JP3950281B2 - プライヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、手工具の一種としてのプライヤに関する。
【0002】
なお、本明細書でいうプライヤとは、ワイヤやその他の所望の物品または部材を挟む機能を有する手工具を意味しており、一般に「ペンチ」と称されている電気工事用プライヤ(electrician's pliers)も含まれる。また、「ラジオペンチ」と称される先端が細長くされたプライヤ(long-nose pliers)も含まれる。さらに、本明細書でいうプライヤには、所望の物品または部材を挟む機能に加え、切断機能などの他の機能を併せもつものも含まれる。したがって、所望の部材を切断するためのニッパとして構成されたものであっても、一対のあご部を有し、かつこの一対のあご部を利用して所望の物品または部材を挟むことが可能であれば、このニッパは、本明細書でいうプライヤの概念に含まれる。
【0003】
【従来の技術】
たとえば、ペンチタイプのプライヤは、電気工事や日用大工を行う際に頻繁に用いられているが、近年においては、いわゆるワイヤクラフトや縫いぐるみを製作する手工芸の分野においても頻繁に用いられている。ワイヤクラフトを製作する手工芸においては、ワイヤを折り曲げたり、コイル状に巻いたり、あるいは複数のワイヤを連結するなどして、籠や傘スタンドなどの日用雑貨品、またはその他の装飾品が製作され、上記ワイヤを取り扱うときにペンチタイプのプライヤがよく利用される。また、縫いぐるみを製作する場合には、たとえば割りピンが用いられる場合があり、この割りピンに細工を施すようなときにもペンチタイプのプライヤが用いられる。
【0004】
図3に示すように、ペンチタイプの従来のプライヤBは、一対のアーム8が連結部80を介して相対回転可能に連結されており、かつそれら一対のアーム8の先端寄りの位置に一対のあご部81が形成された構造を有している。一対のアーム8の後端寄りの位置には、一対の柄部82が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のプライヤBにおいては、次のような不具合を生じていた。
【0006】
すなわち、従来のプライヤBを用いて、所望の部材を挟んだままにするには、ユーザが一対の柄部82を握り続けている必要がある。したがって、このことがユーザにとって大きな負担となる場合があった。また、プライヤBを利用した作業内容によっては、一対の柄部82を握り続けることが困難な場合もあり、従来においてはそのような場合にとくに不便であった。たとえば、ワイヤクラフトの製作に際しては、ワイヤWをたとえば矢印n1方向に多数回にわたって捩じる場合がある。ところが、ユーザが一対の柄部82を片手で握ったままプライヤBを1度に回転させることができる角度は、せいぜい180°前後であり、ワイヤWをたとえば180°捩じった後にさらにこれを捩じるためには、ユーザがプライヤBの一対の柄部82を掴み直してからプライヤBをさらに回転させる必要がある。ただし、その際の回転角度も180°前後であるから、その後プライヤBの掴み直しと回転操作とを多数回にわたって交互に繰り返す必要があり、その作業はかなり面倒なものとなっていたのである。
【0007】
さらに、従来においては、一対のあご部81によって所望の部材を確実に挟むためには、ユーザが一対の柄部82を強い力で握らねばならず、この点においても不便を生じていた。たとえば、プライヤBを用いて割りピン(図示略)の先端部を折り曲げる作業を行うときには、その際の反作用として一対のあご部81を開こうとする力が発生する。この場合、ユーザの握力が弱いと、この握力が上記反作用に負けてしまい、プライヤBによって上記割りピンを適正に挟んでおくことができなくなる場合があった。
【0008】
なお、従来においては、実開昭63−161667号公報に記載のプライヤがある。このプライヤは、本願の図4に示すように、アーム9Aにラックギヤ90が設けられたものである。アーム9Bには、ラックギヤ90に噛み合うピニオンギヤ91と、このピニオンギヤ91の回転を阻止するための操作レバー92とが設けられている。このような構成によれば、操作レバー92を利用してピニオンギヤ91の回転を阻止することにより、アーム9A,9Bをロックすることができ、一対のあご部93どうしの間隔を一定寸法に維持することができる。したがって、このプライヤによれば、所望の部材を挟む場合に、一対の柄部94を常時強く握る必要を無くすことが可能となる。しかしながら、このようなラックギヤ90やピニオンギヤ91を用いたロック機構は、一対のアームの一方を他方に対してスライドさせるタイプのプライヤにしか適用することができない。図4に示した手段は、図3に示したプライヤBのように、一対のアームを相対回転させることによって一対のあご部を開閉させる構造のプライヤに適用することはできず、上述した不具合を解消することはできない。
【0009】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、一対のアームを相対回転させることによって一対のあご部を開閉させる構造のプライヤの使い勝手を従来よりも良くすることをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0011】
本願発明によって提供されるプライヤは、第1および第2のアームが連結部を介して相対回転可能に連結されており、かつこれら第1および第2のアームの上記連結部よりも先端寄り部分および後端寄り部分には、一対のあご部および一対の柄部がそれぞれ形成されている、プライヤであって、上記第1のアームに軸を介してこの軸周りに回転可能に取り付けられ、かつ上記第1のアームの柄部と上記連結部との間に設けられたカムと、このカムに当接させるための上記第2のアームに設けられた被当接部と、を具備しており、かつ、上記カムは、上記被当接部に当接することによって上記第1および第2のアームが上記一対のあご部が開く方向に回転することを阻止する第1の態勢と、上記被当接部との当接が回避された第2の態勢とに切り替え操作可能であり、上記カムは、上記第1および第2のアームの幅方向外方へ向かうほど上記軸の中心からの距離が徐々に大きくなる曲面とされた外周面をカム面とする板カムであるとともに、上記被当接部は、上記カムよりも上記第2のアームの先端寄りの位置において上記第2のアームの後方を向く面であり、この面と上記カム面との接触点は、上記連結部および上記軸のそれぞれの中心を結ぶ直線よりも上記第1および第2のアームの幅方向外方となるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
本願発明においては、上記一対のあご部によって所望の部材を挟んだ状態で、上記カムを上記第1の態勢に設定すると、上記カムと上記被当接部とが互いに当接することにより、上記一対のあご部がそれ以上に大きく開かないように、上記第1および第2のアームがロックされる。したがって、上記一対のあご部によって所望の部材を挟んだままにする場合には、従来とは異なり、ユーザが上記一対の柄部を強い力で握り続ける必要がなくなる。その結果、本願発明においては、ユーザの負担が少なくなり、プライヤの使い勝手が良好となる。たとえば、ワイヤを多数回にわたって捩じる場合には、上記一対の柄部から手を離してもワイヤをプライヤによって挟んだままにすることができるために、このプライヤをドライバのように連続して回転させることによりワイヤを捩じることが可能となる。また、たとえば割りピンの先端部を折り曲げるときに、一対のあご部が不用意に開かないようにすることもできる。
【0013】
一方、本願発明においては、上記カムを上記第2の態勢に設定した場合には、上記した第1および第2のアームのロック状態を解除することができ、上記一対のあご部を任意に開閉することができる。また、そのような状態において上記カムを上記第1の態勢に設定すると、上記第1および第2のアームをその際の姿勢でロックすることができる。上記第1および第2のアームをロックさせるための手段として、カムと被当接部とを当接させる機構が採用されているために、本願発明においては上記第1および第2のアームをいわゆる無段階でロックすることが可能であり、プライヤの使い勝手を一層良好なものにすることができる。
【0014】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記一対のあご部が開く方向に上記第1および第2のアームを付勢する弾性部材を具備している。
【0015】
このような構成によれば、上記カムを上記被当接部に当接させていない第2の態勢にしている場合において、上記一対の柄部を握る力を緩めれば、上記弾性部材の弾発力を利用して上記一対のあご部を簡単に開かせることができ、操作性を良くすることができる。加えて、上記カムを上記被当接部に当接させた第1の態勢に設定した場合には、上記弾性部材の力を利用して上記カムと上記被当接部との当接状態を保持させることが可能となり、上記第1および第2のアームのロック状態を安定させることができる。たとえば、上記一対のあご部によって所望の部材を挟んでいない状態においても、上記第1および第2のアームを所望の姿勢で適切にロックすることが可能となる。
【0016】
本願発明においてはまた、上記カムは、上記第1のアームの柄部と上記連結部との間に設けられている。
【0017】
このような構成によれば、上記カムが上記柄部を避けた個所に設けられているために、ユーザが上記一対の柄部を握るときに、上記カムが邪魔にならないようにすることができるばかりか、ユーザが上記一対の柄部を握ったまま、もち替えることなく、上記カムを操作することも可能となり、その操作性を良好にすることも可能となる。また、上記カムは、上記連結部よりも後端寄りに位置するために、プライヤの先端部を狭い領域に突っ込む場合や、所望の部材を上記一対のあご部によって挟むような場合においても、上記カムが邪魔にならないようにすることができる。
【0018】
本願発明においてはさらに、上記カムは、上記第1のアームに軸を介してこの軸周りに回転可能に取り付けられ、かつ上記軸の中心からの距離に変化が付された外周面をカム面とする板カムであるとともに、上記被当接部は、上記カムよりも上記第2のアームの先端寄りの位置において上記第2のアームの後方を向く面であり、この面と上記カム面との接触点は、上記連結部および上記軸のそれぞれの中心を結ぶ直線よりも上記第1および第2のアームの幅方向外方となるように構成されている。
【0019】
このような構成によれば、上記カムを回転操作することにより、上記第2のアームの被当接部としての上記面に上記カム面を当接させた態勢と離反させた態勢とに切り替えることができる。また、上記カム面を上記面に当接させたときには、これらの当接作用によって、上記第2のアームの柄部が上記第1のアームの柄部から離反する方向に回転することを確実に阻止することができ、上記一対のあご部が開かないようにすることができる。このように、上記構成によれば、本願発明が意図する機能を簡易な構造によって得ることができる。
【0020】
本願発明の他の好ましい実施の形態においては、上記カムには、上記第1のアームの外側方に突出する操作用の把持部が設けられている。
【0021】
このような構成によれば、上記把持部をユーザが手で掴み易くなり、この把持部を利用して上記カムの操作を簡便に行うことが可能となる。また、上記把持部が、たとえば上記第2のアームと接触するような不具合も生じないようにすることができる。
【0022】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】
図1および図2は、本願発明に係るプライヤの一例を示している。図1において、本実施形態のプライヤAは、ラジオペンチタイプのものとして構成されており、カム1を用いたカム機構を備えている点に特徴がある。プライヤAのそれ以外の基本的な構成は、従来のラジオペンチタイプのプライヤと略同様である。
【0025】
より具体的に説明すると、このプライヤAは、第1および第2のアーム3A,3B、バネ4、およびカム1を具備して構成されている。第1および第2のアーム3A,3Bは、略対称な形状を有しており、軸状の連結部5を介して互いに相対回転可能に連結されている。第1および第2のアーム3A,3Bの連結部5よりも先端寄りの部分には、一対のあご部30a,30bが形成されており、かつ連結部5よりも後端部寄りの部分には、一対の柄部31a,31bが形成されている。バネ4は、たとえば捩じりコイルバネであり、その本体部分が連結部5に緩く外嵌されていることにより、第1および第2のアーム3A,3Bに装着されている。このバネ4の両端部は、第1および第2のアーム3A,3Bにたとえばピン40を介して止着されている。バネ4は、一対のあご部30a,30bおよび一対の柄部31a,31bがそれぞれ開く方向(矢印Na,Nb方向)に、第1および第2のアーム3A,3Bを回転させようとする弾発力Fを発揮する。
【0026】
カム1は、板カムであり、第1のアーム3Aの一側面に軸6を介して取り付けられており、この軸6周りに回転可能である。このカム1は、連結部5と柄部31aとの間に配されている。このカム1の外周には、第1のアーム3Aの外側方(第2のアーム3B寄りの方向とは反対の方向)に突出した操作用の把持部11がこのカム1と一体または別体に設けられている。カム1の外周面のうち、把持部11よりもこのプライヤAの先端寄りの一定領域が、カム面10とされている。このカム面10は、把持部11に近い部分ほど軸6の中心Obからの距離Rが徐々に大きくなる滑らかな曲面である。
【0027】
第2のアーム3Bには、カム1に当接させるための面32が設けられている。この面32は、本願発明でいう被当接部の一例に相当する部分であり、連結部5の近傍に設けられている。より具体的には、この面32は、カム1よりもプライヤAの先端寄りに位置しており、かつカム面10に対向するように第2のアーム3Bの後方に向いている。また、この面32は、連結部5の中心Oaと軸6の中心Obとを結ぶ直線Cよりも適当な距離Lだけ、第1および第2のアーム3A,3Bの幅方向外方に位置するように設けられている。ここで、第1および第2のアーム3A,3Bの幅方向とは、これら第1および第2のアーム3A,3Bが互いに対向する方向(図1では上下方向)を意味しており、その外方とは、上記幅方向のうち、第1および第2のアーム3A,3Bどうしの間の領域から遠ざかる方向を意味している。
【0028】
次に、上記構成のプライヤAの使用例ならびに作用について説明する。
【0029】
まず、カム1は、一対の柄部31a,31bを避けた位置に設けられているため、ユーザは、一対の柄部31a,31bをなんら支障なく握ることができる。また、カム1は、連結部5よりもプライヤAの後端寄りに設けられているために、たとえばプライヤAの先端部分を狭いスペースに挿入するような作業を行う場合にも、このカム1が支障とならないようにすることもできる。
【0030】
このプライヤAでは、たとえば図1に示すように、一対のあご部30a,30b間にワイヤWを挟んだ状態において、カム面10を面32に当接させると、これらの当接作用により、第1および第2のアーム3A,3Bの相対回転動作が規制される。すなわち、一対の柄部31a,31bや一対のあご部30a,30bが開く方向に第1および第2のアーム3A,3Bが回転することが上記当接作用によって阻止され、第1および第2のアーム3A,3Bはロックされることとなる。したがって、ユーザが一対の柄部31a,31bから手を離しても、ワイヤWは一対のあご部30a,30b間に挟まれたままとなる。
【0031】
このため、ワイヤWをたとえば同図の矢印n2方向に多数回にわたって捩じる作業を行う場合には、このプライヤAをスクリュードライバを回転させるのと同様な態様で回転させればよいこととなり、その作業が容易となる。次いで、ワイヤWの先端部をたとえばL字状に折り曲げる作業を行うときには、プライヤAはワイヤWから一対のあご部30a,30bを開かせようとする方向の反作用を受ける。ところが、既述したとおり、第1および第2のアーム3A,3Bをロックしておけば、そのような反作用によって一対のあご部30a,30bが開いてしまうことはない。したがって、握力が弱いユーザであっても、第1および第2のアーム3A,3Bをロックすることによって、ワイヤWの折り曲げ作業を適切に行うことが可能となる。このような効果は、折り曲げ対象物が硬い場合にとくに有効なものとなる。
【0032】
図2に示すように、カム1の把持部11を柄部31a寄りに移動させて、カム1を矢印Nc方向に回転させると、カム面10と面32との当接を回避することができる。このようにすると、第1および第2のアーム3A,3Bが非ロック状態となり、自由に相対回転可能となるため、通常のプライヤと同様な使用が行えることとなる。ただし、バネ4の弾発力Fは、一対のあご部30a,30bや一対の柄部31a,31bを開く方向に作用しているために、一対の柄部31a,31bからユーザが手を離すと、一対の柄部31a,31bが大きく開くこととなる。これに対し、それ以前にカム1を操作し、カム面10と面32とを互いに当接させておけば、第1および第2のアーム3A,3Bをロックすることができ、一対の柄部31a,31bが大きく開いた状態にならないようにすることができる。この場合、カム面10と面32との当接状態は、バネ4の弾発力Fを利用して維持できることとなる。一対の柄部31a,31bの間隔を小さくした状態でロックすれば、プライヤAの全体を嵩張らないようにすることができ、その保管収納に便利となる。
【0033】
このプライヤAにおいては、軸6の中心Obからカム面10の各所の距離Rに変化がつけられており、カム面10と面32との隙間の寸法は、カム1を回転することにより増減変更される。したがって、カム面10と面32とが互いに対向し合う位置関係にある限りは、カム1の回転操作によってカム面10を面32に適切に当接させることが可能となり、第1および第2のアーム3A,3Bを無段階にロックすることが可能となる。したがって、プライヤAの使い勝手が一層良好となる。また、カム1の把持部11は、第1のアーム3Aの幅方向外方に突出しているために、片手で一対の柄部31a,31bを握りながら、この把持部11を他の片手で操作し易くなる。さらに、一対の柄部31a,31bを互いに接近させたときに、把持部11が第2のアーム3Bに接触するような不具合も生じないようにすることができる。
【0034】
本願発明に係るプライヤの各部の具体的な構成は、上記実施形態に限定されない。
【0035】
本明細書でいうプライヤの概念については、既に述べたとおりであり、ペンチ、ラジオペンチ、やっとこなどの名称を問わず、要は、所望の物品または部材を挟む機能を有する手工具は、本願発明でいうプライヤの概念に包摂される。むろん、本願発明に係るプライヤの具体的な使用用途も限定されず、手工芸用のものであるか、あるいは電気工事用のものであるかなどの区別も問わない。したがって、本願発明に係るプライヤの一対のあご部や柄部を形成する第1および第2のアームの具体的な形状は、種々に設計変更自在である。
【0036】
また、本願発明においては、第1のアームに取り付けられるカムの具体的な形状や、このカムのカム面に当接する被当接部の具体的な構成などについても、上記実施形態のものに限定されない。カムとしては、上記実施形態の板カムとは異なる形態のカムを用いることが可能である。被当接部は、たとえば第2のアームとは別体に形成された部材を第2のアームに取り付けることによって設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るプライヤの一例を示す正面図である。
【図2】図1に示すプライヤを操作したときの一例を示す正面図である。
【図3】従来のプライヤの一例を示す正面図である。
【図4】(a),(b)は、従来のプライヤの他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
A プライヤ
1 カム
3A 第1のアーム
3B 第2のアーム
4 バネ
5 連結部
6 軸
10 カム面
11 把持部
30a,30b あご部
31a,31b 柄部
32 面(被当接部)

Claims (3)

  1. 第1および第2のアームが連結部を介して相対回転可能に連結されており、かつこれら第1および第2のアームの上記連結部よりも先端寄り部分および後端寄り部分には、一対のあご部および一対の柄部がそれぞれ形成されている、プライヤであって、
    上記第1のアームに軸を介してこの軸周りに回転可能に取り付けられ、かつ上記第1のアームの柄部と上記連結部との間に設けられたカムと、このカムに当接させるための上記第2のアームに設けられた被当接部と、を具備しており、かつ、
    上記カムは、上記被当接部に当接することによって上記第1および第2のアームが上記一対のあご部が開く方向に回転することを阻止する第1の態勢と、上記被当接部との当接が回避された第2の態勢とに切り替え操作可能であり、
    上記カムは、上記第1および第2のアームの幅方向外方へ向かうほど上記軸の中心からの距離が徐々に大きくなる曲面とされた外周面をカム面とする板カムであるとともに、
    上記被当接部は、上記カムよりも上記第2のアームの先端寄りの位置において上記第2のアームの後方を向く面であり、
    この面と上記カム面との接触点は、上記連結部および上記軸のそれぞれの中心を結ぶ直線よりも上記第1および第2のアームの幅方向外方となるように構成されていることを特徴とする、プライヤ。
  2. 上記一対のあご部が開く方向に上記第1および第2のアームを付勢する弾性部材を具備している、請求項1に記載のプライヤ。
  3. 上記カムには、上記第1アームの外側方に突出する操作用の把持部が設けられている、請求項1または2に記載のプライヤ。
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