JPH07327351A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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Publication number
JPH07327351A
JPH07327351A JP14122294A JP14122294A JPH07327351A JP H07327351 A JPH07327351 A JP H07327351A JP 14122294 A JP14122294 A JP 14122294A JP 14122294 A JP14122294 A JP 14122294A JP H07327351 A JPH07327351 A JP H07327351A
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JP
Japan
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pole
position detecting
detecting element
magnetic pole
drive
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Application number
JP14122294A
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English (en)
Inventor
Hayato Naito
速人 内藤
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置検出素子出力のゼロクロス点での歪みが
駆動コイルへの通電切り換えを促進する向きに発生する
ようにして通電切り換えの遅延をなくし、モータ効率の
悪化をなくすことができるブラシレスモータを得る。 【構成】 駆動コイル5、駆動コイル5との磁力によっ
て回転駆動される駆動マグネット12、駆動マグネット
12の磁界を検出して駆動コイル5に流れる電流を切り
換える位置検出素子11を備え、位置検出素子11が駆
動コイル5の磁界の影響を受ける位置に配置されている
ブラシレスモータ。駆動マグネット12が駆動用磁極9
と位置検出素子用磁極10とを有し、これら両磁極は互
いに異極同志が境界を接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシレスモータに関
するもので、特に駆動用磁極と、ロータの回転位置に応
じて駆動コイルに流れる電流を切り換えるための位置検
出素子用磁極の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ブラシレスモータは、ロ
ータを構成する駆動マグネットの磁極をホール素子等か
らなる位置検出素子で検出し、この検出信号に応じて駆
動コイルに流れる電流を切り換えることによりロータを
連続的に回転駆動するようになっている。以下、図7な
いし図9を参照しながら従来のブラシレスモータの例に
ついて具体的に説明する。
【0003】図7において、モータ基板2上にはほぼ円
筒状の軸受ホルダ3が固定されており、軸受ホルダ3の
外周側にはステータコア4が嵌入され固定されている。
ステータコア4は、図8に示すように複数の突極を放射
状に有し、各突極には駆動コイル5が巻回されている。
軸受ホルダ3の内周側には上下に軸受6,6が圧入され
ている。軸受6,6は軸7のラジアル軸受を構成してい
て、軸受6,6によって軸7が回転自在に支持されてい
る。また、基板2の一部が軸7のスラスト受けを構成し
ている。軸受ホルダ3の上端から突出した軸7の上端部
にはカップ状のロータケース8が適宜の固着構造によっ
て固着されている。ロータケース8はステータコア4を
上側から覆っており、ロータケース8の周壁内周面には
円筒状の駆動マグネット12が固着されている。
【0004】図7、図8に示すように、駆動マグネット
12は、厚さ方向に着磁してN極とS極を厚さ方向に並
べると共に、N極とS極で対をなす磁極を複数個周方向
に等間隔に、かつ、N極とS極とを交互に反転させて配
置してなる。基板2上には駆動マグネット12の磁極を
検出するためのホール素子等からなる位置検出素子11
が駆動マグネット12の内周側下端面に対向させて配置
されている。ステータの突極及び駆動コイル5はU相、
V相、W相の3相構成で、駆動マグネット12の1ピッ
チ(電気角で360°)に対して突極が3個(電気角で
120°間隔)配置されている。位置検出素子11は各
相の駆動コイル5への通電を切り換えるために各相の駆
動コイル5に対応して3個あり、U相の位置検出素子1
1はW相とU相の突極間に、V相の位置検出素子11は
U相とV相の突極間に、W相の位置検出素子11はV相
とW相の突極間に配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】U、V、Wの各相の位
置検出素子11は駆動マグネット12の磁極を検出し、
その検出信号によってそれぞれが対応する相の駆動コイ
ルへの通電を切り換えることにより駆動マグネット12
を周方向に付勢してロータを連続回転駆動する。この電
流切り換え動作を図9に示す。図9において(a)はU
相の位置検出素子11に向かう駆動マグネット12の発
生磁界を示し、(b)はU相とW相の駆動コイル5に通
電することによってステータコア4のU相とW相の突極
に発生する磁界を示す。駆動マグネット12が図8に示
す位置にあるタイミングでは図9(b)の横軸0°の位
置にあり、実線で示すU相のコア突極はS極から無磁極
へ、また鎖線で示すW相のコア突極は無磁極からS極へ
変化する瞬間にある。
【0006】ここで、位置検出素子11に向かうU相、
W相のコア突極磁界を考えると、U相のコア突極がS極
のとき図8ではU相のコア突極は駆動マグネット12の
N極のそばにあるので、U相のコア突極の磁界は駆動マ
グネット12のN極に吸収されU相の位置検出素子11
に向かうU相のコア突極の磁界は少ない。しかし、W相
のコア突極はこのときS極のそばにあるため、それ自身
がS極になるとその磁界は行き場を失い、一部がU相の
位置検出素子11に向かう。駆動マグネット12が図8
に示す矢印の向きに回転していくと、S極になっている
W相のコア突極には駆動マグネット12のN極が近づい
てくるため、U相の位置検出素子11に向かうS極の磁
界は次第に減少する。そして、駆動マグネット12が6
0°回転した時点で、それまで無磁極だったU相コア突
極が駆動コイルへの通電によってN極になる。このとき
はまだ駆動マグネット12のN極がU相コア突極のそば
にあるので、U相コア突極のN磁界の一部はU相位置検
出素子11に向かう。図9(c)はこの様子を示してお
り、実線はU相位置検出素子11に向かうU相コア突極
磁界を、鎖線はU相位置検出素子11に向かうW相コア
突極磁界を示す。従って、U相位置検出素子11に向か
うコア突極磁界は図9(c)に示すU相コア突極磁界と
W相コア突極磁界を合成したものとなり、図9(d)に
示す波形になる。
【0007】U相の位置検出素子11が実際に検出する
磁界、すなわち、U相の位置検出素子11に向かう実際
の磁界は、U相の位置検出素子11に向かう駆動マグネ
ット12の発生磁界とU,W相コア突極の磁界とをあわ
せたもので、図9の(a)と(d)を合成した(e)に
実線で示すような歪んだ波形になり、U相位置検出素子
11の出力も(e)に示すような波形になる。ここで、
仮りに駆動コイル5への通電電流が0とすれば、位置検
出素子11へ向かう磁界は駆動マグネット12の磁界の
みとなり、図9(e)に破線で示すような歪みのない波
形となるが、駆動コイル5への通電電流が大きくなるに
従って図9(e)に実線で示す波形の歪みも大きくな
る。
【0008】U相の位置検出素子11は図9(e)に実
線で示す波形のゼロクロス点で駆動コイル5への通電を
切り換える。図9(e)において横軸0°のタイミング
に着目すると、U相位置検出素子11の出力がゼロにな
った瞬間にW相コア突極がS極になるが、上に述べたよ
うなS極の磁界の影響で位置検出素子11の出力はマイ
ナス側に引き戻される。これによりW相コア突極のS極
は消滅し、U相位置検出素子11の出力は再びゼロに向
かう。このようにして発振状態がしばらく続き、そのあ
とW相コア突極がS極に切り換えられた状態に安定す
る。この動作の模様を図9(f)(g)に示す。このよ
うに、位置検出素子出力のゼロクロス点で駆動コイル5
への通電が微小時間ごとに切り換えられて発振状態にな
る結果、大きな通電切り換えの遅延が発生し、モータの
効率を悪化させる。このような現象はU相に限らず他の
相にも同様に発生する。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、位置検出素子出力のゼ
ロクロス点での歪みが駆動コイルへの通電切り換えを促
進する向きに発生するようにして、通電切り換えの遅延
をなくし、モータ効率の悪化をなくすことができるブラ
シレスモータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、駆動コイルと、この駆動コイルとの磁力
によって回転駆動される駆動マグネットと、この駆動マ
グネットの磁界を検出して駆動コイルに流れる電流を切
り換える位置検出素子とを備え、位置検出素子が駆動コ
イルの磁界の影響を受ける位置に配置されているブラシ
レスモータにおいて、駆動マグネットに、駆動用磁極と
位置検出素子用磁極とを設け、これら両磁極は互いに異
極同志の境界が接するようにした。位置検出素子用磁極
は、駆動用磁極よりも位置検出素子寄りに形成するとよ
い。位置検出素子は、常に駆動用磁極とは逆極の磁界を
検出するようにしてもよい。位置検出素子用磁極は、駆
動マグネットの端面に形成してもよい。
【0011】
【作用】位置検出素子は駆動マグネットの駆動用磁極と
は逆極性の位置検出素子用磁極を検出するため、位置検
出素子出力を反転させて駆動コイルへの通電切り換え信
号とする。位置検出素子は、駆動コイルへの通電によっ
て発生するコア突極の磁界の影響を受けてその出力波形
が歪むが、この歪みは駆動コイルへの通電を積極的に切
り換える方向への歪みとなるため、通電切り換えの遅延
はなくなる。
【0012】
【実施例】以下、図1ないし図6を参照しながら本発明
にかかるブラシレスモータの実施例について説明する。
なお、前述の従来例と共通の構成部分には共通の符号を
用いる。図1、図2において、モータ基板2上にはほぼ
円筒状の軸受ホルダ3が固定されており、軸受ホルダ3
の外周側にはステータコア4が嵌入され固定されてい
る。ステータコア4は、複数の突極を放射状に有し、各
突極には駆動コイル5が巻回されている。軸受ホルダ3
の内周側には上下に軸受6,6が圧入されている。軸受
6,6は軸7のラジアル軸受を構成していて、軸受6,
6によって軸7が回転自在に支持されている。また、基
板2の一部が軸7のスラスト受けを構成している。軸受
ホルダ3の上端から突出した軸7の上端部にはカップ状
のロータケース8が適宜の固着構造によって固着されて
いる。ロータケース8はステータコア4を上側から覆っ
ており、ロータケース8の周壁内周面には円筒状の駆動
マグネット12が固着されている。
【0013】駆動マグネット12は、駆動用磁極9と位
置検出素子用磁極10からなる。駆動用磁極9はその内
周面がステータコア4の外周面と対向し、ステータコア
4の各突極との磁力で回転トルクを発生させるためのも
ので、厚さ方向に着磁されてN極とS極が厚さ方向に並
ぶと共に、N極とS極で対をなす磁極が複数個周方向に
等間隔に、かつ、N極とS極が交互に反転されて配置さ
れている。位置検出素子用磁極10は駆動用磁極9の下
端に駆動用磁極9の磁極と逆極性に一体に形成されてい
る。すなわち、駆動用磁極9と同様に、厚さ方向に着磁
されてN極とS極が厚さ方向に並ぶと共に、S極とN極
で対をなす磁極が複数個周方向に等間隔に、かつ、S極
とN極が交互に反転されて配置されているが、駆動用磁
極9の磁極とは逆極性になっていて、駆動用磁極9と位
置検出素子用磁極10の互いに異極同志が境界を接して
いる。
【0014】基板2上には位置検出素子用磁極10の磁
極を検出するためのホール素子等からなる位置検出素子
11が位置検出素子用磁極10の内周側下端面に対向さ
せて配置されている。従って、位置検出素子用磁極10
は駆動用磁極9よりも位置検出素子11寄りに形成され
ている。位置検出素子11は常に駆動用磁極9とは逆極
の磁界を検出することになる。図示されてはいないが、
この実施例も前記従来例と同様に、ステータの突極及び
駆動コイル5は3相構成で、駆動用磁極9及び位置検出
素子用磁極10の1ピッチ(電気角で360°)に対し
て突極が3個(電気角で120°間隔)配置されている
ものとする。また、位置検出素子11は各相の駆動コイ
ル5への通電を切り換えるために各相の駆動コイル5に
対応して3個、所定の突極間に配置されている。
【0015】図3(a)(b)は駆動マグネット12の
発生磁界を示しており、(a)はU相位置検出素子11
に向かう位置検出素子用磁極10の磁界、(b)はステ
ータコアに向かう駆動用磁極9の磁界を示している。図
3(a)(b)からもわかるように、位置検出素子11
は駆動用磁極9とは逆極性の位置検出素子用磁極10の
磁束を検出するため、ロータを前記従来例と同じ向きに
回転させるためには位置検出素子11のバイアス入力か
または出力をプラス・マイナス逆にして、図3(c)に
示すようにS極の磁界に対しプラスの位置検出素子出力
が出るようにする。こうすれば、U,W相コア突極の発
生磁界は、前記従来例における図9(b)に示す磁界と
同等になり、U相位置検出素子11に向かうU,W相コ
ア突極の合成磁界は図9(d)に示す磁界と同等にな
る。この合成磁界の影響を受けた位置検出素子11は、
今度は図3(c)に実線で示すようにS磁界によってプ
ラス側に引き上げられ、逆にN磁界によってはマイナス
側に引き下げられる。
【0016】図3(c)の横軸0°のタイミングを拡大
したものが図3(d)である。図3(d)に示すよう
に、位置検出素子出力がゼロになった瞬間にW相コア突
極がS極になり、位置検出素子11の出力をプラス側に
引き上げる。これはW相駆動コイル5への通電を促進さ
せる方向であり、図3(e)に示されているように、図
9(e)(f)(g)について説明したような発振は起
きない。従って、従来例にみられるような通電切り換え
の遅延はほとんどなく、モータ効率の低下もない。この
ような作用効果はU相以外の他の相についても同様に認
められる。
【0017】このように、本発明は、駆動マグネットが
駆動用磁極と位置検出用磁極とを有し、これら両磁極は
互いに異極同志が境界を接することを特徴とするもので
あるが、両磁極の異極同志が境界を接する態様は適宜変
形可能である。図4はその変形例の一つで、駆動マグネ
ット12は、駆動用磁極9aのうちステータコア4に対
向する面とは反対側すなわち外周側に位置する磁極の下
端部を内周側に位置する磁極の下端部まで拡大させ、こ
の拡大部分を位置検出素子用磁極10aとし、この位置
検出素子用磁極10aに位置検出素子11を対向させた
ものである。従って、位置検出素子用磁極10aは、駆
動用磁極9aよりも位置検出素子11寄りに形成されて
いることになる。上記位置検出素子用磁極10aはコア
突極に対向する駆動用磁極9aとは逆極性になってい
て、双方の異極同志が境界を接している。位置検出素子
用磁極10aを位置検出素子11で検出して駆動コイル
5への通電切り換え信号とすることにより、前記実施例
と同様の作用効果を奏するブラシレスモータを得ること
ができる。また、この実施例では駆動マグネット12の
端面に位置検出素子用磁極10aを形成しているため、
位置検出素子用磁極10aを別部材として用意する必要
がないという利点がある。
【0018】図5に示す実施例は、駆動マグネット12
の駆動用磁極9bを横断面で見たときの磁極の境界線が
対角線に沿って存在し、かつ、この延長線がステータコ
ア4と位置検出素子11との間を通るように、従って、
駆動用磁極9bの下面に外周側の磁極が現われ、駆動用
磁極9bの上面に内周側の磁極が現われるように着磁
し、駆動用磁極9bの下面に現われている磁極を位置検
出素子用磁極10bとしてこれに位置検出素子11を対
向配置したものである。従って、位置検出素子用磁極1
0bは、駆動用磁極9bよりも位置検出素子11寄りに
形成されていることになる。位置検出素子11は駆動マ
グネット12の内周よりもマグネット12の幅方向中央
部に対向させて配置されている。この実施例でも、位置
検出素子用磁極10bはコア突極に対向する駆動用磁極
9bとは逆極性となり、位置検出素子用磁極10bを位
置検出素子11で検出して駆動コイル5への通電切り換
え信号とすることにより、前記実施例と同様の作用効果
を奏するブラシレスモータを得ることができる。
【0019】これまで説明してきた各実施例は周対向コ
ア付き型モータの例であったが、本発明は、面対向型モ
ータにも適用できるし、コアレス型モータにも適用でき
る。図6に示す実施例は、面対向型コアレス型モータに
本発明を適用した例を示す。図6において、扁平なカッ
プ状のロータケース8の周壁の内周側には、駆動用磁極
9cと位置検出素子用磁極10cからなる駆動マグネッ
ト12が固着されている。位置検出素子用磁極10cは
駆動用磁極9cの外周側に形成されている。駆動用磁極
9cには基板2上に固定されたコアレスの扁平な駆動コ
イル5cが対向し、位置検出素子用磁極10cには基板
2上に固定されたホール素子等からなる位置検出素子1
1が対向している。
【0020】上記駆動用磁極9cは、厚さ方向すなわち
回転軸方向に着磁されてN極とS極が軸方向に並ぶと共
に、N極とS極で対をなす磁極が複数個周方向に等間隔
に、かつ、N極とS極が交互に反転されて配置されてい
る。位置検出素子用磁極10cは駆動用磁極9cの外周
側に駆動用磁極9cの磁極と逆極性に一体に形成されて
いる。すなわち、位置検出素子用磁極10cは、駆動用
磁極9cと同様に軸方向に着磁されてN極とS極が軸方
向に並ぶと共に、S極とN極で対をなす磁極が複数個周
方向に等間隔に、かつ、S極とN極が交互に反転されて
配置されているが、駆動用磁極9の磁極とは逆極性にな
っている。
【0021】上記実施例にかかる面対向コアレス型モー
タの駆動原理は前記実施例にかかる周対向コア付き型モ
ータの駆動原理と同じであり、前記実施例にかかる周対
向コア付き型モータと同様に、駆動コイルへの通電切り
換え時の発振がなく、通電切り換えの遅延が防止されて
モータ効率の悪化を防止することができる。なお、図6
に示すような面対向型の場合、位置検出素子出力の歪み
はそれほど大きくはないが、歪む傾向は認められるた
め、各駆動用磁極9cにこれと逆極性の位置検出素子用
磁極10cを形成することによって所期の効果を得るこ
とができる。位置検出素子用磁極10cの形態は、図
4、図5に示した変形例と同様の形態に変形しても差し
支えない。
【0022】なお、特公平1−54949号公報には、
位置検出素子が駆動コイルに流れる駆動電流の影響を受
けて位置検出素子出力の位相がずれたり出力が低下した
りすることを防止するために、位置検出素子を、駆動コ
イルが発生する磁束による影響を受けない場所に配置す
るという思想のブラシレスモータが開示されている。し
かし、本発明は、位置検出素子が駆動コイルの磁界の影
響を受ける位置に配置されていても、位置検出素子出力
のゼロクロス点での歪みが駆動コイルへの通電切り換え
を促進する向きに発生するようにして、通電切り換えの
遅延をなくし、モータ効率の悪化をなくすことができる
ブラシレスモータを提供することを目的とするものであ
って、上記公報記載の発明とは目的が異なるし、本発明
は、駆動マグネットが駆動用磁極を有すると共に各駆動
用磁極にはこれと逆極性の位置検出素子用磁極が形成さ
れているという上記公報記載の発明とは異なった独特の
構成を有している。
【0023】また、実公平5−37642号公報には、
駆動マグネットの横断面の対角線を境にしてN極とS極
を形成した例が記載されている。この着磁形態は本願の
図5に示す実施例の着磁形態と同じであるが、これは着
磁の仕方が本発明の一実施例に似ているというだけであ
り、本発明は、上記公報記載の発明とは目的、構成、効
果が全く異なっている。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、駆動マグ
ネットの磁界を検出して駆動コイルに流れる電流を切り
換える位置検出素子を備えたブラシレスモータにおい
て、駆動マグネットが駆動用磁極と位置検出素子用磁極
とを有し、これら両磁極は互いに異極同志が境界を接す
るようにしたため、位置検出素子が駆動コイルの磁界の
影響を受ける位置に配置されていて位置検出素子出力が
歪んでも、この歪みが駆動コイルへの通電切り換えを促
進する向きに発生して、通電切り換えの遅延がなくな
り、モータ効率の悪化をなくすことができる。
【0025】請求項2記載の発明のように位置検出素子
用磁極を駆動用磁極よりも位置検出素子寄りに形成すれ
ば、位置検出素子が受ける駆動用磁極の影響を小さくす
ることができる。請求項3記載の発明のように位置検出
素子が常に駆動用磁極とは逆極の磁界を検出するように
することにより、位置検出素子が受ける駆動コイルの磁
界の影響を小さくしてその出力の歪みを小さくすること
ができるし、この歪みは駆動コイルへの通電切り換えを
促進する向きに作用させることができる。請求項4記載
の発明のように位置検出素子用磁極を駆動マグネットの
端面に形成すれば、位置検出素子用磁極を別部材として
用意する必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブラシレスモータの一実施例を
示す一部断面正面図。
【図2】同上実施例中のロータの一部分を示す斜視図。
【図3】上記実施例の動作を説明するための波形図。
【図4】本発明にかかるブラシレスモータの別の実施例
を示す(a)は正面断面図、(b)はロータ部分の斜視
図。
【図5】本発明にかかるブラシレスモータのさらに別の
実施例を示す(a)は正面断面図、(b)はロータ部分
の斜視図。
【図6】本発明にかかるブラシレスモータのさらに別の
実施例を示す(a)は正面断面図、(b)はロータ部分
の底面図。
【図7】従来のブラシレスモータの例を示す一部断面正
面図。
【図8】同上従来例中のステータコアと駆動マグネット
の一部分を示す平面図。
【図9】上記従来のブラシレスモータの動作を説明する
ための波形図。
【符号の説明】
5 駆動コイル 9 駆動用磁極 10 位置検出素子用磁極 11 位置検出素子 12 駆動マグネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動コイルと、この駆動コイルとの磁力
    によって回転駆動される駆動マグネットと、この駆動マ
    グネットの磁界を検出して駆動コイルに流れる電流を切
    り換える位置検出素子とを備え、この位置検出素子が駆
    動コイルの磁界の影響を受ける位置に配置されているブ
    ラシレスモータにおいて、 駆動マグネットは、駆動用磁極と位置検出素子用磁極と
    を有し、これら両磁極は互いに異極同志が境界を接して
    いることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 位置検出素子用磁極は、駆動用磁極より
    も位置検出素子寄りに形成されている請求項1記載のブ
    ラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 位置検出素子は、常に駆動用磁極とは逆
    極の磁界を検出することを特徴とする請求項1記載のブ
    ラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 位置検出素子用磁極は、駆動マグネット
    の端面に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のブラシレスモータ。
JP14122294A 1994-05-31 1994-05-31 ブラシレスモータ Pending JPH07327351A (ja)

Priority Applications (1)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7242121B2 (en) 2004-07-08 2007-07-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Brushless motor with speed detector having noise cancel pattern
JP2010129099A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク装置のガイド軸支持装置
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