JPH07324087A - 複素環化合物 - Google Patents

複素環化合物

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JPH07324087A
JPH07324087A JP7077864A JP7786495A JPH07324087A JP H07324087 A JPH07324087 A JP H07324087A JP 7077864 A JP7077864 A JP 7077864A JP 7786495 A JP7786495 A JP 7786495A JP H07324087 A JPH07324087 A JP H07324087A
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JP
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formula
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acid
serotonin
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Application number
JP7077864A
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English (en)
Inventor
Yutaka Ouchi
裕 大内
Masatoshi Suzuki
雅寿 鈴木
Hajime Asanuma
肇 浅沼
Sadakazu Yokomori
貞和 横森
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
Yoshihiko Isobe
好彦 磯部
Haruko Kijima
春子 木島
Makoto Muramatsu
信 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新しいセロトニン4受容体刺激物及びその作用
を有する化合物を有効成分として含む医薬を提供する。 【構成】式 【化1】 (式中X=OまたはNH、R=水素または炭素数1〜6
までの低級アルキル基)で示される2(1H)−キノロ
ン−3−カルボン酸誘導体またはその医薬的に許容され
る塩を有効成分とするセロトニン4受容体刺激剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複素環誘導体に関し、更
に詳しくはセロトニン4受容体刺激物としての作用を有
する複素環誘導体を有効成分とする医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】セロトニンは生体内に広く存在する神経
伝達物質で極めて多彩な生理活性を有している。セロト
ニン受容体は、従来からのセロトニン1、セロトニン2
及びセロトニン3の3つのサブタイプに加えて、セロト
ニン4受容体の存在が1988年 Dumuis A
らにより報告された(Molecular Pharm
acology 第34巻、第880頁、1988
年)。
【0003】セロトニン4受容体は、モルモット回腸及
び上行結腸の収縮、ラット食道の弛緩などに関与してい
ると考えられており,セロトニン4受容体刺激剤である
シサプライド、レンザプライド等は胃腸管の運動促進に
より慢性胃炎、胃切除後症候群等に伴う胸やけ、食欲不
振、上腹部痛、腹部膨満感等の消化器症状の改善、及び
逆流性食道炎、偽性腸閉塞および便秘などの治療に有効
であると考えられている(Alimentary Ph
armacology and Therapeuti
cs 第6巻、第273頁、1992年)。
【0004】セロトニン受容体の拮抗作用または刺激作
用を有する複素環化合物としては特開平4−22698
0号公報にはセロトニン3受容体の拮抗作用を有するキ
ノロン誘導体が開示されている。
【0005】他方、胃腸障害などの治療に有効な複素環
化合物として、特開平3−197462号公報にはキナ
ゾリンカルボン酸誘導体が開示されている。しかしなが
らこの複素環化合物はムスカリン受容体に対する親和性
を有する化合物であり、セロトニン受容体に対する作用
については不明である。
【0006】上記したごとく、特にセロトニン4受容体
に対して優れた拮抗作用または刺激作用を有する複素環
化合物については報告がなされていない。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】本発明の目的は、新し
いセロトニン4受容体刺激作用を有する化合物及びその
薬学的用途を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、式
(I)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、Xは酸素原子またはイミノ基、R
は水素原子または炭素数1〜6までの低級アルキル基を
表す。)で示される2(1H)−キノロン−3−カルボ
ン酸誘導体またはその医薬的に許容される塩を有効成分
とするセロトニン4受容体刺激剤である。
【0011】本発明の化合物の酸付加塩とは、薬理学的
に許容される酸が付加した塩であり、例えば、塩酸、臭
化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸などの鉱酸
の塩、酢酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、マレイン
酸、コハク酸、フマール酸、p−トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸塩な
どが挙げられる。
【0012】薬理学的に許容される塩は、又、式(I)
で表される化合物と式(II) Q−Y (II) (式中、Q=低級アルキル基、Y=ハロゲン、p−トル
エンスルホネートまたはメシレートを表す)で表される
化合物との反応により得られる式(III)
【0013】
【化5】
【0014】(式中、X、RおよびQは前記と同意義で
ある。)で表される化合物の四級塩誘導体をも包含す
る。
【0015】本発明の式(I)で表される化合物は、例
えば次の方法によって製造することが出来る。
【0016】〔製造スキームI〕
【0017】
【化6】
【0018】(製造スキーム中、RおよびXは前記と同
意義である。) 出発原料のイサト酸無水物(2)から化合物(3)への
N−イソプロピル化は通常の酸アミド基のN−アルキル
化条件でよく、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒
中、水素化ナトリウム等の塩基を用いることができる。
【0019】反応温度は、通常0℃〜溶媒の沸点までで
ある。
【0020】反応時間は、通常30分〜12時間が適当
である。
【0021】イソプロピル基を導入するための反応性誘
導体としては、例えばイソプロピルブロマイドなどのハ
ロゲン化イソプロピルなどである。
【0022】アルキル基を導入するための反応性誘導体
としては、例えばイソプロピルアイオダイドなどのハロ
ゲン化イソプロピルなどである。
【0023】化合物(3)から化合物(4)へは、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中水素化ナ
トリウム等の塩基を用いて生成させたマロン酸またはそ
のエステル等の誘導体のカルバニオンと反応させて化合
物(3)を得ることができる。
【0024】反応温度は、通常0℃〜溶媒の沸点までで
ある。
【0025】反応時間は、通常30分〜12時間が適当
である。
【0026】化合物(4)から化合物(5)へのアミド
化は、化合物(4)またはその他の反応性誘導体とエン
ド−3−アミノ−8−メチル−8−アザビシクロ[3.
2.1]オクタン誘導体(化合物7)を反応させて化合
物(5)を製造することができる。
【0027】このアミド化反応は、それ自体公知の方法
で行うことが出来る。
【0028】例えば、化合物(4)の反応性誘導体、例
えば酸ハライド、低級アルキルエステル、または活性エ
ステル、イミダゾリドまたは混合酸無水物などを適宜反
応させる方法、または縮合剤を用いる方法などを用いる
ことが出来る。
【0029】化合物(4)から直接化合物(5)を得る
場合、例えばキシレン等の溶媒中化合物(4)と化合物
(7)を反応させることにより得ることができる。
【0030】反応温度は、通常0℃〜溶媒の沸点までで
ある。
【0031】反応時間は、通常30分〜20時間が適当
である。
【0032】化合物(4)から化合物(6)へのエステ
ル化は、化合物(4)またはその他の反応性誘導体とト
ロピン誘導体(化合物8)を反応させて化合物(6)を
製造することができる。
【0033】このエステル化反応は、それ自体公知の方
法で行うことが出来る。
【0034】例えば、化合物(4)の反応性誘導体、例
えば酸ハライド、低級アルキルエステル、または活性エ
ステル、イミダゾリドまたは混合酸無水物などを適宜反
応させる方法、または縮合剤を用いる方法などを用いる
ことが出来る。
【0035】化合物(4)から直接化合物(6)を得る
場合、例えばキシレン等の溶媒中化合物(4)と化合物
(8)を反応させることにより得ることができる。
【0036】反応温度は、通常0℃〜溶媒の沸点までで
ある。
【0037】反応時間は、通常30分〜20時間が適当
である。
【0038】縮合剤としては、例えばジシクロヘキシル
カルボジイミド、2−クロロ−N−メチルピリジニウム
ヨーダイド、ジフェニルホスホリルアジド等を用いる
ことが出来る。
【0039】化合物(4)から化合物(6)へのエステ
ル化は化合物(4)またはその反応性誘導体とトロピン
(化合物8)を反応させて化合物(6)を製造すること
が出来る。
【0040】このエステル化反応は、それ自体公知の方
法で行うことが出来る。
【0041】例えば、化合物(4)の反応性誘導体、例
えば酸ハライド、低級アルキルエステル、または活性エ
ステル、イミダゾリドまたは混合酸無水物などを適宜反
応させる方法、または化合物(4)と化合物(8)を縮
合剤を用いて直接結合する方法などを用いることが出来
る。
【0042】酸ハライドを用いる場合、通常反応に不活
性な溶媒中、塩基の存在下または非存在下0℃〜溶媒の
沸点まで化合物(4)と化合物(8)を反応させる。
【0043】溶媒としては、例えばエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
水またはこれらの混合物である。
【0044】塩基としては、例えば、炭酸カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ピリジン、トリエチ
ルアミン、ジメチルアニリンなどを用いることが出来
る。
【0045】反応時間は、通常30分〜12時間が適当
である。
【0046】酸ハライドの使用量は、通常化合物(8)
を1モルに対し、1〜1.2モル使用するのが好まし
い。
【0047】縮合剤を用いて直接結合する場合、通常反
応に不活性な溶媒中、縮合剤の存在下、0℃〜溶媒の沸
点まで化合物(4)と化合物(8)を反応させる。
【0048】溶媒としては、前述のものを用いることが
出来る。
【0049】縮合剤としては、例えばジシクロヘキシル
カルボジイミド、2−クロロ−N−メチルピリジニウム
ヨーダイド、ジフェニルホスホリルアジド等を用いる
ことが出来る。
【0050】化合物(7)、(8)の製造は製造スキー
ムIIに従って製造することができる。
【0051】〔製造スキームII〕
【0052】
【化7】
【0053】(製造スキーム中、RおよびXは前記と同
意義である。) すなわち、常法により化合物9(R−NH2)と2,5
−ジメトキシテトラヒドロフラン及びアセトン−1,3
−ジカルボン酸とを水溶液中あるいは水溶性溶媒と水と
の混合溶媒中好ましくは酸性〜弱酸性の条件で反応させ
ることにより化合物(10)が得られる。
【0054】化合物(10)はX=NHの場合ヒドロキ
シルアミンまたはその誘導体と反応させることにより相
当するオキシム誘導体が得られる。
【0055】このオキシム誘導体を通常の還元方法、例
えばイソアミルアルコール等のアルコール中ナトリウム
等による方法、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミ
ニウムリチウム等のヒドリドによる方法あるいは白金、
ラネーニッケル等の接触水素添加による方法等により化
合物(11)が得られる。
【0056】X=Oの場合化合物(10)について直接
上記と同様の還元方法によって相当する化合物(11)
を得ることができる。
【0057】本発明医薬の有効成分である式(I)で表
わされる化合物の毒性については、マウス単回投与毒性
試験(急性毒性)の結果、経口投与でのLD50値は50
0mg/kg以上である。
【0058】本発明医薬の有効成分である式(I)の化
合物の投与量は、症状によって異なるが、通常成人に対
する1日の投与量は経口投与の場合、0.1〜100m
g/ヒト、静脈内投与の場合、0.01〜20mg/ヒ
トが通常で、1日1回あるいは1日2〜4回に分割して
投与することが出来る。
【0059】本発明医薬組成物は、錠剤、丸剤、カプセ
ル剤、顆粒剤などの固形製剤、あるいは注射剤、液剤、
乳剤、座剤などに調製して使用できる。
【0060】上記各製剤を調製するためには、慣用的な
製剤技術に従って製造されるが、必要に応じて助剤、安
定剤、乳化剤、希釈剤などの通常使用される添加剤を使
用することが出来る。
【0061】
【発明の効果】本発明化合物は、セロトニン4受容体に
対して作用しセロトニン様の受容体刺激作用を有する。
即ち、消化管運動賦活作用を有し、慢性胃炎、胃切除後
症候群等に伴う胸やけ、食欲不振、上腹部痛、腹部膨満
感等の消化器症状の改善、及び逆流性食道炎、偽性腸閉
塞および便秘などの治療に有効である。
【0062】試験例 以下、本発明の医薬組成物の有効成分である化合物のセ
ロトニン4受容体刺激作用を具体的に示す。
【0063】試験例1.セロトニン4受容体刺激作用 (検体) 検体1;実施例1の本発明化合物(1) 検体2;実施例2の本発明化合物(2) 検体3;エンド−N−(8−メチル−8−アザビシクロ
[3.2.1]オクト−3−イル)−1−(n−ブチ
ル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ
−3−キノリンカルボキサミド 検体4;エンド−N−(8−メチル−8−アザビシクロ
[3.2.1]オクト−3−イル)−1−(i−プロピ
ル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカ
ルボキサミド 検体5;エンド−N−(8−メチル−8−アザビシクロ
[3.2.1]オクト−3−イル)−1−(n−ブチ
ル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカ
ルボキサミド 検体6;エンド−8−メチル−8−アザビシクロ[3.
2.1]オクト−3−イル) 1−(n−ブチル)−2
−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボキシ
レート 本検体の構造式を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】(試験方法)ザ ジャーナル オブ ファ
ルマコロジー アンド エクスペリメンタル セラプー
チクス(The Journal of Pharma
cology and experimental T
herapeutics、第252巻、第1378頁、
1990年)に記載の方法に準じ、モルモット回腸縦走
筋標本における電気刺激収縮作用(twitch re
sponse)を検討した。
【0066】ハートレー系モルモットより、回盲部から
近位25cmの回腸を摘出し、近位から約4cmずつ2
本の条片から得られた縦走筋を実験に用いた。縦走筋の
標本はKrebs solution(32〜34℃)
中に懸垂し、約0.8gの負荷をかけ、95%O2、5
%CO2を通気した。
【0067】反応は、isometric trans
ducerを介して記録した。電気刺激条件は、0.2
Hz、1msec durationとし、supra
maximal voltageにして約1時間放置し
て、安定化させた。10-8M濃度の5−HTでtwit
chresponseが増強されることを確認した後、
検体の作用について試験した。
【0068】検体の添加は、標本を少なくとも45分間
休ませてから累積的に行った。
【0069】(結果)試験化合物及び試験結果を表2に
示した。
【0070】
【表2】
【0071】以下、製造例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。
【0072】製造例1エンド−N−(8−メチル−8−アザビシクロ[3.
2.1]オクト−3−イル)−1−イソプロピル−4−
ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−キノ
リンカルボキサミドの製造 (i)N−イソプロピルイサト酸無水物 イサト酸無水物50g、水素化ナトリウム(60%油
状)14.7g、臭化イソプロピル45.3gを含む
N,N−ジメチルホルムアミド350ml溶液を85℃
で7時間加熱撹拌した。氷水中に注ぎ、析出した粗結晶
を濾取、水洗乾燥した。酢酸エチル−n−ヘキサンから
再結晶してN−イソプロピルイサト酸無水物13.9g
を得た。
【0073】mp:121〜122℃。
【0074】(ii)エチル 1−イソプロピル−4−
ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−キノ
リンカルボキシレート 水素化ナトリウム(60%油状)10gを含むN,N−
ジメチルホルムアミド90ml溶液にマロン酸ジエチル
8.2gのN,N−ジメチルホルムアミド10ml溶液
を滴下して加えた。
【0075】次に、N−イソプロピルイサト酸無水物1
0gのN,N−ジメチルホルムアミド60ml溶液を滴
下して加えた後、110℃で5時間加熱撹拌した。N,
N−ジメチルホルムアミドを減圧下留去し、水を加えて
クロロホルムで水層を洗浄した。2N塩酸を加えて結晶
を析出させた後、濾取し、水洗乾燥した。
【0076】n−ヘキサンから再結晶してエチル 1−
イソプロピル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−
ジヒドロ−3−キノリンカルボキシレート9.8gを得
た。
【0077】mp:81〜84℃。
【0078】(iii)エンド−N−(8−メチル−8
−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−1
−イソプロピル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2
−ジヒドロ−3−キノリンカルボキサミド エチル 1−イソプロピル−4−ヒドロキシ−2−オキ
ソ−1,2−ジヒドロ−3−キノリンカルボキシレート
0.6g及びエンド−8−メチル−8−アザビシクロ
[3.2.1]オクト−3−イルアミン0.46gを含
むキシレン20ml溶液を120℃で13時間加熱撹拌
した。
【0079】反応終了後、2N塩酸を加えクロロホルム
で洗浄した。水層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えクロロホルム抽出し、水洗乾燥した。溶媒を留去後n
−ヘキサンを加え析出した結晶を濾取した。エタノール
溶解し2N塩酸を加え酸性にした後溶媒を留去し乾燥し
た。
【0080】エタノールから再結晶しエンド−N−(8
−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3
−イル)−1−イソプロピル−4−ヒドロキシ−2−オ
キソ−1,2−ジヒドロ−3−キノリンカルボキサミド
塩酸塩 0.28gを得た。
【0081】mp;244〜247℃。
【0082】MS(m/z);369(M+)、27
3、230、188、124、111、96、83。
【0083】IRν(cm-1:KBr);3435、2
969、2560、1637、1564、1397、1
175、964。
【0084】NMR(ppm,CDCl3);1.63
(6H,d,J=7.0Hz)、2.06〜2.62
(6H,m)、2.79(3H,d,J=4.9H
z)、3.09〜3.28(2H,m)、3.73〜
3.90(2H,m)、4.33〜4.49(1H,
m)、5.36〜5.71(1H,m)、7.24〜
7.40(1H,m)、7.52〜7.78(2H,
m)、8.24(1H,dd,J=8.0、1.6H
z)、11.18(1H,d,6.0Hz)、12.4
8(1H,s)、16.59(1H,s)。
【0085】製造例2エンド−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]
オクト−3−イル 1−イソプロピル−4−ヒドロキシ
−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−キノリンカルボ
キシレートの製造 製造例1で得られたエチル 1−イソプロピル−4−ヒ
ドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−キノリ
ンカルボキシレート0.2g及びトロピン1gのキシレ
ン15ml溶液を160℃で2時間加熱撹拌した。
【0086】反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え水抽出した。水層に2N塩酸を加え中和しクロ
ロホルム抽出し、乾燥した。溶媒を留去した後エタノー
ルに溶解し2N塩酸を加え酸性にし溶媒を留去乾燥し
た。
【0087】エタノールから再結晶しエンド−8−メチ
ル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル
1−イソプロピル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−
1,2−ジヒドロ−3−キノリンカルボキシレート塩酸
塩 110mgを得た。 mp;226〜228℃。
【0088】MS(m/z);370(M+)、24
7、203、187、161、124 IRν(cm-1:KBr);3435、2965、24
46、1665、1626、1321、1267、10
24。
【0089】NMR(ppm,CDCl3);1.61
(6H,J=7.1Hz)、2.12〜2.34(4
H,m)、2.78(3H,d,J=5.0Hz)、
2.86〜3.01(2H,m)、3.10〜3.26
(2H,m)、3.16〜3.83(2H,m)、5.
38〜5.57(2H,m),7.23(1H,m)、
7.51(1H,d,J=8.5Hz)、7.65(1
H,m)、8.20(1H,d,J=8.0Hz)、1
2.42(1H,s)、13.83(1H,s)。
フロントページの続き (72)発明者 横森 貞和 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 畑山 勝男 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 磯部 好彦 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 木島 春子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 村松 信 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 (式中、Xは酸素原子またはイミノ基、Rは水素原子ま
    たは炭素数1〜6までの低級アルキル基を表す。)で示
    される2(1H)−キノロン−3−カルボン酸誘導体ま
    たはその医薬的に許容される塩を有効成分とするセロト
    ニン4受容体刺激剤。
  2. 【請求項2】式 【化2】 で示される2(1H)−キノロン−3−カルボン酸誘導
    体またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするセ
    ロトニン4受容体刺激剤
  3. 【請求項3】式 【化3】 で示される2(1H)−キノロン−3−カルボン酸誘導
    体またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするセ
    ロトニン4受容体刺激剤
JP7077864A 1994-04-04 1995-04-03 複素環化合物 Pending JPH07324087A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515907A (ja) * 2004-10-07 2008-05-15 エピックス デラウェア, インク. チエノピリジノン化合物およびその処置方法
JP2009515877A (ja) * 2005-11-10 2009-04-16 エピックス ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド Cns障害を処置するための組成物および方法
JP2013504561A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 スベン ライフ サイエンシズ リミティド 5−ht4受容体リガンドとしての1,2−ジヒドロ−2−オキソキノリン化合物

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