JP2000334667A - リング開きプライヤー - Google Patents
リング開きプライヤーInfo
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- JP2000334667A JP2000334667A JP11147494A JP14749499A JP2000334667A JP 2000334667 A JP2000334667 A JP 2000334667A JP 11147494 A JP11147494 A JP 11147494A JP 14749499 A JP14749499 A JP 14749499A JP 2000334667 A JP2000334667 A JP 2000334667A
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- pliers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 指先の力では開けることの困難な線条径の太
いリングにおいて、プライヤーを握ってリングの2重部
の線条間を位置ズレすることなく容易に押し広げること
ができ、プライヤーを握る手を離しても押し広げた状態
でリングが保持できるリング開きプライヤーを提供す
る。 【解決手段】 プライヤー1の枢軸3の先のあご4、9
のうち、あご4は直状で先端は突切端5に形成し、他方
のあご9の先端は一方のあご4の突切端5よりも突出し
てかぎ状に曲折して角部11を形成し、閉じたときあご
4の突切端5の前面6に当接し、あご9の外側面12の
角部11と対偶する位置にリング本体線条19の中心か
らの距離16が最大となる突出曲部13を形成し、か
つ、あご9の内側面10と外側面12の最先端をリング
17のリング端線条18とリング本体線条19の2重線
条間に割り込みうる尖端14とした先曲がりあごを有す
るプライヤー。
いリングにおいて、プライヤーを握ってリングの2重部
の線条間を位置ズレすることなく容易に押し広げること
ができ、プライヤーを握る手を離しても押し広げた状態
でリングが保持できるリング開きプライヤーを提供す
る。 【解決手段】 プライヤー1の枢軸3の先のあご4、9
のうち、あご4は直状で先端は突切端5に形成し、他方
のあご9の先端は一方のあご4の突切端5よりも突出し
てかぎ状に曲折して角部11を形成し、閉じたときあご
4の突切端5の前面6に当接し、あご9の外側面12の
角部11と対偶する位置にリング本体線条19の中心か
らの距離16が最大となる突出曲部13を形成し、か
つ、あご9の内側面10と外側面12の最先端をリング
17のリング端線条18とリング本体線条19の2重線
条間に割り込みうる尖端14とした先曲がりあごを有す
るプライヤー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体を曲折自在に
連繋して係止するために鎖やその他の係止具の係止孔と
物体の係止孔との間に挿嵌して繋ぐ鋼製のリングのリン
グ開き装置に関し、特にリングの二重部のリング端線条
を押し開くためのプライヤーに関する。
連繋して係止するために鎖やその他の係止具の係止孔と
物体の係止孔との間に挿嵌して繋ぐ鋼製のリングのリン
グ開き装置に関し、特にリングの二重部のリング端線条
を押し開くためのプライヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】物体を自在に係止して繋ぐために鎖やそ
の他の係止具の係止孔と物体の係止孔との間に挿嵌して
繋ぐ鋼製のリングは、鋼製の線条を円形のリング状に同
半径で1周半ぐらい巻回し、一部平行に2重の線条部分
としたリングからなる。そして、このリングを係止すべ
き物体、例えばキーと、キーホルダーのそれぞれの係止
孔に通す場合は、リングのリング端線条とリング本体線
条からなる2重線条間を押し広げて、リング端線条を係
止すべき物体の係止孔に通し、リングの2重線条部を回
転移動させてリングの1重線条部に物体の係止孔を通す
ことで係合が完了する。
の他の係止具の係止孔と物体の係止孔との間に挿嵌して
繋ぐ鋼製のリングは、鋼製の線条を円形のリング状に同
半径で1周半ぐらい巻回し、一部平行に2重の線条部分
としたリングからなる。そして、このリングを係止すべ
き物体、例えばキーと、キーホルダーのそれぞれの係止
孔に通す場合は、リングのリング端線条とリング本体線
条からなる2重線条間を押し広げて、リング端線条を係
止すべき物体の係止孔に通し、リングの2重線条部を回
転移動させてリングの1重線条部に物体の係止孔を通す
ことで係合が完了する。
【0003】ところで、このリングは、通常指先でリン
グ端線条とリング本体線条との間を押し広げて係止すべ
き物体の係止孔に通しているが、上述のとおりリングは
鋼製の線条などからなるので、その線条の径が太い場合
には指先で線条間を広げることが困難になる。そこで発
明者は、このリングの2重の線条間に割り入ってその間
隔を押し広げるプライヤーを創作して意匠登録してい
る。これは、プライヤーの一方の尖った先端が他方の直
状の先端の方に折れ曲がった形状の先曲がりプライヤー
である。このプライヤーの使用法は、リングの2重部の
リング端線条とリング本体線条をこのプライヤーで軽く
掴み、他方の直状のプライヤーの先端でリングの2重の
線条の手前の線条の下方を受けながら、プライヤーを握
りしめることにより上方から一方の先曲がりプライヤー
の尖った先端を2重の線条間に割り込ませて、この割り
込んだ尖った先端の太さにより2重部のリング端線条と
リング本体線条間を押し広げるものである。これは僅か
な握り力をプライヤーの握り手に加えることにより梃子
の応用でリングが開くので、指先に負担が掛かることな
い。しかしながら、開いたリングのリング端線条を係止
する物体の係止孔に通す間、2重部を開いておくために
プライヤーを握っている状態をそのままの握った状態に
保つ必要があり、そのため握った片方の手が取られて自
由にならない。そこで係止する物体は他方の手のみで取
り扱うこととなり、挿通作業にやや手こずることがあ
る。特にリングの線条が太い場合は、しっかりとプライ
ヤーを握って保持し続ける必要があり、握った手が疲れ
かつその手の自由がきかなくなる。
グ端線条とリング本体線条との間を押し広げて係止すべ
き物体の係止孔に通しているが、上述のとおりリングは
鋼製の線条などからなるので、その線条の径が太い場合
には指先で線条間を広げることが困難になる。そこで発
明者は、このリングの2重の線条間に割り入ってその間
隔を押し広げるプライヤーを創作して意匠登録してい
る。これは、プライヤーの一方の尖った先端が他方の直
状の先端の方に折れ曲がった形状の先曲がりプライヤー
である。このプライヤーの使用法は、リングの2重部の
リング端線条とリング本体線条をこのプライヤーで軽く
掴み、他方の直状のプライヤーの先端でリングの2重の
線条の手前の線条の下方を受けながら、プライヤーを握
りしめることにより上方から一方の先曲がりプライヤー
の尖った先端を2重の線条間に割り込ませて、この割り
込んだ尖った先端の太さにより2重部のリング端線条と
リング本体線条間を押し広げるものである。これは僅か
な握り力をプライヤーの握り手に加えることにより梃子
の応用でリングが開くので、指先に負担が掛かることな
い。しかしながら、開いたリングのリング端線条を係止
する物体の係止孔に通す間、2重部を開いておくために
プライヤーを握っている状態をそのままの握った状態に
保つ必要があり、そのため握った片方の手が取られて自
由にならない。そこで係止する物体は他方の手のみで取
り扱うこととなり、挿通作業にやや手こずることがあ
る。特にリングの線条が太い場合は、しっかりとプライ
ヤーを握って保持し続ける必要があり、握った手が疲れ
かつその手の自由がきかなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、指先の力では開けることの困難な、線条径
が太いリングの2重部のリング端線条とリング本体線条
間を押し広げるプライヤーにおいて、プライヤーを握っ
てリングの2重部の線条間を押し広げ、その広げた状態
でプライヤーを握る手を離しても、プライヤーによる押
し広げが保持できて、プライヤーを握りつづける必要が
なく自由に手が使えるようにしたプライヤーを提供する
ことである。
する課題は、指先の力では開けることの困難な、線条径
が太いリングの2重部のリング端線条とリング本体線条
間を押し広げるプライヤーにおいて、プライヤーを握っ
てリングの2重部の線条間を押し広げ、その広げた状態
でプライヤーを握る手を離しても、プライヤーによる押
し広げが保持できて、プライヤーを握りつづける必要が
なく自由に手が使えるようにしたプライヤーを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、プライヤー
1の枢軸3より先側の二つのあご4、9のうち、一方の
あご4は直状でその先端は突切状の突切端5に形成し、
他方のあご9の先端は一方のあご4の突切端5よりも突
出し、他方のあご9の内側面10はかぎ状に曲折して角
部11を形成してあご9を閉じたとき一方のあご4の突
切端5の前面6に当接し、他方のあご9の外側面12は
角部11と対偶する位置に角部11に配置されるリング
本体線条19の中心からの距離16が最大となる突出曲
部13を形成し、かつ、他方のあご9の内側面10と外
側面12の最先端はリング17のリング端線条18とリ
ング本体線条19の2重線条間に割り込みうる尖端14
に形成された先曲がりあごであることを特徴とするリン
グ開きプライヤーである。
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、プライヤー
1の枢軸3より先側の二つのあご4、9のうち、一方の
あご4は直状でその先端は突切状の突切端5に形成し、
他方のあご9の先端は一方のあご4の突切端5よりも突
出し、他方のあご9の内側面10はかぎ状に曲折して角
部11を形成してあご9を閉じたとき一方のあご4の突
切端5の前面6に当接し、他方のあご9の外側面12は
角部11と対偶する位置に角部11に配置されるリング
本体線条19の中心からの距離16が最大となる突出曲
部13を形成し、かつ、他方のあご9の内側面10と外
側面12の最先端はリング17のリング端線条18とリ
ング本体線条19の2重線条間に割り込みうる尖端14
に形成された先曲がりあごであることを特徴とするリン
グ開きプライヤーである。
【0006】請求項2の発明では、直状の一方のあご4
はその内側面7の突切端5の際に突切端5と平行なリン
グ本体線条19を凹入しうる凹曲条8を有し、他方のあ
ご9はその角部11にリング本体線条19を凹入しうる
凹曲条15を有することを特徴とする請求項1の手段に
おけるリング開きプライヤーである。
はその内側面7の突切端5の際に突切端5と平行なリン
グ本体線条19を凹入しうる凹曲条8を有し、他方のあ
ご9はその角部11にリング本体線条19を凹入しうる
凹曲条15を有することを特徴とする請求項1の手段に
おけるリング開きプライヤーである。
【0007】本発明の上記の手段の作用を説明すると、
請求項1の手段は、他方のあご9の内側面10に形成の
角部11と対偶する位置の外側面12に突出曲部13を
形成し、かつ、この突出曲部13は内側面10に形成し
た角部11に配置されるリング本体線条19の中心から
の距離16が最大となるように形成している。従って、
本発明のプライヤー1の握り部2を握ることによりリン
グ本体線条19をプライヤー1の直状の一方のあご4の
先端の内側面7と先曲がりの他方のあご9の角部11で
挟持し、さらに強く握り部2を握ってリング端線条18
とリング本体線条19間に先曲がりあごの尖端14を割
り込ませ、リング端線条18とリング本体線条19間を
開き、その後、挟持した角部11のリング本体線条19
を回転中心にして先曲がりのあご9の外面に沿ってリン
グ17のプライヤーで挟持していない側を外側にして力
で矢印20の方向に押して回転させると、リング端線条
18は先曲がりのあご9の外側面12を挟持しながら沿
って回転移動し続け、角部11のリング本体線条19の
中心からの距離16が最も大きい突出曲部13を乗り越
えるとその位置に先曲がりのあご9を挟持してリング1
7を開いた状態でリング17は停止する。この状態では
プライヤー1の握り部2を握らなくとも、先曲がりのあ
ご9を挟持したリング17はプライヤー1から外れるこ
とはないので、握り手は自由となり、リング17に係止
する物体の係止孔を開いたリング17のリング端線条1
8に係止することが容易となる。
請求項1の手段は、他方のあご9の内側面10に形成の
角部11と対偶する位置の外側面12に突出曲部13を
形成し、かつ、この突出曲部13は内側面10に形成し
た角部11に配置されるリング本体線条19の中心から
の距離16が最大となるように形成している。従って、
本発明のプライヤー1の握り部2を握ることによりリン
グ本体線条19をプライヤー1の直状の一方のあご4の
先端の内側面7と先曲がりの他方のあご9の角部11で
挟持し、さらに強く握り部2を握ってリング端線条18
とリング本体線条19間に先曲がりあごの尖端14を割
り込ませ、リング端線条18とリング本体線条19間を
開き、その後、挟持した角部11のリング本体線条19
を回転中心にして先曲がりのあご9の外面に沿ってリン
グ17のプライヤーで挟持していない側を外側にして力
で矢印20の方向に押して回転させると、リング端線条
18は先曲がりのあご9の外側面12を挟持しながら沿
って回転移動し続け、角部11のリング本体線条19の
中心からの距離16が最も大きい突出曲部13を乗り越
えるとその位置に先曲がりのあご9を挟持してリング1
7を開いた状態でリング17は停止する。この状態では
プライヤー1の握り部2を握らなくとも、先曲がりのあ
ご9を挟持したリング17はプライヤー1から外れるこ
とはないので、握り手は自由となり、リング17に係止
する物体の係止孔を開いたリング17のリング端線条1
8に係止することが容易となる。
【0008】請求項2の手段は、先ず直状のあご4の内
側面7の突切端5の際に突切端5と平行なリング本体線
条19を凹入しうる凹曲条8を有するので、リング17
をプライヤー1で先ず掴むときにリング本体線条19が
容易にこの凹曲条8に凹入して位置するので位置決めし
易くかつ掴み易く、さらに他方のあご9の角部11にリ
ング本体線条19を凹入しうる凹曲条15を有するの
で、掴んだリング17をこの角部11で回転させる場合
に的確に回転の中心が定まり、回転させ易く、かつ、突
出曲部13を乗り越えて回転した後に係止する物体の係
止孔に通した後、さらに角部11に凹入したリング本体
線条19を角部11を中心にして逆回転してリング17
をあご9から外す時に、リング17が回転し易く容易に
外すことができるなどの作用を有する。
側面7の突切端5の際に突切端5と平行なリング本体線
条19を凹入しうる凹曲条8を有するので、リング17
をプライヤー1で先ず掴むときにリング本体線条19が
容易にこの凹曲条8に凹入して位置するので位置決めし
易くかつ掴み易く、さらに他方のあご9の角部11にリ
ング本体線条19を凹入しうる凹曲条15を有するの
で、掴んだリング17をこの角部11で回転させる場合
に的確に回転の中心が定まり、回転させ易く、かつ、突
出曲部13を乗り越えて回転した後に係止する物体の係
止孔に通した後、さらに角部11に凹入したリング本体
線条19を角部11を中心にして逆回転してリング17
をあご9から外す時に、リング17が回転し易く容易に
外すことができるなどの作用を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。図1は本発明の請求項1のプライ
ヤーを平面図で示す実施の形態である。図2は請求項2
のプライヤーを示す実施の形態である。これらにおい
て、請求項1の発明に係る実施の形態では、鋼製のプラ
イヤー1は左右の握り部2と枢軸3と枢軸3より先側の
左右のあご、すなわち一方のあご4と他方のあご9を有
する。握り部2は手の握り具合を良好にするために軟質
のプラスチック樹脂が被覆されている。これら二つのあ
ご4およびあご9のうち、あご4は直状でその先端は突
切状の突切端5に形成されている。これに対し他方のあ
ご9の先端はあご4の突切端5よりも突出して形成され
ている。そしてあご9の内側面10はかぎ状に内側、即
ちあご4の方に曲折されて角部11を有する。あご9を
閉じたときあご4の突切端5の前面6にあご9の内側が
覆い被さるようにして当接する。図6に拡大して示すよ
うに、あご9の外側面12は内側の角部11と対偶する
位置に、角部11に配置されるリング本体線条19の中
心からの距離16が最大の長さとなる形状の突出曲部1
3が形成されている。さらに、あご9の内側面10と外
側面12の最先端は尖った尖端14に形成されている。
そしてリング17のリング端線条18とリング本体線条
19からなる2重線条の間にこの尖端14が割り込むよ
うになっており、従って一方のあご4と異なり、他方の
あご9は先曲がりあごである。
して以下に説明する。図1は本発明の請求項1のプライ
ヤーを平面図で示す実施の形態である。図2は請求項2
のプライヤーを示す実施の形態である。これらにおい
て、請求項1の発明に係る実施の形態では、鋼製のプラ
イヤー1は左右の握り部2と枢軸3と枢軸3より先側の
左右のあご、すなわち一方のあご4と他方のあご9を有
する。握り部2は手の握り具合を良好にするために軟質
のプラスチック樹脂が被覆されている。これら二つのあ
ご4およびあご9のうち、あご4は直状でその先端は突
切状の突切端5に形成されている。これに対し他方のあ
ご9の先端はあご4の突切端5よりも突出して形成され
ている。そしてあご9の内側面10はかぎ状に内側、即
ちあご4の方に曲折されて角部11を有する。あご9を
閉じたときあご4の突切端5の前面6にあご9の内側が
覆い被さるようにして当接する。図6に拡大して示すよ
うに、あご9の外側面12は内側の角部11と対偶する
位置に、角部11に配置されるリング本体線条19の中
心からの距離16が最大の長さとなる形状の突出曲部1
3が形成されている。さらに、あご9の内側面10と外
側面12の最先端は尖った尖端14に形成されている。
そしてリング17のリング端線条18とリング本体線条
19からなる2重線条の間にこの尖端14が割り込むよ
うになっており、従って一方のあご4と異なり、他方の
あご9は先曲がりあごである。
【0010】一方、請求項2の発明に係る実施の形態で
は、上記の請求項1の発明に係る実施の形態に加えて、
一方のあご4には、リング本体線条19の曲部の一部を
凹入することのできる突切端5に平行な凹曲条8があご
4の内側面7の突切端5の際に形成されていることと、
他方のあご9には、リング本体線条19の曲部の一部を
凹入することのできる凹曲条15があご9の角部11に
形成されており、他の点は上記の請求項1の発明に係る
実施の形態と異ならない。
は、上記の請求項1の発明に係る実施の形態に加えて、
一方のあご4には、リング本体線条19の曲部の一部を
凹入することのできる突切端5に平行な凹曲条8があご
4の内側面7の突切端5の際に形成されていることと、
他方のあご9には、リング本体線条19の曲部の一部を
凹入することのできる凹曲条15があご9の角部11に
形成されており、他の点は上記の請求項1の発明に係る
実施の形態と異ならない。
【0011】これらのプライヤー1はそれぞれのあご4
あるいはあご9の内側の枢軸3際には、常套の切断刃2
1を有し、さらに切断刃21と先端側との間には線条等
を把持することのできる線条把持溝22を有するものと
することができる。
あるいはあご9の内側の枢軸3際には、常套の切断刃2
1を有し、さらに切断刃21と先端側との間には線条等
を把持することのできる線条把持溝22を有するものと
することができる。
【0012】本発明のプライヤー1の使用方法を説明す
る。リング17と物体を係止することが目的である。こ
の場合、図7に示すリング17のリング端線条18と環
状を完成しているリング本体線条19とからなる2重線
条間を押し広げ、そのリング端線条18の端をリング1
7に係止する物体の係止孔に通した後、リングを係止孔
に対して回転させてリング17の1重のリング本体線条
19の部分に係止孔を位置せしめることで、上記の目的
は達成できる。通常、リング17の線条の径が細くその
剛性が小さい場合は容易に、リング端線条18とリング
本体線条19とからなる2重線条間は容易に手指で押し
広げることができ、係止する物体の係止孔にリング端線
条18の端を通すことは容易である。しかし、リング1
7の線条の径が太くあるいは剛性が大きく、手指で押し
広げることができないときなどに、本発明のプライヤー
1を使用する。
る。リング17と物体を係止することが目的である。こ
の場合、図7に示すリング17のリング端線条18と環
状を完成しているリング本体線条19とからなる2重線
条間を押し広げ、そのリング端線条18の端をリング1
7に係止する物体の係止孔に通した後、リングを係止孔
に対して回転させてリング17の1重のリング本体線条
19の部分に係止孔を位置せしめることで、上記の目的
は達成できる。通常、リング17の線条の径が細くその
剛性が小さい場合は容易に、リング端線条18とリング
本体線条19とからなる2重線条間は容易に手指で押し
広げることができ、係止する物体の係止孔にリング端線
条18の端を通すことは容易である。しかし、リング1
7の線条の径が太くあるいは剛性が大きく、手指で押し
広げることができないときなどに、本発明のプライヤー
1を使用する。
【0013】この場合、図3に示すように、本発明のプ
ライヤー1の一方の直状のあご4の先端をリング17の
輪の中に入れ、リング本体線条19の内側から受け、他
方のあご9の尖端14をリング本体線条19とリング端
線条18の間に当てがってリング17をプライヤーで挟
持し、プライヤー1の握り部2を強く握りしめると、あ
ご9の尖端14はリング本体線条19とリング端線条1
8の間に入り込み、尖端の厚み分リング17を押し開い
て、図4に実線で示すようにリング17はリング本体線
条19とリング端線条18を開いてこの間にあご9の尖
端14を挟持して把持される。このとき、リング本体線
条19はあご9の角部11とあご4の内側面7の先の突
切端5側に挟持されており、請求項2の発明では、それ
ぞれの凹曲条8と凹曲条15にリング本体線条19の一
部が嵌まり込んでいる。
ライヤー1の一方の直状のあご4の先端をリング17の
輪の中に入れ、リング本体線条19の内側から受け、他
方のあご9の尖端14をリング本体線条19とリング端
線条18の間に当てがってリング17をプライヤーで挟
持し、プライヤー1の握り部2を強く握りしめると、あ
ご9の尖端14はリング本体線条19とリング端線条1
8の間に入り込み、尖端の厚み分リング17を押し開い
て、図4に実線で示すようにリング17はリング本体線
条19とリング端線条18を開いてこの間にあご9の尖
端14を挟持して把持される。このとき、リング本体線
条19はあご9の角部11とあご4の内側面7の先の突
切端5側に挟持されており、請求項2の発明では、それ
ぞれの凹曲条8と凹曲条15にリング本体線条19の一
部が嵌まり込んでいる。
【0014】そこでこの状態で尖端14の外側のリング
端線条18の端が開いているので、この端を係止する物
体の係止孔に容易に通すことができることとなる。これ
は上記した先に出願人が意匠登録したリング開きプライ
ヤーなどでなしうる作用である。しかし、この状態で
は、リング17を開いておくためにプライヤー1の握り
部は握力をかけて握りしめ続けねばならず、握った手は
他の用に使用することができない。
端線条18の端が開いているので、この端を係止する物
体の係止孔に容易に通すことができることとなる。これ
は上記した先に出願人が意匠登録したリング開きプライ
ヤーなどでなしうる作用である。しかし、この状態で
は、リング17を開いておくためにプライヤー1の握り
部は握力をかけて握りしめ続けねばならず、握った手は
他の用に使用することができない。
【0015】そこで本発明のプライヤー1では、さらに
図4の実線で示す位置でリング17を開いた後、さらに
矢印20の方向にリング17を回転させる。このときリ
ング17はあご9の角部11やその凹曲条15に入り込
んでいるリング本体線条19を回転の中心にして回転す
る。特にあご4の凹曲条8やあご9の凹曲条15が形成
してある請求項2に係る発明では、この凹曲条8や凹曲
条15にリング本体線条19がはまり込むのでリング1
7を掴み回転する場合の位置が定まり、位置ズレするこ
となく的確にプライヤー1が操作できる。上記のとおり
リング17を回転させると、あご9の外側面12に載置
されているリング端線条18はこの回転に伴ってあご9
の外側面12を図4の右方向に移動して角部11にある
リング本体線条19の回転中心から最も距離16が長い
所の突出曲部13を乗り越えると、リング17はリング
端線条18を開いた状態で点線で示すように、あご9の
外側面12上に立設し、あごの先曲がり部を挟持して止
着し、あご9から外れなくなる。そして図5のように、
プライヤー1を握らなくともリング17は開いた状態で
あご9に取り付けられている。
図4の実線で示す位置でリング17を開いた後、さらに
矢印20の方向にリング17を回転させる。このときリ
ング17はあご9の角部11やその凹曲条15に入り込
んでいるリング本体線条19を回転の中心にして回転す
る。特にあご4の凹曲条8やあご9の凹曲条15が形成
してある請求項2に係る発明では、この凹曲条8や凹曲
条15にリング本体線条19がはまり込むのでリング1
7を掴み回転する場合の位置が定まり、位置ズレするこ
となく的確にプライヤー1が操作できる。上記のとおり
リング17を回転させると、あご9の外側面12に載置
されているリング端線条18はこの回転に伴ってあご9
の外側面12を図4の右方向に移動して角部11にある
リング本体線条19の回転中心から最も距離16が長い
所の突出曲部13を乗り越えると、リング17はリング
端線条18を開いた状態で点線で示すように、あご9の
外側面12上に立設し、あごの先曲がり部を挟持して止
着し、あご9から外れなくなる。そして図5のように、
プライヤー1を握らなくともリング17は開いた状態で
あご9に取り付けられている。
【0016】そこでこの状態で係止する物体の係止孔に
この開いた状態のリング17のリング端線条18の端を
通してはめ込み、はめ込みが完了すると、リング17を
上記と反対に回転させて再び実線のようにリング17を
元に倒し、握り力を無くすと、リング17はプライヤー
1のあご9から外れる。そこで、物体の係止孔をリング
本体線条19の1重部に回転して係止を終了する。この
係止孔をリング本体線条19の1重部に回転する際にリ
ングの閉じ力が働き回転に力を要する場合は、係止孔の
位置している場所より端側のリング端線条18とリング
本体線条19の間をプライヤー1で開くことにより、係
止孔をリング本体線条19の1重部に容易に回転するこ
とができる。
この開いた状態のリング17のリング端線条18の端を
通してはめ込み、はめ込みが完了すると、リング17を
上記と反対に回転させて再び実線のようにリング17を
元に倒し、握り力を無くすと、リング17はプライヤー
1のあご9から外れる。そこで、物体の係止孔をリング
本体線条19の1重部に回転して係止を終了する。この
係止孔をリング本体線条19の1重部に回転する際にリ
ングの閉じ力が働き回転に力を要する場合は、係止孔の
位置している場所より端側のリング端線条18とリング
本体線条19の間をプライヤー1で開くことにより、係
止孔をリング本体線条19の1重部に容易に回転するこ
とができる。
【0017】リング17を取り付けた物体の係止孔か
ら、リング17を取り外す場合にも、この発明のプライ
ヤー1を上記と同様にして使用すると、リング17の線
条間を容易に開くことができ、物体の係止孔をリング本
体線条19の周りに回転させてリング端線条18の端か
ら取り外しすることが極めて容易にできることはいうま
でもない。
ら、リング17を取り外す場合にも、この発明のプライ
ヤー1を上記と同様にして使用すると、リング17の線
条間を容易に開くことができ、物体の係止孔をリング本
体線条19の周りに回転させてリング端線条18の端か
ら取り外しすることが極めて容易にできることはいうま
でもない。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明のプライ
ヤーは、係止用に使用するリングの線条間を容易に押し
広げて係止すべき物体の係止孔にリングを係止し易くす
るのみにとどまらずプライヤーを握る手を離してもリン
グの線条間を開いた状態に維持することができ、従っ
て、剛性の高い線条からなるリングの場合は、両手で係
止すべき物体や取り外すべき物体の係止孔を取扱うこと
ができる。請求項2に係る発明では、上記の効果に加え
てプライヤーのリングの位置が定まりリングの取り扱い
にズレを生じることがない等、従来にない優れた効果を
奏する。
ヤーは、係止用に使用するリングの線条間を容易に押し
広げて係止すべき物体の係止孔にリングを係止し易くす
るのみにとどまらずプライヤーを握る手を離してもリン
グの線条間を開いた状態に維持することができ、従っ
て、剛性の高い線条からなるリングの場合は、両手で係
止すべき物体や取り外すべき物体の係止孔を取扱うこと
ができる。請求項2に係る発明では、上記の効果に加え
てプライヤーのリングの位置が定まりリングの取り扱い
にズレを生じることがない等、従来にない優れた効果を
奏する。
【図1】請求項1に係る発明のプライヤーの実施の形態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図2】請求項2に係る発明のプライヤーの実施の形態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】本発明のプライヤーの使用形態を説明する部分
平面図である。
平面図である。
【図4】図3に続く本発明のプライヤーの使用形態を説
明する平面図である。
明する平面図である。
【図5】図4に続く本発明のプライヤーの使用形態説を
明する平面図である。
明する平面図である。
【図6】本発明のプライヤーの特徴を説明する拡大部分
平面図である。
平面図である。
【図7】本発明に使用するリングの側面図である。
1 プライヤー 2 握り部 3 枢軸 4 あご 5 突切端 6 前面 7 内側面 8 凹曲条 9 あご 10 内側面 11 角部 12 外側面 13 突出曲部 14 尖端 15 凹曲条 16 距離 17 リング 18 リング端線
条 19 リング本体線条 20 矢印 21 刃 22 線条把持溝
条 19 リング本体線条 20 矢印 21 刃 22 線条把持溝
Claims (2)
- 【請求項1】 プライヤー1の枢軸3より先側の二つの
あご4、9のうち、一方のあご4は直状でその先端は突
切状の突切端5に形成し、他方のあご9の先端は一方の
あご4の突切端5よりも突出し、他方のあご9の内側面
10はかぎ状に曲折して角部11を形成してあご9を閉
じたとき一方のあご4の突切端5の前面6に当接し、他
方のあご9の外側面12は角部11と対偶する位置に角
部11に配置されるリング本体線条19の中心からの距
離16が最大となる突出曲部13を形成し、かつ、他方
のあご9の内側面10と外側面12の最先端はリング1
7のリング端線条18とリング本体線条19の2重線条
間に割り込みうる尖端14に形成された先曲がりあごで
あることを特徴とするリング開きプライヤー。 - 【請求項2】 直状の一方のあご4はその内側面7の突
切端5の際に突切端5と平行なリング本体線条19を凹
入しうる凹曲条8を有し、他方のあご9はその角部11
にリング本体線条19を凹入しうる凹曲条15を有する
ことを特徴とする請求項1記載のリング開きプライヤ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11147494A JP2000334667A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | リング開きプライヤー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11147494A JP2000334667A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | リング開きプライヤー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334667A true JP2000334667A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15431667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11147494A Pending JP2000334667A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | リング開きプライヤー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000334667A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008162013A (ja) * | 2008-03-07 | 2008-07-17 | Snow Peak Inc | 挟持用工具 |
WO2012170927A3 (en) * | 2011-06-08 | 2013-04-25 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
US8726943B2 (en) | 2010-06-09 | 2014-05-20 | Wubbers, Llc | Method and apparatus for forming wire |
KR101538943B1 (ko) * | 2015-01-28 | 2015-07-29 | 김일한 | 비틀림이 적은 광범위 스플릿링 플라이어 |
US10137560B2 (en) | 2011-06-08 | 2018-11-27 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
CN109092921A (zh) * | 2018-08-08 | 2018-12-28 | 重庆泰山电缆有限公司 | 一种夹单丝装置及单丝夹紧方法 |
US11235438B2 (en) | 2011-06-08 | 2022-02-01 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11147494A patent/JP2000334667A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008162013A (ja) * | 2008-03-07 | 2008-07-17 | Snow Peak Inc | 挟持用工具 |
US8726943B2 (en) | 2010-06-09 | 2014-05-20 | Wubbers, Llc | Method and apparatus for forming wire |
US10160100B2 (en) | 2010-06-09 | 2018-12-25 | Wubbers, Llc | Method and apparatus for forming wire |
WO2012170927A3 (en) * | 2011-06-08 | 2013-04-25 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
US9227304B2 (en) | 2011-06-08 | 2016-01-05 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
US10137560B2 (en) | 2011-06-08 | 2018-11-27 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
US11235438B2 (en) | 2011-06-08 | 2022-02-01 | Wubbers, Llc | Jewelry mandrel pliers and method of using same |
KR101538943B1 (ko) * | 2015-01-28 | 2015-07-29 | 김일한 | 비틀림이 적은 광범위 스플릿링 플라이어 |
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