JPH07324034A - フマル酸ケトチフェン含有の点眼剤 - Google Patents

フマル酸ケトチフェン含有の点眼剤

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JPH07324034A
JPH07324034A JP13930594A JP13930594A JPH07324034A JP H07324034 A JPH07324034 A JP H07324034A JP 13930594 A JP13930594 A JP 13930594A JP 13930594 A JP13930594 A JP 13930594A JP H07324034 A JPH07324034 A JP H07324034A
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JP
Japan
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ketotifen fumarate
eye drop
acid
boric acid
chelating agent
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JP13930594A
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English (en)
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Kiyoshi Takanobu
清 高信
Mitsuru Noto
満 能登
Susumu Oguro
享 小黒
Yoshinori Saiki
良則 才木
Misa Tatsuta
美佐 立田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Toa Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効成分のフマル酸ケトチフェンが一段と安
定でであり、しかも刺激性の少ないフマル酸ケトチフェ
ン含有の点眼剤を提供することを目的とする。 【構成】 フマル酸ケトチフェンにホウ酸を配合してあ
ることを特徴とする。また、フマル酸ケトチフェンに加
えて、ホウ酸及びキレート剤を配合してもよい。さら
に、フマル酸ケトチフェンに加えて、ホウ酸、キレート
剤及びアミノ酸類を配合してもよい。前記キレート剤は
エデト酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムのうち1種以
上を配合するものであり、また前記アミノ酸類はイプシ
ロンアミノカプロン酸、グルタミン酸またはそのナトリ
ウム塩、アミノエチルスルホン酸のうち少なくとも1種
以上を配合するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有効成分としてのフマル
酸ケトチフェン含有の点眼剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、抗アレルギー点眼剤としては、ク
ロモグリク酸ナトリウム、アンレキサノクス、フマル酸
ケトチフェンなどを有効成分とする点眼剤があり、アレ
ルギー性結膜炎に使用されている。そのうち、フマル酸
ケトチフェンは、薬理的に抗アレルギー作用及び抗ヒス
タミン作用を有し、点眼剤としての有効性が認められて
いる。
【0003】ところで従来、上記フマル酸ケトチフェン
含有の点眼剤として特開昭62−277323号公報記
載のものが知られている。これによれば、等張化剤とし
て通常用いられている塩化ナトリウム等の電解質を使用
すると、有効成分であるフマル酸ケトチフェンの経時安
定性が著しく損なわれる欠点を改良すべく多価アルコー
ル類を使用することにより、フマル酸ケトチフェンの安
定な点眼液が得られる旨の記載がされている。
【0004】しかしながら、等張化剤として多価アルコ
ール類を用いたフマル酸ケトチフェン含有の点眼剤であ
っても、その有効成分の消失が少なからずあり、この種
の点眼剤として更なる安定化が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
実情を踏まえて研究実験を重ねた結果完成されたもの
で、等張化剤として多価アルコール類を用いたものより
一段と安定で、しかも刺激性も少ないフマル酸ケトチフ
ェン含有の点眼剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は安定性に優れ且
つ低刺激性なフマル酸ケトチフェンを得るため、有効成
分であるフマル酸ケトチフェンにホウ酸を配合したもの
である。また、フマル酸ケトチフェンに加えてホウ酸及
びキレート剤を配合したものである。さらに、フマル酸
ケトチフェンに加えてホウ酸、キレート剤及びアミノ酸
類を配合したものである。
【0007】本発明で用いるフマル酸ケトチフェンは、
0.03〜0.15(W/V)%の範囲である。ホウ酸
は、点眼液の浸透圧が涙液に等しくなるように0.5〜
2(W/V)%の範囲で用いる。また、キレート剤とし
ては、エデト酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムのうち
1種以上を用いるものとし、その添加量は0.05〜1
(W/V)%の範囲である。さらにアミノ酸類は、イプ
シロンアミノカプロン酸、グルタミン酸又はそのナトリ
ウム塩、アミノエチルスルホン酸のうち1種以上を用い
るものとし、その添加量は0.005〜1.5(W/
V)%の範囲である。尚、防腐剤としては、通常点眼剤
に使用されているもの、例えばパラベン類、塩化ベンザ
ルコニウムあるいはクロロブタノール等を用いる。点眼
剤のPHは5.0〜7.0の範囲にあることが望まし
い。
【0008】
【実施例】以下、本発明による実施例を説明するが、本
発明の技術的範囲は下記の実施例に限定されるものでは
ない。
【0009】実施例1 フマル酸ケトチフェン100mg、ホウ酸1500mg
及び塩化ベンザルコニウム10mgを滅菌精製水に溶解
し、次いで水酸化ナトリウムを適量加えてPH5.2に
調整した後、全量が100mlになるように滅菌精製水
を加え、さらに無菌ろ過を行いフマル酸ケトチフェン含
有の点眼剤を得た。
【0010】実施例2 フマル酸ケトチフェン100mg、ホウ酸1500m
g、塩化ベンザルコニウム10mg及びエデト酸ナトリ
ウム15mgを滅菌精製水に溶解し、次いで水酸化ナト
リウムを適量加えてPH5.2に調整した後、全量が1
00mlになるように滅菌精製水を加え、さらに無菌ろ
過を行いフマル酸ケトチフェン含有の点眼剤を得た。
【0011】実施例3 フマル酸ケトチフェン100mg、ホウ酸1500m
g、塩化ベンザルコニウム10mg、イプシロンアミノ
カプロン酸500mg及びクエン酸ナトリウム30mg
を滅菌精製水に溶解し、次いで塩酸を適量加えてPH
5.2に調整後、全量が100mlになるように滅菌精
製水を加え、さらに無菌ろ過を行ってフマル酸ケトチフ
ェン含有の点眼剤を得た。
【0012】実施例4 フマル酸ケトチフェン100mg、ホウ酸1500m
g、塩化ベンザルコニウム10mg、グルタミン酸ナト
リウム300mg、エデト酸ナトリウム10mgを滅菌
精製水に溶解し、次いで水酸化ナトリウムを適量加えて
PH5.2に調整した後、全量が100mlになるよう
に滅菌精製水を加え、さらに無菌ろ過を行いフマル酸ケ
トチフェン含有の点眼剤を得た。
【0013】実施例5 フマル酸ケトチフェン100mg、ホウ酸1500m
g、塩化ベンザルコニウム10mg、アミノエチルスル
ホン酸150mg及びエデト酸ナトリウム15mgを滅
菌精製水に溶解し、次いで水酸化ナトリウムを適量加え
てPH5.2に調整した後、全量が100mlになるよ
うに滅菌精製水を加え、さらに無菌ろ過を行ってフマル
酸ケトチフェン含有の点眼剤を得た。
【0014】実施例6 フマル酸ケトチフェン69mg、ホウ酸1650mg、
塩化ベンザルコニウム10mg、アミノエチルスルホン
酸150mg、エデト酸ナトリウム15mg及びクロロ
ブタノール25mgを滅菌精製水に溶解し、次いで水酸
化ナトリウムを適量加えてPH5.8に調整した後、全
量が100mlになるように滅菌精製水を加え、さらに
無菌ろ過を行いフマル酸ケトチフェン含有の点眼剤を得
た。
【0015】従来例1 フマル酸ケトチフェン100mg、グリセリン2500
mg及び塩化ベンザルコニウム10mgを滅菌精製水に
溶解し、次いで水酸化ナトリウムを適量加えてPH5.
2に調整した後、全量が100mlになるように滅菌精
製水を加え、さらに無菌ろ過を行って従来のフマル酸ケ
トチフェン含有の点眼剤を得た。
【0016】従来例2 フマル酸ケトチフェン69mg、グリセリン2500m
g及び塩化ベンザルコニウム10mgを滅菌精製水に溶
解し、次いで水酸化ナトリウムを適量加えてPH5.2
に調整した後、全量が100mlになるように滅菌精製
水を加え、さらに無菌ろ過を行って従来のフマル酸ケト
チフェン含有の点眼剤を得た。
【0017】従来例3 フマル酸ケトチフェン100mg、塩化ナトリウム10
00mg及び塩化ベンザルコニウム10mgを滅菌精製
水に溶解し、次いで水酸化ナトリウムを適量加えてPH
5.2に調整した後、全量が100mlになるように滅
菌精製水を加え、さらに無菌ろ過を行って従来のフマル
酸ケトチフェン含有の点眼剤を得た。
【0018】定量試験 前記実施例1乃至6及び従来例1乃至3で得られた点眼
剤を、それぞれに瓶容器とプラスチック容器とに充填し
た後、瓶容器に入れたものについては90℃で18時間
後の経時変化を、またプラスチック容器に入れたものに
ついては60℃で1カ月間後の経時変化を、それぞれに
液体クロマトグラフ法によりフマル酸ケトチフェンの定
量測定した結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、本発明の各実施
例によるホウ酸、キレート剤、アミノ酸を添加したもの
は、従来例における多価アルコール類や電解質を添加し
たものに比べて、フマル酸ケトチフェンがきわめて安定
であった。
【0021】点眼試験 次に、前記実施例6と前記従来例2で得られた各点眼剤
を13人に点眼を行い、両者を比べてより刺激の少ない
方に○印をした結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示す結果から、本発明の実施例6に
よるホウ酸、キレート剤及びアミノ酸類を添加したもの
は、従来例2における多価アルコール類を添加したもの
に比べて、点眼の際の刺激が少なかった
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ホウ酸も
しくはホウ酸及びキレート剤またはホウ酸、キレート剤
及びアミノ酸類を配合することによって、有効成分のフ
マル酸ケトチフェンが一段と安定であり、しかも刺激性
の少ないフマル酸ケトチフェン含有の点眼剤を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/16 J (72)発明者 立田 美佐 富山県富山市住吉町2丁目4番地12号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フマル酸ケトチフェンにホウ酸を配合し
    てあることを特徴とするフマル酸ケトチフェン含有の点
    眼剤。
  2. 【請求項2】 フマル酸ケトチフェンにホウ酸及びキレ
    ート剤を配合してあることを特徴とするフマル酸ケトチ
    フェン含有の点眼剤。
  3. 【請求項3】 フマル酸ケトチフェンにホウ酸、キレー
    ト剤及びアミノ酸類を配合してあることを特徴とするフ
    マル酸ケトチフェン含有の点眼剤。
  4. 【請求項4】 キレート剤はエデト酸ナトリウムとクエ
    ン酸ナトリウムのうち1種以上を配合してあることを特
    徴とする請求項2または3記載のフマル酸ケトチフェン
    含有の点眼剤。
  5. 【請求項5】 アミノ酸類はイプシロンアミノカプロン
    酸、グルタミン酸またはそのナトリウム塩、アミノエチ
    ルスルホン酸のうち1種以上を配合してあることを特徴
    とする請求項3記載のフマル酸ケトチフェン含有の点眼
    剤。
JP13930594A 1994-05-30 1994-05-30 フマル酸ケトチフェン含有の点眼剤 Pending JPH07324034A (ja)

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