JPH0733090Y2

JPH0733090Y2 - 燃焼装置

Info

Publication number: JPH0733090Y2
Application number: JP1989063644U
Authority: JP
Inventors: 修治伊藤
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 1989-05-31
Filing date: 1989-05-31
Publication date: 1995-07-31
Anticipated expiration: 2004-05-31
Also published as: JPH033669U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、燃焼装置に関し、特に室外に設置される排気
口を有する排気蓋を備えた燃焼装置に関するものであ
る。

（従来の技術）室外に設置される燃焼装置、例えばガス燃焼装置におい
ては、通常、燃焼室で発生した排気を排気ダクトで導い
て、器具本体側面に設けた排気蓋の排気口から排出する
ようにしている。ところで、このような燃焼装置におい
ては、排気口と器具本体のデザイン上等のバランスを考
慮し、上記排気口を拡張したいという要求がある。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、この要求に応じて排気口を拡張した場
合、この排気口からより多くの風が器具本体内の燃焼器
に入り、燃焼不良を生じさせるおそれがある。

そこで、本考案は、排気蓋の排気口を拡張したとして
も、燃焼器に入る風を制限することができ、燃焼不良を
防止することができる燃焼装置を提供することをその目
的とするものである。

（課題を解決するための手段）本考案の請求項１記載の燃焼装置は、器具本体内に設け
られた燃焼器からの排気を排気通路を介して器具本体側
面に設けた開口より排出する室外設置型の燃焼装置にお
いて、前記開口に、排気口を有する排気蓋を設け、該排
気口の内の一部の排気口の奥方に排気通路と略隔絶する
隔絶空間を阻止部材で形成し、該隔絶空間は該一部排気
口を介して外部と連通することを特徴とする。

2.請求項２記載の燃焼装置は、請求項１記載の燃焼装置
において、前記隔絶空間の前方に位置する排気蓋に、水
抜口を設けたことを特徴とする。

3.請求項３記載の燃焼装置は請求項１記載の燃焼装置に
おいて、前記排気蓋の排気口を複数個に分割し、前記阻
止部材の端縁部が排気口と排気口の仕切り部の背方に位
置するように配置したことを特徴とする。

（作用）本考案においては、上記したように、排気蓋に設けた排
気口の一部排気口の奥方に排気通路と略隔絶する隔絶空
間があるため、これと連なる排気通路に風が侵入しな
い。したがって、排気口を拡張したとしても、外部から
器具本体内の燃焼器に入る風量が増大することなく、従
って、燃焼を安定させることができる。

また、水抜口を、上記したように、隔絶空間の前方に位
置する排気蓋に設ければ、該水抜口からは、排気が排出
されることなく、水分のみが排出される。従って、水抜
口の近傍に器具本体前板が位置していたとしても、この
前板を排気によって汚すようなことがない。

更に、阻止部材を、上記したように、その端縁部が上記
仕切り部の背方に位置するように配置すれば、前方から
見たとき、阻止部材の端縁部が露出するようなことがな
い。

（実施例）以下、添付図面を参照しつつ、本考案の望ましい実施例
による燃焼装置について説明する。第１図において、符
号１はガス燃焼器Ａを備えた燃焼装置としての給湯器の
器具本体を示し、この器具本体１は室外に設置されるも
のであり、その側面である前面には、前板２が配置されている。こ
の前板２の上部には、器具本体１の幅方向に長い開口３
が形成されている。

そして、該器具本体１内に設けられた燃焼器Ａからの排
気は排気通路11aを介して器具本体側面に設けた開口３
より排出される。

燃焼器Ａの排気ダクト11の前端部には、パッキン12を介
して取り付けられた排気蓋取付板13を有している。この
排気蓋取付板13のほぼ中央部には、排気ダクト11からの
排気を排出するための開口14（第５図参照）が形成され
ており、この排気蓋取付板13の前面には、パッキン13a
を介して、排気蓋15がネジ等により取り付けられてい
る。

この排気蓋15には、上記前板２の開口３の形状に相当す
る形状の膨出部16が形成されており、この膨出部16は、
上記開口３を介して前板２から突出している。上記膨出
部16の頂面17には、横方向に並んで形成された複数個の
排気口18が形成されている。この排気口18はデザインを
考慮して燃焼器よりの排気を排出する能力以上に、大き
く開口された状態で形成されている。

第２図並びに第３図に示すように、前記排気通路11a
は、該排気ダクト11とで構成した。

そして該排気口18の内の一部の排気口18の奥方に排気通
路11aと略隔絶する隔絶空間10を阻止部材19で形成し
た。そして該隔絶空間10は該一部排気口18を介して外部
と連通させた。

上記阻止部材19は、平板状の基部19aを備えており、こ
の平板状の基部19aには、その背部に突出部20が形成さ
れ、これに対応して、上記排気蓋取付板13には、阻止部
材位置決め用の開口21が形成されており、上記突出部20
が上記開口21に嵌合して位置決めされ、ネジ等で止めら
れることによって、上記阻止部材19は、排気蓋取付板13
に取り付けられるようになっている。上記阻止部材19の
基部19aの両側部には、排気蓋15の内側の縦断面の形状
にあわせた形状の側壁22が形成され、これによって該阻
止部材19によって隔絶される隔絶空間10は、前方の排気
口18のみで開放した形状のものとなっており、この部分
に入り込んだ風が排気蓋15の裏面と側壁22のわずかな隙
間からわずかに入る事を除いて器具本体１内の燃焼器Ａ
に入ることを阻止している。

排気口18から排気蓋15内に入り込んだ雨水及び排気中の
水蒸気によるドレンを外部に排出するための水抜口23
は、第２図等に示されているように、隔絶空間10の前方
に位置する排気蓋15に形成されている。この配置によ
り、該水抜口23からは、排気がほとんど排出されること
なく、該隔絶空間10の前方の一部排気口18より入った水
は勿論該阻止部材19がない排気口より入った水及びドレ
ンは上記隙間より水抜き口23へ流れて水分のみが排出さ
れ、従って、器具本体前板２を排気によって汚すような
ことがない。

次に第７図に示す実施例の排気蓋31に形成された排気口
32は、仕切り部33で複数に仕切られた形状のものとなっ
ている。また、阻止部材34は、その側壁35の端縁部35a,
35aの間の長さが一つの仕切り部33から隣合った仕切り
部33までの長さと等しい幅に形成されており、しかもそ
の両端縁部35aが上記仕切り部33の背方に位置するよう
に配置されている。この構造によって、器具前方から見
たとき、阻止部材34の両端縁部35aが露出することがな
く、外観が良好となる。尚、該阻止部材34の平面から見
た形状は図示するものに限るものでなく外方に向って開
口する円弧状その他であっても良い。

上記した実施例の内、阻止部材の基部を平板状のものと
したものは、第８図及び第９図に示した阻止部材40のよ
うに、山形の基部41を備えるものとしてもよい。この阻
止部材40の場合は、山形の頂部42が排気ダクト側に向く
ようにして配置される。阻止部材を、このような構造の
ものとすれば、排気の流れがスムーズになる利点があ
る。尚該器具本体１内に設けた燃焼器Ａは自然給気式の
ものであっても良く、又は第６図に示すごとくファンＢ
によって強制的に給気する式のものであっても良く、特
に強制給気式の燃焼器Ａにあっては、ファンＢによって
強制的に給気される関係上、燃焼室Ｃ内の内圧を高く取
らないとバーナの中央に於いて特に炎が長くのびる炎が
不安定となる傾向を示す。そこで内圧を高めると炎の安
定が図れるので良いがこの内圧を高める手段として前記
阻止部材19、34、40が機能する。

尚この様に内圧を高めて、燃焼器Ａでの炎の安定を計る
ことは、室内に設置される燃焼器具にあっても有効に機
能する。

尚上述の実施例では側面である前面に開口３を形成した
が、これは横面に設けても良いこと申すまでもない。

（考案の効果）本考案は上述の構成を備えるので、次に示す効果があ
る。

請求項１記載の燃焼装置にあっては、排気口の内の一部
の排気口が隔絶空間で排気通路と略隔絶されるので、該
隔絶空間と連なる排気口から入る風は、排気通路を介し
て器具本体内の燃焼器に入ることがなく、デザイン等の
必要から排気口を拡張しても、外部から燃焼器に入る風
量が増大せず、燃焼器での燃焼を安定させることができ
る。

又請求項２記載の燃焼装置にあっては、該水抜口から
は、排気が排出されることなく、水分のみが排出され
る。従って該水抜口の近傍に器具本体前板が位置して
も、この前板を排気によって汚すことがない。

更に請求項３記載の燃焼装置にあっては、前方から見た
とき、阻止部材の端縁部が露出せず、体裁を損なうこと
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１の実施例を示す正面図、第２図
は、要部の正面図、第３図は、第２図の線III−IIIに沿
う断面図、第４図は、第２図の線IV−IVに沿う断面図、
第５図は、要部の分解斜視図、第６図は、截断側面図、
第７図は本考案の第２の要部の正面図、第８図および第
９図はそれぞれ阻止部材の変形例を示す斜視図及び平面
図である。１…器具本体、２…前板 10…隔絶空間、15…排気蓋 18…排気口、19、34、40…阻止部材 23…水抜口、33…仕切り部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】器具本体内に設けられた燃焼器からの排気
を排気通路を介して器具本体側面に設けた開口より排出
する室外設置型の燃焼装置において、前記開口に、排気
口を有する排気蓋を設け、該排気口の内の一部の排気口
の奥方に排気通路と略隔絶する隔絶空間を阻止部材で形
成し、該隔絶空間は該一部排気口を介して外部と連通す
ることを特徴とする燃焼装置。
【請求項２】前記隔絶空間の前方に位置する排気蓋に、
水抜口を設けたことを特徴とする請求項１記載の燃焼装
置。
【請求項３】前記排気蓋の排気口を複数個に分割し、前
記阻止部材の端縁部が排気口と排気口の仕切り部の背方
に位置するように配置したことを特徴とする請求項１記
載の燃焼装置。