ii)この出力変換部からの出力を伸縮部材の現状長
    さに変換する長さ変換部と によって 構成されたことを特
    徴とする建設機械における伸縮部材の長さ検出装置。
JP1991022019U 1991-04-05 1991-04-05 建設機械における伸縮部材の長さ検出装置 Expired - Lifetime JPH0733125Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991022019U JPH0733125Y2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 建設機械における伸縮部材の長さ検出装置

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Publication Number Publication Date
JPH04118611U JPH04118611U (ja) 1992-10-23
JPH0733125Y2 true JPH0733125Y2 (ja) 1995-07-31

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ID=31907623

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JP1991022019U Expired - Lifetime JPH0733125Y2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 建設機械における伸縮部材の長さ検出装置

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JPS5368263A (en) * 1976-11-29 1978-06-17 Sharp Corp Electron scale

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JPH04118611U (ja) 1992-10-23

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