JPH07330336A - 酸化スズ(iv)膜の成膜方法 - Google Patents

酸化スズ(iv)膜の成膜方法

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JPH07330336A
JPH07330336A JP15036694A JP15036694A JPH07330336A JP H07330336 A JPH07330336 A JP H07330336A JP 15036694 A JP15036694 A JP 15036694A JP 15036694 A JP15036694 A JP 15036694A JP H07330336 A JPH07330336 A JP H07330336A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バッファ層等を形成する必要や単結晶基板を用
いる必要がなく、製造工程を簡素化でき、しかも所望の
配向性を有する酸化スズ(IV)膜を容易に且つ確実に
広い成膜条件にて成膜することを可能にする酸化スズ
(IV)膜の成膜方法を提供する。 【構成】酸化スズ(IV)膜の成膜方法は、(C49
2Sn(OCOCH32を含有するアルコール溶液を加
熱された基体上に噴霧して、(200)面配向を有する
高配向性の酸化スズ(IV)膜を基体上に成膜する。あ
るいは又、(C494Snを含有するアルコール溶液
を加熱された基体上に噴霧して、(110)面配向を有
する高配向性の酸化スズ(IV)膜を基体上に成膜す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高配向性を有する酸化
スズ(IV)膜の成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学的安定性、耐磨耗性、光透過性、赤
外線反射性、電気導電性等に優れた酸化スズ(IV)膜
は、物理的な成膜法である真空蒸着法、スパッタ法等
や、化学的な成膜法であるスプレー熱分解法、CVD
法、ゾルゲル法等によって基体上に成膜することができ
る。そして、かかる酸化スズ(IV)膜は、耐磨耗膜、
装飾膜、熱線反射膜、透明導電膜等に広く利用されてお
り、あるいは又、半導体ガスセンサーに用いられてい
る。
【0003】近年、(110)面配向を有する酸化スズ
(IV)膜は大きな電気受感率を有すること、あるいは
又、大きなガス検出感度を示すことが知られてきた。例
えば、文献「酸化スズスパッタ薄膜におけるガス感度特
性と粒子配向性の相関性」、柳 在相 他、Journal of
the Ceramic Society of Japan, 100 [9], 1992, pp11
65-1168 を参照のこと。この文献には、酸化スズ(I
V)膜の(110)面の配向度が大きくなるに従い、酸
化スズ(IV)膜のガス検出感度が上昇することが報告
されている。尚、この文献では、酸化スズ(IV)膜は
専らスパッタ法にて成膜されている。
【0004】ガラス等や酸化ケイ素膜等の非晶質材料か
ら成る基体上に酸化スズ(IV)膜を形成した場合、基
板表面の影響を受けて酸化スズ(IV)の結晶成長が阻
害され、酸化スズ(IV)膜の膜厚が0.5μm以下の
領域では十分な導電性が得られないとされている(例え
ば、特開昭61−227946号公報参照)。この公開
公報においては、かかる問題に対処するために、フッ素
がドープされた酸化スズから成る透明導電膜の下地膜と
して、選択的結晶配向をもたせるためのフッ素がドープ
されていない酸化スズ膜をガラス基板上に設け、フッ素
がドープされた酸化スズの透明導電膜の(211)面の
結晶配向性を強調させて、低抵抗化を図っている。そし
て、フッ素がドープされていない酸化スズ膜は、真空蒸
着法、スパッタ法、イオンプレーティング法等の物理的
成膜法、あるいはCVD法やスプレー法にて成膜され、
フッ素がドープされた酸化スズ膜はCVD法にて成膜さ
れる。尚、出発材料として、テトラメチルスズ、テトラ
エチルスズ等のアルキルスズ化合物、四塩化スズ、二塩
化スズ等の塩化スズ化合物、2メチルスズジクロライ
ド、モノブチルスズトリクロライド等のアルキル塩化ス
ズ化合物、ジブチルスズジアセテート等のアルキルスズ
アセテート化合物が示されている。
【0005】(200)面配向を有する酸化スズ(I
V)膜が大きな電気導電性を示すこと、あるいは膜表面
に凹凸を形成し易く光閉じ込め効果に優れることが知ら
れてきた。酸化スズ(IV)膜を、例えば太陽電池や液
晶表示装置等の透明導電膜として用いる場合、酸化スズ
(IV)膜の電気導電性は出来る限り低いことが要求さ
れる。また、酸化スズ(IV)膜を太陽電池の透明導電
膜として用いる場合、広いスペクトル範囲に亙って無反
射条件を満たすことが要望され、そのために、透明導電
膜にある大きさの凹凸を形成して多重反射により入射光
を半導体層に導く手段が取られている。
【0006】このような酸化スズ(IV)膜の結晶配向
性が光閉じ込め効果や比抵抗に影響を与えることは、例
えば特開平2−258691号公報から公知である。こ
の公開公報によれば、SnCl4・5H2Oと、フッ化ア
ンモニウム(NH4F)あるいは塩化アンチモン(Sb
Cl3)とを水等の溶媒に溶解した透明導電膜の原料溶
液を用意する。そして、かかる原料溶液を霧化して、ガ
ラス基板上に透明導電膜を形成する。この際、基板温度
が高くなると、酸化スズ(IV)膜は(110)面に配
向し、光閉じ込め効果が低下するとされている。それ
故、基板温度を先ず350〜450゜Cとして酸化スズ
(IV)膜を成膜し、次いで、基板温度を高くして酸化
スズ(IV)を成膜する2段階の成膜を行っている。こ
れによって、(200)面に配向した酸化スズ(IV)
膜をガラス基板上に成膜することができる。
【0007】あるいは又、例えば、ガラス基板と酸化ス
ズ膜との間に酸化ジルコニウム(ZrO2)を主成分と
する下地膜を介在させて酸化スズ膜の(200)面の結
晶配向性を高めることによって、酸化スズ膜の低抵抗化
を図る技術が、特開昭61−227945号公報から公
知である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の技
術においては、ガラス等の非晶質材料を用いる場合、高
配向性を有する酸化スズ(IV)膜を得るためには、基
板と酸化スズ(IV)膜との間に下地膜や一種のバッフ
ァ層を設ける必要があり、あるいは又、2段階での成膜
工程を必要とする。しかしながら、このような下地膜や
バッファ層の形成は煩雑であり、成膜に余分な工程を必
要とし、酸化スズ(IV)膜の製造コストの上昇を招く
という問題がある。また、2段階での成膜は基板温度の
変更に時間を要し、しかも、成膜工程が複雑になるとい
う問題もある。基板として単結晶材料を用いることによ
って基板上に高配向性を有する酸化スズ(IV)膜を成
膜することは可能であるが、基板のコスト上昇を招き、
あるいは又、基板の選択幅を狭めるといった問題があ
る。
【0009】従来の技術においては、酸化スズ(IV)
膜の配向性の制御を成膜条件に基づき行うために、例え
ば(110)面配向を有する酸化スズ(IV)の成膜条
件は極く限られた条件(例えば、基板温度が約400゜
C以上)でしかなく、しかも配向性は左程優れたもので
はない。
【0010】従来の技術においては、酸化スズ(IV)
の成膜材料(出発材料)を選択することによって酸化ス
ズ(IV)膜の配向性を制御することは行われていな
い。
【0011】物理的な成膜法である真空蒸着法で酸化ス
ズ(IV)膜を成膜する場合、真空設備が必要とされ、
製造コストの面で不利である。また、化学量論的な面や
ステップカバレッジの面でも問題が多い。CVD法は酸
化スズ(IV)膜の製造コスト面では有利であるが、所
望の配向性を有する酸化スズ(IV)膜を成膜するため
の成膜条件幅が狭いという問題がある。
【0012】従って、本発明の目的は、バッファ層等を
形成する必要や単結晶基板を用いる必要がなく、製造工
程を簡素化でき、しかも所望の配向性を有する酸化スズ
(IV)膜を容易に且つ確実に広い成膜条件にて成膜す
ることを可能にする酸化スズ(IV)膜の成膜方法を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化スズ(I
V)膜の成膜方法は、基本的には所謂スプレー熱分解法
に基づいている。そして、所定の面を有する高配向性の
酸化スズ(IV)膜を成膜するために、適切な有機スズ
化合物原料を選択することを本質的な特徴とする。
【0014】即ち、上記の目的を達成するための本発明
の第1の酸化スズ(IV)膜の成膜方法は、(C49
2Sn(OCOCH32を含有するアルコール溶液を加
熱された基体上に噴霧して、(200)面配向を有する
高配向性の酸化スズ(IV)膜を基体上に成膜すること
を特徴とする。
【0015】本発明の第1の酸化スズ(IV)膜の成膜
方法においては、アルコール溶液中の(C492Sn
(OCOCH32含有濃度は、SnO2換算で0.1重
量%以上10重量%以下、より好ましくは0.1重量%
乃至3重量%、一層好ましくは0.1重量%乃至1重量
%であることが望ましい。アルコール溶液中の(C
492Sn(OCOCH32含有濃度が10重量%を
越えると、基体の加熱温度によっては、酸化スズ(I
V)膜が結晶質とはならず、非晶質となる虞れがある。
また、0.1重量%未満では、配向性の低い微結晶質に
なり易くなる傾向にある。種々の実験により、上記の範
囲内では、アルコール溶液中の(C492Sn(OC
OCH32含有濃度が低いほど、高い(200)面配向
を有する酸化スズ(IV)膜を得ることができることが
判明した。
【0016】基体の加熱温度は、355゜C乃至580
゜C、より好ましくは430゜C乃至530゜C、一層
好ましくは480乃至530゜Cであることが望まし
い。基体の加熱温度が355゜C未満では、酸化スズ
(IV)膜の(200)面の配向性が急激に低下する。
また、基体の加熱温度が580゜Cを越えると、酸化ス
ズ(IV)が膜化せずに、粉体状の酸化スズ(IV)が
生成し易くなる。種々の実験の結果、上記の範囲内で
は、基体の加熱温度が高いほど、高い(200)面配向
を有する酸化スズ(IV)膜を得ることができることが
判った。
【0017】本発明の第1の酸化スズ(IV)膜の成膜
方法においては、(C492Sn(OCOCH32
含有するアルコール溶液を、基体上に1×10-3乃至5
×10-2cm3/秒・cm2、好ましくは5×10-3乃至
1×10-2cm3/秒・cm2、噴霧することが望まし
い。(C492Sn(OCOCH32を含有するアル
コール溶液を基体単位面積(1cm2)上に噴霧する量
が5×10-2cm3/秒・cm2を越えると、基体の温度
変化が大きくなり、高い配向性を有する酸化スズ(I
V)膜を基体上に成膜できなくなる虞れがある。一方、
基体上への噴霧量が1×10-3cm3/秒・cm2未満で
は、微結晶から成る配向性の低い膜となり易い。
【0018】あるいは又、本発明の第1の酸化スズ(I
V)膜の成膜方法においては、基体上に成膜される酸化
スズ(IV)膜の成長速度を、0.5nm/秒乃至40
nm/秒、より好ましくは1乃至10nm/秒とするこ
とが望ましい。酸化スズ(IV)膜の成長速度が40n
m/秒を越えると、(200)面配向が急激に低下す
る。また、酸化スズ(IV)膜の成長速度が0.5nm
/秒未満では、微結晶から成る配向性の低い膜が成膜さ
れ易くなる傾向にある。種々の実験によれば、上記の範
囲内では、酸化スズ(IV)膜の成長速度が遅いほど、
高い(200)面配向を有する酸化スズ(IV)膜を得
ることができることが判明した。
【0019】上記の目的を達成するための本発明の第2
の酸化スズ(IV)膜の成膜方法は、(C494Sn
を含有するアルコール溶液を加熱された基体上に噴霧し
て、(110)面配向を有する高配向性の酸化スズ(I
V)膜を基体上に成膜することを特徴とする。この場
合、アルコール溶液中の(C494Sn含有濃度は、
SnO2換算で1重量%以上20重量%以下、より好ま
しくは1重量%以上10重量%以下であることが望まし
い。アルコール溶液中の(C494Sn含有濃度が2
0重量%を越えると、基体の加熱温度によっては、酸化
スズ(IV)膜が結晶質とはならず、非晶質となる虞れ
がある。また、1重量%未満では、膜は微結晶質になり
易く、配向性が低下する。
【0020】更には、(C494Snを含有するアル
コール溶液を、1×10-3乃至5×10-2cm3/秒・
cm2、より好ましくは5×10-3乃至1×10-2cm3
/秒・cm2、基体に噴霧することが望ましい。噴霧量
が1×10-3cm3/秒・cm2未満では、微結晶から成
る膜が生成し易く、配向性が低下する。一方、5×10
-2cm3/秒・cm2を越えると、基体の温度変化が大き
くなり、高い配向性を有する酸化スズ(IV)膜を基体
上に成膜できなくなる虞れがある。
【0021】上記の目的を達成するための本発明の第3
の酸化スズ(IV)膜の成膜方法は、(C494Sn
を加熱された基体上に噴霧して、(110)面配向を有
する高配向性の酸化スズ(IV)膜を基体上に成膜する
ことを特徴とする。この場合、(C494Snを、基
体上に3×10-4乃至5×10-2cm3/秒・cm2、好
ましくは1×10-3乃至1×10-2cm3/秒・cm2
噴霧することが望ましい。噴霧量が3×10-4cm3
秒・cm2未満では、膜が微結晶質となり易く、配向性
が低下する。一方、5×10-2cm3/秒・cm2を越え
ると、基体の温度変化が大きくなり、高い配向性を有す
る酸化スズ(IV)膜を基体上に成膜できなくなる虞れ
がある。
【0022】本発明の第2又は第3の酸化スズ(IV)
膜の成膜方法においては、基体の加熱温度を280゜C
乃至580゜C、好ましくは315゜C乃至480゜
C、更に好ましくは340゜C乃至480゜Cとするこ
とが望ましい。基体の加熱温度が280゜C未満では、
(C494Snが熱分解せず、酸化スズ(IV)膜が
形成されない。一方、基体の加熱温度が580゜Cを越
えると、酸化スズ(IV)が膜化せずに、粉体状の酸化
スズ(IV)が生成し易くなる傾向にある。各種の実験
によれば、上記の範囲内では、基体の加熱温度が低いほ
ど、高い(110)面配向を有する酸化スズ(IV)膜
を得ることができる。
【0023】更には、本発明の第2又は第3の酸化スズ
(IV)膜の成膜方法においては、基体上に成膜される
酸化スズ(IV)膜の成長速度を、0.1乃至10nm
/秒、より好ましくは0.1乃至1nm/秒とすること
が望ましい。酸化スズ(IV)膜の成長速度が10nm
/秒を越えると、(110)面配向が急激に低下する。
また、酸化スズ(IV)膜の成長速度が0.1nm/秒
未満では、膜が微結晶質になり易く、配向性が低下する
傾向にある。各種の実験によれば、上記の範囲内では、
酸化スズ(IV)膜の成長速度が低いほど、高い(11
0)面配向を有する酸化スズ(IV)膜を得ることがで
きる。
【0024】本明細書において、酸化スズ(IV)膜と
は、SnO2膜だけでなく、化学量論的な組成からずれ
たSnOX(但し、1<X<2))をも包含する。
【0025】
【作用】本発明においては、特定の配向性を有する酸化
スズ(IV)膜を成膜するために特定の有機スズ化合物
原料を用いる。従って、基体上に予めバッファ層等を形
成する必要や単結晶基板を用いる必要がなく、製造工程
を簡素化できる。また、酸化スズ(IV)膜の配向性は
如何なる原料を用いるかによって専ら規定されるので、
所望の配向性を有する酸化スズ(IV)膜を容易に且つ
確実に広い成膜条件にて成膜することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0027】先ず、本発明の実施に適したスプレー熱分
解装置の概要を、図1を参照して説明する。スプレー熱
分解装置は、有機スズ化合物原料供給部10と、キャリ
アガス供給部20と、霧化部30と、基体保持部40か
ら構成されている。有機スズ化合物原料供給部10は、
有機スズ化合物原料貯蔵部11と、ポンプ12と、流量
計13と、配管14から成る。また、キャリアガス供給
部20は、例えば圧縮ガス生成・供給装置21と、流量
計22と、配管23から成る。霧化部30は、二流体式
スプレーガンである。基体保持部40には基体50が保
持される。そして基体保持部40に備えられたヒータ4
1によって、基体50を所定の温度に加熱する。基体5
0の側面に接触させたシース型熱電対(図示せず)によ
って基体50の温度を測定し、PIDコントローラによ
ってヒータ41を制御した。これによって、有機スズ化
合物原料を基体50に噴霧していない状態における基体
50の温度を所定の一定の温度に保持した。尚、基体の
加熱温度とは、このような、有機スズ化合物原料を基体
50に噴霧していない状態における基体50の温度を意
味する。
【0028】酸化スズ(IV)膜の基体50上での成長
は間欠法にて行った。1回の有機スズ化合物の基体50
への吹き付けによって、基体50は15〜25゜C下降
する。それ故、有機スズ化合物の基体50への吹き付け
後、基体50の温度が所定の温度に回復してから、再び
有機スズ化合物の基体50への吹き付けを行うことを繰
り返した。尚、1回の有機スズ化合物の基体50への吹
き付け時間を1秒間とした。また、霧化部30へ供給さ
れる圧縮空気の圧力をゲージ圧1kg/cm2とした。
【0029】各実施例において、基体50として、米
国、コーニング社、コーニング#7059ガラス(25
mm×25mm×1mm)を用いた。霧化部30から基
体50までの距離を25cmとした。また、アルコール
としては、イソプロピルアルコール変性(13.6%)
エチルアルコールを用いた。
【0030】また、酸化スズ(IV)膜の配向性は、高
速電子回折法及びX線回折法にて評価した。X線回折装
置として、島津製作所、XD−610型X線回折装置を
用い、CuKα線を用いた。成長した酸化スズ(IV)
膜の全ての結晶面からのX線積分強度の総和ΣIhkl
対する(hkl)面からのX線積分強度Ihklの百分率
を配向度αとした。 α=(Ihkl/ΣIhkl)×100
【0031】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
酸化スズ(IV)膜の成膜方法に関する。酸化スズ(I
V)膜を成膜するための有機スズ化合物原料として(C
492Sn(OCOCH32を含有するエチルアルコ
ール溶液を用いた。アルコール溶液中の(C492
n(OCOCH32含有濃度を、SnO2換算で1重量
%とした。
【0032】図1に示したスプレー熱分解装置を用いて
基体50上に酸化スズ(IV)膜を成膜した。基体50
を基体保持部40に保持し、ヒータ41によって基体5
0を所定の温度(480゜C)に加熱した。1回のエチ
ルアルコール溶液噴霧量を4×10-3cm3/秒・cm2
として、基体50上に酸化スズ(IV)膜を成膜した。
基体上に成膜される酸化スズ(IV)膜の成長速度を3
nm/秒とした。
【0033】厚さ9nmの膜を基体上に成膜した時点
で、反射型高速電子回折法にて膜の測定を行ったとこ
ろ、膜は酸化スズ(IV)から成り、しかも、既に(2
00)面に優先配向していた。このように、(200)
面配向を有する極めて薄い酸化スズ(IV)膜は、従来
の技術からは得られるものではなく、本発明の酸化スズ
(IV)膜の成膜方法によって初めて得られたものであ
る。更に成膜を続け、膜厚約0.3μmの酸化スズ(I
V)膜を得た後、かかる酸化スズ(IV)膜の配向性の
評価をX線回折法にて行った。その結果、得られた酸化
スズ(IV)膜は(200)面に高配向していることが
判った。各(hkl)面からのX線積分強度の総和ΣI
hklに対する(hkl)面からのX線積分強度Ihklの百
分率である配向度αの値を以下に示す。 (200)面 α=93% (110)面 α= 0% (101)面 α= 0% (211)面 α=0.5% (310)面 α=5.8% (301)面 α=0.7% その他の面 α=トレース
【0034】以上のように、本発明の酸化スズ(IV)
膜の成膜方法においては、基体表面にバッファ層を設け
る必要がなく、しかも成膜中に成膜条件を変更すること
なく、成膜の初期段階から高配向性を有する酸化スズ
(IV)膜を成膜することができる。
【0035】(実施例2)基体50の加熱温度を430
゜Cとした以外は実施例1と同様の方法で基体上に(2
00)面配向を有する酸化スズ(IV)膜を成膜した。
酸化スズ(IV)膜の(200)面の配向度αを測定し
たところ、54%と大きな値を示した。尚、その他の面
の配向度αは以下のとおりであった。 (200)面 α=53.8% (110)面 α= 3.7% (101)面 α= 5.6% (211)面 α=19.0% (310)面 α= 4.6% (301)面 α=13.3% その他の面 α=トレース
【0036】(実施例3)実施例3は、本発明の第2の
酸化スズ(IV)膜の成膜方法に関する。酸化スズ(I
V)膜を成膜するための有機スズ化合物原料として(C
494Snを含有するエチルアルコール溶液を用い
た。アルコール溶液中の(C494Sn含有濃度を、
SnO2換算で5重量%とした。
【0037】図1に示したスプレー熱分解装置を用いて
基体50上に酸化スズ(IV)膜を成膜した。基体50
を基体保持部40に保持し、ヒータ41によって基体5
0を所定の温度(480゜C)に加熱した。1回のエチ
ルアルコール溶液噴霧量を4×10-3cm3/秒・cm2
として、基体50上に酸化スズ(IV)膜を成膜した。
基体上に成膜される酸化スズ(IV)膜の成長速度を1
nm/秒とした。
【0038】厚さ約0.1μmの成膜された膜におい
て、酸化スズ(IV)膜が形成されており、しかも(1
10)面に優先配向していることがX線回折法によって
確認された。尚、酸化スズ(IV)膜の(110)面の
配向度αを測定したところ、77%と大きな値を示し
た。尚、その他の面の配向度αは以下のとおりであっ
た。 (110)面 α=77.1% (200)面 α= 7.9% (101)面 α= 3.0% (211)面 α=10.4% (310)面 α= 1.6% (301)面 α= 0 % その他の面 α=トレース
【0039】(実施例4)基体50の加熱温度を340
゜Cとし、アルコール溶液中の(C494Sn含有濃
度をSnO2換算で10重量%とした以外は実施例3と
同様の方法で基体上に(110)面配向を有する酸化ス
ズ(IV)膜を成膜した。酸化スズ(IV)膜の(11
0)面の配向度αを測定したところ、91%と大きな値
を示した。尚、その他の面の配向度αは以下のとおりで
あった。 (110)面 α=91.0% (200)面 α= 0.5% (101)面 α= 0 % (211)面 α= 6.7% (310)面 α= 1.0% (301)面 α= 0.8% その他の面 α=トレース
【0040】先に説明した、文献「酸化スズスパッタ薄
膜におけるガス感度特性と粒子配向性の相関性」におい
ては、酸化スズ(IV)膜の配向性の評価を、 F110=(I110/(I110+I101+I211)) にて行い(但し、各Iは積分強度)、F110=0.75
を得ている。この式を用いて、実施例3及び実施例4に
て得られた(110)面配向を有する酸化スズ(IV)
膜の配向性を評価すると、 実施例3: F110=0.85 実施例4: F110=0.93 となる。この結果からも、従来技術よりも優れた配向性
を有する酸化スズ(IV)膜を本発明によって成膜する
ことができることが判る。
【0041】(実施例5)実施例5は、本発明の第3の
酸化スズ(IV)膜の成膜方法に関する。酸化スズ(I
V)膜を成膜するための有機スズ化合物原料として(C
494Snを単独で用いた。
【0042】図1に示したスプレー熱分解装置を用いて
基体50上に酸化スズ(IV)膜を成膜した。基体50
を基体保持部40に保持し、ヒータ41によって基体5
0を所定の温度(480゜C)に加熱した。1回の(C
494Sn液の噴霧量を2×10-3cm3/秒・cm2
として、基体50上に酸化スズ(IV)膜を成膜した。
基体上に成膜される酸化スズ(IV)膜の成長速度を5
nm/秒とした。
【0043】厚さ約0.1μmの成膜された膜におい
て、酸化スズ(IV)膜が形成されており、しかも(1
10)面に優先配向していることがX線回折法によって
確認された。尚、酸化スズ(IV)膜の(110)面の
配向度αを測定したところ、75%と大きな値を示し
た。尚、その他の面の配向度αは以下のとおりであっ
た。 (110)面 α=74.8% (200)面 α=12.6% (101)面 α= 2.3% (211)面 α= 6.6% (310)面 α= 2.1% (301)面 α= 1.6% その他の面 α=トレース
【0044】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した条件や数値は例示であり、
適宜変更することができる。基体としては、ソーダライ
ム・シリケートガラス、アルミノシリケートガラス、硼
珪酸塩ガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、石
英ガラス等の各種ガラスに限定されず、酸化スズ(I
V)膜をその上に形成すべき各種無機材料膜や有機材料
膜等を用いることができる。アルコールとしては、エチ
ルアルコール以外にも、イソプロピルアルコール、ブタ
ノール等を用いることができる。有機スズ化合物の噴霧
においては、圧縮空気だけでなく、加圧窒素ガス、加圧
アルゴンガス等と加圧酸素ガスとの混合ガス等を用いる
こともできる。基体上に成膜された酸化スズ(IV)膜
に対してアニール処理を施してもよい。
【0045】本発明の第1の態様に係る酸化スズ(I
V)膜の成膜方法によって得られた(200)面配向を
有する酸化スズ(IV)膜は、例えば液晶表示装置やエ
レクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、
エレクトロクロミック表示装置等の各種表示装置におけ
る透明導電膜に適用することができる。また、太陽電池
の反射防止膜を兼ねた透明導電膜にも適用することがで
きる。これらの場合、必要に応じて、有機スズ化合物原
料に適宜フッ素(F)やアンチモン(Sb)の化合物か
ら成るドーパントを添加したり、有機スズ化合物原料の
霧化と同時にドーパントを霧化することによって、成膜
された酸化スズ(IV)膜をドーピングし、酸化スズ
(IV)膜の一層の低抵抗化を図ることができる。更に
は、ガラスから成る基体からのナトリウムやカリウム等
のアルカリ成分の析出防止のために、例えばSiO2
ら成るアルカリバリア層を基体の表面に形成しておいて
もよい。更には、必要に応じて、酸化スズ(IV)膜の
表面に保護層や反射防止層等を設けてもよい。
【0046】本発明の第2若しくは第3の態様に係る酸
化スズ(IV)膜の成膜方法によって得られた(11
0)面配向を有する酸化スズ(IV)膜は、例えば、可
燃性ガス検出用の薄膜素子型半導体ガスセンサーに適用
することができる。この場合、酸化スズ(IV)膜に
は、例えばSb23やTa25を添加する。これによっ
てSn4+の一部がSn3+に変化し、n形半導体が得られ
る。尚、酸化スズ(IV)膜を半導体ガスセンサーに適
用する場合、必要に応じて、PdCl2、ThO2等の各
種増感剤を添加することができる。
【0047】更に、本発明の酸化スズ(IV)膜の成膜
方法を用いて、薄膜抵抗器、赤外線反射膜(例えば、P
ETフィルム表面に酸化スズ(IV)膜を成膜した透明
断熱フィルムへの適用)、冷凍ショーケース用の曇り止
め用の窓の通電加熱体、電気部品の帯電防止用の導電
膜、Cuをドープした酸化物フォトクロミック材料を作
製することが可能である。
【0048】あるいは又、特開昭63−23128号公
報に開示されたような光空間変調素子に本発明の酸化ス
ズ(IV)膜の成膜方法を適用することができる。この
場合には、本発明の酸化スズ(IV)膜の成膜方法に基
づき、サファイア、LiF等の単結晶、石英、ガラス等
のガラス系材料から成る基板の上に高配向性を有する酸
化スズ(IV)膜から成る導電性結晶軸配向膜を成膜し
た後、その上に、例えばSr2KNb515、タンタルニ
オブ酸カリウム等から成る強誘電体層を積層する。更に
その上に、II−VI族系、カルゴゲン系、IV族系及
びGeC、SiC系あるいは有機系光伝導体材料から成
る光伝導体層を積層し、この光伝導体層の表面及び基板
の裏面に透明電極を形成する。こうして、光空間変調素
子を作製することができる。
【0049】本発明の酸化スズ(IV)膜の成膜方法
を、更に、レンズの表面コーティングといった耐磨耗
膜、あるいはショーウインドウにおける装飾膜の形成に
適用することもできる。
【0050】
【発明の効果】本発明の酸化スズ(IV)膜の成膜方法
によれば、基体上に予めバッファ層等を形成する必要や
単結晶基板を用いる必要がなく、製造工程を簡素化でき
る。また、酸化スズ(IV)膜の配向性は使用する原料
によって専ら規定されるので、所望の配向性を有する酸
化スズ(IV)膜を容易に且つ確実に広い成膜条件にて
成膜することができる。
【0051】しかも、本発明の酸化スズ(IV)膜の成
膜方法をスプレー熱分解法にて行うので、製造設備も大
掛かりなものが必要でなく、酸化スズ(IV)膜の製造
コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化スズ(IV)膜の成膜方法の実施
に適したスプレー熱分解装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
10 有機スズ化合物原料供給部 11 有機スズ化合物原料貯蔵部 12 ポンプ 13 流量計 14 配管 20 キャリアガス供給部 21 圧縮ガス生成・供給装置 22 流量計 23 配管 30 霧化部 40 基体保持部 41 ヒータ 50 基体

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(C492Sn(OCOCH32を含有
    するアルコール溶液を加熱された基体上に噴霧して、
    (200)面配向を有する高配向性の酸化スズ(IV)
    膜を基体上に成膜することを特徴とする酸化スズ(I
    V)膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】アルコール溶液中の(C492Sn(O
    COCH32含有濃度は、SnO2換算で0.1重量%
    以上10重量%以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】アルコール溶液中の(C492Sn(O
    COCH32含有濃度は、SnO2換算で0.1重量%
    以上1重量%以下であることを特徴とする請求項1に記
    載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  4. 【請求項4】基体の加熱温度を355゜C乃至580゜
    Cとすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  5. 【請求項5】基体の加熱温度を430゜C乃至530゜
    Cとすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  6. 【請求項6】(C492Sn(OCOCH32を含有
    するアルコール溶液を、基体上に1×10-3乃至5×1
    -2cm3/秒・cm2、噴霧することを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の酸化スズ(I
    V)膜の成膜方法。
  7. 【請求項7】基体上に成膜される酸化スズ(IV)膜の
    成長速度を、0.5乃至40nm/秒とすることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の酸
    化スズ(IV)膜の成膜方法。
  8. 【請求項8】(C494Snを含有するアルコール溶
    液を加熱された基体上に噴霧して、(110)面配向を
    有する高配向性の酸化スズ(IV)膜を基体上に成膜す
    ることを特徴とする酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  9. 【請求項9】アルコール溶液中の(C494Sn含有
    濃度は、SnO2換算で1重量%以上20重量%以下で
    あることを特徴とする請求項8に記載の酸化スズ(I
    V)膜の成膜方法。
  10. 【請求項10】(C494Snを含有するアルコール
    溶液を、1×10-3乃至5×10-2cm3/秒・cm2
    基体に噴霧することを特徴とする請求項8又は請求項9
    に記載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  11. 【請求項11】(C494Snを加熱された基体上に
    噴霧して、(110)面配向を有する高配向性の酸化ス
    ズ(IV)膜を基体上に成膜することを特徴とする酸化
    スズ(IV)膜の成膜方法。
  12. 【請求項12】(C494Snを、基体上に3×10
    -4乃至5×10-2cm3/秒・cm2、噴霧することを特
    徴とする請求項11に記載の酸化スズ(IV)膜の成膜
    方法。
  13. 【請求項13】基体の加熱温度を280゜C乃至580
    ゜Cとすることを特徴とする請求項8乃至請求項12の
    いずれか1項に記載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  14. 【請求項14】基体の加熱温度を315゜C乃至480
    ゜Cとすることを特徴とする請求項8乃至請求項12の
    いずれか1項に記載の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
  15. 【請求項15】基体上に成膜される酸化スズ(IV)膜
    の成長速度を、0.1乃至10nm/秒とすることを特
    徴とする請求項8乃至請求項14のいずれか1項に記載
    の酸化スズ(IV)膜の成膜方法。
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