JPH07326517A - 積層インダクタ基板 - Google Patents

積層インダクタ基板

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JPH07326517A
JPH07326517A JP6119386A JP11938694A JPH07326517A JP H07326517 A JPH07326517 A JP H07326517A JP 6119386 A JP6119386 A JP 6119386A JP 11938694 A JP11938694 A JP 11938694A JP H07326517 A JPH07326517 A JP H07326517A
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coil
conductor
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ceramic
patterns
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルと所定回路網とを積層体に一体化する
にあたり、コイルからの漏洩磁束を完全に遮断して、信
頼性の高い回路動作を達成できる積層インダクタ基板を
提供する。 【構成】第1の発明は、セラミック層1a〜1gを複数
積層して成る積層体1に、各層間に配置されたコイルパ
ターン2b〜2g、各層に形成されコイルパターン2b
〜2gどうしを接続するビアホール導体3b〜3fから
成るコイルを内装するとともに、内部配線8、ビアホー
ル導体9によって所定回路を内層して成る積層インダク
タ基板であって、前記コイルの周囲に、異なる層間に配
置された導体パターン4b〜4g、5b〜5gとその導
体パターン4b〜4g、5b〜5gの両端を接続するビ
アホール導体6a〜6b、7a〜7bによる閉ループ回
路が積層方向に多数配置したり、シールド壁44、54
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック層もしくは
磁性体材料の層からなる積層体内に、該層間に配置した
コイルパターンによって構成されるコイル、内部配線に
よって構成される所定回路網を内装した積層インダクタ
基板に関するものであり、特に、コイルの側面方向への
漏洩磁束防止に優れた積層インダクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インダクタ部品は、コア部材に
絶縁被覆された導線を巻回して構成され、シールドケー
スに収納され、所定プリント配線基板に実装されてい
た。
【0003】また、近時、電子機器などの実装機器の小
型化の要求に伴い、積層セラミック技術を応用した積層
インダクタがある。この構造は、複数のセラミック層か
ら成る積層体において、各セラミック層の各層間にコイ
ルパターンを形成し、また各セラミック層にビアホール
導体を形成して、複数のコイルパターンとビアホール導
体とでコイルを達成するとともに、各セラミック層の各
層間に所定回路となる内部配線を形成し、また各セラミ
ック層にビアホール導体を形成して、所定回路を達成し
た積層インダクタ基板がある(特開昭63−29910
号参照)。
【0004】さらに、上述のコイルの漏洩磁束を防止す
る方法としては、本出願人は先に、コイルの周囲に、積
層体の積層方向を貫く例えば4つの複数のビアホール導
体を形成した積層インダクタを提案した。
【0005】この積層インダクタは、図8に示すよう
に、例えば積層体80は、例えば9層のセラミック層8
1a〜81f、81x、81yから構成されており、セ
ラミック層81x、81a〜81fの各層間には所定タ
ーン数、例えば1ターンのコイルパターン82a〜82
fが配置されており、さらに、セラミック層81a〜8
1eには、各コイルパターン82a〜82eの他端と各
コイルパターン82b〜82fの一端とを接続するため
のビアホール導体83a〜83eが形成されている。こ
れにより、コイルパターン82aの一端からコイルパタ
ーン82fの他端で一連のコイルが達成される。
【0006】このコイルからの漏洩磁束を防止するため
に、例えば、セラミック層81x、81y上に短絡導体
膜84x、84yを形成し、各セラミック81x、81
a〜81fの周囲には、短絡導体膜84x、84yを接
続するビアホール導体85a〜85dが形成されてい
る。
【0007】これにより、短絡導体膜84x、84y及
びビアホール導体85a〜85dによって、コイルの周
囲には4つの閉ループ回路が形成されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この積層イン
ダクタ内に、所定回路網を内装する積層インダクタ基板
において、コイルの特性や回路の構成によもよるが、例
えばコイルをトランスとして用いる場合、所定コイルを
達成するためのコイルパターンの積層数と、所定回路網
を形成するに必要な内部配線の積層数とでは、コイルパ
ターンの積層数が多く必要となる。
【0009】このような場合、短絡導体膜84x、84
y、ビアホール導体85a〜85dから成る閉ループ回
路の開口が大きくなり、コイルからの漏洩磁束を閉ルー
プ回路で、充分に電流に変化させることができず、若干
量の漏洩磁束が発生してしまうという問題が発生してい
た。
【0010】これにより、所定回路網に悪影響を与えて
しまい、所定回路の動作に誤動作を与えることが考えら
れる。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みて、案出さ
れたものであり、その目的は、コイルと所定回路網とを
積層体に一体化するにあたり、コイルからの漏洩磁束を
完全に遮断して、信頼性の高い回路動作を達成すること
ができる積層インダクタ基板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の積層イダク
タ基板は、セラミック層もしくは磁性体層を複数積層し
て成る積層体に、各層間に配置されたコイルパターン、
各層に形成されコイルパターンどうしを接続するビアホ
ール導体から成るコイルを内装するとともに、各層に配
置した内部配線から成る所定回路網を内装して成る積層
インダクタ基板において、前記コイルの周囲に導体パタ
ーンとその導体パターンの両端を接続するビアホール導
体による閉ループ回路を積層方向に多数配置したもので
ある。
【0013】第2の発明の積層インダクタ基板は、セラ
ミック層もしくは磁性体層を複数積層して成る積層体
に、各層間に配置されたコイルパターン、各層に形成さ
れコイルパターンどうしを接続するビアホール導体から
成るコイルを内装するとともに、各層に配置した内部配
線から成る所定回路網を内装して成る積層インダクタ基
板において、前記コイルの周囲に、積層体の積層方向に
貫くシールド壁が形成されたものである。
【0014】
【作用】第1、第2の発明のいずれによっても、複数積
層したセラミック層内に配置されたコイルの周囲に、異
なる層間に配置された導体パターンとその導体パターン
の両端を接続するビアホール導体による閉ループ回路を
積層方向に多数配置した(第1の発明)、又は積層方向
の厚みを貫くようにシールド壁が配置されている(第2
の発明)。
【0015】従って、コイル周囲へのコイルの漏洩磁束
を、積層方向に配置された複数の閉ループ回路で、ま
た、積層方向に壁状に形成されたシールド壁によって有
効に遮断することができ、同一積層体内に形成した回路
網に対して悪影響を与えることがなく、安定した回路動
作が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の積層インダクタ基板を図面を
用いて詳説する。
【0017】図1は、第1の発明の積層インダクタ基板
の外観斜視図であり、図2は断面図を示す、図3は積層
体のコイル部分の分解斜視図を示す。
【0018】図1において、積層インダクタ基板10
は、セラミック層もしくは磁性体材料層が複数積層され
た積層体1とから主に構成されて、必要に応じて積層体
1の主面に端子電極、接続用パッドを含む表面配線2
0、やチップ状電子部品、リード型電子部品、ICチッ
プなどの電子部品30が搭載されている。尚、実施例で
は、コイル特性を向上させるために積層体1のコイルの
中心部に貫通穴11を形成し、この貫通穴11に積層方
向の上下から概略E字状の部材40a、40bからなる
コア部材40を配置している。
【0019】積層体1は、図2、3に示すように、アル
ミナなどを絶縁体セラミック、Mn・Znフェライトな
どの磁性体材料(広義でセラミックとする)と必要に応
じて添加するガラス成分を含むセラミック層1a〜1g
が積層されており、その各セラミック1a〜1g層間に
は、コイル成分を構成するコイルパターン2b〜2g、
このコイルと接続する所定回路とを構成する内部配線8
・・・とが配置されている。尚、図3では、セラミック
層1c〜1gとの層間の内部配線8・・・を省略してい
る。
【0020】また、積層体1には、コイル成分の中心軸
を貫通穴11が形成されおり、この貫通穴11に2つの
E字状部材40a、40bを組み合わせて成るコア部材
40が配置される。
【0021】コイル成分は、各セラミック層1aと1
b、1bと1c・・・に配置されたコイルパターン2
b、2c・・・と、各セラミック層1b〜1fを貫くビ
アホール導体3b〜3fとによって達成される。
【0022】即ち、コイルパターン2bの他端は、ビア
ホール導体3bを介してコイルパターン2cの一端に接
続し、コイルパターン2cの他端は、ビアホール導体3
cを介してコイルパターン2dの一端に接続し、コイル
パターン2dの他端は、ビアホール導体3dを介してコ
イルパターン2eの一端に接続し、コイルパターン2e
の他端は、ビアホール導体3eを介してコイルパターン
2fの一端に接続し、コイルパターン2fの他端は、ビ
アホール導体3fを介してコイルパターン2gの一端に
接続している。これにより、コイルパターン2bの一端
からコイルパターン2gの他端で所定ターン数のコイル
が達成されることになる。
【0023】尚、コイルパターン2bの一端、コイルパ
ターン2gの他端は、積層体1の回路を構成する内部配
線8に接続されたり、また、積層体の主面に導出されて
表面配線20などに接続される。
【0024】回路網は、各セラミック層1aと1b、1
bと1c・・・に配置された内部配線8・・、及び所定
回路網に応じて各内部配線8間を接続するビアホール導
体9・・から構成されており、さらに、内部配線8の一
部は、積層体1の主面の表面配線20などに接続されて
いる。
【0025】ここで、本発明の特徴的なことは、コイル
パターン2b〜2g、ビアホール導体3b〜6gから成
るコイル成分と内部配線8・・・、ビアホール導体9・
・・から成る所定回路網との間に、即ちコイル成分の周
囲、図では対向する二辺に、導体パターン4b〜4g、
5b〜5gとビアホール導体6a、6b、7a、7bか
ら成る複数の、例えば5つの閉ループ回路を積層方向に
配置したことである。
【0026】例えば、一方側の導体パターン4bと導体
パターン4cとをその両端でビアホール導体6a、6b
とで接続して第1の閉ループ回路を構成し、導体パター
ン4cと導体パターン4dとをその両端でビアホール導
体6a、6bcとで接続して第2の閉ループ回路を構成
し、導体パターン4dと導体パターン4eとをその両端
でビアホール導体6a、6bとで接続して第3の閉ルー
プ回路を構成し、導体パターン4eと導体パターン4f
とをその両端でビアホール導体6a、6bとで接続して
第4の閉ループ回路を構成し、導体パターン4fと導体
パターン4gとをその両端でビアホール導体6a、6b
とで接続して第5の閉ループ回路を構成する。尚、コイ
ルの他方側も同様に導体パターン5b〜5e、ビアホー
ル導体7a、7bによって5つの閉ループ回路を形成し
ている。
【0027】尚、図2において、導体パターン4b〜4
e、ビアホール導体6a、5bによって形成される閉ル
ープ回路群を「4」で表記して、導体パターン5b〜5
e、ビアホール導体7a、7bによって形成される閉ル
ープ回路群を「5」で表記している。また、何れかの閉
ループ回路は内部配線8・・・や表面配線20のアース
電位に接続することが望ましい。
【0028】また、別の構造として、図4に示すよう
に、各セラミック層1a〜1gの間に上述のコイルパタ
ーン2a〜2b(総称して2と記す)を配置するととも
に、セラミック層1aと1bとの間に導体パターン41
b、51bを、セラミック層1c〜1fとの間に並設さ
れた導体パターン41c〜41f、42c〜42f、5
1c〜51f、52c〜52fを、セラミック層1b〜
1fに導体パターン41g、51gを夫々配置する。ま
た、セラミック層1b〜1fの導体パターン41b〜4
1g、42c〜42f、51b〜51g、52c〜51
fの両端位置に、セラミック層1b〜1fの厚みを貫く
ビアホール導体61b〜61f、62b〜62f、71
b〜71f、72b〜72fを形成する。
【0029】これにより、コイルの一方側において、導
体パターン41bと導体パターン41cとをその両端で
ビアホール導体61b、62bとで接続して第1の閉ル
ープ回路を構成し、導体パターン42cと導体パターン
42dとをその両端でビアホール導体61c、62cと
で接続して第2の閉ループ回路を構成し、導体パターン
41dと導体パターン41eとをその両端でビアホール
導体61d、62dとで接続して第3の閉ループ回路を
構成し、導体パターン42eと導体パターン42fとを
その両端でビアホール導体61e、62eとで接続して
第4の閉ループ回路を構成し、導体パターン41fと導
体パターン41gとをその両端でビアホール導体61
f、62fとで接続して第5の閉ループ回路を構成され
ることになる。尚、コイルの他方側も導体パターン51
b〜51g、52c〜51f及びビアホール導体71b
〜71f、72b〜72fによって5つの閉ループ回路
が構成される。
【0030】さらに、別の構造として、図5に示すよう
に、各セラミック層1a〜1gの間に上述のコイルパタ
ーン2a〜2b(総称して2と記す)を配置するととも
に、セラミック層1a〜1gとの間に導体パターン43
b〜43g、53b〜53gを配置し、また、セラミッ
ク層1b〜1fの導体パターン43b〜43g、53b
〜51gの両端位置にビアホール導体63a〜63c、
64a〜64c、73a〜73c、74a〜74cを形
成する。
【0031】これにより、例えばコイルの一方側におい
て、3つの閉ループ回路が形成されている。即ち、導体
パターン43bと導体パターン43dと、その両端を接
続するセラミック層1b、1cの厚み貫らぬくビアホー
ル導体63a、64aとによって第1の閉ループ回路を
構成し、導体パターン43cと導体パターン43fと、
その両端を接続するセラミック層1c、1d、1eの厚
み貫らぬくビアホール導体63b、64bとによって第
2の閉ループ回路を構成し、導体パターン43eと導体
パターン43gと、その両端を接続するセラミック層1
e、1fの厚み貫らぬくビアホール導体63c、64c
とによって第3の閉ループ回路を構成する。尚、コイル
の他方側においても、導体パターン53b〜53g、ビ
アホール導体73a〜73c、74a〜74cによって
3つの閉ループ回路が構成されている。尚、図4、図5
においては、コア部材40が配置される貫通穴、所定回
路を達成するための内部配線、表面配線20を省略し
た。
【0032】上述の図3〜図5において、図3では、各
セラミック層1b〜1gの厚み分で、積層方向に5つの
閉ループ回路を配置し、且つ導体パターン4b〜4g、
5b〜5gが共用しており、図4では各セラミック層1
b〜1gの厚み分、積層方向に5つの閉ループ回路を構
成し、且つ導体パターン41b〜41g、42c〜42
f、51b〜51g、52c〜52fが独立されてお
り、図5では複数の層、2層又は3層の厚み分で、積層
方向に複数の閉ループ回路を構成され、その閉ループ回
路が互いに重なりあっている。
【0033】以上のように、コイルパターン2b〜2g
から成るコイルの周囲で、積層体1の積層方向に複数の
閉ループ回路が複数が配置されているので、閉ループ回
路の開口を小さくすることができ、コイル成分から発生
する漏洩磁束を有効に防止することができる。
【0034】これにより、内部配線8・・・から成る所
定回路網側に影響を与えることがなく、特に、積層イン
ダクタに所定回路網を複合化した積層インダクタ基板に
おいては、極めて有効な構造と言える。
【0035】上述のような積層インダクタ基板の製造方
法としは、多層セラミック基板の製造方法に用いられる
周知の方法すべて適用できる。最も一般的なグリーンシ
ート多層方法で、図3の積層体を例に簡単に説明する。
【0036】まず、アルミナや各種フェライト(本発明
では広義にフェライト焼結体をセラミックという)など
のセラミック粉末、必要に応じてガラスフリットの固形
成分に有機ビヒクルなどを混合して、スリップ材化し、
ドクターブレード法などでテープ化し、所定形状のグリ
ーンシートを作成する。
【0037】その後、セラミック層1b〜1fに対応す
るグリーンシートに、コイル構造、所定回路構造、閉ル
ープ回路の構造に応じて、ビアホール導体3b〜3f、
6a、6b、7a、7b、9となる貫通穴をパンチ加工
により形成する。
【0038】次に、セラミック層1b〜1fに対応する
グリーンシートに形成した貫通穴に導電性ペーストを充
填印刷するとともに、各グリーンシート上に、コイルパ
ターン2b〜2d、導体パターン4b〜4g、5b〜5
g、内部配線8・・・となる導体膜を導電性ペーストの
印刷により形成する。
【0039】尚、セラミック層1a、1gとなるグリー
ンシートには、内部配線8と表面配線20との接続に応
じて、またコイルパターン2a、2gと表面配線20と
の接続に応じて、ビアホール導体となる貫通穴を形成
し、導電性ペーストの充填を行う。
【0040】このようして得られたグリーンシートをセ
ラミック層1a〜1gの積層順序を考慮して、積層・圧
着を行う。また、最終的な積層インダクタ基板の形状と
なるように分割溝を形成するとともに、必要に応じて、
コイルの中心軸にコア部材が配置される貫通穴をプレス
成型で形成する。
【0041】次に、焼成処理を行う。焼成処理は脱バイ
ンダー工程と焼結工程とから成る。
【0042】その後、必要に応じて、表面配線20を焼
きつけ処理により形成し、所定形状に分割を行い、電子
部品30やコア部材40を搭載・装着する。
【0043】次に、本発明の第2の発明について、図6
の断面図及び、図7の積層体1の分解斜視図を用いて説
明する。
【0044】コイルパターン2b〜2gから構成される
コイルの周囲、例えば、内部配線8からなる所定回路と
分離するように、積層体1の積層方向を貫くようにシー
ルド壁44、54が形成されている。
【0045】具体的には、シールド壁44、54は、セ
ラミック層1b〜1fの厚みを貫く直線状の導体44b
〜44f、54b〜54f及びセラミック層1g上に形
成した直線状の導体膜44g、54gとが積層方向に互
いに接続して構成されている。ここで、セラミック層1
gの厚みを貫通していないのは、例えば積層体1の表面
に露出すると表面配線20(裏面側にも表面配線を形成
することは任意にできる)の設計の制約事項となるの
で、例えば、シールド壁44、54をアース電位とする
ためには、あえてセラミック層1aや1gを貫通するよ
うに形成して、表面の露出部分でもってアース導体と接
続しても構わない。
【0046】これにより、コイル成分の漏洩磁束はシー
ルド壁44、54によって完全に遮断され、漏洩磁束に
よる回路の誤動作が完全に防止することができる。
【0047】ここで、コイルの周囲に、積層方向に渡っ
て一面の壁状の導体膜を形成することは、通常のグリー
ンシート多層方法では不可能であり、また、セラミック
ペーストと導電性ペーストの選択的な印刷のと繰り返し
による印刷多層であっても、積層数が増加するとシール
ド壁の周辺において積層ずれが発生してしまい実質的に
不可能である。
【0048】このような構造を達成するために、以下の
選択的な露光処理・現像処理を行う製造方法によって達
成される。
【0049】まず、積層工程に用いる支持基板、セラミ
ック層となるセラミックスリップ材、導電性ペーストを
準備する。
【0050】支持基板は、セラミック基板、ガラス基
板、耐熱性樹脂フィルムなどが例示でき、支持基板から
積層体を剥離することを容易にするため、支持基板の表
面に水溶性シートや発泡反応を行う発泡層を形成しても
構わない。
【0051】セラミックスリップ材は、セラミック粉
末、必要に応じてガラス材料、光硬化可能なモノマー、
有機バインダと、有機又は水系溶剤を均質混練して得ら
れる。
【0052】セラミック粉末としては、クリストバライ
ト、石英、コランダム(αアルミナ)、ムライト、ジル
コニア、コージェライト等の粉末、Mn−Znフェライ
ト、Ni−Znフェライトの焼結体などが例示できる。
【0053】ガラス材料としては、複数の金属酸化物を
含むガラスフリットであり、焼成処理した後にコージェ
ライト、ムライト、アノーサイト、セルジアン、スピネ
ル、ガーナイト、ウイレマイト、ドロマイト、ペタライ
ト及びその置換誘導体の結晶を少なくとも1種析出する
ものが好ましい。その一例として、B2 3 、Si
2 、Al2 3 、ZnO、アルカリ土類酸化物を含む
ものである。
【0054】光硬化可能なモノマーは、熱分解性に優れ
たものであり、スリップ材の塗布・乾燥後の露光によっ
て光重合されるものであり、遊離ラジカルの形成、連鎖
生長付加重合が可能で、2級もしくは3級炭素を有した
モノマーが好ましく、例えば少なくとも1つの重合可能
なエチレン系基を有するブチルアクリレート等のアルキ
ルアクリレートおよびそれらに対応するアルキルメタク
リレートが有効である。また、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート等のポリエチングリコールジアクリレ
ートおよびそれらに対応するメタクリレートなどが挙げ
られる。
【0055】有機バインダーは、スリップの粘性を決め
るものである為、固形分との濡れ性も重視せねばなら
ず、アクリル酸もしくはメタクリル酸系重合体のような
カルボキシル基、アルコール性水酸基を備えたエチレン
性不飽和化合物が好ましい。
【0056】溶剤として、有機系溶剤の他に、水系溶剤
を用いることができるが、この場合、光硬化可能なモノ
マー及び有機バインダは、水溶性である必要があり、モ
ノマー及びバインダには、親水性の官能基、例えばカル
ボキシル基が付加されている。その付加量は酸価で表せ
ば2〜300あり、好ましくは5〜100である。
【0057】また、スリップ材には、増感剤、光開始系
材料等を必要に応じて添加しても構わない。例えば、光
開始系材料としては、ベンゾフェノン類、アシロインエ
ステル類化合物などが挙げられる。
【0058】次に、導電性ペーストは、Au単体、Au
−Ptなどの金系、Ag単体、Ag−Pd、Ag−Pd
−Ptなどの銀系、Cu単体、Cu−Pdなどの銅系、
Mo、Wなど高融点金属系などの金属材料と低融点ガラ
ス成分と有機バインダーと有機溶剤、光硬化モノマーと
を均質混練したものが用いられる。
【0059】金属材料は、積層体の焼成温度、即ちセラ
ミック層1a〜1gの焼結挙動と近似させることが重要
であり、例えば、スリップ材にガラス−セラミック等セ
ラミック材料を用いて、低温焼成(850〜105℃で
焼成)する場合には、金系、銀系、銅系材料が用いられ
る。また、スリップ材に主にアルミナセラミックを用い
る場合には、PtやPdの比率が高い金系、銀系、銅系
材料や高融点金属が用いられる。
【0060】低融点ガラス成分は、特に積層体の焼成温
度、即ちセラミック層1a〜1gの焼結挙動と近似させ
るものであり、そのガラス成分の屈伏点を700〜80
0℃となるものを使用することが重要である。
【0061】また、有機バンイダー、有機溶剤、さら
に、必要に応じて混練する光硬化モノマーはスリップ材
と同一である。
【0062】次に、積層工程を説明する。
【0063】まず、支持基板の表面にスリップ材を用い
てセラミック層1gとなる塗膜を形成する。具体的に
は、塗膜は、例えば固形成分としてガラス−セラミック
から成るスリップ材を塗布し、乾燥処理して、40〜1
20μm程度になるように、塗布、乾燥して形成する。
実施例では、セラミック層1gにビアホール導体が形成
されていないため、選択的な露光・現像処理は省略でき
るが、塗膜を全面に露光処理のみを行うことが望まし
い。
【0064】ここで、塗布方法は、塗膜の表面を均一に
するために用いられるために、例えば、ドクターブレー
ド法(ナイフコート法)、ロールコート法、印刷法など
が挙げられる。特に、ドクターブレード法では、支持基
板などの表面(塗布面)状況にかかわらず、塗布した塗
膜の表面をブレードでさらえるために、塗布後の塗膜の
表面が平坦化することができる。
【0065】また、乾燥方法としては、バッチ式乾燥
炉、インライン式乾燥炉を用いて行われ、乾燥条件は、
120℃以下が望ましい。また、急激な乾燥は、表面に
クラックを発生される可能性があるため、急加熱は避け
ることが重要となる。
【0066】さらに、露光処理は、塗膜の全面に、低
圧、高圧、超高圧の水銀灯系露光光を、例えば強度10
〜20mJ/cm2 程度、時間15〜30秒程度照射し
て、塗膜中の光硬化モノマーに重合反応を起こして、硬
化を行う。
【0067】次に、上述の塗布した塗膜の表面に、セラ
ミック層1gとラミック層1eとの層間に配置されるコ
イルパターン2g、内部配線8、導体パターン44gと
なる導体膜を形成する。
【0068】具体的には、例えば導電性材料として、銀
系導体材料を有し、且つ光硬化モノマーを含有するAg
系導電性ペーストを用いてスクリーン印刷によって所定
形状に印刷し、乾燥を行い、露光による光硬化を行う。
【0069】ここで、光硬化処理は、上述の塗膜の光硬
化処理と同様の条件で行う。この導体膜の光硬化処理
は、次のセラミック層1fとなる塗膜を形成し、選択的
な露光・現像した時、この導体膜の一部が露出すること
になるが、この現像液によって導体膜が侵されないよう
にするものである。尚、現像処理の条件を制御すること
により、あえて導体膜を光硬化させる必要がないことで
できる。
【0070】次に、セラミック層1gとなる塗膜上に形
成された導体膜を完全に被覆するように、セラミック層
1fとなる塗膜を形成する。
【0071】具体的には、セラミック層1gとなる塗膜
と同様に上述のスリップ材を用いて塗布・乾燥を行う。
【0072】次に、セラミック層1fの厚み方向を貫く
ビアホール導体3f、9、シールド壁44、54(44
f、54f)となる貫通凹部を塗膜に形成する。
【0073】具体的には、セラミック層1fとなる塗膜
においてビアホール導体3、7、シールド壁44、54
の一部44f、54fとなる部分に貫通凹部(下側開口
が塗膜や導体によって閉塞されているので、貫通凹部と
いう)が形成されるように溶化部を選択的に露光処理で
形成するとともに、この溶化部を現像処理によって除去
することによって達成される。
【0074】上述の選択的な露光処理は、塗膜中の光硬
化モノマーが、露光光の照射によって光重合されるネガ
型であるため、貫通凹部となる溶化部のみが露光光が照
射されないようにして行われる。これは、例えば、塗膜
の表面に、貫通凹部となる溶化部のみが露光処理されな
いように所定パターンが形成されたフォトターゲットを
載置して、上述の露光条件で露光処理を行う。
【0075】上述の現像処理は、クロロセン、1,1,
1−トリクロロエタン、アルカリ現像溶剤を例えばスプ
レー現像法やパドル現像法によって、少なくとも溶化部
に噴射したり、接触したりして現像処理を行う。具体的
な現像条件として、例えばスプレー方で30秒程度の噴
射により行われる。その後、必要に応じて洗浄及び乾燥
を行なう。
【0076】次に、セラミック層1fとなる塗膜の貫通
凹部にビアホール導体3、7、シールド壁44、54の
一部となる導体を充填し、同時に塗膜上に、セラミック
層1fとセラミック層1dとの間に配置されるコイルパ
ターン2f、内部配線8となる導体膜を形成する。
【0077】具体的には、上述の導電性ペーストを用い
て、印刷などにより、貫通凹部に導体を充電し、同時に
コイルパターン2f、内部配線8となる導体膜を形成す
る。
【0078】また、ディスペンサーなどを用いて貫通凹
部に導電性ペーストの供給によって行った後、コイルパ
ターン2f、内部配線8となる導体膜を印刷しても構わ
ない。
【0079】次に、導電性ペーストを所定形状に印刷可
能なスクリーン印刷により印刷形成し、乾燥処理後、露
光処理により光硬化を行う。
【0080】同様にして、セラミック層1dとなる塗膜
をスリップ材の塗布・乾燥により形成し、ビアホール導
体3d、9、シールド壁44、54の一部44d、54
dとなる貫通凹部を選択的な露光・現像処理によって形
成し、塗膜の貫通凹部にビアホール導体3d、9、シー
ルド壁44、54の一部44d、54dとなる導体を充
填するとともに、コイルパターン2d、内部配線8・・
となる導体膜を形成し、最後にセラミック層1aとなる
塗膜をスリップ材の塗布・乾燥により形成する。
【0081】尚、セラミック層1aにビアホール導体9
を形成する場合、上述のように塗膜の選択的な露光処理
・現像処理後、導電性ペーストで貫通凹部を充填して、
未焼成の積層体が完成する。
【0082】次に、積層インダクタ基板の形状に応じて
プレス成型により分割溝を形成し、支持基板と積層体と
を分離したり、また、支持基板と積層体とを分離した
後、個々の積層体本体の寸法を考慮して裁断したりす
る。
【0083】次に、未焼成状態の積層体を焼成する。
【0084】焼成工程は、脱バインダ過程と焼結過程か
らなる。脱バインダ過程は、塗膜、コイルパターン2、
内部配線6となる導体膜及びビアホール導体3、9、シ
ールド壁44、54となる導体に含まれる有機成分を焼
失するためであり、例えば600℃以下である。
【0085】また、焼結過程は、塗膜のガラス成分を充
分に軟化させて、セラミック粉末の粒界に均一に充填さ
せ、積層体の一定強度を達成させ、同時に、導体膜の銀
系粉末を粒成長させて、低抵抗化させるとともに、絶縁
層と一体化させるものであり、酸化性雰囲気又は中性雰
囲気でピーク温度850〜1050℃で行う。これによ
り、各塗膜はセラミック層1a〜1eに、導体膜はコイ
ルパターン2b〜2f、内部配線8に、導体はビアホー
ル導体3b〜3f、9、シールド壁44、54となる。
【0086】その後、焼成された積層体1を必要に応じ
て端子電極を含む表面配線20を導電性ペーストの焼き
つけにより形成し、また分割溝に沿って分割を行い、さ
らに各種電子部品やコア部材4を配置する。
【0087】以上のような本発明の積層インダクタ基板
の製造方法においては、光硬化モノマーを含むスリップ
材を用いてセラミック層1a〜1eを形成され、また、
塗膜の選択的な露光処理・現像処理によって、塗膜中の
任意の箇所にビアホール導体3b〜3f、9やシールド
壁44、54となる貫通凹部を形成し、この貫通凹部へ
の導電性ペーストの充填によってビアホール導体3b〜
3f、9やシールド壁44、54の一部を簡単に形成す
ることができる。
【0088】従って、シールド壁44、54がセラミッ
ク層1b〜1fの全幅を貫きセラミック層を分断するよ
うな形状であっても、ビアホール導体3の形状、径を任
意の大きさで簡単に形成でき、コイルの漏洩磁束を完全
に遮断することができ、内部配線8などから成る所定回
路の動作に誤動作を与えることが皆無となる。
【0089】尚、上述の実施例において、閉ループ回路
やシールド壁44、54がコイルの周囲の対向する2辺
に形成させれているが、コイルを全て取り囲むように、
4辺に夫々形成したり、また、コイルの全周囲を取り囲
む1つのシールド壁を形成しても構わない。
【0090】また、上述の実施例では、積層体1内に1
つのコイルが形成されているが、複数のコイルを形成し
て、これらをコア部材で結合したトランス部品としても
構わない。
【0091】さらに、支持基板に焼成済みセラミック基
板を用いて、支持基板から積層体を剥離せず、この支持
基板を積層体の一部として用いることができる。この場
合、焼成済みセラミック基板表面に予めコイルパターン
を形成しておいても構わない。
【0092】
【発明の効果】以上、本発明によればコイルから発生す
る漏洩磁束を閉ループ回路で、またシールド壁によって
遮断することができ、同一積層体内に配置した内部配線
からなる所定回路網に悪影響を与えることがなく、安定
した回路動作が可能となる。
【0093】また、積層体の積層方向にシールド壁を形
成する場合であっても、光モノマーを含有するスリップ
材で塗膜を形成し、この塗膜を選択的な露光処理・現像
処理、さらに現像処理によって形成された貫通凹部に導
体を充填することによって、簡単、且つ確実に積層イン
ダクタ基板を形成することができる。この時、積層数の
増加やコイルパターンの形状に係わらず、常に安定し
て、塗膜やコイルパターンの導体膜を安定且つ確実に形
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る積層インダクタ基板の外観斜
視図である。
【図2】第1の発明に係る積層インダクタ基板の断面図
である。
【図3】図1中の積層体の分解斜視図である。
【図4】第1の発明の他の積層インダクタ基板の積層体
のの分解斜視図である。
【図5】第1の発明の別の積層インダクタ基板の積層体
の分解斜視図である。
【図6】第2の発明に係る積層インダクタ基板の断面図
である。
【図7】第2の発明に係る積層インダクタ基板の積層体
の分解斜視図である。
【図8】従来の積層インダクタ部品の積層体の分解斜視
図である。
【符号の説明】
1・・・・・・積層体 1a〜1g・・・・シート 2b〜2g・・・・コイルパターン 3b〜3f・・・・ビアホール導体 4b〜4g、5b〜5g・・・・導体パターン 6a、6b、7a、7b・・・・ビアホール導体 41b 〜41g 、42c 〜42f 、51b 〜51g 、52c 〜52f ・・
・導体パターン 61b 〜61f 、 62b 〜62f 、71b 〜71f 、72b 〜72f ・・
・ビアホール導体 43b〜43g、53b〜53g・・・導体パターン 63a 〜63c 、 64a 〜64c 、73a 〜73c 、 74a 〜74c ・・
・ビアホール導体 8 ・・・・・内部配線 9 ・・・・・ビアホール導体 44、54・・・シールド壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック層もしくは磁性体層を複数積
    層して成る積層体に、各層間に配置されたコイルパター
    ン、各層に形成されコイルパターンどうしを接続するビ
    アホール導体から成るコイルを内装するとともに、各層
    に配置した内部配線から成る所定回路網を内装して成る
    積層インダクタ基板において、 前記コイルの周囲に、異なる層間に配置した導体パター
    ンとその導体パターンの両端に形成したビアホール導体
    との接続によって形成した閉ループ回路を積層方向に複
    数配置したことを特徴する積層インダクタ基板。
  2. 【請求項2】 セラミック層もしくは磁性体層を複数積
    層して成る積層体に、各層間に配置されたコイルパター
    ン、各層に形成されコイルパターンどうしを接続するビ
    アホール導体から成るコイルを内装するとともに、各層
    に配置した内部配線から成る所定回路網を内装して成る
    積層インダクタ基板において、 前記コイルの周囲に、積層体の積層方向に貫くシールド
    壁が形成されていることを特徴する積層インダクタ基
    板。
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