JPH07328939A - ネジ蓋開放用レンチ - Google Patents

ネジ蓋開放用レンチ

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Publication number
JPH07328939A
JPH07328939A JP12002294A JP12002294A JPH07328939A JP H07328939 A JPH07328939 A JP H07328939A JP 12002294 A JP12002294 A JP 12002294A JP 12002294 A JP12002294 A JP 12002294A JP H07328939 A JPH07328939 A JP H07328939A
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JP
Japan
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screw lid
pinching
wrench
screw
contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP12002294A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Yamamoto
勝昭 山本
Tamio Endo
民雄 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWASHIMA IND
KAWASHIMA KOGYO KK
Original Assignee
KAWASHIMA IND
KAWASHIMA KOGYO KK
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Publication date
Application filed by KAWASHIMA IND, KAWASHIMA KOGYO KK filed Critical KAWASHIMA IND
Priority to JP12002294A priority Critical patent/JPH07328939A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる大きさのネジ蓋の開放を行うことが
できて、その開放作業時の手ざわりを好適なものとする
ことができ、しかもネジ蓋の大きさに応じた効率の良い
開放を行うことのできるネジ蓋開放用レンチ100を、
簡単な構成によって提供すること。 【構成】 一対の挟圧具10の先端を開閉自在に連結し
て、各挟圧具10間にビン等のネジ蓋40をしてその開
放を行うレンチ100において、各挟圧具10を、断面
略L字状の芯金材11と、この芯金材11の表面の略全
体を軟質材12とにより構成して、各挟圧具10に、ネ
ジ蓋40の上面に当接する平面部13と、この平面部1
3に直交してネジ蓋40の側面に当接する垂直部14と
を形成し、垂直部14に、大ネジ蓋を挟持する第一挟持
部21と、中ネジ蓋を挟持する第二挟持部22と、小ネ
ジ蓋を挟持する第三挟持部23とを形成し、かつ両挟持
具10を完全に閉じたとき互いに当接して得て極小ネジ
蓋を挟持し得る第四挟持部24とを形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビンの口にしっかりと
くっついてしまったネジ蓋を挟持して全体を回すことに
より、素手では外せなかったネジ蓋の開放を行うレンチ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジャム等の食品を収納している広口ビ
ン、あるいは接着剤等を収納したチューブ等において
は、その口を閉じるためにネジ蓋が使用されているもの
があるが、このネジ蓋は、きつく締めたり、収納物が付
着して変化したりすると、素手では容易に開けることが
できなくなることは、日常的に経験するところである。
【0003】このように、容易に開かなくなったネジ蓋
を開放する道具として、従来より、例えば図8に示した
ようなレンチが使用されている。このレンチは、一対の
挟圧具を連結ピンによって開閉自在に連結し、この連結
ピンに近い部分に、ネジ蓋の外周に当接する軟質材を有
した一つの挟着部を形成したものであり、連結ピンとは
反対側に延出するハンドルを握ることにより、ネジ蓋を
挟持するものである。そして、この挟持状態を維持した
まま、当該レンチを回動すれば、きつくて素手では外せ
なかったネジ蓋の開放を行えるようにしたものである。
【0004】しかしながら、従来の図8に示したような
レンチでは、その挟着部の形状が固定的なものであり、
しかも挟着部は一種類しかないため、仮に一つの挟着部
で大または中程度のネジ蓋(直径が100〜60mm程
度)の開放が行えたとしても、家庭常備薬等のネジ蓋の
ような直径が50〜30mm程度のものは挟持そのもの
ができないため開けることができないのである。まし
て、直径が10〜5mm程度の、挟着剤やえの具あるい
は薬味チューブのためのネジ蓋においては、その開放が
行えないものとなっているものである。
【0005】また、この従来のレンチにおいては、その
挟着部を形成している垂直部の高さが、図8の(ロ)に
示すように、ハンドルの幅程度(具体的には約15mm
程度)のものであり、もし開放したいネジ蓋がこの垂直
部の高さよりも小さいものであると、挟着部によってネ
ジ蓋の側面を挟持したとき、回転させる必要のない本体
側をも挟持してしまうことになる。そうすると、本体に
対するネジ蓋の回転を行えなくなるから、当該レンチは
ネジ蓋に対する位置決めをやり直さなければならなくな
って、使用上不便さを有しているものである。
【0006】そこで、本発明者は、この種のレンチにお
いて、一つのもので、あらゆる種類のネジ蓋の開放を効
率良く行えるようにするにはどうしたらよいかについて
種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、あらゆる大きさのネジ蓋の開放を、一つのもので効
率良く行えるようにすることである。
【0008】そして、本発明の目的とするところは、あ
らゆる大きさのネジ蓋の開放を行うことができて、その
開放作業時の手ざわりを好適なものとすることができ、
しかもネジ蓋の大きさに応じた効率の良い開放を行うこ
とのできるネジ蓋開放用レンチ100を、簡単な構成に
よって提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の経緯を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「一対の挟
圧具10の先端を開閉自在に連結して、各挟圧具10間
にビン等のネジ蓋40をしてその開放を行うレンチ10
0において、各挟圧具10を、断面略L字状の芯金材1
1と、この芯金材11の表面の略全体を軟質材12とに
より構成して、各挟圧具10に、ネジ蓋40の上面に当
接する平面部13と、この平面部13に直交してネジ蓋
40の側面に当接する垂直部14とを形成して、垂直部
14に、大ネジ蓋を挟持する第一挟持部21と、中ネジ
蓋を挟持する第二挟持部22と、小ネジ蓋を挟持する第
三挟持部23とを形成し、かつ両挟持具10を完全に閉
じたとき互いに当接して得て極小ネジ蓋を挟持し得る第
四挟持部24とを形成したことを特徴とするネジ蓋開放
用レンチ100」である。
【0010】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、請求項1の発明に係るネジ蓋開放用レンチ100に
ついて、さらに、各挟圧具10を構成している芯金材1
1の一部内側に、軟質材12から露出して平面部13か
ら外方に突出する当接金具30を一体化して、これら両
当接金具30がネジ蓋40の表面に当接して当該レンチ
100のネジ蓋40に対する位置決めを行うようにした
ことである。
【0011】
【発明の作用】次に、各請求項に係るネジ蓋開放用レン
チ100の作用を説明するが、この場合、請求項1に係
るネジ蓋開放用レンチ100は請求項2に係るそれに実
質的に含まれるものであるため、以下では、請求項2に
係るネジ蓋開放用レンチ100の作用を中心に説明して
いく。
【0012】ます、このネジ蓋開放用レンチ100にお
いては、ネジ蓋開放用レンチ100の各挟圧具10を、
断面略L字状の芯金材11と、この芯金材11の表面の
略全体を軟質材12とにより構成してあるため、ネジ蓋
40の挟持作業を行う際に必要な十分な剛性が各芯金材
11により確保されているとともに、各芯金材11の略
全体が合成ゴムあるいはエラストマー樹脂からなる軟質
材12によって被覆されているために、このネジ蓋開放
用レンチ100のどの部分を握っても痛く感じることの
ないものとなっているのである。従って、このネジ蓋開
放用レンチ100は、剛性が十分であることにより、使
用時に安心感を与え、しかも開放作業時の手ざわりを好
適なものとし得て、ネジ蓋40の開放を効率良く行える
ものとなっているのである。
【0013】また、このネジ蓋開放用レンチ100にお
いては、各挟圧具10の内側に、それぞれ異なる直径の
ネジ蓋40に対応する第一〜第四挟持部21〜24を設
けてあるから、ネジ蓋40の直径に応じた挟持を選択的
に行えるものとなっており、あらゆる種類のネジ蓋40
を開放し得るものとなっているのである。例えば、第一
挟持部21は直径が60mm以上の大ネジ蓋40を、第
二挟持部22は直径が60〜50mm程度の中ネジ蓋4
0を、第三挟持部23は直径が50mm以下の小ネジ蓋
40を、さらに第四挟持部24は直径が10mm以下の
極小ネジ蓋40を、それぞれ選択的に開放し得るものと
なっているのである。
【0014】具体的には、直径が60mm以上の大ネジ
蓋40の開放を行う場合には、図2中の仮想線に示した
位置にこの大ネジ蓋40を配置して、この部分に対応し
ている各第一挟持部21により、挟持するようにするの
である。このとき、各挟圧具10は、軟質材12によっ
て覆われた平面部13及び垂直部14を有しているか
ら、大ネジ蓋40の上面を第一挟持部21側の平面部1
3に当接させるようにして、大ネジ蓋40に対する当該
ネジ蓋開放用レンチ100の位置決めを行うとともに、
平面部13と直交している垂直部14によって大ネジ蓋
40の側面を挟持するようにするのである。以下に示す
実施例においては、この第一挟持部21に対応する部分
に、突起15または当接金具30が存在しているから、
これらの突起15または当接金具30によっても大ネジ
蓋40に対する当該ネジ蓋開放用レンチ100の位置決
めがしっかりとなされるのである。
【0015】また、図4及び図5に示したネジ蓋開放用
レンチ100においては、第一挟持部21に対応する芯
金材11が大ネジ蓋40の外形に合う略円弧状のものと
してあり、かつ芯金材11の略全体を軟質材12によっ
て被覆したものであるから、第一挟持部21に対応する
平面部13の内端も大ネジ蓋40の側面を挟持し得るも
のとなっている。このことは、後述する第二挟持部22
についても同様であるが、要するに、図4〜図6に示し
た実施例のネジ蓋開放用レンチ100は、その第一挟持
部21または第二挟持部22に対応する平面部13の内
端によっても、大ネジ蓋40等の側面の挟持を、軟質材
12による滑り止めを行いながらでき得るものとなって
いるのである。
【0016】特に、請求項2に係るネジ蓋開放用レンチ
100では、各第一挟持部21の内側に、平面部13の
外方に突出する当接金具30を積極的に設けてあり、こ
れらの当接金具30は大ネジ蓋40の上面の中央に位置
するものであり、かつ大ネジ蓋40の上面に長く延在す
ることになるものであるから、高さの小さい大ネジ蓋4
0に対する当該ネジ蓋開放用レンチ100の位置決めが
確実に行えるものとなっているのである。換言すれば、
各当接金具30は、高さの小さいネジ蓋40の側面を、
これが螺着されている本体側とは完全に独立して挟持す
るために使用するものであり、当該当接金具30にネジ
蓋40の上面を当接させて各ネジ蓋40を閉じれば、図
7に示すように、各平面部13の内端部によってこのネ
ジ蓋40のみの挟持がなされるのである。従って、この
当接金具30を利用すれば、高さの小さいネジ蓋40の
開放を確実に行えるのである。
【0017】以上のように、大ネジ蓋40に対する当該
ネジ蓋開放用レンチ100の位置決めを行いながら各挟
圧具10を閉じれば、各平面部13または当接金具30
により大ネジ蓋40上面に対する位置決め状態が維持さ
れているから、大ネジ蓋40の側面の、垂直部14また
は平面部13の内端面による挟持が自動的になされるの
である。その後、このネジ蓋開放用レンチ100の使用
者は、例えば各挟圧具10の連結ピン11aとは反対側
になる部分(具体的には第三挟持部23の外側部分)を
手で握りながら、このネジ蓋開放用レンチ100全体に
力を入れて大ネジ蓋40の開放方向に回動するのであ
る。このとき、ネジ蓋開放用レンチ100は、その各第
一挟持部21部分に存在している軟質材12によって大
ネジ蓋40に当接しているため、所謂滑り止めがなされ
ており、かつ「てこ」の原理によって大ネジ蓋40に大
きな回転モーメント力を働かせることになるから、かた
く締まっていた大ネジ蓋40は簡単に回されることにな
り、その開放がなされるのである。
【0018】一方、直径が50〜60mm程度の中ネジ
蓋40を外す場合には、本実施例では各挟圧具10の連
結ピン11aの直近(図2に示したように、仮想線で示
した大ネジ蓋40の直上に位置している部分)に位置し
ている各第二挟持部22を利用するようにするのであ
る。これら各第二挟持部22は、前述した各第一挟持部
21よりも小さい半径の円弧状のものとしてあるため、
各挟圧具10を閉じたときに、中ネジ蓋40の挟持を確
実に行えるものである。勿論、これら各第二挟持部22
においても平面部13と垂直部14とにより形成してあ
るため、前述した大ネジ蓋40の場合と同様な位置決め
や案内を行うものである。
【0019】特に、請求項2に係るネジ蓋開放用レンチ
100においては、図4にも示すように、各当接金具3
0の一部が第二挟持部22の内側中央にまで延在してい
るため、これら各当接金具30が当該ネジ蓋開放用レン
チ100を中ネジ蓋40に位置決めした際の案内を行う
のである。この点に関することは、前述した各第一挟持
部21の場合と同様である。
【0020】また、各第二挟持部22が連結ピン11a
の直近に形成してあることにより、最先端になる第三挟
持部23の外面を握って各挟圧具10を閉じた時に中ネ
ジ蓋40に加えられる回転モーメント力が非常に大きな
ものとなっている。つまり、各第二挟持部22が対象と
している中ネジ蓋40を回転させるための回転モーメン
ト力は、例えば大ネジ蓋40に比較すれば、直径が小さ
くなっていることから非常に大きなものであることが必
要であるが、各第二挟持部22を連結ピン11aの直近
に位置させることにより十分なものとなっているのであ
る。
【0021】本実施例では、小ネジ蓋40を回転させる
ための各第三挟持部23が挟圧具10の先端、すなわち
連結ピン11aとは反対側に位置する端部に形成してあ
る。そこで、今度は、小ネジ蓋40を回転させるため
に、各第三挟持部23間にこの小ネジ蓋40を挟持する
ようにするのである。そして、この小ネジ蓋40を挟持
している各第三挟持部23の外側を握ってネジ蓋開放用
レンチ100を回転させるか、あるいは大きな円弧とな
っている各第一挟持部21の外側を握って当該ネジ蓋開
放用レンチ100を回転させるようにするのである。い
ずれの場合も、前述した大ネジ蓋40や中ネジ蓋40を
挟持あるいは回転させるのと同様に、平面部13や垂直
部14による作用が発揮されるとともに、当該ネジ蓋開
放用レンチ100全体の形状によってきつく締った小ネ
ジ蓋40の回転が確実になされるのである。
【0022】なお、実施例に係るネジ蓋開放用レンチ1
00においては、例えば図2または図4に示したよう
に、各第三挟持部23の内側に位置する平面部13上に
複数の突起15が形成してあるから、これら各突起15
によって小ネジ蓋40の挟持が確実になされるのであ
る。つまり、各突起15は、これ自体間に小ネジ蓋40
を挟み込むものであり、当該ネジ蓋開放用レンチ100
による小ネジ蓋40の挟持が、握り力が小さくても、確
実に行えるものとなっているのである。
【0023】各第四挟持部24は、以上の第三挟持部2
3と前述した第一挟持部21との間に位置する部分に形
成したものであり、その内面は他のものよりも内側に突
出しているものである。これにより、不使用時に当該ネ
ジ蓋開放用レンチ100の各挟圧具10を閉じた場合
に、各第四挟持部24は互いに当接し合ってストッパと
しての役割をも果たしているものである。勿論、各第四
挟持部24も軟質材12によって被覆したものであるか
ら、各挟圧具10を急激に閉じたとしても、それによっ
て異音を生じることはないのである。
【0024】これら各第四挟持部24は、極小ネジ蓋4
0の開放を行う場合に使用するものであるが、これら第
四挟持部24によって極小ネジ蓋40を直接挟持するも
のである。換言すれば、各第四挟持部24の内面は、前
述した第一挟持部21や第二挟持部22のように曲面と
したり、あるいは第三挟持部23のように突起15を形
成したりしたものではなく、互いに密着し合う平面とし
たものであり、極小ネジ蓋40を言わばつまめるように
したものである。これら第四挟持部24を利用して極小
ネジ蓋40を開放するには、前述の第三挟持部23の場
合と同様に、当該第四挟持部24の外面や各第一挟持部
21の外面を握ってネジ蓋開放用レンチ100を回転さ
せるようにするのである。
【0025】これら各第四挟持部24の表面も軟質材1
2によって被覆されているから、極小ネジ蓋40は、こ
れが挟持されたときに軟質材12内に少し埋没した状態
になるものであり、結果として、その挟持は確実になさ
れるのである。図1及び図2に示した実施例では、この
第四挟持部24内に芯金材11の折曲部11bが埋設さ
れており、この折曲部11bは極小ネジ蓋40に対向す
る平面状のものとなっているから、各第四挟持部24は
折曲部11bによる補強作用とも相まって、極小oの挟
持を確実に行えるものとなっているのである。
【0026】
【実施例】次に、各請求項に係るネジ蓋開放用レンチ1
00を、図面に示した実施例に従って説明する。
【0027】・請求項1に係るネジ蓋開放用レンチ10
0について 図1〜図3には、請求項1に係るネジ蓋開放用レンチ1
00が示してあり、このネジ蓋開放用レンチ100は、
一対の挟圧具10を、その図示上端において連結ピン1
1aにより開閉自在に連結したものである。
【0028】各挟圧具10は、図1及び図2中の点線で
示した形状の芯金材11の略全表面に、合成ゴムやエラ
ストマー樹脂などからなる軟質材12を被覆して形成し
たものであり、その全体形状は元になっている芯金材1
1の形状に沿ったものとしてある。すなわち、各芯金材
11は、結果として後述する第一〜第四挟持部21〜2
4となるべき部分を有しているもので、略全体を略L字
状にするとともに、第四挟持部24に対応する部分を略
コ字状に折曲したものである。この芯金材11の表面を
軟質材12によって被覆することにより、図2に示した
ように、第四挟持部24を除いた部分に、ネジ蓋40の
上面に当接する平面部13と、この平面部13に対して
直立したものとなる垂直部14とが形成されるのであ
る。
【0029】なお、図1〜図3に示したネジ蓋開放用レ
ンチ100においては、後述する第一挟持部21に対応
する部分の平面部13の一部を内方に突出させることに
より突出平面部13aが形成してあり、この突出平面部
13aはネジ蓋40に対する当該ネジ蓋開放用レンチ1
00の位置決めをするに際して利用するものである。ま
た、このネジ蓋開放用レンチ100においては、図2に
示したように、各挟圧具10の図示下端に位置する部分
の軟質材12を部分的に突出させることにより、複数の
突起15が形成してある。これら各突起15は、垂直部
14よりも低く形成したものであり、その上面にて軟質
材12を当接させることもあるが、主として、これら各
突起15間に軟質材12の一部を挿入して、その挟持を
より確実に行えるようにしたものである。
【0030】さて、第一〜第四挟持部21〜24である
が、本実施例では、60mm以上、50〜60mm以
下、及び10〜5mmの直径を有するネジ蓋40をそれ
ぞれ対象とするものが、第一挟持部21、第二挟持部2
2、第三挟持部23及び第四挟持部24としてある。そ
して、これら第一〜第四挟持部21〜24は、本実施例
では、図示上端の連結ピン11aに近い順、すなわち図
示上から、第二挟持部22、第一挟持部21、第四挟持
部24及び第三挟持部23の順に形成してあるのであ
る。その理由は、まず第一挟持部21は、大きな直径を
有する大ネジ蓋40を対象とするものであるから、この
形状のみで大ネジ蓋40を回転するのに必要な回転モー
メント力を得ることができるため、大きな挟持力を付与
しなくてもよいことから各挟圧具10の略中央にしたも
のであるが、これに対して、中ネジ蓋40はその直径が
小さいものであることから、第二挟持部22による挟持
力を第一挟持部21の場合に比較して大きくできるよう
にしなければならない。そのために、当該第二挟持部2
2を連結ピン11aの直近にして、各挟圧具10の図示
下端側に力を加えることにより、「てこ」の原理を利用
して大きな挟持力が得られるようにしてあるのである。
【0031】一方、第三挟持部23及び第四挟持部24
を、第一挟持部21の外側に配置することにより、当該
第一挟持部21の全体を握り込んだときに、第三挟持部
23及び第四挟持部24によるネジ蓋40の挟持力を十
分なものとなるようにしているのである。勿論、これら
第三挟持部23及び第四挟持部24の表面を軟質材12
によって被覆してあるのであるが、小または極小ネジ蓋
40を挟持したときに、そこに位置する軟質材12が所
定量撓んで、ネジ蓋40に対するこれら第三挟持部23
及び第四挟持部24の接触量が増大するから、それぞれ
の挟持力は増大することになる。特に、実施例の第三挟
持部23においては、それぞれがある程度自由に変形す
る突起15(その材料は軟質材12のそれと同じであ
る)を複数有しているから、これら突起15によって小
ネジ蓋40の挟持が確実になされるのである。また、実
施例の第四挟持部24においては、その部分を構成して
いる芯金材11が断面略コ字状になっていて、この芯金
材11が軟質材12の受け止め作用を果たすものとして
あるから、各第四挟持部24によって極小ネジ蓋40を
挟持したときに、芯金材11の内方にて立ち上がった平
面部分11bがこのネジ蓋40に対応する軟質材12の
大きな変形を阻止するものである。
【0032】・請求項2に係るネジ蓋開放用レンチ10
0について 図4〜図6には、請求項2に係るネジ蓋開放用レンチ1
00が示してあるが、このネジ蓋開放用レンチ100の
構成は、上述した請求項1に係るネジ蓋開放用レンチ1
00のそれに共通する部分が多いため、両者に共通する
部材については、図4〜図6中に図1〜図3で使用した
ものと同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0033】この請求項2に係るネジ蓋開放用レンチ1
00の、請求項1に係るそれと異なる部分は、突出平面
部13aに代わる当接金具30を各挟圧具10が有して
いることである。各当接金具30は、本実施例の場合芯
金材11と一体的なものであり、特に図6に示したよう
に、第二挟持部22と第一挟持部21、及び第一挟持部
21と第四挟持部24との境界部分に形成してある各橋
架部分31の内端に一体化したものである。勿論、各橋
架部分31は軟質材12から露出させたものであり、結
果として、各橋架部分31の一体化してある当接金具3
0も各挟圧具10の内方にて露出したものとなってい
る。
【0034】そして、各当接金具30は、図6の(イ)
及び(ハ)に示したように、第一挟持部21の略全体に
対応するとともに、第二挟持部22の下半分程度の部分
に対応した長さを有した直線状のものであり、各挟圧具
10を閉じたとき、これら当接金具30は各第四挟持部
24とともに互いに当接し合うものとしてある。
【0035】また、各当接金具30は、図6の(ロ)に
示したように、各挟圧具10の平面部13から突出した
ものとしてある。このようにしてあるのは、対象となる
ネジ蓋40の高さが低くて、第一挟持部21または第二
挟持部22における垂直部14ではネジ蓋40と本体と
を同時に挟持してしまってネジ蓋40のみを回動するこ
とができないことがあるのであるが、このようにはなら
ないようにしているからである。つまり、高さの低いネ
ジ蓋40の場合は、図7に示すように、第一挟持部21
または第二挟持部22における平面部13の内端面にて
ネジ蓋40を挟持するようにするのであるが、このネジ
蓋40の上面に各当接金具30を当接させることによ
り、ネジ蓋40の幅の小さい側面に平面部13の内端面
を確実に当接させるようにするのがこの当接金具30な
のである。
【0036】なお、これら各当接金具30は、芯金材1
1とは別個に形成しておき、芯金材11と一体的な各橋
架部分31にこの当接金具30を溶接等の手段によって
一体化するように実施してもよい。この場合には、溶接
等の一体化手段が必要になるものの、当接金具30の形
成そのものが容易となるものである。
【0037】
【発明の効果】以上、詳述した通り、請求項1に係る発
明においては、上記実施例にて例示した如く、「一対の
挟圧具10の先端を開閉自在に連結して、各挟圧具10
間にビン等のネジ蓋40をしてその開放を行うレンチ1
00において、各挟圧具10を、断面略L字状の芯金材
11と、この芯金材11の表面の略全体を軟質材12と
により構成して、各挟圧具10に、ネジ蓋40の上面に
当接する平面部13と、この平面部13に直交してネジ
蓋40の側面に当接する垂直部14とを形成して、垂直
部14に、大ネジ蓋を挟持する第一挟持部21と、中ネ
ジ蓋を挟持する第二挟持部22と、小ネジ蓋を挟持する
第三挟持部23とを形成し、かつ両挟持具10を完全に
閉じたとき互いに当接して得て極小ネジ蓋を挟持し得る
第四挟持部24とを形成したこと」にその構成上の特徴
があり、これによりあらゆる大きさのネジ蓋の開放を行
うことができて、その開放作業時の手ざわりを好適なも
のとすることができ、しかもネジ蓋の大きさに応じた効
率の良い開放を行うことのできるネジ蓋開放用レンチ1
00を、簡単な構成によって提供することができるので
である。
【0038】すなわち、この請求項1のネジ蓋開放用レ
ンチ100によれば、 (1)一つのもので、あらゆる種類のネジ蓋40の開放
を行うことができる。 (2)芯金材11の略全体を軟質材12によって被覆し
たから、どのような用い方をしても、手に痛みを感ずる
ことがなく、手ざわりを好適なものとすることができ
る。 (3)大、中、小または極小のネジ蓋40を挟持する部
分を、それぞれ第一〜第四挟持部21〜24として、こ
れらを連結ピン11aに近い順に、第二挟持部22、第
一挟持部21、第四挟持部24及び第三挟持部23とし
た場合には、各ネジ蓋40の大きさに応じた挟持力が得
られるものとすることができ、結果として、各ネジ蓋4
0の効率の良い開放を行うことができる。 (4)このネジ蓋開放用レンチ100は、芯金材11の
表面を軟質材12によって被覆して形成した一対の挟圧
具10を一つの連結ピン11aによって連結して構成し
たものであるから、その構造を極めて簡単なものとする
ことができる。といった優れた効果を発揮することがで
きるのである。
【0039】また、請求項2に係るネジ蓋開放用レンチ
100は、各挟圧具10を構成している芯金材11の一
部内側に、軟質材12から露出して平面部13から外方
に突出する当接金具30を一体化して、これら両当接金
具30がネジ蓋40の表面に当接して当該レンチ100
のネジ蓋40に対する位置決めを行うようにしたことに
その構成上の特徴があり、これにより、上記(1)〜
(4)の効果の他、高さの低いネジ蓋40の、平面部1
3の内端面に対する位置決めを確実に行うことができ
て、ネジ蓋40の開放を確実にできるという効果をも発
揮することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係るネジ蓋開放用レンチの大ネジ蓋
を挟持している場合の平面図である。
【図2】同底面図である。
【図3】同ネジ蓋開放用レンチの各挟圧具を閉じた場合
の平面図である。
【図4】請求項2に係るネジ蓋開放用レンチの大ネジ蓋
を挟持した場合の平面図である。
【図5】同ネジ蓋開放用レンチの各挟圧具を閉じた状態
の底面図である。
【図6】同ネジ蓋開放用レンチの一方の挟圧具を示すも
ので、(イ)は底面図、(ロ)は側面図、(ハ)は平面
図である。
【図7】同ネジ蓋開放用レンチによって高さの低いネジ
蓋の開放操作を行っている状態を示す斜視図である。
【図8】従来のネジ蓋開放用レンチを示すもので、
(イ)はその底面図、(ロ)は側面図である。
【符号の説明】
100 ネジ蓋開放用レンチ 10 挟圧具 11 芯金材 11a連結ピン 12 軟質材 13 平面部 13a 突出平面部 14 垂直部 15 突起 21 第一挟持部 22 第二挟持部 23 第三挟持部 24 第四挟持部 30 当接金具 31 橋架部分 40 ネジ蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の挟圧具の先端を開閉自在に連結し
    て、各挟圧具間にビン等のネジ蓋をしてその開放を行う
    レンチにおいて、 前記各挟圧具を、断面略L字状の芯金材と、この芯金材
    の表面の略全体を軟質材とにより構成して、各挟圧具
    に、前記ネジ蓋の上面に当接する平面部と、この平面部
    に直交して前記ネジ蓋の側面に当接する垂直部とを形成
    して、 前記垂直部に、大ネジ蓋を挟持する第一挟持部と、中ネ
    ジ蓋を挟持する第二挟持部と、小ネジ蓋を挟持する第三
    挟持部とを形成し、かつ前記両挟持具を完全に閉じたと
    き互いに当接して得て極小ネジ蓋を挟持し得る第四挟持
    部とを形成したことを特徴とするネジ蓋開放用レンチ。
  2. 【請求項2】前記各挟圧具を構成している芯金材の一部
    内側に、前記軟質材から露出して前記平面部から外方に
    突出する当接金具を一体化して、これら両当接金具が前
    記ネジ蓋の表面に当接して当該レンチのネジ蓋に対する
    位置決めを行うようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載のネジ蓋開放用レンチ。
JP12002294A 1994-06-01 1994-06-01 ネジ蓋開放用レンチ Pending JPH07328939A (ja)

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