JPH07326768A - 半導体装置作製方法 - Google Patents
半導体装置作製方法Info
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- JPH07326768A JPH07326768A JP6483995A JP6483995A JPH07326768A JP H07326768 A JPH07326768 A JP H07326768A JP 6483995 A JP6483995 A JP 6483995A JP 6483995 A JP6483995 A JP 6483995A JP H07326768 A JPH07326768 A JP H07326768A
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Abstract
させる。 【構成】 ガラス基板11上に形成された珪素膜12に
バリア層である窒化珪素膜23を介して水素イオンを注
入することにより、珪素膜12内の珪素の不対結合手を
中和し、珪素膜12内における準位を低下させる。そし
てこの珪素膜を用いてTFTを作製することで、特性の
優れたTFTを得ることができる。
Description
導体を得る方法に関するものである。さらに本発明は、
特性の優れた半導体装置の作製方法に関するものであ
る。さらに本発明は、優れた特性を有する薄膜トランジ
スタ(以下TFTという)を得る方法に関するものであ
る。
(一般にTFTと称される)が知られている。この薄膜
トランジスタは絶縁表面を有する基板(例えばガラス基
板)上に数百〜数千Åの薄膜半導体(一般に珪素半導
体)を形成し、該薄膜半導体を活性層として半導体装置
を構成するものである。
示装置やイメージセンサー等の電気光学装置がある。こ
れは、ガラス基板上に直接形成されたTFTを用いて、
画素の駆動や周辺ドライバー回路を構成するものであ
る。
て、その表面に形成される薄膜珪素半導体は、非晶質ま
たは結晶性を有する状態となる。結晶性を有する状態と
いうのは、多結晶状態や微結晶状態、さらは非晶質と結
晶構造とが混在した状態をいう。
特性に不満な点があり、応用範囲が限定される。一方、
結晶性を有する珪素膜(以下結晶性珪素膜という)を用
いた場合には、高速動作、高電気特性を得ることができ
る。
いてTFTを作製した場合、そのOFF電流の存在が問
題となる。例えばNチャネル型TFTにおいて、ゲイト
電極に負の電圧を加えた場合、原理的にはソース・ドレ
イン間に電流は流れない。これは、ゲイト電極に負の電
圧を加えた場合、チャネル部分がP型になり、ソース及
びドレインとの間でPN接合が形成されるからである。
しかし、実際には、結晶性珪素膜中には、結晶粒界や欠
陥さらには不対結合手が存在しており、それらに起因し
た多数の準位が存在しており、PN接合の逆方向におい
て、それらの準位を介しての電荷の移動が生じる。よっ
て、PN接合部分に電界が集中した場合、前記欠陥やト
ラップを介してのソース/ドレイン間における逆方向へ
の電流の漏れが生じる。結果的にゲイト電極に負の電圧
を加えた場合、ソース・ドレイン間において電流(OF
F電流)が流れてしまう。
ャネルとドレインの間に電界の集中が起こらないよう
に、チャネル・ドレイン間に電界緩和領域を形成する方
法がある。これはLDD(ライト・ドープ・ドレイン)
と呼ばれる技術である。これは、チャネル(I型)とド
レイン(N型)との間にライトドープされた領域(弱い
N型)を形成し、チャネルとドレインとの接合部分に電
界集中が生じないようにするものである。
して、オフセットゲイトを設ける手法も知られている。
これは、チャネルとして機能する領域とドレイン領域と
の間にドレイン領域として機能しない領域を設けること
により、チャネルとドレインとの間の電界集中を避ける
ものである。
因で、TFTのオフ電流が増大するという問題がある。
さらに、膜中の欠陥やトラップは、膜中におけるキャリ
アの移動を阻害するものであり、TFTの動作を妨げ
る。
ト絶縁膜との界面特性が極めて重要であ。この界面特性
が悪いと、TFTの特性は大きく損なわれる。この界面
特性は界面準位という指標で評価される。この界面準位
は、欠陥や不対結合手に起因するものである。高い特性
を有するTFTを得るためには、チャネルとゲイト絶縁
膜との界面における界面準位を小さくすることが重要で
ある。
FF電流の問題や、チャネルとゲイト絶縁膜との界面に
おける界面準位の問題を解決するために、薄膜珪素半導
体中の準位(これらは不対結合手に関係する)を減少さ
せる技術を提供することを課題とする。
ことを課題とする。さらに本発明は、準位の存在が少な
い珪素半導体膜を得ることを課題する。
薄膜トランジスタの作製方法であって、活性層を形成す
る工程と、該活性層上にゲイト絶縁膜を形成する工程
と、前記ゲイト絶縁膜上にゲイト電極を形成する工程
と、前記ゲイト絶縁膜及び前記ゲイト電極を覆って窒化
珪素膜を形成する工程と、前記ゲイト絶縁膜と前記窒化
珪素膜とを介して前記活性層に水素、フッ素、塩素から
選ばれた一種または複数種類のイオンを注入する工程
と、全体を加熱処理する工程と、を有することを特徴と
する。
というのは、例えばガラス基板、絶縁膜が形成されたガ
ラス基板、絶縁膜が形成された半導体基板、絶縁膜が形
成された金属基板、その他絶縁物で構成される基板をい
う。
体、結晶性珪素半導体を挙げることができる。これらの
珪素半導体膜は、プラズマCVD法や減圧熱CVD法に
よって形成される。また結晶性珪素膜として、プラズマ
CVD法や減圧熱CVD法によって形成された非晶質珪
素膜を加熱やレーザー光またはそれと同等の強光の照射
によって結晶化させたものを用いることができる。
オン注入装置やプラズマドーピング装置を用いればよ
い。イオンの作製方法としては、高周波放電によってプ
ラズマを生じさせ、イオンを生成する方法、質量分離に
よってイオンを生成させる方法を用いることができる。
本発明において必要なイオン注入装置は、水素、フッ
素、塩素から選ばれた少なくとも1種類のイオンに対し
て、加速電圧を加えることにより、当該イオンを基体に
打ち込むことのできる構成である。なお、本明細書中に
おいては、イオン化したものを総称してイオンと称す
る。例えば水素イオンという場合には、H+ イオン、H
2 + イオン、H3 + イオン等が含まれることとなる。
膜を介して水素、フッ素、塩素から選ばれた少なくとも
1種類のイオンを注入するのは、注入されたイオンを活
性層中に閉じ込め、その効果を持続させるためである。
水素、フッ素、塩素のイオンは、珪素との結合力が強
く、珪素の不対結合手を中和することができる。窒化珪
素膜は、その中和効果を持続させるためのものである。
窒化珪素膜を形成することで、前記元素の離脱を防ぐこ
とができ、その効果を高めることができる。そして、デ
バイスとしての安定性を高めることができる。
バリア層として機能する。即ち、水素、フッ素、塩素か
ら選ばれた元素が脱ガス化しないようなバリア層として
機能する。このバリア層としては、窒化珪素膜の他に窒
化アルミ膜、酸化アルミ膜、酸化窒化アルミ、酸化窒化
珪素膜を用いることができる。酸化窒化アルミは、Al
Ox Ny で示される。酸化窒化珪素膜は、SiOx Ny
で示され、窒化珪素膜に比較して、応力緩和機能が高い
ので、デバイスを被覆する被膜としても有効に機能す
る。
注入された原子を珪素半導体内に閉じ込め、さらに注入
された元素による不対結合手の中和を促進させるためで
ある。この加熱処理を行う雰囲気は、H2 、N2 、A
r、He、O2 で可能である。また、この雰囲気中をフ
ッ素や塩素を主成分としたものとすることも効果的であ
る。特に水素、フッ素または塩素を主成分とした雰囲気
中でこのアニールを行うと、このアニールにおける珪素
半導体中や珪素半導体の界面における不対結合手を中和
する効果を得ることがでる。この工程において、注入さ
れたイオンによって珪素膜中の不対結合手が中和され、
不対結合手に起因する準位(トラップ)や欠陥を減少さ
せることができる。
スタの作製方法であって、活性層を形成する工程と、該
活性層上にゲイト絶縁膜を形成する工程と、前記ゲイト
絶縁膜を介して、前記活性層中に水素、フッ素、塩素か
ら選ばれた一種または複数種類のイオンを注入する工程
と、前記ゲイト絶縁膜上にゲイト電極を形成する工程
と、前記ゲイト絶縁膜及び前記ゲイト電極を覆って窒化
珪素膜を形成する工程と、前記ゲイト絶縁膜と前記窒化
珪素膜とを介して前記活性層に水素イオンを注入する工
程と、全体を加熱処理する工程と、を有することを特徴
とする。
成する場合、絶縁ゲイト型電界効果トタンジスタの構成
が採用される。そして、ゲイト絶縁膜として酸化珪素膜
や窒化珪素膜が採用される。この場合、珪素半導体膜と
ゲイト絶縁膜との界面特性が極めて重要となる。
膜上に絶縁膜を形成した状態において、水素、フッ素、
塩素から選ばれたイオンを注入することにより、珪素半
導体中における珪素の不対結合手の中和と同時に、珪素
半導体と絶縁膜との界面における界面準位を減少を得る
ものである。界面準位は、不対結合手に起因するもので
あるので、水素、フッ素、塩素から選ばれたイオンの注
入によって、不対結合手を中和させることができる。そ
して界面準位を減少させることができる。
ら選ばれたイオンの投影飛程を珪素半導体膜と絶縁膜と
の界面近傍とすることでその効果をさらに大きくするこ
とができる。投影飛程とは、固体中に打ち込まれたイオ
ンの静止位置について、最も確立の高い深さを与える指
標である。従って、当該イオンの投影飛程を珪素半導体
膜と絶縁膜との界面近傍にするということは、珪素半導
体膜と絶縁膜との界面近傍に最も多くの当該イオンが打
ち込まれるようにすることを意味する。この結果、珪素
半導体膜と絶縁膜との界面近傍を中心に珪素の不対結合
手の中和が行われることなり、珪素半導体膜と絶縁膜と
の界面における界面準位を大きく減少させることができ
る。
素から選ばれたイオンの投影飛程を珪素半導体膜と絶縁
膜との界面における珪素半導体側にすることはさらに有
効である。これは、界面準位の原因となる珪素の不対結
合手が珪素半導体側により多く存在しているからであ
る。
水素を主成分とする雰囲気、またはフッ素あるいは塩素
を主成分とする雰囲気中において、加熱処理することに
より、不対結合手を中和した元素を閉じ込め、安定した
状態を得ることができる。
された水素、フッ素、塩素から選ばれた元素のイオンに
対して、バリア層として機能する層を介して前記元素の
イオンを注入すること、及びその後の加熱処理を施すこ
とを特徴とする。
電極をマスクとして、珪素半導体膜で構成された活性層
にイオン化された水素、フッ素、塩素から選ばれた元素
のイオンを注入することを特徴とする。注入する元素と
して水素を選択し、さらにプラズマドープング法を用い
た場合、H+ イオン、H2 + イオン、H3 + イオンが注
入されることになるが、H2 + イオンとH3 + イオンと
はイオン半径が大きいので、ゲイト電極で防止される。
即ち、ゲイト電極がマスクとなる。従って、H2 + イオ
ンとH3 + イオンとに関して考えた場合、ゲイト電極を
マスクとしてイオン注入が行われることになる。
うことで、珪素膜中における不対結合手を中和すること
ができ、その電気特性を向上させることができる。
ッ素または塩素のイオンを注入し、しかる後に水素雰囲
気中において加熱処理を行うことによって、前記注入さ
れた原子を窒化珪素膜の作用で珪素膜中に閉じ込めるこ
とができ、この原子によるトラップ準位や欠陥の中和の
効果を大きくすることができる。
やレーザー光の照射の後に、珪素膜に窒化珪素膜を介し
て水素、フッ素または塩素のイオンを注入することで、
イオン注入やレーザー光の照射によって脱離した水素、
フッ素または塩素を補うことができる。
イオンの注入に加えて、さらに当該注入された原子を含
む雰囲気または当該元素の雰囲気中で加熱処理を加える
ことによって、注入されたイオンを珪素膜中に閉じ込め
ることができ、その効果をさらに大きくすることができ
る。
工程を示す。以下に示す各実施例においては、TFTの
各作製工程において本発明を実施する例を示すが、複数
の実施例を組み合わせることも当然可能である。例え
ば、必要とする複数の工程において、水素、フッ素また
は塩素のイオンの注入を行うことが可能である。
る基板上に形成された結晶性を有する薄膜珪素半導体膜
(結晶性珪素膜という)に対して、水素イオンの注入を
行い、前記結晶性珪素膜中に存在する不対結合手や欠陥
を消失させ、膜中のトラップを減少させるものである。
そしてこの結晶性珪素膜を用いてTFTを作製する例で
ある。
例では絶縁表面を有する基板としてガラス基板を用い、
その表面にTFTを形成する例を示す。まずガラス基板
11として、コーニング7059ガラスを用意する。そ
してその表面に下地膜となる酸化珪素膜(図示せず)を
スパッタ法により2000Åの厚さに形成する。次に非
晶質珪素膜をプラズマCVD法または減圧熱CVD法に
よって1000Åの厚さに形成する。そして加熱あるい
はレーザー光または強光の照射、さらにはそれらを組み
合わせた方法により、非晶質珪素膜を結晶化させる。こ
うして結晶性珪素膜が得られる。
形状に結晶性珪素膜をパターニングし、図1(A)の1
2で示される活性層を得る。
スパッタ法で1000Åの厚さに形成する。そして、ア
ルミニウムを主成分とする膜を5000Åの厚さに蒸着
法で形成する。このアルミニウムを主成分とする膜をパ
ターニングしてゲイト電極14を形成する。さらに陽極
酸化法を用いてこのアルミニウムを主成分とする材料で
構成されたゲイト電極14の周囲に酸化物層15を形成
する。この酸化物層15は、例えば2000Åの厚さに
形成される。この酸化物層15が存在することで、後の
一導電型を付与する不純物のイオン注入工程において、
ゲイト電極14の側面にマスクが設けられた形となり、
オフセットゲイト領域を形成することができる。(図1
(B))
材料、さらにはそれらの積層体や混合物で構成するので
もよい。
と18で示される領域にPイオンを注入する。この時、
酸化物層15がマスクとなり、10で示される部分をオ
フセットゲイト領域として設けることができる。
いて、Pイオンを注入したので、完成したTFTはNチ
ャネル型となる。ここでBイオンを注入すれば、Pチャ
ネル型のTFTを得ることができる。
の活性化と、イオン注入時に受けたダメージを回復させ
るためにレーザー光の照射によるアニールを行う。ここ
では、KrFエキシマレーザーを用い、100〜300
mJ/cm2 のパワー密度で1〜数ショットの照射を行
う。この工程において、レーザー光の照射と同時に30
0度程度の加熱を併用することは効果的である。こうし
てソース/ドレイン領域,16/18を形成することが
できる。また同時に自己整合的にチャネル形成領域17
が形成される。
と同等の強光、例えば赤外光を照射しアニールを行うの
でもよい。赤外光は、ガラス基板には吸収されにくく、
珪素には吸収され易いので、珪素のみを選択的に加熱す
ることができる。このような赤外光を用いた加熱は、R
TA(ラピッド・サーマル・アニール)とよばれてい
る。またヒータ等による加熱手段を用いて、アニールを
行うのでもよい。
料ガスとして用いたプラズマCVD法により、窒化珪素
膜23を1000Åの厚さに形成する。この窒化珪素膜
は、Si3 N4-x (-0.3 ≦x≦1)で示される。
よって、下記の条件で窒化珪素膜23を介して注入す
る。(図1(C)) 加速電圧:40KeV ドーズ量:1×1016cm-2
れた水素イオンは、窒化珪素膜23が存在するために活
性層中に閉じ込められることになる。即ち、注入された
イオンが後に外部に放出されたりすることがない状態と
することができる。また、上記のようにして水素イオン
が注入されることによって、活性層中の水素元素の濃度
は、0.001原子%〜5原子%程度となる。勿論この
数値は、上記のドーピングの条件等で制御することがで
きる。
後における水素元素の濃度分布を示す。図8に示される
のは、図1(C)に示すような状態でソース/ドレイン
領域に対して、SIMS(2次イオン分析方法)を用い
て水素元素の濃度分布を調べたものである。図8を見る
と分かるように、水素元素の濃度は、深さが約2100
Åの所で最大となっている。活性層の上には、1000
Åの厚さの酸化珪素膜13とその上の1000Å厚の窒
化珪素膜23が設けられているので、図8に示される表
面から約2100Åの深さというのは、活性層の表面か
ら約100Åの深さの場所ということになる。
である酸化珪素膜13との界面付近における不対結合手
は、界面準位の存在を招くことになるので、図8に示す
ような分布で水素元素を存在させることは、界面準位を
減少させることに大きな効果がある。
は、その生産性の高いからである。水素イオンを注入す
る方法としては、イオンドーピング法があるが、これは
質量分離を行う必要があり大面積に対する生産性が低い
という問題がある。
用いて水素イオンを注入する場合、H+ イオン、H2 +
イオン、H3 + イオンが注入される。H+ イオンは、ゲ
イト電極を通過し、チャネンル形成領域17にも進入す
るが、H2 + イオン、H3 +イオンはイオン半径が大き
いので、ゲイト電極で防止され、ソース/ドレイン領域
16、18に注入されることになる。即ち、ソース/ド
レイン領域には、H+イオンとH2 + イオンとH3 + イ
オンとが注入されることになる。バリア層である窒化珪
素膜を介してソース/ドレイン領域への水素イオンを注
入することの効果は極めて大きいもので、チャネル形成
領域への水素イオンの注入を行わなくても相当の効果を
得ることができる。従って、水素イオンが主にソース/
ドレイン領域に注入されるプラズマドーピング法を用い
ても相当の効果を得ることができる。また、プラズマド
ーピング法を用いた場合、大面積に対してイオン注入を
行うことができるので、生産性に優れるという別の効果
を得ることができる。
8000Å程度の厚さにTEOSを原料としたプラズマ
CVD法で形成する。このプラズマCVD法での酸化珪
素膜の成膜においては、加熱温度を350度以下とする
ことが必要である。これは、(C)の工程で注入された
水素イオンの離脱を防ぐためである。また窒化珪素膜2
3が存在しているので、この工程における水素の離脱を
防ぐことができる。
行い、アルミニウムまたはアルミニウムと他の金属との
多層膜を用いて、電極20と21とを形成する。さらに
ファイナルコート膜として窒化珪素膜22を1000〜
5000Å、例えば3000Åの厚さに形成する。この
窒化珪素膜22の形成は、シランとアンモニアとを原料
ガスとしたプラズマCVD法を用いればよい。(図1
(D))
て、200〜450度の温度で1時間の水素化アニール
を行い、TFTを完成する。この水素化アニールによっ
て、(A)の工程でイオン注入された水素を活性層内に
閉じ込めるとともに、さらに徹底して活性層内の不対結
合手や欠陥を減少させることができる。なお、ファイナ
ルコート膜である窒化珪素膜の形成前に水素化アニール
を行い、その後にファイナルコート膜を形成すること
で、水素の脱離を防ぐ構成とすることができる。この工
程において、電極20と21とのコンタクトホールを伝
わって水素が活性層中に進入し、活性層の水素化が行わ
れる。
たTFTの特性(A)と、本実施例に示す構成におい
て、水素イオンの注入を行わなずに作製したTFTとの
特性(B)とを示す。図7を見れば明らかなように、本
実施例に示した水素イオン注入を行うことによって、O
FF電流の低減を実現できる。これは、水素イオンの作
用によって、活性層中における珪素の不対結合手(ダン
グリングボンド)を中和することができ、そのことによ
って、リーク電流(OFF電流)の原因となる欠陥や準
位を減少させることができたためと理解される。
成後に窒化珪素膜の形成を行ない、その後にソース/ド
レイン領域形成のための不純物イオンの注入を行ない、
さらに水素イオンの注入を行う例である。
2に示される符号は特に断らない限り、図1に示すもの
と同じ部分を示す。本実施例においては、絶縁表面を有
する基板としてコーニング7059ガラス基板を用い
る。まず、ガラズ基板11上に下地膜(図示せず)とし
て酸化珪素膜を2000Åの厚さにスパッタ法によって
成膜する。
は減圧熱CVD法によって1000Åの厚さに形成す
る。そして加熱あるいはレーザー光または強光の照射、
さらにはそれらを組み合わせた方法により、非晶質珪素
膜を結晶化させる。こうして結晶性珪素膜が得られる。
形状に結晶性珪素膜をパターニングする。さらにゲイト
絶縁膜となる酸化珪素膜13を1000Åの厚さにスパ
ッタ法によって成膜する。(図2(A))
00Åの厚さに蒸着法で形成する。このアルミニウムを
主成分とする膜をパターニングしてゲイト電極14を形
成する。さらに陽極酸化法を用いてこのアルミニウムを
主成分とする材料で構成されたゲイト電極14の周囲に
酸化物層15を形成する。この酸化物層15は、例えば
2000Åの厚さに形成される。
材料、さらにはそれらの積層体や混合物で構成するので
もよい。
とを原料としたプラズマCVD法で1000Åの厚さに
形成する。(図2(B))
と18で示される領域にPイオンを注入する。この時、
酸化物層15と窒化珪素膜23とがマスクとなり、10
で示される部分をオフセットゲイト領域として設けるこ
とができる。(図2(C))
いて、Pイオンを注入したので、完成したTFTはNチ
ャネル型となる。ここでBイオンを注入すれば、Pチャ
ネル型のTFTを得ることができる。
の活性化と、イオン注入時に受けたダメージを回復させ
るためにレーザー光の照射によるアにールを行う。ここ
では、KrFエキシマレーザーを用い、100〜300
mJ/cm2 のパワー密度で1〜数ショットの照射を行
う。この工程において、レーザー光の照射と同時に30
0度程度の加熱を併用することは効果的である。こうし
て、ソース/ドレイン領域,16/18を得ることがで
きる。また自己整合的にチャネル形成領域17が形成さ
れる。
照射によるRTAや加熱によるものでもよい。
に存在するトラップや欠陥を減少させる。水素イオンの
注入条件は以下の通りである。(図2(D)) 加速電圧:40KeV ドーズ量:1×1016cm-2
8000Å程度の厚さにTEOSを原料としたプラズマ
CVD法で形成する。このプラズマCVD法での酸化珪
素膜の成膜においては、加熱温度を350度以下とする
ことが必要である。これは、(B)の工程に注入された
水素イオンの離脱を防ぐためである。
行い、アルミニウムまたはアルミニウムと他の金属との
多層膜を用いて、電極20と21とを形成する。さらに
フィナルコート膜として窒化珪素膜22を形成する。
(図2(E))
て、200〜450度の温度で1時間の水素化アニール
を行い、TFTを完成する。この水素化アニールは、
(B)の工程でイオン注入された水素を活性層内に閉じ
込めるとともに、さらに徹底して活性層内の不対結合手
や欠陥を減少させるためのものである。
絶縁膜との界面およびその近傍におけるトラップや欠陥
を減少させるようにした例である。図3に本実施例の作
製工程を示す。まず、下地膜である酸化珪素膜が200
0Åの厚さに形成されているガラス基板を用意する。こ
こではコーニング7059ガラス基板を用いる。
晶質珪素膜をプラズマCVD法または減圧熱CVD法に
よって1000Åの厚さに形成する。そして加熱あるい
はレーザー光または強光の照射、さらにはそれらを組み
合わせた方法により、非晶質珪素膜を結晶化させる。こ
うして結晶性珪素膜が得られる。
形状に結晶性珪素膜をパターニングし活性層12を得
る。そしてゲイト絶縁膜として酸化珪素膜13をスパッ
タ法によって成膜する。そして以下の条件で水素イオン
の注入を行う。(図3(A)) 加速電圧:40KeV ドーズ量:1×1016cm-2
層12、特にチャネル形成領域とゲイト絶縁膜との界面
およびその近傍におけるトラップや欠陥を減少させるこ
とができる。このイオン注入の効果をさらに高めるため
に、水素イオンの注入における投影飛程を活性層12と
ゲイト絶縁膜である酸化珪素膜13との界面近傍とする
ことは有効である。このようにすることよって、水素イ
オンを注入することの効果を活性層12とゲイト絶縁膜
との界面およびその近傍において得ることができる。
00Åの厚さに蒸着法で形成する。このアルミニウムを
主成分とする膜をパターニングしてゲイト電極14を形
成する。さらに陽極酸化法を用いてこのアルミニウムを
主成分とする材料で構成されたゲイト電極14の周囲に
酸化物層15を形成する。この酸化物層15は、例えば
2000Åの厚さに形成される。
と18で示される領域にPイオンを注入する。この時、
酸化物層15と窒化珪素膜23とがマスクとなり、10
で示される部分をオフセットゲイト領域として設けるこ
とができる。(図3(C))
注入条件は以下の通りである。(図3(D)) 加速電圧:40KeV ドーズ量:2×1016cm-2
れたPイオンと水素イオンの活性化と、(C)の工程に
おけるPイオン注入時に受けたダメージを回復させるた
めにレーザー光の照射によるアにールを行う。ここで
は、KrFエキシマレーザーを用い、100〜300m
J/cm2 のパワー密度で1〜数ショットの照射を行
う。この工程において、レーザー光の照射と同時に30
0度程度の加熱を併用することは効果的である。(図示
せず)
にようRTAや加熱によるものでもよい。
膜、配線のための穴開けパターニングを行い、アルミニ
ウムまたはアルミニウムと他の金属との多層膜を用いた
電極の形成、常圧の水素雰囲気中における加熱処理を行
うことによりTFTを完成する。
程において、ゲイト電極の形成後に水素イオン野注入を
行い、さらに窒化珪素膜でなるバリア層を形成すること
を主な特徴とするものである。
例では絶縁表面を有する基板としてガラス基板を用い、
その表面にTFTを形成する例を示す。まず、ガラス基
板11として、コーニング7059ガラスを用意する。
そしてその表面に下地膜となる酸化珪素膜(図示せず)
をスパッタ法により2000Åの厚さに形成する。次に
非晶質珪素膜をプラズマCVD法または減圧熱CVD法
によって1000Åの厚さに形成する。そして加熱ある
いはレーザー光または強光の照射、さらにはそれらを組
み合わせた方法により、非晶質珪素膜を結晶化させる。
こうして結晶性珪素膜が得られる。
形状に結晶性珪素膜をパターニングし、図4(A)の1
2で示される活性層を得る。
スパッタ法で1000Åの厚さに形成する。そして、ア
ルミニウムを主成分とする膜を5000Åの厚さに蒸着
法で形成する。このアルミニウムを主成分とする膜をパ
ターニングしてゲイト電極14を形成する。さらに陽極
酸化法を用いてこのアルミニウムを主成分とする材料で
構成されたゲイト電極14の周囲に酸化物層15を形成
する。この酸化物層15は、例えば2000Åの厚さに
形成される。この酸化物層15が存在することで、後の
一導電型を付与する不純物のイオン注入工程において、
ゲイト電極14の側面にマスクが設けられた形となり、
オフセットゲイト領域を形成することができる。(図4
(B))
材料、さらにはそれらの積層体や混合物で構成するので
もよい。
と18で示される領域にPイオンを注入する。この時、
酸化物層15がマスクとなり、10で示される部分をオ
フセットゲイト領域として設けることができる。
いて、Pイオンを注入したので、完成したTFTはNチ
ャネル型となる。ここでBイオンを注入すれば、Pチャ
ネル型のTFTを得ることができる。
よって、下記の条件で窒化珪素膜を介して注入する。
(図4(B)) 加速電圧:35KeV ドーズ量:1×1016cm-2
は、その生産性の高いからである。水素イオンを注入す
る方法としては、イオンドーピング法があるが、これは
質量分離を行う必要があり大面積に対する生産性が低い
という問題がある。
の活性化と、イオン注入時に受けたダメージを回復、さ
らに水素イオンの活性のためにレーザー光の照射による
アニールを行う。ここでは、KrFエキシマレーザーを
用い、100〜300mJ/cm2 のパワー密度で1〜
数ショットの照射を行う。この工程において、レーザー
光の照射と同時に300度程度の加熱を併用することは
効果的である。こうしてソース/ドレイン領域,16/
18を形成することができる。また同時に自己整合的に
チャネル形成領域17が形成される。さらに注入された
水素イオンを活性化することができる。
と同等の強光、例えば赤外光を照射しアニールを行うの
でもよい。赤外光は、ガラス基板には吸収されにくく、
珪素には吸収され易いので、珪素のみを選択的に加熱す
ることができる。このような赤外光を用いた加熱は、R
TA(ラピッド・サーマル・アニール)とよばれてい
る。またヒータ等による加熱手段を用いて、アニールを
行うのでもよい。
いようにするためのバリア層として機能する窒化珪素膜
23をシランとアンモニアを原料ガスとして用いたプラ
ズマCVD法により、1000Åの厚さに形成する。こ
の窒化珪素膜は、Si3 N4-x (-0.3 ≦x≦1)で示さ
れる。(図4(C))
ことによって、注入された水素イオンを活性層中に閉じ
込められることができ、注入された水素イオンが後に外
部に放出されたりすることがない状態とすることができ
る。
8000Å程度の厚さにTEOSを原料としたプラズマ
CVD法で形成する。このプラズマCVD法での酸化珪
素膜の成膜においては、加熱温度を350度以下、好ま
しくは300度〜350度の温度で行うことが必要であ
る。これは、(B)の工程で注入された水素イオンの離
脱を防ぐためである。また窒化珪素膜23が存在してい
るので、この工程における水素の離脱を防ぐことができ
る。
行い、アルミニウムまたはアルミニウムと他の金属との
多層膜を用いて、電極20と21とを形成する。さらに
ファイナルコート膜として窒化珪素膜22を1000〜
5000Å、例えば3000Åの厚さに形成する。この
窒化珪素膜22の形成は、シランとアンモニアとを原料
ガスとしたプラズマCVD法を用いればよい。
ム雰囲気中において350度の温度加熱処理を行う。こ
の加熱処理によって、注入された水素イオンが最終的に
活性化され、欠陥やダングリングボンドの中和が行われ
る。こうしてTFTを完成する。(図4(D))
FTとNチャネル型TFTとを相補型に構成したTFT
(C/TFTという)の例を示す。図5に本実施例の相
補型に構成されたTFTの例を示す。本実施例において
はガラス基板501を用いる。まずガラス基板501上
に下地膜として酸化珪素膜502を2000Åの厚さに
スパッタ法によって成膜する。次に活性層を構成する半
導体層を形成する。ここでは、プラズマCVD法または
LPCVD法によって、非晶質珪素膜を1000Åの厚
さに形成する。そして加熱による結晶化あるいは強光ま
たはレーザー光の照射による結晶化を行い、結晶性を有
する珪素膜を形成する。この珪素膜をパーニングし、後
にNチャネル型TFT及びPチャネル型の活性層503
を形成する。
さにスパッタ法またはプラズマCVD法で形成する。さ
らにアルミニウムを主成分とする被膜を5000Åの厚
さに形成し、パターニングを行うことにより、ゲイト電
極506と507を形成する。506で示されるゲイト
電極はNチャネル型TFTのゲイト電極であり、507
で示されるゲイト電極はPチャネル型TFTのゲイト電
極となる。
グリコール溶液中においてゲイト電極506と507と
を陽極として、陽極酸化を行い、酸化物層508、50
9を形成する。この酸化物層の厚さは2000Å程度で
ある。この酸化物層の厚さが後の不純物イオン注入工程
において、マスクとなりオフセットゲイト領域を形成す
ることができる。
能する窒化珪素膜510を2000Åの厚さに形成す
る。そして、一方のTFTが形成される領域をレジスト
511でマスクしてリン(P)イオンを注入する。こう
して不純物領域512、516を形成する。この不純物
領域512と516とがソース/ドレイン領域となる。
また同時にオフセット領域513、515が形成され
る。また同時にチャネル形成領域514が形成される。
(P)イオンが注入された部分のTFT領域をレジスト
(図示せず)でマスクし、ボロン(B)イオンの注入を
行う。こうして、ソース/ドレイン領域517、52
1、オフセットゲイト領域518、520、チャネル形
成領域519が形成される。
すように全体に水素イオンの注入を行う。この時水素イ
オンは、バリア層である窒化珪素膜510を介して、活
性層領域に注入される。
性化を行い。各ソース/ドレイン領域を完成する。
で形成する。そして、コンタクトホールを形成する。一
方のTFT(図面左側のTFT)であるNTFTのソー
スまたはドレイン電極523と、他方のTFT(図面右
側のTFT)であるPTFTのドレインまたはソース電
極525と、2つのTFTの一方の出力の共通電極52
4とを形成する。
熱処理を行い、注入された水素イオンの活性化(この工
程で珪素に不対結合手が中和される)し、相補型に構成
されたTFT(C/TFT)を完成する。
上にディスプレーから、CPU、メモリーまで搭載した
集積回路を用いた電気光学システムのブロック図を示
す。ここで、入力ポートとは、外部から入力された信号
を読み取り、画像用信号に変換し、補正メモリーは、ア
クティブマトリクスパネルの特性に合わせて入力信号等
を補正するためのパネルに固有のメモリーである。特
に、この補正メモリーは、各画素固有の情報を不揮発性
メモリーとして有し、個別に補正するためのものであ
る。すなわち、電気光学装置の画素に点欠陥のある場合
には、その点の周囲の画素にそれに合わせて補正した信
号を送り、点欠陥をカバーし、欠陥を目立たなくする。
または、画素が周囲の画素に比べて暗い場合には、その
画素により大きな信号を送って、周囲の画素と同じ明る
さとなるようにするものである。
ものと同様で、特にメモリーは各画素に対応した画像メ
モリーをRAMとして持っている。また、画像情報に応
じて、基板を裏面から照射するバックライトを変化させ
ることもできる。
明細書において説明したTFTを適時利用することがで
きる。
た水素イオン注入の工程において、水素のイオンではな
く、フッ素のイオンを注入する場合の例である。本実施
例においては、プラズマドーピング法を用いて、フッ素
イオンの注入を行う。ここでは、ドーピングガスとして
フッ素ガスまたは四フッ化珪素(SiF4 )を用いる。
また投影飛程は、活性層とゲイト絶縁膜との界面近傍に
なるようにする。以下に具体的な条件を示す。 加速電
圧:60KeVドーズ量:1×1016cm-2
た水素イオン注入の工程において、水素のイオンではな
く、塩素のイオンを注入する場合の例である。本実施例
においては、プラズマドーピング法を用いて、塩素イオ
ンの注入を行う。ここでは、ドーピングガスとして塩素
ガスを用いる。また投影飛程は、活性層とゲイト絶縁膜
との界面近傍になるようにする。以下に具体的な条件を
示す。 加速電圧:60KeV ドーズ量:1×1016cm-2
て水素イオンの注入を行うことによって、珪素半導体膜
中における不対結合手を中和させることができ、珪素半
導体膜内部の準位を減少させることができる。また水素
イオンの注入を行った半導体膜を用いて、TFTを作製
することで、高い特性を有するTFTを得ることができ
る。
Claims (15)
- 【請求項1】 薄膜トランジスタの作製方法であって、 活性層を形成する工程と、 該活性層上にゲイト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜上にゲイト電極を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜及び前記ゲイト電極を覆って窒化珪素
膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜と前記窒化珪素膜とを介して前記活性
層に水素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種
類のイオンを注入する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項2】 薄膜トランジスタの作製方法であって、 活性層を形成する工程と、 該活性層上にゲイト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜上にゲイト電極を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜及び前記ゲイト電極を覆って窒化珪素
膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜と前記窒化珪素膜とを介して前記活性
層に水素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種
類のイオンを注入する工程と、 全体を加熱処理する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項3】 薄膜トランジスタの作製方法であって、 活性層を形成する工程と、 該活性層上にゲイト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜を介して、前記活性層中に水素、フッ
素、塩素から選ばれた一種または複数種類のイオンを注
入する工程と、 前記ゲイト絶縁膜上にゲイト電極を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜及び前記ゲイト電極を覆って窒化珪素
膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜と前記窒化珪素膜とを介して前記活性
層に水素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種
類のイオンを注入する工程と、 全体を加熱処理する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項4】 薄膜トランジスタの作製方法であって、 活性層を形成する工程と、 該活性層上にゲイト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜上にゲイト電極を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜及び前記ゲイト電極を覆ってバリア層
を形成する工程と、 前記ゲイト絶縁膜と前記バリア層とを介して前記活性層
に水素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種類
のイオンを注入する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項5】 請求項4において、バリア層が窒化珪素
膜または窒化アルミ膜または酸化アルミ膜または酸化窒
化アルミ膜または酸化窒化珪素膜であることを特徴とす
る半導体装置作製方法。 - 【請求項6】 請求項4において、バリア層がSiOx
Ny であることを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項7】 珪素膜に対して窒化珪素膜を介して水
素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種類のイ
オンを注入することにより、前記珪素膜中に前記イオン
を閉じ込め、前記珪素膜中のトラップや欠陥を減少させ
ることを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項8】 珪素膜に対してバリア層を介して水素、
フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種類のイオン
を注入し、しかる後に加熱処理を施すことにより、前記
珪素膜中に前記イオンを閉じ込め、前記珪素膜中のトラ
ップや欠陥を減少させることを特徴とする半導体装置作
製方法。 - 【請求項9】 請求項7または請求項8において、バリ
ア層が窒化珪素膜または窒化アルミ膜または酸化アルミ
膜または酸化窒化アルミ膜または酸化窒化珪素膜である
ことを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項10】請求項7または請求項8において、バリ
ア層がSiOx Ny であることを特徴とする半導体装置
作製方法。 - 【請求項11】請求項7または請求項8において、バリ
ア層がSiN3 N4-x(-0.3 ≦x≦1)であることを特
徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項12】珪素膜に対してバリア層を介して水素、
フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種類のイオン
を注入する工程と、 全体を加熱処理し、注入されたイオンと珪素膜中の不対
結合手とを中和する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項13】珪素膜に対して、バリア層を介してイオ
ン化した水素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複
数種類の元素を添加することを特徴とする半導体装置作
製方法。 - 【請求項14】活性層と、 該活性層上のゲイト絶縁膜と、 該ゲイト絶縁膜上のゲイト電極とを有する半導体装置に
対し、 バリア層を介し、かつ前記ゲイト電極をマスクとして水
素、フッ素、塩素から選ばれた一種または複数種類のイ
オンを注入することを特徴とする半導体装置作製方法。 - 【請求項15】請求項14において、バリア層として窒
化珪素膜を用いることを特徴とする半導体装置作製方
法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
1995
- 1995-02-27 JP JP06483995A patent/JP3853395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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