JPH0732680A - シリアルインパクトプリンタ - Google Patents

シリアルインパクトプリンタ

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JPH0732680A
JPH0732680A JP27193693A JP27193693A JPH0732680A JP H0732680 A JPH0732680 A JP H0732680A JP 27193693 A JP27193693 A JP 27193693A JP 27193693 A JP27193693 A JP 27193693A JP H0732680 A JPH0732680 A JP H0732680A
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JP
Japan
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platen
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printing
print head
paper
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JP27193693A
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English (en)
Inventor
Yasuo Imoto
保雄 井元
Akira Ninomiya
明 二宮
Yoshiyuki Yamada
儀行 山田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1枚の薄紙から多数枚葉セットの印字用紙に
至るまで、かつ低速印字から高速印字まで、鮮明な印字
品質が得られると共に、紙破れや不要な陰影の起こらな
い安定した品質を保ち得るシリアルインパクトプリンタ
を提供する。 【構成】 印字媒体Pを挟んで、印字ヘッド2に対向し
て配置された4個の形状の異なるプラテン部8a乃至8
dを印字ヘッド2と対向する位置に選択配置可能に設
け、印字媒体Pの厚さに応じて、あるいは印字速度に応
じて1個のプラテン部を選択して印字ヘッド2と協働し
て印字を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字媒体面に沿って走
行する印字ヘッドと、印字媒体を挟んで前記印字ヘッド
に対向して配置されたプラテンとを有するシリアルイン
パクトプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インパクトプリンタは、カー
ボン紙等の感圧紙を重ねた複写式印字用紙(以降、多パ
ーツ紙という)に対し、一括して印字を行うのに利用さ
れている。このため、この種のインパクトプリンタに
は、重ねられた枚数が多くても(例えば10枚程度)、
すべての用紙に対して鮮明に印字できることが要望され
ていた。
【0003】ところが、多パーツ紙に対して鮮明に印字
するには、次の二つの問題点があった。一つは、最下層
の用紙にも充分な濃さで印字を行うためには、印字ワイ
ヤを強く駆動した方がよいが、印字ワイヤからの打撃力
が強すぎると最上層の用紙に穿孔が生じるという問題で
ある。もう一つは、下層の用紙になるほど伝達される打
撃力が分散するため、印字される文字がぼけやすいとい
う問題である。
【0004】そこで、これらの問題点を解決するため
に、本願発明者らは、特願平4−164196号に示し
たシリアルインパクトプリンタを完成した。このプリン
タには、印字用紙を挟んで印字ヘッドに対面して配設さ
れ、印字ヘッドの動きに同期して印字ヘッドと平行に動
くプラテンが備えられ、しかも、そのプラテンには、印
字ワイヤに対向して突起部が設けられている。そして、
印字ワイヤが印字用紙に打撃を加えると、印字用紙が印
字ワイヤと突起部との間に挟まれ、打撃力が分散するこ
となく小面積に集中する。この結果、多パーツ紙に印字
する場合でも、印字用紙の全葉にわたって鮮明に印字す
ることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多パーツ紙
には、重ねられた枚数が多いもの(例えば、10枚程
度)から、少ないもの(例えば、2枚程度)まで、様々
なものがある。これらの多パーツ紙を印字ワイヤで打撃
した場合、枚数の多い多パーツ紙101では、図12
(a)に示すように、印字ワイヤWが深くめり込む。逆
に、枚数の少ない多パーツ紙103では、図12(b)
に示すように、印字ワイヤWがめり込みにくい。したが
って、印字ワイヤWのストロークで比較すれば、多パー
ツ紙101の方が、すなわち、多パーツ紙の枚数が多い
方が、印字ワイヤWのストロークは大きくなることにな
る。
【0006】一方、多数の印字ワイヤWは、先端を絞り
込まれた状態にて印字ヘッド105に内蔵され、図12
(a),(b)に示すように、印字ヘッド105からあ
る角度をもって突出する。すなわち、図13に示すよう
に、印字ワイヤWは、印字ヘッド105の先端ガイドG
の穴に角度θをもって挿入され、その角度θをもって突
出する。このため、印字ワイヤWのストローク量が大き
い場合(図13のL2)と、小さい場合(図13のL
1)とでは、印字用紙上の打撃位置に、位置ずれ量δの
差が生じる。
【0007】そのため、例えば、図12(a)に矢印で
示すように、印字ワイヤWとプラテン107の突起との
間に、枚数の多い多パーツ紙101が正確に挟まれるよ
うに、突起の位置を決めると、枚数の少ない多パーツ紙
103では、図12(b)に矢印で示すように、印字ワ
イヤWの打撃位置とプラテン107の突起の位置とにず
れが生じて、鮮明に印字ができなくなる恐れがあった。
【0008】また、シリアルインパクトプリンタで用い
られる印字用紙は、多パーツ紙ばかりではなく、薄紙
(例えば、30Kg紙)1枚のものなどもある。このよ
うな薄手の用紙では、突起によって紙破れが発生する恐
れもあった。
【0009】更に、シリアルインパクトプリンタは異な
る印字速度で使用可能であるが、高速印字の場合は、低
速印字の場合に比べて1ライン中の速度のバラツキが大
きくなるため、印字ヘッドとプラテンの突起部との位置
がずれ易く、鮮明な印字ができなくなる問題があった。
【0010】また、シリアルインパクトプリンタは、印
字品質の低下、ヘッドピンの折れ、インクリボン汚染、
キャリッジの動作不良を除去するために、紙厚の異なる
用紙に対して、印字ヘッド先端とプラテンに装着された
印字用紙の印字面との間隔(ギャップ)を一定に保つ必
要がある。このため、一般には、ギャップの調整は、印
字ヘッドをプラテン上の用紙に押し当てその位置を基準
とする方法が取られているが、多パーツ紙のギャップ調
節時に突起部を有するプラテンを使用すると、プラテン
の突起部の反力によりプラテンの突起部に対向する用紙
の最終枚に不要な陰影が発生してしまうことがあった。
【0011】そこで、本発明は、1枚の薄紙から枚数の
多い多パーツ紙に至るまで、印字用紙の厚さによらず、
また、印字速度によらず、いつでも鮮明な印字品質が得
られると共に、紙破れ等も防止し得るシリアルインパク
トプリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成すべ
く、本発明のシリアルインパクトプリンタは、印字媒体
面に沿って走行する印字ヘッドと、印字媒体を挟んで印
字ヘッドに対向し印字ヘッドに同期して印字ヘッドと同
方向に走行可能に配置されたプラテンとを設け、該プラ
テンには、複数個の異なる形状のプラテン部を印字ヘッ
ドと対向する位置に選択配置可能に設けている。
【0013】また、印字媒体の厚さ測定手段を設け、そ
の測定手段の測定結果に基づいて複数個のプラテン部を
選択するように構成してもよい。
【0014】ここで、当該複数個のプラテン部は、その
印字ワイヤ受け面の面積がプラテン部毎にそれぞれ異な
るように構成してもよい。
【0015】また、複数個のプラテン部は、印字ワイヤ
に対向する突起部を有し、印字ワイヤ受け面となる突起
部先端の位置が、プラテン部毎にそれぞれ異なるように
構成してもよい。
【0016】更に、複数個のプラテン部を、印字速度に
応じて選択使用する制御手段を設けてもよい。
【0017】また、複数個のプラテン部を、ヘッドとプ
ラテンのギャップ調整時において、選択使用する制御手
段を設けてもよい。
【0018】
【作用】前記構成を有する本発明のシリアルインパクト
プリンタによれば、プラテンは印字ヘッドに同期して印
字ヘッドと同方向に走行する。また、複数個の異なる形
状のプラテン部は、最適なものが1つ選択されて、印字
ヘッドと対向する位置に配置される。
【0019】厚さ測定手段が、印字媒体の厚さを測定
し、その測定の結果、枚数の多い多パーツ紙の場合に
は、印字ワイヤ受け面の面積が小さいプラテン部が選択
され、印字ワイヤからの打撃力が集中して、複写能力が
向上する。逆に、印字用紙が薄ければ、印字ワイヤ受け
面の面積が大きいプラテン部が選択され、印字ワイヤの
ストロークが変わって打撃位置が多少ずれても、打撃位
置が印字ワイヤ受け面から外れることはなく鮮明な印字
がなされる。しかも、広い面積で打撃力を受けるので、
印字ワイヤからの打撃力が集中せず、紙破れの防止が可
能となる。
【0020】また、印字ワイヤのストロークによって変
わる印字用紙上の打撃位置に一致するように、突起部先
端の位置が異なるプラテン部が配置され、印字用紙の厚
さによらず、常に印字ワイヤの打撃位置と突起の頂面位
置とが一致し、印字が鮮明になされるようにしてもよ
い。
【0021】更に、制御手段の制御により複数個のプラ
テン部から、印字速度に応じて一つのプラテンが選択さ
れるようにしてもよい。例えば、低速印字の場合は、印
字ワイヤとプラテンの突起部との位置ずれが小さいの
で、印字ワイヤ受け面の面積が小さいプラテン部が選択
され、印字ワイヤからの打撃力が集中して、複写能力が
向上するようにし、逆に、高速印字の場合は、印字ワイ
ヤ受け面の面積が大きいプラテン部が選択され、印字ワ
イヤと突起部との位置が多少ずれても、打撃位置が印字
ワイヤ受け面から外れることは無く、鮮明な印字がなさ
れるようにしてもよい。
【0022】また、ヘッドとプラテンのギャップ調整時
には、制御手段の制御により複数個のプラテン部から印
字ワイヤの受け面の面積が大きいプラテン部が選択さ
れ、用紙の最終枚への反力を小さくして不要な陰影の発
生を防止できるようにしてもよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。
【0024】図1は、第一実施例によるプリンタの印字
ヘッド2及びプラテン8の付近の構成を示す平面図であ
る。また、図2は、同部分の断面図である。プリンタ1
には、印字ヘッド2が、側板5,6に支持されたメイン
ガイド軸3とサブガイド軸4に支持されたキャリジ7に
搭載されることにより所定の印字位置にある印字媒体P
の印字面に対向する位置で軸方向に往復動自在に設けら
れている。このメインガイド軸3はその軸心よりわずか
に偏心した偏心軸を中心に回転可能に設けられている。
【0025】一方、プラテン8は、印字ヘッド2に対向
する面に形状の異なる4個のプラテン部8a乃至8dを
持っている。また、プラテン8はプラテンホルダ11に
より支持された台形ネジ12に軸方向に往復動自在に取
り付けられており、プラテンプーリ15,ベルト13,
モータプーリ16を介してプラテン選定モータ14の駆
動力が伝達されるようになっている。プラテン選定モー
タ14及びプラテンホルダ11は、共に側板5,6に支
持されたメインガイド軸9とサブガイド軸10に支持さ
れたキャリジ17に搭載されることにより、印字媒体P
を挟んで印字ヘッド2に対向する位置で軸方向に往復動
自在に設けられている。また、各軸3,4,9,10
は、各々平行に配置されている。
【0026】そして、印字ヘッド2が搭載されたキャリ
ジ7及びプラテン8が搭載されたキャリジ17は、相互
に対応する位置でタイミングベルト18,19に係留さ
れている。このタイミングベルト18,19はメインガ
イド軸3,9に直行する方向に軸受け21,22によっ
て支持された駆動軸20に固定された同一径の駆動プー
リ23,24とこれらに対応したアイドルプーリ26,
27に張設されている。駆動軸20は、両キャリジ7,
17の駆動用のモータ25の軸となっている。かくして
印字ヘッド2とプラテン8は絶えず対向した状態で同方
向に移動可能となる。
【0027】また、印字媒体Pの搬送方向の上流及び下
流には、一対の紙送りローラ28a,28b及び29
a,29bが設けられている。印字ヘッド2には、フレ
キシブル基板30が接続され、このフレキシブル基板3
0を介して制御装置から印字情報が、印字ヘッド2へ送
られるようになっている。
【0028】尚、印字ヘッド2は、複数の印字ユニット
を備え、その先端部2aには、図5(a)に示されるよ
うに、印字媒体Pを印打する印字ユニットの印字ワイヤ
Wがダイアモンド型に配置されている。そして、印字ヘ
ッド2の先端部2aに配置された印字ユニットの形状に
対応するようにプラテン部8a乃至8dの表面には図5
(b)及び図6に示すように突起部が形成されている。
そして、それら各プラテン部8a乃至8dの突起部は、
紙厚が厚いほどその先端の面積が小さくなり、より濃い
コピー能力を引き出すことが可能になるように、また、
紙厚が薄くなるに従って今度はその先端の面積が大き
く、印字ワイヤの打撃位置のずれを吸収し、しかも紙破
れに対して有利になるような形状に構成されている。
【0029】また、前記印字ヘッド2は、図3に示した
制御回路MCによって制御されている。この制御回路M
Cには、前記メインガイド軸3を偏心軸3aを中心にし
て回転させるためのヘッドギャップ調整モータ31がつ
いている。予め、用紙の挿入されてない状態においてモ
ータ31を作動させて、基準位置にある印字ヘッド2を
プラテン8に接近させ、更に、印字ヘッド2の先端がプ
ラテン8上の印字ワイヤ受け面に当接し、モータ31が
脱調して電流値が変化するまでに必要な駆動量を測定し
ておく。
【0030】次に、印字媒体Pを挿入して、同様にモー
タ31を作動させ、印字媒体Pを挿入していない場合と
駆動量を比較することにより印字媒体Pの厚さを測るこ
とができる。一般に印字媒体Pの厚さが厚いときには、
その印字媒体Pは、次葉以下がカーボン紙である多パー
ツ紙であると推測され、かつその枚数が多くなるほど測
定される厚さも厚くなる。従って、その厚さの程度によ
ってプラテンホルダ11上に載っている軸方向に往復動
自在な4個のプラテン部8a乃至8dの中より最適な印
字品質を得るプラテンを選び出せるように構成されてい
る。
【0031】尚、図1に示した通り、プラテン部8a乃
至8dは、突起部が設けられている台座の厚さがそれぞ
れ変えてあり、突起部を含めた厚さは、先端面積の小さ
いプラテン部8aでは薄く、平坦なプラテン部8dでは
厚くなっている。したがって、各プラテン部8a乃至8
dを紙厚に応じて選択すると、印字ヘッド2とプラテン
8との相対位置関係を変更することなく、印字ヘッド2
と各プラテン部8a乃至8dとのギャップも紙厚に合う
適正なギャップとなる。
【0032】このように構成されたプリンタ1における
印字動作について図4を参考に説明する。
【0033】先ず、印字媒体Pは、給紙が指示されると
用紙の搬送方向に有る一対の紙送りローラ28a,28
b,29a,29bによって搬送され印字ヘッド2とプ
ラテン8との隙間に挿通され、所定の印字位置に送られ
る(S10)。そこで、プラテン選定モータ14を作動
させて、図5(b)の平坦なプラテン部8dを、印字ヘ
ッド2に対向する位置に来るように駆動させる(S1
2)。その状態にて、基準位置にある印字ヘッド2が印
字媒体Pに当接するまでに要するヘッドギャップ調整モ
ータ31の駆動量をカウントし、その計数された駆動量
を基に印字媒体Pの厚さを測定する(S14)。
【0034】次いで、印字ヘッド2を上記厚さに応じて
戻し適正ヘッドギャップとする(S16)。更に、その
印字媒体Pの厚さにより最も良好な印字品質が得られる
ように、制御回路MCからの信号によりプラテン選定モ
ータ14の回転軸が回動し、プラテン選定モータ14の
回転軸に固定されたモータプーリ16が回転する。従っ
て、モータプーリ16とプラテンプーリ15に張架され
たベルト13が駆動され、ベルト13の駆動に伴ってプ
ラテンプーリ15が回動し、プラテンプーリ15が固定
されている台形ネジ12が回動され、4個のプラテン部
8a乃至8dから1個のプラテン部が選択され、印字ヘ
ッド2に対向する位置まで移動させられる(S18)。
【0035】そして、選択されたプラテン部と印字ワイ
ヤWとの協働により印字を行う(S20)。印字は、印
字ヘッド2の複数の印字ワイヤWが所定の印字位置に送
られた印字媒体PにインクリボンIRを介して打撃を加
えることで行われる。印字媒体Pが多パーツ紙の場合、
最上葉紙は、インクリボンIRによって印字させるが、
次葉以下は、印字ヘッド2のインパクト力によってカー
ボンによる写しが得られるようになっている(S2
0)。尚、本実施例では、各プラテン部8a乃至8dの
厚さを変えて、適正なヘッドギャップとなるようにして
あるので、S2においては、印字ヘッド2を印字媒体P
の厚さによらず所定の位置まで戻すだけでよい。
【0036】また、用紙の厚さを測定する時に、印字ヘ
ッド2を印字媒体Pに当接させても、プラテンが平坦な
ものが選択されているため反力は集中せず、最終枚目に
不要な陰影は発生しない。
【0037】次いで、ホストコンピュータからの印字情
報の送信に同期してモータ25により駆動軸20が回転
され、その回転に伴って駆動プーリ23,24が回転さ
れる。これによって印字ヘッド2を搭載したキャリジ7
がタイミングベルト18を介して印字媒体Pの表面を走
行し、この移動に追随してプラテン8を搭載したキャリ
ジ17がタイミングベルト19を介して印字媒体Pの裏
面を走行する。その移動速度は、駆動プーリ23,24
が同一径であることから同じであるため、プラテン8
は、印字ヘッド2が印字媒体Pの表面に沿って走行する
のに同期して印字媒体Pを挟んでその裏面を走行する。
そして一行分の印字が終了すると印字媒体Pは用紙の搬
送方向に有る一対の紙送りローラ28a,28b,29
a,29bによって所定の長さが搬送される。
【0038】次に、第二実施例について説明する。
【0039】図7は、第二実施例としてのプリンタの印
字ヘッド2およびプラテン付近を示す平面図である。
尚、本実施例において、第一実施例と同一の部材には同
一の符号を付しその説明を省略する。
【0040】この実施例では、印字ヘッド2は、第一実
施例と同様、所定の印字位置にある印字媒体Pの印字面
に対向する位置で軸方向に往復動自在に設けられてい
る。一方プラテン部41a乃至41dは、軸50を中心
に90度ごとに、印字ヘッド2と対向する位置に回転駆
動により移動可能な状態でプラテンテーブル40上に配
置されている。プラテンテーブル40は、プラテンに相
当し、プラテンテーブル40上に搭載されているプーリ
42,ベルト51,プーリ47を通じてモータ48の駆
動力が伝達されるようになっている。
【0041】また、この機構では、プラテン部41a乃
至41dを印字ヘッド2に対向させて固定する場合位置
決め機構がないことより、印字ヘッドのワイヤー部とプ
ラテン部とがずれて、より高い印字品質を確保すること
が難しくなることが考えられる。そこで、溝押さえ44
は、キャリジ17上の軸46を中心に、ばね49の力で
プラテンテーブル40に搭載されたカム溝43の90度
ごとに配置された溝部にはまり込み、位置ずれを防いで
いる。
【0042】また、再度プラテン部41a乃至41dを
変えるときには溝押さえ44にばね49と反対方向の力
をかけて、はまり込みを外してプラテンテーブル40の
回転駆動力を軽くすることが可能である。第二実施例で
は、ソレノイド45に電流をながすことによりソレノイ
ド内部にあるアーマチュア部を吸引し、ばね49と反対
方向の力を生むことによりはまり込みを外している。プ
ラテンテーブル40やプーリ47,モータ48,ばね4
9,ソレノイド45,カム溝43は、キャリジ17に搭
載されることにより、印字媒体Pを挟んで印字ヘッド2
に対向する位置で軸方向に往復動自在に設けられてい
る。プラテン部41a乃至41dの選択方法を回転運動
を利用しておこなうことにより、プラテン全体の軸方向
における長さを短くすることができ、よりコンパクトな
プリンタを供給することが可能になる。
【0043】さて、これまでの第一実施例及び第二実施
例においては、印字ヘッド2が搭載されたキャリジ7
と、プラテン8が搭載されたキャリジ17とを、タイミ
ングベルト18,19を介して、モータ25に連結され
た1本の駆動軸20によって駆動し、印字ヘッド2とプ
ラテン8とが絶えず同じ相対位置関係を保って往復動す
るように構成してあった。そのため、プラテン8に搭載
されているプラテン部8a乃至8dを選択するために
は、キャリジ17上に軸方向に駆動可能な機構や、回転
駆動可能な機構を持たなければならなかった。
【0044】ところが、印字ヘッド2が搭載されたキャ
リジ7を駆動するモータとプラテン8が搭載されたキャ
リジ17を駆動するモータを別々にした場合、上記軸方
向に駆動可能な機構や回転駆動可能な機構をキャリジ1
7上に持たずに印字ヘッド2に対向してプラテン部8a
乃至8dを選択することができる。
【0045】そして、そのように構成された実施例につ
いて以下に説明する。
【0046】図8は、第三実施例によるプリンタの印字
ヘッド2およびプラテン60付近を示す平面図である。
尚、本実施例において、第一実施例と同一の部材には同
一の符号を付しその説明を省略する。
【0047】この実施例では、印字ヘッド2は、第一実
施例同様、所定の印字位置にある印字媒体Pの印字面に
対向する位置で軸方向に往復動自在に設けられている。
一方、プラテン60には、形状の異なるプラテン部60
a乃至60dがいずれも印字ヘッドに対向した位置に配
置されている。また、プラテン60はキャリジ17に搭
載され、印字媒体Pを挟んで印字ヘッド2に対向する位
置で軸方向に往復動自在に設けられている。印字ヘッド
2をタイミングベルト18,駆動プーリ23を介して軸
方向に駆動させているモータ62と、プラテン60をタ
イミングベルト19,駆動プーリ24を介して軸方向に
駆動させているモータ64とを別々に駆動していること
より、印字ヘッド2に対向するプラテン部60a乃至6
0dの位置を変えることが可能になる。もちろん、印字
に際しては、両モータ62,64を同期して駆動し、印
字ヘッド2とプラテン部60a乃至60dとが対向して
走行する。
【0048】このように、印字ヘッド2駆動用のモータ
62とプラテン60駆動用モータ64とをわけることに
より、軸方向に駆動可能な機構や回転駆動可能な機構を
キャリジ17上に持たずに、印字ヘッド2に対向してプ
ラテン部60a乃至60dを選択することができる。
【0049】次に、第四実施例について説明する。
【0050】第四実施例としてのプリンタは、第一実施
例のプリンタと同様の機構になっており、プラテン部だ
けが第一実施例のものと異なっている。そこで、本実施
例においては、プラテン部の特徴についてだけ詳述し、
第一実施例と同一の部分については、同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0051】本実施例においては、図9に示すように、
突起部の配置された位置が異なる2個のプラテン部70
a,70bを設けた。突起部が配置されている位置は、
多パーツ紙の用紙枚数の多少に応じた印字ワイヤWの打
撃位置に合わせてあり、プラテン部70aが、枚数の多
い多パーツ紙用(例えば6枚〜10枚)、プラテン部7
0bが、枚数の少ない多パーツ紙用(例えば2枚〜5
枚)である。プラテン部70aの突起部は、他のプラテ
ン部70bの突起部に対して、図14のδだけ内側へず
れて位置する。つまり、印字ワイヤWは先端を絞り込ま
れた状態にあるから、ストロークが長くなる多パーツ紙
とストロークが短い薄紙とでは、突起部の位置がプラテ
ン部の中心に対して異なる。
【0052】これらのプラテン部は70a,bは、第一
実施例と同様の機構によって、紙厚に応じた適当なもの
が選択される。したがって、多パーツ紙の厚さによって
印字ワイヤWのストローク量が異なっても、例えば、図
10(a),(b)に矢印で示すように、印字ワイヤW
の打撃位置と各プラテン部70a,70bの突起部の先
端位置とにずれが生じない。尚、この突起部の頂面の面
積については、第一実施例とは異なり、双方とも同じに
してあるが、第一実施例のように各プラテン部毎に、頂
面の面積を変えても良い。
【0053】このように、本発明のシリアルインパクト
プリンタによれば、印字ワイヤによる打撃位置が用紙枚
数の多少によってずれても、用紙枚数の多少に応じたプ
ラテン部を選択するので、多パーツ紙の枚数の多少にか
かわらず、鮮明に印字がなされる。しかも、薄手の印字
用紙を用いたような場合に、紙破れを防止することもで
きる。
【0054】次に、第五実施例について、図1及び図1
1を参照して説明する。
【0055】第五実施例としてのプリンタは、第一実施
例のプリンタと同様の機構になっており、制御方法だけ
が第一実施例のものと異なっている。そこで、本実施例
においては、制御方法についてだけ詳述し、第一実施例
と同一の部分については、同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0056】本実施例においては、前記印字ヘッド2
は、図11に示した制御回路MCによって制御されてい
る。この制御回路MCには、印字速度制御部32が接続
されている。
【0057】この印字速度制御部32は、選択された印
字速度情報にもとづいて、印字ヘッドの駆動周期および
駆動周期に対応したキャリッジ7、17の走行速度を制
御回路MCに指示し、また、その印字速度情報に応じ
て、最適な印字品質が得ることが可能となるプラテン部
が選択される。すなわち、印字速度が遅いほど突起部の
先端の面積が小さいものを選択し、また、印字速度が速
くなるに従って今度はその先端の面積が大きいものを選
択して、印字ワイヤの打撃位置のずれを吸収するように
制御されている。尚、プラテン部の選択のための機構の
動作は第一実施例のプリンタと同様であるので説明は省
略する。
【0058】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれらに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内の種々なる態様を採用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、一枚の薄紙から枚数の多い多パーツ紙
のような印字媒体に至るまで、印字媒体の厚さによらず
鮮明に印字され、あるいは、紙破れが防止される。ま
た、印字速度を問わず鮮明に印字され、また、ヘッドギ
ャップ調整時においても不要な陰影が発生せずに、高い
印字品質を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のシリアルインパクトプリンタの平
面図である。
【図2】第一実施例のシリアルインパクトプリンタの断
面図である。
【図3】第一実施例の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】第一実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】第一実施例における印字ヘッドのワイヤの配置
及び各プラテン部の形状を説明するための正面図で、図
5(a)は印字ヘッドの一部を、図5(b)は各プラテ
ン部の形状を示す正面図である。
【図6】第一実施例の各プラテン部の形状及びワイヤと
の位置関係を説明するためのプラテンの断面図である。
【図7】第二実施例のシリアルインパクトプリンタの平
面図である。
【図8】第三実施例のシリアルインパクトプリンタの平
面図である。
【図9】第四実施例の各プラテン部の形状を説明するた
めの正面図である。
【図10】第四実施例の各プラテン部と印字ワイヤとの
位置関係を示す説明図である。
【図11】第五実施例の制御部の構成を示すブロック図
である。
【図12】従来技術での印字ワイヤとプラテン部との位
置関係を示す説明図である。
【図13】印字ヘッドの一部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 印字ヘッド 7,17 キャリジ 8,60 プラテン 8a〜8d,41a〜41d,60a〜60d,70
a,70b プラテン部 14 プラテン選定モータ 25 キャリジプラテン駆動モータ 31 ヘッドギャップ調整モータ 40 プラテンテーブル 32 印字速度制御部 MC 制御回路 P 印字媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字媒体面に沿って走行する印字ヘッド
    と、 印字媒体を挟んで前記印字ヘッドに対向して配置された
    プラテンとを有したシリアルインパクトプリンタにおい
    て、 前記プラテンを前記印字ヘッドに同期して印字ヘッドと
    同方向に走行可能に配置すると共に、該プラテンには、
    複数個の異なる形状のプラテン部を前記印字ヘッドと対
    向する位置に選択的に配置可能に設けたことを特徴とす
    るシリアルインパクトプリンタ。
  2. 【請求項2】 更に、前記印字媒体の厚さ測定手段を設
    け、その測定手段の測定結果に基づいて前記複数個のプ
    ラテン部を選択することを特徴とする請求項1記載のシ
    リアルインパクトプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記印字ヘッドは印字ワイヤで印字媒体
    をインパクトして印字するものであり、前記複数個のプ
    ラテン部は、前記印字ワイヤ受け面の面積がプラテン部
    毎にそれぞれ異なるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のシリアルインパクトプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドは印字ワイヤで印字媒体
    をインパクトして印字するものであり、前記複数個のプ
    ラテン部は、前記印字ワイヤに対向する突起部を有し、
    印字ワイヤ受け面となる突起部先端の位置が、プラテン
    部毎にそれぞれ異なるように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のシリアルインパクトプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記複数個のプラテン部を、印字速度に
    応じて選択使用する制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のシリアルインパクトプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記複数個のプラテン部を、前記印字ヘ
    ッドとプラテンのギャップ調整時において、選択使用す
    る制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のシ
    リアルインパクトプリンタ。
JP27193693A 1992-11-12 1993-10-29 シリアルインパクトプリンタ Pending JPH0732680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27193693A JPH0732680A (ja) 1992-11-12 1993-10-29 シリアルインパクトプリンタ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30249492 1992-11-12
JP11491693 1993-05-17
JP4-302494 1993-05-17
JP5-114916 1993-05-17
JP27193693A JPH0732680A (ja) 1992-11-12 1993-10-29 シリアルインパクトプリンタ

Publications (1)

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JPH0732680A true JPH0732680A (ja) 1995-02-03

Family

ID=27312851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27193693A Pending JPH0732680A (ja) 1992-11-12 1993-10-29 シリアルインパクトプリンタ

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JP (1) JPH0732680A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6964476B2 (en) 2002-09-25 2005-11-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6964476B2 (en) 2002-09-25 2005-11-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus

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