JP3128283B2 - ブラシレスモータ - Google Patents
ブラシレスモータInfo
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Description
し、特にコミュテーションレスおよびコギングレスによ
る高速回転が可能とされるブラシレスモータに適用して
有効な技術に関する。
ラシレスモータとしては、磁界を発生するステータと、
このステータのよって発生される磁界内に相対的に回転
自在に配設されるロータとを備えたスピンドルモータが
多く用いられ、半導体チップ化された電子回路などによ
って回転が制御されている。
においては、半導体スイッチでステータの各コイルを順
次切り換えて通電することによってロータに回転力を発
生させ、この場合に所定の角度だけ回転した後にコミュ
テーションすることによって回転を維持できるようにな
っている。
な従来技術においては、モータの回転を継続させるため
には電気的な通電切換によるコミュテーションが必ず必
要となる。
極を常に同一の極とすることにより、従来のようなコミ
ュテーションが不要となることを見い出した。
ョンなしに回転を維持することができ、高速化を図るこ
とができるコギングレスのブラシレスモータを提供する
ことにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
磁界を発生する磁界生成手段と、この磁界生成手段によ
って発生される磁界内に相対的に回転自在に配設された
環状部材とを具備し、磁界生成手段と環状部材のいずれ
か一方がステータとして作用し、それらの他方がロータ
として作用するブラシレスモータであって、磁界生成手
段は半径方向に間隔をおいて配設された一対の環状マグ
ネット手段を有し、この環状マグネット手段は周方向に
同極となるように半径方向に着磁され、環状部材はこの
一対の環状マグネット手段の間に配置され、かつこの環
状部材には周方向に間隔をおいて複数個の貫通孔が形成
され、これらの貫通孔を通して環状部材の外周部および
/または内周部にはコイル手段が巻かれているものであ
って、周方向に隣接する孔の中心が環状部材の半径方向
にずれるように前記貫通孔を設けるようにしたものであ
る。
手段に配設された環状マグネット手段による周方向に同
極となる磁界中に、複数個の貫通孔を通して外周部およ
び/または内周部にコイル手段が巻かれた環状部材が配
置されることにより、コイル手段に電流を供給すると、
この電流および環状マグネット手段による磁界の作用に
よってロータを所定方向に回転駆動させることができ
る。
に同一の極、たとえば外側のマグネット手段の内周面が
全てN極に、かつ内側のマグネット手段の外周面がこれ
と反対の極性であるS極に着磁されている場合に、磁界
は貫通孔を避けて通るので貫通孔の中のコイル手段は磁
界の影響を受け難く、また貫通孔の外側のコイル手段は
磁界の影響を直接受けるので、この同一方向の回転トル
クによりコミュテーションなしにロータを回転させるこ
とができる。また、環状部材に設けられた複数の貫通孔
は、周方向に隣接する孔の中心が環状部材の半径方向に
ずれているので、それだけ磁束の通りが良好となる。
の大きい磁性体を用いた場合には、磁力を強くしても回
転中にコイル手段に電圧が誘起されることがないので、
負荷に対する出力トルクを大きくすれば、いくらでも高
速にすることができる。
り、この場合に磁場の中をコイル手段が動いても強さが
一定なのでdφは時間的に変化せず、dφ/dt=0と
なって発電電圧が発生しないので、マグネット手段の磁
界をいくら大きくしても、ある回転数以上で誘起電圧の
影響によりトルクが発生しなくなるという現象がなくな
り、上限回転数を気にすることなくトルクを増すことが
できるので、誘起電圧による上限回転数を考慮すること
なく強いマグネット手段を使用することによって高速化
が可能となる。
モータの要部を示す断面図、図2は本実施例のブラシレ
スモータにおいて、図1のII−II線における切断半断面
図、図3は本実施例における環状部材を詳細に示す説明
図である。
ラシレスモータの構成について説明する。
ディスク装置用のブラシレスモータに適用され、磁界を
発生する磁界生成手段1と、この磁界生成手段1によっ
て発生される磁界内に相対的に回転自在に配設された環
状部材2と、磁界生成手段1を回転可能に支持するベア
リング3と、ベアリング3を固定するシャフト4から構
成されている。実施例1では、磁界生成手段1がロータ
として作用し、環状部材2がステータとして作用する。
材料によって図2に示すように肉厚の厚い円筒状に形成
され、その周壁の一端側が凹状にくり抜かれ、中心半断
面がコ字断面状に形成されている。
には、半径方向に間隔をおいて一対の環状のマグネット
(マグネット手段)5,6が配置されている。このマグ
ネット5,6は、たとえば希土類系磁石などの保持力の
大きい磁性材料が用いられ、周方向に同極となるように
半径方向に着磁されている。そして、このマグネット
5,6間に所定の隙間を持って環状部材2が回転自在に
配設されている。
によって図2に示すように円筒状に形成され、図1のよ
うにその周方向に間隔をおいて複数個の貫通孔7が形成
されている。これらの貫通孔7は、たとえば取付穴8を
除き、15度の等分角度で開孔されている。そして、環
状部材2の各々の貫通孔7を通して、その外周部および
内周部には図3に示すようにコイル(コイル手段)9,
10がそれぞれ巻かれている。すなわち、環状部材2の
外周部および内周部には、コイル9,10が貫通孔7内
にて上から下に延びるように所要の通り巻かれている。
説明する。
において、たとえば外側のマグネット5の内周面が全て
N極に、内側のマグネット6の外周面が全てS極に着磁
される場合に、外側から内側方向(図3において上から
下)への磁界が生じる。この磁界は、貫通孔7を避けて
その外側を通り貫通孔7の中に位置されるコイル9,1
0の巻線部は磁界の影響を受け難くなる。
から貫通孔7側への電流が流される(換言すると、コイ
ル9,10の貫通孔7内に位置する部位にて上から下に
向けて電流が流れる)と、磁界は貫通孔7を避けてその
外側を通り、貫通孔7の中に位置されるコイル9,10
の巻線部は磁界の影響を受け難くなる。
9,10の巻線部は磁界の影響を直接受け、これによっ
て外周壁側のコイル9,10の巻線部に同一方向のトル
クを発生させ、磁界生成手段1を所定の方向へ、すなわ
ち、図1および図3にて矢印12で示す方向へ回転させ
ることができる。
の強さが均一であり、磁界の中をコイル9,10が動い
ても磁束dφは時間的に変化しないので、回転中にコイ
ル9,10に電圧が誘起されことがない。従って、従来
のようなある回転数以上で誘起電圧の影響によりトルク
が発生しなくなるという現象がなくなり、上限回転数を
気にすることなくトルクを増すことができるので、マグ
ネット5,6の強さに対応させて磁界生成手段1の回転
数を上昇させることができる。
れば、磁界生成手段1に配設された一対のマグネット
5,6による周方向に同極となる磁界中に、複数個の貫
通孔7を通して外周部および内周部にコイル9,10が
巻かれた環状部材2が配置されることにより、各コイル
9,10の外周部および内周部側に、このコイル9,1
0と対向する同一磁極のマグネット5,6によって同一
方向の力を働かせることができるので、従来のようなコ
ミュテーションなしに磁界生成手段1の回転が可能とな
る。
材料を用いることにより、誘起電圧に依存する上限回転
数を気にすることなくトルクを増すことができるので、
磁界生成手段1の高速化が可能となる。
および内側のマグネット6の外周面が機械的・磁気的に
均一で、かつ環状部材2の内周面および外周面にも切れ
目がなく均一になっているので、コギングの発生する余
地がない。
スモータにおける環状部材を詳細に示す説明図である。
と同様にディスク装置用のブラシレスモータに適用さ
れ、磁界を発生する磁界生成手段1a、この磁界生成手
段1aによって発生される磁界内に相対的に回転自在に
配設された環状部材2aなどから構成され、磁界生成手
段1aがロータとして、また環状部材2aがステータと
して作用し、実施例1との相違点は、環状部材2aに開
孔される貫通孔7aの位置が異なる点である。
とえば鉄系の強磁性材料によって円筒状に形成され、図
4に示すように磁束の通りを良くするために貫通孔7a
の中心がずらされて開孔されている。そして、環状部材
2aの各々の貫通孔7aを通して、その外周部および内
周部には交互にコイル(コイル手段)9a,10aがそ
れぞれ巻かれている。
れば、実施例1に比べて磁束の通りを良くすることがで
きるので、各コイル9a,10aの外周部および内周部
側により一層大きな回転トルクを発生させ、磁界生成手
段1aの回転をさらに高速化することができる。
施例1および2に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記各実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
タについては、磁界生成手段1,1aをロータ、環状部
材2,2aをステータとした場合について説明したが、
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、たとえ
ば逆に磁界生成手段をステータ、環状部材をロータとす
ることも可能であり、この場合には磁界生成手段と環状
部材のいずれか一方をステータとして作用させ、他方を
ロータとして作用させればよい。
ついては、環状部材2の貫通孔7を通してその外周部お
よび内周部にコイル9,10をそれぞれ巻く場合につい
て説明したが、たとえば図5に示すように環状部材2の
外周部または内周部側のみに巻く場合など、種々の巻き
方に変更可能であり、この場合に環状部材2の外周部お
よび内周部に同一方向の電流が流れる(すなわち、貫通
孔7内に位置する部位には同一方向の電流が流れる)よ
うに巻くことが必要となる。
ように1本のコイルを外周部および内周部に交互に巻く
場合などについても適用可能である。
グネット5,5aの内周面がS極、内側のマグネット
6,6aの外周面がN極に着磁される場合についても考
えられる。
7aが15度の等分角度で開孔される場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、たとえば20
度の円周等分に開孔される場合など、他の角度に変更可
能であることは言うまでもない。
てなされた発明をその利用分野であるディスク装置用の
ブラシレスモータに適用した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、たとえばレーザプリン
タなどの他の装置に適用されるブラシレスモータについ
ても広く適用可能である。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
をおいて配設された一対の環状マグネット手段を有し、
この環状マグネット手段は周方向に同極となるように半
径方向に着磁され、環状部材はこの一対の環状マグネッ
ト手段の間に配置され、かつこの環状部材には周方向に
間隔をおいて複数個の貫通孔が形成されるとともに、周
方向に隣接する孔の中心が環状部材の半径方向にずれる
ように貫通孔が設けられ、これらの貫通孔を通して環状
部材の外周部および/または内周部にはコイル手段が巻
かれていることにより、コイル手段に電流を供給する
と、この電流および環状マグネット手段による磁界の作
用によってロータを所定方向に回転駆動させることがで
きるので、コミュテーションなしにロータの回転が可能
となる。
い磁性材料を用いた場合には、磁力を強くしても回転中
にコイル手段に電圧が誘起されることがないので、上限
回転数を気にすることなくトルクを増すことができ、強
いマグネット手段を使用することによって高速化が可能
となる。
維持することができ、高速化が可能とされるコギングレ
スのブラシレスモータを得ることができる。
部を示す断面図である。
II−II線における切断半断面図である。
である。
ける環状部材を詳細に示す説明図である。
おいて、コイル手段の巻回方法の変形例を示す説明図で
ある。
おいて、コイル手段の巻回方法の変形例を示す説明図で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 磁界を発生する磁界生成手段と、該磁界
生成手段によって発生される磁界内に相対的に回転自在
に配設された環状部材とを具備し、該磁界生成手段と該
環状部材のいずれか一方がステータとして作用し、それ
らの他方がロータとして作用するブラシレスモータであ
って、前記磁界生成手段は半径方向に間隔をおいて配設
された一対の環状マグネット手段を有し、該環状マグネ
ット手段は周方向に同極となるように半径方向に着磁さ
れ、前記環状部材は該一対の環状マグネット手段の間に
配置され、かつ該環状部材には周方向に間隔をおいて複
数個の貫通孔が形成され、該貫通孔を通して前記環状部
材の外周部および/または内周部にはコイル手段が巻か
れており、該コイル手段に電流を供給すると、該電流お
よび磁界の作用によって前記ロータが所定方向に回転駆
動されるブラシレスモータであって、周方向に隣接する
孔の中心が環状部材の半径方向にずれるように前記貫通
孔が設けられたことを特徴とするブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23010991A JP3128283B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23010991A JP3128283B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | ブラシレスモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05236715A JPH05236715A (ja) | 1993-09-10 |
JP3128283B2 true JP3128283B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=16902705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23010991A Expired - Fee Related JP3128283B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128283B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP23010991A patent/JP3128283B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05236715A (ja) | 1993-09-10 |
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