JPH0732809U - 防塵性を改良した車両用灯具の呼吸構造 - Google Patents
防塵性を改良した車両用灯具の呼吸構造Info
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- JPH0732809U JPH0732809U JP6288993U JP6288993U JPH0732809U JP H0732809 U JPH0732809 U JP H0732809U JP 6288993 U JP6288993 U JP 6288993U JP 6288993 U JP6288993 U JP 6288993U JP H0732809 U JPH0732809 U JP H0732809U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両用灯具の呼吸構造を改良して、簡単で小
形の構成により防塵性能を向上させ、しかも目詰まりす
る虞れの無いようにする。 【構成】 ランプハウジング9に設けられている呼吸孔
に連通する呼吸孔10aを半ば取り囲むL字状壁10b
と、これらをほぼ取り巻く周囲壁10cとを設け、これ
らをカバー10dで覆い、屈曲した通路10kを有する
防塵室10を、ランプハウジング9の内側に設ける。
形の構成により防塵性能を向上させ、しかも目詰まりす
る虞れの無いようにする。 【構成】 ランプハウジング9に設けられている呼吸孔
に連通する呼吸孔10aを半ば取り囲むL字状壁10b
と、これらをほぼ取り巻く周囲壁10cとを設け、これ
らをカバー10dで覆い、屈曲した通路10kを有する
防塵室10を、ランプハウジング9の内側に設ける。
Description
【0001】
本考案は車両用灯具の呼吸構造に係り、特に、灯具内へ塵埃が侵入しないよう に改良した呼吸構造に関するものである。
【0002】
密閉形の車両用灯具には、灯室内外の圧力をバランスさせるための呼吸構造が 必要である。図5は、呼吸構造を示し、(A)は従来例の呼吸構造を備えた車両 用灯具の部分的断面図、(B)はフイルタを設けた形式の公知の呼吸構造を備え た車両用灯具の部分的断面図である。 ランプハウジング1の前面開口部を覆ってレンズ2が気密に装着されている。 このため、灯室Rを大気に連通させて灯室内の温度変化に因る圧力変化を防止す るとともに、レンズ2の曇りを防止するため、本図1(A)に示すごとく、ラン プハウジング1に呼吸孔4が設けられる。そして、洗車時の注水や、雨滴や、路 上から撥ね上げた水が呼吸孔4から灯室R内に侵入しないよう、U字管状のグロ メット5が前記呼吸孔4に装着されている。図示の3はリフレクタであって、本 例のリフレクタは可動タイプである。前記U字管状グロメット5によって水の侵 入は防止できるが、空気中に浮遊している塵埃の微小粒子の侵入は阻止できない 。
【0003】
図1(B)に示した公知例は、塵埃の侵入を防止するため、呼吸孔4にL字管 状のグロメット6を装着するとともに、該グロメット6内にフイルタ7を設けて いる。これによって塵埃の侵入を軽減し得るが、次のような問題が有る。 a.フイルタの目が粗ければ防塵効果が不充分である。しかし、 b.フイルタの目が細かいと目詰まりを生じ易く、メンティナンスが容易でない 。目詰まりを放置すると呼吸作用が妨げられてレンズ曇りを生じるようになる。 なお、図5(B)に示した8は防水片である。この防水片が設けられている個 所は、同図(A)に示した可動式リフレクタ3に近いので、大きい構成部材を配 置することができない。もし、この付近に大きい構成部材を配設すると、リフレ クタ3と干渉して、その作動(光軸調整)を妨げたり、破損したりする虞れが有 る。
【0004】 本考案は上述の事情に鑑みて為されたものであって、呼吸作用の通気抵抗を増 加させること無く塵埃の灯室内侵入を防止することができ、目詰まりを生じる虞 れが無くてメンティナンスが容易であり、小形に構成することができて他の構成 部材との干渉を回避することが容易な、車両用灯具の呼吸構造を提供することを 目的とする。
【0005】
上記の目的(通気抵抗を増加させず塵埃の侵入を防止)を達成するため本考案 に係る呼吸構造は、車両用灯具のランプハウジングに、灯室内部空間と大気とを 連通する呼吸孔が設けられている呼吸構造において、 ランプハウジングの内側に、上記呼吸孔に連通する防塵室が設けられており、 上記の防塵室内には、呼吸孔と灯室内部空間とを連通する屈曲した通路が形成 されており、 かつ、上記の防塵室は、ランプハウジングと一体的に連設された壁状の部材と 、上記壁状の部材の頂部を覆うカバー部材とを具備しているものであることを特 徴とする。
【0006】
上記の構成によると、防塵室内に屈曲した通路が設けられているので、大気中 に浮遊していた塵埃は、灯室内に侵入する途中で防塵室内で沈降し、該通路内に 堆積する。この通路の断面積は一般のフイルタのメッシュに比して著しく大きい ので目詰まりする虞れが無く、メンティナンスが容易である。しかも、該防塵室 は壁状部材をカバーで覆った簡単な構造であるから、小形に構成することができ 、他の構成部材との干渉を回避することが容易である。また、構造が簡単で小形 の構成部分であるから製造コストも安価である。
【0007】
次に、図1ないし図4を順次に参照しつつ本考案の実施例を説明する。図1は 、本考案に係る防塵性を改良した呼吸構造の1実施例を備えた車両用灯具の1実 施例を示す模式的な部分断面図であって、従来例に係る図5(A)に対応する図 である。図2は上記実施例における防塵室を、上掲の図1に示した矢印A方向に 見たところを描いた外観図である。図3は上記実施例における防塵室およびその 近傍を、上掲の図2に示したB−B面で切断して描いた断面図である。図4は、 上記実施例に係る呼吸構造の防塵室を描いた分解斜視図に、組付作業を説明する ための矢印を付記した図である。 図1に示したように、ランプハウジング9の内側に防塵室10が設けられてい る。上記防塵室10には、図4を参照して口述するごとく、呼吸孔4と灯室Rと を連通せしめる屈曲した通路が設けられている。本図1には上記の通路10tの 断面が現われているが、該通路が屈曲しているので連通している状態は図に現わ れていない。図2に示した4はランプハウジング9に設けられた呼吸孔(既述) であって、防塵室に設けられた呼吸孔10aと重ね合わされて連通している。本 図2に点線で示した往復矢印kは屈曲した通路を示している。上記図2のB−B 断面矢視図においては、通路の断面の2個所10t1,10t2が現われている。 図4に示すごとく、ランプハウジング9には、前記の呼吸孔10aを半ば囲む 形のL字状壁10bが一体に成形されている。そして、さらに上記呼吸孔10a およびL字状壁10bをほぼ取り囲む形に周囲壁10cが、ランプハウジング9 に一体成形されている。ただし、完全に包囲することなく切目10hが設けられ ている。
【0008】 上記の周囲壁10cおよびL字状壁の頂面に当接せしめてこれを覆う形状のカ バー10dが被せられ、取付ネジ10eで固定される。本実施例においては、上 記取付ネジ10e1本でけでカバー10dの位置決め、固定が確実に行なわれる よう、次のように構成してある。取付ネジを1本で済ませたことにより、取付作 業性が良くなるとともに、灯室内に突出ないし膨出する構成部分(ネジ頭)を減 少させて、可動式リフレクタ3(図1)との干渉を回避したものである。 a.図4に示すごとくカバー10dに、前記の周囲壁10cとインロウ嵌合する 突条10iを設け、かつ、 b.カバー10dの一部に係合孔10fを設けるとともに、周囲壁10cの一部 に係合突起(図4では、かくれ線で描いてある)10gを設けて両者を係合させ る。その係合状態は前掲の図3に表わされている。 図4から理解できるように、本考案における壁状部材の例であるL字状壁10 bおよび周囲壁10cは、分解図によって単独の形状を見ると「壁」というより は「塀」に近い感じの構成部分であるが、カバー10dを装着されると防塵室1 0の側壁や仕切壁となる。このようにして、防塵室10内には、呼吸孔10aを 介して大気に連通するとともに、壁の切目10hを通って灯室内部空間に連通す る屈曲した通路10kが形成される。 上記の屈曲した通路10kによって灯室内部空間が大気中に連通されているの で、灯室内の温度変化によって灯室内外の圧力差を生じる虞れが無く、しかもレ ンズの曇りを防止して呼吸構造としての役目が果たされる。その上、上記の経路 が屈曲しているので、空気中に浮遊している微小な塵埃は通路の壁面に接触する 確率が高い。壁面に接触した塵埃の微粒子は壁面との摩擦により運動エネルギー を失って沈降し、通路内に捕捉される。しかし本実施例の屈曲した通路10kの 内法寸法は一般のフイルタの孔径に比して格段に大きいので目詰まりを生じる虞 れが無く、メンティナンスが容易である。
【0009】
本考案を適用すると、防塵室内に屈曲した通路が設けられているので、大気中 に浮遊していた塵埃は、灯室内に侵入する途中で防塵室内で沈降し、該通路内に 堆積する。この通路の断面積は一般のフイルタのメッシュに比して著しく大きい ので目詰まりする虞れが無く、メンティナンスが容易である。しかも、該防塵室 は壁状部材をカバーで覆った簡単な構造であるから、小形に構成することができ 、他の構成部材との干渉を回避することが容易である。また、構造が簡単で小形 の構成部分であるから製造コストも安価であるという優れた実用的効果を奏する 。
【図1】本考案に係る防塵性を改良した呼吸構造の1実
施例を備えた車両用灯具の1実施例を示す模式的な部分
断面図であって、従来例に係る図5(A)に対応する図
である。
施例を備えた車両用灯具の1実施例を示す模式的な部分
断面図であって、従来例に係る図5(A)に対応する図
である。
【図2】上記実施例における防塵室を、上掲の図1に示
した矢印A方向に見たところを描いた外観図である。
した矢印A方向に見たところを描いた外観図である。
【図3】上記実施例における防塵室およびその近傍を、
上掲の図2に示したB−B面で切断して描いた断面図で
ある。
上掲の図2に示したB−B面で切断して描いた断面図で
ある。
【図4】上記実施例に係る呼吸構造の防塵室を描いた分
解斜視図に、組付作業を説明するための矢印を付記した
図である。
解斜視図に、組付作業を説明するための矢印を付記した
図である。
【図5】呼吸構造を示し、(A)は従来例の呼吸構造を
備えた車両用灯具の部分的断面図、(B)はフイルタを
設けた形式の公知の呼吸構造を備えた車両用灯具の部分
的断面図である。
備えた車両用灯具の部分的断面図、(B)はフイルタを
設けた形式の公知の呼吸構造を備えた車両用灯具の部分
的断面図である。
1…ランプハウジング、2…レンズ、3…リフレクタ、
4…呼吸孔、5…U字管状のグロメット、6…L字管状
のグロメット、7…フイルタ、8…防水片、9…ランプ
ハウジング、10…防塵室、10a…呼吸孔、10b…
L字状壁、10c…周囲壁、10d…カバー、10e…
取付ネジ、10f…係合孔、10g…係合突起、10h
…壁の切目、10k…屈曲した通路、10t,10
t1,10t2…通路断面。
4…呼吸孔、5…U字管状のグロメット、6…L字管状
のグロメット、7…フイルタ、8…防水片、9…ランプ
ハウジング、10…防塵室、10a…呼吸孔、10b…
L字状壁、10c…周囲壁、10d…カバー、10e…
取付ネジ、10f…係合孔、10g…係合突起、10h
…壁の切目、10k…屈曲した通路、10t,10
t1,10t2…通路断面。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両用灯具のランプハウジングに、灯室
内部空間と大気とを連通する呼吸孔が設けられている呼
吸構造において、 ランプハウジングの内側に、上記呼吸孔に連通する防塵
室が設けられており、 上記の防塵室内には、呼吸孔と灯室内部空間とを連通す
る屈曲した通路が形成されており、 かつ、上記の防塵室は、ランプハウジングと一体的に連
設された壁状の部材と、上記壁状の部材の頂部を覆うカ
バー部材とを具備しているものであることを特徴とす
る、防塵性を改良した車両用灯具の呼吸構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993062889U JP2600458Y2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 防塵性を改良した車両用灯具の呼吸構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993062889U JP2600458Y2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 防塵性を改良した車両用灯具の呼吸構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0732809U true JPH0732809U (ja) | 1995-06-16 |
JP2600458Y2 JP2600458Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13213273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993062889U Expired - Fee Related JP2600458Y2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 防塵性を改良した車両用灯具の呼吸構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600458Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0494203U (ja) * | 1991-01-09 | 1992-08-17 | ||
JPH0494205U (ja) * | 1991-01-14 | 1992-08-17 | ||
JP3043206U (ja) * | 1997-05-09 | 1997-11-18 | 文一 庄司 | トラス構造に使用する部材 |
JP3126303U (ja) * | 2006-08-09 | 2006-10-19 | 株式会社東洋セラミックス | 電子レンジ調理兼用食器 |
-
1993
- 1993-11-24 JP JP1993062889U patent/JP2600458Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0494203U (ja) * | 1991-01-09 | 1992-08-17 | ||
JPH0494205U (ja) * | 1991-01-14 | 1992-08-17 | ||
JP3043206U (ja) * | 1997-05-09 | 1997-11-18 | 文一 庄司 | トラス構造に使用する部材 |
JP3126303U (ja) * | 2006-08-09 | 2006-10-19 | 株式会社東洋セラミックス | 電子レンジ調理兼用食器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2600458Y2 (ja) | 1999-10-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |