JP2006287878A - 携帯電話端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のスピーカ又はヘッドフォンでの音の再生を、頭部伝達関数に基づいて再現し、三次元仮想音響効果を付与・加工・編集可能な携帯電話端末を提供する。
【解決手段】携帯電話端末14は、オーディオ信号入力部1と、再生モードを選択する操作部11と、オーディオ信号に三次元音像定位及び音像移動情報を付与する三次元音像情報付与部9と、音像定位・音像移動情報、音像移動の繰り返し回数、繰り返し回数に基づく分割した時間情報及びプリセットパターンの音像定位位置情報等を受け、頭部伝達関数に基づいて三次元仮想音響を生成する三次元音像生成信号処理部2と、音を再生する再生部12と、音像情報などの設定及び選択事項を表示する表示部10と、一連の動作を制御する制御部3とを備え、三次元仮想音響空間を実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のスピーカ又はヘッドフォンでの音の再生を、頭部伝達関数に基づいて再現して三次元仮想音響効果を付与する携帯電話端末に関する。
従来、ステレオ装置などでは、多様な音像定位を可能とし、さまざまなパンニング効果を付与する、音響効果付与装置が知られている(例えば、特許文献1、[0004]参照)。
また、ゲームなどの仮想三次元空間内でプレイヤーが、任意に音源を操作して、音源からの音波の反射や音質の変化を基に、視覚によらないでゲームを楽しむことができるようになっているものも実現されている(例えば、特許文献2、[0089]、[0090]参照)。
一方、携帯電話端末においても三次元仮想音響空間を再現することが可能であり、この種の携帯電話端末のオーディオ信号再生手段としては、1つのスピーカからモノラル信号としての再生手段や、2つのスピーカからステレオ信号としての再生手段を備えている。
図6は従来の三次元仮想音響効果を有する携帯電話端末のブロック図である。
図6を参照して、従来の三次元仮想音響効果を有する携帯電話端末100では、二つのスピーカからステレオ信号としてオーディオ信号を再生する際に、入力部101が備える音像情報バンクメモリ内の入力オーディオ信号自体に予め付随している三次元音像定位情報又は三次元音像移動情報を制御部103で認識し、三次元信号処理部102にて音像再生処理をするように制御している。
なお、図6中、104はデジタル信号をアナログ信号に変換する変換器を、105及び106は増幅器を、107はステレオの要素であるLの音を出力するスピーカを、108はステレオの要素であるRの音を出力するスピーカを、それぞれ示す。
このようにして、三次元仮想音響効果を有する携帯電話端末では、携帯電話端末再生音を聴取するユーザを中心とする仮想音像空間上での三次元音像定位再生又は三次元音像移動再生を実現することができる。
特許第3334808号公報 特開平11ー272156号公報
しかしながら、従来の三次元仮想音響効果を有する携帯電話端末では、ユーザ自身が録音した音、通話音声及び留守録音声等の予め三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報を備えていないオーディオ信号に対して、ユーザが自由に三次元音像定位及び三次元音像移動をさせることができない。
このような三次元仮想音響効果を有する携帯電話端末では、携帯電話端末プリセットのオーディオコンテンツ及びコンテンツプロバイダ等が作成したオーディオコンテンツ等のうち、製作者が予め三次元音響効果を意図して作成したコンテンツのみが三次元音響効果の対象であり、一般の携帯電話端末ユーザ自身が所有する携帯電話端末自体を利用して、そのような三次元オーディオコンテンツを作成することが困難であった。
従来の方法で作成されたオーディオコンテンツでは、同じコンテンツを誰もが利用できるという利便性を備える一方で、ユーザ独自のオリジナル性を表現することが困難であった。
また、近年のカメラ付き携帯電話の普及もあって、携帯電話で使用者自身が撮影した画像(静止画・動画)にユーザが編集や加工を加え、容易にオリジナル性のあるコンテンツ作成が可能であり、ユーザ自身のオリジナル性の表現や娯楽性を満足させる優れた機能が備わっている。
その一方で、使用者自身が録音したオーディオコンテンツにユーザ自身が編集・加工するような機能は備わっていないため、画像(静止画・動画)に比べると、オリジナル性のあるオーディオコンテンツの作成が困難であり、また、娯楽・嗜好的な観点における付加価値機能としても、改善の余地がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ユーザ自身が録音した音、自作の着信メロディ、通話音声及び留守録音声などの、予め三次元音像定位情報、三次元音像移動情報を備えていないオーディオ信号に対して、三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報といった三次元仮想音響効果を付与、加工及び編集することのできる携帯電話端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の携帯電話端末は、ステレオ再生可能な携帯電話において、オーディオ信号に三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報のいずれか、或いは両方を付与して三次元仮想音響を生成する手段を備えた構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、例えばユーザ自身が録音した音、自作した着信メロディ、通話音声、留守録音声などの予め三次元音像定位情報や三次元音像移動情報を備えていないオーディオ信号に対して、三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報といった三次元音響効果を付与することにより、三次元仮想音響空間を実現できる。
したがって、本発明の携帯電話端末では、よりオリジナル性の高いオーディオ信号の利用を可能にし、距離感、臨場感及び移動感のある三次元音響空間を表現することができるようになる。
また本発明の携帯電話端末は、音像情報が付与される三次元仮想音響を生成する手段が、オーディオ信号に対して付与された三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報のいずれか、或いは両方に基づいた信号処理を施す三次元音像生成信号処理部である構成に加え、三次元音響効果処理を施す対象となるオーディオ信号の入力部と、オーディオ信号に付与する三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報のいずれか、或いは両方を指定する操作部と、三次元仮想音響効果を施されたオーディオ信号を再生するための再生部と、一連の動作を制御するための制御部とを備える構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、操作性よく三次元仮想音響空間を実現することができる。
さらに本発明の携帯電話端末は、三次元仮想音響を生成する手段が、頭部伝達関数に基づいて三次元空間化された音を生成するHRTFフィルターを備えている構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、HRTFフィルターに指令して、三次元空間化された音を再現することができる。
本発明の携帯電話端末は、三次元仮想音響を生成する手段が、一音源のオーディオ信号に対して頭部伝達関数を再現する左右二つのHRTFフィルターを備えた構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、左右の耳の伝達特性を備えた頭部伝達関数を再現して、頭部伝達関数に応じた自然な音像定位を再現することができる。
本発明の携帯電話端末は、三次元仮想音響を生成する手段が、音像の方位と高さと距離とを指令する係数コントローラを備えた構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、HRTFフィルターに方位と高さと距離とを指定するだけで、三次元空間化された音を再現することができる。
本発明の携帯電話端末は、三次元仮想音響を生成する手段が、音像の距離に基づいた残響音を生成する手段を備えた構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、残響音により臨場感あふれる三次元音響空間を実現できる。
さらに、本発明の携帯電話端末は、操作部が予めプリセットされた定位パターン、パニング(移動)パターンを選択することにより音像情報を指定可能とする構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、音像情報を操作性よく指定できる。
また、本発明の携帯電話端末は、操作部が、三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報として予めプリセットされた定位パターン及びパニングパターンに、具体的な定位場所、定位時間、パニング始点の定位場所、パニング終点の定位場所、パニング速度及びパニング時間のパラメータを指定可能とする構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、嗜好性のある音響空間が実現可能になる。
さらに、本発明の携帯電話端末は、操作部により、リアルタイムに指定された音像定位情報に基づいて、三次元音像定位及び三次元音像移動を可能にした構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、例えば携帯電話端末の十字キーなどの方向指示により、任意に音像を動かすことができる。
また、本発明の携帯電話端末は、操作部により、リアルタイムに指定された音像定位情報に基づいた三次元音像移動を可能とし、パニング速度及びパニング時間のパラメータを指定可能とした構成を有している。
このような構成により、本発明の携帯電話端末では、リアルタイムでパニングができるので、娯楽性及び嗜好性が高まる。
本発明の携帯電話端末では、例えば、ユーザ自身が録音した音、自作の着信メロディ、通話音声及び留守録音声などの、予め三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報を備えていないオーディオ信号に対して、任意に、頭部伝達関数に基づいて三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報といった三次元仮想音響効果を付与、加工及び編集することができるという効果を有する。
以下、図1から図5に基づき、実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて本発明による携帯電話端末の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は実施の形態1にかかる携帯電話端末のブロック図である。
図1を参照して、実施の形態1にかかる携帯電話端末14は、音源の三次元音像処理をする対象のオーディオ信号入力部1と、スピーカモード及びヘッドホンモードのいずれかである再生モードを選択する操作部11と、オーディオ信号に三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報のいずれか、或いは両方を付与する三次元音像情報付与部9と、音像定位及び音像移動情報のいずれか、或いは両方、音像移動の繰り返し回数、繰り返し回数に基づく分割した時間情報及びプリセットパターンの音像定位位置情報等を受け、頭部伝達関数に基づいて三次元仮想音響を生成する三次元音像生成信号処理部2と、音を再生する再生部12と、音像情報などの設定及び選択事項を表示する表示部10と、一連の動作を制御する制御部3とを備える。
再生部12は、三次元音像生成信号処理部2から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する変換器4と、変換器から出力されたステレオの要素であるLの音のアナログ信号を増幅する増幅器5と、ステレオの要素であるRの音のアナログ信号を増幅する増幅器6と、Lの音を出力するスピーカ7と、Rの音を出力するスピーカ8とを備えている。
図2は実施の形態1の携帯電話端末で音源が一つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成を示すブロック図であり、スピーカモードの場合である。
図3は実施の形態1の携帯電話端末で音源が三つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成を示すブロック図であり、スピーカモードの場合である。
図2を参照して、スピーカモードにおいて、三次元音像生成信号処理部20aは、頭部伝達関数に基づいて三次元空間化されたLの音を生成するHRTFフィルター21と、頭部伝達関数に基づいて三次元空間化されたRの音を生成するHRTFフィルター22とを備える。
つまり、一つの音源に対して左右二つのHRTFフィルターで三次元音像処理をするものである。
さらに、三次元音像生成信号処理部20aは、これらのHRTFフィルターに方位と高さと距離とを指令する係数コントローラ23と、方位と高さと距離との定位位置情報にアドレスが付与されて格納された係数メモリ24とを有する。
さらに、三次元音像生成信号処理部20aは、三次元空間化されたLの音のデジタル信号を一方のD/A変換器へ出力し、三次元空間化されたRの音のデジタル信号を他方のD/A変換器へ出力するようになっている。
このような三次元音像生成信号処理部20aでは、制御部3に指令された定位位置情報に基づいて係数コントローラ23が計数メモリ24から係数データを読み出して、それぞれのHRTFフィルター21、22に指令を出し、それぞれのHRTFフィルターは指令された方位と高さと距離とで三次元空間化された音をそれぞれ生成する。
図3に示すように音源が複数の場合には、三次元音像生成信号処理部20aは、それぞれの音源のオーディオ信号に対して、第1の音源に対する左右のHRTFフィルター31、32と、第2の音源のオーディオ信号に対する左右のHRTFフィルター33、34と、第3の音源のオーディオ信号に対する左右のHRTFフィルター35、36とを備えている。
さらに、三次元音像生成信号処理部20aには、各HRTFフィルターに対応してゲイン調整部39、40、41、42、43、44が設けられており、各HRTFフィルターで処理されたLの音を加算する加算部45、47と、Rの音を加算する加算部46、48とが設けられている。
なお、図3中、37は係数コントローラ、38は係数メモリを示す。
このように三次元音像生成信号処理部20aで三次元空間化され、かつ、加算されたLの音のデジタル信号は一方のD/A変換器へ出力される。
また、三次元音像生成信号処理部20aで三次元空間化され、かつ、加算されたRの音のデジタル信号は、他方のD/A変換器へ出力される。
次にヘッドホン再生モードの場合について説明する。
ヘッドホンで音を聴くと、一般的にその音像は、頭部伝達関数の影響を受けていないため、頭の内部に定位してしまう。
したがって、ヘッドホンで音を再生する際には、頭部伝達関数を正確に再現するために一つの音源に対して左右のHRTFフィルターで三次元空間化した音を生成するとともに、音源との距離に基づいた残響音を生成し、これらの音を合成して臨場感あふれる三次元仮想音響空間を実現する。
図4は、実施の形態1の携帯電話端末で、音源が一つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成を示すブロック図であり、ヘッドホン再生モードの場合である。
図4を参照して、ヘッドホン再生モードにおいて、三次元音像生成信号処理部20bは、入力部から入力されたオーディオ信号で三次元空間化した音を生成する左右のHRTFフィルター21、22と、これらの各HRTFフィルターに対応したゲイン調整部26、27及び加算部16、17と、係数コントローラ23と、係数メモリ24と、定位位置情報のうち音像距離情報の距離パラメータに基づいて入力部からのオーディオ信号に対する付加残響音の生成を行う付加残響生成部25と、この付加残響生成部25に対応したゲイン調整部28とを備えており、三次元空間化したL及びRの音に残響音を加算するようになっている。
図5は実施の形態1の携帯電話端末で音源が三つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成図を示すブロック図であり、ヘッドホン再生モードの場合を示す図である。
図5に示した構成は、音源の数が異なるだけで図4の構成と同様であり、後述するリアルタイム機能を付加することができる。
次に、実施の形態1の携帯電話端末の動作について説明する。
ユーザは、携帯電話端末の表示部と操作部とにより、まず三次元音像定位情報、三次元音像移動情報を付与するための音源(オーディオ信号)と再生モード(スピーカモード又は ヘッドフォンモード)を選択する。
複数音源に別々の三次元仮想音響効果を付与して、1つの音源として再生したい場合には、選択音源(オーディオ信号)ごとに以下の動作を繰り返すことになる。
次に、選択した音源を三次元仮想空間上、どこに定位させるのか、あるいはどのように移動させるのかを、予めプリセットされたパターンの中から選択する。
そして、音像を移動させる際には、その移動の繰り返し回数を選択する。音像定位位置、音像移動パターン、および繰り返し回数の選択を受けた携帯電話端末は、選択されている音源のトータル時間に対して音像定位位置数で分割した時間情報を算出し、プリセットパターンとしての定位位置情報とあわせて三次元音像生成信号処理部に情報を渡す。
三次元音像生成信号処理部は、受け渡された時間情報、定位位置情報に基づいて、選択された再生モードにおけるHRTFフィルタの係数パラメータから、入力オーディオ信号に対して、順次、定位/パニング処理、を実施していく。
ヘッドフォン再生モードの場合には、定位位置情報のうち距離パラメータに基づいて、入力オーディオ信号に対する付加残響音の生成を行い、三次元処理を施した信号と加算する。
以上の手段を用いて、たとえば、仮想空間上で円を描く動きをプリセットパターンから選択する場合、繰り返し回数を1回と選択する場合には、音源再生の最初から最後までの時間をかけて円を描くように音像を動かす。
繰り返し回数をn回と選択する場合には、音源再生の最初から最後までの時間をかけて円周上をn周くるくると回るような音像移動を行う。
ユーザが容易にオーディオ信号に対して三次元設定できることを目的としているので、詳細な定位情報の入力は求めないようにしても良い。
ユーザは、実際に三次元効果の得られやすい、また音量的にも問題とならないような定位/パニング情報を携帯電話端末に予めプリセットされたパターンから選んで、好きなものを選択する。
上記の方法により三次元情報を付与した三次元オーディオ信号を保存しておけば、次回以降、一度設定した三次元オーディオ信号を何度でも呼び出して繰り返し再生がすることも可能になる。
次に実施の形態2について説明する。
実施の形態1における表示部と操作部とにおいては、ユーザが、まず三次元音像定位情報、三次元音像移動情報を付与するための音源(オーディオ信号)と再生モード(スピーカモード又はヘッドフォンモード)を選択する。
そして、その音源を三次元仮想音像空間のどの位置に定位させるのか、あるいはどのように移動させるのかを、予めプリセットされたパターンの中から選択するという操作をするが、実施の形態2ではこれらに加え、次の機能を有するものである。
実施の形態2の携帯電話端末における操作部は、表示部で表示しながら、音像移動のパターンをユーザが選択する際に、移動速度を、たとえば「超速/速/普通/遅/超遅」と指定し、さらに、くりかえしの「有/無」といったことを選択可能にしている。
このような実施の形態2の携帯電話端末では、音像定位、音像移動パターン及び音像移動速度の選択及び指令を行うことができ、定位情報と時間情報を三次元音像生成信号処理部に情報を渡すことにより、音像移動パターン及び音像移動速度に基づいた三次元仮想音響空間を実現することができる。
次に実施の形態3について説明する。
以上説明した実施の形態1及び実施の形態2は、プリセットで三次元仮想音響空間を実現していたが、この実施の形態3では、リアルタイムで三次元仮想音響空間を実現するものである。
リアルタイムで三次元仮想音響空間を実現する場合の構成は、図1から図5に示した構成と同様であるが、後述する機能が追加されている。
実施の形態3の携帯電話端末は、任意に音像を動かす手段を備えており、携帯電話端末の十字キー等の方向指示により鳴動中の音像を任意に動かすことができるようになっている。
このような実施の形態3では、ユーザが、携帯電話端末の表示部において、まず三次元音像定位情報、三次元音像移動情報を付与するための音源(オーディオ信号)と再生モード(スピーカモード又は ヘッドフォンモード)を選択する。
そして、選択した音源(オーディオ信号)を選択した再生モードにて再生を開始する。
再生開始後、例えば携帯電話端末の十字キー等の方向指示により、鳴動中の音像を任意に動かす。
次に、実施の形態3における任意に音像を動かす手段について説明する。
再生開始時に音像は、仮想音像空間のユーザ正面に定位するように予め定位情報を付与しておく。
ユーザが例えば右側に方向指示を行えば、一定時間ごとのキースキャンにより、方向を一定時間ごとに右側の定位位置情報を三次元音像生成信号処理部に渡す。
途中で上方向に方向指示を切り替える場合には、切り替わる定位点からさらに一定のキースキャン時間に連動して更新される新規定位位置情報を三次元音像生成信号処理部に与える。
このように、定位位置情報を一定時間ごとに更新し、三次元音像生成信号処理部に更新情報を継続的に渡す。
三次元音像生成信号処理部は、受け渡された時間情報、定位情報に基づいて、選択された再生モードの係数パラメータから、入力音源に対して、順次、定位/パニング処理を実施していく。
キースキャン及び三次元処理の一定時間間隔(処理周期)が短くなればなるほどスムーズな音像移動が可能になる。基本的には、ユーザがどの方向に指示を出すかわからないので、パニング処理は行わず、一定短時間ごとの定位位置更新により、音像移動を実施する。
しかしながら、ある程度先を見越した点までのパニング処理を実施し、途中で移動方向が変わった際に割り込み処理を実施することで方向転換し、新たなパニングによる音像移動に切り替えるというクロスフェードの手段により同機能を実現することも可能である。
このような手段を用いることにより、三次元処理による処理負荷低減に貢献することもできる。
以上説明した本発明による三次元音響効果付与手段は、ユーザ自身が容易に音像移動を可能にすることを目的としているので、ユーザ自身が容易に実現できる必要がある。
そのため、詳細な定位位置設定や詳細な移動速度設定を必ずしも実施しなくても良い。定位位置は先に述べたように仮想音像空間の聴取者正面を中心から始まり、移動距離限界を持たせた空間内での移動制約を設けておいてもよい。これは、必要以上に音量が小さくなってしまうことを避けるためである。
また、移動速度に関しても、例えば「超速/速/普通/遅/超遅」といったように感覚的にわかりやすい、いくつかの速度から選択できるような選択肢をもたせる。上記のようなリアルタイムの音像移動に際し、同時に動かすことのできる音像が1種類である場合には選択音源も1種類となる。
以上の方法により三次元音像情報を付与したオーディオ信号を保存しておくことで、次回以降、一度設定した三次元オーディオを何度でも呼び出して繰り返し再生がすることが可能になる。ちなみに、上述した携帯電話端末の十字キーは、10キー及び端末搭載のジョイスティック等で、方向指示が可能であるものなら、何でも良い。
このような実施の形態3の携帯電話端末は、三次元音像空間において音像をリアルタイムで移動させることができる。
本発明の携帯電話端末は、ユーザ自身が録音したオーディオ信号やプリセット又はダウンロードしたSE(効果音)コンテンツに対して、ユーザ自身が仮想音像空間でリアルタイムに音像の定位や音像の移動(パニング)を可能とする機能を備えることができる。
また、本発明の携帯電話端末は、複数の録音オーディオ信号又は複数チャンネルのオーディオ信号のそれぞれに三次元音像情報の設定を施し、三次元仮想音響空間を実現して同時に再生できる。
このような三次元仮想音響空間を実現する機能は、電話機能と直接は関係ないものの、娯楽性・嗜好性のある機能として付加価値を見出せる。
さらに、三次元音像情報を付与したオーディオ信号を保存しておけば、一度設定した三次元オーディオ信号を繰り返し再生をすることが可能となるため、ユーザは、オリジナル性の高いオーディオデータをいつでも再生することが可能となる。
ユーザにとっては今までにはない娯楽性・嗜好性のある機能が備わることになり、携帯電話端末としてもそのような機能を備えることで販売促進につなげることもできる。
上記の手段を備えることで可能となるであろう、より具体的な機能の例をいくつか挙げる。
ユーザ自身が仮想音像空間でリアルタイムに音像の定位や音像の移動(パニング)を可能とする機能を備えることだけでも、ユーザにとっては娯楽性・嗜好性を備える機能となる。
複数の録音オーディオ信号又は複数チャンネルから構成されるオーディオ信号のそれぞれに三次元音像情報の設定を施し、同時に再生できるような機能を有することで、ユーザ独自の三次元オーディオコンテンツを、例えば着信音や操作音として利用することができる。
また、例えば、通話録音を行う際、送話音声と受話音声を別々の音像として三次元音像情報を付与した録音を行えば、再生する際に、あたかも仮想音像空間上でそれぞれの位置情報を持ったような会話の再生が可能になる。
このような送受話音声の音像定位に加え、三次元音像情報を持ったBGMや背景音を加えることで、さらに豊かな臨場感を演出でき、オリジナル性を向上させることもできる。
さらに、携帯電話端末の付加機能としてのカラオケ録音の再生音に、自分の声と、予め音源データが持つハモリ声を別々の音像として定位させ、三次元音像情報を持った伴奏や効果音等と合わせて再生することで、豊かな臨場感を演出でき、オリジナル性を向上させることができる。
他にも例えば、語学学習発音確認機能において、オリジナル音声と録音した自分の発音を別々の音像として定位させ、仮想音像空間上で同時に再生させることにより、発音の違いを確認しやすくできる。
また、同様の手段によりものまね確認といった機能も実現できる。
以上のように、本発明にかかる携帯電話端末は、三次元仮想音響効果を付与する機能の可能性は様々であり、三次元仮想音響空間を実現する装置として極めて有用である。
実施の形態1にかかる携帯電話端末のブロック図である 実施の形態1の携帯電話端末で音源が一つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成を示すブロック図であり、スピーカモードの場合である。 実施の形態1の携帯電話端末で音源が三つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成を示すブロック図であり、スピーカモードの場合である。 実施の形態1の携帯電話端末で、音源が一つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成を示すブロック図であり、ヘッドホン再生モードの場合である。 実施の形態1の携帯電話端末で音源が三つの場合における三次元音像生成信号処理部の内部構成図を示すブロック図であり、ヘッドホン再生モードの場合を示す図である。 従来の三次元仮想音響効果を有する携帯電話端末のブロック図である。
符号の説明
1、101 入力部
2、102 三次元音像生成信号処理部
3、103 制御部
4、104 変換器
5、6、105、106 増幅器
7、8、107、108 スピーカ
9 三次元情報付与部
10 表示部
11 操作部
12 再生部
14、100 携帯電話端末
16、17、45、46、47、48、49、50 加算部
20a、20b、102 三次元音像生成信号処理部
21、22、31、32、33、34、35、36 HRTFフィルター
23、37 係数コントローラ
24、38 係数メモリ
25、51 付加残響生成部
26、27、28、37、39、40、41、42、43、44、52 ゲイン調整部

Claims (10)

  1. ステレオ再生可能な携帯電話において、
    オーディオ信号に三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報の少なくとも一方を付与して三次元仮想音響を生成する手段を備えた携帯電話端末。
  2. 請求項1に記載の携帯電話端末であって、
    前記音像情報が付与される前記三次元仮想音響を生成する手段が、
    三次元音響効果処理を施す対象となるオーディオ信号の入力部と、このオーディオ信号に付与する三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報のいずれか、或いは両方を指定する操作部と、三次元仮想音響効果を施されたオーディオ信号を再生するための再生部と、上記一連の動作を制御するための制御部とを備えた携帯電話端末。
  3. 前記三次元仮想音響を生成する手段が、頭部伝達関数に基づいて三次元空間化された音を生成するHRTFフィルターを備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯電話端末。
  4. 前記三次元仮想音響を生成する手段が、一音源のオーディオ信号に対して頭部伝達関数を再現する左右二つのHRTFフィルターを備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯電話端末。
  5. 前記三次元仮想音響を生成する手段が、音像の方位と高さと距離とを指令する係数コントローラを備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯電話端末。
  6. 前記三次元仮想音響を生成する手段が、音像の距離に基づいた残響音を生成する手段を備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯電話端末。
  7. 前記操作部が、予めプリセットされた定位パターン、パニングパターンを選択することにより音像情報を指定可能としたことを特徴とする、請求項2に記載の携帯電話端末。
  8. 前記操作部が、三次元音像定位情報及び三次元音像移動情報として予めプリセットされた定位パターン及びパニングパターンに、具体的な定位場所、定位時間、パニング始点の定位場所、パニング終点の定位場所、パニング速度及びパニング時間のパラメータを指定可能としたことを特徴とする、請求項2に記載の携帯電話端末。
  9. 前記操作部により、リアルタイムに指定された音像定位情報に基づいて、三次元音像定位及び三次元音像移動を可能にしたことを特徴とする、請求項2に記載の携帯電話端末。
  10. 前記操作部により、リアルタイムに指定された音像定位情報に基づいた三次元音像移動を可能とし、パニング速度及びパニング時間のパラメータを指定可能としたことを特徴とする、請求項2に記載の携帯電話端末。
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