JP2002040871A - 加熱装置・定着装置・画像形成装置・定着方法 - Google Patents

加熱装置・定着装置・画像形成装置・定着方法

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JP2002040871A
JP2002040871A JP2000229383A JP2000229383A JP2002040871A JP 2002040871 A JP2002040871 A JP 2002040871A JP 2000229383 A JP2000229383 A JP 2000229383A JP 2000229383 A JP2000229383 A JP 2000229383A JP 2002040871 A JP2002040871 A JP 2002040871A
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temperature
warm
roller
rotation speed
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Eriko Chiba
恵里子 千葉
Kazuto Kishi
和人 岸
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立ち上がりが速く高速回転可能である加熱ロ
ーラの周方向の一部領域をローラ内部より加熱する方式
の加熱装置において、局所的な昇温を防止して加熱ロー
ラの耐久性の向上、安全性の向上を図る。 【解決手段】 定着装置12は、定着ローラ28とこれ
に圧接する加圧ローラ30を有しており、定着ローラ2
8の内部には、定着ローラ28の周方向の一部領域を加
熱する加熱源32が設けられている。定着ローラ28の
温度はサーミスタ34により検出される。予め設定され
た温度に達するまでの定着ローラ28のウォームアップ
中に、該定着ローラ28を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙やフィルムなど
を通して加熱処理する加熱装置、未定着画像を熱と圧力
により記録材上に定着する定着装置、該定着装置を備え
た複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、
定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置は、通常、樹脂や着
色料等からなるトナーを静電的に担持した記録材(用
紙、シート、OHPシート、転写材等の概念を含む。以
下、同じ。)を、互いに圧接・回転している定着ローラ
(加熱ローラ)と加圧ローラ(加圧部材)の圧接部(ニ
ップ部)で挟持搬送しながら熱と圧力を加えることなど
により、該トナー像を記録材上に溶融定着せしめる定着
装置を有している。このような定着装置に代表される加
熱装置としては、従来から、熱ローラ方式、フィルム加
熱方式等の接触加熱方式が一般に用いられている。
【0003】このような定着装置における加熱方式とし
ては、定着ローラやフィルム等の回転体内部にハロゲン
ヒータや赤外線ヒータを保持する方式や、定着ローラの
内面に全周に亘って発熱抵抗体を貼り付ける方式等のよ
うに、回転体の周方向を同時に略均一に加熱する方式
と、フィルムやベルトの一部を発熱抵抗体に摺動させる
方式等のように、回転体の周方向の一部領域を加熱する
方式がある。いずれの方式においても、回転体表面を定
着可能な温度になるまでウォームアップを行った後、定
着動作を行うようになっている。
【0004】一方、省電力でウォームアップ開始からグ
ロスむらや定着不良などの画像欠陥を生じることなく定
着できるようになるまでの時間を短くすることを目的と
して色々な工夫がなされている。例えば特開平10−2
1398号公報においては、定着速度V1とウォームア
ップ速度V2(V1>V2)を設定し、定着ローラが定
着可能な温度になるまでウォームアップ速度V2で定着
ローラを回転させること、定着可能な温度の判定を定着
ローラ外周の最高温度と最低温度の差で行うこと、ウォ
ームアップ中でも定着ローラ温度がトナーのガラス転移
点以下では回転を停止すること、などが提案されてい
る。また、特開平3−10275号公報においては、ウ
ォームアップ後の加圧ローラの昇温が不十分であること
に起因する定着能力低下を防止し、さらに加圧ローラ温
度や転写紙温度等の状態量に応じて適切な制御を行うこ
とを目的として、ウォームアップ中に定着ローラが回転
する定着装置において、定着ローラ温度が所定値になっ
たら回転を開始すること、この所定温度を雰囲気温度、
電源オン後の累積時間、加圧ローラ温度で決めること、
ウォームアップ中のローラ回転速度を雰囲気温度、加圧
ローラ温度で決めること、さらに、これらをファジー理
論に基づき制御すること、などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、定着ロ
ーラの表面温度を室温から定着可能な温度(定着温度)
まで立ち上げるウォームアップを行うが、回転体の周方
向を同時に略均一に加熱する方式では、回転体の周方向
に温度ムラが無いので、回転体を停止した状態でウォー
ムアップを行っても一部が局所的に高温になることはな
く、安全性や耐熱性に問題は生じない。しかしながら、
回転体全体を加熱することになるため、ウォームアップ
時間が長くなることを避けられない。
【0006】被加熱体に対してはニップ部のみで加熱・
加圧するのであるから、定着ローラの全周のうちニップ
部近傍が定着可能な温度であればよく、それ以外の部分
が高温である必要はない。そこで、ウォームアップ時間
を短くするためには、回転体の周方向の一部領域(周方
向の一部であって、回転体の軸方向全体に亘る領域)を
加熱する方式が好ましい。しかしながら、回転体の周方
向の一部領域を加熱する方式では、一般的に加熱領域
(加熱源により加熱される領域)外で温度検知すること
が多いので、回転体を停止した状態で加熱した場合、温
度検知部が定着可能温度まで昇温する間に、加熱領域は
それ以上に加熱されてしまい、回転体に用いられる材料
の耐熱性・耐久性や用紙の焼損などの問題が生じる恐れ
がある。また、フィルムやベルトを用いた場合、寄りの
問題などから高速回転させることは困難であり、高速対
応とするには加熱ローラを用いる必要がある。
【0007】本発明は、立ち上がりが速く高速回転可能
である加熱ローラの周方向の一部領域をローラ内部より
加熱する方式の加熱装置において、局所的な昇温を防止
して加熱ローラの耐久性の向上、安全性の向上を図るこ
とができる加熱装置の提供を、その主な目的とする。ま
た、そのような定着装置、該定着装置を備えた画像形成
装置、定着方法の提供を、その主な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、加熱ローラと、該加熱ロ
ーラの内部に設けられ該加熱ローラの周方向の一部領域
を加熱する加熱源と、上記加熱ローラと共に被加熱体を
挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、上記加熱
ローラの表面温度を検出する温度検出手段と、上記加熱
ローラと加圧部材よりなる回転対を回転駆動する回転駆
動手段と、上記温度検出手段の検出値に基づいて上記加
熱源への電力供給を制御する給電制御手段を有する加熱
装置において、予め設定された温度に達するまでの上記
加熱ローラのウォームアップ中に、該加熱ローラを回転
させる、という構成を採っている。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
加熱装置において、予め設定された温度に達したことの
判断が、上記温度検出手段の検出値に基づいてなされ
る、という構成を採っている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
加熱装置において、予め設定された温度に達したことの
判断が、上記加熱源への通電時間に基づいてなされる、
という構成を採っている。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1乃至3
のうちの一つに記載の加熱装置において、上記加熱ロー
ラの回転速度を制御する速度制御手段を有し、ウォーム
アップ中における上記加熱ローラの回転速度(以下、適
宜「ウォームアップ回転速度」という。)と、ウォーム
アップ後の上記被加熱体に対する加熱動作中における上
記加熱ローラの回転速度(以下、適宜「使用回転速度」
という。)が異なる、という構成を採っている。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
加熱装置において、ウォームアップ回転速度が使用回転
速度より遅い、という構成を採っている。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
加熱装置において、ウォームアップ回転速度がウォーム
アップ中に徐々に速くなる、という構成を採っている。
【0014】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
加熱装置において、上記加熱源への通電開始からの時間
と、ウォームアップ回転速度との関係を予め設定し、該
設定されたテーブルに基づいてウォームアップ回転速度
を変化させる、という構成を採っている。
【0015】請求項8記載の発明では、請求項6記載の
加熱装置において、上記温度検出手段によって検出され
る温度と、ウォームアップ回転速度との関係を予め設定
し、該設定されたテーブルに基づいてウォームアップ回
転速度を変化させる、という構成を採っている。
【0016】請求項9記載の発明では、請求項6記載の
加熱装置において、上記加熱源への通電開始からの時間
と、ウォームアップ回転速度との関係を予め設定したプ
ログラムに基づき、計時された時間を判定してウォーム
アップ回転速度を変化させる、という構成を採ってい
る。
【0017】請求項10記載の発明では、請求項6記載
の加熱装置において、上記温度検出手段によって検出さ
れる温度と、ウォームアップ回転速度との関係を予め設
定したプログラムに基づき、検出された温度を判定して
ウォームアップ回転速度を変化させる、という構成を採
っている。
【0018】請求項11記載の発明では、請求項1乃至
10のうちの一つに記載の加熱装置において、上記加熱
ローラの回転を開始した後、上記加熱源への通電を開始
する、という構成を採っている。
【0019】請求項12記載の発明では、請求項1乃至
11のうちの一つに記載の加熱装置において、上記被加
熱体への加熱動作終了後、上記加熱源への通電を停止し
た後、上記加熱ローラを少なくとも1回転させた後、回
転を停止させる、という構成を採っている。
【0020】請求項13記載の発明では、請求項1乃至
11のうちの一つに記載の加熱装置において、上記被加
熱体への加熱動作終了後、上記加熱源への通電を停止し
た後、上記加熱ローラの表面温度がある設定温度に以下
になった後、回転を停止させる、という構成を採ってい
る。
【0021】請求項14記載の発明では、請求項1乃至
13のうちの一つに記載の加熱装置において、上記給電
制御手段による上記加熱源への通電のオン/オフ間隔
が、上記加熱ローラの外周上の任意の点が加熱領域を通
過する時間より短い、という構成を採っている。
【0022】請求項15記載の発明では、請求項1乃至
14のうちの一つに記載の加熱装置において、上記加熱
ローラが誘導電流により発熱する発熱層を有し、上記加
熱源が電磁誘導方式のものである、という構成を採って
いる。
【0023】請求項16記載の発明では、請求項15記
載の加熱装置において、上記加熱ローラが、上記発熱層
の内側に断熱層を有している、という構成を採ってい
る。
【0024】請求項17記載の発明では、請求項15記
載の加熱装置において、上記加熱ローラが、内側から外
側に向かって少なくとも断熱層、芯材、発熱層の3層構
造を有している、という構成を採っている。
【0025】請求項18記載の発明では、請求項15記
載の加熱装置において、上記加熱ローラが、内側から外
側に向かって少なくとも断熱層、芯材、発熱層、離型層
の4層構造を有している、という構成を採っている。
【0026】請求項19記載の発明では、請求項17又
は18記載の加熱装置において、上記芯材が、非磁性材
料で形成されている、という構成を採っている。
【0027】請求項20記載の発明では、請求項16乃
至19のうちの一つに記載の加熱装置において、上記断
熱層が発泡体で形成されている、という構成を採ってい
る。
【0028】請求項21記載の発明では、請求項1乃至
20のうちの一つに記載の加熱装置において、上記加熱
ローラの熱容量が「ある値の電力を供給される加熱源に
対し、加熱領域で吸収できる熱量が加熱領域外で放熱す
る熱量以上となる熱容量」以下、且つ、「被加熱体の加
熱に必要な熱量をニップ部で被加熱体に与えることが可
能な熱量を保持できる熱容量」以上である、という構成
を採っている。
【0029】請求項22記載の発明では、加熱装置によ
り未定着画像を熱と圧力により記録材上に定着する定着
装置において、上記加熱装置が請求項1乃至21のうち
の一つに記載のものである、という構成を採っている。
【0030】請求項23記載の発明では、未定着画像を
熱と圧力により記録材上に定着する定着装置を有する画
像形成装置において、上記定着装置として、請求項1乃
至21のうちの一つに記載の加熱装置を用いる、という
構成を採っている。
【0031】請求項24記載の発明では、加熱ローラの
周方向の一部領域を外側から加熱し、該加熱ローラとこ
れに圧接する加圧部材のニップ部に未定着画像を担持し
た記録材を通して定着を行う定着方法において、予め設
定された温度に達するまでの上記加熱ローラのウォーム
アップ中に、該加熱ローラを回転させる、という手順を
採っている。
【0032】請求項25記載の発明では、請求項24記
載の定着方法において、ウォームアップ回転速度を使用
回転速度より遅くする、という構成を採っている。
【0033】請求項26記載の発明では、請求項25記
載の定着方法において、ウォームアップ回転速度をウォ
ームアップ中に徐々に速くする、という構成を採ってい
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。まず、図3に基づいて、本実施形態
に係る画像形成装置の一例としてのプリンタ2の全体構
成の概要を説明する。プリンタ2は、給紙手段4と、レ
ジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8
と、転写手段10と、外部加熱方式の定着装置12等を
有している。給紙手段4は、記録材としての用紙Pが積
載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14
に収容された用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離
して送り出す給紙コロ16等を有している。給紙コロ1
6によって送り出された用紙Pはレジストローラ対6で
一旦停止され、姿勢ずれを矯正された後、感光体ドラム
8の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体ド
ラム8上に形成されたトナー像の先端と用紙Pの搬送方
向先端部の所定位置とが一致するタイミングでレジスト
ローラ対6により転写部位Nへ送られる。
【0035】感光体ドラム8の周りには、矢印で示す回
転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ18と、図示
しない露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ロ
ーラ22aを備えた現像手段22と、転写手段10と、
クリーニングブレード24aを備えたクリーニング手段
24等が配置されている。帯電ローラ18と現像手段2
2の間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上
の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるよう
になっている。
【0036】プリンタ2における画像形成動作は従来と
同様に行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始
めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により
均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光
部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した静
電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム8の
回転により現像手段22へ移動し、ここでトナーが供給
されて可視像化され、トナー像が形成される。感光体ド
ラム8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで
転写部位Nに進入してきた用紙P上に転写手段10によ
る転写バイアス印加により転写される。
【0037】トナー像を担持した用紙Pは定着装置12
へ向けて搬送され、定着装置12で定着された後、図示
しない排紙トレイへ排出・スタックされる。転写部位N
で転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナー
は、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング手段2
4に至り、このクリーニング手段24を通過する間にク
リーニングブレード24aにより掻き落とされて清掃さ
れる。その後、感光体ドラム8上の残留電位が図示しな
い除電手段により除去され、次の作像工程に備えられ
る。
【0038】定着装置12は、図1に示すように、加熱
ローラとしての定着ローラ28と、該定着ローラ28の
内部に設けられ該定着ローラ28の周方向の一部領域を
加熱する加熱源32と、定着ローラ28と共に被加熱体
としての用紙Pを挟持搬送するニップ部NAを形成する
加圧部材としての加圧ローラ30と、定着ローラ28の
表面温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ3
4と、定着ローラ28から用紙Pを分離する分離爪37
と、定着ローラ28と加圧ローラ30よりなる回転対を
回転駆動する回転駆動手段としての定着ローラ駆動モー
タ35(図2)と、サーミスタ34の検出値に基づいて
加熱源32への電力供給(通電)を制御する給電制御手
段としての制御手段36(図2)を有している。
【0039】定着ローラ28は、芯金28aと、該芯金
28aの外周面に形成された離型層28bを有してい
る。芯金28aとしては、厚さが0.3〜5mmの鉄や
アルミニウム等の金属製筒体を用いることができ、材質
や厚さは立ち上がり時間やニップ部NAを形成するため
の加圧力を考慮して適宜選定される。離型層28bとし
ては、厚さが10〜50μmのPTFEやPFAなどを
用いることができる。このような離型層28bの耐熱性
は、通常300℃程度である。加熱源32は、定着ロー
ラ28の内部に図示しない保持部材により保持されたハ
ロゲンランプ32aと、該ハロゲンランプ32aの光を
定着ローラ28の一部領域を加熱するように反射する反
射鏡32bを有している。
【0040】加圧ローラ30は、芯金30aと、該芯金
30aの外周面に形成された弾性層30bを有してい
る。芯金30aは定着ローラ28の芯金28aと同様の
材質で形成されている。弾性層30bは、シリコーンゴ
ムやフッ素ゴム等で形成することができる。加圧ローラ
30は図示しない加圧機構により定着ローラ28に対し
てその軸方向と直交する方向に加圧されており、これに
よって定着に必要なニップ部NAが形成されている。定
着ローラ駆動モータ35により定着ローラ28が回転駆
動され、加圧ローラ30は従動回転する。定着ローラ2
8を加圧ローラ30に対して圧接する構成としてもよ
く、また、加圧ローラ30を駆動して定着ローラ28を
従動回転させる構成としてもよい。
【0041】未定着のトナー画像を担持した用紙Pは、
図示しない搬送ガイドによりニップ部NAへ搬送され、
加熱源32によりローラ表面が定着可能温度(例えば1
80℃)まで加熱された定着ローラ28と加圧ローラ3
0により挟持搬送され、加熱・加圧されることでトナー
画像を定着される。分離爪37は、定着ローラ28の表
面に当接又は接近して配置され、ニップ部NAを通過し
た用紙Pは分離爪37により定着ローラ28から剥離さ
れて排出される。定着ローラ28の表面温度はサーミス
タ34によりモニターされ、制御手段36により加熱源
32への供給電力が制御され、ニップ部NAで定着可能
な温度となるように制御される。サーミスタ34の位置
は、図1に示した位置に限定されるものではない。
【0042】本実施形態における制御手段36は、プリ
ンタ2のメインコントローラが兼ねており、CPU,R
OM,RAM,I/Oインターフェース等を包含するマ
イクロコンピュータである。また、本実施形態では制御
手段36は定着ローラ28の回転速度を制御する速度制
御手段としても機能する。図2に示すように、制御手段
36による加熱源32への電力供給の制御は、電源38
を介してなされる。また、定着ローラ駆動モータ35の
制御は、モータドライバ40を介してなされる。
【0043】図4に、ウォームアップ中と加熱動作中
(定着中)における定着ローラ28の温度上昇の一例を
示す。サーミスタ34が検出する温度が、予め設定され
た定着可能温度に達するまで、加熱源32に電力を供給
してウォームアップを行うが、本実施形態のように、定
着ローラ28の周方向の一部のみを定着ローラ28の内
部から加熱する方式の場合、定着ローラ28を停止した
状態であると、定着ローラ28の周方向に温度ムラが生
じ、温度検出場所に比べて加熱領域ではかなりの高温と
なり、定着ムラとなるばかりなく、定着ローラ28の離
型層28bを形成するPTFEなどの耐熱温度以上とな
る可能性がある。また、場合によっては用紙Pの焼損の
恐れもあり、安全とは言いがたい。
【0044】この懸念を解消するために、本実施形態で
は、予め設定された温度に達するまでの定着ローラ28
のウォームアップ中に、該定着ローラ28を回転させる
制御を行う(請求項1,22,23,24)。また、ハ
ロゲンランプ32aなどでは、ガラス管が400℃程度
まで昇温しており、一般的な定着ローラ28の設定温度
である180℃よりも高温となっている。従って、電力
供給を停止した後でも、ガラス管からの放熱により定着
ローラ28が加熱される恐れがあり、加熱源32への電
力供給を停止した後、定着ローラ28の回転を即座に停
止した場合、定着ローラ28の一部領域のみが高温とな
る可能性がある。そこで、加熱源32への電力供給停止
後、少なくとも1回転させることで、昇温を防止する
(請求項12,22,23)。
【0045】[実施例1]図1で示した構成において、
定着ローラ28は、外径40mm、厚さ0.8mmの鉄
製の中空円筒の芯金28aに、表面の離型性を高めるた
めに厚さ30μmのPTFE層を設けた構成とした。加
圧ローラ30は、外径が40mmのアルミニウム製の芯
金30aの外周に厚さ3mmのシリコンゴムの弾性層3
0bを設けた構成とした。ニップ部NAの幅は約8mm
であった。ウォームアップ中及び定着時の定着ローラ2
8の回転速度を360mm/sとし、定着可能温度(1
80℃)まで昇温した後、トナーによる未定着画像を担
持した用紙Pをニップ部NAへ通した。通紙終了後は、
ハロゲンランプ32aへの電力供給を停止した後、さら
に10回転させて定着ローラ28を停止させた。
【0046】ウォームアップ時間は20秒以内であり、
ウォームアップ中の最高温度は定着ローラ28の構成材
料の耐熱温度以下であった。また、定着ローラ28の温
度ムラによる多少の定着ムラは認められるが、実用上問
題ないレベルであり、トナーの定着性も良好であった。
さらに、定着ローラ28の回転停止後の最高温度も定着
ローラ28の構成材料の耐熱温度以下であり、用紙Pの
焼損の危険の無い安全なレベルであった。定着可能温度
(予め設定された温度)に達したことの判断は、サーミ
スタ34の検出値に基づいて行ってもよく(請求項2,
22,23)、加熱源32への通電時間に基づいて行っ
てもよい(請求項3,22,23)。
【0047】[比較例1]実施例1において、ウォーム
アップ中に定着ローラ28を回転させなかった以外は実
施例1と同様に行ったところ、サーミスタ34による定
着ローラ28の表面温度が定着可能温度になったとき、
加熱領域部分の定着ローラ28の表面温度は、定着ロー
ラ28の構成材料の耐熱温度以上となった。
【0048】次に、他の実施形態を説明する。定着装置
12の構成は上記実施形態と同様であるので、図示及び
説明は省略する(以下の他の実施形態において同じ)。
まず、本実施形態における指針を説明する。ウォームア
ップ中の定着ローラ28の回転速度が速いほど、加圧ロ
ーラ30を含む周囲への放熱量が増加し、ウォームアッ
プ時間が長くなる。従って、ウォームアップ中と定着中
を同じ回転速度に設定した場合、立ち上がりを速くする
べく回転速度を遅く設定すると、高速に定着ができず、
一方、高速に定着をするべく回転速度を速く設定する
と、立ち上がりが遅くなる。このように、ウォームアッ
プ中と定着中の最適速度は異なるので、ウォームアップ
中と定着中の設定速度を変えることが望ましい(請求項
4,22,23)。
【0049】上述のように、ウォームアップの回転速度
が速いほどウォームアップ時間が長くなるので、定着中
よりウォームアップ中の回転速度を遅く設定すること
で、ウォームアップ時間を短くすることができる(請求
項5,22,23,25)。また、定着ローラ28を回
転した後で加熱源32への電力供給を行うようにすれ
ば、局所的昇温を確実に防止することができる(請求項
11,22,23)。また、定着ローラ28の温度が一
定温度以下であることを確認した上で定着ローラ28の
回転を停止させれば、定着後の局所的昇温を確実に防止
することができる(請求項13,22,23)。
【0050】加熱源32への電力供給のON/OFFの
間隔が、定着ローラ28の外周上の任意の点が加熱領域
を通過する時間より長い場合、定着ローラ28が1回転
する間に全く加熱されない領域が生じ、加熱された領域
との間の温度差が大きくなり、周方向に温度ムラが生じ
る。加熱源32への電力供給のON/OFFの間隔が、
定着ローラ28の外周上の任意の点が加熱領域を通過す
る時間より短ければ、定着ローラ28の外周上の各点は
1回転する間に必ずON状態の加熱領域を通過するの
で、周方向の温度ムラを少なくできる(請求項14,2
2,23)。制御方法としては、交流電流の半波毎にO
N/OFF制御を行うことなどで可能である。
【0051】[実施例2]実施例1において、ウォーム
アップ中の定着ローラ28の回転速度を50mm/sと
し、定着ローラ28が回転を開始した後、ハロゲンラン
プ32aへの電力供給を開始した。定着可能温度まで昇
温した後、定着時の回転速度360mm/sとした。定
着時のハロゲンランプ32aへの電力供給のON/OF
Fの間隔は、定着ローラ28の外周上の任意の点が加熱
領域を通過する時間より短くなるように制御した。ま
た、定着終了後は、ハロゲンランプ32aへの電力供給
を停止した後、定着ローラ28の温度が100℃以下に
なってから定着ローラ28の回転を停止させた。一度定
着可能温度になるまで昇温するのに7秒、それから定着
時の速度にしたことにより温度が不安定となった。安定
化するのに4秒かかったので、トータルのウォームアッ
プ時間は11秒であった。ウォームアップ中の最高温度
は定着ローラ28の構成材料の耐熱温度以下であった。
また、定着ローラ28の温度ムラによる定着ムラもな
く、トナーの定着性も良好であった。さらに、定着ロー
ラ28の回転停止後の最高温度も定着ローラ28の構成
材料の耐熱温度以下であり、用紙Pの焼損の無い安全な
レベルであった。
【0052】定着ローラ28のウォームアップ中の回転
速度を定着中の回転速度よりも遅くする実施形態におけ
る制御動作を図5のフローチャートに基づいて説明す
る。但し、ウォームアップ時の定着ローラ28の回転速
度をVw 、定着時の回転速度をVu 、予め設定した定着
ローラ28の速度切り替え温度をT1、定着可能温度を
Tstとする。例えばプリンタ2のメインスイッチがオン
されると、制御手段36は定着ローラ駆動モータ35を
制御して定着ローラ28を定着時よりも遅い回転速度V
w で回転させる(S1)。定着ローラ28を回転させた
後、加熱源32への通電を開始し(S2)、その後、サ
ーミスタ34によって検出された定着ローラ28の温度
Tが予め設定した定着ローラ28の速度切り替え温度T
1を超えたかどうかをチェックする(S3)。超えたら
定着ローラ28を定着時の回転速度Vu で回転させる
(S4)。その後、定着ローラ28の温度Tが定着可能
温度Tstを超えたかどうかをチェックし(S5)、超え
た場合には立ち上がり完了となる。
【0053】上記実施形態では、予め設定した定着ロー
ラ28の速度切り替え温度T1に基づく制御であった
が、予め設定された速度切り替え時間通電する方式とす
ることもできる。この例を図6のフローチャートに基づ
いて説明する。但し、ウォームアップ時の定着ローラ2
8の回転速度をVw 、定着時の回転速度をVu 、予め設
定した速度切り替え通電時間をAsn、定着可能温度をT
stとする。本実施形態においては、図7に示すように、
制御手段36はタイマ42を管理し、該タイマ42によ
って計時された時間に基づいて制御する。例えばプリン
タ2のメインスイッチがオンされると、制御手段36は
定着ローラ駆動モータ35を制御して定着ローラ28を
定着時よりも遅い回転速度Vw で回転させる(S1)。
定着ローラ28を回転させた後、加熱源32への通電を
開始するとともに(S2)、タイマ42を動作させる。
その後、通電開始からの経過時間Aが予め設定した速度
切り替え通電時間Asnを超えたかどうかをチェックし
(S3)、超えたら定着ローラ28を定着時の回転速度
をVu で回転させる(S4)。その後、定着ローラ28
の温度Tが定着可能温度Tstを超えたかどうかをチェッ
クし(S5)、超えたら立ち上がり完了となる。
【0054】本発明者らの実験により、ウォームアップ
中の回転速度と定着中の回転速度の差が大きい場合、回
転速度を切り替えたときに加熱領域での定着ローラ28
の吸熱量が大きく変化し、温度が安定し難いことが確認
されている。従って、ウォームアップ中の回転速度を徐
々に速くして、定着中の回転速度に近づけることが望ま
しい(請求項6,22,23,26)。この考えに基づ
く実施形態を表1に基づいて説明する。
【0055】
【表1】
【0056】表1に示すように、加熱源32への通電開
始からの時間と、ウォームアップ回転速度との関係を予
め設定し、該設定されたテーブルに基づいてウォームア
ップ回転速度を変化させるものである(請求項7,2
2,23)。具体的には、定着時の定着ローラ28の回
転速度を360mm/sとし、3段階に変更する。通電
開始からの時間が5秒未満の場合には、定着ローラ28
の回転速度を50mm/sとし、5秒以上8秒未満の場
合には200mm/sとする。8秒以上の場合には、定
着時の回転速度である360mm/sとする。
【0057】定着ローラ28の温度に基づいて回転速度
を徐々に速くするようにしてもよい。この実施形態を表
2に基づいて説明する。
【0058】
【表2】
【0059】表2に示すように、サーミスタ34によっ
て検出される温度と、ウォームアップ回転速度との関係
を予め設定し、該設定されたテーブルに基づいてウォー
ムアップ回転速度を変化させるものである(請求項8,
22,23)。具体的には、定着時の定着ローラ28の
回転速度を360mm/s、定着可能温度を180℃と
して、3段階に変更する。サーミスタ34によって検知
(検出と同義)された定着ローラ28の温度が140℃
未満の場合には、定着ローラ28の回転速度を50mm
/sとし、140℃以上160℃未満の場合には200
mm/sとする。160℃以上になったら、定着時の回
転速度である360mm/sとする。
【0060】サーミスタ34によって検出される温度
と、ウォームアップ回転速度との関係を予め設定したプ
ログラムに基づき、検出された温度を判定してウォーム
アップ回転速度を変化させるようにするようにしてもよ
い(請求項10,22,23)。この考えに基づく実施
形態を、図8のフローチャートに基づいて説明する。本
実施形態では、図5及び図6に示したようなブロック図
を予めプログラムに組み、コンピュータ(制御手段3
6)により制御する。図8において、V1,V2,V3
はウォームアップ時の回転速度、Vu は定着時の回転速
度、T1,T2,T3は予め設定した速度切り替え温
度、Tstは定着可能温度である。また、V1<V2<V
3<Vu 、Tst>T1>T2>T3の関係にある。
【0061】例えばプリンタ2のメインスイッチがオン
されると、制御手段36は定着ローラ駆動モータ35を
制御して定着ローラ28を定着時よりも遅い回転速度V
1で回転させる(S1)。定着ローラ28を回転させた
後、加熱源32への通電を開始し(S2)、その後、サ
ーミスタ34により検出された定着ローラ28の温度T
が速度切り替え温度(Tst−T1)を超えたかどうかを
チェックする(S3)。超えたら定着ローラ28を回転
速度V2で回転させる(S4)。その後、定着ローラ2
8の温度Tが速度切り替え温度(Tst−T2)を超えた
かどうかをチェックし(S5)、超えたら定着ローラ2
8を回転速度V3で回転させる(S6)。その後、定着
ローラ28の温度Tが速度切り替え温度(Tst−T3)
を超えたかどうかをチェックし(S7)、超えたら定着
ローラ28を定着時の回転速度Vu で回転させる(S
8)。その後、定着ローラ28の温度Tが定着可能温度
をTstを超えたかどうかをチェックし(S9)、超えた
ら立ち上がり完了となる。
【0062】加熱源32への通電開始からの時間と、ウ
ォームアップ回転速度との関係を予め設定したプログラ
ムに基づき、計時された時間を判定してウォームアップ
回転速度を変化させるようにしてもよい(請求項9,2
2,23)。
【0063】図9は、加熱源32の変形例を示している
(加圧ローラ30等は省略)。上記各実施形態では、加
熱源32を、ハロゲンランプ32aの光を反射鏡32b
で反射させる構成としたが、本実施形態における加熱源
44は、抵抗発熱体44aを有する面状ヒータとしての
セラミックヒータである。図10は加熱源32の他の変
形例を示している(加圧ローラ30等は省略)。本実施
形態における加熱源47は、小径のローラ45と、該小
径のローラ45に内蔵されたハロゲンランプ46を有し
ている。小径のローラ45を定着ローラ28の内周面に
接触させて回転させ、定着ローラ28の周方向の一部領
域を内部から加熱する。ハロゲンランプ46を赤外線ラ
ンプとしてもよい。このような加熱源の変形構成におい
ても、ウォームアップ中に定着ローラ28を回転させる
等の各制御動作は上記と同様である。
【0064】図11及び図12は、加熱源が電磁誘導方
式の場合の実施形態を示している(加圧ローラ30等は
省略)。本実施形態における加熱源48は、定着ローラ
54の内周面に沿って配設された断面コ字状のコイル保
持体50と、該コイル保持体50に巻回された導線から
なる誘導コイル52を有している。コイル保持体50は
図示しない支持板に支持されている。また、本実施形態
における定着ローラ54は、内側から外側に向かって順
に、断熱層54a、芯材としての芯金54b、発熱層5
4c、離型層54dの4層構造を有している(請求項1
5,16,18,22,23)。誘導コイル52は、定
着ローラ54の軸方向に沿って延び、両端部で折り返さ
れる巻回方式となっている。
【0065】誘導コイル52を定着ローラの内部に設け
るタイプにおいては、発熱層54cの昇温により誘導コ
イル52自体が加熱され、加熱効率が低下する。また、
芯金54bに金属を用いた場合には、電磁誘導により芯
金54bが発熱する可能性がある。これらの熱影響を抑
制するために、本実施形態では誘導コイル52に一番近
い側に断熱層54aを設けている。
【0066】芯金54bとしては、厚さ0.3〜5mm
の鉄やアルミニウム等の金属、あるいはポリイミドやポ
リエーテルエーテルケトン等の耐熱性樹脂を用いること
ができる。芯金54bの材質や厚さは、立ち上がり時間
やニップ部NAを形成するための加圧力を考慮して選ば
れ、立ち上がり時間を短くするためには、熱伝導率は低
い方が好ましい。発熱層54cからの内側への熱移動を
抑制できるからである。離型層54dとしては、厚さ1
0〜50μmのPTFEやPFAなどを用いることがで
きる。これらの材質の耐熱性は、通常300℃程度であ
る。
【0067】発熱層54cとしては、厚さ10〜100
μmのニッケル、コバルト、鉄、フェライト、パーマロ
イ、SUS430などの磁性金属を用いることができ
る。発熱層54c自体が離型性を有する場合には3層構
造としてもよい(請求項17,22,23)。断熱層5
4bの材料としては、シリコンゴム、フッ素ゴムなどの
弾性体、発泡シリコンゴム、発泡フッ素ゴムなどの発泡
状の弾性体、パーライト、バーミキュライト、泡ガラス
などの発泡・多孔質材料、ロックウール、グラスウー
ル、炭素質繊維などの繊維質材料などを用いることがで
きる(請求項20,22,23)。断熱層54aの厚さ
は、断熱性と誘導コイル52と発熱層54cの距離の兼
ね合いで決められる。断熱層54aの厚さが薄すぎると
断熱性が不十分となり、厚すぎると発熱層54cと誘導
コイル52の距離が離れるために加熱効率が低下する。
【0068】誘導コイル52には、10k〜1M[Hz
]の交流電流が印加され、該交流電流に誘導された磁
界が定着ローラ54の発熱層54cに渦電流を流し、ジ
ュール熱を発生させる。この発熱を増加させるために
は、機械的精度の許す限り該誘導コイル52を定着ロー
ラ54の内周面と接触させずに、近づけて配置するのが
よい。芯金54bを非磁性材料で形成し、芯金54bの
発熱による影響を抑制してもよい(請求項19)。ま
た、材質によっては断熱層54aが芯金54bの形状保
持機能を兼ねる構成としてもよい。加圧ローラ30は、
芯金30aの外周に厚さ2〜3mmのシリコンゴムの弾
性層30bを設けている。
【0069】電磁誘導加熱方式においては、ハロゲンラ
ンプ32aなどと比較して、加熱源としての昇温時間が
短いので、局所的に高温になり易い。従って、特に、停
止状態での加熱は問題が生じ易い。発熱層54cの内側
に断熱層54aを設けることで、定着ローラ54内側へ
の放熱を抑えることができ、よりウォームアップ時間を
短くすることができる。定着ローラ54の熱容量が「あ
る値の電力を供給される加熱源に対し、加熱領域で吸収
できる熱量が加熱領域外で放熱する熱量以上となる熱容
量」より大きいと、ある固定の供給電力に対し、加熱領
域での温度上昇不足となり、連続通紙をした場合、徐々
に定着ローラ54が温度低下し、定着可能温度を下回る
恐れがある。
【0070】また、定着ローラ54が被加熱体(紙とト
ナー)へ与えることのできる熱量は、定着ローラ54の
熱容量と温度差(ニップ前の温度−ニップ後の温度)で
決まるが、定着ローラ54は周囲温度より低くなること
はなく、耐熱性や安全性の問題から表面温度を250℃
以上とすることはできず、温度差には上限がある。一
方、被加熱体の加熱に必要な熱量も被加熱体の材質から
決まる。従って、定着ローラ54の熱容量には下限が存
在する。「被加熱体の加熱に必要な熱量をニップ領域内
で被加熱体に与えることが可能な熱量を保持できる熱容
量」より小さいと、定着ローラ54の保持している熱量
を全て被加熱体に与えても、十分な定着ができなくな
る。従って、定着ローラ54の熱容量は「ある値の電力
を供給される加熱源に対し、加熱領域で吸収できる熱量
が加熱領域外で放熱する熱量以上となる熱容量」以下、
且つ、「被加熱体の加熱に必要な熱量をニップ部で被加
熱体に与えることが可能な熱量を保持できる熱容量」以
上であるのが望ましい(請求項21,22,23)。
【0071】[実施例3]図11で示した構成におい
て、定着ローラ54は、外径50mm、厚さ3mmのポ
リエーテルエーテルケトン製の中空円筒の芯金54bの
内側に、厚さ3mmの発泡シリコンゴム製の断熱層54
a、芯金54bの外側に厚さ80μmのニッケル製の発
熱層54c、さらに表面の離型性を高めるために厚さ3
0μmのPTFEからなる離型層54dを順次設けた構
成とした。加圧ローラ30は外径が50mmであり、ア
ルミニウム製の芯金30aの外周に厚さ3mmのシリコ
ンゴムの弾性層30bを設けた構成とした。ニップ部N
Aは約7mmであった。ウォームアップ中の回転速度を
100mm/sとし、定着可能温度より10℃低い温度
まで昇温した後、定着時の定着ローラ54の回転速度を
300mm/sとして定着可能温度まで昇温し、トナー
による未定着画像を担持した用紙Pをニップ部NAへ通
紙した。通紙終了後は、加熱源48への電力供給を停止
した後、定着ローラ54の温度が100℃以下になるの
を待って定着ローラ54を停止させた。ウォームアップ
時間は10秒以内と短くでき、ウォームアップ中の最高
温度は定着ローラ54の構成材料の耐熱温度以下であっ
た。また、定着ローラ54の温度ムラもなく、良好な定
着状態であった。さらに定着ローラ54の回転停止後の
最高温度も100℃以下であるため、安全である。
【0072】[実施例4]実施例3において、ウォーム
アップ中の定着ローラ54の回転速度を50,200,
360mm/sと徐々に速くし、定着可能温度まで昇温
した後、通紙時の回転速度を360mm/sとして、ト
ナーによる未定着画像を付着させた用紙Pをニップ部N
Aへ通紙した。通紙終了後は、加熱源48への電力供給
を停止した後、定着ローラ54の温度が100℃以下に
なるのを待って定着ローラ54を停止させた。ウォーム
アップ時間は10秒以内と短くでき、ウォームアップ中
の最高温度は定着ローラ54の構成材料の耐熱温度以下
であった。また、定着ローラ54の温度ムラもなく、良
好な定着状態であった。さらに、定着ローラ54の回転
停止後の最高温度も100℃以下であるため、安全であ
る。
【0073】本実施形態においても、テーブル制御やプ
ログラム制御等の既述の各種の制御を同様に行うことが
できる。また、誘導コイル52の巻き方は図11に示し
たものに限らず、誘導コイル52が定着ローラ54の内
部に配置されればよい。
【0074】次に、ウォームアップ中に定着ローラ2
8,54の回転速度を多段階に立ち上げる場合の最適な
立ち上げ方の方向性を、図13のグラフに基づいて説明
する。図13は、最初の8秒間の回転速度を20mm/
s、次の2秒間の回転速度を50mm/s、その後の回
転速度を360mm/sとし、200℃で温度制御がか
かるようにした場合のシミュレーショングラフである
(線A)。線Bは、最初から最後まで360mm/sの
回転速度で立ち上げた場合である。
【0075】図13から明らかなように、線Aの方が昇
温が速くなっている。従って、できるだけ低速回転の時
間を長くして、設定温度付近で定着時の回転速度にする
のがよい。
【0076】上記各実施形態では加熱装置の一例として
の定着装置及びこれを備えた画像形成装置を示したが、
例えば、画像を担持した転写紙を加熱して表面性(つや
等)を改質する装置、仮定着を行う装置、シート状物を
給紙して乾燥処理・ラミネート処理する装置等の加熱装
置としても同様に実施することができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1,2,3,22,23又は24
記載の発明によれば、予め設定された温度に達するまで
の加熱ローラのウォームアップ中に、該加熱ローラを回
転させることとしたので、立ち上がりが速く高速回転可
能である加熱ローラの周方向の一部領域をローラ内部よ
り加熱する方式の加熱装置において、局所的な昇温を防
止して加熱ローラの耐久性の向上、安全性の向上を図る
ことができる。
【0078】請求項4,22又は23記載の発明によれ
ば、ウォームアップ回転速度と使用回転速度が異なる構
成としたので、ウォームアップ中と、被加熱体への加熱
動作中、それぞれに適切な回転速度とすることができ
る。
【0079】請求項5,22,23又は25記載の発明
によれば、ウォームアップ回転速度を使用回転速度より
遅くしたので、ウォームアップ時間を短くすることがで
きる。
【0080】請求項6,22,23又は26記載の発明
によれば、ウォームアップ回転速度がウォームアップ中
に徐々に速くなる構成としたので、温度の安定性を得な
がらウォームアップ時間を短くすることができる。
【0081】請求項7,22又は23記載の発明によれ
ば、加熱源への通電開始からの時間と、ウォームアップ
回転速度との関係を予め設定し、該設定されたテーブル
に基づいてウォームアップ回転速度を変化させるように
したので、加熱ローラの温度の安定性を得ながらウォー
ムアップ時間を短くすることができる。
【0082】請求項8,22又は23記載の発明によれ
ば、温度検出手段によって検出される温度と、ウォーム
アップ回転速度との関係を予め設定し、該設定されたテ
ーブルに基づいてウォームアップ回転速度を変化させる
ようにしたので、加熱ローラの温度の安定性を得ながら
ウォームアップ時間を短くすることができる。
【0083】請求項9,22又は23記載の発明によれ
ば、加熱源への通電開始からの時間と、ウォームアップ
回転速度との関係を予め設定したプログラムに基づき、
計時された時間を判定してウォームアップ回転速度を変
化させるようにしたので、加熱ローラの温度の安定性を
得ながらウォームアップ時間を短くすることができる。
【0084】請求項10,22又は23記載の発明によ
れば、温度検出手段によって検出される温度と、ウォー
ムアップ回転速度との関係を予め設定したプログラムに
基づき、検出された温度を判定してウォームアップ回転
速度を変化させるようにしたので、加熱ローラの温度の
安定性を得ながらウォームアップ時間を短くすることが
できる。
【0085】請求項11,22又は23記載の発明によ
れば、加熱ローラの回転を開始した後、加熱源への通電
を開始するようにしたので、局所的昇温を確実に防止す
ることができる。
【0086】請求項12,22又は23記載の発明によ
れば、被加熱体への加熱動作終了後、加熱源への通電を
停止した後、加熱ローラを少なくとも1回転させた後、
回転を停止させる構成としたので、通電停止後の加熱ロ
ーラの局所的昇温による不具合を防止することができ、
耐久性、安全性を高めることができる。
【0087】請求項13,22又は23記載の発明によ
れば、被加熱体への加熱動作終了後、加熱源への通電を
停止した後、加熱ローラの表面温度がある設定温度に以
下になった後、回転を停止させる構成としたので、通電
停止後の加熱ローラの局所的昇温による不具合を確実に
防止することができ、耐久性、安全性を高めることがで
きる。
【0088】請求項14,22又は23記載の発明によ
れば、給電制御手段による加熱源への通電のオン/オフ
間隔が、加熱ローラの外周上の任意の点が加熱領域を通
過する時間より短い構成としたので、加熱ローラの周方
向の温度ムラを抑制でき、安定した加熱機能を得ること
ができる。
【0089】請求項15,22又は23記載の発明によ
れば、加熱ローラが誘導電流により発熱する発熱層を有
し、加熱源が電磁誘導方式のものである構成としたの
で、昇温時間を短くでき、よってウォームアップ時間を
短くできる。
【0090】請求項16,22又は23記載の発明によ
れば、加熱ローラが発熱層の内側に断熱層を有している
構成としたので、加熱ローラ内方への熱の移動を抑制で
き、ウォームアップ時間を短くできる。
【0091】請求項17,22又は23記載の発明によ
れば、加熱ローラが、内側から外側に向かって少なくと
も断熱層、芯材、発熱層の3層構造を有している構成と
したので、加熱ローラ内方への熱の移動を抑制できると
ともに加熱源の昇温を抑制でき、ウォームアップ時間を
短くできる。
【0092】請求項18,22又は23記載の発明によ
れば、加熱ローラが、内側から外側に向かって少なくと
も断熱層、芯材、発熱層、離型層の4層構造を有してい
る構成としたので、加熱ローラ内方への熱の移動を抑制
できるとともに加熱源の昇温を抑制でき、ウォームアッ
プ時間を短くできる。
【0093】請求項19,22又は23記載の発明によ
れば、芯材が非磁性材料で形成されている構成としたの
で、芯材の発熱を抑制でき、これによって加熱源の昇温
を抑制できるので、ウォームアップ時間を短くできる。
【0094】請求項20,22又は23記載の発明によ
れば、断熱層が発泡体で形成されている構成としたの
で、加熱ローラ内方への熱の移動を一掃抑制でき、ウォ
ームアップ時間をより短くできる。
【0095】請求項21,22又は23記載の発明によ
れば、加熱ローラの熱容量が「ある値の電力を供給され
る加熱源に対し、加熱領域で吸収できる熱量が加熱領域
外で放熱する熱量以上となる熱容量」以下、且つ、「被
加熱体の加熱に必要な熱量をニップ部で被加熱体に与え
ることが可能な熱量を保持できる熱容量」以上である構
成としたので、安定した加熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る定着装置の概要断面
図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】上記定着装置を有する画像形成装置としてのプ
リンタの概要正面図である。
【図4】ウォームアップ中と定着中における定着ローラ
の温度上昇を示すグラフである。
【図5】予め設定された温度になるまで通電する実施形
態のフローチャートである。
【図6】予め設定された時間通電する実施形態のフロー
チャートである。
【図7】他の実施形態における制御ブロック図である。
【図8】他の実施形態におけるフローチャートである。
【図9】加熱源の変形例を示す要部断面図である。
【図10】加熱源の他の変形例を示す要部断面図であ
る。
【図11】加熱源が電磁誘導方式の場合の実施形態にお
ける要部断面図である。
【図12】図11で示した例における定着ローラの縦断
面図である。
【図13】ウォームアップ回転速度を多段階に分けて立
ち上げる場合の最適方向性を得るための実験グラフであ
る。
【符号の説明】
28,54 加熱ローラとしての定着ローラ 30 加圧部材としての加圧ローラ 32,44,48 加熱源 34 温度検出手段としてのサーミスタ 35 回転駆動手段としての定着ローラ駆動モータ 36 給電制御手段、速度制御手段としての制御手段 NA ニップ部 P 被加熱体としての用紙
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA03 AA25 AA30 AA42 BA05 BA30 BA57 BB02 BB12 BB19 BB21 BB37 BE06 CA03 CA04 CA05 CA20 CA28 CA40 CA45 CA48 5H323 AA35 AA36 BB17 CB04 CB25 CB27 DA01 EE01 FF01 GG04 KK05 MM02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱ローラと、該加熱ローラの内部に設け
    られ該加熱ローラの周方向の一部領域を加熱する加熱源
    と、上記加熱ローラと共に被加熱体を挟持搬送するニッ
    プ部を形成する加圧部材と、上記加熱ローラの表面温度
    を検出する温度検出手段と、上記加熱ローラと加圧部材
    よりなる回転対を回転駆動する回転駆動手段と、上記温
    度検出手段の検出値に基づいて上記加熱源への電力供給
    を制御する給電制御手段を有する加熱装置において、 予め設定された温度に達するまでの上記加熱ローラのウ
    ォームアップ中に、該加熱ローラを回転させることを特
    徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の加熱装置において、 予め設定された温度に達したことの判断が、上記温度検
    出手段の検出値に基づいてなされることを特徴とする加
    熱装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の加熱装置において、 予め設定された温度に達したことの判断が、上記加熱源
    への通電時間に基づいてなされることを特徴とする加熱
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のうちの一つに記載の加熱
    装置において、 上記加熱ローラの回転速度を制御する速度制御手段を有
    し、ウォームアップ中における上記加熱ローラの回転速
    度(以下、「ウォームアップ回転速度」という。)と、
    ウォームアップ後の上記被加熱体に対する加熱動作中に
    おける上記加熱ローラの回転速度(以下、「使用回転速
    度」という。)が異なることを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の加熱装置において、 ウォームアップ回転速度が使用回転速度より遅いことを
    特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の加熱装置において、 ウォームアップ回転速度がウォームアップ中に徐々に速
    くなることを特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の加熱装置において、 上記加熱源への通電開始からの時間と、ウォームアップ
    回転速度との関係を予め設定し、該設定されたテーブル
    に基づいてウォームアップ回転速度を変化させることを
    特徴とする加熱装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の加熱装置において、 上記温度検出手段によって検出される温度と、ウォーム
    アップ回転速度との関係を予め設定し、該設定されたテ
    ーブルに基づいてウォームアップ回転速度を変化させる
    ことを特徴とする加熱装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の加熱装置において、 上記加熱源への通電開始からの時間と、ウォームアップ
    回転速度との関係を予め設定したプログラムに基づき、
    計時された時間を判定してウォームアップ回転速度を変
    化させることを特徴とする加熱装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の加熱装置において、 上記温度検出手段によって検出される温度と、ウォーム
    アップ回転速度との関係を予め設定したプログラムに基
    づき、検出された温度を判定してウォームアップ回転速
    度を変化させることを特徴とする加熱装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のうちの一つに記載の
    加熱装置において、 上記加熱ローラの回転を開始した後、上記加熱源への通
    電を開始することを特徴とする加熱装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のうちの一つに記載の
    加熱装置において、 上記被加熱体への加熱動作終了後、上記加熱源への通電
    を停止した後、上記加熱ローラを少なくとも1回転させ
    た後、回転を停止させることを特徴とする加熱装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至11のうちの一つに記載の
    加熱装置において、 上記被加熱体への加熱動作終了後、上記加熱源への通電
    を停止した後、上記加熱ローラの表面温度がある設定温
    度に以下になった後、回転を停止させることを特徴とす
    る加熱装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13のうちの一つに記載の
    加熱装置において、 上記給電制御手段による上記加熱源への通電のオン/オ
    フ間隔が、上記加熱ローラの外周上の任意の点が加熱領
    域を通過する時間より短いことを特徴とする加熱装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のうちの一つに記載の
    加熱装置において、 上記加熱ローラが誘導電流により発熱する発熱層を有
    し、上記加熱源が電磁誘導方式のものであることを特徴
    とする加熱装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の加熱装置において、 上記加熱ローラが、上記発熱層の内側に断熱層を有して
    いることを特徴とする加熱装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載の加熱装置において、 上記加熱ローラが、内側から外側に向かって少なくとも
    断熱層、芯材、発熱層の3層構造を有していることを特
    徴とする加熱装置。
  18. 【請求項18】請求項15記載の加熱装置において、 上記加熱ローラが、内側から外側に向かって少なくとも
    断熱層、芯材、発熱層、離型層の4層構造を有している
    ことを特徴とする加熱装置。
  19. 【請求項19】請求項17又は18記載の加熱装置にお
    いて、 上記芯材が、非磁性材料で形成されていることを特徴と
    する加熱装置。
  20. 【請求項20】請求項16乃至19のうちの一つに記載
    の加熱装置において、 上記断熱層が発泡体で形成されていることを特徴とする
    加熱装置。
  21. 【請求項21】請求項1乃至20のうちの一つに記載の
    加熱装置において、 上記加熱ローラの熱容量が「ある値の電力を供給される
    加熱源に対し、加熱領域で吸収できる熱量が加熱領域外
    で放熱する熱量以上となる熱容量」以下、且つ、「被加
    熱体の加熱に必要な熱量をニップ部で被加熱体に与える
    ことが可能な熱量を保持できる熱容量」以上であること
    を特徴とする加熱装置。
  22. 【請求項22】加熱装置により未定着画像を熱と圧力に
    より記録材上に定着する定着装置において、 上記加熱装置が請求項1乃至21のうちの一つに記載の
    ものであることを特徴とする定着装置。
  23. 【請求項23】未定着画像を熱と圧力により記録材上に
    定着する定着装置を有する画像形成装置において、 上記定着装置として、請求項1乃至21のうちの一つに
    記載の加熱装置を用いることを特徴とする画像形成装
    置。
  24. 【請求項24】加熱ローラの周方向の一部領域を外側か
    ら加熱し、該加熱ローラとこれに圧接する加圧部材のニ
    ップ部に未定着画像を担持した記録材を通して定着を行
    う定着方法において、 予め設定された温度に達するまでの上記加熱ローラのウ
    ォームアップ中に、該加熱ローラを回転させることを特
    徴とする定着方法。
  25. 【請求項25】請求項24記載の定着方法において、 ウォームアップ回転速度を使用回転速度より遅くするこ
    とを特徴とする定着方法。
  26. 【請求項26】請求項25記載の定着方法において、 ウォームアップ回転速度をウォームアップ中に徐々に速
    くすることを特徴とする定着方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7480478B2 (en) 2004-06-28 2009-01-20 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming capable of effectively fixing a toner image on a recording sheet by using induction heating
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