JPH0138442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は換気扇に取付けられる防火ボツクス
付ウエザーカバーに関するものである。

家屋の壁等に設置される換気扇には、防火ダン
パーを有する防火ボツクス付ウエザーカバーが取
付けられる場合がある。第１図ないし第３図は従
来の防火ボツクス付ウエザーカバーを示し、第１
図Ａは防火ボツクスの正面図、Ｂはその左側面
図、第２図Ａはウエザーカバーの正面図、Ｂはそ
のＸ−Ｘ断面図、第３図はこれらの組立状態を示
すＸ−Ｘ断面図である。

図において、１は防火ボツクス、２はウエザー
カバーである。防火ボツクス１は、換気扇（図示
せず）側に接続するフランジ３およびウエザーカ
バー２側に接続するフランジ４を有し、フランジ
４に隣接して設けられた断面コ字状の仕切部材５
により、給気側流路６ａおよび排気側流路６ｂに
区画されている。ウエザーカバー２は防火ボツク
ス１を接続するフランジ７を有し、上記仕切部材
５に接続するように、フランジ７の開口部８に設
けられた断面コ字状の仕切部材９およびこれに接
続する隔壁１０により、給気側流路１１ａおよび
排気側流路１１ｂに区画されている。給気側流路
１１ａは防火ボツクス１の給気側流路６ａに接続
するとともに、側面に設けられた給気ガラリ１２
により外気に接続し、また排気側流路１１ｂは防
火ボツクス１の排気側流路６ｂに接続するととも
に、下端の開口部１３により外気に接続し、それ
ぞれ内部には開口部８を覆う防火ダンパー１４が
設けられ、連接棒１５、温度ヒユーズ１６および
スプリング１７によつて支持され、開放状態を維
持している。

上記のように構成された防火ボツクス付ウエザ
ーカバーにおいては、防火ボツクス１およびウエ
ザーカバー２はそれぞれ仕切部材５および９の側
面を合わせるようにフランジ４および７を接合し
て、給気側流路６ａおよび１１ａならびに排気側
流路６ｂおよび１１ｂをそれぞれ連通させた状態
で取付けられる。この状態で給気側流路６ａ、１
１ａおよび排気側流路６ｂ，１１ｂは仕切部材
５，９により仕切られる。使用時においては、給
気ガラリ１２から入つた給気は給気側流路１１ａ
および６ａを通つて供給され、また排気は排気側
流路６ｂおよび１１ｂを通つて開口部１３から排
出される。また火災に際しては、温度ヒユーズ１
６がある温度で溶断し、防火ダンパー１４が開口
部８を閉じる。

従来の防火ボツクス付ウエザーカバーは上記の
ように構成されているので、仕切部材５，９が板
金と板金の面合わせ構造となるため、密着性に欠
け、また寸法のバラツキにより隙間ができたり、
あるいは浮いたりすることがあり、防火ボツクス
１とウエザーカバー２とをねじで固定する場合
は、ねじ穴分だけ給排気位置がずれるなどの欠点
があつた。

この考案は、上記のような従来のものの欠点を
除去するためになされたもので、仕切部材の一方
に切欠部を設けるとともに、他方のこれと係合す
る突出部を設けることにより、給排気位置のずれ
がなく、かつ給排気流路の仕切効果が高い防火ボ
ツクス付ウエザーカバーを提供することを目的と
している。

第４図ないし第６図はこの考案の一実施例を示
し、第４図Ａは防火ボツクスの正面図、Ｂはその
左側面図、第５図Ａはウエザーカバーの正面図、
ＢはそのＹ−Ｙ断面図、第６図はこれらの組立状
態を示すＹ−Ｙ断面図、第７図は一部の斜視図で
あり、図において、第１図ないし第３図と同一符
号は同一または相当部分を示す。仕切部材５は、
断面コ字状の一方の側面が切欠かれて切欠部５ａ
を有し、仕切部材９はこの切欠部５ａに挿入され
て係合する突出部９ａを有している。突出部９ａ
は断面Ｌ字状の仕切部材９の基板９ｂが延長した
形状で、係合状態において仕切部材５の基板５ｂ
に重合するようになつている。他の構成は第１図
ないし第３図と同様である。

上記のように構成された防火ボツクス付ウエザ
ーカバーにおいては、ウエザーカバー２の仕切部
材９の突出部９ａを防火ボツクス１の仕切部材５
の切欠部５ａに挿入し、突出部９ａが基板５ｂに
重合する状態で係合させて、仕切部材５および９
を接合させるように、フランジ４，７を接合させ
て、防火ボツクス１およびウエザーカバー２を接
続する。この状態で仕切部材５、９は完全に接合
し、給気側流路６ａ、１１ａおよび排気側流路６
ｂ，１１ｂは完全に仕切られる。また防火ボツク
ス１を省略すれば、２層管を使用して給排気を行
う換気扇にウエザーカバー２を直接接続すること
もできる。他の動作は第１図ないし第３図の場合
を同様である。

なお、上記実施例では仕切部材５に切欠部５ａ
を設け、仕切部材９に突出部９ａを設けたが、逆
でもよい。また切欠部５ａおよび突出部９ａを含
む仕切部材５，９の構造は図示のものに限らな
い。さらに防火ボツクス１、ウエザーカバー２お
よび防火ダンパー１４等の構造も変更可能であ
る。

以上のとおり、この考案によれば、防火ボツク
スおよびウエザーカバーに設けられる給排気仕切
用の仕切部材の一方に切欠部を設けるとともに、
他方にこれと係合する突出部を設けるように構成
したので、防火ボツクスおよびウエザーカバーの
給排気位置のずれがないとともに、給排気流路の
仕切効果が高く、かつ均一な品質の防火ボツクス
付ウエザーカバーを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は従来の防火ボツクス付ウ
エザーカバーを示し、第１図Ａは防火ボツクスの
正面図、Ｂはその左側面図、第２図Ａはウエザー
カバーの正面図、ＢはそのＸ−Ｘ断面図、第３図
はこれらの組立状態を示すＸ−Ｘ断面図、第４図
ないし第６図はこの考案の一実施例を示し、第４
図Ａは防火ボツクスの正面図、Ｂはその左側面
図、第５図Ａはウエザーカバーの正面図、Ｂはそ
のＹ−Ｙ断面図、第６図はこれらの組立状態を示
すＹ−Ｙ断面図、第７図は一部の斜視図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、１は防火ボツクス、２はウエザーカバー、
５，９は仕切部材、５ａは同一または切欠部、９
ａは突出部、６ａ，１１ａは給気側流路、６ｂ，
１１ｂは排気側流路、１４は防火ダンパーであ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) それぞれ仕切部材により給気側流路および排
   気側流路が区画され、かつそれぞれの仕切部材
   を合わせて接続される防火ボツクスならびにウ
   エザーカバーと、前記仕切部材の一方に設けら
   れた切欠部と、この切欠部に係合するように他
   方の仕切部材に設けられた突出部とを備えたこ
   とを特徴とする防火ボツクス付ウエザーカバ
   ー。 (2) 切欠部は断面コ字状の仕切部材の一方の側面
   を切欠いた形状に形成され、かつ突出部は断面
   Ｌ字状の仕切部材の一方の面を延長した形状に
   形成されたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の防火ボツクス付ウエザーカ
   バー。 (3) ウエザーカバーは防火ダンパーを有すること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載の防火ボツクス付ウエザーカバ
   ー。