JPH07329207A - 合成樹脂製の一端開口型筒状容器及びその製造用型装置並びに製造方法 - Google Patents

合成樹脂製の一端開口型筒状容器及びその製造用型装置並びに製造方法

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JPH07329207A
JPH07329207A JP12660694A JP12660694A JPH07329207A JP H07329207 A JPH07329207 A JP H07329207A JP 12660694 A JP12660694 A JP 12660694A JP 12660694 A JP12660694 A JP 12660694A JP H07329207 A JPH07329207 A JP H07329207A
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tapered
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    • B29C45/26Moulds
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    • B29L2031/715Caulking cartridges

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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】コーキング管のようにストレート状の同部を備
えた合成樹脂製の一端開口型筒状容器を、強度低下や美
感の問題を生じることなく射出成形法にて容易に製造で
きるようにする。 【構成】胴部2のうち肩部3寄りの部位にテーパ部2a
を形成して、このテーパ部2aを割り型式の第1金型1
1で支持した状態で、中子状の第3金型13を引き抜
く。テーパ部2aは殆ど無視し得る程度で足りるから、
美感上の問題はなく、且つ、溝を形成するものではない
ため強度が低下することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建物の補修に使
用するコーキング剤(シール剤)を充填するコーキング
管のように、一端を開口したストレート状筒状の胴部の
他端に蓋状の肩部を連接し、この肩部に、雄ねじ付きの
筒状の口部を連接して成る合成樹脂製の一端開口型筒状
容器及びその製造用型装置並びにその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コーキング管のような容器を合成樹脂の
射出成形法で一体成形すると、製造コストを低減するこ
とができる。この場合、前記コーキング管のように口部
に雄ねじを造形した筒状容器を合成樹脂の射出成形法に
て製造するための型装置は、口部の外面を成形するため
の第1金型と、胴部の外周面を成形するための第2金型
と、容器の内面を成形するための中子状の第3金型とで
構成されており、第1金型を、容器の半径方向に沿って
密着・離反する2つのブロック体から成る割り型にして
いる。
【0003】そして、三つの金型で囲われた部位に形成
されたキャビティに溶融した合成樹脂を注入し、合成樹
脂が固まってから、第1金型で口部を掴んだ状態で第3
金型、第2金型の順で第1金型から引き離し、最後に、
第1金型のブロック体を離反させることによって型抜き
するようにしている。この場合、コーキング管のように
直径に対する長さの比率が大きいと、第3金型(中子
型)を抜き取るに際して、第3金型と胴部との間の摩擦
抵抗が大きいため、容器の口部に大きな引張力が作用し
て、肩部が大きく変形したり口部が破断したりする現象
が生じることになり、このため、ストレート状に成形す
ることが困難であると言う問題があった。
【0004】この点について、先行技術としての特開昭
53−8248号公報には、胴部の肩部に半径外向きに
突出した鍔を形成し、この鍔を第1金型で掴持すること
により、肩部に負担をかけることなく第3金型を引き抜
きできるようにすることが開示されている。また、他の
先行技術としての実公平3−52651号公報には、胴
部の外周面のうち肩部寄りの部位に溝を形成し、この溝
に第1金型を係合することにより、肩部及び口部に負担
をかけることなく第3金型を引き抜きできるようにする
ことが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら両先行技術と
も、胴部の肩部を第1金型で支持した状態で第3金型を
抜き取りできるので、胴部の内径及び外径を殆ど抜き勾
配のないストレート状に形成することができる。しか
し、前者の先行技術(特開昭53−8248号)では、
成形後に鍔を除去せねばならないため製造コストが嵩む
という問題があった。
【0006】他方、後者の先行技術(実公平3−526
51号)では、溝は製品として邪魔にはならないので製
造コストが嵩むことはないが、溝の箇所で胴部が薄肉に
なるため強度が低下し、また、美感の点から溝の存在を
好まないユーザーも存在すると言う問題があった。本発
明は、これらの問題を解消することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、容器の形態として、請求項1に記載したよう
に、「一端を開口したストレート筒状の胴部の他端に、
当該他端を塞ぐ蓋板状の肩部を連接し、該肩部に、外周
面に雄ねじを造形した筒状の口部を一体的に連接して成
る合成樹脂製の一端開口型筒状容器であって、前記胴部
の外周面のうち肩部に近接した適宜範囲を、肩部に向け
て外径が拡大するテーパ部に形成する」の構成にした。
【0008】また、かかる構成の容器を製造するための
型装置として、請求項3に記載したように、「前記容器
のうち口部寄りの部位に被嵌する凹所を有する第1金型
と、胴部の軸方向に沿っての移動にて第1金型に密着・
離反する第2金型とを備え、該第2金型に、前記胴部に
被嵌する形状の穴を形成し、この第2金型内の穴内に、
筒状容器の内面を形成するための中子状の第3金型を、
胴部の軸線方向に沿って移動自在に配設し、前記第1金
型を、胴部の半径方向への移動にて互いに密着・離反自
在な複数のブロック体から成る割り型に分離構成し、該
第1金型における凹所の内周面に、前記胴部のテーパ部
を形成するためのテーパ状溝を形成する」の構成にし
た。
【0009】更に、かかる型装置を使用して製造するに
おいて好適な方法として、請求項5に記載したように、
「請求項3又は請求項4に記載した第1金型と第2金型
と第3金型とで囲われた部位に形成されたキャビティに
溶融した合成樹脂を注入したのち、合成樹脂が固まって
から、第3金型と第2金型とを第1金型から離反し、次
いで、第1金型における複数のブロック体を離反させる
ことによって型抜きするようにした製造方法であって、
前記第1金型におけるテーパ状溝の最大深さ寸法を、樹
脂の収縮にて肩部の半径が縮小する寸法と略同じか又は
小さい寸法に設定することにより、前記型抜き時には胴
部のテーパ部が第1金型のテーパ状溝に引っ掛かった状
態となり、樹脂が収縮し切った後には胴部にテーパ部が
存在しないようにする」の構成にした。
【0010】
【発明の作用・効果】請求項1に記載した容器を請求項
3に記載した型装置によって、合成樹脂の射出成形法や
反応成形法にて製造するに際し、胴部の外周面のうち肩
部寄りの部位に形成したテーパ部が第1金型におけるテ
ーパ状溝に係合した状態になる、換言すると、第1金型
で胴部のテーパ部を掴持した状態になるため、成形後に
第3金型(中子型)を抜き取るに際して肩部に作用する
引張力を著しく低減することができ、従って、胴部をス
トレート状に成形することができる。
【0011】この場合、テーパ部のテーパ角度を小さい
角度に設定することにより、テーパ部を殆ど目立たない
状態にすることができるから、成形後にテーパ部を除去
する必要はなく、従って製造コストが嵩むこともない。
また、胴部の肉厚を薄くするものではないから胴部の強
度が低下することもないし、溝を設けた場合のように美
感上の問題が生じることもない。
【0012】従って請求項1又は3によると、強度低下
及び美感の問題を生じない一端開口型筒状容器を安価に
製造できる効果を有する。また、請求項2に記載したよ
うにテーパ部を2段階状に形成すると、第2テーパ部の
角度が大きいため、第3金型を抜き取るに際して第1金
型へのテーパ部のひっかかりが良くなる、換言すると、
第1金型による胴部の支持機能が向上することになり、
従って、胴部をストレート状に形成することをより確実
ならしめることができる。
【0013】ところで、合成樹脂は溶融状態から固まっ
たのち徐々に収縮する性質があり、このため、成形され
た容器は金型内で僅かに収縮すると共に、型抜きした後
にもある時間収縮を続け、一定時間経過して収縮し切っ
た時点で寸法が固定されることになる。そして、樹脂の
収縮により、第1金型の内面と容器の外面との間に極く
僅かながら隙間が生じることになり、第2金型を抜き取
るに際して容器が軸方向に極く僅かながら動き得る一
方、第1金型と第2金型との合わせ面がテーパ部の付け
根の箇所に位置していると、第1金型の開口縁が鋭いエ
ッジ状になっているため、第2金型を抜き取るに際して
胴部のうちテーパ部の付け根の箇所が第1金型の縁部で
擦られて、テーパの付け根の箇所に傷が付くことがあ
る。
【0014】これに対して請求項4に記載したように、
第1金型のテーパ状溝を、当該第1金型と第2金型との
合わせ面から内側に入り込んだ状態にする、換言する
と、第1金型によって、胴部のストレート状の部位を部
分的に成形する状態にする、更に換言すると、第1金型
と第2金型との合わせ面をテーパ部の付け根よりも若干
の寸法だけ胴部の一端寄りに位置させると、第1金型の
うちテーパ状溝の開口縁の箇所が鋭いエッジ状になるこ
とはないから、第2金型を抜き取るに際してテーパ部の
箇所に傷が付くことを防止できる。
【0015】また、請求項5の方法によると、請求項3
又は請求項4の製造装置で容器を製造する場合、成形さ
れた容器を型抜きするに際しては胴部にテーパ部が存在
しているから、ストレート状の胴部を備えた容器を合成
樹脂の射出成形法や反応成形法によって簡単に製造する
ことができる一方、型抜きしてから一定時間が経過して
樹脂が収縮し切ると胴部にはテーパ部が存在せずにスト
レート状になるから、美感等の問題を生じることは全く
ないのである。
【0016】
【実施例】次に、本発明をコーキング管に適用した場合
の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図2は請求
項1に対応した第1実施例であり、両図において符号1
で示すコーキング管は、高密度ポリエチレン等の合成樹
脂による一体成形にて製造される。
【0017】コーキング管1は一端を開口したストレー
ト筒状の胴部2を備えており、この胴部2の他端に蓋板
状の肩部3を一体的に連接し、該肩部3には、雄ねじ4
aを造形した小径の口部4を突設している。口部4の先
端には、蓋板5が薄肉状の環状スコアー6を介して連接
されており、蓋板5には、平面視十字状の折損用突起7
を設け、突起7を押し倒して蓋板5をスコアー6の箇所
で折損することによって開封するようにしている。
【0018】口部2にはねじ式のキャップ8が着脱自在
に嵌められる。また、コーキング管1の使用に際して
は、図2に示すように、胴部2にプランジャ9を嵌挿
し、このプランジャ9を押し込むことにより、キャップ
8の先端に形成した切り欠き穴からコーキング剤(図示
せず)を押し出すものである。そして、前記胴部2の外
周面のうち肩部3に近接した適宜範囲を、肩部3に向け
て外径が拡大するテーパ部2aに形成する。
【0019】上記のコーキング管1は、図3〜図5に示
す型装置10を使用して射出成形法によって一体成形さ
れる。この点を次に説明する。型装置10は、コーキン
グ管1のうち口部4の近傍部位の外面に嵌まる凹所を有
する第1金型11と、胴部2の外周面のうちテーパ部2
aを除いた部位に嵌まる断面円形の穴12aを開口した
第2金型12と、コーキング管1の内面を成形するため
に第2金型12の穴12a内に嵌挿した中子状の第3金
型13とを備えている。
【0020】前記第1金型11は、コーキング管1の半
径方向への移動にて互いに密着・離反する2個のブロッ
ク体11aから成っており、その凹所内には、前記胴部
2のテーパ部2aを成形するためのテーパ状溝14を形
成している。また、第2金型12はコーキング管1の軸
線方向に沿っての移動にて第1金型11に密着・離反自
在であり、更に、第3金型13も、コーキング管1の軸
線方向に沿っての移動にて第1金型11に近接・離反自
在である。
【0021】なお、第2金型12及び第3金型13には
極く僅かながら(例えば直径差で0.1mm程度)抜き
勾配をつけている。また、図示しないが各金型11,1
2,13には冷却水の流路を穿設している。この型装置
10によるコーキング管10の製造は、次の手順で行わ
れる。すなわち、第1金型11と第2金型12とを密着
させると共に、第3金型13を第1金型に接近させ、そ
の状態で三つの金型11,12,13で囲われた部位に
形成されたキャビティに、溶融した合成樹脂を例えば図
3〜図4に矢印Aで示すように第1金型11から注入
し、合成樹脂が固まっこ後、先ず第3金型13を後退さ
せてから次いで第2金型12を後退させ、それから、第
1金型11の両ブロック体11aを離反させると言う型
抜きを行うものである。
【0022】この場合、コーキング管1は樹脂の収縮に
よって内径が縮小する傾向を呈するため、型抜きに際し
て特に第3金型13と胴部2との摩擦抵抗が大きいが、
本発明では、胴部2にテーパ部2aを形成したことによ
り、型抜きに際してテーパ部2aが第1金型11に支持
された状態になるから、第3金型13の抜き取りに際し
ての引張力が口部4と肩部3に作用することが低減し、
従って、胴部2の内径をストレート状に形成した場合で
あっても支障なく第3金型を抜き取ることができるので
ある。
【0023】また、テーパ部2aは型抜きに際して胴部
2を第1金型11で支持できる程度であれば良く、長さ
が220mm程度で外径が50mmの通常の規格のコー
キング管1の場合、テーパ部2aは、軸方向に沿っての
幅寸法Lが5〜10mm程度で、外径差が0.2mm程
度であればその機能を果たすことができ、外見上テーパ
部2aが目立つことはないから、テーパ部2aを形成し
たことに起因して押し出し用のガンへの装着に支障をき
たしたり外観が悪化したりすることはないのであり、ま
た、熱収縮性フイルムを使用してシュリンク包装するに
際して、フイルムを胴部2の全体に密着した状態に包装
することもできる。
【0024】次に、請求項2及び請求項4に対応した第
2実施例を図6〜図8に基づいて説明する。この第2実
施例では、図7に明示するように、テーパ部2aを、肩
部3寄りに位置した第1テーパ部2a′と胴部2の一端
寄りに位置した第2テーパ部2a″とで2段階状に形成
し、第2テーパ2a″のテーパ角度θ2を第1テーパ部
2a′のテーパ角度θ1よりも大きい角度に設定したも
のである。この場合、胴部2の軸方向に沿ったテーパ部
2aの幅寸法Lが6mm程度の場合、θ1を2°程度で
θ2を10°程度に設定すれば足りる。
【0025】このように、テーパ部2aを二段階に形成
して、第2テーパ部2a″の角度θ2を大きい角度にし
たことにより、第3金型13及び第2金型12を抜き取
るに際して、第1金型11に対するテーパ部2aの引っ
掛かりが良くなるから、胴部部2がストレート状であっ
ても無理なくスムースに抜き取りできるのである。とこ
ろで、上記の図3〜図4,図6〜図7は、便宜上、成形
されたコーキング管1の外面が第1金型11に密着した
状態に図示したが、実際には、樹脂の収縮により、図8
に示すように、第1金型11とコーキング管1との間に
極く僅かながら隙間が生じるものである。
【0026】その場合、図8(b)に示すように、テー
パ部2aが第1金型11の開口縁から開始している、換
言すると、第1金型1と第2金型12との合わせ面14
をテーパ部2aの付け根の箇所に位置させると、第1金
型11の開口縁11bが鋭いエッジになっているため、
第2金型12を抜き取るに際して、コーキング管1がご
く僅かながらずれ動いたときに、テーパ部2aの付け根
の箇所が第1金型11の開口縁11bで傷付けられるこ
とがある。
【0027】これに対して、図6〜図7及び図8(a)
に記載しているように、第1金型11におけるテーパ状
溝14の位置を、第1金型11の開口縁よりも内側に位
置させる、換言すると、両金型11,12の合わせ面1
5をテーパ部2aの付け根よりも若干の寸法Sだけ胴部
2の一端寄りに位置させると、第1金型11におけるテ
ーパ状溝14の開口縁の箇所が鋭いエッジになることが
ないことと、第1金型11で胴部11のストレート部が
部分的に掴持されていることとの相乗効果により、第2
金型13の抜き取りに際してテーパ部2aの付け根に傷
が付くことを確実に防止できるのである。
【0028】図9に示すのは、請求項5を説明するため
の第3実施例である。この図9において一点鎖線で示す
のは、前記図3〜図8で示した型装置10を使用して製
造するに際して型装置10内で樹脂が固まった状態にお
けるテーパ部2a周辺の断面形状を示すもので、このよ
うに成形直後にはテーパ部2aが存在していることによ
り、前記したように胴部2がストレート状であってもス
ムースに型抜きすることができる。
【0029】そして、型抜きしてからも樹脂は徐々に収
縮するもので、図8(a)に示する第1金型11におけ
るテーパ状溝14の最大深を寸法eを、肩部3の半径の
収納寸法より小さく設定しておくと、ある程度の時間が
経過して収縮し切った状態でテーパ部2aの周辺は実線
で示すような断面形状になる。この場合、樹脂の体積が
多いと収縮量も大きいことにより、肩部3の直径が大き
く縮小する傾向を呈するため、実線で示すように、収縮
し切った状態でテーパ部2aを先窄まり状にすることも
できる。
【0030】樹脂の収縮量は樹脂の素材等によって異な
るもので、例えば図9に二点鎖線で示すように、予め収
縮量を見越して、収縮し切った状態でテーパ部2aがス
トレート状となるように、第1金型11におけるテーパ
状溝14の深さ寸法eを設定しておいても良い。図10
に示すのは、第2金型12に、成形された胴部2の後端
を支持する段部12bを形成し、この段部12bで胴部
2を支持した状態で第3金型13を抜き取るようにした
もので、このようにすると、第3金型13の抜き取りを
より一層容易にすることができる。
【0031】図11に示すのは、第3金型13のうち段
部3の内面を形成する部位に、ばね16にて後退方向に
付勢された傘ピン17を抜け不能に嵌め込み装着し、傘
ピン17の装着穴18に圧縮空気通路19を連通したも
のである。このように構成すると、型抜きに際して傘ピ
ン17の装着穴18に圧縮空気を噴出することにより、
圧縮空気が傘ピン17を押し上げて第3金型13とコー
キング管1の内面との間に噴出するので、第3金型13
の抜き取りがより一層容易になる。
【0032】本発明は、口部に開封用突起7を設けたコ
ーキング管のみでなく、図12に示すような従来の形態
のコーキング管1にも適用できることは言うまでもな
い。また、本発明は、コーキング管のみでなく、雄ねじ
付き口部を備えた一端開口型筒状容器に広く適用できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るコーキング管の斜視図であ
る。
【図2】使用状態でのコーキング管の断面図である。
【図3】図1及び図2のコーキング管を製造する型装置
を示す第2実施例の図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4のV−V視断面図である。
【図6】第3実施例を示す断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】(a)は図7に示した第3実施例の作用を示す
図、(b)は比較のための示す図である。
【図9】第4実施例を示す図である。
【図10】第2金型を示す参考図である。
【図11】型抜きに際してコーキング管内に圧縮空気を
噴出するようにした場合の図である。
【図12】本発明を適用できる他の形態のコーキング管
の断面図である。
【符号の説明】
1 一端開口型筒状容器の一例としてのコーキング
管 2 胴部 2a テーパ部 2a′ 第1テーパ部 2a″ 第2テーパ部 3 肩部 4 口部 10 肩装置 11 第1金型 12 第2金型 13 第3金型 14 テーパ状溝 15 合わせ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端を開口したストレート筒状の胴部の他
    端に、当該他端を塞ぐ蓋板状の肩部を連接し、該肩部
    に、外周面に雄ねじを造形した筒状の口部を一体的に連
    接して成る合成樹脂製の一端開口型筒状容器であって、 前記胴部の外周面のうち肩部に近接した適宜範囲を、肩
    部に向けて外径が拡大するテーパ部に形成して成る合成
    樹脂製の一端開口型筒状容器。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記胴部のテーパ
    部を、肩部寄りに位置した第1テーパ部と、胴部の一端
    寄りに位置した第2テーパ部とで2段階状に形成し、第
    2テーパ部のテーパ角度を第1テーパ部のテーパ角度よ
    りも大きい角度に形成したことを特徴とする合成樹脂製
    の一端開口型筒状容器。
  3. 【請求項3】「請求項1」又は「請求項2」に記載した
    筒状容器の製造装置であって、 前記容器のうち口部寄りの部位に被嵌する凹所を有する
    第1金型と、胴部の軸方向に沿っての移動にて第1金型
    に密着・離反する第2金型とを備え、該第2金型に、前
    記胴部に被嵌する形状の穴を形成し、この第2金型内の
    穴内に、筒状容器の内面を形成するための中子状の第3
    金型を、胴部の軸線方向に沿って移動自在に配設し、 前記第1金型を、胴部の半径方向への移動にて互いに密
    着・離反自在な複数のブロック体から成る割り型に分離
    構成し、該第1金型における凹所の内周面に、前記胴部
    のテーパ部を形成するためのテーパ状溝を形成したこと
    を特徴とする合成樹脂製の一端開口型筒状容器の製造用
    型装置。
  4. 【請求項4】「請求項3」において、前記第1金型のテ
    ーパ状溝を、当該第1金型と第2金型との合わせ面より
    も胴部の軸線方向に沿って適宜寸法だけ内側に位置させ
    たことを特徴とする合成樹脂製の一端開口型筒状容器の
    製造用型装置。
  5. 【請求項5】「請求項3」又は「請求項4」に記載した
    第1金型と第2金型と第3金型とで囲われた部位に形成
    されたキャビティに溶融した合成樹脂を注入したのち、
    合成樹脂が固まってから、第3金型と第2金型とを第1
    金型から離反し、次いで、第1金型における複数のブロ
    ック体を離反させることによって型抜きするようにした
    製造方法であって、 前記第1金型におけるテーパ状溝の最大深さ寸法を、樹
    脂の収縮にて肩部の半径が縮小する寸法と略同じか又は
    小さい寸法に設定することにより、前記型抜き時には胴
    部のテーパ部が第1金型のテーパ状溝に引っ掛かった状
    態となり、樹脂が収縮し切った後には胴部にテーパ部が
    存在しないようにしたこと、を特徴とする合成樹脂製の
    一端開口型筒状容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014221583A (ja) * 2013-05-13 2014-11-27 スズキ株式会社 エアバッグ装置

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