JPH07323807A - 起爆素子着火装置 - Google Patents

起爆素子着火装置

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JPH07323807A
JPH07323807A JP6116903A JP11690394A JPH07323807A JP H07323807 A JPH07323807 A JP H07323807A JP 6116903 A JP6116903 A JP 6116903A JP 11690394 A JP11690394 A JP 11690394A JP H07323807 A JPH07323807 A JP H07323807A
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JP
Japan
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ignition
voltage
detonator
switching element
detection sensor
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Application number
JP6116903A
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English (en)
Inventor
Shizuo Takahashi
静雄 高橋
Seiji Yamashita
誠二 山下
Yutaka Kusama
裕 草間
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 起爆素子診断中の衝撃感知センサの作動に起
因する暴発を確実に回避する。 【構成】 一端がバッテリ電源4に接続された衝撃感知
センサ3の他端側に、トランジスタQd,Qaとともに
直列接続された起爆素子2d,2aに対し、トランジス
タQd,Qaを診断指令をもって閉成し、かつバッテリ
電源4の出力電圧を一定電圧Vccに降圧する3端子レ
ギュレータ9から衝撃感知センサ3の他端に給電するこ
とにより診断電流を通電している最中に、起爆に直結す
る衝撃感知センサ3が閉成する事態が発生した場合、衝
撃感知センサ3の他端側の電圧上昇を検知して作動する
コンパレータ12が、トランジスタQd,Qaに対する
診断指令を無効としてこれらを開成させ、起爆素子2
d,2aの暴発を未然に回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグの展開トリ
ガである起爆素子を診断している最中の暴発を防止する
ようにした起爆素子着火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両衝突時に乗員保護を図るエアバッグ
装置は、運転席側と助手席側の両方にエアバッグを装備
するものが増えており、両席側とも車両が衝撃を受けた
ときに接点を閉じる一対の衝撃センサによりスクウィブ
と呼ばれる起爆素子に所定の電流すなわち着火電流を通
電して起爆させ、ガス圧力等によりエアバッグを瞬時に
展開させる構成とされている。車両に加わる衝撃は、衝
突時に受ける衝撃だけでなく、悪路走行時に受ける連続
的な震動や路肩に乗り上げたときに受ける小衝撃など、
エアバッグを展開させる必要のない、否むしろ展開させ
てはならない衝撃も含まれるため、衝突判定には実に様
々な配慮が必要である。
【0003】図3に示す従来の起爆素子着火装置1は、
運転席側と助手席側にそれぞれ組み込まれたエアバッグ
(図示せず)を起爆展開させるための2個の起爆素子2
d,2aを有する。起爆素子2d,2aは、回り込み防
止用ダイオードDd,Daと衝撃感知センサ3を介して
バッテリ電源4とバックアップ電源5に接続されてお
り、バッテリ電源4とバックアップ電源5のどちらから
も着火電流が通電できるよう構成されている。バックア
ップ電源5は、衝突発生時にバッテリ電源4をバックア
ップするものであり、放電用ダイオードD1と充電抵抗
R1の並列接続回路にバックアップコンデンサC1を接
続して構成され、バッテリ電源4の出力端に設けたダイ
オードD2と衝撃感知センサ3の接続点に接続してあ
る。また、起爆を招くことのない低レベルの診断電流を
通電して起爆素子2d,2a等を異常診断するため、こ
こでは3端子レギュレータ9からなる直流電源回路がダ
イオードDsを介してバッテリ電源4に接続してあり、
3端子レギュレータ9の出力端子を抵抗R0を介してダ
イオードDd,Daと衝撃感知センサ3の接続点に接続
してある。図示の3端子レギュレータ9は、入・出力端
子間に接続したトランジスタQrのエミッタ電圧すなわ
ち出力電圧Vccを、抵抗R1,R2により分圧して誤
差増幅器9aの反転入力端子に印加し、誤差増幅器9a
の非反転入力端子に接続したツェナーダイオードDzの
降伏電圧VzとR2Vo/(R1+R2)との誤差電圧
が零となるよう、誤差増幅器9aの出力をトランジスタ
Qrのベースに帰還する構成であり、これによりバッテ
リ電源4の出力電圧Vbが12V前後で変動しようと
も、常に5Vの一定電圧Vccを出力することができ
る。
【0004】6d,6aは、起爆素子2d,2aの低電
圧側を接地する電流制限回路であり、起爆素子2d,2
aに流れる診断電流を不着火電流に抑えるとともに、衝
突発生的には電流制限を施した着火電流を流す働きをす
る。例えば、運転席側の電流制限回路6dの場合、起爆
素子2dに対し互いに並列に接続した診断抵抗Rd2と
トランジスタQd1を電流制限抵抗Rd3を介して接地
するとともに、誤差増幅器7の比較入力端子に接続して
ある。誤差増幅器7の基準入力端子には診断用微小電流
に対応する小電圧Esと着火電流に対応する大電圧Vl
とが、それぞれ診断時と非診断時とに選択的に印加さ
れ、誤差増幅器7に帰還されたトランジスタQd1のソ
ース電圧と基準電圧との誤差電圧が、トランジスタQd
1のゲートに印加される。トランジスタQd1のゲート
は、外部指令をベースに受けるトランジスタQd2によ
り接地してあるため、診断時又は衝突発生時にトランジ
スタQd2を非導通とすると、トランジスタQd1はソ
ース電圧を基準電圧に一致させるよう誤差増幅器7の出
力により駆動され、ソース電圧が固定されることで抵抗
Rd4を介して流れるドレイン電流は定電流化される。
例えば、診断時には、誤差増幅器7の比較入力端子に小
電圧Esが印加されるため、起爆素子2dを流れる診断
電流は、起爆素子2dを着火させないよう数10mA程
度に抑制され、抵抗値が数Ωの起爆素子2d,2aの両
端には数10mVの電位差が発生する。このため、例え
ば起爆素子2d,2aの両端電位差を検出するコンパレ
ータ8の出力から、起爆素子2d,2aのショートやオ
ープンの有無を診断することができ、同時にまたトラン
ジスタQa,Qdの動作確認もなされる。
【0005】一方、診断後は、誤差増幅器7の基準入力
端子の印加電圧は、着火電流に対応する大電圧Elに切
り替えられる。このため、衝突が発生し、比較的低周波
の震動を感知して衝撃感知センサ3が閉じ、同時にまた
トランジスタQd2が非導通とされると、例えば運転席
側エアバッグの場合、衝撃感知センサ3から起爆素子2
dを通り、さらにトランジスタQd1と抵抗Rd3を通
ってバッテリ電源4から着火電流が流れ、起爆素子2d
の着火起爆とともにエアバッグが膨張して緩衝機能を果
たす。また、衝突の発生とともに仮にバッテリ電源4と
ダイオードD2のアノードを結ぶ給電線路が切断されて
しまった場合でも、バックアップ電源5がバッテリ電源
4に代わって給電するので、必要な着火電流が確保でき
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の起爆素子着
火装置1は、運転席側と助手席側の各エアバッグのため
の起爆素子2d,2aにそれぞれ電流制限回路6d,6
aを接続し、診断電流と着火電流を制限する構成である
が、電流制限回路6d,6aの回路構成が複雑で部品点
数も多いため、信頼性やコストの点で問題を抱えるもの
であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決したものであり、一端がバッテリ電源に接続され、機
械的に衝撃を感知して閉成する衝撃感知センサと、該衝
撃感知センサの他端側に直列に接続され、所定の着火エ
ネルギをもたらす着火電流を通電されて起爆する起爆素
子と、該起爆素子とグランド間又は該起爆素子と前記衝
撃感知センサ間に接続され、外部からの着火指令又は診
断指令を受けて閉成するスイッチング素子と、前記バッ
テリ電源の出力電圧を降圧して生成され、前記衝撃感知
センサの他端に給電する直流電源回路と、前記スイッチ
ング素子を前記診断指令により閉成して前記起爆素子に
診断電流を通電している最中に前記衝撃感知センサが閉
成した場合に、前記衝撃感知センサの他端側の電圧上昇
を検知して前記スイッチング素子に対する診断指令を無
効とし、該スイッチング素子を開成させて前記起爆素子
の暴発を回避する暴発回避手段とを具備したことを特徴
とするものである。
【0008】また、本発明は、前記着火指令を受けて動
作し、前記暴発回避手段を実質的に機能停止させて前記
起爆を遂行させる起爆遂行手段を具備したことを特徴と
するものである。
【0009】さらにまた、本発明は、暴発回避手段が、
前記衝撃感知センサの他端側の電圧を予め設定された基
準電圧と大小比較し、該他端側の電圧が該基準電圧を越
えたときに前記スイッチング素子に対する前記診断指令
を無効とするコンパレータを備えた前記暴発回避手段で
構成されたこと、或いは起爆遂行手段が、前記着火指令
を受けて切り替わり、前記コンパレータへの比較入力を
実質的に零として前記スイッチング素子の開成を禁止
し、前記起爆を遂行させる起爆遂行スイッチング素子を
具備したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、一端がバッテリ電源に接続された衝
撃感知センサの他端側に、スイッチング素子とともに直
列接続された起爆素子に対し、スイッチング素子を診断
指令をもって閉成し、かつバッテリ電源の出力電圧を降
圧して一定電圧を生成する直流電源回路から衝撃感知セ
ンサの他端に給電することにより診断電流を通電してい
る最中に、起爆に直結する衝撃感知センサが閉成する事
態が発生した場合に、前記衝撃感知センサの他端側の電
圧上昇を検知して作動する暴発回避手段が、スイッチン
グ素子に対する診断指令を無効としてスイッチング素子
を開成させ、起爆素子の暴発を回避する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1,2を
参照して説明する。図1は、本発明の起爆素子着火装置
の一実施例を示す回路構成図である。
【0012】図1に示す起爆素子着火装置11は、起爆
素子診断用に設けていた従来の電流制限回路6d,6a
を廃止し、その代わりに着火指令と診断指令によって閉
成するスイッチング素子であるトランジスタQd,Qa
を用いている。また、起爆素子2d,2aの診断中に衝
撃感知センサ3が作動しても暴発を招かぬよう、暴発回
避手段としてコンパレータ12を設け、また衝突が発生
した場合には必ず起爆が遂行できるよう起爆遂行手段と
なる起爆遂行スイッチング素子としてトランジスタQx
が設けてある。トランジスタQd,Qa,Qxは、いず
れもゲート抵抗Rgを介して衝突判定回路(図示せず)
に接続されているが、トランジスタQxが着火指令だけ
を受けて閉成するのに対し、トランジスタQd,Qaは
着火指令の外に診断指令によっても閉成されるようにな
っている。また、衝撃感知センサ3が一定値を越える重
力加速度を機械的に感知して衝突判定するのに対し、衝
突判定回路は衝突前後の速度変化量や衝撃エネルギの変
化等に演算して衝突判定を下すものであり、衝撃感知セ
ンサ3が衝突判定回路が暴走したときの暴発抑止手段と
なる。
【0013】コンパレータ12は、抵抗R0と回り込み
防止用ダイオードDdの接続点とグランド間を結ぶ2個
の抵抗R10,R11の中点が反転入力端子に接続して
あり、また直流電源Vccとグランド間を結ぶ2個の抵
抗R12,R13の中点が非反転入力端子に接続してあ
る。また、コンパレータ12の出力端子は、逆向きのダ
イオードDdd,Daaを介してそれぞれトランジスタ
Qd,Qaのゲートに接続されている。なお、特許請求
の範囲に記載した衝撃センサ3の他端は、衝撃センサ3
と起爆素子2d,2aの接続点を指すものであるが、こ
の接続点は上記の抵抗R0とダイオードDa,Ddの接
続点と実質同一であると考えてよい。
【0014】トランジスタQxは、ソース接地であり、
抵抗R10,R11の中点にドレインが接続され、ゲー
トにはゲート抵抗Rgを介して前述の衝突判定回路が接
続される。従って、診断の終了を受けてトランジスタQ
xが閉成すると、後述するごとく、暴発回避手段である
コンパレータ12の反転入力端子の電位は強制的に零と
され、衝撃感知センサ3と起爆素子2d,2aの接続点
の電圧上昇を検知するコンパレータ12の機能は実質的
に停止する。
【0015】ところで、衝撃感知センサ3は通常は開成
しており、コンパレータ12の出力はハイレベルであ
る。これは、コンパレータ12の反転入力端子の入力電
圧すなわちR11Vcc/(R0+R10+R11)
を、コンパレータ12の非反転入力端子の入力電圧がR
13Vcc/(R12+R13)が上回るよう、 R11/(R0+R10+R11)<R13/(R12
+R13) なる関係を成立させる抵抗値を選択してあるためであ
る。
【0016】コンパレータ12の出力がハイレベルをと
るときは、トランジスタQd,Qaのゲートに接続され
たダイオードDdd,Daaは共に非導通である。この
ため、診断指令を発してトランジスタQd,Qaにゲー
ト電圧を印加すると、トランジスタQd,Qaが導通す
る。その結果、直流電源Vccからの電流が抵抗R0,
ダイオードDd,Daを通り起爆素子2a,2dに流
れ、そのときに起爆素子2d,2aの両端電位差を検出
するコンパレータ8の各出力から、起爆素子2d,2a
のショートの有無を診断することができ、同時にまたト
ランジスタQd,Qaの動作確認も行われる。
【0017】ところで、診断中にたまたま運悪く車両が
路肩から落ちたりして車両に衝撃が加わり、衝撃感知セ
ンサ3が作動してしまったとする。このとき、診断中と
は言え、トランジスタDd,Qaが導通した状態で衝撃
感知センサ3が閉成することで、ダイオードDd,Da
のアノードにバッテリ電源4の出力電圧、すなわちそれ
まで印加されていた3端子レギュレータ9の出力電圧V
cc(=5V)を大きく越えるVb(=12V)の電圧
が印加され、起爆素子2d,2aには瞬間的ではあるが
着火電流が流れそうになる。しかし、衝撃感知センサ3
が作動したことを受け、誤爆回避用コンパレータ12の
入力電圧の大小関係も逆転する。すなわち、それまで非
反転入力端子の入力電圧の方が反転入力端子の入力電圧
を上回っていたコンパレータ12は、反転入力端子の入
力電圧R11Vb/(R0+R10+R11)が非反転
入力端子の入力電圧R13Vcc/(R12+R13)
を上回ることになり、 R11Vb/(R0+R10+R11)>R13Vcc
/(R12+R13) で示される入力電圧間の逆転が発生するために、コンパ
レータ12の出力はハイレベルからロウレベルに反転す
る。その結果、それまで非導通状態にあったダイオード
Ddd,Daaが導通し、トランジスタQd,Qaもゲ
ート電圧の低下を受けて非導通状態に至る。これによ
り、起爆素子2d,2aに対して着火エネルギをもたら
す通電がなされる前に、診断は緊急停止され、衝撃感知
センサ3の閉成に起因する起爆素子2d,2aの暴発が
回避される。
【0018】一方、衝突判定回路が衝突の発生を検知し
て作動すると、コンパレータ12の反転入力端子に接続
したトランジスタQxが、衝突判定回路の出力を受けて
導通する。このため、衝撃感知センサ3の閉成に関係な
く、コンパレータ12の出力はハイレベルのままとされ
る。従って、トランジスタQd,Qaのゲート電圧は低
下せず、トランジスタQd,Qaは導通状態を保つ。こ
のため、起爆素子2d,2aには、十分な着火電流が所
要の着火エネルギを伴って通電され、起爆素子2d,2
aを起爆させることができる。
【0019】このように、上記起爆素子着火装置11
は、起爆時通電状態が完成するや否や、暴発回避手段で
あるコンパレータ12がトランジスタQd,Qaを開成
させるため、一定の着火電流を一定時間を越えて持続安
定的に供給することで生成される着火エネルギが起爆素
子2d,2aに与えられることはなく、これにより診断
中に誤って起爆素子2d,2aを起爆させてしまう暴発
事故を未然に防止することができ、しかも診断電流を着
火電流以下に制限する電流制限回路6d,6aを設けず
に済むため、回路全体を簡単化することができる。
【0020】また、暴発回避手段をコンパレータ12で
構成したから、診断中に発生した衝撃センサ3の閉成
を、バッテリ電源4の出力電圧と3端子レギュレータ9
の出力電圧Vccとの違いとして、正確かつ確実に検知
することができる。
【0021】さらにまた、着火指令を受けて動作し、コ
ンパレータ12を実質的に機能停止させて起爆を遂行さ
せる起爆遂行手段としてトランジスタQxを設けたの
で、診断中の衝撃感知センサ3の閉成に対してはコンパ
レータ12による暴発回避を図る一方、トランジスタQ
d,Qaを着火指令をもって起爆させなければならない
ときは、トランジスタQd,Qaに発するのと同じ着火
指令をもって動作するトランジスタQxにより、コンパ
レータ12の機能を実質的に停止させることができ、単
純ではあるが確実に起爆を遂行させることができる。
【0022】なお、上記実施例において、コンパレータ
12は、抵抗R10とR11の中点電圧を基準電圧と比
較しているが、該中点電圧に代えて衝撃感知センサ3両
端の電圧そのものを基準電圧と比較するようにしてもよ
い。ただし、前記中点電圧は、該両端電圧と比例関係に
あるため、コンパレータ12における比較の中身は実質
的に同一である。
【0023】また、上記実施例では、衝撃センサ3に接
続した起爆素子2d,2aをそれぞれトランジスタQ
d,Qaを介して接地する構成としたが、起爆素子2
d,2aとトランジスタQd,Qaの接続順を入れ替
え、例えば図2に示す起爆素子着火装置21のごとく、
トランジスタQd,QaをそれぞれトランジスタQd,
Qaを介して接地する構成とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、一端が
バッテリ電源に接続された衝撃感知センサの他端側に、
スイッチング素子とともに直列接続された起爆素子に対
し、スイッチング素子を診断指令をもって閉成し、かつ
バッテリ電源の出力電圧を一定電圧に降圧する直流電源
回路から衝撃感知センサの他端に給電することにより診
断電流を通電している最中に、起爆に直結する衝撃感知
センサが閉成する事態が発生した場合に、前記衝撃感知
センサの他端側の電圧上昇を検知して作動する暴発回避
手段が、スイッチング素子に対する診断指令を無効とし
てスイッチング素子を開成させ、起爆素子の暴発を回避
する構成としたから、共に閉成した衝撃感知センサとス
イッチング素子に直列の起爆素子がバッテリ電源から給
電されるといった起爆時通電状態が完成するや否や、暴
発回避手段がスイッチング素子を開成させるため、一定
の着火電流を一定時間を越えて持続安定的に供給するこ
とで生成される着火エネルギが起爆素子に与えられるこ
とはなく、これにより診断中に誤って起爆素子を起爆さ
せてしまう暴発事故を未然に防止することができ、しか
も診断電流を着火電流以下に制限する電流制限回路を設
けずに済むため、回路全体の簡素化が可能である等の優
れた効果を奏する。
【0025】また、本発明は、着火指令を受けて動作
し、暴発回避手段を実質的に機能停止させて前記起爆を
遂行させる起爆遂行手段を設けたので、診断指令によっ
てスイッチング素子を閉成させているときに発生した衝
撃感知センサの閉成に対しては、暴発回避手段による暴
発回避を図る一方、スイッチング素子を着火指令をもっ
て起爆させなければならないときは、暴発回避手段の機
能を停止させることにより、共に閉成した衝撃感知セン
サとスイッチング素子に直列の起爆素子にバッテリ電源
から給電する起爆時通電状態を維持し、起爆素子を確実
に起爆させることができ、これにより例えばエアバッグ
等の展開トリガ等に用いられる起爆素子を本来の目的に
使用することができる等の効果を奏する。
【0026】さらにまた、本発明は、暴発回避手段を、
衝撃感知センサの他端側の電圧を予め設定された基準電
圧と大小比較し、該他端側の電圧が該基準電圧を越えた
ときにスイッチング素子に対する診断指令を無効とする
コンパレータにより構成したことにより、診断中に発生
した衝撃センサの閉成を、バッテリ電源とその出力電圧
を降圧して生成した直流電源との電圧の違いとして、正
確かつ確実に検知することができる等の効果を奏する。
【0027】また、本発明は、起爆遂行手段を、着火指
令を受けて切り替わり、コンパレータへの比較入力を実
質的に零としてスイッチング素子の開成を禁止し、起爆
を遂行させる起爆遂行スイッチング素子で構成したこと
により、スイッチング素子に発するのと同じ着火指令を
もって動作する起爆遂行スイッチング素子により、前記
衝撃センサの他端側の電圧上昇を検知するコンパレータ
の機能を実質的に停止させることができ、単純ではある
が確実に起爆を遂行させることができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の起爆素子着火装置の一実施例を示す回
路構成図である。
【図2】図1に示した起爆素子着火装置の変形例を示す
回路構成図である。
【図2】従来の起爆素子着火装置の一例を示す回路構成
図である。
【符号の説明】
2d,2a 起爆素子 3 衝撃感知センサ 4 バッテリ電源 9 直流電源回路(3端子レギュレータ) 11,21 起爆素子着火装置 12 暴発回避手段(コンパレータ) Qd,Qa スイッチング素子(トランジスタ) Qx 起爆遂行手段,起爆遂行スイッチング素子(トラ
ンジスタ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の起爆素子着火装置の一実施例を示す回
路構成図である。
【図2】図1に示した起爆素子着火装置の変形例を示す
回路構成図である。
【図3】従来の起爆素子着火装置の一例を示す回路構成
図である。
【符号の説明】 2d,2a 起爆素子 3 衝撃感知センサ 4 バッテリ電源 9 直流電源回路(3端子レギュレータ) 11,21 起爆素子着火装置 12 暴発回避手段(コンパレータ) Qd,Qa スイチング素子(トランジスタ) Qx 起爆遂行手段,起爆遂行スイッチング素子(トラ
ンジスタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草間 裕 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端がバッテリ電源に接続され、機械的
    に衝撃を感知して閉成する衝撃感知センサと、該衝撃感
    知センサの他端側に直列に接続され、所定の着火エネル
    ギをもたらす着火電流を通電されて起爆する起爆素子
    と、該起爆素子とグランド間又は該起爆素子と前記衝撃
    感知センサ間に接続され、外部からの着火指令又は診断
    指令を受けて閉成するスイッチング素子と、前記バッテ
    リ電源の出力電圧を降圧して生成され、前記衝撃感知セ
    ンサの他端に給電する直流電源回路と、前記スイッチン
    グ素子を前記診断指令により閉成して前記起爆素子に診
    断電流を通電している最中に前記衝撃感知センサが閉成
    した場合に、前記衝撃感知センサの他端側の電圧上昇を
    検知して前記スイッチング素子に対する診断指令を無効
    とし、該スイッチング素子を開成させて前記起爆素子の
    暴発を回避する暴発回避手段とを具備したことを特徴と
    する起爆素子着火装置。
  2. 【請求項2】 前記着火指令を受けて動作し、前記暴発
    回避手段を実質的に機能停止させて前記起爆を遂行させ
    る起爆遂行手段を具備したことを特徴とする請求項1記
    載の起爆素子着火装置。
  3. 【請求項3】 前記衝撃感知センサの他端側の電圧を予
    め設定された基準電圧と大小比較し、該接続点の電圧が
    該基準電圧を越えたときに前記スイッチング素子に対す
    る前記診断指令を無効とするコンパレータを備えた前記
    暴発回避手段で構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の起爆素子着火装置。
  4. 【請求項4】 前記着火指令を受けて切り替わり、前記
    コンパレータへの比較入力を実質的に零として前記スイ
    ッチング素子の開成を禁止し、前記起爆を遂行させる起
    爆遂行スイッチング素子を具備したことを特徴とする請
    求項3記載の起爆素子着火装置。
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