JPH0733112B2 - 感圧複写紙用顕色シ−ト - Google Patents

感圧複写紙用顕色シ−ト

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JPH0733112B2
JPH0733112B2 JP61308026A JP30802686A JPH0733112B2 JP H0733112 B2 JPH0733112 B2 JP H0733112B2 JP 61308026 A JP61308026 A JP 61308026A JP 30802686 A JP30802686 A JP 30802686A JP H0733112 B2 JPH0733112 B2 JP H0733112B2
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
    • C08G61/10Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aromatic carbon atoms, e.g. polyphenylenes
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、感圧複写紙用の顕色シートに関するものであ
り、さらに詳しくは、新規なサリチル酸−トリアルキル
ベンゼン共縮合樹脂の金属化物を顕色剤として使用する
感圧複写紙用の顕色シートに関する。
(従来の技術) 感圧複写紙はノーカーボン紙とも称せられ、筆記、タイ
プライター等、機械的または衝撃的圧力によって発色
し、同時に複数枚の写真を取ることのできる複写紙であ
って転移タイプと称するもの、あるいは単体発色紙と称
されるもの等があるが、その発色機構は電子供与性の無
色色素と電子受容性の顕色剤とによる発色反応に基くも
のである。転移タイプの感圧複写紙を例にとりこれを第
1図に示して説明すればつぎのとおりである。上葉紙1
および中葉紙2の裏面には無色の発色性感圧色素を不揮
発性オイルに溶解し、それをゼラチン等の高分子被膜で
包んだ直径数ミクロン乃至十数ミクロンマイクロカプセ
ル4が塗布されている。中葉紙2および下葉紙3の表面
には上記の感圧色素と接触すると反応をおこして発色さ
せる性質をする顕色剤5を含んだ塗料が塗布されてい
る。複写をとるためには上−(中)−(中)−下の順に
重ねて(色素含有塗布面と顕色剤含有塗布面とを対抗さ
せる)、筆圧6やタイプ打圧などの局部的圧力を加える
とその部分のカプセル4が破れて感圧色素溶液が顕色剤
5に転移して複写記録が得られるものである。
電子受容性顕色剤として、(1)USP2,712,507にに開示
されている酸性白土、アタパルガイド等の無機固体酸
類、(2)特公昭40−9309に開示されている置換フエノ
ールおよびジフエノール類、(3)特公昭42−20144に
開示されているp−置換フエノール−ホルムアルデヒド
重合体、(4)特公昭49−10856および特公昭52−1327
等に開示されている芳香族カルボン酸金属塩等が提案さ
れ、一部実用化されている。
顕色シートが備えるべき性能条件として、シート製造直
後および長期保存後にも変わらない優れた発色性は勿論
保存時および日光等の輻射線暴露時に黄変が少ないこと
および発色画像が堅牢で輻射線、水または可塑剤により
容易に消失または退色しないこと等が挙げられる。
従来提案されている顕色剤およびそれを塗工したシート
は性能的に一長一短がある。例えば、無機固体酸類は安
価であるが、保存時に空気中のガス、水分を吸着して紙
面の黄変や発色性能の低下を、置換フェノール類は発色
性が不十分で発色画像の濃度が低い。p−置換フエノー
ルホルムアルデヒド重合体としてもつぱら用いられてい
るp−フェニルフエノール−ノボラック樹脂は発色性は
優れているが、塗工数が日光照射または保存中(殊に、
空気中の窒素酸化物)に黄変し、発色画像は著しく退色
する。又、芳香族カルボン酸金属塩は、発色性、黄変
性、光による退色性は良好であるが、水または可塑剤に
対する耐性は未だ十分とは云い難い。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は上記の欠点を改良した新規な顕色剤を用
いた感圧複写紙用顕色シートを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至ったものである。
即ち本発明はサリチル酸と一般式(I) (式中、R1は炭素数4以下のアルキル基を示し、アルコ
キシメチレン基は互いにオルト位またはメタ位であ
る。)で表されるα,α′−ジアルコキシキシレンおよ
び一般式(II) (式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に炭素数4以下
のアルキル基を示す。)で表されるトリアルキルベンゼ
ンからなる共縮合樹脂の金属化物を含有することを特徴
とする感圧複写紙用顕色シートである。
本発明の新規な顕色剤を用いた顕色シートは無機固体酸
またはp−フェニルフエノールノボラック樹脂を用いた
顕色シートに比較して、同等またはそれ以上の発色性を
有し、かつ発色画像は水、可塑剤、光線により容易に退
色しない耐性を有するものである。
さらに日光照射による黄変も改良され、特に空気中の窒
素酸化物による耐黄変性は大巾に向上し、取扱いおよび
保存に極めて有利な顕色シートを安価に提供できる利点
を有している。
本発明において用いられるサリチル酸−トリアルキルベ
ンゼン共縮合樹脂は、従来製造されたことのない新規な
樹脂である。
本発明で顕色剤として用いる共縮合樹脂の必須成分とな
るα,α′−ジアルコシキシレン類は、フエノール化合
物との反応により対応するフエノール樹脂を与え、この
樹脂はヘキサメチレンテトラミンの様な塩基性化合物と
共に更に対応させて硬化させる、いわゆる熱硬化型の重
合組成物として用いられている(特公昭47−15111)。
しかしながら、これらの熱硬化型の重合組成物では、フ
ェノール化合物としては石炭酸、アルキルフエノール、
フエニルフエノール類、パラアミノフェノール、ピロガ
ロール、フロログリシノールを使用するものであり、サ
リチル酸と反応させたものについては、全く知られてい
ない。このことはフエノール化合物とα,α′−ジアル
コシキシキシレンを酸性触媒下に反応させる際、脱アル
コール反応によりアルコールが生成するが、有機カルボ
ン酸を有するフエノール化合物、即ち本発明の一成分で
あるサリチル酸では、酸性触媒下に生成するアルコール
との反応によりサリチル酸エステル類およびそれら樹脂
の混合物を与えてしまい意図する目的物を得ることが困
難であることが容易に予想されるため、未だ検討されて
いなかったものと考えられる。
しかしながら、驚くべきことに本発明者らはサリチル
酸、トリアルキルベンゼン並びにα,α′−ジアルコキ
シ−o−キシレン若しくはα,α′−ジアルコシキシ−
m−キシレンとを酸触媒の存在下に110℃以上の反応温
度で反応させると対応するエステル化反応等の副反応は
殆ど生起せず、本発明のサリチル酸−トリアルキルベン
ゼン共縮合樹脂が得られることを見出した。
本発明において110℃以上の温度で反応させた際、各種
のα,α′−ジアルコシキシキシレンにおいてアルキル
基の炭素原子数が4以下であると反応が早く、かつ、エ
ステル化反応も起こらず、良好な樹脂が得られ易い。ま
た、炭素原子数が4、即ちブチル基において、tert−ブ
チル基が反応が遅い傾向にある。
したがって、本発明で用いる共縮合樹脂を与えるα,
α′−ジアルコシキシレンとしては、好ましくは、α,
α′−ジメトキシ−o−キシレン、α,α′−ジメトキ
シ−m−キシレン、α,α′−ジエトキシ−o−キシレ
ン、α,α′−ジエトキシ−m−キシレン、α,α′−
ジ−n−プロポキシ−o−キシレン、α,α′−ジ−n
−プロポキシ−m−キシレン、α,α′−ジイソプロポ
キシ−o−キシレン、α,α′−ジイソプロポキシ−m
−キシレン、α,α′−ジ−n−ブトキシ−o−キシレ
ン、α,α′−ジ−n−ブトキシ−m−キシレン、α,
α′−ジ−sec−ブトキシ−o−キシレン、α,α′−
ジ−sec−ブトキシ−m−キシレン、α,α′−ジイソ
ブトキシ−o−キシレン、α,α′−ジイソブトキシ−
m−キシレン等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
α,α′−ジアルコキシキシレンの使用量は、サリチル
酸とトリアルキルベンゼン2成分の組み合わせによる1
モルに対して0.1〜1.0モル比、好ましくは0.3〜0.8モル
比である。
本発明で用いる共縮合樹脂を与えるトリアルキルベンゼ
ンは前記一般式(II)で表さるが、三種のアルキル基は
それぞれ独立に炭素数は4以下である。
本発明で用いるトリアルキルベンゼンとしては、好まし
くは1,2,3−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリメチルベ
ンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、2,3−ジメチルエ
チルベンゼン、2,6−ジメチルエチルベンゼン、3,4−ジ
メチルエチルベンゼン、3,5−ジメチルエチルベンゼ
ン、2,5−ジメチルエチルベンゼン、2,4−ジメチルエチ
ルベンゼン、1,2,3−トリエチルベンゼン、1,2,4−トリ
エチルベンゼン、1,3,5−トリエチルベンゼン、2,3−ジ
メチルイソプロピルベンゼン、2,3−ジエチルイソプロ
ピルベンゼン、2,3−ジメチル−n−プロピルベンゼ
ン、3,5−ジメチル−n−プロピルベンゼン、3,5−ジメ
チルイソプロピルベンゼン、2,6−ジメチルイソプロピ
ルベンゼン、2,6−ジエチルイソプロピルベンゼン、3,5
−ジエチルイソプロピルベンゼン、3,4−ジメチルイソ
プロピルベンゼン、3,4−ジエチル−n−プロピルベン
ゼン、2,5−ジメチルイソプロピルベンゼン、2,5−ジエ
チルイソプロピルベンゼン、2,4−ジメチルイソプロピ
ルベンゼン、3,5−ジイソプロピルトルエン、1,2,3−ト
リイソプロピルベンゼン、1,2,4−トリイソプロピルベ
ンゼン、1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1,2,4−ト
リ−n−プロピルベンゼン、1,3,5−トリ−n−プロピ
ルベンゼン、2,3−ジメチル−n−ブチルベンゼン、3,4
−ジメチルイソブチルベンゼン、3,4−ジエチル−n−
ブチルベンゼン、2,3−ジ−n−ブチルトルエン、3,5−
ジ−n−ブチルトルエン、1,2,4−トリ−n−ブチルベ
ンゼン、1,3,5−トリ−n−ブチルベンゼン、2−エチ
ル−4n−ブチルトルエン、2−エチル−3−イソプロピ
ルトルエン等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。これらのトリアルキルベンゼンは単独で使用
しても、2種以上を併用してもよい。
これらトリアルキルベンゼンの使用量は、サリチル酸1
モルに対して0.1〜20モル比、好ましくは0.5〜10モル比
である。
これらのトリアルキルベンゼン類は1,3,5−トリメチル
ベンゼンが2官能性であることから同様の性質を持つも
のと考えられる〔工業化学雑誌、65(4)、626〜629
(1962)〕。従って、本発明の方法で得られる共縮合樹
脂は直鎖状構造であると考えてもよい。
トリアルキルベンゼン類をサリチル酸と共縮合させる目
的は、第1図の上葉紙1および中葉紙2の裏面に塗布し
たマイクロカプセル中の不揮発性オイルと該共縮合樹脂
の金属化合物の相溶性を向上させることである。その結
果として、顕色成分は不揮発性オイルに溶解させてある
無色の発色性色素と素早く反応し、瞬時に鮮明な画像が
えられる。
本発明で樹脂を製造する反応温度は110℃以上の温度で
あることが必要であり、110℃より低いと反応は極端に
遅くなり、かつエステル化反応等の副反応の生成が大き
くなる。また反応時間を出来るだけ短縮するためには約
130〜240℃の温度範囲が望ましい。反応時間は1〜20時
間である。酸触媒としては無機または有機の酸、殊に拡
散、例えば塩酸、リン酸、硫酸またはギ酸を、あるいは
塩化亜鉛、塩化第二錫、塩化第二鉄の様なフリーデルク
ラフツ形触媒を、メタンスルホン酸またはp−トルエン
スルホン酸などの有機スルホン酸を単独で使用するかま
たは併用してもよい。触媒の使用量は、サリチル酸、ト
リアルキルベンゼンおよびα,α′−ジアルコシキシレ
ンの全重量の約0.01〜5重量%である。
本発明で用いる樹脂を製造する一般的な方法としては、
所定量のサリチル酸、トリアルキルベンゼン、α,α′
−ジアルコシキシレンおよび触媒の同時に加え、そのま
ま昇温して所定の温度で反応させる。反応が進行するに
つれて生成するアルコールを系外にトラップする。必要
によっては系内に残存する微量のがアルコールを窒素に
より系外に除去する。
反応終了後、内容物を排出して冷却後粉砕等により目的
物を得る。また樹脂中に未反応のサリチル酸が残存する
場合は、これを除去する方法として、樹脂の湯洗または
ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の有機溶
剤に溶解させて湯洗する方法等がとられる。
本発明の共縮合樹脂の重量平均分子量は500〜30000好ま
しくは500〜10000の範囲であり、樹脂組成中のサリチル
酸分、キシレン分およびトリアルキルベンゼン分はそれ
ぞれ5〜50モル%、30〜50モル%およびは20〜65モル%
である。
本発明のサリチル酸樹脂は一般式(II)および(III) (式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に、炭素数4以
下のアルキル基を示す。)で表される構造単位を有し、
樹脂構造中の構造単位(II)および(III)の割合はサ
ルチル酸、トリアルキルベンゼンの使用量等により変化
する。
サリチル酸共縮合樹脂より該金属化物を製造するにはい
くつかの公知の方法を適用出来る。例えば、本樹脂のア
ルカリ金属塩と水溶性多価金属塩とを水または双方可溶
な溶媒中で反応させて製造できる。
すなわち、樹脂に対してアルカリ金属の水酸化物、炭酸
塩またはアルコキシド等を反応させて、樹脂のアルカリ
金属塩またはそれらの水溶液、アルコール溶液、あるい
は水−アルコール混合溶液を得たのち、水溶性多価金属
塩を反応せめて生成する方法である。樹脂中のサリチル
酸1モルに対して約0.5〜1グラム当量の水溶性多価金
属塩を反応させることが望ましい。
また、樹脂をギ酸、酢酸、プロピオン酸、吉草酸、カプ
ロン酸、ステアリン酸または安息香酸等の有機カルボン
酸の多価金属塩と混合し、加熱溶融することにより製造
できる。場合によっては、更に塩基性物質、例えば炭酸
アンモニウム、重炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、安息香酸アンモニウムを添加して、加熱溶融しても
よい。さらに、樹脂と多価金属の炭酸塩、酸化物、水酸
化物を使用し、ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、
カプロン酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、
安息香酸アンモニウム等の有機カルボン酸アンモニウム
等の塩基性物質と加熱溶融して製造できる。
加熱溶融して樹脂の金属化物を製造する場合、溶融温度
は通常100〜180℃の温度で行い、反応時間は樹脂組成、
溶融温度、多価金属塩の種類、使用量によるが、1〜数
時間程度である。また多価金属塩の使用量については、
樹脂全重量に対して金属が1重量%〜約20重量%存在す
るように多価金属の有機カルボン酸塩、炭酸塩、酸化
物、水酸化物を使用することが望ましい。
塩基性物質の使用量については特に制限はないが、通常
樹脂全重量に対して1〜15重量%使用する。塩基性物質
を使用する際は、あらかじめ多価金属塩と混合して使用
するのが更に好ましい。この加熱溶融法で製造される金
属化樹脂の軟化点(JIS−K−2548による環球法軟化点
測定装置で測定)範囲は60〜150℃である。
本発明で用いるサリチル酸−トリアルキルベンゼン共縮
合樹脂の金属化物の金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属類を除く金属を包有する
が、好ましい多価金属としては、マグネシウム、アルミ
ニウム、銅、カルシウム、亜鉛、スズ、バリウム、コバ
ルトおよびニッケル等が挙げられる。これらの中で、亜
鉛が特に有効である。これら多価の金属はサリチル酸共
縮合樹脂の分子内又は分子間のカルボキシ基と金属塩を
形成する。
本発明で用いる顕色剤は、既知の顕色剤、すなわち活性
白土等の無機固体酸、フエノール−ホルムアルデヒド樹
脂等の有機重合体または芳香族カルボン酸金属塩等と併
用することは何ら差支えない。
本発明で用いる顕色剤は更に亜鉛、マグネシウム、アル
ミニウム、鉛、チタン、カルシウム、コバルト、ニッケ
ル、マンガンおよびバリウムから成る群から選ばれた多
価金属の酸化物、水酸化物または炭酸塩の少なくとも1
種以上とを併用してもよい。
本発明の感圧複写紙用顕色シートを調製する方法として
は、(1)顕色剤の水性懸濁液を用いた水性塗料を紙等
を支持体に塗布する方法、(2)抄紙等に顕色剤を漉き
込む方法、(3)顕色剤を有機溶剤に溶解または懸濁し
たものを支持体に塗布する方法等の方法がいずれも使用
できる。
塗料を作成するに際しては、カオリン粘土類、炭酸カル
シウム、でん粉、合成および天然ラテックス等を配分し
て適当な粘土、塗工適性を有する塗料とする。塗料にお
いて顕色剤成分が占める割合は全固型分中の10〜70%が
望ましく、顕色剤の成分の割合が10%以下では十分な発
色性を発揮しえず、また70%以上では顕色シート紙の面
特性が低下する。塗料の塗布量は乾燥重量で0.5g/m2
上、好ましくは1〜10/m2である。
本発明の感圧複写紙用顕色シートにおいては、顕色剤成
分および塗料の使用量が少なくてすみ、また塗料の濃
度、粘土等を比較的広範囲に変えられることから、オン
マシン塗工、オフマシン塗工いずれも可能となり、性能
上のみならず感圧紙製造工程上からも大きなメリットが
生ずる。
(作用と効果) 本発明はサリチル酸、トリアルキルベンゼンおよびα,
α′−ジアルコシキシレンからなる新規な共縮合樹脂の
金属化物を顕色剤として含有させた感圧紙用顕色シート
を提供する。
本発明の顕色シートは光および空気中の窒素酸化物等の
ガスによる黄変性もなく、又、光および可塑剤等に対し
て発色像が安定で、発色濃度の低下を起こさず、耐水性
も良好であるため、長期保存安定性を必要とされるが故
に従来品では不適であった用途への利用拡大が可能とな
り、その実用上の意義は極めて大きいものである。
(実施例) 以下、本発明の方法を実施より詳細に説明する。
感圧複写紙顕色シートの性能測定方法は以下の方法によ
った。
1.発色速度および濃度(20℃、65%RHの恒温恒湿室内で
実施) (1)クリスタルバイオレットラクトン(CVL)を主た
る感圧色素とする市販の青発色用上紙(十條製紙製NW−
40T) (2)3−ジエル−アミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノ−フルオラン(ODB)を主感圧色素とする市販の
黒発色用用紙(十條製紙製KW−40T) を用い、水性塗料を塗布した顕色シート(下用紙)との
両塗布面を対向させて重ね合わせ、電子タイプライター
で打圧発色させる。
打刻後1分30秒後、および24時間後の2点について反射
率をΣ80色差計(東京電色工業製)で測定しY値で表示
する。
2.発色像の耐光堅牢度 1の方法で発色させた顕色シートをカーボンアークフェ
ードメーター(スガ試験機製)に、2時間(および4時
間)暴露し照射後の反射率をΣ80色差計で測定しY値で
表示した。
Y値が低く、かつ試験前値との差が小さいほど光による
褪色が少なく好ましい。
3.耐可塑剤性 ジオクチルフタレート(DOP)を芯物質とする平均粒子
5.0μのメラミン−ホルムアルデヒド樹脂膜マイクロカ
プセルを調整し、少量の澱粉系バインダーを加えた塗液
をエアナイフコーターで上質紙上に乾燥塗布量が5g/m2
となるよう塗布乾燥しDOPマイクロカプセル塗布紙を用
意する。該DOPマイクロカプセル塗布紙と1で発色させ
た顕色シートの発色面を対向させたのち100kg/cmの線圧
を有するスーパーカレンダーロールを通過させ、発色面
にDOPを均一に浸透させる。
試験後1時間後の濃度をΣ−80色差計を用い反射率をΣ
80色差計で測定しY値で表示する。Y値が低くかつ試験
前値との差が小さいほど発色像の可塑剤耐性が良好であ
ることを意味する。
4.発色像の耐水性 1の方法で発色させた顕色シートを水中に2時間浸漬
し、発色像の濃度変化を肉眼で観察した。
5.顕色シート黄変性 (5−1)NOxによる黄変 JIS L−1055〔染色物および染料の酸化窒素ガス堅牢度
試験方法に基づき、顕色シートをNaNO2(亜硝酸ナトリ
ウム)とH3PO4(リン酸)との反応により発生するNOxガ
ス雰囲気の密閉容器中に1時間保存して、黄変の程度を
調べる。
試験終了後、1時間目にΣ−80色差計を用いWB値で表示
する。WB値が大きく、かつ未試験シートのWB値との差が
小さいほどNOx雰囲気下での黄変性が少ないことを意味
する。
(5−2)光による黄変 顕色シートをカーボンアークフェードメーター(スガ試
験機製)に4時間照射して、試験後Σ−80色差計を用い
WB値で表示する。WB値が大きく、かつ未試験シートのWB
値との差が小さいほど光照射による黄変性が小さいこと
を意味する。
本発明におけるサリチル酸、トリアルキルベンゼンおよ
びα,α′−ジアルコキシキシレンからなる共縮合樹脂
並びにそれらの金属化合物は合成例1〜13により製造し
た。
合成例1 反応器にサリチル酸13.8g(0.1モル)、1,2,4−トリメ
チルベンゼン3.1g(0.3モル)α,α′−ジメトキシ−
o−キシレン33.2g(0.2モル)を装入し、触媒にp−ト
ルエンスルホン酸0.2gと無水塩化亜鉛0.2gを加えた。つ
いで、攪拌しながら加熱し、温度150〜160℃で4時間反
応を行ったところ12.0gのメタノールが留出した。反応
終了後トルエン200mlを加えて反応組成物を溶解させ
た。これに温水400mlを加え、還流下で30分間攪拌後、
下層である水層を分液除去した。この温水400mlによる
未反応モノマーの抽出分液操作を更に2回繰り返したの
ち、溶剤のトルエンを減圧下で留去させた。ついで、溶
融樹脂を排出し冷却して赤褐色透明な樹脂を得た。この
樹脂の重量平均分子量は2250であり、軟化点をJIS−K
−2548による環球法軟化点測定装置で測定したところ81
℃であった。樹脂のテトラヒドロフラン溶液をN/10炭酸
ナトリウムで滴定し樹脂組成中のサリチル酸分を求めた
ところ14.0重量%であった。
合成例2〜6 サリチル酸に対し、トリアルキルベンゼンの種類と量、
α,α′−ジアルコキシキシレンの種類と量、触媒の種
類、量および反応条件を表1のようにした以外は合成例
1と同様に行って表1に示す 各種のサリチル酸−トリアルキルベンゼン共縮合樹脂を
得た。
合成例7 合成例1で得られたサリチル酸−1,2,4−トリメチルベ
ンゼン共縮合樹脂10gをフラスコに装入し、加熱して150
〜160℃の温度で溶融させた。ついで、あらかじめ安息
香酸亜鉛3.2gと重炭酸アンモニウム2.0gを混合させたも
のを攪拌下に溶融樹脂へ30分間にわたって徐々に添加し
た。この後、155〜165℃の温度で1時間攪拌し反応を終
了した。反応終了後、溶融樹脂を排出して冷却後、粉砕
を行って亜鉛化物の粉末12.5gを得た。この亜鉛化物の
軟化点は106℃であった。
合成例8〜12 合成例2〜6で得られたサリチル酸−トリアルキルベン
ゼン共縮合樹脂に対して金属塩化剤および助剤の種類を
変えた以外は合成例7と同様に行って表2に示す各種の
金属塩化物を製造した。
合成例13 合成例1で得られたサリチル酸−1,2,4−トリメチルベ
ンゼン共縮合樹脂10gを粉砕し苛性ソーダ0.5gを含む水
溶液100gに分散させた。この分散液を攪拌させながら温
度70℃に加熱したところ溶解した。ついで、この溶液の
温度を30〜35℃に保ちなが攪拌下に、あらかじめ無水塩
化亜鉛1.0gを水30mlに溶解させた溶液を30分間で滴下し
た。白色の沈澱が析出し、同温度で2時間攪拌を続けた
後、濾過し、水洗、乾燥したところ白色の粉末10.4gを
得た。これはサリチル酸−1,2,4−トリメチルベンゼン
共縮合樹脂の亜鉛塩であり、亜鉛含有量3.5%であっ
た。
実施例1〜7 合成例7〜13で得たサリチル酸−トリアルキルベンゼン
共縮合樹脂の金属化合物を顕色剤として用い、下記組成
にてサンドグラインディングミルで分散させて懸濁液を
作成した。
懸色剤 6 重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ#117) 3
重量部 水 22.5重量部 次に、該懸濁液を用いて下記組成の塗料を調製した。
懸濁液 10 重量部 軽質炭酸カルシウム 10 重量部 澱粉 0.8重量部 合成ゴムラテックス 0.8重量部 水 32.5重量部 これらの塗料を上質紙に乾燥時塗布量が5.0〜5.5g/m2
なるように塗布乾燥し、顕色シートを得た。
実施例8〜9 合成例7および合成例13で得られた顕色剤の懸濁液を用
い、下記組成の塗料を調製した。
懸濁液 10 重量部 酸化亜鉛 2 重量部 炭酸カルシウム 8 重量部 澱粉 0.8重量部 合成ゴムラテックス 0.8重量部 水 32.5重量部 これらの塗料を上質紙に乾燥時塗布量が5.0〜5.5g/m2
なるように塗布乾燥し、顕色シートを得た。
比較例1 p−フェニルフェノール170g、80%パラホルムアルデヒ
ド22.5g、p−トルエンスルホン酸2.0gおよびベンゼン2
00gをガラス製反応器に装入し、攪拌させながら加熱し
て反応による生成水をベンゼンとの共沸で系外に留去さ
せながら70〜80℃で2時間反応させる。反応後10%水酸
化ナトリウム水溶液320gを加え、水蒸気蒸留によりベン
ゼンを留去した。次に冷却して希硫酸を滴下し析出した
p−フェニルフェノールホルムアルデヒド重合体を濾
過、水洗、乾燥して白色粉末176gを得た。このp−フェ
ニルフェノールホルムアルデヒド重合体を用いて実施例
と同様に顕色シートを得た。
実施例1〜9および比較例1で得た顕色シートの性能評
価結果を表3に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は感圧複写紙の構造を示す図である。 第1図において、各符号はつぎの通りである。 1……上用紙、2……中用紙、3……下用紙 4……マイクロカプセル、5……顕色剤 6……筆圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭52−1328(JP,B2) 特公 昭52−20883(JP,B2) 特公 昭60−13840(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サリチル酸と一般式(I) (式中、R1は炭素数4以下のアルキル基を示し、アルコ
    キシメチレン基は互いにオルト位またはメタ位であ
    る。)で表されるα,α′−ジアルコキシキシレンおよ
    び一般式(II) (式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に炭素数4以下
    のアルキル基を示す。)で表されるトリアルキルベンゼ
    ンからなる共縮合樹脂の金属化物を含有することを特徴
    とする感圧複写紙用顕色シート。
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