JPH0732562A - 易接着性積層ポリエステルフィルム - Google Patents

易接着性積層ポリエステルフィルム

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JPH0732562A
JPH0732562A JP17784593A JP17784593A JPH0732562A JP H0732562 A JPH0732562 A JP H0732562A JP 17784593 A JP17784593 A JP 17784593A JP 17784593 A JP17784593 A JP 17784593A JP H0732562 A JPH0732562 A JP H0732562A
Authority
JP
Japan
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polyester
polyester film
film
layer
acid
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Pending
Application number
JP17784593A
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English (en)
Inventor
Sadami Miura
定美 三浦
Masayuki Fukuda
雅之 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)多価カルボン酸成分の少くとも60モ
ル%がフェニルインダンジカルボン酸成分であり、分子
内にスルホン酸塩基を有し、そして20〜200℃の二
次転移温度を有する水溶性ポリエステルの層および
(B)ポリエステルベースフィルム、このポリエステル
ベースフィルムは上記層(A)を少くとも片面に有す
る、からなることを特徴とする易接着性積層ポリエステ
ルフィルム。 【効果】 耐湿熱ブロッキング性に優れ、且つ高い接着
力を発現することができ、例えば包装材料、磁気カー
ド、磁気テープ、磁気ディスク、印刷材料等に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は易接着性積層ポリエステ
ルフィルムに関する。更に詳しくは、耐湿熱ブロッキン
グに優れ且つ高い接着力を発現することができ、例えば
包装材料、磁気カード、磁気テープ、磁気ディスク、印
刷材料等に有用な易接着性積層ポリエステルフィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルの水分散体は従来から知ら
れているが、そのポリエステル樹脂は、二次転移温度
(Tg)が低いため耐湿熱ブロッキング性が劣ってい
た。Tgを上げるため剛直な成分を導入すると接着性が
低下する傾向があり、また溶解性も低くなるためその導
入には限界があった。また、一般にポリエステルは分子
内にスルホン酸塩基が存在すると耐湿熱性が劣りブロッ
キングし易い傾向が強くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、接着
性及び耐湿熱ブロッキング性が優れた易接着性積層ポリ
エステルフィルムを提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、剛直な成分とスルホ
ン酸塩基とを有し、そしてバランスのとれた耐湿熱ブロ
ッキング性と接着性とを備えた、水溶性ポリエステルを
持つ易接着性積層ポリエステルフィルムを提供すること
にある。本発明のさらに他の目的および利点は以下の説
明から明らかになろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(A)多価カルボン酸成分の
少くとも60モル%がフェニルインダンジカルボン酸成
分であり、分子内にスルホン酸塩基を有し、そして20
〜200℃の二次転移温度を有する水溶性ポリエステル
の層および(B)ポリエステルベースフィルム、このポ
リエステルベースフィルムは上記層(A)を少くとも片
面に有する、からなることを特徴とする易接着性積層ポ
リエステルフィルムによって達成される。
【0006】本発明の易接着性積層ポリエステルフィル
ムの層(A)を形成する水溶性ポリエステルは、フェニ
ルインダンジカルボン酸特有の化学構造のバルキー性と
分子鎖のモビリティが低いことによるハード性の特長を
活かし、二次転移温度(Tg)が高い上に溶解性も良
い。それ故、優れた耐湿熱ブロッキング性と接着性を兼
備する。上記水溶性ポリエステルは、下記式[I]
【0007】
【化1】
【0008】(ここで、R1、R2およびR3は、同一も
しくは異なり、アルキル基である。)で表わされるフェ
ニルインダンジカルボン酸に由来する単位(フェニルイ
ンダンジカルボン酸成分)を多価カルボン酸成分の少く
とも60モル%含有する。60モル%より少ない場合に
は、得られるポリエステルのTgが低下し、また溶解性
が劣るようになる。
【0009】上記式[I]中、R1、R2およびR3が表
わすアルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基およびブチル基を好ましいものとして挙げるこ
とができる。これらのうち、メチル基が特に好ましい。
【0010】上記水溶性ポリエステルを構成するフェニ
ルインダンジカルボン酸成分以外の多価カルボン酸成分
としては、例えば多価カルボン酸として例示すると、テ
レフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4'−ジフェニルジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー
酸等を挙げることができる。これら成分は2種以上を用
いることができる。更に、これら成分と共にマレイン
酸、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽和多価カルボ
ン酸やp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキシ
エトキシ)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン酸を少
割合用いることができる。これらの不飽和多価カルボン
酸成分やヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モ
ル%、好ましくは5モル%以下である。
【0011】これらの多価カルボン酸成分はポリエステ
ルを製造する際に、カルボン酸としてあるいはこのエス
テル形成性誘導体として用いることができる。エステル
形成性誘導体としては、低級アルキルエステル、特にメ
チルエステルを好ましく例示することができる。
【0012】また、上記水溶性ポリエステルを、上記多
価カルボン酸成分とともに形成する多価ヒドロキシ化合
物成分としては、例えば、多価ヒドロキシ化合物として
例示すると、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオ−
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシリレン
グリコール、ジメチロールプロピオン酸、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオキシド)グ
リコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコー
ル、ビスフェノールAアルキレンオキシド付加物等を挙
げることができる。これらは2種以上を用いることがで
きる。
【0013】水溶性ポリエステルは分子内にスルホン酸
塩基を含有する。分子内にスルホン酸塩基を導入するた
めには、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−Kス
ルホテレフタル酸等のスルホン酸塩基を有する多価カル
ボン酸を好ましく用いることができる。もちろん分子内
にスルホン酸塩基を有する多価ヒドロキシ化合物も使用
しうる。スルホン酸塩基を有する多価カルボン酸および
多価ヒドロキシ化合物はそれぞれ全多価カルボン酸およ
び全多価ヒドロキシ化合物を基準にして、好ましくは
0.5〜20モル%の割合で使用される。
【0014】水溶性ポリエステルの重合は常法によって
行われ、ポリエステルの数平均分子量は自由に選びうる
が5,000〜28,000が好ましい。水溶性ポリエス
テルの二次転移温度(Tg)は20〜200℃(DSC
法)である。70〜180℃が好ましい。Tgが20℃
未満ではポリエステルの耐ブロッキング性が悪化する
し、200℃を越ると加工特性が低下する。
【0015】該ポリエステルは常温又は加温時に水溶性
を示す。溶解法は任意に選定しうる。例えばポリエステ
ルを直接水に溶解させることができ、またポリエステル
を溶剤に溶かしてから水を加えて、その後溶剤を留去す
る方法によってもよい。
【0016】塗液には必要に応じて他の樹脂、帯電防止
剤、滑剤、充填剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、界面活性剤等を添加しうる。塗液に少量の有機溶剤
が含まれていてもよい。塗液の固形分濃度は例えば1〜
12重量%特に2〜6重量%が好ましい。
【0017】本発明の易接着性積層ポリエステルフィル
ムを構成するベースフィルム(B)のポリエステルの例
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、フタル酸−
2,6−ナフタレンジカルボン酸−エチレングリコール
共重合体、テレフタル酸−2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸−1,4−ブタンジオール−エチレングリコール共
重合体、ポリブチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレートなどを挙げることができる。これらのうち、ポ
リエチレンテレフタレートおよびポリエチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレートが特に好ましい。
【0018】ベースのポリエステルフィルムは未延伸フ
ィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムのいずれ
でもよい。一軸延伸のベースフィルムに水溶性ポリエス
テルを含む塗液を塗布し、乾燥後さらに延伸して熱処理
する方法が好ましい。
【0019】塗布法はロールコーティング等任意の方法
を用いうる。塗布厚みは任意であるが、0.01〜2μ
mが好ましい。塗布は片面又は両面に適用される。
【0020】かくして得られた本発明の塗布フィルムは
接着性に優れ、磁気テープ、磁気ディスク、磁気カー
ド、印刷材料、包装材料等に有用である。
【0021】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。各特性値は下記の方法で測定した。なお、部は
重量部を意味する。
【0022】1.接着性〈磁性塗料〉 サンプルのポリエステルフィルムの塗布面に評価塗料を
マイヤーバーで乾燥後の厚さが約4μmになるように塗
布し、100℃で3分間乾燥する。その後60℃で24
時間エージングし、次いでスコッチテープNo.600
(3M社製)巾12.7mm、長さ1.5cmを気泡の入らな
いように粘着し、この上をJIS C2701(197
5)記載の手動式荷重ロールでならし密着させ、テープ
巾に切り出す。これの180°剥離した時の強力を測定
する。 [評価用塗料] ウレタン樹脂ニッポラン2304 (日本ポリウレタン製) 25部(固形分換算、以下
同じ) 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA (積水化学製) 50部 分散剤 レシオンP (理研ビタミン製) 1部 磁性剤 CTX−860 (戸田化学製) 500部 をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混
合溶剤に溶解して40%液とし、サンドグラインダーで
2時間分散する。その後架橋剤のコロネートL25部
(固形分換算)を添加し、よく攪拌して磁性塗料を得
る。
【0023】2.ポリマーの二次転移点 DSCを用いて昇温速度20℃/minで測定する。
【0024】実施例1 固有粘度[η]が0.64のポリエチレンテレフタレー
ト(a)の未延伸フィルムをつくり、縦方向に3.6倍
延伸した後、片面にフェニルインダンジカルボン酸(式
II、86モル%)
【0025】
【化2】
【0026】−イソフタル酸(1モル%)−5Naスル
ホイソフタル酸(13モル%)−エチレングリコール共
重合ポリエステル(Tg=132℃)90重量%とポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル10重量%から
なる組成物の3重量%水分散体を4g/m2(ウェッ
ト)塗布(グラビアコーター)した。乾燥後、横方向に
3.5倍延伸し、220℃で熱処理して10μmの塗布
フィルムを得た。このフィルムの塗布面の接着性を表1
に示す。
【0027】実施例2 固有粘度[η]が0.60のポリエチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート(b)のベースフィルムを用
いること以外は実施例1と同様にして得た結果を表1に
示す。
【0028】実施例3 固有粘度[η]が0.64のポリエチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート(平均粒径0.3μmのシリ
カ0.3重量%含有)(c)のベースフィルムを用いる
こと以外は実施例1と同様にして得た結果を表1に示
す。
【0029】比較例1 実施例1においてポリエステル水溶液を塗布しないこと
以外は同様にして得た結果を表1に示す。
【0030】実施例4〜6 ポリエステル水溶液中の共重合ポリエステルを変更して
各種ベースに塗布した場合の結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】 本発明の易接着性積層ポリエステルフ
ィルムは、耐湿熱ブロッキング性に優れ、且つ高い接着
力を発現することができ、例えば包装材料、磁気カー
ド、磁気テープ、磁気ディスク、印刷材料等に有用であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)多価カルボン酸成分の少くとも6
    0モル%がフェニルインダンジカルボン酸成分であり、
    分子内にスルホン酸塩基を有しそして20〜200℃の
    二次転移温度を有する水溶性ポリエステルの層、および
    (B)ポリエステルベースフィルム、このポリエステル
    ベースフィルムは上記層(A)を少くとも片面に有す
    る、からなることを特徴とする易接着性積層ポリエステ
    ルフィルム。
JP17784593A 1993-07-19 1993-07-19 易接着性積層ポリエステルフィルム Pending JPH0732562A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519908A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ライカ マイクロシステムス ツェーエムエス ゲーエムベーハー 1つ又は複数の試料を光学的に走査する走査顕微鏡及び方法

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JP2013519908A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ライカ マイクロシステムス ツェーエムエス ゲーエムベーハー 1つ又は複数の試料を光学的に走査する走査顕微鏡及び方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990301