JPH0732661Y2 - 角度をもって交わる棒柱材の接合構造 - Google Patents
角度をもって交わる棒柱材の接合構造Info
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- JPH0732661Y2 JPH0732661Y2 JP5875189U JP5875189U JPH0732661Y2 JP H0732661 Y2 JPH0732661 Y2 JP H0732661Y2 JP 5875189 U JP5875189 U JP 5875189U JP 5875189 U JP5875189 U JP 5875189U JP H0732661 Y2 JPH0732661 Y2 JP H0732661Y2
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- Japan
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- hole
- pillar
- wedge
- plate
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、角度をもって交わる棒柱材の接合構造に係
り、より詳細には、木造住宅などにおける所謂仕口の強
度を向上させると共に、その作業性を向上させるように
した角度をもって交わる棒柱材の接合構造に関する。
り、より詳細には、木造住宅などにおける所謂仕口の強
度を向上させると共に、その作業性を向上させるように
した角度をもって交わる棒柱材の接合構造に関する。
木造建築などにおける棒柱材の接合構造では、通常、部
材間の長手方向の接合を、‘継手,と称し、又、角度を
もって交わる部材の接合を‘仕口,と言っている。これ
ら継手、仕口は、棒柱材の部材に孔を開け、欠き込むの
で結果的に接合部の強度を弱くするという問題点があっ
た。
材間の長手方向の接合を、‘継手,と称し、又、角度を
もって交わる部材の接合を‘仕口,と言っている。これ
ら継手、仕口は、棒柱材の部材に孔を開け、欠き込むの
で結果的に接合部の強度を弱くするという問題点があっ
た。
そのような弱点をカバーし、補強するものものとして、
釘やボルト、或いは鎹などの金物を用いたり、第5図
(イ)、(ロ)、(ハ)にそれぞれ示すような短冊金物
1、腰掛け金物2、箱金物3などを用いて、より強度の
強い接合部を得るように図られている。
釘やボルト、或いは鎹などの金物を用いたり、第5図
(イ)、(ロ)、(ハ)にそれぞれ示すような短冊金物
1、腰掛け金物2、箱金物3などを用いて、より強度の
強い接合部を得るように図られている。
しかし、上記のような金物を用いた場合、次ぎのような
問題がある。すなわち、 金物が外側に露出する結果、意匠的に見栄えが良くな
くい。
問題がある。すなわち、 金物が外側に露出する結果、意匠的に見栄えが良くな
くい。
第5図(イ)に示す短冊金物1の場合は、柱4に対し
二方向の胴縁を接合出来ても三方向、四方向に同時に接
合することができない。
二方向の胴縁を接合出来ても三方向、四方向に同時に接
合することができない。
第5図(ロ)の腰掛け金物2、および第5図(ハ)の
箱金物3の場合は、一方向の接合には適しているもの
の、二方向、三方向、四方向などの接合ができない。
箱金物3の場合は、一方向の接合には適しているもの
の、二方向、三方向、四方向などの接合ができない。
火災等の場合の強度面で問題がある。すなわち、例え
ば、30分程度の燃焼の場合、柱の表面より20mm程度内部
まで燃えてしまうので、金物による柱の接合強度が保持
できない。
ば、30分程度の燃焼の場合、柱の表面より20mm程度内部
まで燃えてしまうので、金物による柱の接合強度が保持
できない。
そこで、本考案者は、上述した問題を解決したものとし
て、先に、『先端部に孔を穿設した金属板、FRP等の硬
性板を用い、一方の棒柱材に貫通孔を穿設し、他方の棒
柱材に接合溝と楔挿通孔を設け、一方の棒柱材の貫通孔
に該硬性板を挿通して該棒柱材から該硬性板先端部を突
出し、該硬性板先端部を他方の棒柱材の接合溝に嵌合さ
せると共に、上記楔挿通孔と硬性板の孔とに楔を挿通さ
せることにより棒柱材同士を接合するようにした角度を
もって交わる棒柱材の接合構造』を提案した(実願昭63
-92004号参照)。
て、先に、『先端部に孔を穿設した金属板、FRP等の硬
性板を用い、一方の棒柱材に貫通孔を穿設し、他方の棒
柱材に接合溝と楔挿通孔を設け、一方の棒柱材の貫通孔
に該硬性板を挿通して該棒柱材から該硬性板先端部を突
出し、該硬性板先端部を他方の棒柱材の接合溝に嵌合さ
せると共に、上記楔挿通孔と硬性板の孔とに楔を挿通さ
せることにより棒柱材同士を接合するようにした角度を
もって交わる棒柱材の接合構造』を提案した(実願昭63
-92004号参照)。
そして、この接合構造の場合、柱の内部で接合させてい
ることより、外観を損なうことなく、かつ接合強度を強
固にできるという利点を有している。
ることより、外観を損なうことなく、かつ接合強度を強
固にできるという利点を有している。
しかし、上述した接合構造の場合、通常、楔挿通孔と硬
性板の孔が、角孔であり、また、該角孔に嵌合する楔
が、角状楔(第6図参照)であることより、強度性を保
持させるためには、その作業性に難点が認められる。
性板の孔が、角孔であり、また、該角孔に嵌合する楔
が、角状楔(第6図参照)であることより、強度性を保
持させるためには、その作業性に難点が認められる。
そこで、本考案者は、上述した点に対処し、孔を『丸
孔』とすると共に、該孔に嵌合する楔を『丸棒状楔』と
『円弧状添え金具』とすることにより、その強度を、一
層、向上させ得ると共に、その作業性の向上を期待し得
ることを見出した。
孔』とすると共に、該孔に嵌合する楔を『丸棒状楔』と
『円弧状添え金具』とすることにより、その強度を、一
層、向上させ得ると共に、その作業性の向上を期待し得
ることを見出した。
本考案は、上述した知見に対処して創案したものであっ
て、その目的とする処は、木造住宅などにおける所謂仕
口の強度を向上させると共に、その作業性を向上させる
ようにした角度をもって交わる棒柱材の接合構造を提供
することにある。
て、その目的とする処は、木造住宅などにおける所謂仕
口の強度を向上させると共に、その作業性を向上させる
ようにした角度をもって交わる棒柱材の接合構造を提供
することにある。
そして、上記課題を解決するための手段としての本考案
の角度をもって交わる棒柱材の接合構造は、先端部に丸
孔を穿設した金属板、FRP等の硬性板を用い、一方の棒
柱材に貫通孔を穿設し、他方の棒柱材に接合溝と楔挿通
丸孔を設け、一方の棒柱材の貫通孔に該硬性板を挿通し
て該棒柱材から該硬性板先端部を突出し、該硬性板先端
部を他方の棒柱材の接合溝に嵌合させると共に、上記楔
挿通丸孔と硬性板の丸孔とに丸棒状楔と円弧状添え金具
を挿通させることにより棒柱材同士を接合するようにし
た構成よりなる。
の角度をもって交わる棒柱材の接合構造は、先端部に丸
孔を穿設した金属板、FRP等の硬性板を用い、一方の棒
柱材に貫通孔を穿設し、他方の棒柱材に接合溝と楔挿通
丸孔を設け、一方の棒柱材の貫通孔に該硬性板を挿通し
て該棒柱材から該硬性板先端部を突出し、該硬性板先端
部を他方の棒柱材の接合溝に嵌合させると共に、上記楔
挿通丸孔と硬性板の丸孔とに丸棒状楔と円弧状添え金具
を挿通させることにより棒柱材同士を接合するようにし
た構成よりなる。
そして、上記構成に基づく、本考案の角度をもって交わ
る棒柱材の接合構造は、一方の棒柱材に穿設した貫通孔
に金属板、FRP板等の硬性板を挿通し、該硬性板を介し
て横材を強固に接合するように作用する。
る棒柱材の接合構造は、一方の棒柱材に穿設した貫通孔
に金属板、FRP板等の硬性板を挿通し、該硬性板を介し
て横材を強固に接合するように作用する。
ここで、棒柱材に穿設された楔挿通孔と硬性板の孔とを
『丸孔』とすると共に、該孔に嵌合する楔を『丸棒状
楔』と『円弧状添え金具』としているので、該楔の『丸
孔』への挿通を容易に行い得ると共に、『円弧状添え金
具』により、その固着状態を強固に保持できるように作
用する。
『丸孔』とすると共に、該孔に嵌合する楔を『丸棒状
楔』と『円弧状添え金具』としているので、該楔の『丸
孔』への挿通を容易に行い得ると共に、『円弧状添え金
具』により、その固着状態を強固に保持できるように作
用する。
以上のように、本考案の角度をもって交わる棒柱材の接
合構造は、従来の接合構造において、楔挿通孔と硬性板
の孔とを『丸孔』とすると共に、該孔に嵌合する楔を
『丸棒状楔』と『円弧状添え金具』とした点に特徴を有
し、この点によって、その強度を、一層、向上させ得る
と共に、その作業性の向上を期待し得るという格別な作
用を奏するものである。
合構造は、従来の接合構造において、楔挿通孔と硬性板
の孔とを『丸孔』とすると共に、該孔に嵌合する楔を
『丸棒状楔』と『円弧状添え金具』とした点に特徴を有
し、この点によって、その強度を、一層、向上させ得る
と共に、その作業性の向上を期待し得るという格別な作
用を奏するものである。
以下、図面を参照しながら、本考案を具体化した実施例
について説明する。
について説明する。
ここに、第1図は本考案の実施例を示し、第1図(イ)
は分解斜視図、同図(ロ)は同図(イ)における接合状
態を示す平面図、第2〜4図は、本考案の他の実施例を
示し、第2図(イ)は分解斜視図、同図(ロ)は同図
(イ)における接合状態を示す平面図、第3図は柱に対
して三方向の横材を接合した状態の平面図、第4図
(イ)(ロ)は柱に四方向の横材を接合する場合の説明
図、同図(ハ)はその接合状態を示す平面図である。
は分解斜視図、同図(ロ)は同図(イ)における接合状
態を示す平面図、第2〜4図は、本考案の他の実施例を
示し、第2図(イ)は分解斜視図、同図(ロ)は同図
(イ)における接合状態を示す平面図、第3図は柱に対
して三方向の横材を接合した状態の平面図、第4図
(イ)(ロ)は柱に四方向の横材を接合する場合の説明
図、同図(ハ)はその接合状態を示す平面図である。
−実施例1− 本実施例の棒柱材の接合構造は、概略すると、一方の棒
柱材4に穿設した貫通孔5に硬性板6を挿通して棒柱材
4からその硬性板6の先端部7を突出し、硬性板先端部
7を介して他方の棒柱材8を接合するようにした構成よ
りなる。
柱材4に穿設した貫通孔5に硬性板6を挿通して棒柱材
4からその硬性板6の先端部7を突出し、硬性板先端部
7を介して他方の棒柱材8を接合するようにした構成よ
りなる。
そして、柱4に対して胴縁などの横材8を一方向のみに
接合するようになっていて、硬性板6は、一端に頭9を
有し、他端に、丸孔として穿設されている上下二個づつ
の楔挿通丸孔10が設けられている。ここで、硬性板6と
しては、鉄板、FRP板等よりなるものを用い、鉄板等の
金属板を用いる場合は防腐処理をしたものを用いること
が好ましい。また、硬性板において、頭9を有しない構
成のものを用いてもよい。また、柱4には、硬性板6を
密接状態で貫設する四個の貫通孔5が穿設されている。
棒柱材(横材)8には、硬性板6の先端部7を挟み込む
接合(換言すれば、係合)溝12が設けられると共に硬性
板6の楔挿通丸孔10と同様に、丸孔よりなる楔挿通丸孔
13が穿設されている。そして、柱4のほぞ孔(図示せ
ず)に納入するほぞ14が先端に突出形成してある。ま
た、楔挿通丸孔10、楔挿通丸孔13と嵌合する楔15aは、
丸棒状の木製の楔が用いられ、また、楔15bは、半円弧
状の金属製添え金具が用いられている。
接合するようになっていて、硬性板6は、一端に頭9を
有し、他端に、丸孔として穿設されている上下二個づつ
の楔挿通丸孔10が設けられている。ここで、硬性板6と
しては、鉄板、FRP板等よりなるものを用い、鉄板等の
金属板を用いる場合は防腐処理をしたものを用いること
が好ましい。また、硬性板において、頭9を有しない構
成のものを用いてもよい。また、柱4には、硬性板6を
密接状態で貫設する四個の貫通孔5が穿設されている。
棒柱材(横材)8には、硬性板6の先端部7を挟み込む
接合(換言すれば、係合)溝12が設けられると共に硬性
板6の楔挿通丸孔10と同様に、丸孔よりなる楔挿通丸孔
13が穿設されている。そして、柱4のほぞ孔(図示せ
ず)に納入するほぞ14が先端に突出形成してある。ま
た、楔挿通丸孔10、楔挿通丸孔13と嵌合する楔15aは、
丸棒状の木製の楔が用いられ、また、楔15bは、半円弧
状の金属製添え金具が用いられている。
ここで、金属板等よりなる硬製板6の厚みは、通常、10
0mm〜120mmの角材の柱に対し4mm〜5mmの厚みのものが用
いてあり、かつ、柱4外には150mm位突出するように形
成されている。
0mm〜120mmの角材の柱に対し4mm〜5mmの厚みのものが用
いてあり、かつ、柱4外には150mm位突出するように形
成されている。
次ぎに、本実施例の作用について述べると、一枚の硬性
板6を介し、丸棒状楔15a、半円弧状添え金具15bにより
柱4に横材8が圧着状態で強固に締めつけ接合固定され
るように作用する。すなわち、木製の丸棒状楔と金属製
の半円弧状添え金具(楔)(換言すれば、硬度の異なる
複数種類の楔)を用い、円弧状の硬質楔を外側に位置さ
せることで、挿入状態を良好にし、棒柱材同士の接合状
態を強固にすると共に、その移動(ずれ)等を防止でき
るように作用する。そして、柱4に穿つ孔は、硬性板6
の貫通孔11と若干のほぞ孔だけであるので接合強度を十
分に保持し得るように作用する。また、意匠的には硬性
板6の頭9が若干外側に露呈する程度である。なお、接
合に際し、接合溝12に硬性板6が挟持された後、接合溝
12に間隙が生ずる場合は樹脂製等の充填材を使用して埋
める。
板6を介し、丸棒状楔15a、半円弧状添え金具15bにより
柱4に横材8が圧着状態で強固に締めつけ接合固定され
るように作用する。すなわち、木製の丸棒状楔と金属製
の半円弧状添え金具(楔)(換言すれば、硬度の異なる
複数種類の楔)を用い、円弧状の硬質楔を外側に位置さ
せることで、挿入状態を良好にし、棒柱材同士の接合状
態を強固にすると共に、その移動(ずれ)等を防止でき
るように作用する。そして、柱4に穿つ孔は、硬性板6
の貫通孔11と若干のほぞ孔だけであるので接合強度を十
分に保持し得るように作用する。また、意匠的には硬性
板6の頭9が若干外側に露呈する程度である。なお、接
合に際し、接合溝12に硬性板6が挟持された後、接合溝
12に間隙が生ずる場合は樹脂製等の充填材を使用して埋
める。
−実施例2− 本実施例は、第2図(イ)(ロ)に示すように、柱4に
対して横材8を二方向に接合する場合であって、実施例
1において、硬性板6を二個使用し柱4内部で×状に交
差させるために硬性板6、6のそれぞれに下向き及び上
向きの交差係合溝16、16を設け、かつ柱4に穿設する貫
通孔5、11のうち、一方の貫通孔11の孔を大きくして硬
性板6、6を柱4の内部で×状に交差できるように構成
している。そして、硬性板に穿設されている楔挿通丸孔
10、棒柱材(横材)8に穿設されている楔挿通丸孔13
は、それぞれ内側と外側とに、計8個、穿設されてい
る。ここで、硬性板6、6は柱4の内部で×状に交差さ
れて抜き出ないように固定されるので頭9は不要とな
る。
対して横材8を二方向に接合する場合であって、実施例
1において、硬性板6を二個使用し柱4内部で×状に交
差させるために硬性板6、6のそれぞれに下向き及び上
向きの交差係合溝16、16を設け、かつ柱4に穿設する貫
通孔5、11のうち、一方の貫通孔11の孔を大きくして硬
性板6、6を柱4の内部で×状に交差できるように構成
している。そして、硬性板に穿設されている楔挿通丸孔
10、棒柱材(横材)8に穿設されている楔挿通丸孔13
は、それぞれ内側と外側とに、計8個、穿設されてい
る。ここで、硬性板6、6は柱4の内部で×状に交差さ
れて抜き出ないように固定されるので頭9は不要とな
る。
そして、本実施例の接合構造は、硬性板6を二枚使用し
て柱4内部で×状に交差させ、貫通孔11との協動によ
り、抜け出ないように作用する。そして、硬性板6が柱
4外に露呈することがないように作用する。なお、楔
(丸棒状楔、半円弧状添え金具)15により強固に圧着状
態で接合され、接合強度が十分に保持されるのは、実施
例1と同様である。
て柱4内部で×状に交差させ、貫通孔11との協動によ
り、抜け出ないように作用する。そして、硬性板6が柱
4外に露呈することがないように作用する。なお、楔
(丸棒状楔、半円弧状添え金具)15により強固に圧着状
態で接合され、接合強度が十分に保持されるのは、実施
例1と同様である。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでな
く、本考案の要旨を変更しない範囲での変形実施できる
ことは明らかである。因みに、第3図、第4図に示すよ
うな構成としてもよい。すなわち、第3図に示すよう
に、柱4に対して横材8を三方向に接合する場合であっ
て、実施例2に示す頭なしの硬性板6一個と、楔挿通孔
10、10を有する硬性板6一個とを×状に交差させ、柱4
から突出したそれぞれの硬性板6の先端部を介して横材
8を三方に接合するようにしてもよい。また、第4図に
示すように、柱4に対して横材8を四方向に接合する場
合であって、左右両端部分に楔挿通孔10、10を有する硬
性板6二個を使用し、柱4に穿設する貫通孔5、11のう
ち、一方の貫通孔11の孔を大きくしたものに対して、先
ず下側の硬性板6を貫通孔11内に貫設した後、上側の硬
性板6を貫入して下に下ろし柱4の内部で×状に交差さ
せ、柱4から突出したそれぞれの硬性板6の先端部を介
して横材8を四方に接合するようにした構成としてもよ
い。
く、本考案の要旨を変更しない範囲での変形実施できる
ことは明らかである。因みに、第3図、第4図に示すよ
うな構成としてもよい。すなわち、第3図に示すよう
に、柱4に対して横材8を三方向に接合する場合であっ
て、実施例2に示す頭なしの硬性板6一個と、楔挿通孔
10、10を有する硬性板6一個とを×状に交差させ、柱4
から突出したそれぞれの硬性板6の先端部を介して横材
8を三方に接合するようにしてもよい。また、第4図に
示すように、柱4に対して横材8を四方向に接合する場
合であって、左右両端部分に楔挿通孔10、10を有する硬
性板6二個を使用し、柱4に穿設する貫通孔5、11のう
ち、一方の貫通孔11の孔を大きくしたものに対して、先
ず下側の硬性板6を貫通孔11内に貫設した後、上側の硬
性板6を貫入して下に下ろし柱4の内部で×状に交差さ
せ、柱4から突出したそれぞれの硬性板6の先端部を介
して横材8を四方に接合するようにした構成としてもよ
い。
また、例えば、交わる角度は直角に限定されず、鋭角、
鈍角いずれにも適用可能である。また、硬性板に穿設す
る孔の個数は、四個に限られるものでない。
鈍角いずれにも適用可能である。また、硬性板に穿設す
る孔の個数は、四個に限られるものでない。
以上の説明より明らかなように、本考案の角度をもって
交わる棒柱材の接合構造によれば、従来の接合構造にお
いて、楔挿通孔と硬性板の孔とを『丸孔』とすると共
に、該孔に嵌合する楔を『丸棒状楔』と『円弧状添え金
具』としているので、その接合強度を、一層、向上させ
得ると共に、その作業性の向上を期待し得るという格別
な効果を有する。
交わる棒柱材の接合構造によれば、従来の接合構造にお
いて、楔挿通孔と硬性板の孔とを『丸孔』とすると共
に、該孔に嵌合する楔を『丸棒状楔』と『円弧状添え金
具』としているので、その接合強度を、一層、向上させ
得ると共に、その作業性の向上を期待し得るという格別
な効果を有する。
第1〜4図は本考案の実施例を示し、第1図(イ)は分
解斜視図、同図(ロ)は同図(イ)における接合状態を
示す平面図、第2図(イ)は他の実施例の分解斜視図、
同図(ロ)は同図(イ)における接合状態を示す平面
図、第3図は柱に対して三方向の横材を接合した状態の
平面図、第4図(イ)(ロ)は柱に四方向の横材を接合
する場合の説明図、同図(ハ)はその接合状態を示す平
面図、第5図(イ)(ロ)(ハ)、第6図は従来例の斜
視図である。 4……柱、5……貫通孔、6……硬性板、7……硬性板
先端部、8……他方の棒柱材(横材)、9……頭、10…
…楔挿通孔、11……貫通孔、12……接合(係合)溝、13
……楔挿通孔、14……ほぞ、15a、15b……楔、16……交
差係合溝
解斜視図、同図(ロ)は同図(イ)における接合状態を
示す平面図、第2図(イ)は他の実施例の分解斜視図、
同図(ロ)は同図(イ)における接合状態を示す平面
図、第3図は柱に対して三方向の横材を接合した状態の
平面図、第4図(イ)(ロ)は柱に四方向の横材を接合
する場合の説明図、同図(ハ)はその接合状態を示す平
面図、第5図(イ)(ロ)(ハ)、第6図は従来例の斜
視図である。 4……柱、5……貫通孔、6……硬性板、7……硬性板
先端部、8……他方の棒柱材(横材)、9……頭、10…
…楔挿通孔、11……貫通孔、12……接合(係合)溝、13
……楔挿通孔、14……ほぞ、15a、15b……楔、16……交
差係合溝
Claims (1)
- 【請求項1】角度をもって交わる棒柱材の接合構造であ
って、先端部に丸孔を穿設した金属板、FRP等の硬性板
を用い、一方の棒柱材に貫通孔を穿設し、他方の棒柱材
に接合溝と楔挿通丸孔を設け、一方の棒柱材の貫通孔に
該硬性板を挿通して該棒柱材から該硬性板先端部を突出
し、該硬性板先端部を他方の棒柱材の接合溝に嵌合させ
ると共に、上記楔挿通丸孔と硬性板の丸孔とに丸棒状楔
と円弧状添え金具を挿通させることにより棒柱材同士を
接合するようにしたことを特徴とする角度をもって交わ
る棒柱材の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5875189U JPH0732661Y2 (ja) | 1989-05-21 | 1989-05-21 | 角度をもって交わる棒柱材の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5875189U JPH0732661Y2 (ja) | 1989-05-21 | 1989-05-21 | 角度をもって交わる棒柱材の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02149005U JPH02149005U (ja) | 1990-12-18 |
JPH0732661Y2 true JPH0732661Y2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=31584648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5875189U Expired - Lifetime JPH0732661Y2 (ja) | 1989-05-21 | 1989-05-21 | 角度をもって交わる棒柱材の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732661Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2628125B2 (ja) * | 1992-08-25 | 1997-07-09 | 茂 寺田 | 木質建造物の柱・横架材等の接合方法、接合構造および接合具 |
JP2764160B2 (ja) * | 1996-04-23 | 1998-06-11 | 院庄林業株式会社 | 木造建築の金具軸組工法、金具軸組構造、そのための連結金具及び連結金具ユニット |
-
1989
- 1989-05-21 JP JP5875189U patent/JPH0732661Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02149005U (ja) | 1990-12-18 |
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