JPH07329240A - 配管材料 - Google Patents

配管材料

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JPH07329240A
JPH07329240A JP12271094A JP12271094A JPH07329240A JP H07329240 A JPH07329240 A JP H07329240A JP 12271094 A JP12271094 A JP 12271094A JP 12271094 A JP12271094 A JP 12271094A JP H07329240 A JPH07329240 A JP H07329240A
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steel pipe
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piping
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Yoshihiro Okano
嘉宏 岡野
Shoichi Osuga
昭一 大須賀
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、難燃性、美観の良好な配管材料を提
供する。 【構成】 外周に、 【化1】 なる構造を主体とし結晶化度が30%以上の樹脂を基材と
し膜厚が10〜2000μmの樹脂被覆層が設けられている配
管材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は厨房配管などに適する耐
熱性、難燃性、美観の良好な配管材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、厨房廻りに使用される配管材料は
亜鉛めっき鋼管が使用されている。しかし、亜鉛めっき
面の色調は単一であり、かつ色ムラがあるという問題点
があり、美麗な配管材料が求められていた。
【0003】そこで、外観がより美麗な配管材料とし
て、塩化ビニルを外周面に被覆した塩化ビニル被覆鋼管
およびポリエチレンを外周面に被覆したポリエチレン被
覆鋼管が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厨房配
管は局所的に200℃以上の高温に達し塩化ビニル被覆鋼
管は塩化ビニルの耐熱温度が低いため、厨房配管に使用
した場合、塩化ビニルが劣化してしまうという問題点が
ある。また、ポリエチレン被覆鋼管も塩化ビニルと同様
に耐熱温度が低く、さらに自己消火性がないため防火貫
通区間に使用できないという問題点がある。
【0005】本発明は、これらの問題点を解決して、耐
熱性、難燃性、美観の良好な配管材料を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するべく鋭意検討の結果、フェニレン骨格
【化2】 を有し、かつ結晶化部分を30%以上有する樹脂が良好な
耐熱性を有しており、さらに、これらのフェニレン骨格
を有する樹脂の中でも樹脂自体が難燃性を有するものは
【化3】 なる構造を主体とする樹脂であることがわかった。
【0007】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
ものであり、鋼管の外周に、
【化4】 なる構造を主体とし結晶化度が30%以上の樹脂を基材と
し膜厚が10〜2000μmの配管材料が設けられている断熱
被覆鋼管によって前記の目的を達成したものである。
【0008】本発明で使用される樹脂は
【化5】 で表される重合体、すなわちポリフェニレンサルファイ
ドであってもよく、また、このポリフェニレンサルファ
イドを含む共重合体であってもよい。その場合ポリフェ
ニレンサルファイド部分は少なくとも50重量%以上であ
り、好ましくは70重量%以上である。この樹脂の結晶化
度は30%以上であり、好ましくは35%以上、特に好まし
くは40%以上である。
【0009】冷却速度を遅くすることにより結晶化度を
30%以上とすることができる。結晶化度はX線回折、核
磁気スペクトル、密度、溶融熱などから求めることがで
きる。
【0010】この樹脂の中にはその性能を損なわない範
囲でポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ジエ
ン系ポリマー、ポリサルフォン系ポリマー、フッ素ポリ
マー、ポリケトン、シリコン、ポリイミド、エポキシ、
フェノキシ、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリア
クリル、ポリフェニレンエーテル、液晶ポリマー、など
の他の樹脂をブレンド、アロイなどすることもできる。
また、その性能を損なわない範囲で彩色のための着色材
をはじめ、必要に応じてガラス、ガラス繊維、炭素繊
維、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、グラファイ
ト、二硫化モリブデン等の無機充填材、改質材、分散
材、レベリング剤、沈降防止剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤などの添加剤を添加することができる。
【0011】いずれにしても樹脂被覆層には上記のポリ
フェニレンサルファイド系樹脂を30重量%以上、好まし
くは50重量%以上、特に好ましくは60重量%以上、含む
ことが必要である。
【0012】被覆膜厚としては10〜2000μm、好ましく
は10〜1000μm、特に好ましくは20〜100μmが適当で
ある。これは10μm未満であると、機械的外力を受けた
場合、鋼管が露出する可能性が大きく、かつ、均一に被
覆することが難しいためである。また、2000μmより厚
く被覆すると経済的でなく、かつ、被覆方法も押出被覆
方法に限定されるからである。
【0013】鋼管への被覆方法は押出被覆法、粉体塗装
法、塗料化しての塗装方法などが可能であり、樹脂は
水、溶剤などに分散もしくは溶解させることにより塗料
化できる。塗料化しての塗装方法としてはスプレー塗
り、ヘラ付け、ハケ塗り、ローラー塗り、シゴキ塗りな
どの通常の手段を用いることができる。また、鋼管面を
前処理として、ブラスト処理、酸洗、脱脂、化成処理
(クロメート処理等)などのひとつもしくは複数を行う
こともできる。
【0014】鋼管と樹脂被覆層の接着性向上のためにプ
ライマーを用いることができる。このプライマーは鋼管
面と樹脂被覆面の両方と接着性が良いものであり、エポ
キシ、シアノアクリレート、シリコーン、ポリイミドな
どのプライマーが好適である。プライマー層の膜厚は5
〜300μm程度、好ましくは10〜50μm程度でよい。
【0015】鋼管の外周面には鋼管と樹脂被覆層、プラ
イマーとの接着性向上や耐食性の向上のために金属被覆
を用いることができる。この金属被覆は特に限定される
ものではなく、通常の耐食性金属を用いればよい。被覆
方法も特に限定されるものではないが、メッキ法、溶射
法などが好適である。また、この金属被覆面を前処理と
して、ブラスト処理、酸洗、脱脂、化成処理などのひと
つもしくは複数を行うこともできる。
【0016】
【実施例】
実施例1〜39 25A SGPに表1の方法で樹脂被覆層と形成し、実施
例1〜39の配管材料とした。なお、被覆材料としては、
塗料用として中興化成(株)SX−100、SF−601、SH
−100、RX−100、RF−201、RF−302、RF−40
3、粉体用として中興化成(株)RS−200、PK−200、
PR−200、押出用として東レ(株)A504、A310MX0
4、A604Sを用い、除冷することにより結晶化部分を30
%以上となるように被覆した。また、プライマーとして
は、中興化成(株)FP−001、東芝シリコーン(株)TE2
101、TSE322を使用した。
【0017】比較例1 25A SGPに樹脂被覆層として塩化ビニルを用い、表
1の方法で樹脂被覆層を形成して比較例1の配管材料と
した。
【0018】比較例2 25A SGPに樹脂被覆層としてポリエチレンを用い、
表1の方法で樹脂被覆層を形成して比較例2の配管材料
とした。
【0019】比較例3 25A SGPに表1の方法で東レ(株)A310MX04を急冷
することにより結晶化部分を25%となるよう形成し、比
較例3の配管材料とした。
【0020】実施例1〜39、比較例1、2、3の配管材
料について、250℃×10hrで放置した場合の異常の有
無、および3秒間バーナーによって火をあてた場合の燃
焼性を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表から明らかなように実施例の配管材料は
十分な耐熱性と難燃性を示し、ベージュ、シルバー、メ
タリック、黒、茶、緑など良好な美観であった。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば配管材料
が鋼管の外周面に
【化6】 なる構造を主体とし結晶化度が30%以上の樹脂を基材と
し膜厚が10〜2000μmの樹脂被覆層を設けたので、耐熱
性、難燃性、美観の良好な配管材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の配管材料の一例の断面図である。
【図2】 本発明の配管材料の他の一例の断面図であ
る。
【図3】 本発明の配管材料の一例の断面図である。
【図4】 本発明の配管材料の一例の断面図である。
【符号の説明】
1…鋼管 2…金属被覆層 3…プライマー層 4…樹脂被覆層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 R 0823−4F C09D 181/02 PML F16L 9/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の外周に、 【化1】 なる構造を主体とし結晶化度が30%以上の樹脂を基材と
    し膜厚が10〜2000μmの樹脂被覆層が設けられている配
    管材料
  2. 【請求項2】 鋼管と樹脂被覆層の間にプライマーを介
    していることを特徴とする請求項1に記載の配管材料
  3. 【請求項3】 鋼管が外周面に金属被覆されていること
    を特徴とする請求項1、2に記載の配管材料
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093469A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体

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