JPH07324681A - 圧縮機の動作制御方法及び動作制御システム - Google Patents
圧縮機の動作制御方法及び動作制御システムInfo
- Publication number
- JPH07324681A JPH07324681A JP7082742A JP8274295A JPH07324681A JP H07324681 A JPH07324681 A JP H07324681A JP 7082742 A JP7082742 A JP 7082742A JP 8274295 A JP8274295 A JP 8274295A JP H07324681 A JPH07324681 A JP H07324681A
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- JP
- Japan
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- refrigerant circulation
- compressor
- refrigerant
- rotation speed
- pressure
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】圧縮機搭載車両の動力損失を抑制する。
【構成】電磁開閉弁32は圧力供給通路31を開閉し、
圧力供給通路31が開くと回転軸9上の斜板15の傾角
が最小傾角に向かう。遮断体21は斜板15の傾動に連
動する。遮断体21は斜板傾角が最小傾角のときに位置
決め面27に当接し、吸入通路26と吸入室3aとの連
通を遮断する。この遮断により外部冷媒回路35におけ
る冷媒循環が阻止される。回転数検出器41が設定回転
数以上の回転数を検出すると、制御コンピュータC0 は
電磁開閉弁32を消磁し、圧力供給通路31が開く。
圧力供給通路31が開くと回転軸9上の斜板15の傾角
が最小傾角に向かう。遮断体21は斜板15の傾動に連
動する。遮断体21は斜板傾角が最小傾角のときに位置
決め面27に当接し、吸入通路26と吸入室3aとの連
通を遮断する。この遮断により外部冷媒回路35におけ
る冷媒循環が阻止される。回転数検出器41が設定回転
数以上の回転数を検出すると、制御コンピュータC0 は
電磁開閉弁32を消磁し、圧力供給通路31が開く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部冷媒回路における
実質的な冷媒循環を阻止する状態と冷媒循環を許容する
状態とに切り換えられる冷媒循環切換手段を備え、冷媒
循環制御手段の冷媒循環阻止指令信号の出力に応答して
前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に切り換える
ようにした圧縮機の動作制御方法及び動作制御システム
に関するものである。
実質的な冷媒循環を阻止する状態と冷媒循環を許容する
状態とに切り換えられる冷媒循環切換手段を備え、冷媒
循環制御手段の冷媒循環阻止指令信号の出力に応答して
前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に切り換える
ようにした圧縮機の動作制御方法及び動作制御システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に圧縮機を搭載した形態では、車両
エンジンの回転数が高くなるにつれて冷房能力が上昇す
る。冷房能力が過剰になると、外部冷媒回路上の蒸発器
でフロストが発生する。そのため、蒸発器における温度
を検出し、フロストを発生しそうな温度状況を反映する
温度が検出されると圧縮機における電磁クラッチを切る
システムが一般的に採用されている。電磁クラッチを切
れば圧縮機の運転が停止し、外部冷媒回路における冷媒
循環が止まる。冷媒循環が止まれば蒸発器における熱交
換が行われず、蒸発器におけるフロスト発生のおそれは
なくなる。
エンジンの回転数が高くなるにつれて冷房能力が上昇す
る。冷房能力が過剰になると、外部冷媒回路上の蒸発器
でフロストが発生する。そのため、蒸発器における温度
を検出し、フロストを発生しそうな温度状況を反映する
温度が検出されると圧縮機における電磁クラッチを切る
システムが一般的に採用されている。電磁クラッチを切
れば圧縮機の運転が停止し、外部冷媒回路における冷媒
循環が止まる。冷媒循環が止まれば蒸発器における熱交
換が行われず、蒸発器におけるフロスト発生のおそれは
なくなる。
【0003】特開平3−37378号公報に開示される
可変容量型揺動斜板式圧縮機では、外部駆動源と圧縮機
の回転軸との間の動力伝達の連結及び遮断を行なう電磁
クラッチを使用していない。電磁クラッチを無くせば、
特に車両搭載形態ではそのON−OFFのショックによ
る体感フィーリングの悪さの欠点を解消できると共に、
圧縮機全体の重量減、コスト減が可能となる。
可変容量型揺動斜板式圧縮機では、外部駆動源と圧縮機
の回転軸との間の動力伝達の連結及び遮断を行なう電磁
クラッチを使用していない。電磁クラッチを無くせば、
特に車両搭載形態ではそのON−OFFのショックによ
る体感フィーリングの悪さの欠点を解消できると共に、
圧縮機全体の重量減、コスト減が可能となる。
【0004】このようなクラッチレス圧縮機では冷房不
要時の吐出容量の多少及び外部冷媒回路上の蒸発器にお
けるフロスト発生が問題になる。冷房不要の場合あるい
はフロスト発生のおそれがある場合には外部冷媒回路上
の冷媒循環を止めればよい。特開平3−37378号公
報のクラッチレス圧縮機では外部冷媒回路から吸入室へ
の冷媒ガス流入を止めることによって外部冷媒回路上の
冷媒循環停止を達成している。外部冷媒回路から吸入室
への冷媒ガス流入は冷媒循環切換手段となる電磁開閉弁
の励消磁によって制御される。
要時の吐出容量の多少及び外部冷媒回路上の蒸発器にお
けるフロスト発生が問題になる。冷房不要の場合あるい
はフロスト発生のおそれがある場合には外部冷媒回路上
の冷媒循環を止めればよい。特開平3−37378号公
報のクラッチレス圧縮機では外部冷媒回路から吸入室へ
の冷媒ガス流入を止めることによって外部冷媒回路上の
冷媒循環停止を達成している。外部冷媒回路から吸入室
への冷媒ガス流入は冷媒循環切換手段となる電磁開閉弁
の励消磁によって制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】冷房負荷がある場合に
は車両エンジンが高速回転状態にあってもクラッチ付圧
縮機の電磁クラッチが切られることはない。しかし、車
両エンジンが高速回転状態(例えば5000rpm以
上)となる状況は稀ではあるが、このような高速回転状
態で圧縮機を運転継続すれば動力損失が大きく、圧縮機
搭載車両の燃費が悪くなる。
は車両エンジンが高速回転状態にあってもクラッチ付圧
縮機の電磁クラッチが切られることはない。しかし、車
両エンジンが高速回転状態(例えば5000rpm以
上)となる状況は稀ではあるが、このような高速回転状
態で圧縮機を運転継続すれば動力損失が大きく、圧縮機
搭載車両の燃費が悪くなる。
【0006】クラッチレス圧縮機はその搭載車両のエン
ジンに常に連動しており、エンジンが作動していればク
ラッチレス圧縮機も回転する。そのため、クラッチレス
圧縮機搭載車両の動力損失はクラッチ付圧縮機に比べて
さらに大きい。
ジンに常に連動しており、エンジンが作動していればク
ラッチレス圧縮機も回転する。そのため、クラッチレス
圧縮機搭載車両の動力損失はクラッチ付圧縮機に比べて
さらに大きい。
【0007】本発明は、圧縮機搭載車両における動力損
失を抑制することを目的とする。
失を抑制することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1に記
載の発明では、外部冷媒回路における実質的な冷媒循環
を阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換え
られる冷媒循環切換手段を備え、冷媒循環制御手段の冷
媒循環指令信号の出力停止に応答して前記冷媒循環切換
手段を冷媒循環阻止状態に切り換えるようにした圧縮機
を対象とし、圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又は
この駆動源に連動する回転装置の回転数を検出し、検出
回転数が予め設定された回転数以上になったときには前
記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指令信号の出力を停
止するようにした。
載の発明では、外部冷媒回路における実質的な冷媒循環
を阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換え
られる冷媒循環切換手段を備え、冷媒循環制御手段の冷
媒循環指令信号の出力停止に応答して前記冷媒循環切換
手段を冷媒循環阻止状態に切り換えるようにした圧縮機
を対象とし、圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又は
この駆動源に連動する回転装置の回転数を検出し、検出
回転数が予め設定された回転数以上になったときには前
記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指令信号の出力を停
止するようにした。
【0009】請求項2に記載の発明では、外部冷媒回路
における実質的な冷媒循環を阻止する状態と冷媒循環を
許容する状態とに切り換えられる冷媒循環切換手段を備
え、冷媒循環制御手段の冷媒循環指令信号の出力停止に
応答して前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に切
り換え、圧縮機の回転軸に回転駆動力を供給する駆動源
に前記回転軸を常に連動させたクラッチレス圧縮機を対
象とし、前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置
の回転数を検出し、検出回転数が予め設定された回転数
以上になったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒
循環指令信号の出力を停止するようにした。
における実質的な冷媒循環を阻止する状態と冷媒循環を
許容する状態とに切り換えられる冷媒循環切換手段を備
え、冷媒循環制御手段の冷媒循環指令信号の出力停止に
応答して前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に切
り換え、圧縮機の回転軸に回転駆動力を供給する駆動源
に前記回転軸を常に連動させたクラッチレス圧縮機を対
象とし、前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置
の回転数を検出し、検出回転数が予め設定された回転数
以上になったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒
循環指令信号の出力を停止するようにした。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記駆動源の
回転駆動力を圧縮機に伝達するクラッチを請求項1に記
載の冷媒循環切換手段とした。請求項4に記載の発明で
は、外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を阻止する
状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えられる冷媒
循環切換手段と、冷媒循環指令信号を出力して前記冷媒
循環切換手段を冷媒循環許容状態にすると共に、冷媒循
環指令信号の出力を停止して前記冷媒循環切換手段を冷
媒循環阻止状態にする冷媒循環制御手段と、圧縮機に回
転駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に連動する回
転装置の回転数を検出する回転数検出手段とを備えた動
作制御システムを構成し、前記回転数検出手段によって
検出される回転数が予め設定された回転数以上になった
ときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指令信号
の出力を停止するようにした。
回転駆動力を圧縮機に伝達するクラッチを請求項1に記
載の冷媒循環切換手段とした。請求項4に記載の発明で
は、外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を阻止する
状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えられる冷媒
循環切換手段と、冷媒循環指令信号を出力して前記冷媒
循環切換手段を冷媒循環許容状態にすると共に、冷媒循
環指令信号の出力を停止して前記冷媒循環切換手段を冷
媒循環阻止状態にする冷媒循環制御手段と、圧縮機に回
転駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に連動する回
転装置の回転数を検出する回転数検出手段とを備えた動
作制御システムを構成し、前記回転数検出手段によって
検出される回転数が予め設定された回転数以上になった
ときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指令信号
の出力を停止するようにした。
【0011】請求項5に記載の発明では、シリンダボア
内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハウジ
ング内の回転軸に回転支持体を止着し、この回転支持体
に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と吸入
圧との片頭ピストンを介した差に応じて斜板の傾角を制
御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
室内の調圧を行ない、圧縮機に回転駆動力を供給する駆
動源に前記回転軸を常に連動させたクラッチレス圧縮機
を対象とし、前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転
装置の回転数を検出する回転数検出手段と、零ではない
吐出容量をもたらすように斜板の最小傾角を規定する最
小傾角規定手段と、最小容量状態では外部冷媒回路にお
ける冷媒循環を止める冷媒循環切換手段と、前記回転数
検出手段によって検出された回転数が予め設定された回
転数以上になったときには冷媒循環指令信号の出力を停
止する冷媒循環制御手段と、前記クランク室と吐出圧領
域とを接続する圧力供給通路と、前記圧力供給通路上に
介在され、前記冷媒循環制御手段の冷媒循環指令信号の
出力停止に応答して前記圧力供給通路を開く斜板傾角強
制減少手段とを備えたクラッチレス圧縮機を構成した。
内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハウジ
ング内の回転軸に回転支持体を止着し、この回転支持体
に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と吸入
圧との片頭ピストンを介した差に応じて斜板の傾角を制
御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
室内の調圧を行ない、圧縮機に回転駆動力を供給する駆
動源に前記回転軸を常に連動させたクラッチレス圧縮機
を対象とし、前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転
装置の回転数を検出する回転数検出手段と、零ではない
吐出容量をもたらすように斜板の最小傾角を規定する最
小傾角規定手段と、最小容量状態では外部冷媒回路にお
ける冷媒循環を止める冷媒循環切換手段と、前記回転数
検出手段によって検出された回転数が予め設定された回
転数以上になったときには冷媒循環指令信号の出力を停
止する冷媒循環制御手段と、前記クランク室と吐出圧領
域とを接続する圧力供給通路と、前記圧力供給通路上に
介在され、前記冷媒循環制御手段の冷媒循環指令信号の
出力停止に応答して前記圧力供給通路を開く斜板傾角強
制減少手段とを備えたクラッチレス圧縮機を構成した。
【0012】請求項6に記載の発明では、シリンダボア
内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハウジ
ング内の回転軸に回転支持体を止着し、この回転支持体
に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と吸入
圧との片頭ピストンを介した差に応じて斜板の傾角を制
御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
室内の調圧を行ない、圧縮機に回転駆動力を供給する駆
動源からクラッチを介して前記回転軸に回転駆動力を供
給される圧縮機を対象とし、前記駆動源又はこの駆動源
に連動する回転装置の回転数を検出する回転数検出手段
と、前記回転数検出手段によって検出された回転数が予
め設定された回転数以上になったときには冷媒循環指令
信号の出力を停止して前記クラッチを切る冷媒循環制御
手段と、前記クランク室と吐出圧領域とを接続する圧力
供給通路と、前記圧力供給通路上に介在され、前記冷媒
循環制御手段の冷媒循環指令信号の出力停止に応答して
前記圧力供給通路を開く斜板傾角強制減少手段とを備え
た圧縮機を構成し、前記圧力供給通路を開く斜板傾角強
制減少手段の開動作を前記クラッチの切り動作よりも先
行させた。
内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハウジ
ング内の回転軸に回転支持体を止着し、この回転支持体
に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と吸入
圧との片頭ピストンを介した差に応じて斜板の傾角を制
御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
室内の調圧を行ない、圧縮機に回転駆動力を供給する駆
動源からクラッチを介して前記回転軸に回転駆動力を供
給される圧縮機を対象とし、前記駆動源又はこの駆動源
に連動する回転装置の回転数を検出する回転数検出手段
と、前記回転数検出手段によって検出された回転数が予
め設定された回転数以上になったときには冷媒循環指令
信号の出力を停止して前記クラッチを切る冷媒循環制御
手段と、前記クランク室と吐出圧領域とを接続する圧力
供給通路と、前記圧力供給通路上に介在され、前記冷媒
循環制御手段の冷媒循環指令信号の出力停止に応答して
前記圧力供給通路を開く斜板傾角強制減少手段とを備え
た圧縮機を構成し、前記圧力供給通路を開く斜板傾角強
制減少手段の開動作を前記クラッチの切り動作よりも先
行させた。
【0013】請求項7に記載の発明では、圧縮機に回転
駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に連動する回転
装置の回転数を検出すると共に、外部冷媒回路における
熱負荷を検出し、検出された熱負荷が予め設定された熱
負荷以下かつ検出回転数が予め設定された回転数以上に
なったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指
令信号の出力を停止するようにした。
駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に連動する回転
装置の回転数を検出すると共に、外部冷媒回路における
熱負荷を検出し、検出された熱負荷が予め設定された熱
負荷以下かつ検出回転数が予め設定された回転数以上に
なったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指
令信号の出力を停止するようにした。
【0014】請求項8に記載の発明では、外部冷媒回路
における実質的な冷媒循環を阻止する状態と冷媒循環を
許容する状態とに切り換えられる冷媒循環切換手段と、
冷媒循環指令信号を出力して前記冷媒循環切換手段を冷
媒循環許容状態にすると共に、冷媒循環指令信号の出力
を停止して前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に
する冷媒循環制御手段と、圧縮機に回転駆動力を供給す
る駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置の回転数を
検出する回転数検出手段と、外部冷媒回路における熱負
荷を検出する熱負荷検出手段とを備えた動作制御システ
ムを構成し、前記熱負荷検出手段によって検出される熱
負荷が予め設定された熱負荷以下かつ前記回転数検出手
段によって検出される回転数が予め設定された回転数以
上になったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循
環指令信号の出力を停止するようにした。
における実質的な冷媒循環を阻止する状態と冷媒循環を
許容する状態とに切り換えられる冷媒循環切換手段と、
冷媒循環指令信号を出力して前記冷媒循環切換手段を冷
媒循環許容状態にすると共に、冷媒循環指令信号の出力
を停止して前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に
する冷媒循環制御手段と、圧縮機に回転駆動力を供給す
る駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置の回転数を
検出する回転数検出手段と、外部冷媒回路における熱負
荷を検出する熱負荷検出手段とを備えた動作制御システ
ムを構成し、前記熱負荷検出手段によって検出される熱
負荷が予め設定された熱負荷以下かつ前記回転数検出手
段によって検出される回転数が予め設定された回転数以
上になったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循
環指令信号の出力を停止するようにした。
【0015】
【作用】請求項1、請求項2及び請求項4に記載の発明
では、圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又はこの駆
動源に連動する回転装置の検出回転数が予め設定された
回転数以上になると、冷媒循環制御手段が冷媒循環指令
信号の出力を停止する。この信号出力停止により外部冷
媒回路における冷媒循環が止まり、外部冷媒回路から圧
縮機内への冷媒ガス流入が止まる。そのため、圧縮機に
おける実質的な吐出が行われず、高速回転時における圧
縮機の負荷トルクが低減する。その結果、高速回転時に
おける動力損失が抑制される。
では、圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又はこの駆
動源に連動する回転装置の検出回転数が予め設定された
回転数以上になると、冷媒循環制御手段が冷媒循環指令
信号の出力を停止する。この信号出力停止により外部冷
媒回路における冷媒循環が止まり、外部冷媒回路から圧
縮機内への冷媒ガス流入が止まる。そのため、圧縮機に
おける実質的な吐出が行われず、高速回転時における圧
縮機の負荷トルクが低減する。その結果、高速回転時に
おける動力損失が抑制される。
【0016】請求項3に記載の発明では、冷媒循環指令
信号の出力停止によりクラッチが切れ、圧縮機の運転が
停止する。圧縮機の運転停止により外部冷媒回路におけ
る冷媒循環が止まり、外部冷媒回路から圧縮機内への冷
媒ガス流入が止まる。圧縮機の運転停止は圧縮機におけ
る負荷トルク零の状態をもたらし、高速回転時における
動力損失が抑制される。
信号の出力停止によりクラッチが切れ、圧縮機の運転が
停止する。圧縮機の運転停止により外部冷媒回路におけ
る冷媒循環が止まり、外部冷媒回路から圧縮機内への冷
媒ガス流入が止まる。圧縮機の運転停止は圧縮機におけ
る負荷トルク零の状態をもたらし、高速回転時における
動力損失が抑制される。
【0017】請求項5に記載の発明では、回転数検出手
段の検出回転数が予め設定された回転数以上になると、
冷媒循環制御手段は冷媒循環指令信号の出力を停止す
る。斜板傾角強制減少手段は冷媒循環制御手段の冷媒循
環指令信号の出力停止に応答して前記圧力供給通路を開
く。斜板傾角強制減少手段は例えば電磁開閉弁である。
圧力供給通路が開くと、クランク室の圧力が上昇し、斜
板が最小傾角に移行する。斜板が最小傾角に移行すると
冷媒循環が停止する。その結果、高速回転時における動
力損失が抑制される。回転数検出手段の検出回転数が予
め設定された回転数よりも低速になると、冷媒循環制御
手段は冷媒循環指令信号を出力する。斜板傾角強制減少
手段は冷媒循環指令信号の出力によって圧力供給通路を
閉じ、斜板が最小傾角から最大傾角側へ移行する。この
移行により冷媒循環が行われる。
段の検出回転数が予め設定された回転数以上になると、
冷媒循環制御手段は冷媒循環指令信号の出力を停止す
る。斜板傾角強制減少手段は冷媒循環制御手段の冷媒循
環指令信号の出力停止に応答して前記圧力供給通路を開
く。斜板傾角強制減少手段は例えば電磁開閉弁である。
圧力供給通路が開くと、クランク室の圧力が上昇し、斜
板が最小傾角に移行する。斜板が最小傾角に移行すると
冷媒循環が停止する。その結果、高速回転時における動
力損失が抑制される。回転数検出手段の検出回転数が予
め設定された回転数よりも低速になると、冷媒循環制御
手段は冷媒循環指令信号を出力する。斜板傾角強制減少
手段は冷媒循環指令信号の出力によって圧力供給通路を
閉じ、斜板が最小傾角から最大傾角側へ移行する。この
移行により冷媒循環が行われる。
【0018】請求項6に記載の発明では、圧力供給通路
を開く斜板傾角強制減少手段の開動作がクラッチの切り
動作よりも先に行われる。即ち、クラッチの切り動作は
斜板最小傾角状態のもとに行われ、前記駆動源に波及す
る圧縮機の負荷トルクの変動が少なくなる。冷媒循環指
令信号の出力停止によりクラッチが切れ、圧縮機の運転
が停止する。圧縮機の運転停止により外部冷媒回路にお
ける冷媒循環が止まり、高速回転時における動力損失が
抑制される。
を開く斜板傾角強制減少手段の開動作がクラッチの切り
動作よりも先に行われる。即ち、クラッチの切り動作は
斜板最小傾角状態のもとに行われ、前記駆動源に波及す
る圧縮機の負荷トルクの変動が少なくなる。冷媒循環指
令信号の出力停止によりクラッチが切れ、圧縮機の運転
が停止する。圧縮機の運転停止により外部冷媒回路にお
ける冷媒循環が止まり、高速回転時における動力損失が
抑制される。
【0019】請求項7及び請求項8に記載の発明では、
検出された熱負荷が予め設定された熱負荷以下のとき、
検出された回転数が予め設定された回転数以上になる
と、冷媒循環制御手段が冷媒循環指令信号の出力を停止
する。検出された熱負荷が予め設定された熱負荷を越え
ている場合には、検出された回転数が予め設定された回
転数以上になっても冷媒循環制御手段が冷媒循環指令信
号の出力を停止することはない。
検出された熱負荷が予め設定された熱負荷以下のとき、
検出された回転数が予め設定された回転数以上になる
と、冷媒循環制御手段が冷媒循環指令信号の出力を停止
する。検出された熱負荷が予め設定された熱負荷を越え
ている場合には、検出された回転数が予め設定された回
転数以上になっても冷媒循環制御手段が冷媒循環指令信
号の出力を停止することはない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図7に基づいて説明する。図1に示すように圧縮機全
体のハウジングの一部となるシリンダブロック1の前端
にはフロントハウジング2が接合されている。シリンダ
ブロック1の後端にはリヤハウジング3がバルブプレー
ト4、弁形成プレート5A,5B及びリテーナ形成プレ
ート6を介して接合固定されている。ハウジングの一部
となってクランク室2aを形成するフロントハウジング
2とシリンダブロック1との間には回転軸9が回転可能
に架設支持されている。回転軸9の前端はクランク室2
aから外部へ突出しており、この突出端部には被動プー
リ10が止着されている。被動プーリ10はベルト11
を介して車両エンジン(図示略)に作動連結されてい
る。車両エンジンは圧縮機に回転駆動力を供給する駆動
源となる。被動プーリ10はアンギュラベアリング7を
介してフロントハウジング2に支持されている。
〜図7に基づいて説明する。図1に示すように圧縮機全
体のハウジングの一部となるシリンダブロック1の前端
にはフロントハウジング2が接合されている。シリンダ
ブロック1の後端にはリヤハウジング3がバルブプレー
ト4、弁形成プレート5A,5B及びリテーナ形成プレ
ート6を介して接合固定されている。ハウジングの一部
となってクランク室2aを形成するフロントハウジング
2とシリンダブロック1との間には回転軸9が回転可能
に架設支持されている。回転軸9の前端はクランク室2
aから外部へ突出しており、この突出端部には被動プー
リ10が止着されている。被動プーリ10はベルト11
を介して車両エンジン(図示略)に作動連結されてい
る。車両エンジンは圧縮機に回転駆動力を供給する駆動
源となる。被動プーリ10はアンギュラベアリング7を
介してフロントハウジング2に支持されている。
【0021】回転軸9の前端部とフロントハウジング2
との間にはリップシール12が介在されている。リップ
シール12はクランク室2a内の圧力洩れを防止する。
回転軸9には回転支持体8が止着されていると共に、斜
板15が回転軸9の軸線方向へスライド可能かつ傾動可
能に支持されている。図2に示すように斜板15には連
結片16,17が止着されている。連結片16,17に
は一対のガイドピン18,19が止着されている。ガイ
ドピン18,19の先端部にはガイド球18a,19a
が形成されている。回転支持体8には支持アーム8aが
突設されており、支持アーム8aには一対のガイド孔8
b,8cが形成されている。ガイド球18a,19aは
ガイド孔8b,8cにスライド可能に嵌入されている。
支持アーム8aと一対のガイドピン18,19との連係
により斜板15が回転軸9の軸線方向へ傾動可能かつ回
転軸9と一体的に回転可能である。斜板15の傾動は、
支持アーム8aとガイドピン18,19とのスライドガ
イド関係、回転軸9のスライド支持作用により案内され
る。
との間にはリップシール12が介在されている。リップ
シール12はクランク室2a内の圧力洩れを防止する。
回転軸9には回転支持体8が止着されていると共に、斜
板15が回転軸9の軸線方向へスライド可能かつ傾動可
能に支持されている。図2に示すように斜板15には連
結片16,17が止着されている。連結片16,17に
は一対のガイドピン18,19が止着されている。ガイ
ドピン18,19の先端部にはガイド球18a,19a
が形成されている。回転支持体8には支持アーム8aが
突設されており、支持アーム8aには一対のガイド孔8
b,8cが形成されている。ガイド球18a,19aは
ガイド孔8b,8cにスライド可能に嵌入されている。
支持アーム8aと一対のガイドピン18,19との連係
により斜板15が回転軸9の軸線方向へ傾動可能かつ回
転軸9と一体的に回転可能である。斜板15の傾動は、
支持アーム8aとガイドピン18,19とのスライドガ
イド関係、回転軸9のスライド支持作用により案内され
る。
【0022】図1、図4及び図5に示すようにシリンダ
ブロック1の中心部には収容孔13が回転軸9の軸線方
向に貫設されており、収容孔13内には筒状の遮断体2
1がスライド可能に収容されている。遮断体21と収容
孔13の内面との間には吸入通路開放ばね24が介在さ
れている。吸入通路開放ばね24は遮断体21を斜板1
5側へ付勢している。
ブロック1の中心部には収容孔13が回転軸9の軸線方
向に貫設されており、収容孔13内には筒状の遮断体2
1がスライド可能に収容されている。遮断体21と収容
孔13の内面との間には吸入通路開放ばね24が介在さ
れている。吸入通路開放ばね24は遮断体21を斜板1
5側へ付勢している。
【0023】遮断体21の筒内には回転軸9の後端部が
挿入されている。回転軸9の後端部と遮断体21の内周
面との間には深溝玉軸受け部材25が介在されている。
回転軸9の後端部は深溝玉軸受け部材25及び遮断体2
1を介して収容孔13の内周面で支持される。深溝玉軸
受け部材25の外輪25aは遮断体21の内周面に止着
されており、内輪25bは回転軸9の周面をスライド可
能である。図5に示すように回転軸9の後端部の周面に
は段差部9aが形成されており、内輪25bが段差部9
aにより斜板15側への移動を規制される。即ち、深溝
玉軸受け部材25は段差部9aにより斜板15側への移
動を阻止される。従って、深溝玉軸受け部材25が段差
部9aに当接することによって遮断体21が斜板15側
への移動を阻止される。
挿入されている。回転軸9の後端部と遮断体21の内周
面との間には深溝玉軸受け部材25が介在されている。
回転軸9の後端部は深溝玉軸受け部材25及び遮断体2
1を介して収容孔13の内周面で支持される。深溝玉軸
受け部材25の外輪25aは遮断体21の内周面に止着
されており、内輪25bは回転軸9の周面をスライド可
能である。図5に示すように回転軸9の後端部の周面に
は段差部9aが形成されており、内輪25bが段差部9
aにより斜板15側への移動を規制される。即ち、深溝
玉軸受け部材25は段差部9aにより斜板15側への移
動を阻止される。従って、深溝玉軸受け部材25が段差
部9aに当接することによって遮断体21が斜板15側
への移動を阻止される。
【0024】リヤハウジング3の中心部には吸入通路2
6が形成されている。吸入通路26は収容孔13に連通
しており、収容孔13側の吸入通路26の開口の周囲に
は位置決め面27が形成されている。遮断体21の先端
は位置決め面27に当接可能である。遮断体21の先端
が位置決め面27に当接することにより遮断体21が斜
板15から離間する方向への移動を規制されると共に、
吸入通路26と収容孔13との連通が遮断される。
6が形成されている。吸入通路26は収容孔13に連通
しており、収容孔13側の吸入通路26の開口の周囲に
は位置決め面27が形成されている。遮断体21の先端
は位置決め面27に当接可能である。遮断体21の先端
が位置決め面27に当接することにより遮断体21が斜
板15から離間する方向への移動を規制されると共に、
吸入通路26と収容孔13との連通が遮断される。
【0025】斜板15と深溝玉軸受け部材25との間に
は伝達筒28が回転軸9上をスライド可能に介在されて
いる。伝達筒28の一端は斜板15に当接可能であり、
伝達筒28の他端は深溝玉軸受け部材25の外輪25a
に当接することなく内輪25bにのみ当接可能である。
は伝達筒28が回転軸9上をスライド可能に介在されて
いる。伝達筒28の一端は斜板15に当接可能であり、
伝達筒28の他端は深溝玉軸受け部材25の外輪25a
に当接することなく内輪25bにのみ当接可能である。
【0026】斜板15が遮断体21側へ移動するに伴
い、斜板15が伝達筒28に当接し、伝達筒28を深溝
玉軸受け部材25の内輪25bに押接する。深溝玉軸受
け部材25は回転軸9のラジアル方向のみならずスラス
ト方向の荷重も受け止める。そのため、遮断体21は伝
達筒28の押接作用により吸入通路開放ばね24のばね
力に抗して位置決め面27側へ付勢され、遮断体21の
先端が位置決め面27に当接する。従って、斜板15の
最小傾角は遮断体21の先端と位置決め面27との当接
によって規制される。即ち、遮断体21、深溝玉軸受け
部材25、位置決め面27及び伝達筒28が最小傾角規
定手段を構成する。
い、斜板15が伝達筒28に当接し、伝達筒28を深溝
玉軸受け部材25の内輪25bに押接する。深溝玉軸受
け部材25は回転軸9のラジアル方向のみならずスラス
ト方向の荷重も受け止める。そのため、遮断体21は伝
達筒28の押接作用により吸入通路開放ばね24のばね
力に抗して位置決め面27側へ付勢され、遮断体21の
先端が位置決め面27に当接する。従って、斜板15の
最小傾角は遮断体21の先端と位置決め面27との当接
によって規制される。即ち、遮断体21、深溝玉軸受け
部材25、位置決め面27及び伝達筒28が最小傾角規
定手段を構成する。
【0027】斜板15の最小傾角は0°よりも僅かに大
きい。この最小傾角状態は遮断体21が吸入通路26と
収容孔13との連通を遮断する閉位置に配置されたとき
にもたらされ、遮断体21は前記閉位置とこの位置から
離間した開位置とへ斜板15に連動して切り換え配置さ
れる。
きい。この最小傾角状態は遮断体21が吸入通路26と
収容孔13との連通を遮断する閉位置に配置されたとき
にもたらされ、遮断体21は前記閉位置とこの位置から
離間した開位置とへ斜板15に連動して切り換え配置さ
れる。
【0028】斜板15の最大傾角は回転支持体8の傾角
規制突部8dと斜板15との当接によって規制される。
クランク室2aに接続するようにシリンダブロック1に
貫設されたシリンダボア1a内には片頭ピストン22が
収容されている。片頭ピストン22の首部には一対のシ
ュー23が嵌入されている。斜板15の回転運動はシュ
ー23を介して片頭ピストン22の前後往復揺動に変換
され、片頭ピストン22がシリンダボア1a内を前後動
する。
規制突部8dと斜板15との当接によって規制される。
クランク室2aに接続するようにシリンダブロック1に
貫設されたシリンダボア1a内には片頭ピストン22が
収容されている。片頭ピストン22の首部には一対のシ
ュー23が嵌入されている。斜板15の回転運動はシュ
ー23を介して片頭ピストン22の前後往復揺動に変換
され、片頭ピストン22がシリンダボア1a内を前後動
する。
【0029】図1及び図3に示すようにリヤハウジング
3内には吸入室3a及び吐出室3bが区画形成されてい
る。バルブプレート4上には吸入ポート4a及び吐出ポ
ート4bが形成されている。弁形成プレート5A上には
吸入弁5aが形成されており、弁形成プレート5B上に
は吐出弁5bが形成されている。吸入室3a内の冷媒ガ
スは片頭ピストン22の復動動作により吸入ポート4a
から吸入弁5aを押し退けてシリンダボア1a内へ流入
する。シリンダボア1a内へ流入した冷媒ガスは片頭ピ
ストン22の往動動作により吐出ポート4bから吐出弁
5bを押し退けて吐出室3bへ吐出される。吐出弁5b
はリテーナ形成プレート6上のリテーナ6aに当接して
開度規制される。
3内には吸入室3a及び吐出室3bが区画形成されてい
る。バルブプレート4上には吸入ポート4a及び吐出ポ
ート4bが形成されている。弁形成プレート5A上には
吸入弁5aが形成されており、弁形成プレート5B上に
は吐出弁5bが形成されている。吸入室3a内の冷媒ガ
スは片頭ピストン22の復動動作により吸入ポート4a
から吸入弁5aを押し退けてシリンダボア1a内へ流入
する。シリンダボア1a内へ流入した冷媒ガスは片頭ピ
ストン22の往動動作により吐出ポート4bから吐出弁
5bを押し退けて吐出室3bへ吐出される。吐出弁5b
はリテーナ形成プレート6上のリテーナ6aに当接して
開度規制される。
【0030】回転支持体8とフロントハウジング2との
間にはスラストベアリング29が介在されている。スラ
ストベアリング29はシリンダボア1aから片頭ピスト
ン22、シュー23、斜板15、連結片16,17及び
ガイドピン18,19を介して回転支持体8に作用する
圧縮反力を受け止める。
間にはスラストベアリング29が介在されている。スラ
ストベアリング29はシリンダボア1aから片頭ピスト
ン22、シュー23、斜板15、連結片16,17及び
ガイドピン18,19を介して回転支持体8に作用する
圧縮反力を受け止める。
【0031】吸入室3aは通口4cを介して収容孔13
に連通している。遮断体21が前記閉位置に配置される
と、通口4cは吸入通路26から遮断される。吸入通路
26は圧縮機内へ冷媒ガスを導入する入口であり、遮断
体21が吸入通路26から吸入室3aに到る通路上で遮
断する位置は吸入通路26の下流側である。
に連通している。遮断体21が前記閉位置に配置される
と、通口4cは吸入通路26から遮断される。吸入通路
26は圧縮機内へ冷媒ガスを導入する入口であり、遮断
体21が吸入通路26から吸入室3aに到る通路上で遮
断する位置は吸入通路26の下流側である。
【0032】回転軸9内には通路30が形成されてい
る。通路30はクランク室2aと遮断体21の筒内とを
連通している。図1、図4及び図5に示すように遮断体
21の先端には放圧通口21aが貫設されている。放圧
通口21aは収容孔13と遮断体21の筒内とを連通す
る。
る。通路30はクランク室2aと遮断体21の筒内とを
連通している。図1、図4及び図5に示すように遮断体
21の先端には放圧通口21aが貫設されている。放圧
通口21aは収容孔13と遮断体21の筒内とを連通す
る。
【0033】図1及び図4に示すように吐出室3bとク
ランク室2aとは圧力供給通路31で接続されている。
圧力供給通路31上には電磁開閉弁32が介在されてい
る。電磁開閉弁32のソレノイド33の励磁により弁体
34が弁孔32aを閉鎖する。ソレノイド33が消磁す
れば弁体34が弁孔32aを開放する。即ち、電磁開閉
弁32は吐出室3bとクランク室2aとを接続する圧力
供給通路31を開閉する。
ランク室2aとは圧力供給通路31で接続されている。
圧力供給通路31上には電磁開閉弁32が介在されてい
る。電磁開閉弁32のソレノイド33の励磁により弁体
34が弁孔32aを閉鎖する。ソレノイド33が消磁す
れば弁体34が弁孔32aを開放する。即ち、電磁開閉
弁32は吐出室3bとクランク室2aとを接続する圧力
供給通路31を開閉する。
【0034】吸入室3aへ冷媒ガスを導入する吸入通路
26と、吐出室3bから冷媒ガスを排出する排出口1b
とは外部冷媒回路35で接続されている。外部冷媒回路
35上には凝縮器36、膨張弁37及び蒸発器38が介
在されている。膨張弁37は蒸発器38の出口側のガス
圧の変動に応じて冷媒流量を制御する。蒸発器38の近
傍には温度センサ39が設置されている。温度センサ3
9は蒸発器38における温度を検出し、この検出温度情
報が制御コンピュータC0 に送られる。
26と、吐出室3bから冷媒ガスを排出する排出口1b
とは外部冷媒回路35で接続されている。外部冷媒回路
35上には凝縮器36、膨張弁37及び蒸発器38が介
在されている。膨張弁37は蒸発器38の出口側のガス
圧の変動に応じて冷媒流量を制御する。蒸発器38の近
傍には温度センサ39が設置されている。温度センサ3
9は蒸発器38における温度を検出し、この検出温度情
報が制御コンピュータC0 に送られる。
【0035】電磁開閉弁32のソレノイド33は制御コ
ンピュータC0 の励消磁制御を受ける。制御コンピュー
タC0 は温度センサ39から得られる検出温度Txに基
づいてソレノイド33を励消磁制御する。制御コンピュ
ータC0 は空調装置作動スイッチ40のON状態のもと
に検出温度Txが設定温度T以下になるとソレノイド3
3の消磁を指令する。この設定温度T以下の温度は蒸発
器38においてフロストが発生しそうな状況を反映す
る。
ンピュータC0 の励消磁制御を受ける。制御コンピュー
タC0 は温度センサ39から得られる検出温度Txに基
づいてソレノイド33を励消磁制御する。制御コンピュ
ータC0 は空調装置作動スイッチ40のON状態のもと
に検出温度Txが設定温度T以下になるとソレノイド3
3の消磁を指令する。この設定温度T以下の温度は蒸発
器38においてフロストが発生しそうな状況を反映す
る。
【0036】制御コンピュータC0 には空調装置作動ス
イッチ40、エンジン回転数を検出する回転数検出器4
1が接続されている。制御コンピュータC0 は空調装置
作動スイッチ40のON状態のもとに回転数検出器41
から得られる検出回転数Nxによってソレノイド33を
励消磁制御する。又、制御コンピュータC0 は空調装置
作動スイッチ40のOFFによってソレノイド33を消
磁する。電磁開閉弁32は斜板傾角強制減少手段となる
と共に、遮断体21と共に冷媒循環切換手段を構成す
る。
イッチ40、エンジン回転数を検出する回転数検出器4
1が接続されている。制御コンピュータC0 は空調装置
作動スイッチ40のON状態のもとに回転数検出器41
から得られる検出回転数Nxによってソレノイド33を
励消磁制御する。又、制御コンピュータC0 は空調装置
作動スイッチ40のOFFによってソレノイド33を消
磁する。電磁開閉弁32は斜板傾角強制減少手段となる
と共に、遮断体21と共に冷媒循環切換手段を構成す
る。
【0037】図1及び図5の状態ではソレノイド33は
励磁状態にあり、圧力供給通路31は閉じられている。
従って、吐出室3bからクランク室2aへの高圧冷媒ガ
スの供給は行われない。この状態ではクランク室2a内
の冷媒ガスが通路30を介して吸入室3aに流出するば
かりであり、クランク室2a内の圧力は吸入室3a内の
低圧力、即ち吸入圧に近づいていく。そのため、斜板1
5の傾角は最大傾角に保持され、吐出容量は最大とな
る。斜板15の傾角が最小傾角でない場合には遮断体2
1が位置決め面27から離間しており、外部冷媒回路3
5における冷媒が吸入通路26を介して圧縮機内へ流入
する。即ち、制御コンピュータC0 の励磁指令は冷媒循
環指令信号の出力のことであり、電磁開閉弁32が励磁
すれば外部冷媒回路35における冷媒循環が許容され
る。
励磁状態にあり、圧力供給通路31は閉じられている。
従って、吐出室3bからクランク室2aへの高圧冷媒ガ
スの供給は行われない。この状態ではクランク室2a内
の冷媒ガスが通路30を介して吸入室3aに流出するば
かりであり、クランク室2a内の圧力は吸入室3a内の
低圧力、即ち吸入圧に近づいていく。そのため、斜板1
5の傾角は最大傾角に保持され、吐出容量は最大とな
る。斜板15の傾角が最小傾角でない場合には遮断体2
1が位置決め面27から離間しており、外部冷媒回路3
5における冷媒が吸入通路26を介して圧縮機内へ流入
する。即ち、制御コンピュータC0 の励磁指令は冷媒循
環指令信号の出力のことであり、電磁開閉弁32が励磁
すれば外部冷媒回路35における冷媒循環が許容され
る。
【0038】冷房負荷が小さくなった状態で斜板15が
最大傾角を維持して吐出作用が行われると、蒸発器38
における温度がフロスト発生をもたらす温度に近づくよ
うに低下してゆく。温度センサ39は蒸発器38におけ
る検出温度情報を制御コンピュータC0 に送っており、
検出温度Txが設定温度T以下になると制御コンピュー
タC0 はソレノイド33の消磁を指令する。ソレノイド
33が消磁されると圧力供給通路31が開かれ、吐出室
3bとクランク室2aとが連通する。従って、吐出室3
b内の高圧冷媒ガスが圧力供給通路31を介してクラン
ク室2aへ供給され、クランク室2a内の圧力が高くな
る。クランク室2a内の圧力上昇により斜板15の傾角
が最小傾角側へ迅速に移行する。
最大傾角を維持して吐出作用が行われると、蒸発器38
における温度がフロスト発生をもたらす温度に近づくよ
うに低下してゆく。温度センサ39は蒸発器38におけ
る検出温度情報を制御コンピュータC0 に送っており、
検出温度Txが設定温度T以下になると制御コンピュー
タC0 はソレノイド33の消磁を指令する。ソレノイド
33が消磁されると圧力供給通路31が開かれ、吐出室
3bとクランク室2aとが連通する。従って、吐出室3
b内の高圧冷媒ガスが圧力供給通路31を介してクラン
ク室2aへ供給され、クランク室2a内の圧力が高くな
る。クランク室2a内の圧力上昇により斜板15の傾角
が最小傾角側へ迅速に移行する。
【0039】伝達筒28が深溝玉軸受け部材25の内輪
25bに押接された状態で斜板15が最小傾角に近づく
と、遮断体21の先端が位置決め面27へ接近してゆ
く。この接近動作により吸入通路26から吸入室3aに
到る間の冷媒ガス通過断面積が徐々に絞られてゆく。こ
の絞り作用が吸入通路26から吸入室3aへの冷媒ガス
流入量を徐々に減らしてゆく。そのため、吸入室3aか
らシリンダボア1a内へ吸入される冷媒ガス量も徐々に
減少してゆき、吐出容量が徐々に減少してゆく。その結
果、吐出圧が徐々に低下してゆき、圧縮機におけるトル
クが短時間で大きく変動することはない。
25bに押接された状態で斜板15が最小傾角に近づく
と、遮断体21の先端が位置決め面27へ接近してゆ
く。この接近動作により吸入通路26から吸入室3aに
到る間の冷媒ガス通過断面積が徐々に絞られてゆく。こ
の絞り作用が吸入通路26から吸入室3aへの冷媒ガス
流入量を徐々に減らしてゆく。そのため、吸入室3aか
らシリンダボア1a内へ吸入される冷媒ガス量も徐々に
減少してゆき、吐出容量が徐々に減少してゆく。その結
果、吐出圧が徐々に低下してゆき、圧縮機におけるトル
クが短時間で大きく変動することはない。
【0040】図4及び図6に示すように遮断体21の先
端が位置決め面27に当接すると、斜板傾角は最小とな
る。この最小傾角状態では外部冷媒回路35における冷
媒循環が止まる。即ち、制御コンピュータC0 の消磁指
令は冷媒循環指令信号の出力停止のことであり、電磁開
閉弁32が消磁すれば外部冷媒回路35における冷媒循
環が阻止される。
端が位置決め面27に当接すると、斜板傾角は最小とな
る。この最小傾角状態では外部冷媒回路35における冷
媒循環が止まる。即ち、制御コンピュータC0 の消磁指
令は冷媒循環指令信号の出力停止のことであり、電磁開
閉弁32が消磁すれば外部冷媒回路35における冷媒循
環が阻止される。
【0041】斜板最小傾角は0°ではないため、斜板傾
角が最小の状態においてもシリンダボア1aから吐出室
3bへの吐出は行われている。シリンダボア1aから吐
出室3bへ吐出された冷媒ガスは圧力供給通路31を通
ってクランク室2aへ流入する。クランク室2a内の冷
媒ガスは通路30及び放圧通口21aという放圧通路を
通って吸入室3aへ流入し、吸入室3a内の冷媒ガスは
シリンダボア1a内へ吸入されて吐出室3bへ吐出され
る。即ち、斜板傾角が最小状態では、吐出室3b、圧力
供給通路31、クランク室2a、通路30、放圧通口2
1a、吸入室3a、シリンダボア1aを経由する循環通
路が圧縮機内にできており、冷媒ガスと共に流動する潤
滑油が圧縮機内を潤滑する。又、吐出室3b、クランク
室2a及び吸入室3aの間では圧力差が生じている。
角が最小の状態においてもシリンダボア1aから吐出室
3bへの吐出は行われている。シリンダボア1aから吐
出室3bへ吐出された冷媒ガスは圧力供給通路31を通
ってクランク室2aへ流入する。クランク室2a内の冷
媒ガスは通路30及び放圧通口21aという放圧通路を
通って吸入室3aへ流入し、吸入室3a内の冷媒ガスは
シリンダボア1a内へ吸入されて吐出室3bへ吐出され
る。即ち、斜板傾角が最小状態では、吐出室3b、圧力
供給通路31、クランク室2a、通路30、放圧通口2
1a、吸入室3a、シリンダボア1aを経由する循環通
路が圧縮機内にできており、冷媒ガスと共に流動する潤
滑油が圧縮機内を潤滑する。又、吐出室3b、クランク
室2a及び吸入室3aの間では圧力差が生じている。
【0042】図6の状態から冷房負荷が増大した場合、
この冷房負荷の増大が蒸発器38における温度上昇とし
て表れ、蒸発器38における検出温度Txが前記設定温
度Tを越える。制御コンピュータC0 はこの検出温度変
移に基づいてソレノイド33の励磁を指令する。ソレノ
イド33の励磁により圧力供給通路31が閉じ、クラン
ク室2aの圧力が通路30及び放圧通口21aを介した
放圧に基づいて減圧してゆく。この減圧により斜板15
の傾角が最小傾角から最大傾角へ移行する。
この冷房負荷の増大が蒸発器38における温度上昇とし
て表れ、蒸発器38における検出温度Txが前記設定温
度Tを越える。制御コンピュータC0 はこの検出温度変
移に基づいてソレノイド33の励磁を指令する。ソレノ
イド33の励磁により圧力供給通路31が閉じ、クラン
ク室2aの圧力が通路30及び放圧通口21aを介した
放圧に基づいて減圧してゆく。この減圧により斜板15
の傾角が最小傾角から最大傾角へ移行する。
【0043】斜板15の傾角増大によって遮断体21が
吸入通路開放ばね24のばね力によって斜板15の傾動
に追随し、遮断体21の先端が位置決め面27から離間
する。この離間動作により吸入通路26から吸入室3a
に到る間の冷媒ガス通過断面積が徐々に拡大してゆく。
この徐々に行われる通過断面積拡大が吸入通路26から
吸入室3aへの冷媒ガス流入量を徐々に増やしてゆく。
そのため、吸入室3aからシリンダボア1a内へ吸入さ
れる冷媒ガス量も徐々に増大してゆき、吐出容量が徐々
に増大してゆく。その結果、吐出圧が徐々に増大してゆ
き、圧縮機におけるトルクが短時間で大きく変動するこ
とはない。
吸入通路開放ばね24のばね力によって斜板15の傾動
に追随し、遮断体21の先端が位置決め面27から離間
する。この離間動作により吸入通路26から吸入室3a
に到る間の冷媒ガス通過断面積が徐々に拡大してゆく。
この徐々に行われる通過断面積拡大が吸入通路26から
吸入室3aへの冷媒ガス流入量を徐々に増やしてゆく。
そのため、吸入室3aからシリンダボア1a内へ吸入さ
れる冷媒ガス量も徐々に増大してゆき、吐出容量が徐々
に増大してゆく。その結果、吐出圧が徐々に増大してゆ
き、圧縮機におけるトルクが短時間で大きく変動するこ
とはない。
【0044】圧縮機におけるトルクが短時間で急激変動
しないため、クラッチレス圧縮機の主目的である衝撃緩
和が達成される。図7は圧縮機の冷媒循環制御プログラ
ムを表すフローチャートである。冷媒循環制御手段とな
る制御コンピュータC0 は、空調装置作動スイッチ40
のON−OFF、回転数検出器41から得られる回転数
情報、温度センサ39から得られる温度情報及び冷媒循
環制御プログラムに基づいて電磁開閉弁32の励消磁、
即ち冷媒循環指令信号の出力を制御する。
しないため、クラッチレス圧縮機の主目的である衝撃緩
和が達成される。図7は圧縮機の冷媒循環制御プログラ
ムを表すフローチャートである。冷媒循環制御手段とな
る制御コンピュータC0 は、空調装置作動スイッチ40
のON−OFF、回転数検出器41から得られる回転数
情報、温度センサ39から得られる温度情報及び冷媒循
環制御プログラムに基づいて電磁開閉弁32の励消磁、
即ち冷媒循環指令信号の出力を制御する。
【0045】制御コンピュータC0 は、空調装置作動ス
イッチ40のON操作に基づいて検出温度Txと設定温
度Tとの大小比較及び検出回転数Nxと設定回転数
N0 ,N 1 との大小比較を行なう。設定回転数N1 は設
定回転数N0 よりも大きい。検出温度Txが設定温度T
を越え、かつ検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回
転数N1 との間にあれば、制御コンピュータC0 は冷媒
循環指令信号を出力する。検出温度Txが設定温度T以
下、又は検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回転数
N1 との間にない場合には、制御コンピュータC0 は冷
媒循環指令信号を出力しない。そして、空調装置作動ス
イッチ40がOFFされなければ制御コンピュータC0
は検出温度Txと設定温度Tとの大小比較及び検出回転
数Nxと設定回転数N0 ,N1 との大小比較を繰り返
す。
イッチ40のON操作に基づいて検出温度Txと設定温
度Tとの大小比較及び検出回転数Nxと設定回転数
N0 ,N 1 との大小比較を行なう。設定回転数N1 は設
定回転数N0 よりも大きい。検出温度Txが設定温度T
を越え、かつ検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回
転数N1 との間にあれば、制御コンピュータC0 は冷媒
循環指令信号を出力する。検出温度Txが設定温度T以
下、又は検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回転数
N1 との間にない場合には、制御コンピュータC0 は冷
媒循環指令信号を出力しない。そして、空調装置作動ス
イッチ40がOFFされなければ制御コンピュータC0
は検出温度Txと設定温度Tとの大小比較及び検出回転
数Nxと設定回転数N0 ,N1 との大小比較を繰り返
す。
【0046】冷媒循環指令信号の出力後、制御コンピュ
ータC0 は、空調装置作動スイッチ40からのON信号
の入力有無判断、検出温度Txと設定温度Tとの大小比
較及び検出回転数Nxと設定回転数N0 ,N1 との大小
比較を繰り返す。空調装置作動スイッチ40がOFF、
即ち空調装置作動スイッチ40のON信号の入力がなく
なると、制御コンピュータC0 は冷媒循環指令信号の出
力を停止する。
ータC0 は、空調装置作動スイッチ40からのON信号
の入力有無判断、検出温度Txと設定温度Tとの大小比
較及び検出回転数Nxと設定回転数N0 ,N1 との大小
比較を繰り返す。空調装置作動スイッチ40がOFF、
即ち空調装置作動スイッチ40のON信号の入力がなく
なると、制御コンピュータC0 は冷媒循環指令信号の出
力を停止する。
【0047】空調装置作動スイッチ40のON信号の入
力がある場合、検出温度Txが設定温度Tを越え、かつ
検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回転数N1 との
間にあれば、制御コンピュータC0 は冷媒循環指令信号
の出力を継続する。検出温度Txが設定温度T以下、又
は検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回転数N1と
の間にない場合には、制御コンピュータC0 は冷媒循環
指令信号の出力を停止する。
力がある場合、検出温度Txが設定温度Tを越え、かつ
検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回転数N1 との
間にあれば、制御コンピュータC0 は冷媒循環指令信号
の出力を継続する。検出温度Txが設定温度T以下、又
は検出回転数Nxが設定回転数N0 と設定回転数N1と
の間にない場合には、制御コンピュータC0 は冷媒循環
指令信号の出力を停止する。
【0048】冷媒循環指令信号の出力停止後、制御コン
ピュータC0 は、空調装置作動スイッチ40からのON
信号の入力有無判断、検出温度Txと設定温度Tとの大
小比較及び検出回転数Nxと設定回転数N0 ,N1 との
大小比較を繰り返す。空調装置作動スイッチ40のON
信号の入力がある場合には、制御コンピュータC0 は、
検出温度Txと設定温度Tとの大小比較及び検出回転数
Nxと設定回転数N0,N1 との大小比較を繰り返す。
空調装置作動スイッチ40のON信号の入力がなくなる
と、制御コンピュータC0 は空調装置作動スイッチ40
のON信号の入力に備える。
ピュータC0 は、空調装置作動スイッチ40からのON
信号の入力有無判断、検出温度Txと設定温度Tとの大
小比較及び検出回転数Nxと設定回転数N0 ,N1 との
大小比較を繰り返す。空調装置作動スイッチ40のON
信号の入力がある場合には、制御コンピュータC0 は、
検出温度Txと設定温度Tとの大小比較及び検出回転数
Nxと設定回転数N0,N1 との大小比較を繰り返す。
空調装置作動スイッチ40のON信号の入力がなくなる
と、制御コンピュータC0 は空調装置作動スイッチ40
のON信号の入力に備える。
【0049】設定回転数N0 はエンジンストールを回避
するために設定されたものであり、設定回転数N1 は車
両エンジンの高速回転時に圧縮機の動作を制御するため
に設定されたものである。斜板傾角が最大傾角にあると
すれば圧縮機における負荷トルクが大きく、車両エンジ
ンの回転数が高い場合(例えば5000rpm以上)に
は車両エンジンの動力損失は非常に大きい。稀にしか生
じない車両エンジンの高速回転状態では冷房能力がなく
なったとしても車室内の温度がそれほど変わることもな
い。そこで、車両エンジンが高速回転状態になったとき
には斜板傾角を最小傾角へ移行すれば圧縮機における負
荷トルクは最低となり、車両エンジンの回転数が高い場
合の車両エンジンの動力損失は非常に少なくなる。
するために設定されたものであり、設定回転数N1 は車
両エンジンの高速回転時に圧縮機の動作を制御するため
に設定されたものである。斜板傾角が最大傾角にあると
すれば圧縮機における負荷トルクが大きく、車両エンジ
ンの回転数が高い場合(例えば5000rpm以上)に
は車両エンジンの動力損失は非常に大きい。稀にしか生
じない車両エンジンの高速回転状態では冷房能力がなく
なったとしても車室内の温度がそれほど変わることもな
い。そこで、車両エンジンが高速回転状態になったとき
には斜板傾角を最小傾角へ移行すれば圧縮機における負
荷トルクは最低となり、車両エンジンの回転数が高い場
合の車両エンジンの動力損失は非常に少なくなる。
【0050】本実施例では車両エンジンの回転数が設定
回転数N1 以上になると冷媒循環制御手段となる制御コ
ンピュータC0 が冷媒循環指令信号(即ち、電磁開閉弁
32に対する励磁指令)の出力を停止する。この信号出
力停止により斜板傾角が最小となり、外部冷媒回路35
における冷媒循環が停止する。外部冷媒回路35におけ
る冷媒循環が停止した状態では圧縮機における負荷トル
クが最低になっており、車両エンジンの回転数が高い場
合(設定回転数N1 以上)の車両エンジンの動力損失を
抑制することができる。
回転数N1 以上になると冷媒循環制御手段となる制御コ
ンピュータC0 が冷媒循環指令信号(即ち、電磁開閉弁
32に対する励磁指令)の出力を停止する。この信号出
力停止により斜板傾角が最小となり、外部冷媒回路35
における冷媒循環が停止する。外部冷媒回路35におけ
る冷媒循環が停止した状態では圧縮機における負荷トル
クが最低になっており、車両エンジンの回転数が高い場
合(設定回転数N1 以上)の車両エンジンの動力損失を
抑制することができる。
【0051】本発明は、図8に示すクラッチレス圧縮
機、図9及び図10に示すロータリ式クラッチレス圧縮
機にも適用できる。図8の圧縮機ではクランク室2a内
の圧力が容量制御弁42で制御される。容量制御弁42
上の放圧導入ポート43は通路44を介してクランク室
2aに連通しており、吸入圧導入ポート45は吸入圧導
入通路46を介して吸入通路26に連通している。放圧
ポート47は通路48を介して吸入室3aに連通してお
り、吐出圧導入ポート49は吐出圧導入通路50を介し
て吐出室3bに連通している。吸入圧導入ポート45に
通じる吸入圧検出室51の圧力はダイヤフラム52を介
して調整ばね53に対抗する。調整ばね53のばね力は
ダイヤフラム52及びロッド54を介して弁体55に伝
達する。復帰ばね56のばね作用を受ける弁体55は吸
入圧検出室51内の吸入圧の変動に応じて弁孔57を開
閉し、この開閉により放圧導入ポート43と放圧ポート
47との連通及び遮断が切り換えられる。
機、図9及び図10に示すロータリ式クラッチレス圧縮
機にも適用できる。図8の圧縮機ではクランク室2a内
の圧力が容量制御弁42で制御される。容量制御弁42
上の放圧導入ポート43は通路44を介してクランク室
2aに連通しており、吸入圧導入ポート45は吸入圧導
入通路46を介して吸入通路26に連通している。放圧
ポート47は通路48を介して吸入室3aに連通してお
り、吐出圧導入ポート49は吐出圧導入通路50を介し
て吐出室3bに連通している。吸入圧導入ポート45に
通じる吸入圧検出室51の圧力はダイヤフラム52を介
して調整ばね53に対抗する。調整ばね53のばね力は
ダイヤフラム52及びロッド54を介して弁体55に伝
達する。復帰ばね56のばね作用を受ける弁体55は吸
入圧検出室51内の吸入圧の変動に応じて弁孔57を開
閉し、この開閉により放圧導入ポート43と放圧ポート
47との連通及び遮断が切り換えられる。
【0052】吐出室3bとクランク室2aとは絞り通路
20を介して連通している。ソレノイド33が励磁して
圧力供給通路31が閉じているとき、吸入圧が高い(冷
房負荷が大きい)場合には弁体55の弁開度が大きくな
り、クランク室2aから通路44を介して吸入室3aへ
流出する冷媒ガス量が多くなる。そのため、クランク室
2a内の圧力が下がり、斜板傾角が大きくなる。逆に、
吸入圧が低い(冷房負荷が小さい)場合には弁体55の
弁開度が小さくなり、クランク室2aから通路44を介
して吸入室3aへ流出する冷媒ガス量が少なくなる。そ
のため、クランク室2a内の圧力が上昇し、斜板傾角が
小さくなる。即ち、吐出容量が連続的に可変制御され
る。
20を介して連通している。ソレノイド33が励磁して
圧力供給通路31が閉じているとき、吸入圧が高い(冷
房負荷が大きい)場合には弁体55の弁開度が大きくな
り、クランク室2aから通路44を介して吸入室3aへ
流出する冷媒ガス量が多くなる。そのため、クランク室
2a内の圧力が下がり、斜板傾角が大きくなる。逆に、
吸入圧が低い(冷房負荷が小さい)場合には弁体55の
弁開度が小さくなり、クランク室2aから通路44を介
して吸入室3aへ流出する冷媒ガス量が少なくなる。そ
のため、クランク室2a内の圧力が上昇し、斜板傾角が
小さくなる。即ち、吐出容量が連続的に可変制御され
る。
【0053】図9及び図10の圧縮機では、シリンダ5
8内のロータ59が回転軸60の回転に伴って偏心回転
し、ベーン61がシリンダ58内周面から出没可能にば
ね62によってロータ59側に付勢されている。シリン
ダ58には電磁アクチュエータ63が組み付けられてい
る。電磁アクチュエータ63が励磁状態にあるときには
駆動ピン63aがベーン61の側面から離間し、ベーン
61がシリンダ58内周面から出没する。従って、外部
冷媒回路35の冷媒ガスは吸入通路58aを介してシリ
ンダ58内へ吸入され、シリンダ58内の冷媒ガスは吐
出通路58bを介して外部冷媒回路35へ吐出される。
即ち、冷媒循環が行われる。
8内のロータ59が回転軸60の回転に伴って偏心回転
し、ベーン61がシリンダ58内周面から出没可能にば
ね62によってロータ59側に付勢されている。シリン
ダ58には電磁アクチュエータ63が組み付けられてい
る。電磁アクチュエータ63が励磁状態にあるときには
駆動ピン63aがベーン61の側面から離間し、ベーン
61がシリンダ58内周面から出没する。従って、外部
冷媒回路35の冷媒ガスは吸入通路58aを介してシリ
ンダ58内へ吸入され、シリンダ58内の冷媒ガスは吐
出通路58bを介して外部冷媒回路35へ吐出される。
即ち、冷媒循環が行われる。
【0054】電磁アクチュエータ63が消磁状態にある
ときには駆動ピン63aがばね63bの付勢力によって
ベーン61の側面に押接される。ベーン61の側面には
係止孔61aが形成されている。電磁アクチュエータ6
3が消磁状態にあるときには駆動ピン63aが入り込
み、ベーン61が図10に示す位置に止められる。従っ
て、実質的な冷媒の吸入及び吐出がなくなり、冷媒循環
が停止する。即ち、電磁アクチュエータ63が冷媒循環
切換手段を構成する。実質的な冷媒の吸入及び吐出がな
くなれば圧縮機における負荷トルクが殆どなくなる。図
8の実施例、及び図9,10の実施例では制御コンピュ
ータC0 は空調装置作動スイッチ40のON−OFF及
び回転数検出器41からの回転数情報に基づいて図11
のフローチャートで示す冷媒循環制御プログラムを遂行
する。この冷媒循環制御プログラムは温度情報の大小比
較判断のないことを除けば図7の冷媒循環制御プログラ
ムと同様の処理ステップを踏む。図8の実施例では第1
実施例と同様に電磁開閉弁32に対する制御コンピュー
タC0 の励磁指令が冷媒循環指令信号となる。図9,1
0の実施例では電磁アクチュエータ63に対する制御コ
ンピュータC0 の励磁指令が冷媒循環指令信号となる。
図8の実施例、及び図9,10の実施例のいずれのクラ
ッチレス圧縮機においても図11の冷媒循環制御プログ
ラムの遂行により車両エンジンの高速回転時における動
力損失が抑制される。
ときには駆動ピン63aがばね63bの付勢力によって
ベーン61の側面に押接される。ベーン61の側面には
係止孔61aが形成されている。電磁アクチュエータ6
3が消磁状態にあるときには駆動ピン63aが入り込
み、ベーン61が図10に示す位置に止められる。従っ
て、実質的な冷媒の吸入及び吐出がなくなり、冷媒循環
が停止する。即ち、電磁アクチュエータ63が冷媒循環
切換手段を構成する。実質的な冷媒の吸入及び吐出がな
くなれば圧縮機における負荷トルクが殆どなくなる。図
8の実施例、及び図9,10の実施例では制御コンピュ
ータC0 は空調装置作動スイッチ40のON−OFF及
び回転数検出器41からの回転数情報に基づいて図11
のフローチャートで示す冷媒循環制御プログラムを遂行
する。この冷媒循環制御プログラムは温度情報の大小比
較判断のないことを除けば図7の冷媒循環制御プログラ
ムと同様の処理ステップを踏む。図8の実施例では第1
実施例と同様に電磁開閉弁32に対する制御コンピュー
タC0 の励磁指令が冷媒循環指令信号となる。図9,1
0の実施例では電磁アクチュエータ63に対する制御コ
ンピュータC0 の励磁指令が冷媒循環指令信号となる。
図8の実施例、及び図9,10の実施例のいずれのクラ
ッチレス圧縮機においても図11の冷媒循環制御プログ
ラムの遂行により車両エンジンの高速回転時における動
力損失が抑制される。
【0055】又、本発明は図12に示す可変容量型のク
ラッチ付揺動斜板式圧縮機にも適用できる。シリンダブ
ロック1とフロントハウジング2との間には回転軸64
がラジアルベアリング65,66を介して回転可能に支
持されている。回転軸64は電磁クラッチ74を介して
車両エンジンから回転駆動力を得る。回転軸64には回
転支持体67が止着されている。回転支持体67には支
持アーム67aが突設されており、支持アーム67aに
はガイド孔67bが透設されている。ガイド孔67bに
はピン68がスライド可能に嵌めこまれており、ピン6
8には回転駆動体69が傾斜角可変に連結支持されてい
る。
ラッチ付揺動斜板式圧縮機にも適用できる。シリンダブ
ロック1とフロントハウジング2との間には回転軸64
がラジアルベアリング65,66を介して回転可能に支
持されている。回転軸64は電磁クラッチ74を介して
車両エンジンから回転駆動力を得る。回転軸64には回
転支持体67が止着されている。回転支持体67には支
持アーム67aが突設されており、支持アーム67aに
はガイド孔67bが透設されている。ガイド孔67bに
はピン68がスライド可能に嵌めこまれており、ピン6
8には回転駆動体69が傾斜角可変に連結支持されてい
る。
【0056】回転軸64にはガイドスリーブ70がスラ
イド可能に支持されている。回転駆動体69は回転軸6
4上のガイドスリーブ70の左右両側に突設された軸ピ
ン70aにより揺動可能に支持されている。この支持作
用、ガイド孔67bとピン68とのスライドガイド関係
及びガイドスリーブ70のスライド作用により回転駆動
体69の揺動が案内される。
イド可能に支持されている。回転駆動体69は回転軸6
4上のガイドスリーブ70の左右両側に突設された軸ピ
ン70aにより揺動可能に支持されている。この支持作
用、ガイド孔67bとピン68とのスライドガイド関係
及びガイドスリーブ70のスライド作用により回転駆動
体69の揺動が案内される。
【0057】回転駆動体69上には斜板71が相対回転
可能に支持されている。回転軸64の回転運動は回転駆
動体69を介して斜板71の前後往復揺動に変換され、
ピストン72がシリンダボア1a内を前後動する。これ
により吸入室3aからシリンダボア1a内へ吸入された
冷媒ガスが圧縮されつつ吐出室3bへ吐出される。斜板
71の傾角はクランク室2a内の圧力とシリンダボア1
a内の吸入圧とのピストン72を介した差圧に応じて変
わる。
可能に支持されている。回転軸64の回転運動は回転駆
動体69を介して斜板71の前後往復揺動に変換され、
ピストン72がシリンダボア1a内を前後動する。これ
により吸入室3aからシリンダボア1a内へ吸入された
冷媒ガスが圧縮されつつ吐出室3bへ吐出される。斜板
71の傾角はクランク室2a内の圧力とシリンダボア1
a内の吸入圧とのピストン72を介した差圧に応じて変
わる。
【0058】クランク室2aと吐出室3bとは圧力供給
通路31A及び絞り通路20Aを介して接続されてお
り、圧力供給通路31A上には電磁開閉弁75が介在さ
れている。電磁開閉弁75の弁体75aは消磁状態のと
きに弁孔75bを閉じ、励磁状態のときに弁孔75bを
開く。クランク室2aと吸入室3aとは放圧通路73を
介して接続しており、放圧通路73上には容量制御弁4
2Aが介在されている。容量制御弁42Aは図8の実施
例の容量制御弁42と同じ構成であり、内部構成の部材
は容量制御弁42と同じ符号を付してある。容量制御弁
42Aは吸入室3a内の圧力に応じてクランク室2a内
の圧力を調整する。この調圧により斜板71の傾角が図
12に実線で示す最大傾角から鎖線で示す最小傾角に到
る範囲で変化する。
通路31A及び絞り通路20Aを介して接続されてお
り、圧力供給通路31A上には電磁開閉弁75が介在さ
れている。電磁開閉弁75の弁体75aは消磁状態のと
きに弁孔75bを閉じ、励磁状態のときに弁孔75bを
開く。クランク室2aと吸入室3aとは放圧通路73を
介して接続しており、放圧通路73上には容量制御弁4
2Aが介在されている。容量制御弁42Aは図8の実施
例の容量制御弁42と同じ構成であり、内部構成の部材
は容量制御弁42と同じ符号を付してある。容量制御弁
42Aは吸入室3a内の圧力に応じてクランク室2a内
の圧力を調整する。この調圧により斜板71の傾角が図
12に実線で示す最大傾角から鎖線で示す最小傾角に到
る範囲で変化する。
【0059】冷媒循環切換手段となる電磁クラッチ74
及び電磁開閉弁75は冷媒循環制御手段となる制御コン
ピュータC0 の励消磁制御を受ける。制御コンピュータ
C0は温度センサ39からの温度情報及び回転数検出器
41からの回転数情報に基づいて図13のフローチャー
トで示す冷媒循環制御プログラムを遂行する。電磁クラ
ッチ74を励磁すれば車両エンジンの回転駆動力が回転
軸64に伝わり、外部冷媒回路35における冷媒循環が
行われる。即ち、電磁クラッチ74に対する励磁指令は
冷媒循環指令信号となる。
及び電磁開閉弁75は冷媒循環制御手段となる制御コン
ピュータC0 の励消磁制御を受ける。制御コンピュータ
C0は温度センサ39からの温度情報及び回転数検出器
41からの回転数情報に基づいて図13のフローチャー
トで示す冷媒循環制御プログラムを遂行する。電磁クラ
ッチ74を励磁すれば車両エンジンの回転駆動力が回転
軸64に伝わり、外部冷媒回路35における冷媒循環が
行われる。即ち、電磁クラッチ74に対する励磁指令は
冷媒循環指令信号となる。
【0060】図13の冷媒循環制御プログラムは、冷媒
循環指令信号出力停止の前に電磁開閉弁75の励磁、冷
媒循環指令信号出力停止の後に電磁開閉弁75の消磁を
行なうことを除けば図7の冷媒循環制御プログラムと同
様の処理ステップを踏む。この実施例では第1実施例と
同様に電磁開閉弁75に対する制御コンピュータC0の
励磁指令が冷媒循環指令信号となる。
循環指令信号出力停止の前に電磁開閉弁75の励磁、冷
媒循環指令信号出力停止の後に電磁開閉弁75の消磁を
行なうことを除けば図7の冷媒循環制御プログラムと同
様の処理ステップを踏む。この実施例では第1実施例と
同様に電磁開閉弁75に対する制御コンピュータC0の
励磁指令が冷媒循環指令信号となる。
【0061】この実施例でも図13の冷媒循環制御プロ
グラムの遂行により車両エンジンの高速回転時における
動力損失が抑制される。又、冷媒循環指令信号出力停止
の前に電磁開閉弁75を励磁するため、吐出室3bの冷
媒ガスが圧力供給通路31Aを介してクランク室2aへ
流入する。そのため、電磁クラッチ74の切り動作が行
われる前にクランク室2aの圧力が上昇し、斜板傾角が
最小傾角へ移行する。即ち、電磁開閉弁75は斜板傾角
強制変更手段となる。斜板傾角が最小状態のときに電磁
クラッチ74を切れば車両エンジンに波及する圧縮機に
おける負荷トルクの変動が最小となり、衝撃緩和の効果
が得られる。
グラムの遂行により車両エンジンの高速回転時における
動力損失が抑制される。又、冷媒循環指令信号出力停止
の前に電磁開閉弁75を励磁するため、吐出室3bの冷
媒ガスが圧力供給通路31Aを介してクランク室2aへ
流入する。そのため、電磁クラッチ74の切り動作が行
われる前にクランク室2aの圧力が上昇し、斜板傾角が
最小傾角へ移行する。即ち、電磁開閉弁75は斜板傾角
強制変更手段となる。斜板傾角が最小状態のときに電磁
クラッチ74を切れば車両エンジンに波及する圧縮機に
おける負荷トルクの変動が最小となり、衝撃緩和の効果
が得られる。
【0062】次に、図14の実施例を説明する。第1実
施例と同じ構成の部材には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。この実施例ではリヤハウジング3に容量
制御弁76が取りつけられている。クランク室2a内の
圧力は容量制御弁76により制御される。容量制御弁7
6を構成するバルブハウジング77には吐出圧導入ポー
ト77a、吸入圧導入ポート77b、放圧ポート77c
が設けられている。吐出圧導入ポート77aは通路78
を介して吐出室3bに連通している。吸入圧導入ポート
77bは吸入圧導入通路79を介して吸入通路26に連
通しており、放圧ポート77cは通路80を介してクラ
ンク室2aに連通している。
施例と同じ構成の部材には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。この実施例ではリヤハウジング3に容量
制御弁76が取りつけられている。クランク室2a内の
圧力は容量制御弁76により制御される。容量制御弁7
6を構成するバルブハウジング77には吐出圧導入ポー
ト77a、吸入圧導入ポート77b、放圧ポート77c
が設けられている。吐出圧導入ポート77aは通路78
を介して吐出室3bに連通している。吸入圧導入ポート
77bは吸入圧導入通路79を介して吸入通路26に連
通しており、放圧ポート77cは通路80を介してクラ
ンク室2aに連通している。
【0063】吸入圧導入ポート77bに通じる吸入圧検
出室81の圧力はダイヤフラム82を介して調整ばね8
3に対抗する。調整ばね83のばね力はダイヤフラム8
2及びロッド84を介して弁体85に伝達する。弁体8
5には復帰ばね86のばね力が作用している。弁体85
に対する復帰ばね86のばね作用方向は弁孔77dを閉
じる方向であり、復帰ばね86のばね作用を受ける弁体
85は吸入圧検出室81内の吸入圧の変動に応じて弁孔
77dを開閉する。
出室81の圧力はダイヤフラム82を介して調整ばね8
3に対抗する。調整ばね83のばね力はダイヤフラム8
2及びロッド84を介して弁体85に伝達する。弁体8
5には復帰ばね86のばね力が作用している。弁体85
に対する復帰ばね86のばね作用方向は弁孔77dを閉
じる方向であり、復帰ばね86のばね作用を受ける弁体
85は吸入圧検出室81内の吸入圧の変動に応じて弁孔
77dを開閉する。
【0064】ソレノイド33が励磁して圧力供給通路3
1が閉じているとき、吸入圧が高い(冷房負荷が大き
い)場合には弁体85が閉じ、吐出室3bから通路7
8、容量制御弁76、通路80を経由する圧力供給通路
が閉じられる。クランク室2aの冷媒ガスは通路30、
放圧通口21aを経由して吸入室3aへ流出しているた
め、クランク室2a内の圧力が低下する。又、シリンダ
ボア1a内の吸入圧も高いため、クランク室2a内の圧
力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が小さくなる。
そのため、斜板15の傾角が大きくなる。
1が閉じているとき、吸入圧が高い(冷房負荷が大き
い)場合には弁体85が閉じ、吐出室3bから通路7
8、容量制御弁76、通路80を経由する圧力供給通路
が閉じられる。クランク室2aの冷媒ガスは通路30、
放圧通口21aを経由して吸入室3aへ流出しているた
め、クランク室2a内の圧力が低下する。又、シリンダ
ボア1a内の吸入圧も高いため、クランク室2a内の圧
力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が小さくなる。
そのため、斜板15の傾角が大きくなる。
【0065】逆に、吸入圧が低い(冷房負荷が小さい)
場合には弁体85の弁開度が大きくなり、吐出室3bか
らクランク室2aへ流入する冷媒ガス量が多くなる。そ
のため、クランク室2a内の圧力が上昇する。又、シリ
ンダボア1a内の吸入圧が低いため、クランク室2a内
の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が大きくな
る。そのため、斜板15の傾角が小さくなる。
場合には弁体85の弁開度が大きくなり、吐出室3bか
らクランク室2aへ流入する冷媒ガス量が多くなる。そ
のため、クランク室2a内の圧力が上昇する。又、シリ
ンダボア1a内の吸入圧が低いため、クランク室2a内
の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が大きくな
る。そのため、斜板15の傾角が小さくなる。
【0066】吸入圧が非常に低い(冷房負荷がない)状
態になれば弁体85の弁開度が最も大きくなる。そのた
め、クランク室2a内が昇圧し、斜板15の傾角は最小
傾角へ移行する。又、ソレノイド33が消磁すると圧力
供給通路31が開く。ソレノイド33が励磁すると、圧
力供給通路31が遮断される。
態になれば弁体85の弁開度が最も大きくなる。そのた
め、クランク室2a内が昇圧し、斜板15の傾角は最小
傾角へ移行する。又、ソレノイド33が消磁すると圧力
供給通路31が開く。ソレノイド33が励磁すると、圧
力供給通路31が遮断される。
【0067】即ち、この実施例では斜板傾角は連続的に
可変制御される。この実施例では制御コンピュータC0
は空調装置作動スイッチ40のON−OFF及び回転数
検出器41からの回転数情報に基づいて図11のフロー
チャートで示す冷媒循環制御プログラムを遂行する。そ
して、電磁開閉弁32に対する制御コンピュータC0の
励磁指令が冷媒循環指令信号となる。この実施例のクラ
ッチレス圧縮機においても図11の冷媒循環制御プログ
ラムの遂行により車両エンジンの高速回転時における動
力損失が抑制される。
可変制御される。この実施例では制御コンピュータC0
は空調装置作動スイッチ40のON−OFF及び回転数
検出器41からの回転数情報に基づいて図11のフロー
チャートで示す冷媒循環制御プログラムを遂行する。そ
して、電磁開閉弁32に対する制御コンピュータC0の
励磁指令が冷媒循環指令信号となる。この実施例のクラ
ッチレス圧縮機においても図11の冷媒循環制御プログ
ラムの遂行により車両エンジンの高速回転時における動
力損失が抑制される。
【0068】吐出室3bからクランク室2aへ供給され
る冷媒ガス量を制御して容量を制御する方式は、図8の
クランク室2aから吸入室3aへ放出される冷媒ガス量
を制御して容量を制御する方式に比して斜板傾角の制御
応答性が良い。これはクランク室2aへ供給される冷媒
ガスが高圧の吐出冷媒ガスであることによる。
る冷媒ガス量を制御して容量を制御する方式は、図8の
クランク室2aから吸入室3aへ放出される冷媒ガス量
を制御して容量を制御する方式に比して斜板傾角の制御
応答性が良い。これはクランク室2aへ供給される冷媒
ガスが高圧の吐出冷媒ガスであることによる。
【0069】次に、図15〜図17の実施例を説明す
る。図14の実施例と同じ構成の部材には同一符号を付
してある。この実施例では温度センサ39が採用されて
おり、温度センサ39で得られた温度情報が制御コンピ
ュータC0 に送られる。制御コンピュータC0 は空調装
置作動スイッチ40のON−OFF、回転数検出器41
からの回転数情報及び温度センサ39からの温度情報に
基づいて図16及び図17のフローチャートで示す冷媒
循環制御プログラムを遂行する。温度センサ39によっ
て検出された温度Txが予め設定された温度T0 (>
T)よりも小さい場合には、制御コンピュータC0 は図
7の冷媒循環制御プログラムと同じ制御を行なう。検出
温度Txが設定温度T0 以上の場合には、制御コンピュ
ータC0 は検出回転数Nxが設定回転数N1 以上の場合
にも電磁開閉弁32を消磁しない。設定温度T0 は蒸発
器38における大きな熱負荷(冷房負荷)を反映するよ
うに設定されており、蒸発器38における熱負荷が大き
い場合には電磁開閉弁32が消磁されることはない。検
出温度Txが設定温度T0 に達していない場合には斜板
傾角が最小傾角となり、外部冷媒回路35における冷媒
循環が停止する。従って、この実施例では熱負荷が大き
い場合を除いて車両エンジンの高速回転時における動力
損失が抑制される。
る。図14の実施例と同じ構成の部材には同一符号を付
してある。この実施例では温度センサ39が採用されて
おり、温度センサ39で得られた温度情報が制御コンピ
ュータC0 に送られる。制御コンピュータC0 は空調装
置作動スイッチ40のON−OFF、回転数検出器41
からの回転数情報及び温度センサ39からの温度情報に
基づいて図16及び図17のフローチャートで示す冷媒
循環制御プログラムを遂行する。温度センサ39によっ
て検出された温度Txが予め設定された温度T0 (>
T)よりも小さい場合には、制御コンピュータC0 は図
7の冷媒循環制御プログラムと同じ制御を行なう。検出
温度Txが設定温度T0 以上の場合には、制御コンピュ
ータC0 は検出回転数Nxが設定回転数N1 以上の場合
にも電磁開閉弁32を消磁しない。設定温度T0 は蒸発
器38における大きな熱負荷(冷房負荷)を反映するよ
うに設定されており、蒸発器38における熱負荷が大き
い場合には電磁開閉弁32が消磁されることはない。検
出温度Txが設定温度T0 に達していない場合には斜板
傾角が最小傾角となり、外部冷媒回路35における冷媒
循環が停止する。従って、この実施例では熱負荷が大き
い場合を除いて車両エンジンの高速回転時における動力
損失が抑制される。
【0070】この実施例の熱負荷を考慮した冷媒循環制
御は第1実施例の容量制御弁のない圧縮機、あるいは図
12のような電磁クラッチ付の圧縮機にも適用できる。
本発明は、特開平3−37378号公報に開示されるよ
うに電磁開閉弁によって外部冷媒回路から吸入室への冷
媒ガス流入を止める冷媒循環切換手段を備えたクラッチ
レス圧縮機にも適用できる。
御は第1実施例の容量制御弁のない圧縮機、あるいは図
12のような電磁クラッチ付の圧縮機にも適用できる。
本発明は、特開平3−37378号公報に開示されるよ
うに電磁開閉弁によって外部冷媒回路から吸入室への冷
媒ガス流入を止める冷媒循環切換手段を備えたクラッチ
レス圧縮機にも適用できる。
【0071】さらに本発明は、全ての電磁クラッチ付圧
縮機にも適用できる。なお、クラッチレス圧縮機の場合
には圧縮機の回転数を検出して回転数情報を得るように
したり、クラッチ付圧縮機の場合にはクラッチのプーリ
の回転数を検出して回転数情報を得るようにしてもよ
い。これは車両エンジンに連動する回転装置の回転数を
検出することを意味する。
縮機にも適用できる。なお、クラッチレス圧縮機の場合
には圧縮機の回転数を検出して回転数情報を得るように
したり、クラッチ付圧縮機の場合にはクラッチのプーリ
の回転数を検出して回転数情報を得るようにしてもよ
い。これは車両エンジンに連動する回転装置の回転数を
検出することを意味する。
【0072】又、吸入圧領域としては吸入室3a以外に
も、遮断体21によってクランク室2aから区画された
収容孔13内、通口4cがある。吐出圧領域としては吐
出室3b以外にも、排出口1b内、排出口1bと凝縮器
36との間の外部冷媒回路がある。
も、遮断体21によってクランク室2aから区画された
収容孔13内、通口4cがある。吐出圧領域としては吐
出室3b以外にも、排出口1b内、排出口1bと凝縮器
36との間の外部冷媒回路がある。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、圧縮機に回転駆動
力を供給する駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置
の回転数を検出し、検出回転数が予め設定された回転数
以上になったときには冷媒循環制御手段から冷媒循環指
令信号の出力を停止するようにした発明では、前記駆動
源の高速回転時には外部冷媒回路における冷媒循環が停
止すると共に、前記駆動源に波及する圧縮機における負
荷トルクが最低となり、前記駆動源の高速回転時におけ
る動力損失を抑制し得るという優れた効果を奏する。
力を供給する駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置
の回転数を検出し、検出回転数が予め設定された回転数
以上になったときには冷媒循環制御手段から冷媒循環指
令信号の出力を停止するようにした発明では、前記駆動
源の高速回転時には外部冷媒回路における冷媒循環が停
止すると共に、前記駆動源に波及する圧縮機における負
荷トルクが最低となり、前記駆動源の高速回転時におけ
る動力損失を抑制し得るという優れた効果を奏する。
【0074】予め設定された温度に達していないときに
検出回転数が予め設定された回転数以上になったときに
は冷媒循環制御手段から冷媒循環指令信号の出力を停止
するようにした発明においても、前記駆動源の高速回転
時における動力損失を抑制し得るという優れた効果を奏
する。
検出回転数が予め設定された回転数以上になったときに
は冷媒循環制御手段から冷媒循環指令信号の出力を停止
するようにした発明においても、前記駆動源の高速回転
時における動力損失を抑制し得るという優れた効果を奏
する。
【図1】 本発明を具体化した第1実施例のクラッチレ
ス圧縮機全体の側断面図である。
ス圧縮機全体の側断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 斜板傾角が最小状態にあるクラッチレス圧縮
機全体の側断面図である。
機全体の側断面図である。
【図5】 斜板傾角が最大状態にある要部拡大断面図で
ある。
ある。
【図6】 斜板傾角が最小状態にある要部拡大断面図で
ある。
ある。
【図7】 冷媒循環制御プログラムを表すフローチャー
トである。
トである。
【図8】 別例を示すクラッチレス圧縮機全体の側断面
図である。
図である。
【図9】 別例を示すロータリ式クラッチレス圧縮機の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図10】冷媒循環阻止状態を示すロータリ式クラッチ
レス圧縮機の縦断面図である。
レス圧縮機の縦断面図である。
【図11】冷媒循環制御プログラムを表すフローチャー
トである。
トである。
【図12】別例を示すクラッチ付圧縮機全体の側断面図
である。
である。
【図13】冷媒循環制御プログラムを表すフローチャー
トである。
トである。
【図14】別例を示すクラッチレス圧縮機全体の側断面
図である。
図である。
【図15】別例を示すクラッチレス圧縮機の要部側断面
図である。
図である。
【図16】冷媒循環制御プログラムを表すフローチャー
トである。
トである。
【図17】冷媒循環制御プログラムを表すフローチャー
トである。
トである。
2a…クランク室、3a…吸入圧領域となる吸入室、3
b…吐出圧領域となる吐出室、15,71…斜板、21
…冷媒循環切換手段を構成する遮断体、27…最小傾角
規定手段を構成する位置決め面、31,31A…圧力供
給通路、32…斜板傾角強制変更手段及び冷媒循環切換
手段を構成する電磁開閉弁、39…熱負荷検出手段とな
る温度センサ、74…電磁クラッチ、75…斜板傾角強
制変更手段を構成する電磁開閉弁、63…冷媒循環切換
手段を構成する電磁アクチュエータ、C0 …冷媒循環制
御手段となる制御コンピュータ。
b…吐出圧領域となる吐出室、15,71…斜板、21
…冷媒循環切換手段を構成する遮断体、27…最小傾角
規定手段を構成する位置決め面、31,31A…圧力供
給通路、32…斜板傾角強制変更手段及び冷媒循環切換
手段を構成する電磁開閉弁、39…熱負荷検出手段とな
る温度センサ、74…電磁クラッチ、75…斜板傾角強
制変更手段を構成する電磁開閉弁、63…冷媒循環切換
手段を構成する電磁アクチュエータ、C0 …冷媒循環制
御手段となる制御コンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 進一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (8)
- 【請求項1】外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を
阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えら
れる冷媒循環切換手段を備え、冷媒循環制御手段の冷媒
循環指令信号の出力停止に応答して前記冷媒循環切換手
段を冷媒循環阻止状態に切り換えるようにした圧縮機に
おいて、 圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に
連動する回転装置の回転数を検出し、検出回転数が予め
設定された回転数以上になったときには前記冷媒循環制
御手段からの冷媒循環指令信号の出力を停止する圧縮機
の動作制御方法。 - 【請求項2】外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を
阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えら
れる冷媒循環切換手段を備え、冷媒循環制御手段の冷媒
循環指令信号の出力停止に応答して前記冷媒循環切換手
段を冷媒循環阻止状態に切り換え、圧縮機の回転軸に回
転駆動力を供給する駆動源に前記回転軸を常に連動させ
たクラッチレス圧縮機において、 前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置の回転数
を検出し、検出回転数が予め設定された回転数以上にな
ったときには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指令
信号の出力を停止するクラッチレス圧縮機の動作制御方
法。 - 【請求項3】前記冷媒循環切換手段は前記駆動源の回転
駆動力を伝達するクラッチである請求項1に記載の圧縮
機の動作制御方法。 - 【請求項4】外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を
阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えら
れる冷媒循環切換手段と、 冷媒循環指令信号を出力して前記冷媒循環切換手段を冷
媒循環許容状態にすると共に、冷媒循環指令信号の出力
を停止して前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に
する冷媒循環制御手段と、 圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に
連動する回転装置の回転数を検出する回転数検出手段と
を備え、 前記回転数検出手段によって検出される回転数が予め設
定された回転数以上になったときには前記冷媒循環制御
手段からの冷媒循環指令信号の出力を停止するようにし
た圧縮機の動作制御システム。 - 【請求項5】シリンダボア内に片頭ピストンを往復直線
運動可能に収容するハウジング内の回転軸に回転支持体
を止着し、この回転支持体に斜板を傾動可能に支持し、
クランク室内の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した
差に応じて斜板の傾角を制御し、吐出圧領域の圧力をク
ランク室に供給すると共に、クランク室の圧力を吸入圧
領域に放出してクランク室内の調圧を行ない、圧縮機に
回転駆動力を供給する駆動源に前記回転軸を常に連動さ
せたクラッチレス圧縮機において、 前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置の回転数
を検出する回転数検出手段と、 零ではない吐出容量をもたらすように斜板の最小傾角を
規定する最小傾角規定手段と、 最小容量状態では外部冷媒回路における冷媒循環を止め
る冷媒循環切換手段と、 前記回転数検出手段によって検出された回転数が予め設
定された回転数以上になったときには冷媒循環指令信号
の出力を停止する冷媒循環制御手段と、 前記クランク室と吐出圧領域とを接続する圧力供給通路
と、 前記圧力供給通路上に介在され、前記冷媒循環制御手段
の冷媒循環指令信号の出力停止に応答して前記圧力供給
通路を開く斜板傾角強制減少手段とを備えた圧縮機の動
作制御システム。 - 【請求項6】シリンダボア内に片頭ピストンを往復直線
運動可能に収容するハウジング内の回転軸に回転支持体
を止着し、この回転支持体に斜板を傾動可能に支持し、
クランク室内の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した
差に応じて斜板の傾角を制御し、吐出圧領域の圧力をク
ランク室に供給すると共に、クランク室の圧力を吸入圧
領域に放出してクランク室内の調圧を行ない、圧縮機に
回転駆動力を供給する駆動源からクラッチを介して前記
回転軸に回転駆動力を供給される圧縮機において、 前記駆動源又はこの駆動源に連動する回転装置の回転数
を検出する回転数検出手段と、 前記回転数検出手段によって検出された回転数が予め設
定された回転数以上になったときには冷媒循環指令信号
の出力を停止して前記クラッチを切る冷媒循環制御手段
と、 前記クランク室と吐出圧領域とを接続する圧力供給通路
と、 前記圧力供給通路上に介在され、前記冷媒循環制御手段
の冷媒循環指令信号の出力停止に応答して前記圧力供給
通路を開く斜板傾角強制減少手段とを備え、 前記圧力供給通路を開く斜板傾角強制減少手段の開動作
を前記クラッチの切り動作よりも先行させた圧縮機の動
作制御システム。 - 【請求項7】外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を
阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えら
れる冷媒循環切換手段を備え、冷媒循環制御手段の冷媒
循環指令信号の出力停止に応答して前記冷媒循環切換手
段を冷媒循環阻止状態に切り換えるようにした圧縮機に
おいて、 圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に
連動する回転装置の回転数を検出すると共に、外部冷媒
回路における熱負荷を検出し、検出された熱負荷が予め
設定された熱負荷以下かつ検出回転数が予め設定された
回転数以上になったときには前記冷媒循環制御手段から
の冷媒循環指令信号の出力を停止する圧縮機の動作制御
方法。 - 【請求項8】外部冷媒回路における実質的な冷媒循環を
阻止する状態と冷媒循環を許容する状態とに切り換えら
れる冷媒循環切換手段と、 冷媒循環指令信号を出力して前記冷媒循環切換手段を冷
媒循環許容状態にすると共に、冷媒循環指令信号の出力
を停止して前記冷媒循環切換手段を冷媒循環阻止状態に
する冷媒循環制御手段と、 圧縮機に回転駆動力を供給する駆動源又はこの駆動源に
連動する回転装置の回転数を検出する回転数検出手段
と、 外部冷媒回路における熱負荷を検出する熱負荷検出手段
とを備え、 前記熱負荷検出手段によって検出される熱負荷が予め設
定された熱負荷以下かつ前記回転数検出手段によって検
出される回転数が予め設定された回転数以上になったと
きには前記冷媒循環制御手段からの冷媒循環指令信号の
出力を停止するようにした圧縮機の動作制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7082742A JPH07324681A (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-07 | 圧縮機の動作制御方法及び動作制御システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7116294 | 1994-04-08 | ||
JP6-71162 | 1994-04-08 | ||
JP7082742A JPH07324681A (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-07 | 圧縮機の動作制御方法及び動作制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07324681A true JPH07324681A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=26412283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7082742A Pending JPH07324681A (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-07 | 圧縮機の動作制御方法及び動作制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07324681A (ja) |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP7082742A patent/JPH07324681A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050114 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050802 |