JPH07325496A - 加熱定着ローラ装置 - Google Patents

加熱定着ローラ装置

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Publication number
JPH07325496A
JPH07325496A JP11912594A JP11912594A JPH07325496A JP H07325496 A JPH07325496 A JP H07325496A JP 11912594 A JP11912594 A JP 11912594A JP 11912594 A JP11912594 A JP 11912594A JP H07325496 A JPH07325496 A JP H07325496A
Authority
JP
Japan
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coil
drum
heating element
shaped heating
coil spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP11912594A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Fujimoto
守 藤本
Tatsuo Imafuku
達夫 今福
Hideki Miyazaki
英城 宮▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP11912594A priority Critical patent/JPH07325496A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発熱体の数を増やすことなく、各種用紙サイズ
に対応した加熱に関する制御を行うことが出来、しか
も、用紙サイズが変更された際、ウォームアップに必要
な時間が従来に比べてより一層短く出来る加熱定着ロー
ラ装置を提供する。 【構成】定着熱ローラ1は、トナー像を用紙に熱伝導に
より定着させるための円筒形状のローラであり、その表
面がシリコンゴムで覆われている。仮想線である中心軸
Xは、定着熱ローラ1の中心軸を表している。コイル状
発熱体2は、定着熱ローラ1の内部に、中心軸X方向に
伸縮可能に設けられた、定着熱ローラ1を加熱するため
のヒータである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー像を用紙に定着
させる加熱定着ローラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置におい
て、トナー像を用紙に定着させるために定着装置が用い
られている。
【0003】定着装置としては、定着ヒータを用いてロ
ーラ表面を加熱する熱ローラ定着方式がよく知られ、広
く用いられている。この熱ローラ定着方式による定着装
置では、内部に定着ヒータを備えた加熱定着ローラと、
用紙を加圧するためのプレス用ローラとが、互いに接し
て回転可能に配置されているものである。
【0004】加熱定着ローラの構成は、図5に示すよう
に、ドラム形状の定着ローラ101の内部に、加熱用の
主定着ヒータ105と、副定着ヒータ106を備えてい
る。
【0005】主定着ヒータ105は、B4サイズ用紙1
03の用紙幅に対応した主発熱部105aを、定着ロー
ラ101の中央部に有している。一方、副定着ヒータ1
06は、A3サイズ用紙102の用紙幅に対応し、且つ
主発熱部105aが既に配設されている領域を除く領
域、すなわち、主発熱部105aの両端部からA3サイ
ズ用紙102の両端部の間に、副発熱部106aを有し
ている。
【0006】又、サーミスタ107により、定着ローラ
101の表面の表面温度を検知することが出来るように
なされている。
【0007】このような構成により、例えば、B4サイ
ズ用紙103を使用して、定着する場合、主定着ヒータ
105を通電制御することにより、主発熱部105aの
配設されている部分に対応した定着ローラ101の表面
が加熱される。又、A3サイズ用紙102を使用して、
定着する場合、主定着ヒータ105と副定着ヒータ10
6の両方を通電制御することにより、主発熱部105a
と副発熱部106aの配設されている部分に対応した定
着ローラ101の表面が加熱される。
【0008】このように、用紙サイズに応じて、各ヒー
タの通電を制御することにより、定着ローラ101の表
面の無駄な加熱を防止している。以上の内容は、特開昭
4−11285号公報に示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、各種用紙サイズに対応した通電制御を
行うためには、その用紙サイズの種類の数だけ異なる種
類のヒータが必要となるといった問題点を有していた。
【0010】又、複写動作の途中で、例えば、直前まで
使用していたB4サイズからA3サイズに用紙サイズを
変更しようとする場合、直前まで通電されていなかった
副定着ヒータ106を通電し、定着ローラ101の両端
部分を所定の温度に立ち上げなければならない。このた
め、定着動作が可能となるまでのウォームアップのため
の時間が、停止していた複写機を最初に起動させる場合
と同じ程度に必要となるといった課題もあった。
【0011】本発明は、従来の加熱定着ローラのこのよ
うな課題を考慮し、発熱体の数を実質的に増やすことな
く、各種用紙サイズに対応した加熱に関する制御を行う
ことが出来る加熱定着ローラ装置を提供することを目的
とする。
【0012】又、本発明は、上記目的に加え、用紙サイ
ズが変更された際、加熱定着ローラのウォームアップに
必要な時間が従来に比べてより一層短く出来る加熱定着
ローラ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、ド
ラムと、そのドラムの内に、前記ドラムの軸方向に伸縮
又は移動可能に配設されている1又は2個以上のコイル
状発熱体と、そのコイル状発熱体を伸縮又は移動させる
駆動手段と、その駆動手段を制御する制御手段とを備え
た加熱定着ローラ装置である。
【0014】請求項2の本発明は、ドラムと、そのドラ
ムの内に、前記ドラムの軸方向に伸縮又は移動可能に配
設されている1又は2個以上のコイル状発熱体と、その
コイル状発熱体を伸縮又は移動させる駆動手段と、検出
された用紙サイズに応じて前記駆動手段を制御する制御
手段とを備えた加熱定着ローラ装置である。
【0015】請求項3の本発明は、ドラムと、そのドラ
ムの内に、前記ドラムの軸方向に伸縮又は移動可能に配
設されている1又は2個以上のコイル状発熱体と、その
コイル状発熱体を伸縮又は移動させる駆動手段と、検出
された用紙サイズに応じて前記駆動手段を制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、前記用紙サイズが小さ
いサイズから、より大きいサイズに変わる場合、新たに
加熱すべき部分の方が既に加熱されている部分に比べ
て、コイル状発熱体の配置密度が密になるように、ま
た、前記新たに加熱すべき部分の温度が所定の温度に達
した後は、前記コイル状発熱体の配置密度が均一になる
ように、前記駆動手段を通じて、前記コイル状発熱体を
伸縮又は移動させることを特徴とする加熱定着ローラ装
置である。
【0016】
【作用】請求項1の本発明では、1又は2個以上のコイ
ル状発熱体が、ドラムの内に、前記ドラムの軸方向に伸
縮又は移動可能に配設され、駆動手段が、そのコイル状
発熱体を伸縮又は移動させ、制御手段が、その駆動手段
を制御する。
【0017】請求項2の本発明では、1又は2個以上の
コイル状発熱体が、ドラムの内に、前記ドラムの軸方向
に伸縮又は移動可能に配設され、駆動手段が、そのコイ
ル状発熱体を伸縮又は移動させ、制御手段が、検出され
た用紙サイズに応じて前記駆動手段を制御する。
【0018】請求項3の本発明では、1又は2個以上の
コイル状発熱体が、ドラムの内に、前記ドラムの軸方向
に伸縮又は移動可能に配設され、駆動手段が、そのコイ
ル状発熱体を伸縮又は移動させ、制御手段は、検出され
た用紙サイズに応じて前記駆動手段を制御し、前記制御
手段は、コイル状発熱体を伸縮又は移動することによっ
て、前記用紙サイズが小さいサイズから、より大きいサ
イズに変わる場合、新たに加熱すべき部分の方が既に加
熱されている部分に比べて、コイル状発熱体の配置密度
が密にし、また、前記新たに加熱すべき部分の温度が所
定の温度に達した後は、前記コイル状発熱体の配置密度
を均一にする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】図1は、本発明にかかる一実施例の加熱定
着ローラ装置の一部略示斜視断面図、図2(a)〜
(c)は、本実施例の加熱定着ローラ装置の構成図であ
り、同図を用いて本実施例の構成を説明する。
【0021】図1において、本発明のドラムとしての定
着熱ローラ1は、トナー像を用紙に熱伝導により定着さ
せるための円筒形状のローラであり、その表面がシリコ
ンゴムで覆われている。仮想線である中心軸Xは、定着
熱ローラ1の中心軸を表している。コイル状発熱体2
は、定着熱ローラ1の内部に、中心軸X方向に伸縮可能
に設けられた、定着熱ローラ1を加熱するためのヒータ
である。このコイル状発熱体2は、後述するように、圧
縮方向に復元力を発揮するように用いられるコイルバネ
2aと、そのコイルバネ2aの線材の周囲に巻き付けら
れた加熱用のニクロム線ヒータ2bにより構成されてい
る。尚、図1では、コイル状発熱体2として、ニクロム
線ヒータ2bを省略して表している。発熱体規制ガイド
3は、コイル状発熱体2が伸縮する際、伸縮方向を中心
軸X方向に規制するためのガイドであり、互いに平行な
ガイド部材3a,3bを有している。ガイド部材3a,
3bは、コイル状発熱体2の内面側に、多少の遊びを持
たせて略内接し、中心軸Xを含む同一平面上に存在する
ように、配設されている。
【0022】図2(a)は、本実施例の加熱定着ローラ
装置の定着熱ローラ1の内部構成及び、その周辺装置の
構成を示す構成図であり、図2(b)は、コイル状発熱
体2の端部近傍の拡大図であり、コイルバネ2aとニク
ロム線ヒータ2bとの関係及び、コイルバネ規制リング
の構成を示す一部略示斜視図である。
【0023】図2(a)に示すように、コイルバネ2a
の両端部の4箇所には、コイルバネ規制リング11が取
り付けられている。このコイルバネ規制リング11は、
図2(b)に示すように、その孔にガイド部材3a,3
bが貫通していて、コイルバネ2aと共にスムーズに動
くように規制されている。コイルバネ2aは、定着熱ロ
ーラ1の中心軸X方向における中心位置Y(図2(a)
では、一点鎖線で表示)に略対応する固定部分Y1が、
ガイド部材3aに固定されている。又、コイルバネ12
aの線材の、片方の端から他方の端まで、その線材の周
囲に、ニクロム線ヒータ2bが所定のピッチで巻き付け
られており(図2(b)では、ニクロム線ヒータ2b
は、その一部分のみを表示)、そのニクロム線ヒータの
両端は、電源部(図示省略)に接続されている。
【0024】又、図2(a)に示すように、第1ワイヤ
12aは、コイルバネ2aの図面上左側の端部に取り付
けられたコイルバネ規制リング11の内、ガイド部材3
a側にある方に連結されたワイヤであり、第1ワイヤ1
2bは、ガイド部材3b側のコイルバネ規制リング11
に連結されたワイヤである。同様に、第2ワイヤ13
a,13bは、コイルバネ2aの図面上右側の端部にお
いて、ガイド部材3a,3bに取り付けられた各コイル
バネ規制リング11に連結されたワイヤである。これら
ワイヤ12a,12b,は、コイルバネ2aの左端部を
図面上左方向に、ワイヤ13a,13bは、コイルバネ
2aの右端部を右方向に各々引っ張り、伸長させるため
のものである。
【0025】ワイヤリターン部材14は、ガイド部材3
a,3bの図面上右側に、各1個づつ回転可能に取り付
けられた、円形の回転板である。この回転板の縁周部に
は、上述のワイヤを保持するための凹部が形成されてお
り、この凹部にワイヤ13a,13bを通して、各ワイ
ヤの引っ張り方向を反対方向に変換するためのものであ
る。又、2個のワイヤリターン部材14の回転板の回転
軸の位置は、各々ガイド部材3a,3bから更にコイル
バネ2aの内径の中心に向かって、上記回転板の半径よ
り若干長めの距離だけ近づいた場所である。ワイヤ巻取
りローラ15は、ワイヤ12a〜13bを巻取るための
ものであり、定着熱ローラ1の外部の所定の場所に配設
されており、両端部に巻取り軸16を有し、回転自在に
支持されている。伸長用モータ17は、ワイヤ巻取りロ
ーラ15を回転駆動させるための駆動手段であり、モー
タ軸18を有している。クラッチ機構19は、モータ軸
18と、片側の巻取り軸16との連結を行ったり、又解
除したりするためのいわゆるクラッチである。伸長用モ
ータ17、クラッチ機構19、更に上記電源部は、各々
の通電のタイミング等を制御するための制御手段(図示
省略)に電気的に接続されている。ワイヤ巻取りローラ
15は、3個の仕切り板20により4分割されており、
分割された各領域に、図面上上から第1ワイヤ12a,
第2ワイヤ13a,第2ワイヤ13b,第1ワイヤ12
bの端部が固定されている。各ワイヤの必要な長さは、
コイルバネ2aが、実使用上において、最も圧縮した状
態を基準として決めてある。ここでは、B5Rの用紙サ
イズを基準としている。
【0026】以上のような構成において、本実施例の動
作を図3、図2(a)を参照しながら説明する。
【0027】図3に示すように、コイルバネ状発熱体2
の両端部の初期位置は、中心位置Yを中心として用紙サ
イズB5Rの幅に対応するように、B5R位置D(図3
では、点線で表示)として決められている。用紙サイズ
がA4Rであるとして選択され、複写動作が開始される
際、図2(a)に示すように、制御手段からの指示によ
り、クラッチ機構19が、モータ軸18と巻取り軸16
を連結し、その後、伸長用モータ17が駆動されて、そ
の回転力が巻取りローラ15に伝達される。巻取りロー
ラ15に固定された各ワイヤ12a,12b,13a,
13bは、各々巻取りローラ15の所定の領域に巻取ら
れてゆく。これにより、各ワイヤの端部とコイルバネ規
制リング11を介して連結されているコイルバネ2aの
両端部が、各々中心位置Yから遠ざかる方向に引っ張ら
れて、コイルバネ2aのピッチがほぼ均等に伸長され
る。このようにして、コイル状発熱体2の両端部の位置
が、A4R位置C(図3では、二点鎖線で表示)に達し
たとき、コイル状発熱体2の全長がA4Rの幅に対応す
る長さになり、制御手段からの指示により、伸長用モー
タ17の駆動が停止される。この場合、コイル状発熱体
2は、コイルバネ2aの弾性により、初期状態の形状に
戻ろうとして、圧縮方向の復元力がワイヤ巻取りローラ
15に働くが、クラッチ機構19がモータ軸18との連
結を解除しておらず、回転がロックされているので、こ
の復元力に対抗して、コイル状発熱体2の長さをA4R
のサイズに維持出来る。コイル状発熱体2の位置の設定
が完了した後、制御手段からの指示により、電源部がニ
クロム線ヒータ2bへの通電を開始する。定着熱ローラ
1の表面温度が所定温度に達すると、定着動作の準備が
完了する。尚、ニクロム線ヒータ2bへの通電に関して
は、定着熱ローラ1の表面温度を検知する温度センサ
(図示省略)からの信号により、制御手段がON/OF
F制御をする。
【0028】A3の用紙サイズが選択された場合は、上
述した動作と同様にして、コイル状発熱体2の両端部の
位置が、図3で示すA3サイズ位置A(図3では、点線
で表示)に設定されるものである。
【0029】一方、例えば、コイル状発熱体2がA4R
のサイズに設定されている状態から、用紙サイズがB5
Rに変更された場合は、制御手段からの指示により、ク
ラッチ機構19のロックが解除される。これにより、コ
イルバネ2aの復元力の働きで、コイル状発熱体2が圧
縮方向に縮み、両端部がB5R位置Dに戻る。コイル状
発熱体2の位置の設定が完了した後、上述の内容と同様
にして、電源部がニクロム線ヒータ2bへの通電を開始
する。
【0030】このように、本実施例によれば、1個のコ
イル状発熱体2を各種用紙サイズに合わせて、伸縮制御
することにより、1個のヒータで定着熱ローラ1の必要
な部分だけを加熱出来て、無駄な電力の消費を押さえる
ことが出来る。
【0031】次に、本発明にかかる他の実施例につい
て、図4(a)〜図4(c)を用いて説明する。尚、上
記実施例と同じものは、同じ符号を付し、その説明を省
略する。
【0032】図4(a)は、本実施例の加熱定着ローラ
装置のコイル状発熱体を中心とした略示側面図である。
【0033】同図において、温度センサ41は、定着熱
ローラ1の表面温度の内、特にローラの端部周辺部分の
表面温度を検知するためのものである。コイルバネ規制
リング11aは、上記実施例で説明したコイルバネ規制
リング11と同じものであり、コイルバネ2aの両端部
に取り付けられた4個のリングである。但し、本実施例
の場合、コイルバネ規制リング11と同形状のリングが
更に追加されて、後述するように取り付けられている。
【0034】同図に示すように、コイルバネ2aを実使
用上の最大幅としてのA3サイズ幅に伸長された状態を
前提として説明する。すなわち、中心位置Yを用紙の中
心に合わせると、各種用紙サイズの両端部に対応した各
々の位置が、コイルバネ2aの両端部から中心位置Yに
向かって順番に、A3位置A,B4位置B,A4R位置
C,B5R位置Dとして決まる。中心位置Yを挟んで、
このようにして決められた各一対の用紙端部位置A〜D
と、ほぼ対応するコイルバネ2a上の位置にコイルバネ
規制リングが取り付けられ、各々ガイド部3a,3bに
対してスムーズに動くように上記実施例と同様に規制さ
れている。B4位置B,A4R位置C,B5R位置Dに
対応する各4個づつのコイルバネ規制リングを各々、順
にコイルバネ規制リング11b,11c,11dとして
いる。ここで、コイルバネ規制リング11dに関して
は、他のものと異なり、B5R位置Dに対して所定寸法
だけ中心位置Yに近づいた位置に固定されている。これ
は、使用していた用紙サイズがB5RからA3になった
場合にも、後述する本実施例の効果が発揮されるように
考慮したものである。これらのコイルバネ規制リングに
は、上記実施例と同様にワイヤが固定されている。これ
らコイルバネ規制リング11a〜11dに固定されたワ
イヤは、各コイルバネ規制リングが独立して制御可能な
ように、上記実施例で説明したものと同様の駆動装置が
各々に設けられ、制御手段と接続されている。
【0035】以上のような構成において、本実施例の動
作を図4(b)、図4(c)を参照しながら説明する。
【0036】図4(b)に示すように、用紙サイズとし
てB4が選択された状態で定着動作が行われているもの
とする。コイル状発熱体2の両端部は、B4位置Bに設
定され、コイルバネ2aのピッチは、ほぼ等間隔であ
る。
【0037】この状態から、用紙サイズがA3に変更さ
れて、引き続いてコピーを実行する場合、ニクロム線ヒ
ータ2bへの通電は保持したまま、上記実施例と同様
に、制御装置からの指示により、伸長用モータ17等の
駆動手段が作動して、コイルバネ規制リング11aが、
B4位置BからA3位置Aまでワイヤにより引っ張られ
る。更に、図4(c)に示すように、上記実施例とは異
なり、コイルバネ規制リング11cが、A4R位置Cか
らB4位置Bまでワイヤにより引っ張られる。
【0038】これにより、定着熱ローラ1の表面の内、
新たに加熱を必要とする部分に関し、コイルバネ2aの
ピッチが、それまで加熱状態にあった部分に比べて密状
態になる。従って、ニクロム線ヒータ2bの配置密度が
密になり、新たに加熱を必要とする部分が、集中的に加
熱されて、速やかに所定の温度に達する。
【0039】所定の温度に達したことが、温度センサ4
1により検知されると、制御手段からの指示により、駆
動手段が作動して、コイルバネ規制リング11cに固定
されたワイヤの、ロック状態が解除される。そして、上
述したように、コイルバネ2aの復元力により、コイル
状発熱体2が圧縮方向に縮み、コイルバネ規制リング1
1cがA4R位置Cに戻る。このようにして、図4
(a)に示すように、コイルバネ2aのピッチは、再び
ほぼ等間隔となり、用紙サイズA3の定着動作が可能と
なる。
【0040】このように、本実施例によれば、一つのコ
イル状発熱体2を各種用紙サイズに合わせて、伸縮制御
することにより、一つのヒータで定着熱ローラ1の必要
な部分だけを加熱出来て、無駄な電力の消費を押さえる
ことが出来る。従って、従来に比べてより一層、省エネ
ルギータイプの加熱定着ローラ装置が提供出来るという
長所を有している。更に、使用する用紙サイズが大きな
サイズに変更されても、定着熱ローラ1の表面が所定の
温度に達するために要するウォーミングアップの時間が
従来に比べてより一層短く出来るという効果を有してい
る。
【0041】又、コイルバネ規制リングが用紙サイズに
応じて複数の場所に設けられているのは、用紙サイズが
変更された場合、新たに加熱するべき部分に密状態に配
置されるコイル状発熱体2による加熱密度を、どのよう
なサイズ変更の場合に対してもほぼ等しくなるようにと
の趣旨からである。このように、加熱密度まで考慮した
構成とすることで、単に、新たに加熱するべき部分にコ
イル状発熱体2を密状態に配置するだけであって、上記
のような考慮の無い構成のものに比べてより一層効率良
く、新たに加熱するべき部分の加熱が行われ、ウォーミ
ングアップの時間をより一層均一に出来る。
【0042】尚、上記実施例では、コイル状発熱体に復
元力を持たせるために、コイルバネの線材部分に、ニク
ロム線ヒータを巻き付けることにより、コイル状発熱体
を構成する場合について説明したが、これに限らず、上
記復元力を持たせる方法として、次のような構成でもよ
い。
【0043】(1)コイルバネ自体に、バネ材としての
特性に加えて、発熱体としての特性をも兼ねた材料を使
用して、コイル状発熱体を構成する。
【0044】(2)発熱体としての線材をコイル形状に
成形し、そのコイル形状の1ピッチ毎に、各々対応する
線材の所定位置に、磁石を固定し、それらの磁石が互い
に引き合うようにして、コイル状発熱体を構成する。
【0045】(3)上記実施例のコイルバネの代わり
に、例えば、コイル形状に成形されていて、自身が所定
温度以上になると、所定の形状に戻ろうとして圧縮方向
に縮まろうとする特性を有する形状記憶合金を用い、そ
の形状記憶合金の線材部分に、ニクロム線ヒータを巻き
付けることにより、コイル状発熱体を構成する。
【0046】又、上記実施例では、コイル状発熱体に圧
縮方向への復元力を持たせた場合について説明したが、
これに限らず、これとは逆に伸長方向への復元力を持た
せる構成としてももちろんよい。
【0047】又、上記実施例では、コイル状発熱体に復
元力を持たせた場合について説明したが、これに限ら
ず、復元力を利用の代わりに、上記実施例で説明した駆
動手段を追加すれば、復元力を有しないコイル状発熱体
を用いてももちろんよく、同様の効果が得られる。
【0048】又、上記実施例では、コイル状発熱体を1
個使用する場合につてい説明したが、これに限らず、例
えば、2個以上のコイル状発熱体を使用するようにして
もよい。
【0049】又、上記実施例では、コイル状発熱体の伸
縮動作の制御を用紙サイズに応じて行う場合につてい説
明したが、これに限らず、例えば、使用する用紙上での
実質的に像を複写する領域に着目し、その領域サイズに
応じて制御する等、用紙サイズ以外のどの様な情報に基
づいて、コイル状発熱体の伸縮又は移動をさせるように
してもよい。
【0050】又、上記実施例では、加熱定着ローラ装置
を複写機の定着装置に用いた場合について説明したが、
これに限らず、ファクシミリやプリンター等、熱ローラ
定着方式の定着装置を用いているものでありさえすれば
どのようなものにも利用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、コイル状発熱体の数を増やすことなく、各種
用紙サイズに対応した加熱に関する制御を行うことが出
来るという長所を有する。
【0052】又、本発明は、上記効果に加え、用紙サイ
ズが変更された際、ウォームアップに必要な時間が従来
に比べてより一層短く出来るという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の加熱定着ローラ装置
の一部略示斜視断面図
【図2】(a);本実施例の加熱定着ローラ装置の定着
熱ローラの内部構成及び、その周辺装置の構成図 (b);本実施例のコイル状発熱体の端部近傍の拡大図
【図3】本実施例のコイルバネ状発熱体の両端部の位置
を示す説明図
【図4】(a);他の実施例の加熱定着ローラ装置の略
示側面図 (b);同実施例のコイル状発熱体の配置状態を示す説
明図 (c);同実施例のコイル状発熱体の配置密度の違いを
示す説明図
【図5】従来の加熱定着ローラの構成図
【符号の説明】
1 定着熱ローラ 2 コイル状発熱体 2a コイルバネ 2b ニクロム線ヒータ 3 発熱体規制ガイド 3a,3b ガイド部材 X 中心軸 Y 中心位置Y Y1 固定部分 11 コイルバネ規制リング 12a,12b 第1ワイヤ 13a,13b 第2ワイヤ 14 ワイヤリターン部材 15 ワイヤ巻取りローラ 16 巻取り軸 17 伸長用モータ 18 モータ軸 19 クラッチ機構 20 仕切り板 41 温度センサ 101 定着ローラ 105 主定着ヒータ 105a 主発熱部 106 副定着ヒータ 106a 副発熱部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムと、そのドラムの内に、前記ドラ
    ムの軸方向に伸縮又は移動可能に配設されている1又は
    2個以上のコイル状発熱体と、そのコイル状発熱体を伸
    縮又は移動させる駆動手段と、その駆動手段を制御する
    制御手段とを備えたことを特徴とする加熱定着ローラ装
    置。
  2. 【請求項2】 ドラムと、そのドラムの内に、前記ドラ
    ムの軸方向に伸縮又は移動可能に配設されている1又は
    2個以上のコイル状発熱体と、そのコイル状発熱体を伸
    縮又は移動させる駆動手段と、検出された用紙サイズに
    応じて前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とする加熱定着ローラ装置。
  3. 【請求項3】 ドラムと、そのドラムの内に、前記ドラ
    ムの軸方向に伸縮又は移動可能に配設されている1又は
    2個以上のコイル状発熱体と、そのコイル状発熱体を伸
    縮又は移動させる駆動手段と、検出された用紙サイズに
    応じて前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記
    制御手段は、前記用紙サイズが小さいサイズから、より
    大きいサイズに変わる場合、新たに加熱すべき部分の方
    が既に加熱されている部分に比べて、コイル状発熱体の
    配置密度が密になるように、また、前記新たに加熱すべ
    き部分の温度が所定の温度に達した後は、前記コイル状
    発熱体の配置密度が均一になるように、前記駆動手段を
    通じて、前記コイル状発熱体を伸縮又は移動させること
    を特徴とする加熱定着ローラ装置。
JP11912594A 1994-05-31 1994-05-31 加熱定着ローラ装置 Pending JPH07325496A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6882805B2 (en) * 2002-07-11 2005-04-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus that heats a fixing device and that reduces a warm-up period
US7349661B2 (en) 2004-10-29 2008-03-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Fusing roller and fusing apparatus using the same
JP2009009720A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Harison Toshiba Lighting Corp 板状ヒータ、加熱装置、画像形成装置

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