JPH07324898A - 電子式遅延雷管 - Google Patents

電子式遅延雷管

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JPH07324898A
JPH07324898A JP6119281A JP11928194A JPH07324898A JP H07324898 A JPH07324898 A JP H07324898A JP 6119281 A JP6119281 A JP 6119281A JP 11928194 A JP11928194 A JP 11928194A JP H07324898 A JPH07324898 A JP H07324898A
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    • F42C11/06Electric fuzes with time delay by electric circuitry

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発破器からのエネルギーのみを受けて遅延時
間を得る構成の電子式遅延雷管において、遅延時間の精
度を高めるために、発振回路が動作を開始してから安定
して発振するまでの時間を短縮する。 【構成】 発破器からのエネルギーのみを受けて遅延時
間を得る構成の電子式遅延雷管において、使用する発振
回路20に、エネルギー蓄積回路に蓄積された蓄積エネ
ルギーにより動作を開始し、速やかに発振パルスを出力
する遷移的な第一の発振状態と、定常的な第二の発振状
態とを有する発振パルスを出力する発振回路を用い、そ
の発振状態を所定時間後発生するイネーブル信号により
切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発破器からエネルギー
のみを受け取り、該エネルギーによって遅延回路を駆動
し、所定の遅延時間の後に雷管に点火する電子式遅延雷
管に関する。
【0002】
【従来の技術】発破時の振動、騒音を低減するために発
破振動波、発破音波の干渉を利用する発破工法が提案さ
れており、精密な起爆時間精度が要求されている(特開
平1−285800号公報等参照)。
【0003】このような起爆時間精度を達成するための
回路として、米国特許第4,445,435号(アトラ
ス)等により、電子式遅延雷管が提案されている。
【0004】これらの電子式遅延雷管は、水晶振動子等
を基準とする発振回路と該発振回路の出力パルスを計数
してデジタル的に計時するカウンタとを具備し、発破器
からの信号を基準に前記カウンタのリセット(初期化)
が行われるように構成される。
【0005】図5に従来の電子式遅延雷管の構成、図6
に同じく動作タイミングフロー図を示す。
【0006】図5および図6を用いて、従来の電子式遅
延雷管の構成および動作を説明する。
【0007】図5において、符号1は、前記発破器であ
る。発破器1は、発破器母線2,補助母線3および脚線
4を介して、電子式遅延雷管16の入力端子6−Aおよ
び6−Bと接続されている。符号5−1ないし5−6
は、それぞれの間の接続点である。
【0008】符号7は信号検知回路,符号8は整流回
路,符号9はエネルギー蓄積コンデンサ,符号10は発
振回路,符号11はカウンタ,符号14は放電回路そし
て符号15は点火ヒータ15である。これらは、従来の
電子式遅延雷管16を構成している。
【0009】発破器1からは、起爆を行う際に、起爆遅
延時間の基準となる信号と、起爆遅延時間の計時および
起爆を行うためのエネルギーとなる電力を、電子式遅延
雷管16に供給している。
【0010】発破器1からの電力は、整流回路8を介し
て、エネルギー蓄積回路を構成するエネルギー蓄積コン
デンサ9に蓄積される。
【0011】図6に示した入力電圧Vs は、前記信号と
前記エネルギーの供給とを行っている。信号は、入力電
圧Vs の振幅変化として送られ、電子式遅延雷管16の
雷管信号検知回路7で検知することで伝達される。
【0012】さて、起爆する際、発破器1から、各電子
式遅延雷管の入力端子に入力電圧Vs が印加されると、
エネルギー蓄積コンデンサ9には、図6のエネルギー蓄
積コンデンサ端子電圧に示すように、エネルギーが蓄積
される。エネルギー蓄積コンデンサ9へのエネルギー蓄
積に十分な時間の後、任意の時点で入力電圧の印加を停
止する。この際の入力電圧Vs の振幅変化が信号検知回
路7で検知されて、リセット信号Rが生成される。リセ
ット信号Rにより、カウンタ11の初期化がなされ、カ
ウンタ11は、発振回路10の出力パルスPの計数を開
始する。カウンタ11に設定された遅延時間後、カウン
タ11は、トリガ信号を出力する。このトリガ信号によ
り放電回路14は、エネルギー蓄積コンデンサ9に蓄積
されているエネルギーを点火ヒータ15に供給し起爆を
行う。
【0013】発振回路10およびカウンタ11は、エネ
ルギー蓄積コンデンサーから電力の供給を受けているの
で、入力電圧Vs が印加されなくなっても動作を継続す
る。
【0014】従来の電子式遅延雷管においては、何等か
の外的要因により、入力電圧Vs に波形の歪みが生じる
と、この波形の歪みが信号検知回路7で検知されて、誤
ってリセット信号が生成される可能性がある。この場合
は、入力電圧Vs の歪みが生じた電子式遅延雷管は、見
掛け上設定された遅延時間より早く起爆されることにな
る。
【0015】この外的要因による波形の歪みとしては、
人手で接続された5−1ないし5−6の接続点が、何等
かの要因により接触抵抗を生じることによるもの等があ
る。このため、発破器からエネルギーのみを受けて、発
振回路が動作を開始し、所定時間の後に該発振回路の出
力パルスをデジタル計時するカウンタとを具備する電子
式遅延雷管が提案されている。
【0016】上記電子式遅延雷管においては、発破器か
らエネルギーのみを受け、カウンタのリセット信号も内
部生成するため、入力する信号の歪みとは無関係に動作
することができる。
【0017】このような構成の電子式遅延雷管の例とし
て、特開平5−79797号公報がある。
【0018】特開平5−79797号公報に記載されて
いる電子式遅延雷管においては、使用している発振回路
において、発振周波数を変えずに発振安定までの時間を
短縮するために、過励振を用いている。この構成では、
過度の電流が必要とされる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】発破器からのエネルギ
ーのみを受けて遅延時間を得る構成の電子式遅延雷管に
おいては、遅延時間は、発破器から電子式遅延雷管へ電
気エネルギーを供給し始めた時点からとなるため、遅延
時間の精度を高めるために、発振回路が動作を開始して
から安定して発振するまでの時間を短縮する必要があ
る。
【0020】また、電子式遅延雷管は、発破器からエネ
ルギーの供給を受け、該エネルギーをエネルギー蓄積回
路に蓄え、蓄えられたエネルギーのみによって起爆遅延
時間の計時および起爆を行うため、構造上極力消費電力
を抑える必要がある。
【0021】その上、実際の発破現場において使用する
際には、発破現場において発生する迷走電流によって爆
発しない配慮をする必要がある。加えて、発破器に多数
の雷管を接続し、各々の接続が間違いなくなされている
ことを確認する必要がある。
【0022】従来の技術においては、その対策が必ずし
も十分であるとはいえないという問題があった。
【0023】したがって、本発明の第1の目的は、発破
器からエネルギー供給のみを受けて遅延時間を得る構成
の電子式遅延雷管において、遅延時間の精度を高めるた
め、用いられている発振回路の動作を開始してから安定
して発振するまでの時間を短縮することである。
【0024】本発明の第2の目的は、発破器からエネル
ギー供給のみを受けて遅延時間を得る構成の電子式遅延
雷管において、遅延時間の精度を高めるため、用いられ
ている発振回路の動作を開始してから安定して発振する
までの時間の計時を行わないようにすることである。
【0025】本発明の第3の目的は、発破器からエネル
ギーの供給のみを受けて遅延時間を得る構成の電子式遅
延雷管において、用いられている発振回路の消費電力を
少なくすることである。
【0026】本発明の第4の目的は、発破現場において
発生する迷走電流により、暴発しない構成の電子式遅延
雷管を提供することである。
【0027】また、本発明の第5の目的は、接続確認が
できる構成の電子式遅延雷管を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の電子式遅延雷管
は、発破器から供給された電気エネルギーを受ける第一
および第二の入力端子と、該第一の入力端子および第二
の入力端子の少なくとも一方に入力端が接続された整流
回路と、前記整流回路の出力端に接続されたエネルギー
蓄積回路と、該エネルギー蓄積回路に蓄積された蓄積エ
ネルギーにより動作を開始し、速やかに発振パルスを出
力する遷移的な第一の発振状態と、定常的な第二の発振
状態とを有する発振パルスを出力する発振回路と、発破
器が電気エネルギーを供給し始めた後の時間の経過を検
知してイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成回
路と、イネーブル信号に応答して前記第一の発振状態か
ら前記第二の発振状態に切り換える発振状態切り替え回
路と、発振パルスを所定数計数したときにトリガ信号を
生成するトリガ信号生成回路と、該トリガ信号を受けて
蓄積された電気エネルギーを放電する放電回路を有す
る。
【0029】蓄積エネルギーにより動作を開始し、速や
かに発振パルスを出力する遷移的な第一の発振状態と定
常的な第二の発振状態を有する本発明の発振回路とし
て、色々な構成の発振回路を用いることができる。
【0030】前記発振回路は、固体振動子と前記発振状
態切り換え回路によって容量値が変化する負荷容量とを
有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成された固
体発振回路である。
【0031】前記発振回路は、固体発振回路と、該固体
発振回路にカスケード結合され、前記発振状態切り換え
回路によって駆動を停止させるCR発振回路とで構成さ
れた発振回路である。
【0032】前記発振回路は、固体振動子と容量とを有
する帰還回路を含む反転増幅器によって構成され、前記
発振回路へ供給される電源電圧を前記発振状態切り換え
回路によって降圧された電圧に切り換えるようにした固
体発振回路である。
【0033】また、本発明の電子式遅延雷管は、発振回
路の遷移的な第一の発振状態における発振パルスを、ト
リガ信号生成回路に含まれる計数回路で計数しない構成
とすることができる。
【0034】このような構成として、前記電子式遅延雷
管において、前記発振回路は、固体振動子と前記発振状
態切り換え回路によって容量値が変化する負荷容量とを
有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成された固
体発振回路であって、前記トリガ信号生成回路は、前記
発振パルスを計数する計数回路と、該計数回路のリセッ
ト状態を前記電気エネルギーの供給開始時から維持し前
記イネーブル信号に応じてリセット状態を解除するリセ
ット回路とを有している。
【0035】また、前記電子式遅延雷管において、前記
発振回路は、固体振動子と容量とを有する帰還回路を含
む反転増幅器によって構成された固体発振回路であっ
て、該固体発振回路へ供給される電源電圧を前記発振状
態切り換え回路によって降圧された電圧に切り換える回
路を有し、前記トリガ信号生成回路は、前記発振パルス
を計数する計数回路と、該計数回路のリセット状態を前
記電気エネルギーの供給開始時から維持し前記イネーブ
ル信号に応じてリセット状態を解除するリセット回路と
を有している。
【0036】前記発振回路は、固体発振回路を用いてお
り、該固体発振回路に使用されている反転増幅器は、C
−MOSトランジスタにより構成されており、該C−M
OSトランジスタに供給される電流を制限する電流制限
回路を有している。
【0037】前記電子式遅延雷管は、前記第一の入力端
子と前記第二の入力端子との間に、線形素子または非線
形抵抗素子で構成した側流回路を配置している。
【0038】
【作用】本発明によれば、電子式遅延雷管に含まれる発
振回路が、蓄積エネルギーにより動作を開始し、速やか
に発振パルスを出力する遷移的な第一の発振状態と、定
常的な第二の発振状態とを有する発振パルスを出力する
発振回路であるため、発振回路が動作を開始してから安
定して発振するまでの時間を短縮することができる。
【0039】また、第一の発振状態における電流消費
が、定常的な第二の発振状態における電流消費と比較し
て、同等かそれ以下である発振回路を用いると、電力消
費が増加せず、速やかに発振パルスを出力することがで
きる。
【0040】このため、電子式遅延雷管の遅延時間の設
定が正確にできるようになる。
【0041】遷移的な第一の発振状態と定常的な第二の
発振状態を有する本発明における電子式遅延雷管の発振
回路は、種々の回路で実現できる。
【0042】発振開始初期において前記可変負荷容量を
小さくし、定常状態に移行した後は、前記固体振動子の
特性に合致した負荷容量に切り換えるよう構成すること
によって、発振起動時の消費電流を抑制することが可能
となり、かつ極めて短時間に定常状態に達し、定常状態
に達して後は安定に動作する発振回路が達成される。
【0043】また、前記発振回路がCR発振回路の周波
数が固体発振回路の発振周波数によって強制同期される
ように固体発振回路とCR発振回路をカスケード結合し
て構成した場合には、前記固体発振回路が定常状態に達
するまでの間、前記CR発振回路の出力パルスを計数す
ることによってデジタル計時が可能となる。
【0044】前記発振回路が有する固体発振回路へ供給
される電源電圧を前記発振状態切り換え回路によって当
初はエネルギー蓄積回路の蓄積電圧を印加し、その後降
圧された電圧に切り換えるよう構成とすると、発振パル
スが速やかに出力される。
【0045】前記発振回路の遷移的な第一の発振状態の
期間に出力される発振パルスの計数を行わないことによ
っても、またこの期間長さおよび出力される発振パルス
の精密度により、この間も計数を行うことによっても高
い計時精度を得ることができる。
【0046】前記発振回路に固体発振回路を用い、該固
体発振回路に使用されている反転増幅器をC−MOSト
ランジスタにより構成して、該C−MOSトランジスタ
に供給される電流を制限するようにしたので、発振回路
の消費電力を少なくすることができる。
【0047】また、側流回路を配置することによって、
発破現場において発生が危惧される迷走電流に対して安
全に使用することができ、さらには、電子式遅延雷管の
導通測定が可能となる。
【0048】前記側流回路に非線形抵抗素子を用いるこ
とにより、線形抵抗素子を用いた場合とほぼ同等に安全
性が確保でき、かつ側流回路のエネルギー損失が必要最
小限に抑制されるため、正常発破の際の斉発可能数を増
やすことができる。
【0049】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0050】(第1実施例)図1は本発明の電子式遅延
雷管の一実施例を示すブロック図である。図2は、その
動作タイミングフローを示す動作タイミングフロー図で
ある。ここで、図1において図5と同様の箇所には同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0051】図1において、符号20は発振回路,符号
21はトリガ信号生成回路,符号26はイネーブル信号
生成回路および符号27は発振状態切り替え回路であ
る。また、符号29は、側流回路である。これらは、電
子式遅延雷管の一部を構成する。
【0052】図1に示された本発明の実施例の動作を、
図2の動作タイミングフロー図を参照しながら説明す
る。
【0053】発破器1から、起爆を行う際、電子式遅延
雷管の入力端子6Aおよび6Bに入力電圧Vinが印加さ
れる。この電圧は、整流回路8を介して、エネルギー蓄
積回路を構成するエネルギー蓄積コンデンサ9に蓄積エ
ネルギーとして蓄積される。エネルギー蓄積コンデンサ
9に蓄積されたエネルギーを示すのが、図2のエネルギ
ー蓄積コンデンサ端子電圧Vc である。エネルギー蓄積
コンデンサ9に蓄積されたエネルギーにより、遅延時間
の計時および起爆を行っている。
【0054】エネルギー蓄積コンデンサ9にエネルギー
が蓄積されると、このエネルギーにより、発振回路20
は遷移的な第一の発振状態で速やかに発振を始め、発振
パルスを出力する。この発振パルスは、トリガ信号生成
回路21に入力されて遅延時間が計時される。
【0055】所定時間後に、イネーブル信号生成回路2
6から、イネーブル信号Eが出力され、発振状態切り替
え回路27に入力し、発振回路20の発振状態を、遷移
的な第一の発振状態から、定常的な第二の発振状態に切
り替える。発振回路20は、定常的な第2の発振状態で
発振パルスを出力する。この発振パルスも、トリガ信号
生成回路21に入力されて、遅延時間が計時される。発
振パルスを用いて計時することにより、トリガ信号生成
回路21に設定された設定時間が経過すると、トリガ信
号生成回路21からトリガ信号Tが出力され、放電回路
14に入力される。このトリガ信号Tが入力されると、
放電回路14は、エネルギー蓄積コンデンサ9に蓄積さ
れているエネルギーを点火ヒータ15に供給することで
起爆を行う。
【0056】発振回路20の遷移的な第一の発振状態に
おける発振パルスの周波数は、必ずしも定常的な第二の
発振状態における発振パルスの周波数と同じである必要
はなく、遷移的な第一の発振状態で速やかに発振を開始
すれば、多少外れてもよい。
【0057】側流回路29は、迷走電流を側流するため
に設けられている。整流回路8は、エネルギー蓄積コン
デンサ9に蓄積されたエネルギーが、側流回路29に逆
流しない役割も果たしている。
【0058】迷走電流に対しては、各国で安全基準が設
けられており、所定の許容電流値の範囲で爆発が防止さ
れなければならない。
【0059】例えば日本においては、JIS K 48
07「電気雷管」によれば、0.25Aの直流電流を3
0秒間印加して発火しないことと規制されており、また
火薬類取締法施工規則第54条第1号によれば、発破し
ようとする場所に漏洩電流がある場合は、電気発破を行
わないこと。ただし、安全な方法により行う場合には、
この限りではないとある。
【0060】また、米国においては、Federal
Specification;X−C−51a 4.
3.2.6 Test No.3−firing cu
rrent test.によれば0.20Aの直流電流
を5秒間印加して発火しないことと規制されている。
【0061】この側流回路29に、微小電流を流すこと
により、電子式遅延雷管の導通テストができる。
【0062】側流回路29には、線形抵抗素子または非
線形抵抗素子を用いて構成することができる。
【0063】なお、図1の実施例において、整流回路と
して、全波整流回路の例が示されているが、半波整流回
路でもよい。この場合、入力端子6−Aおよび6−Bの
どちらか一方に接続すればよい。
【0064】(第2実施例)図3は、本発明の電子式遅
延雷管の他の一実施例を示すブロック図である。図4
は、その動作タイミングフローを示す動作タイミングフ
ロー図である。ここで、図4において図3と同様の箇所
には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0065】図3において、符号31は計数回路であ
り、符号28はリセット回路であり、これらは、トリガ
信号生成回路を構成している。
【0066】蓄積エネルギーにより、発振回路20が、
遷移的な第一の発振状態として動作を開始し、発振パル
スを出力する。この発振パルスは計数回路31に入力さ
れるが、計数回路31は、リセット回路28によりリセ
ット状態とされており、発振パルスの計数を行わない。
【0067】所定時間経過後、発振回路20が、イネー
ブル信号生成回路26からのイネーブル信号Eにより、
定常的な第二の発振状態となると、同じイネーブル信号
Eがリセット回路28にも印加されて、計数回路31
は、リセット回路25の出力によりリセット状態を解除
されて計数を開始する。
【0068】計数回路31は、計数回路31に設定され
た時間の発振パルス数を計数すると、トリガ信号Tを生
成し、放電回路14に入力される。このトリガ信号Tが
入力されると、放電回路14は、エネルギー蓄積コンデ
ンサ9に蓄積されているエネルギーを点火ヒータ15に
供給することで起爆を行う。
【0069】図1に示した実施例は、発振回路20が遷
移的な第一の発振状態として動作をしている期間を設定
時間に含めているが、図3に示した実施例では、その期
間を設定時間に含めていない。
【0070】発振回路20において、遷移的な第一の発
振状態では、速やかに発振を行うが、必ずしも定常的な
第二の発振状態における発振パルスの周波数と同じでは
ない。
【0071】また、発振回路20において、遷移的な第
一の発振状態では速やかに発振は行われるが、発振が開
始される際のある期間は、計時ができるための十分な振
幅の発振パルスが得られないこともある。
【0072】したがって、遷移的な第一の発振状態で発
振される発振パルスを設定時間の計時に用いていない図
3に示した構成は、より正確な設定時間が得られる。
【0073】(第3実施例)図7は、図3に示されてい
る電子式遅延雷管に用いられる発振回路20を容量値が
変化する負荷容量を有する固体発振器で構成した一実施
例を示す。
【0074】図7において、図3と同様の箇所には同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0075】符号41は水晶振動子またはセラミック振
動子などの固体振動子で、符号42は帰還抵抗,符号4
3は反転増幅器,符号44および48はゲート容量そし
て符号45および49はドレイン容量で、これらによ
り、固体発振回路40を構成している。
【0076】イネーブル信号生成回路26によりスイッ
チングされるNチャンネルMOSトランジスタ51およ
び52は、図3に示されている第一の発振状態と第2の
発振状態の発振状態切り換え回路27を構成する。
【0077】電源投入直後においては、イネーブル信号
生成回路26の出力は、“L”となっており、Nチャン
ネルトランジスタ51,52はオフとなり、ゲート容量
は容量44のみ、ドレイン容量は容量45のみで発振が
起動される。この状態が、発振回路20の第一の発振状
態である。
【0078】所定時間後、イネーブル信号生成回路26
の出力は“H”となり、、NチャンネルMOSトランジ
スタ51,52はオンとなり、ゲート容量は容量44お
よび48の合成容量、ドレイン容量は容量45および4
9の合成容量によって発振を行う。
【0079】容量44および容量45は、発振を起動さ
せるために最低限必要な容量値であり、この容量より大
きい、容量44,48の合成容量と、容量45および4
9の合成容量は、安定した精度の良い発振を行わせるた
めの最低限必要な容量値である。
【0080】このため、図7に示された固体発振回路4
0は、遷移的な第一の発振状態では、発振周波数は定常
的な第二の発振状態における周波数から少し外れるが急
速に立ち上がる。また、図7に示された固体発振回路4
0において、遷移的な第一の発振状態における消費電力
は、定常的な第二の発振状態における消費電力より少な
い。
【0081】本実施例においては、容量44,45,4
8および49の容量値を各々2pF,2pF,10pF
および10pFとしたところ、第一の発振状態の起動時
間は容量48,49のみを接続した場合の約5分の1程
度に短縮されて、第一の発振状態の出力が速やかに生起
した。
【0082】ここで容量44,45,48,49の最適
な容量値は、使用する固体振動子41の特性に大きく左
右されるため、本実施例に記載する容量値には限定され
ない。
【0083】さらに、負荷容量を可変する構成として
は、反転増幅器43のゲートあるいはドレインまたは両
方の容量に並列に複数容量を設け、負荷容量を細かく分
割し、各々の分割容量にスイッチを設け、発振起動制御
回路(図示せず)によって順次オン−オフ制御されるよ
うに構成すれば、容量が急激に変化することによる一時
的な発振不安定状態を回避することが可能となる。
【0084】また、反転増幅器43のゲートあるいはド
レインのみの容量に並列に接続が制御される容量を一個
あるいは複数容量を設けるように構成してもよい。
【0085】図8に本実施例の場合の動作タイミングフ
ローを示す。
【0086】ここでは、図7に示した固体発振回路40
を図3に示されている電子式遅延雷管に用いられる発振
回路20の一実施例として説明したが、図1に示されて
いる電子式遅延雷管の第1実施例に用いられる発振回路
20として構成できることは、当該技術分野の通常の知
識を有する者なら十分理解できる。
【0087】この発振回路を記載したものとして、特開
平3−155205号公報および特開平3−15520
6号公報がある。
【0088】本実施例で用いているイネーブル信号生成
回路26の一例を図9に示す。
【0089】イネーブル信号生成回路26は、定電圧回
路61,時定数を決める抵抗63およびコンデンサ6
4,電圧レベルを決める抵抗65,66およびコンパレ
ータ67から構成される。
【0090】電圧が印加されると、抵抗63の抵抗値、
コンデンサ64の容量値で定まる時定数でコンデンサの
端子間電圧は上昇し、抵抗65および66で定められた
電圧レベルに達する所定時間の後に、イネーブル信号E
がコンパレータ67から出力される。
【0091】イネーブル信号Eは、発振状態切り替え回
路27を構成するトランジスタ51,52のゲートに印
加される。
【0092】また、イネーブル信号Eは計数回路をリセ
ット状態に保っているリセット回路にも印加され、計数
回路のリセット状態を解除する。
【0093】(第4実施例)図10は、図1に示されて
いる電子式遅延雷管に用いられる発振回路20を固体発
振回路とCR発振回路とで構成した一実施例を示す。
【0094】図11に、本実施例の場合の動作タイミン
グフローを示す(理解を容易とするため波形は矩形波と
した)。
【0095】図10において、図1および図7と同様の
箇所には同一の符号を付している。
【0096】図10において、符号41は固体振動子,
符号42は帰還抵抗,符号43は反転増幅器,符号44
はゲート容量,符号45はドレイン容量および符号46
は固体振動子の直列抵抗であり、固体発振回路91を構
成している。
【0097】また、符号101は同期用コンデンサであ
り、符号102はNANDゲート,符号103はコント
ロール端子付反転増幅器,符号104,105は抵抗,
符号106コンデンサであり、CR発振回路92を構成
している。そして、固体発振回路91とCR発振回路9
2とで、発振回路20を構成している。
【0098】符号31は発振パルスを所定値計数して、
トリガ信号Tを出力する計数回路である。
【0099】図11の動作タイミングフローを参照しな
がら、図10に示される発振回路20の実施例を説明す
る。
【0100】CR発振回路92は、発振精度において固
体発振回路91の精度には及ばないが、極めて短時間に
安定な発振を開始する。
【0101】電源投入直後の初期段階では、固体発振回
路の出力パルスP2 の振幅は、NANDゲート102の
スレッシホールド・レベルに達せず、CR発振回路92
は、固体発振回路91の出力を入力として検知せず、抵
抗105およびコンデンサ106によって決定される時
定数でCR発振回路独自の発振を行い、出力パルスP1
を出力する。
【0102】固体発振回路91の出力パルスP2 の振幅
が、CR発振回路92のNANDゲート102のスレッ
シホールド・レベルを越える状態に達した後は、CR発
振回路92の出力は、固体発振回路91の出力に強制同
期される。このときは、固体発振回路91によって強制
同期されたCR発振回路92の出力パルスP1 の周波数
は、固体発振回路91による出力パルスP2 の周波数と
同じになる。
【0103】計数回路31は、トリガ信号Tを出力する
とともに、設定時間より短い所定時間を計時したときに
も信号を出力する。この信号はイネーブル信号生成回路
32に入力して、イネーブル信号Eの生成に用いられ
る。イネーブル信号生成回路32は、計数回路31から
信号を入力すると、イネーブル信号Eは、発振状態切り
替え回路27を構成するインバータ103のコントロー
ル端子203に印加され、インバータ103の動作を停
止させ、CR発振回路92の発振を停止させる。
【0104】これ以後は、固体発振回路91の出力パル
スP2 が計数回路31の入力とされる。
【0105】本実施例では、固体発振回路91とCR発
振回路92とで、発振回路20を構成している。CR発
振回路92がパルスを出力している状態が、発振回路2
0の第一の発振状態であり、CR発振回路が92停止さ
れ、固体発振回路91がパルスを出力する状態が第二の
発振状態である。
【0106】電源投入直後の初期段階では、抵抗105
およびコンデンサ106によって決定される時定数でC
R発振回路独自の発振を行う。固体発振回路91によっ
て強制同期されたCR発振回路92の出力パルス周波数
1 は、固体発振回路91による出力パルスの周波数と
同じになる。
【0107】このため、遅延時間誤差は、CR発振回路
92の独自発振による出力パルスが出力される期間にお
ける固体発振回路91とCR発振回路92の周期誤差の
みとなり、加えて該期間が短いことから、高精度の遅延
時間が得られる。
【0108】NANDゲート102のスレッシホールド
・レベルを比較的低レベルに設定することにより、CR
発振回路92は振幅成長段階の早い時期に固体発振回路
91により強制同期されるため、遅延時間誤差は小さな
ものとできる。
【0109】上記回路については、特公昭61−250
79号等で提案されている。
【0110】(第5実施例)図12は、図3に示される
電子式遅延雷管において、発振回路20が、固体振動子
と容量とを帰還回路に有する反転増幅器によって構成さ
れる固体発振回路であって、該固体発振回路へ供給され
る電源電圧を切り換え回路によって、降圧された電圧に
切り替える場合についての一実施例を示す。
【0111】図12において、図3と同様の箇所には同
一の符号を付して、その説明を省略する。
【0112】図12において、固体発振回路91は、図
10に示した固体発振回路91と同様であるので、同一
符号を付して説明を省略する。
【0113】固体発振回路91の電源電圧は、スイッチ
ング回路36により、エネルギー蓄積コンデンサ9の端
子電圧と、この端子電圧を降下して定電圧を得ている定
電圧回路35からの定電圧とを切り替えて印加できるよ
うに構成されている。
【0114】発破器1からエネルギーが供給された時点
においては、スイッチング回路36はエネルギー蓄積コ
ンデンサ9の端子と直接接続された状態にあり、固体発
振回路91にはエネルギー蓄積コンデンサ9から直接電
圧が印加される。
【0115】次いで固体発振回路91の出力が定常状態
に達した後に、イネーブル信号生成回路26よりイネー
ブル信号が出力され、スイッチング回路36の接続状態
が変更され、発振回路20の電源電圧は、定電圧回路3
5の出力電圧となる。
【0116】即ち、固体発振回路91は、遷移的な第一
の発振状態の期間のみエネルギー蓄積コンデンサ9から
の高い電圧で動作するようにし、定常的な第二の発振状
態においては、降圧された定電圧で動作するように構成
されている。
【0117】固体発振回路91は、第一の発振状態にお
いては高い電圧が印加されるので、発振パルスの周波数
は定常状態の周波数とは異なる(多少高周波数)もの
の、振幅の成長が加速されるため結果として発振の立ち
上げが加速される。
【0118】第一の発振状態の消費電力は、過度に増大
しないことが必要であるが、消費電力の増加を定常状態
に比べ数倍程度に抑えても、十分加速の効果が得られ
る。
【0119】図12の構成において、例えばエネルギー
蓄積コンデンサ9の充電電圧を15Vとすると、定電圧
回路35の出力の3.3Vで固体発振回路91を起動す
る場合より該発振回路が定常状態に達する時間が3分の
1程度となる。
【0120】なお、イネーブル信号生成回路26は、例
えば図9に示した回路を用いればよい。
【0121】上記発振回路の例として、特開平4−20
7304号公報等を参照されたい。
【0122】ここでは、図12に示した固体発振回路9
1を、図3に示されている電子式遅延雷管に用いられる
発振回路20の一実施例として説明したが、図1に示さ
れている電子式遅延雷管に用いられる発振回路20とし
て構成できることは、当該技術分野の通常の知識を有す
る者なら十分理解できる。
【0123】(第6実施例)図13は、電子式遅延雷管
において、側流回路に非線形抵抗を用いる場合の一実施
例を示す。
【0124】図13において、図1、図3と同様の箇所
には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0125】図13において、入力端子6−A、6−B
を介して電流または電圧が側流回路16に印加される。
【0126】符号201,202は、定電流型非線形素
子であり、例えばディプレッション型NチャンネルMO
Sトランジスタトランジスタが用いられる。このディプ
レッション型NチャンネルMOSトランジスタトランジ
スタ201,202が組合わされて、側流回路を構成し
ている。
【0127】このディプレッション型NチャンネルMO
Sトランジスタトランジスタ201,202が組合わさ
れた非線形素子の側流回路の特性を図14に示す。
【0128】この側流回路は、迷走電流による暴発を防
止するために挿入されている。例えば250mAの迷走
電流が流れ込むと、図14に示されるように、端子電圧
は3.75Vまで上昇するが、発火限界が例えばVxで
あるため、発火には至らない。この特性の側流回路は、
最大250mAまでの迷走電流に対して安全に使用でき
る。
【0129】図14に示す定電流型非線形素子の特性
は、任意に設計可能であり、電子式遅延雷管自身の発火
感度に合わせて、例えばディプレッション型Nチャンネ
ルMOSトランジスタ201,202の特性を変更する
ことは容易である。
【0130】側流回路を図15に示す線形抵抗素子20
4で構成した場合と比較する。該非線形抵抗素子204
の抵抗値を15Ωとすると、250mAの電流が流れ込
むとすれば、該入力端子間の電位差は3.75Vとな
り、図13の非線形抵抗素子16による側流回路と同様
の結果を得ることになる。
【0131】しかしながら、この場合には、端子電圧が
高くなり、全電流が多くなれば、側流回路16へ側流さ
れる電流が増加するため、発破器から供給される電気エ
ネルギーの電流ロスが生じる。
【0132】側流回路16を非線形素子201,202
で構成した場合は、このようなロスは少ない。このた
め、直列接続による正常発破の際の斉発可能数を増やす
ことが可能である。
【0133】また、例えば10mA以下の微小電流を流
すと、微小電流は、側流回路16を介して流れている。
この場合、側流回路16の電圧降下が端子6Aおよび6
Bに現れるので、これを検知することによって電子式遅
延雷管の導通測定が可能となり、発破前の結線の確認が
可能となる。
【0134】(第7実施例)図16は、電子式遅延雷管
に用いられる発振回路20に使用される、固体振動子と
容量とを有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成
された固体発振回路であって、該反転増幅器をC−MO
Sトランジスタで構成し、該C−MOSトランジスタに
供給される電流を制限する電流制限回路を用いた一実施
例を示す。
【0135】図16において、符号251および253
はPチャンネルMOSトランジスタ,符号252および
254はNチャンネルMOSトランジスタである。符号
257はインバータである。
【0136】PチャンネルMOSトランジスタ251お
よびNチャンネルMOSトランジスタ252で構成され
た反転増幅器43と、固体振動子41,抵抗42,ゲー
ト容量44およびドレイン容量45を含む帰還回路とで
固体発振回路が構成されている。
【0137】この固体発振回路が発振しているとき、反
転増幅器43の入力端子Aには、反転増幅器43の出力
端子Bにおける出力信号VB が帰還回路を介して帰還さ
れ、図17に示す入力信号VA が印加されている。入力
信号VA の波形がゆるやかに変化しているため、電源電
圧VDDとPチャンネルMOSトランジスタ251および
NチャンネルMOSトランジスタ252のスレッシホー
ルド電圧VTHで定まる期間(図17 Δt1 +Δt
2 )、PチャンネルMOSトランジスタ251およびN
チャンネルMOSトランジスタ252は、オンとなり、
貫通電流が流れることになる。
【0138】しかし、PチャンネルMOSトランジスタ
253およびNチャンネルMOSトランジスタ254の
ゲートには、インバータ257により反転され、矩形化
された反転増幅器43の出力信号(図17のVG )が帰
還されるため、PチャンネルMOSトランジスタ251
およびNチャンネルMOSトランジスタ252による貫
通電流は減少し、固体発振回路によって消費される電力
を効果的に低下させることができる。
【0139】この電流制限回路の構成は、反転増幅器と
して、CMOSトランジスタで構成した反転増幅器を用
いた固体発振回路のすべてに対して適用できる。
【0140】このような構成の固体発振回路として、特
開昭52−21754号公報等参照されたい。
【0141】なお、上記第1ないし第7の実施例で示し
た各回路は、それぞれ組み合わせても電子式遅延雷管を
構成することができることは、この分野の通常の知識を
有する者にとって自明のことである。
【0142】
【発明の効果】したがって、本発明により、発破器から
エネルギーのみを受けて遅延時間を得る構成の電子式遅
延雷管において、用いられている発振回路の、動作を開
始してから安定して発振するまでの時間を短縮すること
ができ、遅延時間の精度が向上する。
【0143】本発明により、発破器からエネルギーのみ
を受けて遅延時間を得る構成の電子式遅延雷管におい
て、用いられている発振回路の、動作を開始してから安
定して発振するまでの時間を計時しないので遅延時間の
精度が向上する。
【0144】本発明により、発破器からエネルギーのみ
を受けて遅延時間を得る構成の電子式遅延雷管におい
て、用いられている発振回路の、消費電力が増加しない
か、または大幅に増加しないで、動作を開始してから安
定して発振するまでの時間を短縮することができる。
【0145】また、本発明により、発破器からエネルギ
ーのみを受けて遅延時間を得る構成の電子式遅延雷管に
おいて、用いられている発振回路の消費電力を少なくす
ることもできる。
【0146】本発明により、発破現場において発生する
迷走電流により、暴発しない構成の電子式遅延雷管がで
きる。
【0147】その上、本発明により、電子式遅延雷管の
接続確認ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の動作タイミングフロー図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図4】第2実施例の動作タイミングフロー図である。
【図5】従来例を示すブロック図である。
【図6】従来例の動作タイミングフロー図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図8】第3実施例の動作タイミングフロー図である。
【図9】本発明のイネーブル信号生成回路の一実施例を
示す回路図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す回路図である。
【図11】第4実施例の動作タイミングフロー図であ
る。
【図12】本発明の第5実施例を示す回路図である。
【図13】本発明の第6実施例を示す回路図である。
【図14】第6実施例の非線形素子の特性図である。
【図15】側路回路にもちいる線形抵抗素子を示す図で
ある。
【図16】本発明の第7実施例を示す回路図である。
【図17】第7実施例の動作タイミングフロー図であ
る。
【符号の説明】
1 発破器 2 発破母線 3 補助母線 4 脚線 5−1ないし5−6 接続点 6−A,6−B 入力端子 7 信号検知回路 8 整流回路 9 エネルギー蓄積コンデンサ 10 発振回路 11 カウンタ 14 放電回路 15 点火ヒータ 16 従来の電子式遅延雷管 20 発振回路 21 トリガ信号生成回路 26 イネーブル信号生成回路 27 発振状態切り替え回路 28 リセット回路 29 側流回路 30 電子式遅延雷管 31 計数回路 40 固体発振回路 41 水晶振動子またはセラミック振動子などの固体振
動子 42 帰還抵抗 43 反転増幅器、 44,48 ゲート容量 45,49 ドレイン容量 51,52 NチャンネルMOSトランジスタ 61 定電圧回路 63,65,66 抵抗 64 コンデンサ 67 コンパレータ 91 固体発振回路 92 CR発振回路 101 同期用コンデンサ 102 NANDゲート 103 インバータ 105 抵抗 106 コンデンサ 203 コントロール端子 201,202 ディプレッション型NチャンネルMO
Sトランジスタトランジスタ 204 線形抵抗素子 251,253 PチャンネルMOSトランジスタ 252,254 NチャンネルMOSトランジスタ 257 インバータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発破器から供給された電気エネルギーを
    受ける第一および第二の入力端子と、 該第一の入力端子および第二の入力端子の少なくとも一
    方に、入力端が接続された整流回路と、 前記整流回路の出力端に接続されたエネルギー蓄積回路
    と、 該エネルギー蓄積回路に蓄積された蓄積エネルギーによ
    り動作を開始し、速やかに発振パルスを出力する遷移的
    な第一の発振状態と、定常的な第二の発振状態とを有す
    る発振パルスを出力する発振回路と、 発破器が電気エネルギーを供給し始めた後の時間の経過
    を検知してイネーブル信号を生成するイネーブル信号生
    成回路と、 イネーブル信号に応答して前記第一の発振状態から前記
    第二の発振状態に切り換える発振状態切り替え回路と、 前記発振パルスを所定数計数したときにトリガ信号を生
    成するトリガ信号生成回路と、 該トリガ信号を受けて蓄積された電気エネルギーを放電
    する放電回路と、 を有することを特徴とする電子式遅延雷管。
  2. 【請求項2】 前記第一の入力端子と前記第二の入力端
    子との間に、側流回路を配置したことを特徴とする請求
    項1に記載の電子式遅延雷管。
  3. 【請求項3】 前記側流回路は、非線形抵抗素子である
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子式遅延雷管。
  4. 【請求項4】 前記発振回路は、固体振動子と前記発振
    状態切り換え回路によって容量値が変化する負荷容量と
    を有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成された
    固体発振回路であることを特徴とする請求項1に記載の
    電子式遅延雷管。
  5. 【請求項5】 前記発振回路は、固体振動子と前記発振
    状態切り換え回路によって容量値が変化する負荷容量と
    有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成された固
    体発振回路であって、前記トリガ信号生成回路は、前記
    発振パルスを計数する計数回路と、該計数回路のリセッ
    ト状態を前記電気エネルギーの供給開始時から維持し前
    記イネーブル信号の生起に応じてリセット状態を解除す
    るリセット回路とを有することを特徴とする請求項1に
    記載の電子式遅延雷管。
  6. 【請求項6】 前記発振回路は、固体発振回路と、該固
    体発振回路にカスケード結合され、前記発振状態切り換
    え回路によって駆動を停止させるCR発振回路とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子式遅延雷管。
  7. 【請求項7】 前記発振回路は、固体振動子と容量とを
    有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成された固
    体発振回路であって、該固体発振回路へ供給される電源
    電圧を前記発振状態切り換え回路によって降圧された電
    圧に切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の電子式遅延雷管。
  8. 【請求項8】 前記発振回路は、固体振動子と容量とを
    有する帰還回路を含む反転増幅器によって構成された固
    体発振回路であって、該固体発振回路へ供給される電源
    電圧を前記発振状態切り換え回路によって降圧された電
    圧に切り換える回路を有し、前記トリガ信号生成回路
    は、前記発振パルスを計数する計数回路と、該計数回路
    のリセット状態を前記電気エネルギーの供給開始時から
    維持し前記イネーブル信号に応じてリセット状態を解除
    するリセット回路とを有することを特徴とする請求項1
    に記載の電子式遅延雷管。
  9. 【請求項9】 前記固体発振回路であって、該固体発振
    回路に用いられている反転増幅器は、C−MOSトラン
    ジスタにより構成されており、該C−MOSトランジス
    タに供給される電流を制限する電流制限回路を有してい
    ることを特徴とする請求項4ないし請求項8のいずれか
    の項に記載の電子式遅延雷管。
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