JPH073242A - 含フッ素紫外線吸収剤、およびその用途 - Google Patents
含フッ素紫外線吸収剤、およびその用途Info
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- JPH073242A JPH073242A JP17230393A JP17230393A JPH073242A JP H073242 A JPH073242 A JP H073242A JP 17230393 A JP17230393 A JP 17230393A JP 17230393 A JP17230393 A JP 17230393A JP H073242 A JPH073242 A JP H073242A
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- ultraviolet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】耐熱性、耐候性に優れ、特にフッ素樹脂との相
溶性に優れる紫外線吸収剤を提供する。 【構成】ベンゾフェノン骨格、ベンゾトリアゾール骨
格、またはジフェニルシアノアクリレート骨格とポリフ
ルオロ炭化水素基と重合性不飽和基を有する含フッ素化
合物またはその重合体からなる。ただしポリフルオロ炭
化水素基は、炭素原子を2〜22個有する2価の基であ
る。
溶性に優れる紫外線吸収剤を提供する。 【構成】ベンゾフェノン骨格、ベンゾトリアゾール骨
格、またはジフェニルシアノアクリレート骨格とポリフ
ルオロ炭化水素基と重合性不飽和基を有する含フッ素化
合物またはその重合体からなる。ただしポリフルオロ炭
化水素基は、炭素原子を2〜22個有する2価の基であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線吸収剤およびそ
の用途に関する。
の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】屋外あるいは屋内で日常用いられている
高分子樹脂材料は、太陽光もしくは蛍光灯の光などのさ
まざまな光に曝露されている。このなかで200〜40
0nm付近の光は、材料にとって有害な紫外線であり、
光分解による材料の着色、変色、強度低下等の劣化を引
き起こす。さらにこの樹脂材料を基材の被覆用に用いた
場合には、樹脂側に紫外線吸収能がないため、保護すべ
き基材にまでも悪影響を及ぼす。
高分子樹脂材料は、太陽光もしくは蛍光灯の光などのさ
まざまな光に曝露されている。このなかで200〜40
0nm付近の光は、材料にとって有害な紫外線であり、
光分解による材料の着色、変色、強度低下等の劣化を引
き起こす。さらにこの樹脂材料を基材の被覆用に用いた
場合には、樹脂側に紫外線吸収能がないため、保護すべ
き基材にまでも悪影響を及ぼす。
【0003】このような紫外線から材料あるいは材料で
被覆された基材を保護するために、従来からベンゾフェ
ノン、ベンゾトリアゾール等の化合物で代表される紫外
線吸収剤、あるいは吸収する光源の波長に応じた各種の
色素が樹脂に添加されている。これらの化合物は、紫外
線領域に吸収を持つために紫外線で励起されるが、分子
内において励起状態のエネルギーを材料に無害な熱エネ
ルギーに変換することにより、材料の劣化を防ぐことが
知られている。
被覆された基材を保護するために、従来からベンゾフェ
ノン、ベンゾトリアゾール等の化合物で代表される紫外
線吸収剤、あるいは吸収する光源の波長に応じた各種の
色素が樹脂に添加されている。これらの化合物は、紫外
線領域に吸収を持つために紫外線で励起されるが、分子
内において励起状態のエネルギーを材料に無害な熱エネ
ルギーに変換することにより、材料の劣化を防ぐことが
知られている。
【0004】これらの紫外線吸収剤は、材料表面に塗布
したり、あるいは樹脂成形時に材料本体に練り込むこと
によって、樹脂に紫外線吸収能を付与する。しかし樹脂
に練り込んで使用する場合には、樹脂成形温度での耐熱
性が低いこと、あるいは長期間過酷な環境下で使用する
場合には、化合物が樹脂本体から徐々にブリードアウト
する問題があった。このようなブリードアウトを防止す
る目的で、紫外線吸収剤の骨格中に長鎖アルキル基を導
入して紫外線吸収剤自体の蒸気圧を高めたり、アクリル
基、メタクリル基、ビニル基などの重合部位を導入して
ポリマー化することが行われてきた。
したり、あるいは樹脂成形時に材料本体に練り込むこと
によって、樹脂に紫外線吸収能を付与する。しかし樹脂
に練り込んで使用する場合には、樹脂成形温度での耐熱
性が低いこと、あるいは長期間過酷な環境下で使用する
場合には、化合物が樹脂本体から徐々にブリードアウト
する問題があった。このようなブリードアウトを防止す
る目的で、紫外線吸収剤の骨格中に長鎖アルキル基を導
入して紫外線吸収剤自体の蒸気圧を高めたり、アクリル
基、メタクリル基、ビニル基などの重合部位を導入して
ポリマー化することが行われてきた。
【0005】しかし、樹脂材料の使用される環境、成形
時の加熱温度等を考慮すると、さらに耐熱性が高く、成
形体の状態でも低ブリードアウト性を有する高性能な紫
外線吸収剤が要求されていた。
時の加熱温度等を考慮すると、さらに耐熱性が高く、成
形体の状態でも低ブリードアウト性を有する高性能な紫
外線吸収剤が要求されていた。
【0006】一方、各種基材の保護材料として、耐候性
に優れかつ透明性の高いフッ素樹脂が注目を集めてい
る。フッ素樹脂は一般に高い耐薬品性、耐候性を有する
が、200〜400nm付近の紫外線領域に吸収がな
い。したがって、透明なフッ素樹脂をフィルムとして各
種基材の表面保護材に用いた場合には、紫外線の透過に
より下地の基材が劣化してしまうという問題があった。
に優れかつ透明性の高いフッ素樹脂が注目を集めてい
る。フッ素樹脂は一般に高い耐薬品性、耐候性を有する
が、200〜400nm付近の紫外線領域に吸収がな
い。したがって、透明なフッ素樹脂をフィルムとして各
種基材の表面保護材に用いた場合には、紫外線の透過に
より下地の基材が劣化してしまうという問題があった。
【0007】そこで、フッ素樹脂に紫外線吸収性を付与
する目的で、従来の紫外線吸収剤の添加を試みたが、フ
ッ素樹脂の一般的な成形温度(約200℃以上)では紫
外線吸収剤の耐熱性が低く、ブリードアウトも認めら
れ、さらに樹脂との相溶性が低いために、フッ素樹脂の
透明性を低下させる現象(白化現象)が認められた。
する目的で、従来の紫外線吸収剤の添加を試みたが、フ
ッ素樹脂の一般的な成形温度(約200℃以上)では紫
外線吸収剤の耐熱性が低く、ブリードアウトも認めら
れ、さらに樹脂との相溶性が低いために、フッ素樹脂の
透明性を低下させる現象(白化現象)が認められた。
【0008】また、ブリードアウトを防ぐ目的で紫外線
吸収剤の高分子量化を試みたが、高分子量化した紫外線
吸収剤もフッ素樹脂との相溶性が低いために白化現象が
認められ、紫外線のみを有効にカットすることはできな
かった。また、分子中にフッ素を含有する単量体と紫外
線吸収能を有する単量体からなる公知の共重合体を紫外
線吸収剤として用いた場合にも、フッ素樹脂の透明性と
紫外線吸収性を両立させることはできなかった。
吸収剤の高分子量化を試みたが、高分子量化した紫外線
吸収剤もフッ素樹脂との相溶性が低いために白化現象が
認められ、紫外線のみを有効にカットすることはできな
かった。また、分子中にフッ素を含有する単量体と紫外
線吸収能を有する単量体からなる公知の共重合体を紫外
線吸収剤として用いた場合にも、フッ素樹脂の透明性と
紫外線吸収性を両立させることはできなかった。
【0009】またUSP3387035には2’−トリ
フルオロメチル−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン類が、USP3346612には4位に−OS
O2−を介してパ−フルオロオクチル基を有するベンゾ
フェノンが報告されている。しかし前者はフッ素の含有
量が少なく、耐熱性、相溶性に劣り、後者は加水分解を
受けやすい−OSO2 −を有するために耐候性に劣ると
いう欠点があった。
フルオロメチル−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン類が、USP3346612には4位に−OS
O2−を介してパ−フルオロオクチル基を有するベンゾ
フェノンが報告されている。しかし前者はフッ素の含有
量が少なく、耐熱性、相溶性に劣り、後者は加水分解を
受けやすい−OSO2 −を有するために耐候性に劣ると
いう欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来より公
知の紫外線吸収剤に比べて高い耐熱性、低いブリードア
ウト性を有し、一般樹脂のみならず従来より紫外線吸収
能の付与が困難であった透明性のフッ素樹脂に対して
も、光線透過性を損なうことなしに添加が可能な紫外線
吸収剤を得ることを目的としてなされた。
知の紫外線吸収剤に比べて高い耐熱性、低いブリードア
ウト性を有し、一般樹脂のみならず従来より紫外線吸収
能の付与が困難であった透明性のフッ素樹脂に対して
も、光線透過性を損なうことなしに添加が可能な紫外線
吸収剤を得ることを目的としてなされた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは従来から知
られている各種紫外線吸収化合物の耐熱性、ブリードア
ウト性、一般樹脂との相溶性、さらに透明性の高いフッ
素樹脂との相溶性について詳細な検討を行った。その結
果、紫外線吸収部位とポリフルオロ炭化水素基と重合性
の不飽和基を同一分子中に有する全く新しい化合物を用
いることによって、耐熱性が高く、樹脂の高温成形時に
おいてもブリードアウトがほとんど見られない、含フッ
素化合物またはその重合体からなる紫外線吸収剤が得ら
れた。
られている各種紫外線吸収化合物の耐熱性、ブリードア
ウト性、一般樹脂との相溶性、さらに透明性の高いフッ
素樹脂との相溶性について詳細な検討を行った。その結
果、紫外線吸収部位とポリフルオロ炭化水素基と重合性
の不飽和基を同一分子中に有する全く新しい化合物を用
いることによって、耐熱性が高く、樹脂の高温成形時に
おいてもブリードアウトがほとんど見られない、含フッ
素化合物またはその重合体からなる紫外線吸収剤が得ら
れた。
【0012】さらに本発明における含フッ素化合物およ
びその重合体は、従来の紫外線吸収剤では添加が困難で
あった透明フッ素樹脂に対しても、透明性を損なわずに
紫外線吸収能を付与できる優れた紫外線吸収剤であるこ
とを見いだした。またこの種の紫外線吸収剤を添加した
樹脂成形体は、良好な耐候性をも有していることを見い
だした。さらに樹脂に添加してフィルムとする場合にお
いても、重合性不飽和基が成形時に樹脂と反応すること
によって、ブリードアウトの心配のない紫外線吸収フィ
ルムとなり得ることも見いだした。
びその重合体は、従来の紫外線吸収剤では添加が困難で
あった透明フッ素樹脂に対しても、透明性を損なわずに
紫外線吸収能を付与できる優れた紫外線吸収剤であるこ
とを見いだした。またこの種の紫外線吸収剤を添加した
樹脂成形体は、良好な耐候性をも有していることを見い
だした。さらに樹脂に添加してフィルムとする場合にお
いても、重合性不飽和基が成形時に樹脂と反応すること
によって、ブリードアウトの心配のない紫外線吸収フィ
ルムとなり得ることも見いだした。
【0013】すなわち本発明は、下記の式(1)で示さ
れる含フッ素化合物からなる紫外線吸収剤を提供する。 CH2 =CH−Rf−Q−X−A … (1)
れる含フッ素化合物からなる紫外線吸収剤を提供する。 CH2 =CH−Rf−Q−X−A … (1)
【0014】ただし、 Rf:炭素原子の数が2〜22個で、炭素原子の一部が
エーテル性酸素原子で置換されていてもよい、2価のポ
リフルオロ炭化水素基、 Q:2価の連結基、 X:単結合または酸素原子、 A:ベンゾフェノン骨格、ベンゾトリアゾール骨格、お
よびジフェニルシアノアクリレート骨格からなる群から
選ばれる骨格を含む1価の紫外線吸収性の有機基。
エーテル性酸素原子で置換されていてもよい、2価のポ
リフルオロ炭化水素基、 Q:2価の連結基、 X:単結合または酸素原子、 A:ベンゾフェノン骨格、ベンゾトリアゾール骨格、お
よびジフェニルシアノアクリレート骨格からなる群から
選ばれる骨格を含む1価の紫外線吸収性の有機基。
【0015】本発明の式(1)中のRfは、2価のポリ
フルオロ炭化水素基(以下Rf基と記す)である。Rf
基の炭素数は2〜22個であり、4〜18個が好まし
い。Rf基中のフッ素原子の数は、未置換炭化水素基の
水素原子の数に対する置換フッ素原子の数の割合が50
%以上、好ましくは60%以上がよい。さらに置換され
ていない水素原子の一部あるいは全部が、塩素原子で置
換されていてもよい。
フルオロ炭化水素基(以下Rf基と記す)である。Rf
基の炭素数は2〜22個であり、4〜18個が好まし
い。Rf基中のフッ素原子の数は、未置換炭化水素基の
水素原子の数に対する置換フッ素原子の数の割合が50
%以上、好ましくは60%以上がよい。さらに置換され
ていない水素原子の一部あるいは全部が、塩素原子で置
換されていてもよい。
【0016】Rf基は、直鎖あるいは分岐のいずれの構
造であってもよいが、好ましくは直鎖がよい。分岐の構
造である場合には、その分岐部分が炭素数1〜4個程度
の短鎖であることが好ましい。
造であってもよいが、好ましくは直鎖がよい。分岐の構
造である場合には、その分岐部分が炭素数1〜4個程度
の短鎖であることが好ましい。
【0017】さらにRf基は、炭素−炭素不飽和二重結
合などの不飽和部分を含有する基、あるいはRf基の一
部がエーテル性酸素原子で置換されているポリフルオロ
オキシ炭化水素部分を含む基であってもよい。ポリフル
オロオキシ炭化水素部分の構造としては、ポリフルオロ
オキシメチレン、ポリフルオロオキシエチレン、ポリフ
ルオロオキシプロピレン単位が1個あるいは2個以上連
なった構造を含むものが好ましい。
合などの不飽和部分を含有する基、あるいはRf基の一
部がエーテル性酸素原子で置換されているポリフルオロ
オキシ炭化水素部分を含む基であってもよい。ポリフル
オロオキシ炭化水素部分の構造としては、ポリフルオロ
オキシメチレン、ポリフルオロオキシエチレン、ポリフ
ルオロオキシプロピレン単位が1個あるいは2個以上連
なった構造を含むものが好ましい。
【0018】好ましいRf基は、炭化水素基の水素原子
の全てがフッ素原子に置換されたパーフルオロ炭化水素
基である。パーフルオロ炭化水素基の構造も、直鎖ある
いは分岐のいずれであってもよいが、直鎖が好ましい。
特に炭素数4〜18個の直鎖であるパーフルオロ炭化水
素基が好ましい。
の全てがフッ素原子に置換されたパーフルオロ炭化水素
基である。パーフルオロ炭化水素基の構造も、直鎖ある
いは分岐のいずれであってもよいが、直鎖が好ましい。
特に炭素数4〜18個の直鎖であるパーフルオロ炭化水
素基が好ましい。
【0019】Rf基の例を挙げるが、これらに限定され
ない。−(CF2 )8 −、−(CF2 )6 −、−(CF
2 )4 −、−CFH(CF2 )j −、−CFCl(CF
2 )k −、−(CF2 CH2 )2 (CF2 )2 CH2 C
F2 −、−(CF2 CHCl)2 CF2 (CHClCF
2 )2 −、−(CF2 O)h (C2 F4 O)i −、−
(CF2 )2 O(CF2 CF(CF3 )O)t (CF
2 )2 (OCF(CF3 )CF2 )u O(CF2 )2
−、−CF=CHC2 F4 CH=CF−。ここでj、
k、h、i、t、uはいずれも1〜4の整数である。
ない。−(CF2 )8 −、−(CF2 )6 −、−(CF
2 )4 −、−CFH(CF2 )j −、−CFCl(CF
2 )k −、−(CF2 CH2 )2 (CF2 )2 CH2 C
F2 −、−(CF2 CHCl)2 CF2 (CHClCF
2 )2 −、−(CF2 O)h (C2 F4 O)i −、−
(CF2 )2 O(CF2 CF(CF3 )O)t (CF
2 )2 (OCF(CF3 )CF2 )u O(CF2 )2
−、−CF=CHC2 F4 CH=CF−。ここでj、
k、h、i、t、uはいずれも1〜4の整数である。
【0020】式(1)中のRf基とAを連結する−Q−
X−部分のうち、Xは単結合(すなわち、QとAが直接
結合している)あるいは酸素原子を表し、酸素原子が好
ましい。
X−部分のうち、Xは単結合(すなわち、QとAが直接
結合している)あるいは酸素原子を表し、酸素原子が好
ましい。
【0021】Qは2価の連結基を示す。Qの例を挙げる
がこれらに限定されない。−(CH2 )p −、−CH2
CH(OR)−(CH2 )q −、−CO(CH2 )q
−、−(CH2 )r NRSO2 −。ここで、pは1〜1
1の整数、qは0〜11の整数、rは2〜11の整数、
Rは水素原子または炭素数が1〜10個のアルキル基を
示す。
がこれらに限定されない。−(CH2 )p −、−CH2
CH(OR)−(CH2 )q −、−CO(CH2 )q
−、−(CH2 )r NRSO2 −。ここで、pは1〜1
1の整数、qは0〜11の整数、rは2〜11の整数、
Rは水素原子または炭素数が1〜10個のアルキル基を
示す。
【0022】上記Qのうち、pが2〜8の整数の場合の
−(CH2 )p −、qが2〜8の整数の場合の−CH2
CH(OR)−(CH2 )q −が加水分解耐性等の点か
ら好ましい。
−(CH2 )p −、qが2〜8の整数の場合の−CH2
CH(OR)−(CH2 )q −が加水分解耐性等の点か
ら好ましい。
【0023】式(1)において、Aはベンゾフェノン骨
格、ベンゾトリアゾール骨格、およびジフェニルシアノ
アクリレート骨格を含む1価の紫外線吸収性の有機基で
ある。該有機基の構造としては、上記骨格が1価の有機
基の1部あるいは全部であるいずれの構造でもよい。例
えば各骨格中のベンゼン環に置換基が1個あるいは2個
以上結合した種々の構造を採用できる。これらの置換基
としてはメチル基、エチル基、t−ブチル基、i−プロ
ピル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基や塩素原
子、フッ素原子等のハロゲン原子、水酸基等を挙げられ
る。
格、ベンゾトリアゾール骨格、およびジフェニルシアノ
アクリレート骨格を含む1価の紫外線吸収性の有機基で
ある。該有機基の構造としては、上記骨格が1価の有機
基の1部あるいは全部であるいずれの構造でもよい。例
えば各骨格中のベンゼン環に置換基が1個あるいは2個
以上結合した種々の構造を採用できる。これらの置換基
としてはメチル基、エチル基、t−ブチル基、i−プロ
ピル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基や塩素原
子、フッ素原子等のハロゲン原子、水酸基等を挙げられ
る。
【0024】Aがベンゾフェノン骨格を含む1価の紫外
線吸収性の有機基である場合の例を化2に挙げるが、こ
れらに限定されない。
線吸収性の有機基である場合の例を化2に挙げるが、こ
れらに限定されない。
【0025】
【化2】
【0026】式中R1 およびR4 のいずれか一方はOH
であり、他方はHである。R2 、R3 、およびR5 はH
またはOHであり、Hが好ましい。
であり、他方はHである。R2 、R3 、およびR5 はH
またはOHであり、Hが好ましい。
【0027】Aがベンゾトリアゾール骨格を含む1価の
紫外線吸収性の有機基である場合の例を化3に挙げる
が、これらに限定されない。
紫外線吸収性の有機基である場合の例を化3に挙げる
が、これらに限定されない。
【0028】
【化3】
【0029】式中R7 はHまたはCl、R8 はOH、R
9 はH、メチル基、エチル基、t−ブチル基、i−プロ
ピル基、または2−エチルヘキシル基を表す。
9 はH、メチル基、エチル基、t−ブチル基、i−プロ
ピル基、または2−エチルヘキシル基を表す。
【0030】Aがジフェニルシアノアクリレート骨格を
含む1価の紫外線吸収性の有機基である場合の例を化4
に挙げるが、これに限定されない。
含む1価の紫外線吸収性の有機基である場合の例を化4
に挙げるが、これに限定されない。
【0031】
【化4】
【0032】これらのうち、本発明におけるAとして
は、化5の式(2)の2−ヒドロキシベンゾフェノン骨
格、式(3)の2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベン
ゾトリアゾール骨格または式(4)の2−シアノ−3,
3’−ジフェニルアクリレート骨格が好ましい。
は、化5の式(2)の2−ヒドロキシベンゾフェノン骨
格、式(3)の2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベン
ゾトリアゾール骨格または式(4)の2−シアノ−3,
3’−ジフェニルアクリレート骨格が好ましい。
【0033】
【化5】
【0034】以下に、本発明における含フッ素化合物の
例を挙げるが、これらに限定されない。
例を挙げるが、これらに限定されない。
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】
【0037】本発明における含フッ素化合物は通常の有
機合成手法に従って合成できる。例えば、2価のRf基
の片末端にエチレン単位を介してヨウ素原子あるいは塩
素原子等のハロゲン原子が結合し、もう片末端には2価
の炭化水素基を介してハロゲン原子が結合した化合物
を、水酸基あるいはカルボン酸基を有するベンゾフェノ
ン、ベンゾトリアゾール、あるいはジフェニルシアノア
クリレート類と溶媒中で塩基の存在下に反応させること
により合成される。
機合成手法に従って合成できる。例えば、2価のRf基
の片末端にエチレン単位を介してヨウ素原子あるいは塩
素原子等のハロゲン原子が結合し、もう片末端には2価
の炭化水素基を介してハロゲン原子が結合した化合物
を、水酸基あるいはカルボン酸基を有するベンゾフェノ
ン、ベンゾトリアゾール、あるいはジフェニルシアノア
クリレート類と溶媒中で塩基の存在下に反応させること
により合成される。
【0038】該水酸基あるいはカルボン酸基を有するベ
ンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、あるいはジフェニ
ルシアノアクリレート類は市販されている化合物、ある
いは市販化合物から容易に合成可能な化合物である。
ンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、あるいはジフェニ
ルシアノアクリレート類は市販されている化合物、ある
いは市販化合物から容易に合成可能な化合物である。
【0039】溶媒としては、通常の有機反応の溶媒とし
て用いられるものであれば特に限定されず、はエチレン
グリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶
剤、あるいはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系の溶剤が好ましい。
て用いられるものであれば特に限定されず、はエチレン
グリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶
剤、あるいはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系の溶剤が好ましい。
【0040】塩基としては、通常の場合アルカリ金属の
炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物などを使用できる。例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化セシウム等である。
炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物などを使用できる。例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化セシウム等である。
【0041】反応条件は原料、溶媒、塩基等の種類ある
いは量によって適宜変更され得る。通常の場合、反応温
度は0〜200℃程度、好ましくは50〜150℃、反
応時間は30分〜48時間程度である。
いは量によって適宜変更され得る。通常の場合、反応温
度は0〜200℃程度、好ましくは50〜150℃、反
応時間は30分〜48時間程度である。
【0042】さらに本発明における含フッ素化合物は、
不飽和結合部分で重合せしめて用いることもできる。重
合せしめる場合には、該含フッ素化合物から選ばれる1
種の単独重合体、あるいは2種以上の共重合体とせしめ
ることができる。
不飽和結合部分で重合せしめて用いることもできる。重
合せしめる場合には、該含フッ素化合物から選ばれる1
種の単独重合体、あるいは2種以上の共重合体とせしめ
ることができる。
【0043】また、上記含フッ素化合物から選ばれる少
なくとも1種と、他の重合性単量体の1種または2種以
上との共重合体として用いることもできる。この場合、
他の重合性単量体の量は特に制限されないが、余りに多
過ぎると紫外線吸収能が低下することによる様々な弊害
が認められるため、通常の場合には、本発明の上記含フ
ッ素化合物の1重量部に対して、他の重合性の単量体の
100重量部以下、好ましくは50重量部以下を用いる
のが好ましい。
なくとも1種と、他の重合性単量体の1種または2種以
上との共重合体として用いることもできる。この場合、
他の重合性単量体の量は特に制限されないが、余りに多
過ぎると紫外線吸収能が低下することによる様々な弊害
が認められるため、通常の場合には、本発明の上記含フ
ッ素化合物の1重量部に対して、他の重合性の単量体の
100重量部以下、好ましくは50重量部以下を用いる
のが好ましい。
【0044】他の重合性単量体としては、通常の重合反
応に用いられる単量体から選ばれる公知ないしは周知の
化合物から選ばれる。例えばテトラフルオロエチレン
(TFE)、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニルアルキ
ルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテル、ビニ
ルアルキルケトン、N−ビニルカルバゾール等である。
応に用いられる単量体から選ばれる公知ないしは周知の
化合物から選ばれる。例えばテトラフルオロエチレン
(TFE)、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニルアルキ
ルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテル、ビニ
ルアルキルケトン、N−ビニルカルバゾール等である。
【0045】重合方法は、溶液重合法、乳化重合法、懸
濁重合法、バルク重合法等の手法および条件に従って実
施できる。通常の場合、所定量の単量体に重合開始剤や
電離性放射線等の重合開始源を作用せしめることにより
重合が実施される。またその他の諸条件は、各重合法の
通常の条件と同様の条件で実施され得る。重合開始剤と
しては、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブ
チルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシピバ
レート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート等のパーオキシ
エステル型の重合開始剤、アゾビスイゾブチロニトリル
等のアゾ系の重合開始剤等を例示できる。
濁重合法、バルク重合法等の手法および条件に従って実
施できる。通常の場合、所定量の単量体に重合開始剤や
電離性放射線等の重合開始源を作用せしめることにより
重合が実施される。またその他の諸条件は、各重合法の
通常の条件と同様の条件で実施され得る。重合開始剤と
しては、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブ
チルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシピバ
レート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート等のパーオキシ
エステル型の重合開始剤、アゾビスイゾブチロニトリル
等のアゾ系の重合開始剤等を例示できる。
【0046】重合時の反応条件は、重合方法、原料、媒
体、開始剤の種類等によって適宜変更され得る。通常の
場合、反応温度は−50〜150℃程度、反応時間は3
0分〜50時間程度、反応圧力は2〜50Kg/cm2
程度である。
体、開始剤の種類等によって適宜変更され得る。通常の
場合、反応温度は−50〜150℃程度、反応時間は3
0分〜50時間程度、反応圧力は2〜50Kg/cm2
程度である。
【0047】前記重合体の分子量は、1000〜100
000程度、特には1500〜50000程度が好まし
い。分子量が低すぎると樹脂に添加した場合にはブリー
ドアウトしやすく、分子量が高すぎると樹脂との相溶性
が低下してヘイズの原因となる可能性がある。
000程度、特には1500〜50000程度が好まし
い。分子量が低すぎると樹脂に添加した場合にはブリー
ドアウトしやすく、分子量が高すぎると樹脂との相溶性
が低下してヘイズの原因となる可能性がある。
【0048】本発明の紫外線吸収剤は、400nm以下
に吸収帯を有し、かつ分解点または昇華点が200℃以
上であることから、従来の紫外線吸収剤に較べて高い耐
熱性を有する優れた紫外線吸収剤である。したがって本
発明における含フッ素化合物およびその重合体は、紫外
線吸収剤として種々の樹脂に配合するだけでなく、広く
他の用途にも使用できる。
に吸収帯を有し、かつ分解点または昇華点が200℃以
上であることから、従来の紫外線吸収剤に較べて高い耐
熱性を有する優れた紫外線吸収剤である。したがって本
発明における含フッ素化合物およびその重合体は、紫外
線吸収剤として種々の樹脂に配合するだけでなく、広く
他の用途にも使用できる。
【0049】本発明における含フッ素化合物およびその
重合体は、種々の樹脂に対して紫外線吸収剤として適用
できる。特に、樹脂成形時に練り込むことにより、紫外
線吸収能を付与できる。この場合の樹脂としては特に限
定されないが、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチル
メタクリレート、ポリカーボネート等に広く応用でき
る。
重合体は、種々の樹脂に対して紫外線吸収剤として適用
できる。特に、樹脂成形時に練り込むことにより、紫外
線吸収能を付与できる。この場合の樹脂としては特に限
定されないが、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチル
メタクリレート、ポリカーボネート等に広く応用でき
る。
【0050】本発明の紫外線吸収剤のさらなる特徴は、
従来の紫外線吸収剤では困難であったフッ素樹脂への配
合が可能であり、特にフッ素樹脂成形時に、練り込むこ
とが可能である点である。フッ素樹脂としては、TF
E、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、
フッ化ビニル、ポリフルオロアルキルエチレン、ポリフ
ルオロアルキルビニルエーテル等のフッ素含有単量体の
単独重合体あるいは他の重合性の単量体との共重合体、
あるいは環状パーフルオロポリマー等であり、これらの
フッ素樹脂は結晶性、非晶性のいずれでもよい。
従来の紫外線吸収剤では困難であったフッ素樹脂への配
合が可能であり、特にフッ素樹脂成形時に、練り込むこ
とが可能である点である。フッ素樹脂としては、TF
E、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、
フッ化ビニル、ポリフルオロアルキルエチレン、ポリフ
ルオロアルキルビニルエーテル等のフッ素含有単量体の
単独重合体あるいは他の重合性の単量体との共重合体、
あるいは環状パーフルオロポリマー等であり、これらの
フッ素樹脂は結晶性、非晶性のいずれでもよい。
【0051】本発明の紫外線吸収剤の樹脂に対する配合
量は、通常の場合0.001〜20重量%程度、特には
0.01〜10重量%程度が好ましい。
量は、通常の場合0.001〜20重量%程度、特には
0.01〜10重量%程度が好ましい。
【0052】本発明の紫外線吸収剤が添加された樹脂成
形体としては、特に限定されず、様々な樹脂成形体とす
ることができる。特に透明フィルムとした場合には優れ
た特性を発揮する。
形体としては、特に限定されず、様々な樹脂成形体とす
ることができる。特に透明フィルムとした場合には優れ
た特性を発揮する。
【0053】また本発明においては、分子中にRf基が
存在するため、従来の紫外線吸収剤に比べて高い耐熱性
を有する。したがって高温成形を必要とする種々の樹脂
に添加して、樹脂成形体に紫外線吸収能を付与できる。
存在するため、従来の紫外線吸収剤に比べて高い耐熱性
を有する。したがって高温成形を必要とする種々の樹脂
に添加して、樹脂成形体に紫外線吸収能を付与できる。
【0054】また本発明における含フッ素化合物は、構
造中に重合可能な部分を有するので、樹脂の熱成形中に
紫外線吸収化合物同志あるいは樹脂と反応することによ
って、耐候性に優れた樹脂を形成できる。さらに上記含
フッ素化合物は、単独で、あるいは他の重合性単量体と
重合せしめて高分子量化することによっても、優れた耐
候性を持つ紫外線吸収剤とすることができる。
造中に重合可能な部分を有するので、樹脂の熱成形中に
紫外線吸収化合物同志あるいは樹脂と反応することによ
って、耐候性に優れた樹脂を形成できる。さらに上記含
フッ素化合物は、単独で、あるいは他の重合性単量体と
重合せしめて高分子量化することによっても、優れた耐
候性を持つ紫外線吸収剤とすることができる。
【0055】また本発明における含フッ素化合物は、他
の重合性単量体に重合改質剤として加えて共重合するこ
とによって、紫外線吸収能が付与されたポリマーとする
こともできる。該ポリマーはブリードアウトの心配がな
いだけでなく、紫外線吸収性が付与された樹脂成形体へ
導くことも可能である。
の重合性単量体に重合改質剤として加えて共重合するこ
とによって、紫外線吸収能が付与されたポリマーとする
こともできる。該ポリマーはブリードアウトの心配がな
いだけでなく、紫外線吸収性が付与された樹脂成形体へ
導くことも可能である。
【0056】また本発明の紫外線吸収剤は、Rf基を有
することからフッ素樹脂との相溶性に優れる。したがっ
てフッ素樹脂に配合して紫外線吸収能を付与することも
可能であり、特に透明なフッ素樹脂に配合した場合に
は、透明性を損なうことなく紫外線吸収能を付与でき
る。
することからフッ素樹脂との相溶性に優れる。したがっ
てフッ素樹脂に配合して紫外線吸収能を付与することも
可能であり、特に透明なフッ素樹脂に配合した場合に
は、透明性を損なうことなく紫外線吸収能を付与でき
る。
【0057】
【実施例】以下、実施例を示すが本発明はこれらに限定
されない。
されない。
【0058】[実施例1] 2−ヒドロキシ−4−(3,3,4,4,5,5,6,
6−オクタフルオロ−7−オクテノキシ)−ベンゾフェ
ノンの合成 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンの2.1g(8.
3mmol)、IC2H4 (CF2 )4 C2 H4 Iの1
0g(2当量)、重炭酸ナトリウムの3.3g(4当
量)を50mlのエチレングリコールモノメチルエーテ
ルに溶解し、徐々に昇温して120℃で3時間加熱し
た。反応終了後、反応溶液を室温まで冷却し多量の水中
に注入した。精製した沈殿を濾別し、水洗、乾燥するこ
とによって淡茶色の固体を得た。さらに得られた固体を
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロメ
タン(R113)に分散した後、濾過し、淡茶色の固体
3.4g(収率37.0%)を得た。1 H-NMR(TMS,CDCl3) δ(ppm):2.0 〜3.0(2H,m),4.2(2H,
t),5.7 〜6.2(3H,CH=CH2),6.3〜7.9(8H,aromatic-H)19 F-NMR(CFCl3,CDCl3)δ(ppm):-115.8(4F),-124.5(4F)
6−オクタフルオロ−7−オクテノキシ)−ベンゾフェ
ノンの合成 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンの2.1g(8.
3mmol)、IC2H4 (CF2 )4 C2 H4 Iの1
0g(2当量)、重炭酸ナトリウムの3.3g(4当
量)を50mlのエチレングリコールモノメチルエーテ
ルに溶解し、徐々に昇温して120℃で3時間加熱し
た。反応終了後、反応溶液を室温まで冷却し多量の水中
に注入した。精製した沈殿を濾別し、水洗、乾燥するこ
とによって淡茶色の固体を得た。さらに得られた固体を
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロメ
タン(R113)に分散した後、濾過し、淡茶色の固体
3.4g(収率37.0%)を得た。1 H-NMR(TMS,CDCl3) δ(ppm):2.0 〜3.0(2H,m),4.2(2H,
t),5.7 〜6.2(3H,CH=CH2),6.3〜7.9(8H,aromatic-H)19 F-NMR(CFCl3,CDCl3)δ(ppm):-115.8(4F),-124.5(4F)
【0059】得られた化合物をクロロホルムに溶解(濃
度5×10-5mol/l)し、分光光度計(島津製作所
製:UV−3100PC)により吸光度を測定した。そ
の結果、最大吸収波長λmax は280nm、モル吸光係
数εは1.5×104 であった。また得られた化合物の
10%減量温度Td は250℃であった。収率、λ
max 、ε、およびTd をまとめて表1に示す。
度5×10-5mol/l)し、分光光度計(島津製作所
製:UV−3100PC)により吸光度を測定した。そ
の結果、最大吸収波長λmax は280nm、モル吸光係
数εは1.5×104 であった。また得られた化合物の
10%減量温度Td は250℃であった。収率、λ
max 、ε、およびTd をまとめて表1に示す。
【0060】[実施例2]実施例1のIC2 H4 (CF
2 )4 C2 H4 Iの代わりにIC2 H4 (CF2)6 C4
H8 Iを用いること以外は、実施例1と同様の方法で
含フッ素ベンゾフェノン誘導体を合成した。精製後の収
率、λmax 、ε、およびTd をまとめて表1に示す。
2 )4 C2 H4 Iの代わりにIC2 H4 (CF2)6 C4
H8 Iを用いること以外は、実施例1と同様の方法で
含フッ素ベンゾフェノン誘導体を合成した。精製後の収
率、λmax 、ε、およびTd をまとめて表1に示す。
【0061】[実施例3]実施例1のIC2 H4 (CF
2 )4 C2 H4 Iの代わりにIC2 H4 (CF2CH
2 )3 (CF2 )4 (CH2 CF2 )3 C2 H4 Iを用
いること以外は、実施例1と同様の方法で含フッ素ベン
ゾフェノン誘導体を合成した。精製後の収率、λmax 、
ε、およびTd をまとめて表1に示す。
2 )4 C2 H4 Iの代わりにIC2 H4 (CF2CH
2 )3 (CF2 )4 (CH2 CF2 )3 C2 H4 Iを用
いること以外は、実施例1と同様の方法で含フッ素ベン
ゾフェノン誘導体を合成した。精製後の収率、λmax 、
ε、およびTd をまとめて表1に示す。
【0062】[実施例4]実施例2の2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノンの代わりに2−(2,5−ジヒドロ
キシフェニル)−ベンゾトリアゾールを用いること以外
は、実施例1と同様の方法で含フッ素ベンゾトリアゾー
ル誘導体を合成した。精製後の収率、λmax 、ε、およ
びTd をまとめて表1に示す。
キシベンゾフェノンの代わりに2−(2,5−ジヒドロ
キシフェニル)−ベンゾトリアゾールを用いること以外
は、実施例1と同様の方法で含フッ素ベンゾトリアゾー
ル誘導体を合成した。精製後の収率、λmax 、ε、およ
びTd をまとめて表1に示す。
【0063】[実施例5]実施例2の2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノンの代わりに2−シアノ−3,3’−
ジフェニルアクリル酸を用いること以外は、実施例1と
同様の方法で含フッ素ジフェニルシアノアクリレートを
合成した。精製後の収率、λmax 、ε、およびTd をま
とめて表1に示す。
キシベンゾフェノンの代わりに2−シアノ−3,3’−
ジフェニルアクリル酸を用いること以外は、実施例1と
同様の方法で含フッ素ジフェニルシアノアクリレートを
合成した。精製後の収率、λmax 、ε、およびTd をま
とめて表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1中A欄の(2)、(3)、および
(4)は、それぞれ化5の式(2)、式(3)、および
式(4)で表される1価の有機基に対応する。
(4)は、それぞれ化5の式(2)、式(3)、および
式(4)で表される1価の有機基に対応する。
【0066】[比較例1]2−ヒドロキシ−4−(2’
−ビニロキシエトキシ)−ベンゾフェノンのTdを実施
例1と同様の方法で測定したところ、157℃であっ
た。
−ビニロキシエトキシ)−ベンゾフェノンのTdを実施
例1と同様の方法で測定したところ、157℃であっ
た。
【0067】[実施例6]100mlオートクレーブ中
に、実施例1で合成した化合物、t−ブチルパーイソブ
チレート、およびR113を入れ、TFEをフィードし
ながら70℃、5気圧(ゲージ圧)で20時間重合を行
った。反応溶液をメタノール中に投入して淡黄色のポリ
マーを回収した。ポリマーの収率、λmax 、ε、および
Td をまとめて表2に示す。
に、実施例1で合成した化合物、t−ブチルパーイソブ
チレート、およびR113を入れ、TFEをフィードし
ながら70℃、5気圧(ゲージ圧)で20時間重合を行
った。反応溶液をメタノール中に投入して淡黄色のポリ
マーを回収した。ポリマーの収率、λmax 、ε、および
Td をまとめて表2に示す。
【0068】[実施例7]実施例6の重合性化合物の代
わりに実施例2で合成した化合物、フィードガスとして
TFE/エチレン(1/1mol)混合ガスを用いて、
実施例6と同様の方法でポリマーを合成した。ポリマー
の収率、λmax 、ε、およびTd をまとめて表2に示
す。
わりに実施例2で合成した化合物、フィードガスとして
TFE/エチレン(1/1mol)混合ガスを用いて、
実施例6と同様の方法でポリマーを合成した。ポリマー
の収率、λmax 、ε、およびTd をまとめて表2に示
す。
【0069】[実施例8]実施例6の重合性化合物の代
わりに実施例4で合成した化合物を用いて、実施例6と
同様の方法でポリマーを合成した。ポリマーの収率、λ
max 、ε、およびTd をまとめて表2に示す。
わりに実施例4で合成した化合物を用いて、実施例6と
同様の方法でポリマーを合成した。ポリマーの収率、λ
max 、ε、およびTd をまとめて表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】[実施例9]実施例2で合成した含フッ素
ベンゾフェノンの結晶1.6gを、50mlのテトラヒ
ドロフランに溶解し、この溶液に、フッ素樹脂樹脂パウ
ダー(TFEとエチレンの共重合体)20gを懸濁させ
た。テトラヒドロフランを留去した後、含フッ素ベンゾ
フェノンでコートされたフッ素樹脂粉末を回収した。フ
ローテスター(島津製作所製フローテスター:FT−3
00)中で250℃、5分間保持し、混合物を押し出し
た。この操作を3回繰り返すことにより、樹脂と含フッ
素ベンゾフェノンの組成物を得た。250℃で5分間プ
レスすることによって、厚さ40μmのフィルムを成形
した。
ベンゾフェノンの結晶1.6gを、50mlのテトラヒ
ドロフランに溶解し、この溶液に、フッ素樹脂樹脂パウ
ダー(TFEとエチレンの共重合体)20gを懸濁させ
た。テトラヒドロフランを留去した後、含フッ素ベンゾ
フェノンでコートされたフッ素樹脂粉末を回収した。フ
ローテスター(島津製作所製フローテスター:FT−3
00)中で250℃、5分間保持し、混合物を押し出し
た。この操作を3回繰り返すことにより、樹脂と含フッ
素ベンゾフェノンの組成物を得た。250℃で5分間プ
レスすることによって、厚さ40μmのフィルムを成形
した。
【0072】フィルムの外観は透明であり、400nm
以上の可視光透過率は80%以上、400nm以下の紫
外光は完全に遮光した。330nm、400nm、およ
び600nmにおける透過率を表3に示す。さらに耐候
性試験として、サンシャインウエザーメーターによる促
進試験を行った。2000時間後の330nm、400
nm、および600nmにおける透過率を表3に示す。
以上の可視光透過率は80%以上、400nm以下の紫
外光は完全に遮光した。330nm、400nm、およ
び600nmにおける透過率を表3に示す。さらに耐候
性試験として、サンシャインウエザーメーターによる促
進試験を行った。2000時間後の330nm、400
nm、および600nmにおける透過率を表3に示す。
【0073】[実施例10〜15]実施例9の含フッ素
ベンゾフェノンの代わりに、実施例2〜8で合成した含
フッ素化合物および重合体を用いて、実施例9と同様の
操作でフッ素樹脂フィルムを作成した。耐候性試験前後
の330nm、400nm、および600nmにおける
透過率を表3にまとめて示す。
ベンゾフェノンの代わりに、実施例2〜8で合成した含
フッ素化合物および重合体を用いて、実施例9と同様の
操作でフッ素樹脂フィルムを作成した。耐候性試験前後
の330nm、400nm、および600nmにおける
透過率を表3にまとめて示す。
【0074】[比較例2]実施例9の含フッ素ベンゾフ
ェノンのかわりに比較例1の化合物を用いてフッ素樹脂
フィルムを作成した。フィルムは白濁し、不均一であっ
た。このフィルムを用いた耐候性試験前後の330n
m、400nm、および600nmにおける透過率を表
3にまとめて示す。
ェノンのかわりに比較例1の化合物を用いてフッ素樹脂
フィルムを作成した。フィルムは白濁し、不均一であっ
た。このフィルムを用いた耐候性試験前後の330n
m、400nm、および600nmにおける透過率を表
3にまとめて示す。
【0075】[比較例3]実施例9の含フッ素ベンゾフ
ェノンの代わりに4−オクチルオキシ−2−ヒドロキシ
ベンゾフェノンを用いてフッ素樹脂フィルムを作成し
た。フィルムは白濁し、不均一であった。このフィルム
を用いた耐候性試験前後の330nm、400nm、お
よび600nmにおける透過率を表3にまとめて示す。
ェノンの代わりに4−オクチルオキシ−2−ヒドロキシ
ベンゾフェノンを用いてフッ素樹脂フィルムを作成し
た。フィルムは白濁し、不均一であった。このフィルム
を用いた耐候性試験前後の330nm、400nm、お
よび600nmにおける透過率を表3にまとめて示す。
【0076】[比較例4]実施例9の含フッ素ベンゾフ
ェノンの代わりに比較例1の化合物とTFEの1/1
(モル比)の共重合体を用いてフッ素樹脂フィルムを作
成した。フィルムは白濁し、不均一であった。このフィ
ルムを用いた耐候性試験前後の330nm、400n
m、および600nmにおける透過率を表3にまとめて
示す。
ェノンの代わりに比較例1の化合物とTFEの1/1
(モル比)の共重合体を用いてフッ素樹脂フィルムを作
成した。フィルムは白濁し、不均一であった。このフィ
ルムを用いた耐候性試験前後の330nm、400n
m、および600nmにおける透過率を表3にまとめて
示す。
【0077】[比較例5]実施例9の含フッ素ベンゾフ
ェノンの代わりにC8 F17CH2 CH2 OCOCH=C
H2 と含ベンゾフェノンメタクリレートモノマー(旭電
化製:アデカスタブ LA−22)の1/1(mol)
共重合体を用いてフッ素樹脂フィルムを作成した。フィ
ルムは白濁し、不均一であった。このフィルムを用いた
耐候性試験前後の330nm、400nm、および60
0nmにおける透過率を表3にまとめて示す。
ェノンの代わりにC8 F17CH2 CH2 OCOCH=C
H2 と含ベンゾフェノンメタクリレートモノマー(旭電
化製:アデカスタブ LA−22)の1/1(mol)
共重合体を用いてフッ素樹脂フィルムを作成した。フィ
ルムは白濁し、不均一であった。このフィルムを用いた
耐候性試験前後の330nm、400nm、および60
0nmにおける透過率を表3にまとめて示す。
【0078】
【表3】
【0079】
【発明の効果】本発明の紫外線吸収剤は、分子中にポリ
フルオロ炭化水素基部分を有するため、従来の紫外線吸
収剤よりも熱安定性に優れ、高温成型を要する樹脂にも
配合することができる。
フルオロ炭化水素基部分を有するため、従来の紫外線吸
収剤よりも熱安定性に優れ、高温成型を要する樹脂にも
配合することができる。
【0080】また分子中に重合性不飽和基を有するの
で、樹脂成形時に含フッ素化合物同志あるいは樹脂と反
応することにより、優れた耐候性および紫外線吸収能を
付与できる。さらに他の重合性単量体の重合時に、重合
改質剤として加えてポリマー化することにより、紫外線
吸収能が付与されたポリマーを得ることもできる。
で、樹脂成形時に含フッ素化合物同志あるいは樹脂と反
応することにより、優れた耐候性および紫外線吸収能を
付与できる。さらに他の重合性単量体の重合時に、重合
改質剤として加えてポリマー化することにより、紫外線
吸収能が付与されたポリマーを得ることもできる。
【0081】さらに本発明の紫外線吸収剤は、通常の樹
脂だけでなくフッ素系樹脂との相溶性にも優れるため、
従来は困難であったフッ素樹脂にも白化現象を起こすこ
となく配合可能であり、樹脂の透明性を損なうことなく
優れた耐候性、および紫外線吸収能を付与できる。
脂だけでなくフッ素系樹脂との相溶性にも優れるため、
従来は困難であったフッ素樹脂にも白化現象を起こすこ
となく配合可能であり、樹脂の透明性を損なうことなく
優れた耐候性、および紫外線吸収能を付与できる。
【0082】さらに本発明の紫外線吸収剤を樹脂に添加
してフィルムとした場合には、優れた透明性を有するフ
ィルムとすることができる。さらに該フィルムは、紫外
線領域の光線をほとんど完全に吸収する優れた材料とな
り得る。
してフィルムとした場合には、優れた透明性を有するフ
ィルムとすることができる。さらに該フィルムは、紫外
線領域の光線をほとんど完全に吸収する優れた材料とな
り得る。
【0083】特に従来から紫外線吸収能の付与が困難で
あった透明性の高いフッ素樹脂に配合することにより、
高い透明性と紫外線吸収能を両立させることができる。
あった透明性の高いフッ素樹脂に配合することにより、
高い透明性と紫外線吸収能を両立させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 籾井 達夫 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 鎌田 俊 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】下記の式(1)で示される含フッ素化合物
からなる紫外線吸収剤。 CH2 =CH−Rf−Q−X−A … (1) ただし、 Rf:炭素原子数が2〜22個で、炭素原子の一部がエ
ーテル性酸素原子で置換されていてもよい、2価のポリ
フルオロ炭化水素基、 Q:2価の連結基、 X:単結合または酸素原子、 A:ベンゾフェノン骨格、ベンゾトリアゾール骨格、お
よびジフェニルシアノアクリレート骨格からなる群から
選ばれる骨格を含む1価の紫外線吸収性の有機基。 - 【請求項2】Aが化1の式(2)で表される2−ヒドロ
キシベンゾフェノン骨格、式(3)で表される2−(2
−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール骨格、お
よび式(4)で表される2−シアノ−3,3’−ジフェ
ニルアクリレート骨格からなる群から選ばれる骨格を含
む1価の有機基である含フッ素化合物からなる請求項1
の紫外線吸収剤。 【化1】 - 【請求項3】Rfが炭素数6〜14のポリフルオロ炭化
水素基、Xが酸素原子である含フッ素化合物からなる請
求項1または2の紫外線吸収剤。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項における含フ
ッ素化合物から選ばれる少なくとも1種の含フッ素化合
物の重合体からなる紫外線吸収剤。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項の紫外線吸収
剤の有効量を含有する紫外線吸収能を有する樹脂組成
物。 - 【請求項6】樹脂がフッ素樹脂である請求項5の樹脂組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17230393A JPH073242A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 含フッ素紫外線吸収剤、およびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17230393A JPH073242A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 含フッ素紫外線吸収剤、およびその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073242A true JPH073242A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15939428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17230393A Pending JPH073242A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 含フッ素紫外線吸収剤、およびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073242A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014100551A1 (en) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 3M Innovative Properties Company | Copolymers including ultraviolet absorbing groups and fluoropolymer compositions including them |
US10125251B2 (en) | 2014-06-25 | 2018-11-13 | 3M Innovative Properties Company | Fluoropolymer composition including at least one oligomer |
US10519350B2 (en) | 2015-06-25 | 2019-12-31 | 3M Innovative Properties Company | Copolymer including ultraviolet light-absorbing group and compositions including the same |
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US11110689B2 (en) | 2014-06-25 | 2021-09-07 | 3M Innovative Properties Company | Pressure sensitive adhesive composition including ultraviolet light-absorbing oligomer |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP17230393A patent/JPH073242A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014100551A1 (en) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 3M Innovative Properties Company | Copolymers including ultraviolet absorbing groups and fluoropolymer compositions including them |
US9670300B2 (en) | 2012-12-20 | 2017-06-06 | 3M Innovative Properties Company | Copolymers including ultraviolet absorbing groups and fluoropolymer compositions including them |
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