JPH07325568A - 映像出力機能付電子楽器 - Google Patents

映像出力機能付電子楽器

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JPH07325568A
JPH07325568A JP6119941A JP11994194A JPH07325568A JP H07325568 A JPH07325568 A JP H07325568A JP 6119941 A JP6119941 A JP 6119941A JP 11994194 A JP11994194 A JP 11994194A JP H07325568 A JPH07325568 A JP H07325568A
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video
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JP6119941A
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Shiro Ishiguro
士郎 石黒
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビ等の映像表示手段に映像を出力する映
像出力機能を備えた映像出力機能付電子楽器に関し、演
奏者が希望する視覚的実感を体験できる映像を提供し、
演奏者が得られる満足感を向上させることを目的とす
る。 【構成】 各種プログラム、映像出力用の各種データ、
自動伴奏用の各種データ、映像出力用の各種データを記
憶したROM102と、主としてワークエリアとして用
いられるRAM103と、鍵盤装置107、及び操作ス
イッチ群108の操作状態を検知し、該検知結果に基づ
いて、全体的な制御を実行するマイコン101と、マイ
コン101を介して転送された映像出力用の各種データ
を格納するVRAM106と、マイコン101から転送
されたデータを用いて、オブジェクトを動作させて表示
用画面に合成する等の画像処理を実行するVDP104
と、VDP104から出力されたRGB信号をNTSC
方式の信号に変換するNTSCエンコーダー105と、
マイコン101から出力されたデータを用いて楽音デー
タを生成する音源回路109とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ等の映像表示手
段に映像を出力する映像出力機能を備えた映像出力機能
付電子楽器に関し、より詳細には、画面上に出力された
オブジェクト画像を動作させる映像出力機能付電子楽器
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子キーボード等の電子楽器は、技術の
進歩や現代の多様化時代に応じて、各種機能を搭載した
ものが開発されている。このような電子楽器に搭載され
た機能として、映像出力機能がある。一般に、映像出力
機能が搭載された電子楽器(映像出力機能付電子楽器)
は、CRT(CATHODE RAY TUBE)ディスプレイ、LCD
(LIQUID CRYSTAL DISPLAY)等の映像表示手段を持た
ず、テレビ等の外部の映像表示手段に映像を出力するよ
うにしている。
【0003】このような映像出力機能付電子楽器は、一
般に、複数の映像制御情報が予めセットされており、演
奏者は、これらの中から任意に選択することができるよ
うになっている。このため、演奏者は、演奏する曲、或
いは、その時の気分に合わせた映像を出力させ、それを
見ながら演奏を楽しむことができる。
【0004】電子楽器に搭載されたその他の機能として
は、自動伴奏機能がある。自動伴奏機能は、自分の演奏
の背景に好みの伴奏を入れられる機能であり、一般の自
動伴奏機能を備えた電子楽器は、音楽ジャンル固有の特
徴あるリズム伴奏パターン、楽音形態が多数プリセット
されている。
【0005】このような自動伴奏機能は、電子楽器に広
く搭載されており、映像出力機能付電子楽器は、通常、
自動伴奏機能も合わせて搭載されている。このため、演
奏者は好みの伴奏を背景に映像を見ながら演奏を楽しむ
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の映像出力機能付電子楽器では、映像として演奏者が
指定した静止画像を単に出力していたため、演奏者は仲
間と合奏しているといった所望の視覚的実感を出力され
ている映像から体験することができず、演奏者に物足り
なさを与えているという問題点があった。
【0007】また、映像出力機能付電子楽器によって
は、複数の静止画像を、演奏、音色等に合わせて切り換
えるものがあるが、この種の映像出力の切り換えでは前
述した問題点を解決することができない。
【0008】一方、自動伴奏機能に関して、演奏者は、
例えば、一人でコンサートやピアノオーケストラといっ
た複数の人間による演奏を楽しむことができる。このと
き、演奏者は、自動伴奏させる曲のジャンル等により、
単に静止している画像よりも自分が仲間と共に演奏して
いるといった視覚的実感を、映像を通して体験したいと
望むことが多い。このような場合、前述した問題点はよ
り大きなものとなる。特に、ロック、ディスコ音楽とい
ったにぎやかな音楽ジャンルにおいて、その傾向が強
い。
【0009】また、テレビゲーム等でスイッチ等を操作
することにより、人間等のオブジェクトに好みの動きを
させるものがあるが、これは、あくまでゲームをするた
めのもので目的が異なるとともに、音楽に合わせて演
奏、或いはダンスをしているというフィーリングを味わ
うことはできない。また、一般に、オブジェクトを動か
すための操作自体も難しいものとなっている。
【0010】本発明の課題は、演奏者が希望する視覚的
実感を体験できる映像を提供し、演奏者が得られる満足
感を向上させることにある。また、オブジェクトの動作
に関する操作等を簡易化し、演奏者が希望する映像を容
易に提供すると共に、演奏者が得られる満足感をさらに
向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、まず、演奏者
により操作される鍵盤等の演奏操作子を有する。次に、
演奏操作子の操作に対応する演奏情報を発生する演奏情
報発生手段を有する。
【0012】次に、表示されるべきオブジェクト画像を
動作させるための映像制御情報を記憶する映像制御情報
手段を有する。そして、映像制御情報記憶手段に記憶さ
れた映像制御情報を読み出し、読み出された映像制御情
報に対応して動作するオブジェクト画像を表示させるた
めの映像信号を出力する映像出力手段を有する。
【0013】本発明のより具体的な構成は、以下の通り
である。まず、演奏者により操作された演奏操作子に対
応する演奏情報を発生する演奏情報発生手段を有する。
【0014】次に、自動伴奏用の楽音情報を記憶する楽
音情報記憶手段を有する。また、楽音情報記憶手段に記
憶された楽音情報を読み出して自動伴奏を実行する自動
伴奏実行手段を有する。
【0015】続いて、映像を表示する映像表示手段を有
する。また、映像表示手段の画面上に表示される人間、
動物等の生物などを表すオブジェクト画像を動作させる
(例えばダンスさせる)ための映像制御情報を記憶する
映像制御情報記憶手段を有する。
【0016】更に、映像制御情報記憶手段に記憶された
映像制御情報を読み出し、その映像制御情報に対応する
オブジェクト画像を映像表示手段に表示させる映像表示
制御手段を有する。
【0017】加えて、モードを設定するためのモード設
定手段を有する。このモード設定手段は、例えば、映像
表示手段にモード設定用の映像を表示させ、その映像中
の所定の領域を演奏者に選択させることにより、モード
を設定する。
【0018】そして、モード設定手段により設定された
モード及び演奏情報発生手段が発生した演奏情報に応じ
て、自動伴奏実行手段及び映像表示制御手段の動作を制
御する制御手段を有する。
【0019】上述の発明の構成において、例えば、楽音
情報記憶手段及び映像制御情報記憶手段は、それぞれ、
複数の楽音情報及び複数の映像制御情報を記憶し、制御
手段は、演奏情報発生手段が発生した演奏情報に応じ
て、自動伴奏実行手段及び映像表示制御手段が読み出す
楽音情報及び映像制御情報を切り換えるように動作する
ことができる。
【0020】また、制御手段は、自動伴奏実行手段によ
り実行される自動伴奏のリズム及びテンポに、映像表示
手段に出力されるオブジェクト画像の動作を同期させる
ように動作することができる。
【0021】
【作用】本発明による映像出力機能付電子楽器は、出力
される映像上のオブジェクト画像を動作させる。
【0022】オブジェクト画像は、自動伴奏に対応させ
て動作させ、鍵盤等の演奏操作子の操作により切り換え
る自動伴奏に対応させて、オブジェクト画像の動作も切
り換える。
【0023】このとき、オブジェクト画像の動作は、自
動伴奏のリズムやテンポといった特性に同期させる。ま
た、動作させるオブジェクト画像として人間や動物とい
った生物を用いることにより、演奏者が動作するオブジ
ェクト画像に感情移入し易くする。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は、本発明が適用される
映像出力機能付電子楽器(以降、単に電子楽器と記載す
る)100の概略構成を示すブロック図である。
【0025】電子楽器100において、まず、マイコン
101は、装置の全体的な制御を実行する。マイコン1
01には、データのDMA(ダイレクトメモリアクセ
ス)転送を制御するための、DMAC(DMAコントロ
ーラ)101aが内蔵されている。
【0026】ROM102には、各種プログラム、映像
出力用の各種データ、自動伴奏用の各種データ、及び映
像出力用の各種データが記憶される。RAM103は、
主としてワークエリアとして用いられる。
【0027】VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)
104は、映像出力に関する処理を実行する。NTSC
エンコーダー105は、VDP104から出力された映
像データ(RGB信号)を、NTSC方式の信号に変換
する。
【0028】VRAM(ビデオRAM)106は、マイ
コン101から入力した映像出力用の各種データを格納
する。鍵盤装置107、及び操作スイッチ群108は、
演奏者により操作される。
【0029】音源回路109は、マイコン101から出
力されたデータを用いて、楽音データを生成する。パワ
ーアンプ110は、音源回路109から出力された楽音
データを増幅する。
【0030】スピーカー111は、パワーアンプ110
によって増幅された楽音データを放音する。図2は、電
子楽器100の外観を示す説明図である。
【0031】まず、操作スイッチ群108として、電源
スイッチ201と、音量調節スイッチ202と、自動伴
奏におけるテンポを調節するためのテンポキー203
と、自動伴奏モードを設定するための伴奏キー204
と、自動伴奏する曲のリズムを選択するためのリズムキ
ー205と、音色を選択するための音色キー206と、
伴奏する曲(ソング)を選択するためのソングキー20
7と、自動伴奏を終了させるためのストップキー208
と、上キー209a、下キー209b、右キー209
c、及び左キー209dの4つのキーからなる十字カー
ソルキー209と、映像出力を伴う自動伴奏モードにお
いて使用される決定キー210及び取消キー211とが
配設されている。ここで、伴奏キー204、ソングキー
207、及びストップキー208は、映像出力をしない
ときだけ用いられるキーである。
【0032】また、楽音データを外部に出力するための
オーディオ出力端子212と、映像データを外部に出力
するためのビデオ出力端子213とが配設されている。
図3は、電子楽器100の利用方法例を示す説明図であ
る。本実施例による電子楽器100は、映像表示手段と
してテレビを想定しており、図3に示す如く、電子楽器
100から送られた映像はCRT画面301上に表示さ
れる。電子楽器100とテレビ300の間のデータ転送
は、オーディオ出力端子212に接続されたコード30
2と、ビデオ出力端子213に接続されたコード303
とにより行われている。
【0033】以上の構成において、本実施例による電子
楽器100の使用方法、、及び動作について説明する。
まず、使用方法について説明する。本実施例は、出力さ
れる映像、及び映像に伴うリズム伴奏パターンを、テレ
ビゲーム感覚で設定するようにしている。図3に示す如
く、電子楽器100にテレビ300がコード302、3
03により接続された状態において、電源スイッチ20
1がオンされると、CRT画面301上にメニュー画面
である表示画面1(図4参照)が表示される。
【0034】表示画面1は、映像ジャンルを選択するた
めのものである。図4に示す如く、野外音楽堂,プラネ
タリウム、音楽教室、ゲームセンター、楽器店、ディス
コが、選択可能な映像ジャンルを示すものとして表示画
面1内に表示され、表示画面1の下方には、オブジェク
ト(人間)Aが表示されている。ここで、オブジェクト
とは、表示画面上に表示されている物体映像のことであ
る。
【0035】表示画面1内に表示されたオブジェクトA
は、十字カーソルキー209(図2参照)の操作に応じ
て表示画面1内を移動する。演奏者は、映像ジャンルが
表示された領域内にオブジェクトAを重ねることによ
り、所望の映像ジャンルを選択することができる。演奏
者により映像ジャンルの選択が終了すると、表示画面1
から選択された映像ジャンルの画面に切り換わる。ここ
では、映像ジャンルのディスコを選択したとする。
【0036】図5は、映像ジャンルにおけるディスコの
表示画面(表示画面2)を示す説明図である。図5に示
す如く、ロック、ポップス、ディスコ等のディスコの映
像ジャンルにおける伴奏のジャンル(以降、リズムジャ
ンルと記す)を選択するためのリズム選択欄群501、
人間の姿をしたオブジェクトBが表示されている。
【0037】リズム選択欄群501において選択されて
いる選択欄は、他の選択欄を表示している色と異なる色
を用いて表示され、上キー209a,下キー209bを
操作することによって、選択される選択欄が上下に移動
する。本実施例では、選択されていない選択欄は黄、選
択されている選択欄は赤で表示しており、上キー209
a,下キー209bの操作に伴って赤で表示された選択
欄が上下することになる。
【0038】上キー209a,下キー209bを操作す
ることにより所望のリズムジャンルを選択し(このと
き、その選択欄は赤で表示されている)、決定キー21
0(図2参照)を押下すると、選択したリズムジャンル
による自動伴奏が開始され、また、オブジェクトBに対
してライトが照らされる表示がなされて、オブジェクト
Bがダンスを開始する。
【0039】本実施例では、自動伴奏を開始したときに
伴奏される基本的なリズム伴奏パターンの他に、リズム
伴奏フィルインパターンをもっている。このリズム伴奏
フィルインパターンは、リズム伴奏パターンに変化を持
たせたものであり、本実施例では複数備えている。これ
らのリズム伴奏フィルインパターンは鍵盤装置107の
所定の鍵に各々割り当てられており、リズム伴奏パター
ンによる自動伴奏中においてこれらの鍵が押鍵される
と、押鍵された鍵に割り当てられたリズム伴奏フィルイ
ンパターンによる自動伴奏が開始する。
【0040】一方、これら2種類の自動伴奏に対応させ
るため、オブジェクトBのダンスにおいても同様に、リ
ズム伴奏パターンが自動伴奏されているときに用いられ
る表示パターンと、リズム伴奏フィルインパターンが自
動伴奏されているときに用いられる表示フィルインパタ
ーンとの2種類に大別される。本実施例において、表示
パターン、表示フィルインパターンは、自動伴奏される
パターンに対応させて自動的に切り換えている。
【0041】自動伴奏は、取消キー211(図2参照)
を押下することにより終了する。本実施例では、自動伴
奏中に取消キー211を押下すると、表示画面2から表
示画面1に表示が切り換わり、再び映像ジャンルを選択
できる状態になる。
【0042】このように、本実施例では、オブジェクト
Bを自動伴奏に対応させて動作させている。これは、演
奏者は自動伴奏をさせているときに動作するオブジェク
トを見たいと望むことが多いためである。このとき、演
奏者が選択した映像ジャンル、リズムジャンルにあった
パターンでオブジェクトBを自動的に動作させ、オブジ
ェクトBの動作に要する操作を不要とすることにより、
演奏者は所望の映像を容易に得ることができ、満足感を
得ることができる。
【0043】また、本実施例では、鍵盤装置107の操
作に対応させて自動伴奏の切り換えを行っており、この
自動伴奏の切り換えに応じて表示用パターンも切り換わ
るため、表示用パターンの切り換えを容易に行うことが
でき、手軽に幅広い種類のオブジェクトが動作する映像
を見ながら演奏を楽しむことができる。
【0044】ディスコは、音楽にあわせて踊るところで
ある。ディスコのような映像ジャンルを演奏者が選択し
た場合、通常、演奏者は音楽にあわせて演奏する、踊っ
ているといった感覚を体験することを望んでいる。ま
た、一般的に、音楽にダンスはつきものである。本実施
例において、表示用パターンは、リズム伴奏パターンの
リズム、テンポの特性に対応させている。これにより、
自動伴奏とダンスとの間のリズム等の特性の違い、ずれ
からくる違和感、苛立ちといった感覚を演奏者がいだく
ことを回避でき、音楽にあわせて演奏する、踊る(或い
は踊らせている)というフィーリングを、より楽しむこ
とができ、深い満足感を得ることができる。
【0045】更に、本実施例において、リズム伴奏フィ
ルインパターンは、リズム伴奏パターンのリズム、テン
ポ、調整といった特性に一致させている。これは、演奏
者が切り換えられた伴奏用パターン間においてこれらの
特性が異なることからくる違和感を回避するためであ
る。なお、本実施例では、リズム伴奏フィルインパター
ンの演奏が終了すると、自動伴奏はリズム伴奏パター
ン、映像出力は表示パターンを用いて行われる。
【0046】図6は、映像ジャンルにおける野外音楽堂
の表示画面(表示画面3)を示す説明図である。図6に
示す如く、表示画面2とは異なり多数のオブジェクト
(人間及び動物)が表示されており、表示画面3内に表
示されている多数のオブジェクトは、自動伴奏されてい
るパターンに対応して各々動作する。また、特には図示
していないが、表示画面3にはこの他にリズムジャンル
選択用の選択欄が表示されており、表示画面2のときと
同様にリズムジャンルを選択できるようになっている。
【0047】ここで、オブジェクトの動作について、表
示画面3においてステージの中央付近に表示されている
オブジェクトCを例にとって説明する。図7は、オブジ
ェクトCの構成を示す説明図である。
【0048】図7に示す如く、オブジェクトCは、本
体、右腕、左腕、右足、及び左足の5つのパートのオブ
ジェクトで構成されている。これら各パートのオブジェ
クトは、表示パターン、或いは表示フィルインパターン
データによりその座標(回転を含む)が移動することに
よって、オブジェクトCがダンスしているように模倣す
る。
【0049】映像ジャンルとして野外音楽堂を選択した
場合、通常、演奏者は、にぎやかな場面で仲間と合奏し
ている感覚を望んでいる。演奏者は、表示画面3を表示
させて演奏を行う場合、表示画面3には多数のオブジェ
クトが表示されて動作していることから、表示画面2を
選択した場合の効果の他に、にぎやかな場面で仲間と合
奏しているという所望の視覚的実感を体験することがで
き、異なる満足感を得ることができる。
【0050】また、本実施例では、動作するオブジェク
トを人間や動物といった生物としている。これは、この
ような種類のオブジェクトを用いた場合、演奏者が動作
しているオブジェクトに感情移入し易く、満足感が得や
すくなるためである。また、表示画面2、表示画面3の
何れを選択した場合においても、鍵盤装置107の鍵を
押すことにより自動伴奏、及びオブジェクトの動作が切
り換わるので、容易に幅広い楽しみ方ができる。
【0051】次に、本実施例による電子楽器100の動
作について説明する。電源スイッチ201がオンされる
と、マイコン101は、まず、VDP104の図示しな
い内部レジスタ(モードレジスタ等のシステムの環境を
整えるために必要なレジスタ)に所定の値をセットす
る。内部レジスタのセットが終了すると、次に、DMA
C101aを用いてROM102から表示画面1の表示
用データ、及びオブジェクトAの表示用データを読み出
し、この読み出したデータをVDP104に転送する。
【0052】DMAC101aによるデータの転送は、
DMAC101aが内蔵する図示しないアドレスレジス
タに転送先アドレス(VDP104)、読み出しを開始
するアドレス(ROM102、RAM103)、及び転
送バイト数をセットすることにより行われる。このDM
AC101aにより、マイコン101の処理における負
担の軽減、データの転送時間の短縮を図っている。
【0053】VDP104は、マイコン101から転送
されたこれらのデータをVRAM106に格納し、ま
た、その内部にはLUT(ルックアップテーブル)を備
えている。LUTは、三原色の各輝度に対応させたデー
タを予めテーブルとして格納したものである。マイコン
101から転送されたデータには、オブジェクトAの表
示画面1における座標を指定する座標データ、表示する
色を指定する画素データが含まれており、この画素デー
タはLUT内のアドレスを指示している。VDP104
は、座標データが示す座標にオブジェクトAを表示画面
1に合成し、LUTを用いて合成した表示画面1のデジ
タルのRGB信号を生成する。
【0054】本実施例による電子楽器100は、映像表
示手段としてテレビを想定している。このため、VDP
104により生成されたデジタルのRGB信号は、D/
A変換されてNTSCエンコーダー105に出力され、
NTSCエンコーダー105によりNTSC方式の信号
(NTSC信号)に変換された後、ビデオ出力端子21
3に出力される。
【0055】ここで、NTSC方式について説明する。
NTSC方式は、既に実用化されていた白黒テレビジョ
ン方式との両立性のあるカラーテレビジョン方式として
開発したものであり、日本の標準方式として採用されて
いるほか、世界の他の標準方式(PAL方式、SECA
M方式)の基本になっている。
【0056】図8は、NTSC方式による信号の出力例
を示す説明図である。NTSC方式は、RGB信号の1
次変換として得られる輝度信号、及び無彩色からのずれ
の度合いに対応する2つの色差信号に変換し、この3つ
の信号を伝送三原色として、輝度信号は広い帯域で、色
差信号は帯域を狭くして伝送している。垂直同期信号
(VBLANK信号)は、水平同期信号の周波数の半分
の奇数倍に選んである。このため、再生画面は、隣り合
わせの走査線で逆位相になり、また、フレーム間ごとに
も逆位相となることにより、副走査方向における模様が
目立ちにくくなっている。
【0057】十字カーソルキー209の操作に応じて移
動するオブジェクトAの表示画面1内における座標は、
後述するカーソルキー処理により求められる。マイコン
101は、カーソルキー処理によって求めた新しい座標
データをRAM103に格納し、また、この座標データ
からオブジェクトAが映像ジャンルの何処の領域内に入
っているか否か判断する。RAM103に格納された座
標データは、DMAC101aを用いてVDP104に
転送され、これにより、オブジェクトAは表示画面1内
を移動する。
【0058】このとき、オブジェクトAがディスコ内に
入っていると判断すると、マイコン101は表示画面1
から表示画面2に表示を切り換える。ここで、十字カー
ソルキー209、決定キー210等の操作スイッチ群1
08の各スイッチの操作状態は、マイコン101が操作
スイッチ群をスキャンすることにより検知しており、鍵
盤装置107の鍵の押鍵状態の検知も同様にして行って
いる。
【0059】表示画面1から表示画面2への表示の切り
換え時には、表示画面1を表示するときと同様に、DM
AC101aを用いてROM102内の表示画面2表示
用データ、及びオブジェクトBの表示用データをVDP
104に転送する。VDP104は、該転送されたこれ
らのデータを用いて表示画面2にオブジェクトBを合成
し、合成した表示画面2のRGB信号をNTSCエンコ
ーダー105に出力する。
【0060】表示画面2では、リズム選択欄群501が
表示されている。リズム選択欄群501において選択さ
れている選択欄は、オブジェクトAと同様にカーソルキ
ー処理により求められ、他の選択欄とは色を変えて表示
する。RAM103には、ROM102から選択欄に対
応した色表示用データ、カーソルキー処理により求めた
選択欄の座標データを格納し、これら格納したデータを
DMAC101aを用いてVDP104に転送すること
により、選択されている選択欄の切り換えを行う。
【0061】表示画面2において、決定キー210が押
下されると、マイコン101は、選択されたジャンルの
リズム伴奏パターン、表示パターンの各データをROM
102からDMAC101aを用いて読み出し、リズム
伴奏パターンデータを音源回路109に出力する。音源
回路109は、入力したリズム伴奏パターンデータを用
いてデジタルの楽音データを生成し、この楽音データを
D/A変換してパワーアンプ110に出力する。パワー
アンプ110により増幅された楽音データは、スピーカ
ー111に入力され、これにより、スピーカー111を
介して放音される。
【0062】一方、ROM102から読み出された表示
パターンデータは、一旦、RAM103にストアされた
後、マイコン101を介してVDP104に転送され
る。VDP104は、転送された表示パターンデータを
用いてオブジェクトBを構成する各オブジェクト(これ
は、図7に示すオブジェクトCと同様である)を動作さ
せて表示画面2に合成する。これにより、オブジェクト
Bは、転送された表示パターンデータに従ってダンスす
る。このとき、マイコン101は、音源回路109とV
DP104を制御し、オブジェクトBのダンスを自動伴
奏のリズム、テンポに同期させる。
【0063】リズム伴奏パターンデータによる自動伴奏
の開始後、演奏者が鍵盤装置107において予め割り当
てた鍵を押鍵すると、マイコン101は、押鍵された鍵
に応じてROM102からリズム伴奏フィルインパター
ン、表示フィルインパターンの各データを読み出してR
AM103にストアした後、リズム伴奏フィルインパタ
ーンデータを音源回路109、表示フィルインパターン
データをVDP104に各々転送する。
【0064】これによって、リズム伴奏フィルインパタ
ーンデータによる自動伴奏、表示フィルインパターンデ
ータによるオブジェクトBのダンスが各々開始される。
このとき、マイコン101は、リズム伴奏フィルインパ
ターンデータによる自動伴奏を、リズム伴奏パターンデ
ータによる自動伴奏におけるリズム、テンポ、調整に一
致させ、また、オブジェクトBの動作を自動伴奏のリズ
ム、テンポに同期させる。
【0065】マイコン101は、自動伴奏の実行中にお
いて取消キー210の押下を検知すると、表示画面2か
ら表示画面1に表示を切り換える。これは、ROM10
2から表示画面1の表示用データをDMAC101aに
よりVDP104へ転送することにより行われる。
【0066】図9は、図1のROM102に格納された
データ内容を示す説明図(マップ)である。ROM10
2には、各種プログラムが記憶されたプログラムエリ
ア、表示画面1の表示用データが記憶される表示画面1
バックグランド画面エリア、表示画面2の表示用データ
が記憶される表示画面2バックグランド画面エリア、オ
ブジェクトAの表示用データ(座標データを含む)が記
憶されたオブジェクトA画面エリア、オブジェクトBの
表示用データ(座標データを含む)が記憶されたオブジ
ェクトB画面エリア、各種リズム伴奏パターンデータが
記憶されたリズム伴奏パターンエリア、各種表示パター
ンデータが記憶された表示パターン記憶エリア、各種リ
ズム伴奏フィルインパターンデータが記憶されたリズム
伴奏フィルインパターン記憶エリア、各種表示フィルイ
ンパターンデータが記憶された表示フィルインパターン
記憶エリアがある。
【0067】RAM103は、各種プログラム処理によ
り生成されたデータ、操作スイッチ群108の各種スイ
ッチの操作により設定されたモード等の他に、VDP1
04に転送するデータが格納される。図10は、RAM
103に格納されたデータ内容を示す説明図(マップ)
である。
【0068】図10に示す如く、オブジェクトAの表示
画面1内における座標データが格納されるオブジェクト
A座標エリア、リズム選択欄群501(表示画面2)の
選択されている選択欄の座標データ、オブジェクトBに
関する各種座標データ等が格納されるオブジェクトB座
標エリア、色表示用データがストアされているエリア
(カラールックアップテーブルアドレスエリア)、LU
TからRGBデータをサーチするためのデータが格納さ
れるエリア(カラールックアップテーブルデータエリ
ア)がある。
【0069】ここで、オブジェクトB座標エリアには、
自動伴奏に係わる各種データもストアされる。これら各
種データがストアされるエリアは予め決められており、
例えば、リズム伴奏フィルインパターンデータに関する
ものはアドレスAD1、表示フィルインパターンデータ
に関するものはアドレスAD2、リズム伴奏パターンデ
ータに関するものはアドレスAD3,表示パターンデー
タに関するものはアドレスAD4からストアされる。
【0070】次に、本実施例による電子楽器100の動
作について、図11〜図25に示すフローチャートを参
照し、より詳細に説明する。図11は、本実施例による
電子楽器100の全体処理を示すフローチャートであ
り、同図を参照して、その全体処理を説明する。
【0071】電子楽器100の電源スイッチ201が操
作され、電源が投入されると、まず、RAM103の内
容をクリアし、VDP104の内部レジスタに所定の値
をセットしてイニシャライズを行う(S1101)。
【0072】イニシャライズが終了すると、次に、操作
スイッチ群108をスキャンすることにより各スイッチ
の状態を検知し、該検知結果に従って各種モード設定等
の処理(スイッチ処理)を実行する(S1102)。
【0073】この処理が終了すると、次に、鍵盤装置1
07をスキャンすることにより、押鍵された鍵を検知
し、該検知結果に応じた処理(鍵処理)を実行する(S
1103)。
【0074】鍵処理が終了すると、次にスイッチ処理結
果に対応させ、画面の切り換えを含む表示処理を実行す
る(S1104)。表示処理が終了すると、スイッチ処
理、鍵処理の結果に対応させて、自動伴奏するパターン
を選択するリズム発音処理を実行する(S1105)。
【0075】リズム発音処理が終了すると、音色キー2
06により選択された音色を発音させるための処理等の
その他の処理を実行して(S1106)、ステップS1
102の処理に戻る。
【0076】このように、電子楽器100の全体処理が
実行されるが、この全体処理の他に実行される処理とし
て、インタラプト処理がある。以降、全体処理の各処
理、及びインタラプト処理について、スイッチ処理、鍵
処理、表示処理、リズム発音処理、インタラプト処理の
順序でさらに詳細に説明する。
【0077】始めに、スイッチ処理について説明する。
図12は、スイッチ処理における全体処理を示すフロー
チャートであり、同図を参照して、スイッチ処理におけ
る全体処理を説明する。
【0078】まず、十字カーソルキー209の操作に伴
う表示画面1におけるオブジェクトAの座標の変化、表
示画面2におけるリズム選択欄群501の選択されてい
る選択欄を判断するカーソルキー処理を実行する(S1
201)。
【0079】カーソルキー処理を実行すると、次に決定
キー210の押下に伴う処理である決定キー処理を実行
する(S1202)。決定キー処理が終了すると、次に
取消キー211の押下に伴う処理である取消キー処理を
実行する(S1203)。取消キー処理が終了すると、
次に音色キー206等のその他のスイッチの操作に伴う
スイッチ処理を実行し(S1204)、一連の処理を終
了する。
【0080】次に、カーソルキー処理について、図1
3、及び図14に示すカーソルキー処理のフローチャー
トを参照して詳細に説明する。カーソルキー処理におい
ては、まず、上キー209aが押下された状態に変化し
ているか否か判断し(S1301)、押下された状態に
変化していると判断すると、次に、フラグDFの値が1
か否か判断する(S1302)。ここで、フラグDF
は、現在表示されている画面を識別するためのフラグで
あり、表示画面1のとき0、表示画面2のとき1がセッ
トされる。
【0081】ステップS1302において、フラグDF
の値が1と判断すると、次に、リズム選択欄群501に
おいて現在選択されている選択欄の座標を示す座標値H
が上限か否か判断し(S1303)、座標値Hが上限で
はないと判断すると、次に座標値Hをインクリメントし
(S1304)、次に下キー209bが押下された状態
に変化しているか否か判断する(S1305)。ステッ
プS1301において上キー209aが押下された状態
に変化していないと判断した場合、及び、ステップS1
303において座標値Hが上限と判断した場合、ステッ
プS1305の処理に移行する。
【0082】ステップS1305において、下キー20
9bが押下された状態に変化していると判断すると、次
に、フラグDFの値が1か否か判断し(S1306)、
フラグDFの値が1と判断すると、次に、座標値Hが下
限か否か判断する(S1307)。座標値Hが下限では
ないと判断すると、座標値Hをデクリメントして(S1
308)、次に右キー209cが押下された状態に変化
しているか否か判断する(S1309)。ステップS1
305において下キー209bが押下された状態に変化
していないと判断した場合、及び、ステップS1307
において座標値Hが下限と判断した場合、次に、ステッ
プS1309の処理を実行する。
【0083】ステップS1309において、右キー20
9cが押下された状態に変化していると判断すると、次
に、フラグDFの値が1か否か判断し(S1310)、
フラグDFの値が1ではないと判断すると、次に、表示
画面1におけるオブジェクトAの横方向の座標を示す座
標値xが右端であるか否か判断する(S1311)。座
標値xが右端ではないと判断すると、座標値xをインク
リメントして(1312)、次に左キー209dが押下
された状態に変化しているか否か判断する(S131
3)。ステップS1309において右キー209cが押
下された状態に変化していないと判断した場合、ステッ
プS1310においてフラグDFの値が1と判断した場
合、及び、ステップS1311において座標値xが右端
と判断した場合は、次にステップS1313の処理を実
行する。
【0084】ステップS1313において、左キー20
9dが押下された状態に変化していると判断すると、次
に、フラグDFの値が1か否か判断する(S131
4)。フラグDFの値が1ではないと判断すると、次
に、座標値xが左端であるか否か判断し(S131
5)、座標値xが左端ではないと判断すると、座標値x
をデクリメントして(S1316)、一連の処理を終了
する。また、ステップS1313において左キー209
dが押下された状態に変化していないと判断した場合、
ステップS1314においてフラグDFの値が1と判断
した場合、及び、ステップS1315において座標値x
が左端と判断した場合は、ここで一連の処理が終了す
る。
【0085】ステップS1302において、フラグDF
の値が1ではないと判断すると、次に、表示画面1にお
いてオブジェクトAが表示されている縦方向の座標を示
す座標値yの値が上限か否か判断する(S1317)。
座標値yの値が上限と判断すると、次にステップS13
05の処理を実行し、逆に座標値yの値が上限ではない
と判断すると、座標値yの値をインクリメントして(S
1318)、ステップS1305の処理に移行する。
【0086】また、ステップS1306において、フラ
グDFの値が1ではないと判断すると、次に、座標値y
の値が下限か否か判断する(S1319)。座標値yの
値が下限と判断すると、次にステップS1309の処理
を実行し、逆に座標値yの値が下限ではないと判断する
と、座標値yの値をデクリメントして(S1320)、
ステップS1309の処理に移行する。
【0087】このようにカーソルキー処理が実行される
ことにより、十字カーソルキー209の操作に応じて、
表示画面1ではオブジェクトAの移動、表示画面2では
リズム選択欄群501における選択欄の変更を行うこと
ができる。
【0088】次に、図12のステップS1202に示さ
れる決定キー処理につき説明する。この決定キー処理
は、表示画面2が表示されている際において、決定キー
210の押下に応じて行われる処理である。図15は、
決定キー処理の詳細を示すフローチャートである。
【0089】まず、決定キー210の状態に変化があっ
たか否か、即ち、決定キー210が押下されたか否か判
断し(S1501)、決定キー210の状態に変化がな
かったと判断すると、ここで一連の処理が終了し、逆
に、決定キー210の状態に変化があったと判断する
と、次にフラグDFの値が1か否か判断する(S150
2)。
【0090】フラグDFの値が1ではないと判断する
と、ここで一連の処理が終了し、逆にフラグDFの値が
1と判断すると、フラグSTFの値を1にセットする
(S1503)。フラグSTFのセットが終了すると、
座標値Hに対応する表示パターンデータを読み出し、読
み出したデータをRAM103のアドレスAD4からス
トアして(S1504)、一連の処理を終了する。ここ
で、フラグSTFは、リズム伴奏を行うか否かを判断す
るためのフラグであり、リズム伴奏を行うときは0、リ
ズム伴奏を行わないときは0がセットされる。
【0091】次に、図12のステップS1203に示さ
れる取消キー処理につき説明する。この取消キー処理
は、表示画面2が表示されている際に取消キー211の
押下に応じて行われる処理である。図16は、取消キー
処理の詳細を示すフローチャートである。
【0092】まず、取消キー211の状態に変化があっ
たか否か、即ち、取消キー211が押下されたか否か判
断し(S1601)、取消キー211の状態に変化がな
かったと判断すると、ここで一連の処理が終了し、逆に
取消キー211の状態に変化があったと判断すると、次
にフラグDFの値が1か否か判断する(S1602)。
【0093】フラグDFの値が1と判断すると、フラグ
DFの値に0をセットし(S1603)、現在のオブジ
ェクトAの座標値x及びyに各々所定値α、βを加算す
る(S1604)。このステップS1604の処理によ
り、表示画面1が表示された際に、オブジェクトAは、
映像ジャンルが表示されている場所に表示される。これ
は、本実施例において、オブジェクトAを映像ジャンル
が表示されている領域に重ねることにより、映像ジャン
ルを選択するようにしているためである。
【0094】ステップS1604の処理が終了すると、
次にフラグSTFの値が1か否か判断し(S160
5)、フラグSTFの値が1ではないと判断すると、こ
こで一連の処理が終了し、逆にフラグSTFの値が1と
判断すると、フラグSTFの値に0をセットして(S1
606)、一連の処理を終了する。ステップS1602
において、フラグDFの値が1ではないと判断したとき
は、次にステップS1605の処理を実行する。
【0095】次に、図11のステップS1103に示さ
れる鍵処理につき説明する。鍵処理は、鍵盤装置107
の押鍵に応じて、押された鍵に対応するキーコードで発
音、或いは映像出力を伴う自動伴奏の切り換えを行うた
めのものである。図17は、鍵処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【0096】まず、鍵盤装置107の鍵の状態に変化が
有るか否か判断し(S1701)、鍵の状態に変化がな
いと判断すると、ここで一連の処理が終了し、逆に鍵の
状態に変化があったと判断すると、この変化が押鍵(O
N)か離鍵(OFF)かを判断する(S1701)。押
鍵と判断すると、押鍵された鍵のキーコードをフラグC
Cにセットし(S1702)、フラグCCのセットが終
了すると、次にフラグDFの値が1、且つフラグSTF
の値が1であるか否か判断する(S1703)。
【0097】フラグDFの値が1、かつ、フラグSTF
の値が1と判断すると、フラグCCに対応したリズム伴
奏パターンデータ、表示フィルインパターンデータをR
OM102から読み出し、読み出したこれらのデータを
RAM103のアドレスAD1、アドレスAD2から各
々ストアして(S1705、S1706)、一連の処理
を終了する。このように、フラグCCは、キーコードを
示す他に、選択されたリズム伴奏フィルインパターン及
び表示フィルインパターンを示している。
【0098】ステップS1703において、フラグDF
の値が1ではないと判断、或いはフラグSTFの値が1
ではないと判断すると、フラグCCに対応した音高デー
タと音色スイッチ206により選択された音色データを
音源回路109へ送出し(S1707)、音源回路10
9に送出したデータを用いて処理を行うように指示して
(S1708)、一連の処理を終了する。
【0099】ステップS1701において、離鍵と判断
すると、次にフラグDFの値が1、かつフラグSTFの
値が1であるか否か判断する(S1709)。フラグD
Fの値が1、かつフラグSTFの値が1と判断すると、
ここで一連の処理が終了し、逆にフラグDFの値が1で
はないと判断、或いは、フラグSTFの値が1ではない
と判断すると、離鍵された鍵のキーコードをフラグCC
にセットする(S1710)。フラグCCのセットが終
了すると、フラグCCに対応した音高データの消音を音
源回路109に指示して(S1711)、一連の処理を
終了する。
【0100】次に、表示処理について説明する。この表
示処理についても他の処理を説明したときと同様に、映
像ジャンルとしてディスコが選択された場合を例にとっ
て説明する。
【0101】図18は、図11のステップS1104に
示される表示処理の概要を示すフローチャートである。
始めに、表示画面1に対する表示処理(画面1表示処
理)を実行し(S1801)、次に表示画面2に対する
表示処理(画面2表示処理)を実行して(S180
2)、一連の処理を終了する。
【0102】次に、図18に示した画面1表示処理、及
び画面1表示処理の詳細な動作について説明する。図1
9は、画面1表示処理(ステップS1801)の詳細を
示すフローチャートであり、始めに画面1表示処理につ
いて説明する。
【0103】まず、フラグDFの値が0か否か判断する
(S1901)。フラグDFの値が0ではないと判断す
ると、ここで一連の処理が終了し、逆にフラグDFの値
が0と判断すると、アドレスレジスタにVDP104の
転送先のアドレス、ROM102の表示画面1バックグ
ランド画面エリアのアドレス、及び転送バイト数の指定
を行い(S1902)、オブジェクトAの座標値x、y
を算出してRAM103内のオブジェクトA座標エリア
にストアする(S1903)。
【0104】RAM103へのストアが終了すると、次
に算出した座標値x、yが映像ジャンルが表示されてい
る所定の座標内であるか否か、即ち、オブジェクトAが
映像ジャンルに重なっているか否か判断する(S190
4)。座標値x、yが所定の座標内であると判断する
と、フラグDFに1をセットして(S1905)、一連
の処理を終了し、逆に座標値x、yが所定の座標内では
ないと判断すると、ここで一連の処理が終了する。
【0105】フラグDFの値が1にセットされなかった
ときは、この処理の終了後、ステップS1902におい
て指定された値を用いてDMAC101aによるデータ
転送が実行される。また、RAM103にストアされた
座標データ(座標値x、y)もマイコン101を介して
VDP104に転送される。
【0106】図20は、画面2表示処理(ステップS1
801)の詳細を示すフローチャートである。まず、フ
ラグDFの値が1か否か判断し(S2001)、フラグ
DFの値が1ではないと判断すると、ここで一連の処理
が終了し、逆にフラグDFの値が1と判断すると、アド
レスレジスタにVDP104の転送先のアドレス、RO
M102の表示画面2バックグランド画面エリアのアド
レス、及び転送バイト数の指定を行う(S2002)。
【0107】ステップS2002の処理による指定が終
了すると、選択している選択欄を示す座標値Hを算出
し、算出した座標値Hとそれに対応するルックアップテ
ーブルのアドレスを示すデータをRAM103にストア
する(S2003)。RAM103にストアされたこれ
らのデータは、DMAC101aによりVDP104に
転送されるが、転送された座標データ(座標値H)が前
回に転送されたデータと異なる場合、選択している選択
欄の表示が切り換わることになる。
【0108】RAM103へのストアが終了すると、次
にフラグSTFの値が0か否か判断し、フラグSTFの
値が0と判断すると、ROM102内のオブジェクトB
の座標データをRAM103内のオブジェクトB座標エ
リアにストアして(S2005)、一連の処理を終了す
る。これにより、オブジェクトBは、表示画面2におい
て予め設定された位置に表示されることになる。
【0109】ステップS2004において、フラグST
Fの値が0ではないと判断すると、次にフラグFINF
の値が1か否か判断する(S2006)。フラグFIN
Fの値が1と判断すると、ROM102からフラグCC
に対応した表示フィルインパターンデータを読み出し
(S2007)、読み出したデータからオブジェクトB
を構成する各オブジェクトの座標データを算出し、この
算出した座標データをRAM103のオブジェクトB座
標エリアのアドレスAD2からストアして(S200
8)、一連の処理を終了する。
【0110】ステップS2006において、フラグFI
NFの値が1ではないと判断すると、ROM102から
フラグCCに対応した表示パターンデータを読み出し
(S2009)、読み出したデータからオブジェクトB
を構成する各オブジェクトの座標データを算出し、この
算出した座標データをRAM103のオブジェクトB座
標エリアのアドレスAD4からストアして(S201
0)、一連の処理を終了する。
【0111】このように、画面2表示処理では、ステッ
プS2004においてフラグSTFの値が0ではないと
判断されると、RAM103に算出したオブジェクトB
の座標データがストアされる。RAM103にストアさ
れたこれらのデータは、DMAC101aによりVDP
104に転送され、VDP104は、転送されたデータ
を用いてオブジェクトBを構成する各オブジェクトを移
動させることにより踊りを模倣する。
【0112】次に、図11のステップS1105に示さ
れるリズム発音処理について説明する。リズム発音処理
は、自動伴奏するリズムを選択して発音させるための処
理である。図21は、リズム発音処理を示すフローチャ
ートである。
【0113】まず、フラグSTFの値が1か否か判断し
(S2101)、フラグSTFの値が1ではないと判断
すると、ここで一連の処理が終了し、逆にフラグSTF
の値が1と判断すると、次にフラグFINFの値が1か
否か判断する(S2102)。フラグFINFの値が1
と判断すると、既にRAM103のアドレスAD1から
ストアされているリズム伴奏フィルインパターンデータ
を読み出し(S2103)、読み出したこのデータを音
源回路109に送出し、発音させるようにオンを指示し
て(S2104)、一連の処理を終了する。
【0114】ステップS2102において、フラグFI
NFの値が1ではないと判断すると、既にRAM103
のアドレスAD3からストアされているリズム伴奏パタ
ーンデータを読み出し(S2105)、読み出したこの
データを音源回路109に送出し、発音させるようにオ
ンを指示して(S2106)、一連の処理を終了する。
【0115】このように、リズム発音処理により、RA
M103にストアされたデータが選択して読み出され、
音源回路109に送出される。これにより、自動伴奏が
切り換わることになる。
【0116】次に、タイマインタラプト処理につき説明
する。タイマインタラプト処理は、図11の動作フロー
チャートの処理に対して一定時間毎に発生する割込みに
よって起動される。この場合、図11の動作フローチャ
ートの処理は、割込みが発生した時点で中断し、タイマ
インタラプト処理に制御が移る。タイマインタラプト処
理が終了すると、図11の動作フローチャートの処理の
実行が中断時点から再開する。
【0117】タイマインタラプト処理は多数あるが、こ
こでは、RAM103にストアされたデータの読み出し
に係わる処理であるデータ読出処理、ROM102から
VDP104へのデータ転送に係わる処理であるデータ
転送処理について説明する。
【0118】まず、図22は,データ読出処理を示すフ
ローチャートである。始めに、フラグSTFの値が1か
否か、即ち、表示画面2が表示されている状態で決定キ
ー210が押下されたか否か判断する(S2201)。
フラグSTFの値が1ではないと判断すると、ここで一
連の処理が終了し、逆にフラグSTFの値が1と判断す
ると、次にフラグFINFの値が1か否か判断する(S
2202)。
【0119】フラグFINFの値が1と判断すると、R
AM103から読み出すリズム伴奏フィルインパターン
データ、及び表示フィルインパターンデータのアドレス
をインクリメントする(S2203、S2204)。ア
ドレスをインクリメントすると、次にインクリメントし
たリズム伴奏フィルインパターンデータを読み出すアド
レスが、そのデータがストアされている最後のアドレス
であるか否か判断する。最後のアドレスではないと判断
すると、ここで一連の処理が終了し、逆に最後のアドレ
スと判断すると、フラグFINFの値を0にセットし
(S2206)、一連の処理を終了する。
【0120】ステップS2206においてフラグFIN
Fの値を0にセットすることによって、リズム伴奏フィ
ルインパターンによる自動伴奏、及び表示フィルインパ
ターンによるオブジェクトBのダンスが終了することに
なる。
【0121】ステップS2202において、フラグFI
NFの値が1ではないと判断すると、RAM103から
読み出すリズム伴奏パターンデータ、及び表示パターン
データのアドレスをインクリメントする(S2207、
S2208)。アドレスをインクリメントすると、次に
インクリメントしたリズム伴奏パターンデータを読み出
すアドレスが、そのデータがストアされている最後のア
ドレスであるか否か判断する(S2209)。
【0122】最後のアドレスではないと判断すると、こ
こで一連の処理が終了し、逆に最後のアドレスと判断す
ると、リズム伴奏パターンデータ、及び表示パターンデ
ータを読み出すアドレスを、これらのデータがストアさ
れている最初のアドレス(開始アドレス)の値をセット
して(S2210)、一連の処理を終了する。
【0123】このように、ステップS2210において
開始アドレスをアドレスレジスタにセットすることによ
って、リズム伴奏パターンによる自動伴奏が繰り返し行
われる。また、自動伴奏用のデータと映像出力用のデー
タがストアされているアドレス長を一致させることによ
り、処理を簡素化している。
【0124】次に、データ転送処理について説明する。
図23〜図25は、データ転送処理を示すフローチャー
トである。このデータ転送処理は、VBLANK信号
(図8参照)のレベルが”L”となった時点で、タイマ
インタラプト処理として実行される。
【0125】まず、電源スイッチ201がオンされた直
後か否か判断する(S2301)。電源スイッチ201
がオンされた直後と判断すると、次にアドレスレジスタ
にVDP104の画面1表示用データの転送先のアドレ
ス値、ROM102の画面1バックグランド画面エリア
の先頭アドレス値、転送バイト数の値をセットし(S2
302)、DMAC101aによるデータ転送を実行す
る(S2303)。
【0126】データ転送が終了すると、今度はオブジェ
クトAの表示用データの転送に関する値を同様にアドレ
スレジスタにセットし(S2304)、DMAC101
aによるデータ転送を実行する(S2305)。オブジ
ェクトAの表示用データの転送が終了すると、次にフラ
グDFの値が0、かつフラグFDFの値が1であるか否
か判断する(S2306)。ここで、フラグFDFは、
前回のデータ転送処理を実行したときのフラグDFの値
を示すものである。また、ステップS2301におい
て、電源スイッチ201がオンされた直後ではないと判
断すると、次にステップS2306の処理が実行され
る。
【0127】ステップS2306において、フラグDF
の値が0、かつフラグFDFの値が1であると判断する
と、ステップS2302の処理と同様に、アドレスレジ
スタにVDP104の画面1表示用データの転送先のア
ドレス値、ROM102の画面1バックグランド画面エ
リアの先頭アドレス値、転送バイト数の各値をセットし
(S2307)、DMAC101aによるデータ転送を
実行する(S2308)。ここで、フラグDFの値が
0、かつフラグFDFの値が1であると判断されたとき
は、表示画面2から表示画面1に表示を切り換える場合
である。
【0128】ステップS2308のデータ転送が終了す
ると、次にフラグDFの値が0か否か判断する(S23
09)。フラグDFの値が0と判断すると、ステップS
2304の処理と同様に、オブジェクトAの表示用デー
タの転送に関する値をアドレスレジスタにセットし(S
2310)、DMAC101aによるデータ転送を実行
する(S2311)。オブジェクトAの表示用データの
転送が終了すると、次にフラグFDFにフラグDFの値
をセットし(S2312)、一連の処理を終了する。
【0129】ステップS2306において、フラグDF
の値が0ではないと判断、或いはフラグFDFの値が1
ではないと判断すると、次にフラグDFの値が1、か
つ、フラグFDFの値が0であるか否か判断する(S2
313)。フラグDFの値が1ではないと判断、或いは
フラグFDFの値が0ではないと判断すると、次にステ
ップS2309の処理を実行する。
【0130】フラグDFの値が1、かつ、フラグFDF
の値が0と判断すると、次に、アドレスレジスタにVD
P104の画面2表示用データの転送先のアドレス、R
OM102の画面2バックグランド画面エリアの先頭ア
ドレス、転送バイト数の各値をセットし(S231
4)、DMAC101aによるデータ転送を実行する
(S2315)。
【0131】データ転送が終了すると、今度はオブジェ
クトBの表示用データの転送に関する各値を同様にアド
レスレジスタにセットし(S2316)、DMAC10
1aによるデータ転送を実行する(S2317)。オブ
ジェクトBの表示用データの転送が終了すると、次にス
テップS2309の処理を実行する。
【0132】ステップS2309において、フラグDF
の値が0ではないと判断すると、次にアドレスレジスタ
にVDP104の表示画面2の色表示用データの転送先
(カラールックアップテーブルエリア)のアドレス、R
AM103の表示画面2の色表示用データがストアされ
ているエリア(カラールックアップテーブルアドレスエ
リア)の先頭アドレス、転送バイト数の各値をセットし
(S2318)、DMAC101aによるデータ転送を
実行する(S2319)。
【0133】ステップS2319の処理によるデータ転
送が終了すると、再びアドレスレジスタに対し、VDP
104における座標値Hを含む表示画面2の表示切り換
え用のデータの転送先アドレス、これらのデータがスト
アされているオブジェクトB座標エリアのRAM103
のアドレス、転送バイト数の各値をセットする(S23
20)。アドレスレジスタに各値のセットが終了する
と、DMAC101aによるデータ転送を実行し(S2
321)、次にステップS2312の処理を実行して、
一連の処理を終了する。
【0134】前述したように、データ転送処理は、VB
LANK信号のレベルが”L”となった時点で実行され
る。このデータ転送処理が実行されることによって、表
示画面1から表示画面2への表示の切り換え、オブジェ
クトA及びBの動作、表示画面2におけるリズム選択欄
群501の表示切り換えを行うことができる。
【0135】なお、本実施例では、例えば表示画面2を
表示させる際において、表示画面2の表示用データ(R
OM102の画面2バックグランド画面エリアに記憶さ
れているデータ)と、オブジェクトBの表示用データを
VDP104に転送し、VDP104によりこの2つを
合成させて表示画面2を表示しているが、これは、静止
画面を切り換えて表示させることによりオブジェクトB
を動作させる場合、ROM102に記憶させるデータ量
が膨大となり、また、データ転送における負担も大きい
ためである。この画面を合成する方式を用いることによ
り、少ないデータ量で多くの種類の踊りをオブジェクト
に踊らせることができる。
【0136】また、本実施例では、自動伴奏にあわせて
オブジェクトを動作させているが、自動伴奏と切り離し
てオブジェクトだけを動作させるようにしても良い。こ
の場合においても所望の視覚的実感を体験することがで
きるが、本実施例のように複数の映像ジャンル(表示用
のパターンを含む)を備え、また、演奏者がオブジェク
トの動作するリズム、テンポ等を設定できるようにする
ことが望ましい。
【0137】また、演奏者の押鍵に対応させてオブジェ
クトを動作させるようにしても良い。この場合において
も、複数のオブジェクトの動作パターンを備えて選択で
きるようにし、演奏者がオブジェクトの動作するリズ
ム、テンポ等を設定できるようにすることが望ましい。
【0138】また、自動伴奏にあわせてオブジェクトを
動作させるか否か演奏者が指定できるようにしても良
い。また、例えば、リズム伴奏パターンからリズム伴奏
フィルインパターンに自動伴奏が切り換わると、表示す
るオブジェクトを追加して動作させるようにしても良
い。
【0139】また、動作させるオブジェクトとしては、
生物だけに限らず、例えば、海の映像を出力させた場
合、船、雲、波といったオブジェクトを動作させても良
く、表示する映像に応じて動作させるオブジェクトを選
べば良い。また、本実施例では、オブジェクトBにライ
トをあててダンスさせているが、この方法は動作するオ
ブジェクトを視覚的に強調させるうえで効果的である。
このため、このような方法も映像ジャンル等の表示する
画面に応じて適切に組み合わせて用いることにより、よ
り効果を高めることができる。
【0140】また、曲には、複数の曲から構成されるメ
ドレーと呼ばれるものがある。このようなメドレーを自
動伴奏させる場合、自動伴奏に対応させて映像の種類
(例えば、映像ジャンル)を切り換えるようにしても良
い。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、出力される映像上のオ
ブジェクトを動作させるため、演奏者が所望する視覚的
実感を体験することができ、得られる満足感を向上でき
る。
【0142】また、本発明によれば、オブジェクトを自
動伴奏に対応させて動作させ、更に鍵盤等の演奏操作子
の操作により切り換える自動伴奏に対応させてオブジェ
クトの動作も切り換えるため、オブジェクトの動作に関
する操作等が簡易化し、演奏者が所望する映像を容易に
得ることができ、演奏者が得られる満足感をさらに向上
させることができる。
【0143】更に加えて、オブジェクトの動作を自動伴
奏のリズムやテンポといった特性に同期させるため、こ
れらの間の特性の違いやずれを認識することからくる違
和感を回避でき、演奏者の満足感をさらに向上できる。
【0144】また、動作させるオブジェクトとして人間
や動物といった生物を用いたため、演奏者が動作するオ
ブジェクトに感情移入し易くなり、演奏者が容易に満足
感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による電子楽器の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施例による電子楽器の外観を示す説明図で
ある。
【図3】本実施例による電子楽器の利用方法を示す説明
図である。
【図4】本実施例による表示画面1(メニュー画面)を
示す説明図である。
【図5】本実施例による表示画面2(ディスコ)を示す
説明図である。
【図6】本実施例による表示画面3(野外音楽堂)を示
す説明図である。
【図7】本実施例によるオブジェクトCの構成を示す説
明図である。
【図8】NTSC方式による信号の出力例を示す説明図
である。
【図9】本実施例においてROM内に格納されたデータ
を示す説明図(マップ)である。
【図10】本実施例においてRAM内に格納されたデー
タを示す説明図(マップ)である。
【図11】本実施例による全体処理を示すフローチャー
トである。
【図12】本実施例によるスイッチ処理における全体処
理を示すフローチャートである。
【図13】本実施例によるカーソルキー処理(その1)
を示すフローチャートである。
【図14】本実施例によるカーソルキー処理(その2)
を示すフローチャートである。
【図15】本実施例による決定キー処理を示すフローチ
ャートである。
【図16】本実施例による取消キー処理を示すフローチ
ャートである。
【図17】本実施例による鍵処理を示すフローチャート
である。
【図18】本実施例による表示処理の概略を示すフロー
チャートである。
【図19】本実施例による画面1表示処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図20】本実施例による画面2表示処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図21】本実施例によるリズム発音処理を示すフロー
チャートである。
【図22】本実施例によるデータ読出処理(タイマイン
タラプト処理)を示すフローチャートである。
【図23】本実施例によるデータ転送処理(タイマイン
タラプト処理)を示すフローチャート(その1)であ
る。
【図24】本実施例によるデータ転送処理(タイマイン
タラプト処理)を示すフローチャート(その2)であ
る。
【図25】本実施例によるデータ転送処理(タイマイン
タラプト処理)を示すフローチャート(その3)であ
る。
【符号の説明】
100 電子楽器 101 マイコン 101a DMAC 102 ROM 103 RAM 104 VDP 105 NTSCエンコーダー 106 VRAM 107 鍵盤装置 108 操作スイッチ群 109 音源回路 110 パワーアンプ 111 スピーカー 209 十字カーソルキー 209a 上キー 209b 下キー 209c 右キー 209d 左キー 210 決定キー 211 取消キー 212 オーディオ出力端子 213 ビデオ出力端子 300 テレビ 301 CRT画面 302、303 コード 501 リズム選択欄群 A、B、C オブジェクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏者により操作される演奏操作子と、 該演奏操作子の操作に対応する演奏情報を発生する演奏
    情報発生手段と、 表示されるべきオブジェクト画像を動作させるための映
    像制御情報を記憶する映像制御情報手段と、 該映像制御情報記憶手段に記憶された映像制御情報を読
    み出し、読み出された映像制御情報に対応して動作する
    オブジェクト画像を表示させるための映像信号を出力す
    る映像出力手段と、 を有することを特徴とする映像出力機能付電子楽器。
  2. 【請求項2】 演奏者により操作された演奏操作子に対
    応する演奏情報を発生する演奏情報発生手段と、 自動伴奏用の楽音情報を記憶する楽音情報記憶手段と、 該楽音情報記憶手段に記憶された楽音情報を読み出して
    自動伴奏を実行する自動伴奏実行手段と、 映像を表示する映像表示手段と、 該映像表示手段の画面上に表示されるオブジェクト画像
    を動作させるための映像制御情報を記憶する映像制御情
    報記憶手段と、 前記映像制御情報記憶手段に記憶された映像制御情報を
    読み出し、該映像制御情報に対応するオブジェクト画像
    を前記映像表示手段に表示させる映像表示制御手段と、 モードを設定するためのモード設定手段と、 前記モード設定手段により設定されたモード及び前記演
    奏情報発生手段が発生した演奏情報に応じて、前記自動
    伴奏実行手段及び前記映像表示制御手段の動作を制御す
    る制御手段と、 を有することを特徴とする映像出力機能付電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記モード設定手段は、前記映像表示手
    段にモード設定用の映像を表示させ、該映像中の所定の
    領域を演奏者に選択させることにより、前記モードを設
    定する、 ことを特徴とする請求項2に記載の映像出力機能付電子
    楽器。
  4. 【請求項4】 前記楽音情報記憶手段及び前記映像制御
    情報記憶手段は、それぞれ、複数の楽音情報及び複数の
    映像制御情報を記憶し、 前記制御手段は、前記演奏情報発生手段が発生した演奏
    情報に応じて、前記自動伴奏実行手段及び前記映像表示
    制御手段が読み出す前記楽音情報及び前記映像制御情報
    を切り換える、 ことを特徴とする請求項2に記載の映像出力機能付電子
    楽器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記自動伴奏実行手段
    により実行される自動伴奏のリズム及びテンポに、前記
    映像表示手段に出力されるオブジェクト画像の動作を同
    期させる、 ことを特徴とする請求項2に記載の映像出力機能付電子
    楽器。
JP6119941A 1994-06-01 1994-06-01 映像出力機能付電子楽器 Abandoned JPH07325568A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998053443A1 (fr) * 1997-05-19 1998-11-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mode d'affichage graphique, procede de reproduction synchronisee, et dispositif de reproduction audiovisuelle synchronisee
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