JP3692463B2 - 給排気式レンジフード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨房内においてガスレンジ等の上方に配置され、調理時に発生する煙り、湯気、臭気等を捕集して室内の空気とともに室外に排出すると共に、室外の空気を室内に給気する給排気式レンジフードに関する。
【0002】
【従来の技術】
厨房内に配置されるレンジフードは、フード本体と排気用ファンユニットとを備えたものであり、調理時に発生する煙り、湯気、臭気等を捕集して室外に排出する。
【0003】
前述のように、レンジフードにより調理時に発生する煙り、湯気、臭気等を室外に排気する際に室内の空気も室外に排気されるので、室内が高気密化された住宅においては室内が負圧となると共に、酸欠が生じたりすることがある。
【0004】
このことを防止するために、調理時に発生する煙り、湯気、臭気等を室外に排出すると同時に室外の空気を室内に取り入れる給気手段を備えた給排気式レンジフードが種々提案されている。
【0005】
例えば、実公平1−123057号公報に示すように、フード本体の上面に、給気孔と空気取入口を備えた給気ボックスを取付け、その空気取入口に給気ダクトを接続し、前述のように調理時に発生する煙り、湯気、臭気等を室外に排出して室内が負圧となると室外の空気を室内に給気できるようにした第1の給排気式レンジフードが提案されている。
【0006】
前述の第1の給排気式レンジフードにおいては、給気ダクト、空気取入口、給気ボックス、給気孔を経て室外と室内が常時連通しているので、冬期においてレンジフード停止時に室外の冷気が室内に流れ込んで室内が低温となり、暖房負荷を増加させることがある。
【0007】
このことを防止する給排気式レンジフードとしては、例えば特開平1−114648号公報に示すように、給気ボックスに給気孔を開閉するシャッタを設け、このシャッタを電動モータで開き位置と閉じ位置に作動するようにした第2の給排気式レンジフードが提案されている。
【0008】
この第2の給排気式レンジフードであれば電動モータでシャッタを閉じ位置とすることで室外と室内が遮断されるから、冬期においてレンジフード停止時に室外の冷気が室内に流れ込むことを防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の第2の給排気式レンジフードのシャッタは給気ボックスの給気孔を開・閉するものであるから、シャッタを閉じ位置としても室外の空気が給気ボックス内まで流れ込むので、冬期においては室外の冷気の影響で室内の温度が低下する。
【0010】
このことを解消するには、給気ダクトにシャッタを取付けたり、給気ボックスの空気取入口部分にシャッタを取付けて室外の空気が給気ボックス内に流入しないようにすれば良い。
【0011】
しかしながら、給気ダクトにシャッタを取付けるようにすると、給気ボックスが厨房の壁体に接近して取付けられる場合には給気ダクトの壁内の部分にシャッタ、電動モータを取付けることになり、その電動モータへの電気配線が大変面倒となる。
【0012】
また、給気ボックスの空気取入口部分にシャッタを前述の第2の給排気式レンジフードと同様に取付けると、そのシャッタと電動モータが給気ボックスに一体的に組み込まれるから、そのシャッタと電動モータを外したり、給気ボックスの他の位置に取付けできない。
【0013】
このために、前述の第1の給排気式レンジフードのように給気ボックスの左側面、右側面、後側面に空気取入口をそれぞれ形成し、給気ダクトをいずれか1つの空気取入口と連続して取付けるようにした場合には、シャッタ、電動モータを給気ダクトの取付けられる空気取入口部分に取付けできない。
【0014】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした給排気式レンジフードを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、フード本体1と、このフード本体1内に設けられた排気用ファンユニット9と、この排気用ファンユニット9の排出側に接続した排気ダクト17と、前記フード本体1の上面に取付けられ前面板24に給気口26を有する給気ボックス20と、この給気ボックス20に接続した給気ダクト56を備え、
前記給気ボックス20の天板21、左右の側面板22、後面板23には空気取入口25が、通常時には閉塞され、かつ使用時に開口できるようにそれぞれ形成してあり、そのいずれか1つの空気取入口25が開口し、
前記給気ボックス20の内面における開口した空気取入口25周縁部に、前記給気ダクト56が接続される接続用ダクト42を備えた取付部材40を、その接続用ダクト42が空気取入口25よりも外方に突出して着脱自在に取付け、
筒体61内にシャッタ62を電動モータ64で開・閉位置に移動自在に取付けて電動式シャッタ60とし、
この電動式シャッタ60を前記取付部材40に、その筒体61と接続用ダクト42が連続して着脱自在に取付けたことを特徴とする給排気式レンジフードである。
第2の発明は、前記取付部材40に第1受け片44と第2受け片45を90度位置をずらしてそれぞれ設け、
前記電動式シャッタ60の筒体61に前記第1・第2受け片44,45に接して取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61を位置合せする部分を設けた給排気式レンジフードである。
第3の発明は、前記取付部材40を、矩形状の基板41に接続用ダクト42を設け、この基板41における対角線方向に対向した一方のコーナー部付近に第1受け片44と第2受け片45を90度位置をずらして設け、他方のコーナー部付近にナット部材47を設けたものとし、
前記電動式シャッタ60の筒体61に矩形状の取付板66を設け、この取付板66における第1の対角線方向に相対向した2つのコーナー部近くに透孔67をそれぞれ形成したものとし、
前記取付板66の第2の対角線方向に相対向した一方のコーナー部における2辺部を前記第1・第2受け片44,45に接して取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61を位置合せし、前記取付板66の1つの透孔67よりボルト部材をナット部材47に螺合して電動式シャッタ60を取付部材40に取付けた給排気式レンジフードである。
【0016】
【作用】
第1の発明によれば、取付部材40の接続用ダクト42と給気ダクト56が連続するし、その接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61が連続するので、電動式シャッタ60のシャッタ62を電動モータ64で開作動すれば室外の空気を給気ダクト56、接続用ダクト42、筒体61、給気ボックス20、給気口26を通して室内に給気できるし、電動式シャッタ60のシャッタ62を電動モータ64で閉作動すれば給気ダクト56と給気ボックス20内で遮断されて室外の空気が室内に流れ込むことを防止できる。
また、取付部材40を給気ボックス20の内部から内面に取付けることで接続用ダクト42を空気取入口25を通して給気ボックス20の外面より外方に突出させて給気ダクト56と接続できるので、給気ボックス20と厨房の壁体が著しく接近している場合でも給気ダクト56と給気ボックス20を連続でき、かつ取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61を確実に連続できる。
また、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内面に取付けてあるから、そのシャッタ62を閉作動すれば室外の空気が給気ボックス20内に入り込むことがなく、冬期においてレンジフード未使用時に室外の冷気によって室内の温度が低下することを確実に防止できる。
また、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内面に取付部材40を介して取付けたので、その電動式シャッタ60の電動モータ64への配線は給気ボックス20より簡単に行える。
また、給気ボックス20の天板21、左右の側面板22、後面板23に形成した空気取入口25のいずれか1つを開口できると共に、前記取付部材40は着脱自在であるから、給気ボックス20の前面以外の他の面に電動式シャッタ60を取付けでき、給気ボックス20の上面、左右側面、後面に給気ダクトを接続する場合でも電動式シャッタ60を取付けできる。
また、前記取付部材40は着脱自在であるから、給気ボックス20の前面以外の他の面に電動式シャッタ60を取付けでき、給気ボックス20の上面、左右側面、後面に給気ダクトを接続する場合でも電動式シャッタ60を取付けできる。
また、取付部材40、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内部から取付け、外しすることができるので、給排気式レンジフードを据付けた状態で電動式シャッタ60、筒体61と接続用ダクト42との連続する部分等を保守、点検できるし、部品の交換も容易である。
第2の発明によれば、電動式シャッタ60の筒体61を取付部材40の第1・第2受け片44,45に接することで電動式シャッタ60が位置決めされ、取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61が位置合せされるから、電動式シャッタ60を給気ボックス20の内面に簡単に取付けできる。
第3の発明によれば、給気ボックス20の左側面、右側面に取付部材40を取付ける際に、取付部材40を90度回転して取付けることで第1・第2受け片44,45が給気ボックス20の奥側下方となるし、ナット部材47が給気ボックス20の手前側上方となるから、電動式シャッタ60の取付板66の奥側下部を第1・第2受け片44,45に接して位置決めし、前記取付板66の手前側上部の透孔67からボルト部材を基板41のナット部材47に螺合して電動式シャッタ60を取付けることができる。したがって同一の取付部材40を用いて給気ボックス20の左側面、右側面に電動式シャッタ60を簡単に取付けできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(給排気式レンジフードの全体構造)
図1ないし図4に示すように、フード本体1は天板2、左右の側面板3、後面板4、前面板5により下部を開口した箱状としてある。前記一対の側面板3、後面板4の下部寄りに仕切板6が取付けてあり、一対の側面板3の前面寄り上部にフィルター取付部材7が取付けてある。前記仕切板6とフィルター取付部材7とに亘ってフィルタ8が取付けてあり、このフィルタ8でフード本体1内を吸込部1aと排出部1bに区画してある。
【0018】
前記フード本体1の排出部1b内には排気用ファンユニット9が取付けてある。この排気用ファンユニット9はケーシング10内にファン11を設け、電動モータ12でファン11を回転するようにしてある。
【0019】
前記天板2の後面板4寄りの左右中間部には排出口14が形成してあり、この排出口14にケーシング10の吐出口が連続し、天板2における排出口14の周縁部に排気用ダクト15が取付けてある。この排気用ダクト15の出口周縁に排気用電動式シャッタ16が取付けてあり、その排気用電動式シャッタ16に排気ダクト17が接続される。
【0020】
このようであるから、排気用電動式シャッタ16によって排気ダクト15の出口を開き、電動モータ12でファン11を回転駆動してレンジフードを運転することで、調理時に発生する煙り、湯気、臭気等を捕集して排気ダクト17を経て室内に排出することができる。
【0021】
また、排気用電動式シャッタ16によって排気用ダクト15の出口を閉じれば、レンジフード停止時に室外の空気がフード本体1を通って室内に流れ込むことを防止できる。
【0022】
前記フード本体1の天板2における前面板5寄りには給気ボックス20が取付けてある。この給気ボックス20は天板21と左右の側面板22と後面板23と前面板24により下部を開口した箱状としてあり、フード本体1の天板2が下面板の役目を果たしている。
【0023】
前記天板21、左右の側面板22、後面板23には空気取入口25がそれぞれ形成してあり、前面板24の上部寄りにはスリット状の給気口26が複数形成してある。
【0024】
前記空気取入口25は工場出荷時には閉塞されており、レンジフードの据付工事時に建屋構造、厨房の間取り、配置、配列などによりいずれか1つの空気取入口25を選択して開口するようにしてある。
例えば、空気取入口25を打ち抜き、その打ち抜いた部分27を残した状態で再び加圧して打ち抜いた部分27を空気取入口25の周縁に付着させたり、打ち抜いた部分27を空気取入口25の周縁複数位置にスポット溶接で固着したり、あるいは空気取入口25の周縁の複数部分を残して切断したり、板厚の全てを切断せずに若干の厚さ部分を残して切断する。実施例においては打ち抜いた部分27をスポット溶接28で固着してある。
【0025】
また、空気取入口25は完全に打ち抜き加工して蓋により閉塞し、使用時に蓋を外して開口させるようにしても良い。
【0026】
なお、図1ないし図4に示す実施例においては各空気取入口25が閉塞されている状態を示している。
【0027】
(給気ボックスの具体構造)
図5に示すように、天板21と左右の側面板22は1枚の板を下向きコ字状に折り曲げて一体的に形成してある。天板21の前端縁と後端縁は折り曲げられてフランジ片21aとしてあり、そのフランジ片21aの左右両側寄りには切欠凹部30がそれぞれ形成してある。前記側面板22の前端縁、後端縁は折り曲げられて縦フランジ片22aとしてあると共に、下端縁も折り曲げられて下フランジ片22bとしてある。
【0028】
後面板23は下端縁を折り曲げて取付片23aとしてあり、その取付片23aの長手方向両端部を切り欠いてある。図6に示すように後面板23は、その切欠部分23bを側面板22の下フランジ片22bに接して後側の縦フランジ片22aにスポット溶接などで固着されており、後面板23の取付片23aは側面板22の下フランジ片22bと同一高さで、側面板22よりも後方に突出している。
【0029】
左右の側面板22間に取付けられる取付棧31は、横板32と後側下向片33と前側上向片34により断面形状がほぼクランク形の長尺材としてある。前記後側下向片33の長手方向両端部は切り欠きされ、前側上向片34の長手方向両側寄りには支持横片34aが前方に向けて切り起し形成してある。
【0030】
前記取付棧31は、図6に示すように横板32の長手方向両端部を左右の側面板22の下フランジ片22bにスポット溶接などで固着して取付けられている。取付棧31を左右の側面板22間に亘って取付けた状態では取付棧31の後側下向片33は側面板22よりも下方に突出し、支持横片34aは側面板22よりも前方に突出する。
【0031】
そして、図6に示すように側面板22の下フランジ片22bをフード本体1の天板2に接し、後面板23の取付片23aを天板2に固着した受け片36に係合すると共に、取付棧31の後側下向片33をフード本体1の天板2のフランジ片2aにビス37で固着される。
【0032】
このようにしてフード本体1に取付けた後に前面板24を取付ける。
【0033】
前面板24は上縁部と左右縦縁部をL字状に折り曲げて上L字片24a、縦L字状24bとし、下縁部を下向き鉤形状に折り曲げて下取付片24cとしてある。前記上L字片24aの長手方向両側寄りには天板21の前記切欠凹部30に係合する係合片38が切り起し形成してある。
【0034】
前面板24は図6に示すように、その係合片38を天板21の切欠凹部30に係合すると共に、下取付片24cを取付棧31の支持横片34aに載置して仮止めし、下取付片24cよりビス39を取付棧31の前側上向片34に螺合して取付けられる。
【0035】
このようであるから、前面板24を簡単に取り付けできるし、簡単に外すこともできる。
【0036】
前記空気取入口25は図5に示すように、円形部25aに一対の溝状部25bを形成したものである。この一対の溝状部25bは円形部25aの中心に対して相対向し、側面板22、後面板23の空気取入口25の一対の溝状部25bを結ぶ直線Xは垂直線Yに対して所定角度(例えば45度)だけずれており、側面板22の空気取入口25の下の溝状部25bが前面側で、上の溝状部25bが後面側に位置している。
【0037】
(空気取入口に電動式シャッタを取付ける構造)
図7は左の側面板22に電動式シャッタを取付け、前面板を外した状態の一部破断正面図、図8は図7のA−A断面図である。左の側面板22の空気取入口25を開口させ、その側面板22の内面における空気取入口25の周縁に取付部材40を取付ける。この場合には前面板24を前もって取り外して行なう。
【0038】
前記取付部材40は図9ないし図12に示すように、矩形状(例えば正方形状)の基板41と、この基板41の中央部に後方に向けて一体的に設けた筒状の接続用ダクト42と、基板41の第1の対角線方向に相対向した2つのコーナー部に後方に向けて一体的に設けたL字状に折曲した一対の取付片43と、基板41における取付片43を設けたコーナー部とは異なる一方のコーナー部(基板41の第2の対角線方向に相対向した一方のコーナー部)を境とした2辺部に前方に向けて一体的に設けた鉤形状の第1受け片44、第2受け片45と、基板41の周縁に後方に向けて一体的に設けたフランジ片46と、基板41における取付片43を設けたコーナー部とは異なる他方のコーナー部(基板41の第2の対角線方向に相対向した他方のコーナー部)付近に一体的に設けたナット部材47より成る。
【0039】
前記接続用ダクト42、取付片43、フランジ片46は一枚の板を折り曲げ等の加工をして一体的に構成され、取付片43には透孔48が形成してある。前記第1・第2受け片44,45はフランジ片46の一部分を切り起して形成してあり、ナット部材47は基板41の一部分をバーリング加工して基板41の前後面に開口したねじ孔としてある。
【0040】
前記側面板22には一対のネジ部材50が取付けてある。このネジ部材50はブラケット51にネジ杆52を固着したものであり、そのブラケット51は一対の支持片53と一対の押え片54を有する。具体的にはブラケット51は長方形状の板をほぼコ字状に折り曲げて一対の支持片53とし、その折り曲げ部の一部分を切り起して一対の押え片54としてある。
【0041】
前記ネジ部材50は図8に示すように空気取入口25の溝状部25bに挿入されて支持片53と押え片54で側面板22を挟持するようにして取付けられる。これにより、ネジ部材50は側面板22に位置決めして取付けられるし、そのネジ部材50を簡単に取付け、外しすることができる。
【0042】
前記ネジ部材50のネジ杆52は取付部材40の取付片43の透孔48に挿通し、そのネジ杆52にナット部材、例えば蝶ナット55を図7、図8に示すように螺合して取付部材40を側面板22の内面に取付けられる。この時、第1受け片44が上向きコ字状となり、第2受け片45が横向きコ字状となるようにする。
【0043】
これにより、図7に示すように取付部材40の接続用フランジ42が側面板22の空気取入口25より外方に突出して給気ダクト56内に嵌まり込む。
【0044】
なお、給気ダクト56に嵌まり込む接続用ダクト42の外周に発泡ゴムなどの弾性体のパッキン(図示せず)を装着して給気ダクト56と接続用フランジ42の接続部を気密化しても良い。
【0045】
電動式シャッタ60は図9と図13と図14に示すように円形の筒体61内に円形のシャッタ62を軸63で回転自在に設け、筒体61に取付けた電動モータ64で軸63を回転するようにしてあり、その電動モータ64はカバー65で覆われている。
【0046】
前記筒体61の一方の開口端には矩形状(例えば正方形状)の取付板66が一体的に設けてあり、この取付板66は矩形状で周縁部が折り曲げられてフランジ片66aとしてあると共に、4つのコーナー部近くに透孔67がそれぞれ形成してある。前記筒体61の他方の開口端寄り外面にはダクトフランジ68が嵌合して取付けてある。
【0047】
前記電動式シャッタ60は取付板66の1つのコーナー部を境とした2辺部を取付部材40の第1受け片44と第2受け片45に嵌め込んで前後方向、左右方向に位置決めすると共に、仮支持する。
【0048】
これにより、取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61が合致するし、取付部材40のナット部材67と取付板66の前記1つのコーナー部と対角線上に対向する1つのコーナー部付近の透孔67が合致し、その透孔67よりボルト部材、例えば蝶ボルト69をナット部材67に螺合して取付ける。
【0049】
このようであるから、電動式シャッタ60の取付板66における給気ボックス20の後面板寄り(奥側)の下部分を仮支持し、取付板66における給気ボックス20の前面板寄り(手前側)の上部分の透孔67より蝶ボルト69を基板41のナット部材67に螺合することで電動式シャッタ60を取付けできる。
【0050】
したがって、フード本体1に給気ボックス20を取付けた状態で、前面板24を外すことにより電動式シャッタ60を側面板22の内面に簡単に取付けできる。
【0051】
また、電動式シャッタ60の筒体61に一体的に設けた取付板66が取付部材40の基板41に接し、その筒体61と取付部材40の接続用ダクト42が連続するし、その部分の空気洩れがないので、シャッタ62を開くことで給気ダクト56、接続用ダクト42、筒体61を通して室外の空気が給気ボックス20内にスムーズに空気洩れなく流入するし、シャッタ62を閉じることで給気ボックス20内に室外の空気が入り込むことを確実に防止できる。
【0052】
なお、前述の電動式シャッタ60の取付板66と取付部材40の基板41との間に円環状のパッキンを介在して組付ければ空気洩れをより一層確実に防止できる。
【0053】
また、取付部材40の基板41と取付片43とは離隔しているから、基板41と電動式シャッタ60の取付板66を接触させても取付部材40を取付けるネジ部材50、蝶ナット55と取付板66が干渉することがない。
【0054】
また、取付部材40を給気ボックス20の内部から側面板22の内面に取付けることで、その取付部材40の接続用ダクト42が空気取入口25を通して側面板22より外方に突出して給気ダクト56内に嵌まり込むので、給気ボックス20の側面板22と壁体57との間隔が著しくせまい場合でも給気ボックス20と給気ダクト56を接続できる。
【0055】
また、ボルト部材50、取付部材40は給気ボックス20の内部から外すことができるので、他方(右側)の側面板22、天板21、後面板23のいずれか1つの空気取入口25を開口してボルト部材50、取付部材40を給気ボックス20の内部から取付けて電動式シャッタ60を取付できる。
【0056】
したがって、給気ボックス20の上面、左側面、右側面、後面のいずれにも給気ダクト56を接続できるから、建屋構造、厨房の間取り、配置、配列などに応じた向きに給気ダクト56を取付けできる。
【0057】
なお、右の側面板22に取付部材40を取付ける場合には、取付部材40を左の側面板22に取付ける状態に対して90度回転して第2受け片45が上向きコ字状で、第1受け片44が横向きコ字状になるようにして取付ける。
【0058】
このようにすれば、電動式シャッタ60を左の側面板22に取付ける場合と同様にして取付けできる。
【0059】
また、取付部材40、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内部から取付け、外しできるから、レンジフードを据付けた状態で電動式シャッタ60、接続用フランジ42と筒体61との連続する部分等を保守、点検できるし、部品の交換も容易である。
【0060】
前記フード本体1の天板2に取付けた排気用ダクト15は図15に示すように、取付用横板80に円弧状の前面縦板81と一対の側面縦板82と後面縦板83を一体的に設け、その取付用横板80に入口84、後面縦板83に出口85を形成したものである。前記後面縦板83の出口85周縁にネジ穴86を形成してある。
【0061】
前記排気用電動式シャッタ16は図15に示すように前述の給気ボックス20内に取付ける電動式シャッタ60と同一となり、その取付板66の透孔67と排出用ダクト15の後面縦板83に形成したネジ穴86が合致するようにしてある。
【0062】
このようであるから、排気用ダクト15に取付ける電動式シャッタと給気ボックス20内に取付ける電動式シャッタが共通となり、製作上有利となる。なお、排気ダクト17は、その端部が電動式シャッタの筒体61に設けたダクトフランジ68に嵌め込まれるように取付けられる。
【0063】
【発明の効果】
第1の発明によれば、取付部材40の接続用ダクト42と給気ダクト56が連続するし、その接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61が連続するので、電動式シャッタ60のシャッタ62を電動モータ64で開作動すれば室外の空気を給気ダクト56、接続用ダクト42、筒体61、給気ボックス20、給気口26を通して室内に給気できるし、電動式シャッタ60のシャッタ62を電動モータ64で閉作動すれば給気ダクト56と給気ボックス20内で遮断されて室外の空気が室内に流れ込むことを防止できる。
また、取付部材40を給気ボックス20の内部から内面に取付けることで接続用ダクト42を空気取入口25を通して給気ボックス20の外面より外方に突出させて給気ダクト56と接続できるので、給気ボックス20と厨房の壁体が著しく接近している場合でも給気ダクト56と給気ボックス20を連続でき、かつ取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61を確実に連続できる。
【0064】
また、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内面に取付けてあるから、そのシャッタ62を閉作動すれば室外の空気が給気ボックス20内に入り込むことがなく、冬期においてレンジフード未使用時に室外の冷気によって室内の温度が低下することを確実に防止できる。
【0065】
また、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内面に取付部材40を介して取付けたので、その電動式シャッタ60の電動モータ64への配線は給気ボックス20より簡単に行える。
【0066】
また、給気ボックス20の天板21、左右の側面板22、後面板23に形成した空気取入口25のいずれか1つを開口できると共に、前記取付部材40は着脱自在であるから、給気ボックス20の前面以外の他の面に電動式シャッタ60を取付けでき、給気ボックス20の上面、左右側面、後面に給気ダクトを接続する場合でも電動式シャッタ60を取付けできる。
【0067】
また、取付部材40、電動式シャッタ60は給気ボックス20の内部から取付け、外しできるので、レンジフードを据付けた状態で電動式シャッタ60、接続用ダクト42と筒体61との連続する部分等を保守、点検できるし、部品の交換も容易である。
【0068】
第2の発明によれば、電動式シャッタ60の筒体61を取付部材40の第1・第2受け片44,45に接することで電動式シャッタ60が位置決めされ、取付部材40の接続用ダクト42と電動シャッタ60の筒体61が位置合せされるから、電動式シャッタ60を給気ボックス20の内面に簡単に取付けできる。
【0069】
第3の発明によれば、給気ボックス20の左側面、右側面に取付部材40を取付ける際に、取付部材40を90度回転して取付けることで第1・第2受け片44,45が給気ボックス20の奥側下方となるし、ナット部材47が給気ボックス20の手前側上方となるから、電動式シャッタ60の取付板66の奥側下部を第1・第2受け片44,45に接して位置決めし、前記取付板66の手前側上部の透孔67からボルト部材を基板4のナット部材47に螺合して電動式シャッタ60を取付けることができる。したがって同一の取付部材40を用いて給気ボックス20の左側面、右側面に電動式シャッタ60を簡単に取付けできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す給排気式レンジフードの側面図である。
【図2】本発明の実施例を示す給排気式レンジフードの正面図である。
【図3】本発明の実施例を示す給排気式レンジフードの平面図である。
【図4】本発明の実施例を示す給排気式レンジフードの背面図である。
【図5】給気ボックスの分解斜視図である。
【図6】給気ボックスの縦断面図である。
【図7】給気ボックスの取付状態を示す一部破断正面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】取付部材とボルト部材と電動式シャッタの分解斜視図である。
【図10】取付部材の正面図である。
【図11】取付部材の側面図である。
【図12】取付部材の底面図である。
【図13】電動式シャッタの一部破断正面図である。
【図14】電動式シャッタの一部破断平面図である。
【図15】排気用ダクトと排気用電動式シャッタの一部の斜視図である。
【符号の説明】
1…フード本体、2…天板、9…排気用ファンユニット、15…排気用ダクト、16…排気用電動式シャッタ、20…給気ボックス、25…空気取入口、26…給気口、31…取付棧、40…取付部材、41…基板、42…接続用ダクト、43…取付片、44…第1受け片、45…第2受け片、47…ナット部材、50…ネジ部材、51…ブラケット、52…ネジ杆、55…蝶ナット、60…電動式シャッタ、61…筒体、62…シャッタ、64…電動モータ、66…取付板、67…透孔、69…蝶ボルト、86…ボルト孔。
Claims (3)
- フード本体1と、このフード本体1内に設けられた排気用ファンユニット9と、この排気用ファンユニット9の排出側に接続した排気ダクト17と、前記フード本体1の上面に取付けられ前面板24に給気口26を有する給気ボックス20と、この給気ボックス20に接続した給気ダクト56を備え、
前記給気ボックス20の天板21、左右の側面板22、後面板23には空気取入口25が、通常時には閉塞され、かつ使用時に開口できるようにそれぞれ形成してあり、そのいずれか1つの空気取入口25が開口し、
前記給気ボックス20の内面における開口した空気取入口25周縁部に、前記給気ダクト56が接続される接続用ダクト42を備えた取付部材40を、その接続用ダクト42が空気取入口25よりも外方に突出して着脱自在に取付け、
筒体61内にシャッタ62を電動モータ64で開・閉位置に移動自在に取付けて電動式シャッタ60とし、
この電動式シャッタ60を前記取付部材40に、その筒体61と接続用ダクト42が連続して着脱自在に取付けたことを特徴とする給排気式レンジフード。 - 前記取付部材40に第1受け片44と第2受け片45を90度位置をずらしてそれぞれ設け、
前記電動式シャッタ60の筒体61に前記第1・第2受け片44,45に接して取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61を位置合せする部分を設けたことを特徴とする請求項1記載の給排気式レンジフード。 - 前記取付部材40を、矩形状の基板41に接続用ダクト42を設け、この基板41における対角線方向に対向した一方のコーナー部付近に第1受け片44と第2受け片45を90度位置をずらして設け、他方のコーナー部付近にナット部材47を設けたものとし、
前記電動式シャッタ60の筒体61に矩形状の取付板66を設け、この取付板66における第1の対角線方向に相対向した2つのコーナー部近くに透孔67をそれぞれ形成したものとし、
前記取付板66の第2の対角線方向に相対向した一方のコーナー部における2辺部を前記第1・第2受け片44,45に接して取付部材40の接続用ダクト42と電動式シャッタ60の筒体61を位置合せし、前記取付板66の1つの透孔67よりボルト部材をナット部材47に螺合して電動式シャッタ60を取付部材40に取付けた請求項1記載の給排気式レンジフード。
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JPH09159241A JPH09159241A (ja) | 1997-06-20 |
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JP31433295A Expired - Lifetime JP3692463B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 給排気式レンジフード |
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-
1995
- 1995-12-01 JP JP31433295A patent/JP3692463B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH09159241A (ja) | 1997-06-20 |
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