JPH07329594A - 液圧クラッチの操作力軽減装置 - Google Patents

液圧クラッチの操作力軽減装置

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JPH07329594A
JPH07329594A JP12404994A JP12404994A JPH07329594A JP H07329594 A JPH07329594 A JP H07329594A JP 12404994 A JP12404994 A JP 12404994A JP 12404994 A JP12404994 A JP 12404994A JP H07329594 A JPH07329594 A JP H07329594A
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JP
Japan
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clutch
piston body
cylinder
force
operating
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JP12404994A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kamo
正博 加茂
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、操作力が操作部材の操作早さ
に影響されず、かつ、操作部材を一定位置で保持する保
持力を軽くできる。 【構成】 クラッチレバー12への操作入力をいったん
停止して、クラッチ18を例えば半クラッチなどの状態
で保持させるときにはシリンダー室24には、ある程度
の液圧が作用し、ピストン体28はこの作用する液圧で
第1のスプリング29の付勢力に抗して一方側区画24
aが拡がる方向に移動する。また、クラッチレバー12
の保持力を所定以上に保持すれば、チェックバルブ30
は連通孔34を閉じる。このチェックバルブ30の閉じ
た状態においては、クラッチ作動用シリンダー20から
の戻り圧力は、チェックバルブ室26で受け止められる
ことになり、マスターシリンダー装置16にまでは及ば
ない。したがって、小さな力でクラッチ18を半クラッ
チ等の状態に保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば二輪車、三輪
車、四輪車などの車両またはクラッチ搭載機器における
クラッチレバー等の操作部材に対するクラッチ操作入力
をクラッチ液の液圧に変換するマスターシリンダー装置
の出力側と、当該変換液圧でクラッチを作動させる作動
用シリンダーの入力側との間に介在させてクラッチ操作
力を軽減する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動二輪車等の車両において、
運転者のクラッチを操作する力は、エンジンの大きさに
比例して大きくなる。そのため、大型の自動二輪車にお
いてはワイヤを介してクラッチの断続を行う機械式クラ
ッチに代わって、油圧(液圧の一種)によって大きな操
作力が得られる油圧式クラッチが広く用いられるように
なっている。この油圧式クラッチにおいては、交互に重
ねられた複数枚のクラッチディスクおよびクラッチプレ
ートとこれらの部材を接続するために押圧するクラッチ
スプリングなどからなるクラッチを備えたものが一般的
で、クラッチレバーを握って油圧を発生させることによ
り、前記クラッチスプリングをプッシュロッドを介して
逆方向に押圧してクラッチディスクとクラッチプレート
との係合を解放してクラッチを切り、エンジンの回転力
を遮断するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の油圧クラッチにおいては、クラッチレバーを握
る握力を緩めてクラッチを徐々に接続する場合、クラッ
チレバーの操作が重く感じられ、クラッチの微調整が難
しくなるという不具合があった。これに対して、既に特
開昭61−268531号公報で油圧クラッチが提案さ
れている。この公報記載の油圧クラッチにおいては、図
7に示すように、クラッチレバーの作動で油圧を発生す
るマスターシリンダーaからクラッチシリンダーbに向
かう油路途中に逆止弁cおよびオリフィスdを設けてお
り、クラッチの切り操作(クラッチレバーを握る)のと
きには解放した逆止弁cを通って油圧をシリンダーbに
供給して早くクラッチが切れるようになっていて、一
方、クラッチの切り操作(クラッチレバーを戻す)のと
きにはオリフィスdで油路を絞ってクラッチがゆっくり
と戻るようになっている。
【0004】しかしながら、上記の技術においても、ク
ラッチを止めておいて、ゆっくり戻すときには操作力は
重く、早く戻すときには軽くなる。よって、クラッチレ
バーの戻す早さにより操作力が変化する。また、操作力
が戻す早さにより変化するためにクラッチの微妙な操作
がしずらいという問題点がある。また、クラッチを半ク
ラッチ(ハーフクラッチ)等のストロークの途中状態の
一定位置で休止させてその位置で保持するときには、そ
の保持力は軽減できないという問題点がある。
【0005】なお、前記の問題点に対して複雑な構成の
液圧制御機器を構成したのでは、構造が複雑で部品点数
の多いものになるため、例えば自動二輪車などの小型車
両に搭載するのに不適切なものである。また、既設の液
圧クラッチ装置の構成を大幅に変えるのはコストの上昇
を招き好ましくない。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、簡単な構造で、操作力が操作
部材の操作早さに影響されず、かつ、操作部材を一定位
置で保持する保持力を軽くできる液圧クラッチの操作力
軽減装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
課題を解決するため、操作部材に対するクラッチ操作入
力をクラッチ液の液圧に変換するマスターシリンダー装
置の出力側と、当該変換液圧でクラッチを作動させる作
動用シリンダーの入力側との間に介在するクラッチ操作
力軽減装置であって、ピストン体を摺動自在に内挿する
ものであってピストン体で仕切られた一方側区画が前記
マスターシリンダ装置に連通するシリンダー室と、シリ
ンダー室とは隔壁を隔てて隣接しかつ隔壁に形成された
連通孔によりシリンダー室に連通すると共に前記作動用
シリンダーと当該連通孔との間に連通孔を開閉する弁体
が配設された弁体室と、前記シリンダー室の一方側区画
の容積を減少させる方向にピストン体を付勢するピスト
ン体付勢部と、弁体を前記連通孔を閉じる方向に付勢す
る弁体付勢部と、前記シリンダー室にピストン体が内挿
された状態でピストン体と一体に動作して前記隔壁の連
通孔に出没しかつピストン体が一方側区画の容積が所定
以下になるまで移動したときに前記連通孔が開くように
前記弁体を作動させる突状部とを備え、前記ピストン体
付勢部の付勢力が弁体付勢部の付勢力より強くされてい
ることを特徴とする液圧クラッチの操作力軽減装置の構
成を有する。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、例えばクラッチを切
る操作をするときには、シリンダー室は、ピストン体を
摺動自在に内挿するものであってピストン体で仕切られ
た一方側区画が前記マスターシリンダ装置に連通し、ま
た、弁体室は、シリンダー室とは隔壁を隔てて隣接しか
つ隔壁に形成された連通孔によりシリンダー室に連通す
ると共に前記作動用シリンダーと当該連通孔との間に連
通孔を開閉する弁体が配設されているので、操作部材を
通常のクラッチ操作の強さで操作すると、マスターシリ
ンダー装置からクラッチ液の液圧が出力されて、この液
圧がシリンダー室の一方側区画に作用する。この液圧
は、当該一方側区画を拡張する方向にピストン体を作動
させ、かつ、弁体を開く方向に作動させる。弁体が開け
ば、シリンダー室に作用する液圧は、連通孔から弁体室
さらにはクラッチ作動用シリンダーに伝搬し、クラッチ
を作動させる。
【0009】ここで、操作部材への操作入力をいったん
停止して、クラッチを例えば半クラッチなどの状態で保
持させるときには、操作部材を停止した状態で保持すれ
ばシリンダー室には、ある程度の液圧が作用する。ピス
トン体はこの作用する液圧でピストン体付勢部の付勢力
に抗して一方側区画が拡がる方向に移動する。また、こ
の液圧は弁体にも作用するが、弁体は弁体付勢部で連通
孔を閉じる方向に付勢されかつ弁体室側からクラッチ作
動用シリンダーからの戻り圧力が作用しているので、操
作部材の保持力を所定以上に保持すれば(シリンダー室
内液圧を所定圧以上に保持すれば)、弁体は連通孔を閉
じる。この弁体の閉じた状態においては、クラッチ作動
用シリンダーからの戻り圧力は、弁体室で受け止められ
ることになり、シリンダー室ひいてはマスターシリンダ
ー装置にまでは及ばない。したがって、小さな力でクラ
ッチを所定の状態に保持することができる。
【0010】さらに操作部材の操作入力を例えばクラッ
チを入れる方向にしたときには、マスターシリンダー装
置から前記シリンダー室に入力されるクラッチ液の液圧
は、低下する。これにより、液圧がピストン体に作用す
る力ではピストン付勢体の付勢力に抗し切れなくなる
と、ピストン体は前記シリンダー室の一方側区画の容積
を減少させる方向に移動する。このピストン体の動きに
よりそれと一体に突状部が動作して移動するため、突状
部は前記隔壁の連通孔に没し、ピストン体が一方側区画
の容積が所定以下になるまで移動したときに前記連通孔
が開くように前記弁体を作動させる。この場合、前記ピ
ストン体付勢部の付勢力が弁体付勢部の付勢力より強く
されているので、シリンダー室内の圧力の低い状態では
弁体は確実に開き、クラッチ作動用シリンダーからの戻
りクラッチ液を停留させることなくスムーズにマスター
シリンダー装置に戻す。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。本発明の実施例は自動二輪車に備えられた
液圧クラッチ(例えば油圧クラッチ)の操作力軽減装置
である。図1は、当該操作力軽減装置が自動二輪車に備
えられているハンドルの左側グリップ周辺と液圧の経路
の説明図である。図2〜図4は当該操作力軽減装置の詳
細な構成および作動の説明図である。図5は当該操作力
軽減装置のピストン体の詳細な構成説明図、図6は当該
操作力軽減装置の作動説明図である。
【0012】図1に示すように、実施例の操作力軽減装
置10は、クラッチレバー(操作部材に相当)12に対
する車両運転者のクラッチ操作(クラッチレバー12を
グリップ14と共に握って揺動させる)入力をクラッチ
液の液圧に変換するマスターシリンダー装置16の出力
側16aと、当該変換液圧でクラッチ18を作動させる
作動用シリンダー20の入力側20aとの間を繋ぐクラ
ッチホースなどの管路22の途中(マスターシリンダー
装置16あるいは作動用シリンダー20に隣接したり、
一体になっていてもよい)に介在するものである。
【0013】図2に示すように、前記操作力軽減装置1
0は、概略管状の筒部10aと該筒部10a中央部から
枝状に延びた枝筒部10bとを有し、枝筒部10bの端
部が一側の管路22a介してマスターシリンダー装置1
6に繋がり、筒部10aの一端部10a1が作動用シリ
ンダー20に繋がっている。前記筒部10aには、主
に、クラッチ液の流通経路上にシリンダー室24とチェ
ックバルブ室(弁体室に相当)26とが形成され、シリ
ンダー室24内にピストン体28および第一のスプリン
グ(ピストン体付勢部に相当)29が配設され、チェッ
クバルブ室26内に例えば金属ボールからなるチェック
バルブ(弁体に相当)30および第2のスプリング(弁
体付勢部に相当)31が配設される。
【0014】前記シリンダー室24は、ピストン体28
を摺動自在に内挿する円筒形状の内周面を有するもので
あって、ピストン体28で仕切られた一方側区画24a
が前記マスターシリンダ装置16に枝筒部10b内に形
成されたクラッチ液路40を介して連通する。前記チェ
ックバルブ室26は、シリンダー室24とは隔壁32を
隔てて隣接しかつ隔壁32に形成された連通孔34によ
りシリンダー室24に連通すると共に当該連通孔34と
前記作動用シリンダー20との間に連通孔34を開閉す
るチェックバルブ30が配設されたものである。
【0015】第1のスプリング29は、前記シリンダー
室24の一方側区画24aの容積を減少させる方向にピ
ストン体28を付勢するものである。第2のスプリング
31は、チェックバルブ30を前記連通孔34を閉じる
方向に付勢するものである。
【0016】前記ピストン体28には、前記シリンダー
室24にピストン体28が内挿された状態でピストン体
28と一体に動作して前記隔壁32の連通孔34に出没
しかつピストン体28が一方側区画24aの容積が所定
以下になるまで移動したときに前記連通孔34が開くよ
うに前記チェックバルブ30を作動させる概略円柱形状
の突状部36が一体に形成されている。
【0017】また、ピストン体28は、図5に詳細に示
すように、外観が概略砲弾形状を呈しており、一方側に
突状部36が設けられ他方側に第1のスプリング29を
内挿する凹部38が形成されている。ピストン体28の
一方側端部28aはシリンダー室24の一方側区画24
aの内周部に対応した外形形状に形成される。また、当
該先端部28aには、ピストン体28がシリンダー室2
4内でチェックバルブ室26方向端部に位置したとき
に、クラッチ液路40のシリンダー室24への開口部4
0aを当該先端部28aで塞がないように逃がし溝42
が形成されている。この逃がし溝42はピストン体28
の中心軸の放射方向に沿って適宜箇所に例えば2〜4つ
形成されている。ピストン体28の軸方向中央部の外周
にはその外周を取り巻いてO(オー)リング44を嵌入
する嵌入溝46が形成されている。
【0018】前記シリンダー室24の内径と比較して連
通孔34の開口径が小さく形成されている。また、前記
第1のスプリング29の付勢力は第2のスプリング31
の付勢力より強くされている。なお、マスターシリンダ
ー装置16と操作力軽減装置10との間のクラッチ液路
は管路22aで形成されており、操作力軽減装置10の
枝筒部10bの端部には、前記管路22a端部がユニオ
ンボルト50で連通状態で固定されている。また、操作
力軽減装置10と作動用シリンダー20との間のクラッ
チ液路は管路22bで形成されており、筒部10aの一
端部10a1には、前記管路22b端部がユニオンボル
ト54で連通状態で固定されている。なお、筒部10a
の他端部10a2は外部に解放する孔56aの空いたボ
ルト56が締着されている。
【0019】次に実施例の作用を説明する。図6は実施
例の操作力軽減装置10においての、クラッチレバー1
2のストロークとクラッチレバー12の押圧力(マスタ
ーシリンダー装置16から出力される液圧に変換され
る)との関係を説明するものである。図6において、区
間(I)ではクラッチレバー12を比較的強く握ってス
トロークさせたとの関係(図2に対応する)を示し、区
間(II)はクラッチレバー12のストロークをやめてク
ラッチ18を一定の状態に保持しているときの関係(図
3に対応する)を示し、区間(III)は、クラッチレバ
ー12を戻すストロークをさせているときの関係(図4
に対応する)を示す。
【0020】例えばクラッチ18を切る操作をするとき
には、クラッチレバー12を通常のクラッチ操作の強さ
で操作すると、マスターシリンダー装置16からクラッ
チ液の液圧が出力されて、この液圧が管路22aを介し
てシリンダー室24の一方側区画24aに作用する。図
2に示すように、この液圧は、当該一方側区画24aを
拡張する方向にピストン体28を作動させ、かつ、チェ
ックバルブ30を開く方向に作動させる。チェックバル
ブ30が開けば、シリンダー室24に作用する液圧は、
連通孔34からチェックバルブ室26さらには管路22
bを介して前記作動用シリンダー20に伝搬し、クラッ
チ18を切り方向に作動させる。この場合のクラッチレ
バー12の操作力は、前記区間(I)の力を必要とし、
その操作力がクラッチの切り動作に作用する。
【0021】ここで、クラッチレバー12への操作入力
をいったん停止して、クラッチ18を例えば半クラッチ
などの状態で保持させるときには、クラッチレバー12
を停止した状態で保持すればシリンダー室24には、あ
る程度の液圧が作用する。図3に示すように、ピストン
体28はこの作用する液圧で第1のスプリング29の付
勢力に抗して一方側区画24aが拡張する方向に移動し
た状態に維持される。また、この液圧はチェックバルブ
30にも作用するが、チェックバルブ30は第2のスプ
リング31で連通孔34を閉じる方向に付勢されかつチ
ェックバルブ室26側からクラッチ作動用シリンダー2
0からの戻り圧力が作用しているので、図6の区間(I
I)に示すように、クラッチレバー12の保持力(操作
力)を所定以上(図6中の力P以上に)に保持すれば
(シリンダー室内液圧を所定圧以上に保持すれば)、チ
ェックバルブ30は連通孔34を閉じる。このチェック
バルブ30の閉じた状態においては、クラッチ作動用シ
リンダー20からの戻り圧力は、チェックバルブ室26
で受け止められることになり、シリンダー室24ひいて
はマスターシリンダー装置16にまでは及ばない。した
がって、小さな力でクラッチを半クラッチ等の状態に保
持することができる。また、クラッチ18の保持操作の
操作力は、切り操作の時の操作力よりも図6に示す軽減
分のように軽減することができる。
【0022】さらにクラッチレバー12の操作入力を例
えばクラッチ18を入れる(繋ぐ)方向、つまり、クラ
ッチレバー12を戻す操作を行うと、操作力軽減装置1
0は、図4の状態になる。すなわち、図4に示すよう
に、操作力軽減装置10からクラッチ液はマスターシリ
ンダー装置16に戻り、マスターシリンダー装置16か
ら前記シリンダー室24に入力されるクラッチ液の液圧
は低下する。したがって、その液圧がピストン体28に
作用する力では第1のスプリング29の付勢力に抗し切
れなくなるため、ピストン体28は前記シリンダー室2
4の一方側区画24aの容積を減少させる方向に移動す
る。このピストン体28の動きによりそれと一体に突状
部36が動作して移動するため、突状部36は前記隔壁
32の連通孔34に没して行く。ピストン体28がチェ
ックバルブ室26方向に移動して一方側区画24aの容
積が所定以下になるまで移動したときに突状部36は前
記連通孔34が開くように前記チェックバルブ30を作
動させる。
【0023】この場合、前記第1のスプリング29の付
勢力が第2のスプリング31の付勢力より強くされてい
るので、シリンダー室24内の圧力の低い状態では、ピ
ストン体28はチェックバルブ室26方向に移動して各
スプリング29および31同士がつり合ったところでピ
ストン体28の移動は停まる。したがって、チェックバ
ルブ30は確実に開き、シリンダー室24とチェックバ
ルブ室26とは連通するため、クラッチ作動用シリンダ
ー20からの戻りクラッチ液は停留させることなくスム
ーズにマスターシリンダー装置16に戻る。前記図6に
おいて、区間(II)の状態で、クラッチレバー12の操
作力を力P未満に小さくすれば、破線で示すような種々
のクラッチレバーストロークにおいても、区間(III)
に移りスムーズにクラッチレバー12は戻る。
【0024】なお、前記実施例では、自動二輪車に搭載
される液圧クラッチの操作力軽減装置を例示したが本発
明の実施範囲はこれに限定されず液圧クラッチを有する
他の種の車両例えば三輪車、四輪車あるいは他の機器に
搭載されるクラッチに用いることができるものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、操作
力が操作部材の操作早さに影響されずに、操作部材を一
定位置で保持する保持力を軽くできる。また、ピストン
体や弁体をシリンダー室や弁体室に設けて構成できるの
で簡単な構造である。また、部品点数が少ないため安価
かつ故障が起こりにくい。さらに、本発明装置はマスタ
ーシリンダー装置および作動用シリンダーとは、別体の
ため、従来の液圧クラッチに取り付けるだけで本発明装
置は作動する。したがって、ほとんど変更なしに本発明
装置を取り付けて本発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる操作力軽減装置が自動
二輪車に備えられているハンドルの左側グリップ周辺と
液圧の経路の説明図である。
【図2】図1の操作力軽減装置の詳細な構成および作動
の説明図である。
【図3】図1の操作力軽減装置の詳細な構成および作動
の説明図である。
【図4】図1の操作力軽減装置の詳細な構成および作動
の説明図である。
【図5】図1の操作力軽減装置のピストン体の詳細な構
成説明図である。
【図6】図1の操作力軽減装置の作動説明図である。
【図7】従来のマスターシリンダー装置の例の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 操作力軽減装置 12 クラッチレバー 14 グリップ 16 マスターシリンダー装置 18 クラッチ 20 作動用シリンダー 24 シリンダー室 24a 一方側区画 26 チェックバルブ室 28 ピストン体 29 第1のスプリング 30 チェックバルブ 31 第2のスプリング 32 隔壁 34 連通孔 36 突状部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材に対するクラッチ操作入力をク
    ラッチ液の液圧に変換するマスターシリンダー装置の出
    力側と、当該変換液圧でクラッチを作動させる作動用シ
    リンダーの入力側との間に介在するクラッチ操作力軽減
    装置であって、ピストン体を摺動自在に内挿するもので
    あってピストン体で仕切られた一方側区画が前記マスタ
    ーシリンダ装置に連通するシリンダー室と、シリンダー
    室とは隔壁を隔てて隣接しかつ隔壁に形成された連通孔
    によりシリンダー室に連通すると共に前記作動用シリン
    ダーと当該連通孔との間に連通孔を開閉する弁体が配設
    された弁体室と、前記シリンダー室の一方側区画の容積
    を減少させる方向にピストン体を付勢するピストン体付
    勢部と、弁体を前記連通孔を閉じる方向に付勢する弁体
    付勢部と、前記シリンダー室にピストン体が内挿された
    状態でピストン体と一体に動作して前記隔壁の連通孔に
    出没しかつピストン体が一方側区画の容積が所定以下に
    なるまで移動したときに前記連通孔が開くように前記弁
    体を作動させる突状部とを備え、前記ピストン体付勢部
    の付勢力が弁体付勢部の付勢力より強くされていること
    を特徴とする液圧クラッチの操作力軽減装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030050237A (ko) * 2001-12-18 2003-06-25 현대자동차주식회사 빠른 응답 성능을 갖는 차량용 클러치의 마스터실린더
KR100423325B1 (ko) * 2001-11-01 2004-03-18 현대자동차주식회사 퀵 응답 성능을 갖는 차량용 클러치의 마스터실린더
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