JPH07330953A - 成形用樹脂組成物 - Google Patents

成形用樹脂組成物

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JPH07330953A
JPH07330953A JP12782594A JP12782594A JPH07330953A JP H07330953 A JPH07330953 A JP H07330953A JP 12782594 A JP12782594 A JP 12782594A JP 12782594 A JP12782594 A JP 12782594A JP H07330953 A JPH07330953 A JP H07330953A
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JP
Japan
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component
bis
weight
filler
particle size
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Application number
JP12782594A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hirano
泰弘 平野
Masatsugu Akiba
真継 秋庭
Hiroshi Shiomi
浩 塩見
Noriaki Saito
憲明 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流れ性が優れ、低吸湿性、低熱膨張率の成形物
を与える成形用樹脂組成物を提供すること。 【構成】エポキシ樹脂等の樹脂中に、球状粉末(x成
分)および平均粒径がx成分の平均粒径の30倍以上で
ある球状粉末(y成分)、またはこれらと破砕状粉末z
成分からなる充填材を含有してなり、x成分とy成分の
体積の和に占めるx成分の割合が21体積%以上28体
積%以下であり、かつx,y,z成分の重量の和に占め
るz成分の割合が1重量%以上30重量%以下であり、
全組成物に占める充填材の割合が83重量%以上93重
量%以下である成形用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形やトランスフ
ァー成形に適した充填材含有樹脂組成物に関し、特に、
電子部品の封止用材料として有用なエポキシ樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI、IC、トランジスタ等、
半導体の封止には、経済的に有用なエポキシ樹脂組成物
のトランスファーモールドが行われている。特に、最近
では、LSIの表面実装が行われており、半導体の基盤
への実装時に半導体パッケージが直接半田浴中に浸漬さ
れる場合が増えてきている。この時、封止パッケージが
200 ℃以上の高温にさらされるため、封止パッケージ中
に吸湿していた水分が膨張してクラックが入ったり、熱
ストレスによる応力のため素子や金属フレームと封止材
界面との間に剥離を生じる。クラックや剥離界面から侵
入した湿気等の影響により、素子の不良が発生すること
が問題となっている。このため樹脂封止材には低吸湿性
および耐クラック性が要求される。現状では、o−クレ
ゾールノボラックのグリシジルエーテル化物やテトラメ
チルビフェノールのグリシジルエーテル化物等のエポキ
シ化合物を通常使用する。これらの化合物にシリカ等の
無機充填材を加えて封止材とするが、近年の技術動向と
して充填材の含有量を上げる検討がなされている。例え
ば、シリカ系充填材の含量を増すことにより樹脂に由来
する吸湿量を低減させ、かつシリコンチップと半導体パ
ッケージとの熱膨張率を近づけることで熱時の発生応力
を緩和する手法でパッケージクラックや剥離の発生を回
避する方策が有効とされてきている。
【0003】上記技術動向からすればシリカ系充填材の
含量を極力増加させる手法が有効となるが、実際には上
限がある。例えば、理想的単一分散状態に近い単一球状
充填材を用いた場合、エポキシ樹脂封止材の場合では、
充填材の含量をおよそ80重量%とした時に封止材の加
熱溶融時のフローは極端に短くなる。84重量%では事
実上流動性は無くなり、金型内の素子を封止することは
不可能となる。これを回避するため通常充填材は多成分
系のものが用いられる。しかしながら充填材を高充填し
た場合には充填量を数%増加させるだけで実際のフロー
が半分以下に減少し実用不能となる場合がでる等の問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、流れ
性が優れ、低吸湿性、低熱膨張率の成形物を与える、成
形用樹脂組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、特定配合の充填材を配合した樹脂組成物が
本発明の目的を達成することを見出し、本発明を完成す
るに至った。すなわち本発明は以下の通りである。
【0006】(1)樹脂中に、球状粉末〔x成分〕およ
び平均粒径がx成分の平均粒径の30倍以上である球状
粉末〔y成分〕を必須成分とする充填材を含有してな
り、x成分とy成分の体積の和に占めるx成分の割合が
21体積%以上28体積%以下であり、かつ全組成物に
占める充填材の割合が83重量%以上93重量%以下で
あることを特徴とする成形用樹脂組成物。
【0007】(2)樹脂中に、球状粉末(x成分)、平
均粒径がx成分の平均粒径の30倍以上である球状粉末
(y成分)および破砕状粉末z成分からなる充填材を含
有してなり、x成分とy成分の体積の和に占めるx成分
の割合が21体積%以上28体積%以下であり、かつ
x,y,z成分の重量の和に占めるz成分の割合が1重
量%以上30重量%以下であり、全組成物に占める充填
材の割合が83重量%以上93重量%以下である成形用
樹脂組成物。
【0008】(3)エポキシ樹脂、フェノール系硬化
剤、硬化促進剤および充填材〔(x+y+z)成分〕を
必須成分とし、該充填材を全組成物に対し88重量%以
上93重量%以下を含有してなり、EMMI−1−66
の規格に準じて175℃×70kg/ cm2 測定したスパイ
ラルフローが20インチ以上である上記(2)の成形用
樹脂組成物。
【0009】以下に本発明の内容を具体的に説明する。
本発明で使用される球状粉末としては、例えば、シリ
カ、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪
素、珪砂、珪石粉末、タルク、ホワイトカーボン、アエ
ロジル、ウォラストナイト、マイカ、クレー、ガラス
球、金属球等があり、熱膨張率および高純度の面から溶
融シリカ粉末、結晶シリカ粉末、アルミナ粉末、アエロ
ジル等の球状粉末が好ましい。
【0010】球状粉末の形状は鋭利な角を持たないアス
ペクト比1.0〜1.2の実質的な球形であれば良い。
溶射法やゾル−ゲル法で作製された市販球状シリカ粉末
程度の球形度を持つものが好ましいが、これらより真球
に近い物はさらに好ましい。また、球形化処理が困難な
場合には微粉末化してからメカノケミカル的手法により
バインダを加えて球形化することによっても球状粉末が
得られる。
【0011】破砕状粉末の形状は角を持つ多面体等の異
形体であれば良い。中でも合成あるいは天然の石英塊を
粉砕して得られる非晶性または結晶性の石英破砕状粉末
が適し、具体的には溶融破砕シリカ等が好適である。
【0012】本発明で用いる球状粉末はx、y成分の二
群からなる。y成分はx成分に比べて大きい平均粒径を
有し、具体的にはx成分の平均粒径に対し30倍以上と
なるものからy成分が選ばれる。x、y成分は平均粒径
が1nm〜500μmである球状粉末からなる。x成分
の平均粒径は1nm〜10μm、好ましくは5nm〜5
μm、さらに好ましくは0.1μm以上2μm以下であ
り、y成分の平均粒径については1μm〜500μm、
好ましくは10μm〜150μmであり、さらに好まし
くは20μm以上70μm以下である。本発明で用いる
各球状粉末の粒径分散は狭い方が好ましく、さらには単
一分散に近いものが適している。このためx、y成分共
に分級操作で粒径を揃える操作を行ったものを使用する
ことが好ましい。なお、本発明での平均粒径とは、レー
ザー散乱粒度分布計等の粒度分布測定装置を用いて粒子
径分布を測定した場合の、重量累積50%の時の粒径値
で定義される。
【0013】球状粉末x、y成分の配合比は、xとy成
分の体積の和に占めるx成分の体積の割合が21体積%
以上28体積%以下であり、さらに22体積%以上26
体積%以下が好ましい。x成分の配合割合がこの範囲未
満であると、樹脂組成物のフローが低下する。また、こ
の範囲を超えると樹脂と充填材の混練が容易ではなくな
り、均一なコンパウンド作製が困難になるばかりか、樹
脂組成物の流れ性も低下する。
【0014】本発明での上記の体積%は、x、y各成分
の各重量を各成分の真比重で割った値をそれぞれの成分
の体積として計算したものである。一般に、粒径分布を
持つ粒子の集合体の見掛けの体積は、測定容器への充填
の仕方、異種の粒子集合体を混合する場合はその混合の
前後等で変化する。したがって、本発明では粒子集合体
の各成分の体積%の計算に見掛けの体積を使わない。
【0015】本発明で使用される破砕状粉末(z成分)
は平均粒径が1μm以上70μm以下、好ましくは1μ
m以上30μm以下のものが用いられる。破砕状粉末
(z成分)の配合比は、球状粉末xとy成分および破砕
状粉末(z成分)の合計重量に対するz成分の重量の割
合が1重量%以上30重量%以下で規定される。配合量
がこの範囲未満であると封止装置や金型の形状によって
発生するバリやフラッシュの低減効果が薄く、配合量が
この範囲を超えると樹脂組成物の流れ性が低下する。
【0016】本発明で使用する充填材は予め十分混合し
ておくことが好ましい。具体的には回転翼や空気を利用
するミキサーやコニーダー等の装置、容器を振動、震
盪、回転させる装置等を用いて混合することができる。
充填材が十分混練されているかどうかの判定には異なる
場所でのサンプルの粒度分布を測定し、それらが実質的
に同一であるかどうかを調べると良い。また、必要に応
じて充填材をカップリング剤や樹脂で予め処理して用い
ても良い。処理の方法としては溶媒を用いて混合した後
に溶媒を留去する方法や、直接充填材に配合し、混合機
を用いて処理する方法がある。本発明で使用される充填
材の量は、全組成物に対し、83重量%以上93重量%
以下が良く、88重量%以上93重量%以下がさらに好
ましい。充填材の量がこの範囲未満であると樹脂成分に
由来する吸湿性、熱膨張率を低減させる効果が薄く、こ
の範囲を超えると十分な流れ性が得られない。
【0017】本発明で使用する樹脂としては、熱可塑
性、または熱硬化性樹脂があげられる。特に充填材を高
充填する長所を活用できる半導体封止材用樹脂が適して
おり、中でも熱硬化性樹脂、特にエポキシ樹脂が好適で
ある。エポキシ樹脂としては公知のものを用いることが
できるが、これらについて具体的に例示すると、フェノ
ール、o−クレゾール等のフェノール類やヒドロキシナ
フタレン、ジヒドロキシナフタレン等のナフトール類と
ホルムアルデヒド等のアルデヒド類との反応生成物であ
るノボラック樹脂から誘導されるノボラック系エポキシ
樹脂類、フェノール、o−クレゾール等のフェノール類
やヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシナフタレン等の
ナフトール類とキシリレンジクロリド等類との反応生成
物であるアラルキルフェノール樹脂から誘導されるアラ
ルキル系エポキシ樹脂類、フロログリシン、トリス−
(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、1,1,2,2,−テト
ラキス(4 −ヒドロキシフェニル)エタン、1,3 −ビス
〔ビス(4 −ヒドロキシフェニル)メチル〕ベンゼン、
1,4 −ビス〔ビス(4 −ヒドロキシフェニル)メチル〕
ベンゼン等を基本骨格とする三価以上のフェノール類か
ら誘導されるグリシジルエーテル化合物、カリクサレン
等の環状フェノール類から誘導されるグリシジルエーテ
ル化物、
【0018】ビスフェノールA、ビスフェノールF、ハ
イドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシナフタレン、
ビス(4 −ヒドロキシフェニル)メンタン、ビス(4 −
ヒドロキシフェニル)ジシクロペンタン、4,4'−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4 −ヒドロキシ−3 −メチルフェ
ニル)エーテル、ビス(3,5 −ジメチル−4 −ヒドロキ
シフェニル)エーテル、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(4 −ヒドロキシ−3 −メチルフ
ェニル)スルフィド、ビス(3,5 −ジメチル−4 −ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、ビス(4 −ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、ビス(4 −ヒドロキシ−3 −メチル
フェニル)スルホン、ビス(3,5 −ジメチル−4 −ヒド
ロキシフェニル)スルホン、1,1 −ビス(4 −ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、1,1 −ビス(4 −ヒドロ
キシ−3 −メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1 −ビ
ス(3,5 −ジメチル−4 −ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、
【0019】4,4'−ジヒドロキシビフェニル、4,4'−ジ
ヒドロキシ−3,3',5,5' −テトラメチルビフェニル、ビ
ス(ヒドロキシナフチル)メタン、1,1'−ビナフトー
ル、1,1'−ビス(3 −t −ブチル−6 −メチル−4 −ヒ
ドロキシフェニル)ブタン等の二価フェノール類から誘
導されるグリシジルエーテル化合物またはテトラブロム
ビスフェノールA等のハロゲン化ビスフェノール類から
誘導されるジグリシジルエーテル化合物、フェノール類
と芳香族カルボニル化合物との縮合反応により得られる
多価フェノールのグリシジルエーテル化合物、p−アミ
ノフェノール、m−アミノフェノール、4 −アミノメタ
クレゾール、6 −アミノメタクレゾール、4,4' −ジアミ
ノジフェニルメタン、3,3' −ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4' −ジアミノジフェニルエーテル、3,4'- ジアミ
ノジフェニルエーテル、1,4−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,4 −ビス(3 −アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、1,3 −ビス(4 −アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3 −ビス(3 −アミノフェノキシ)ベンゼン、2,
2 −ビス(4 −アミノフェノキシフェニル)プロパン、
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,
4 −トルエンジアミン、2,6 −トルエンジアミン、p−
キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,4 −
シクロヘキサンビス(メチルアミン)、1,3 −シクロヘ
キサンビス(メチルアミン)等から誘導されるアミン系
エポキシ樹脂、
【0020】p−オキシ安息香酸、m−オキシ安息香
酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族カルボン酸
から誘導されるグリシジルエステル系化合物、5,5 −ジ
メチルヒダントイン等から誘導されるヒダントイン系エ
ポキシ化合物、2,2 −ビス(3,4 −エポキシシクロヘキ
シル)プロパン、2,2 −ビス〔4 −(2,3 −エポキシプ
ロピル)シクロヘキシル〕プロパン、ビニルシクロヘキ
センジオキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル−3,4 −エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等
の脂環式エポキシ樹脂、ポリブタジエン等の不飽和炭化
水素化合物中の二重結合を酸化して得られる脂肪族エポ
キシ樹脂、N,N−ジグリシジルアニリン等があり、こ
れらのエポキシ樹脂の一種または二種以上が使用され
る。中でも、ジヒドロキシナフタレン、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5 −ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1,1 −ビス(4 −
ヒドロキシ−3 −メチルフェニル)シクロヘキサン、4,
4'−ジヒドロキシビフェニル、4,4'−ジヒドロキシ−3,
3',5,5' −テトラメチルビフェニル、ビス(4 −ヒドロ
キシフェニル)メンタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)ジシクロペンタンのジグリシジルエーテル化合物が
粘度、接着性、低吸湿性の点から好ましい。
【0021】本発明において使用される、エポキシ樹脂
以外の樹脂の例としては、次の様なものがあげられる。
熱硬化性樹脂として、アクリル酸基、メタクリル酸基、
ビニルベンジル基、マレイミド基等の不飽和結合を有す
る樹脂類、シアネート、イソシアネート基を有する樹脂
類、マレイミド基と不飽和結合との反応を利用する樹脂
類、ベンゾシクロブテンと不飽和結合との組合わせ等、
Diels-Alder 反応を利用する樹脂類、白金触媒存在下、
ケイ化水素含有シロキサン類と不飽和結合との反応を利
用する樹脂類等があげられる。
【0022】熱可塑性樹脂として全芳香族ポリエステ
ル、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケト
ン等の耐熱性樹脂があげられる。
【0023】本発明において用いられるエポキシ硬化剤
は公知のものが使用できる。これらを例示すると、フェ
ノール、o−クレゾール、カテコール等のフェノール類
やヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシナフタレン等の
ナフトール類とホルムアルデヒド等のアルデヒド類との
反応生成物であるポリフェノール系やポリナフトール系
ノボラック樹脂類、フェノール、o−クレゾール、カテ
コール等のフェノール類やヒドロキシナフタレン、ジヒ
ドロキシナフタレン等のナフトール類とキシリレンジク
ロリド等類との反応生成物であるポリアラルキルフェノ
ール樹脂類やポリアラルキルナフトール樹脂類、フェノ
ール、o−クレゾール、カテコール等のフェノール類や
ヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシナフタレン等のナ
フトール類と、ジシクロペンタジエンやリモネン等の不
飽和脂環式炭化水素類との反応生成物である脂環式炭化
水素含有ポリフェノール樹脂類やポリナフトール樹脂
類、
【0024】フロログリシン、トリス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−メタン、1,1,2,2,−テトラキス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)エタン、1,3 −ビス〔ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)メチル〕ベンゼン、1,4 −ビス〔ビ
ス(4 −ヒドロキシフェニル)メチル〕ベンゼン等の三
価以上のフェノール類、カリクサレン等の環状フェノー
ル類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ハイドロ
キノン、レゾルシン、ジヒドロキシナフタレン、ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4 −ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,3,3
−トリメチル−1 −m−ヒドロキシフェニルインダン−
5 または7 −オール、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)
メンタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ジシクロペ
ンタン、4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4 −ヒドロキ
シ−3 −メチルフェニル)エーテル、ビス(3,5 −ジメ
チル−4 −ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4 −
ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4 −ヒドロキ
シ−3 −メチルフェニル)スルフィド、ビス(3,5 −ジ
メチル−4 −ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4 −ヒド
ロキシ−3 −メチルフェニル)スルホン、ビス(3,5 −
ジメチル−4 −ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1 −
ビス(4 −ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1
−ビス(4 −ヒドロキシ−3 −メチルフェニル)シクロ
ヘキサン、1,1 −ビス(3,5 −ジメチル−4 −ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、4,4'−ジヒドロキシビフ
ェニル、4,4'−ジヒドロキシ−3,3',5,5' −テトラメチ
ルビフェニル、ビス(ヒドロキシナフチル)メタン、1,
1'−ビナフトール、1,1'−ビス(3 −t −ブチル−6 −
メチル−4 −ヒドロキシフェニル)ブタン等の二価フェ
ノール類またはテトラブロムビスフェノールA等のハロ
ゲン化ビスフェノール類、
【0025】フェノール類と芳香族カルボニル化合物と
の縮合反応により得られる多価フェノール、マレイン
酸、フタル酸、ナジク酸、メチル−テトラヒドロフタル
酸、メチルナジク酸等のポリカルボン酸およびその無水
物、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン、ジアミノジフェニルエーテル、フェニレンジア
ミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、キシリレンジ
アミン、トルエンジアミン、ジアミノジシクロシクロヘ
キサン、ジクロロ−ジアミノジフェニルメタン(それぞ
れ異性体を含む)、エチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン等のポリアミン化合物、さらにはジシアンジア
ミド、テトラメチルグアニジン等、エポキシ基と反応可
能な活性水素含有化合物が例示できる。なかでも、フェ
ノール系ノボラック樹脂、ナフトール系ノボラック樹
脂、フェノール系アラルキル樹脂、ナフトール系アラル
キル樹脂、脂環式炭化水素含有ポリフェノール樹脂、脂
環式炭化水素含有ポリナフトール樹脂が硬化性及び耐湿
性の点から好ましく用いられる。
【0026】本発明のエポキシ樹脂組成物において、エ
ポキシ樹脂に対するエポキシ硬化剤の配合割合は、0.
7〜1.2当量が良く、さらには等量配合が好ましい。
これらの配合が等量配合から極端にずれると、耐湿性、
硬化性等が低下するので好ましくない。
【0027】本発明のエポキシ樹脂組成物の熱硬化の方
法について述べると、硬化促進剤を用いることにより容
易に短時間で硬化せしめることが可能となる。特に封止
材に用いる場合は必須である。このような触媒について
例示すると、トリフェニルホスフィン、トリ−4−メチ
ルフェニルホスフィン、トリ−4−メトキシフェニルホ
スフィン、トリブチルホスフィン、トリオクチルホスフ
ィン、トリ−2−シアノエチルホスフィンなどの有機ホ
スフィン化合物、テトラフェニルホスホニウムテトラフ
ェニルボレート等の有機ホスホニウム塩、トリブチルア
ミン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7、トリアミルアミン等の
三級アミン、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、水
酸化ベンジルトリメチルアンモニウム、トリエチルアン
モニウムテトラフェニルボレート等の4級アンモニウム
塩、イミダゾール類、三弗化ホウ素錯体、遷移金属アセ
チルアセトナート、ベンゾイルパーオキシド、ジ−t−
ブチルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ラウロイ
ルパーオキシド、アセチルパーオキシド、メチルエチル
ケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシド、
t−ブチルハイドロパーオキシド、アゾビスイソブチロ
ニトリル等のラジカル開始剤が例示されるが、これらに
限定されるものではない。これらの中でも、有機ホスフ
ィン化合物、イミダゾール類およびこれらの塩(具体的
には、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレ
ート、4−メチルイミダゾールテトラフェニルボレート
等)あるいはトリエチルアンモニウムテトラフェニルボ
レートが特に好ましい。
【0028】硬化促進剤の使用量はエポキシ樹脂100
重量部に対して0.1〜10重量部が使用され、さらに
好ましくは0.5〜3重量部が使用される。使用量がこ
の範囲未満では短時間での成形が困難となり、成形物の
単位時間当たりの生産性が低下する。また、この範囲を
超えると高温での硬化性が必要以上に大きくなり、操作
性が難しくなったり、コンパウンドの保存安定性が低下
する等の問題点が生じる。
【0029】また、硬化速度を調整するために、公知の
重合禁止剤を併用することも可能である。例示すると、
2,6−ジ−t−ブチル−4 −メチルフェノール、2,2'−
メチレンビス(4 −エチル−6 −t−ブチルフェノー
ル)、4,4'−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール)、4,4'−チオビス(3 −メチル−6 −t−ブチ
ルフェノール)、ハイドロキノンモノメチルエーテル等
のフェノール類、ハイドロキノン、カテコール、p−t
−ブチルカテコール、2,5 −ジ−t−ブチルハイドロキ
ノン、メチルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン、ピロガロール等の多価フェノール、フェノチアジ
ン、ベンゾフェノチアジン、アセトアミドフェノチアジ
ン等のフェノチアジン系化合物、N−ニトロソジフェニ
ルアミン、N−ニトロソジメチルアミン等のN−ニトロ
ソアミン系化合物がある。
【0030】本発明の樹脂組成物において、その他必要
に応じて天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸及び
その金属塩類、若しくはパラフィン等の離型剤あるいは
カーボンブラックのような着色剤、さらに、シランカッ
プリング剤等の表面処理剤等を添加してもよい。また難
燃化のために三酸化アンチモン、リン化合物、ブロム化
エポキシ樹脂等の難燃剤を加えてもよい。難燃効果を出
すためにはブロム化エポキシ樹脂が特に好ましい。
【0031】また、例えば低応力化するには、各種エラ
ストマーを添加またはあらかじめ反応して用いてもよ
い。具体的には、ポリブタジエン、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、シリコーンゴム、シリコーンオイ
ル等の添加型あるいは反応型のエラストマーが挙げられ
る。
【0032】このようにして得られた樹脂組成物はロー
ルあるいはコニーダー等の一般の混練機により、溶融混
合することによりコンパウンド化が可能である。
【0033】本発明による樹脂組成物を用いて半導体
等、電子部品を封止するには、トランスファーモール
ド、コンプレッションモールド、インジェクションモー
ルド等の従来から公知の成形法により硬化成形すればよ
い。
【0034】成形用樹脂組成物の流れ性を示す一つの指
標としてスパイラルフローが挙げられる。スパイラルフ
ローが20インチ以上との意味は、EMMI−1−66
の規格に準じて175 ℃×70kg/ cm2 の条件で測定を行っ
た時、成形用樹脂組成物の硬化物の先端が20インチ以
上の点まで到達していることを意味する(EMMIはEp
oxy Molding Materials Instituteの略。米国プラスチ
ック工業協会規格)。この値が20インチより小さくな
ると汎用的に使われているトランスファーモールド法で
は金型内への組成物の未充填や一回当たりのコンパウン
ド使用量を過剰に用いて高圧で成形を行わなければ製品
が得られない等の問題が生じる。また、この値が小さい
と1ショット当たりに成形できる金型内の製品個数が少
なくなる。これは単位時間当たりの生産性が低下するこ
とにつながり、工業的に不利となる。スパイラルフロー
の値が大きいと1ショット当たりの製品個数が多くなる
ばかりでなく、粘度上昇を招くことから通常では使用で
きなかった高性能化のための樹脂成分や改質剤の使用が
可能となる等、処方応用の範囲が広がることを意味す
る。この様に成形用樹脂組成物において十分なスパイラ
ルフローが確保できることは実使用上大きな利点が得ら
れることを意味する。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。 参考例1〜4 表1に示す平均粒径等の物性を持つ球状シリカおよび破
砕状溶融シリカを用いて、表2に示す体積%で配合後、
十分混合して参考例1〜4の充填材を得た。なお、表1
の平均粒径については、レーザー散乱粒度分布計(Malv
ern 社製、MasterSizer MS-20 を使用。)を用いて粒度
分布を測定した時の重量累積50%の粒径値をもって平
均粒径とした。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】実施例1〜2、比較例1〜2 エポキシ樹脂として4,4'- ヒドロキシ-3,3',5,5'- テト
ラメチルビフェニルのグリシジルエーテル化物(住友化
学工業社製)、硬化剤としてフェノールノボラック(商
品名タマノール759 、荒川化学社製)、硬化促進剤とし
てトリフェニルホスフィン、離型剤としてカルナバワッ
クス、カップリング剤(商品名SH-6040、東レダウコー
ニングシリコーン社製)と充填材(参考例1〜4のも
の)を表3に示した量(g )で配合し、ロールで加熱混
練し、プレス成形を行った。さらに、180 ℃オーブン中
で5 時間ポストキュアーを行い、硬化成形物を得た。こ
の硬化成形物のガラス転移温度、吸水率、曲げ強度、成
形性を測定した。成形性については成形品のバリや表面
の荒れ等の製品外観を○、△、×の三段階で表示した。
○は実用上問題のないレベル、△は使用可能であるが○
には劣るレベル、×は実用できないレベルであることを
示す。これらの結果を表3に示す。
【0039】硬化成形物の評価法は、以下の通りであ
る。 ・スパイラルフロー:EMMI−1−66の規格に準じ
て175 ℃×70kg/cm 2 の条件で行った(単位はinch)。 ・ガラス転移温度、熱膨張率:熱機械的分析装置(SHIM
ADU DT-30 )を用いて測定した。
【0040】・曲げ強度、曲げ弾性率:JIS K-6911に
従い、インストロン万能材料試験機(SHIMADU IS-10T)
で測定した。 ・吸水率:恒温恒湿糟(TABAI PR-2)を用い、85℃/
85% RHの条件で模擬素子を封止したパッケージの重量変
化を測定した。 ・クラック性試験:模擬素子を実装したパッケージ8個
を用いて、85℃/85%RH×72時間の条件で吸水させてか
ら直ちに240 ℃のハンダ浴に30秒間浸し、パッケージク
ラックの発生の有無を調べた。
【0041】
【0042】
【発明の効果】本発明の成形用樹脂組成物は、優れた流
れ性を示し、充填材が高充填されていることから、硬化
物の樹脂に起因する吸湿性や熱膨張率の高さが低減され
ている。本発明の成形用樹脂組成物は特に半導体封止材
に適しているが、その他、充填材の高充填化が必要とさ
れる用途にも広く適用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 憲明 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂中に、球状粉末(x成分)および平均
    粒径がx成分の平均粒径の30倍以上である球状粉末
    (y成分)からなる充填材を含有してなり、x成分とy
    成分の体積の和に占めるx成分の割合が21体積%以上
    28体積%以下であり、かつ全組成物に占める充填材の
    割合が83重量%以上93重量%以下であることを特徴
    とする成形用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂中に、球状粉末(x成分)、平均粒
    径がx成分の平均粒径の30倍以上である球状粉末(y
    成分)および破砕状粉末(z成分)からなる充填材を含
    有してなり、x成分とy成分の体積の和に占めるx成分
    の割合が21体積%以上28体積%以下であり、かつ
    x,y,zの3成分の重量の和に占めるz成分の割合が
    1重量%以上30重量%以下であり、全組成物に占める
    充填材の割合が83重量%以上93重量%以下である成
    形用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】球状シリカ粉末(x成分)の平均粒径が
    0.1μm以上2μm以下、球状シリカ粉末(y成分)
    の平均粒径が20μm以上70μm以下、破砕状シリカ
    粉末(z成分)の平均粒径が1μm以上30μm以下で
    ある請求項2記載の成形用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】樹脂がエポキシ樹脂である請求項1、2ま
    たは3記載の成形用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】エポキシ樹脂、フェノール系硬化剤、硬化
    促進剤および充填材を必須成分とし、該充填材を全組成
    物に対し88重量%以上93重量%以下含有してなり、
    EMMI−1−66の規格に準じて175℃×70kg/
    cm2 で測定したスパイラルフローが20インチ以上であ
    る請求項2または3記載の成形用樹脂組成物。
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