JPH07323717A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

Info

Publication number
JPH07323717A
JPH07323717A JP12116194A JP12116194A JPH07323717A JP H07323717 A JPH07323717 A JP H07323717A JP 12116194 A JP12116194 A JP 12116194A JP 12116194 A JP12116194 A JP 12116194A JP H07323717 A JPH07323717 A JP H07323717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
hot water
opening degree
temperature
air passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12116194A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahisa Suzuki
隆久 鈴木
Akira Isaji
晃 伊佐治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP12116194A priority Critical patent/JPH07323717A/ja
Publication of JPH07323717A publication Critical patent/JPH07323717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内への吹出空気温度を迅速に変化させる。 【構成】 エアミックスドア63,64の目標開度SW
がSW≧90(%)となったら温水温度をアップさせ、
SW<90(%)となったら温水温度を一定となるよう
にする。これによりエアミックスドア63,64の開度
は常に90(%)よりも小さな開度となるので、例えば
温度設定スイッチを操作したことによって目標吹出空気
温度が上昇変化しても、エアミックスドア63,64は
いつでも開度が大きくなるように動くことができる。そ
してこのエアミックスドア63,64が動いた量に応じ
て吹出空気温度を迅速に上昇変化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温水式熱交換器を流れ
る温水の温度を、例えば電気ヒータや燃焼式ヒータのよ
うな廃熱以外の熱源を利用して調節し、この温水式熱交
換器に空気を通して室内へ吹き出すことによって、室内
への吹出空気温度を調節する空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、例えば電気ヒータや
燃焼式ヒータのような廃熱以外の熱源である温水加熱手
段300により加熱された温水を、温水ポンプ56の駆
動によって温水式熱交換器52に流し、この温水の熱と
ダクト2内を流れる空気とを熱交換させることによって
室内への吹出空気温度を調節する空調装置が従来から一
般的に知られている。
【0003】このような空調装置における室内暖房時の
具体的制御方法としては、ECU100が、エアミック
スサーボモータ120を制御してエアミックスドア6
3,64を最大暖房位置(図8実線位置)にするととも
に、水温センサ116あるいは吹出温度センサ118の
信号に基づいて温水加熱手段300の加熱能力を制御す
ることによって、室内への吹出空気温度を制御してい
る。
【0004】この方法によると、室内へ吹き出される空
気の全てが温水式熱交換器52にて加熱されることにな
るので、室内への目標吹出空気温度を得るために必要な
温水温度を必要最小限とすることができ、これによって
温水加熱手段300の消費エネルギーを抑えることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
空調装置は、室内への吹出空気温度を変化させるときに
は温水の温度を変えるのみで対応しているので、この吹
出空気温度をすぐに変化させたいときでも、実際には温
水加熱手段300の能力変化の応答性や温水回路5の熱
容量の影響によって温水温度はすぐには変化しないた
め、すぐに温水温度を変えることはできず、従って吹出
空気温度をすぐに変化させることができないといった問
題があった。
【0006】そこで本発明は上記問題に鑑み、室内への
吹出空気温度を迅速に変化させることができる空調装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、空気流を発生する送風手
段と、この送風手段からの空気を室内へ導く空気通路
と、この空気通路内に配設され、自身の内部を流れる温
水と自身の内部を通過する前記送風手段からの空気とを
熱交換させる温水式熱交換器と、前記空気通路内に形成
され、送風手段からの空気が前記温水式熱交換器をバイ
パスするバイパス通路と、前記空気通路内に形成され、
前記送風手段からの空気が前記温水式熱交換器を通過す
る温風通路と、前記バイパス通路を通過する空気量と前
記温風通路を通過する空気量とを調節するエアミックス
ドアと、このエアミックスドアを駆動するエアミックス
ドア駆動手段と、前記温水を加熱する温水加熱手段と、
前記温水の温度を検出する温水温度検出手段と、前記温
水温度検出手段によって検出された温水温度が高くなる
程前記温風通路を閉じるように前記エアミックスドアの
目標開度を決定する目標開度決定手段と、前記エアミッ
クスドアの開度が前記目標開度となるように前記エアミ
ックスドア駆動手段を制御するエアミックスドア制御手
段と、前記目標開度決定手段によって決定された目標開
度が、予め設定された第1の開度よりも前記温風通路を
開く側であるか否かを判定する開度判定手段と、この開
度判定手段によって前記目標開度が前記第1の開度より
も前記温風通路を開く側であると判定されたら、前記温
水の温度が高くなるように前記温水加熱手段を制御し、
前記開度判定手段によって前記目標開度が前記第1の開
度よりも前記温風通路を閉じる側であると判定された
ら、前記温水の温度が一定となるように前記温水加熱手
段を制御する温水温度制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0008】また請求項2に記載したように、請求項1
記載の空調装置において、前記目標開度決定手段によっ
て決定された目標開度が、前記第1の開度よりもさらに
前記温風通路を閉じる側の開度である第2の開度よりも
前記温風通路を閉じる側であるか否かを判定する第2開
度判定手段と、この第2開度判定手段によって前記目標
開度が前記第2の開度よりも前記温風通路を閉じる側で
あると判定されたら、前記温水の温度が低くなるように
前記温水加熱手段を制御し、前記第2開度判定手段によ
って前記目標開度が前記第2の開度よりも前記温風通路
を開く側であると判定されたら、前記温水の温度が一定
となるように前記温水加熱手段を制御する第2温水温度
制御手段とを設けても良い。
【0009】また請求項3に記載したように、請求項1
記載の空調装置において、前記第1の開度を、前記送風
手段からの空気のうちの略9割を前記温風通路に流し、
略1割を前記バイパス通路に流す開度とすると好適であ
る。また請求項4に記載したように、請求項2記載の空
調装置において、前記第2の開度を、前記送風手段から
の空気のうちの略7割を前記温風通路に流し、略3割を
前記バイパス通路に流す開度とすると好適である。
【0010】なお、請求項1記載の発明でいう第1の開
度とは、温風通路の全体を開く開度よりも所定量温風通
路を閉じる側の開度である。また請求項3記載の発明で
いう略9割とは、8割5分から9割5分の間の値を意味
し、略1割とは、1割5分から5分の間の値を意味す
る。また請求項4記載の発明でいう略7割とは、6割5
分から7割5分の間の値を意味し、略3割とは、3割5
分から2割5分の間の値を意味する。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1ないし4記載の発明の場
合、目標開度決定手段によって決定されたエアミックス
ドアの目標開度が前記第1の開度よりも温風通路を開く
側となった場合には、エアミックスドア制御手段の制御
によってエアミックスドアの開度がその目標開度とな
る。このとき温水温度制御手段が、温水式熱交換器内の
温水温度が高くなるように温水加熱手段を制御する。す
ると目標開度決定手段は、前記温水温度が高くなること
から、エアミックスドアが温風通路を閉じるようにエア
ミックスドアの目標開度を決定し直す。その結果、前記
目標開度はしだいに温風通路を閉じる側となり、最終的
には前記第1の開度に達する。
【0012】目標開度が第1の開度に達すれば、前記温
水温度は温水温度制御手段の制御によって一定となるの
で、目標開度決定手段によって決定される目標開度は前
記第1の開度にて安定する。従って、エアミックスドア
の開度は前記第1の開度となる。また、この状態から、
目標開度が前記第1の開度よりも温風通路を閉じる側の
開度となった場合には、エアミックスドア制御手段の制
御によってエアミックスドアがその目標開度となる。こ
のとき、温水温度制御手段の制御によって前記温水温度
は一定となるように制御されるので、エアミックスドア
開度はその目標開度にて安定する。
【0013】このように請求項1記載の発明では、エア
ミックスドアの開度が常に第1の開度よりも温風通路を
閉じる側であるので、例えば室内設定温度を上げてエア
ミックスドアの目標開度が前記第1の開度よりも温風通
路を開く側になったとしても、エアミックスドアが温風
通路を開く側に移動できる。エアミックスドアが温風通
路を開く側に移動しても、温水温度は熱容量によって急
には変化しないため、エアミックスドアが温風通路を開
いた度合いに応じて室内への吹出空気温度をすぐに上昇
させることができる。また、逆に室内設定温度を下げて
エアミックスドアの目標開度が温風通路を閉じる側にな
った場合には、エアミックスドアの開度がその目標開度
となるように移動し、この移動量に応じて室内への吹出
空気温度をすぐに下げることができる。
【0014】特に請求項2記載の発明では、エアミック
スドアの目標開度が前記第2の開度よりも温風通路を閉
じる側となるような場合、つまり室内への吹出空気温度
として必要な温度に対して温水式熱交換器の空気加熱能
力が過剰である場合には、第2温水温度制御手段が、前
記温水温度を低くするように制御する。そして目標開度
決定手段は、前記温水温度が低くなったことから、エア
ミックスドアが温風通路を開くようにエアミックスドア
の目標開度を決定し直す。その結果、前記目標開度はし
だいに温風通路を開く側となり、最終的には前記第2の
開度に達する。目標開度が第2の開度に達すれば、前記
温水温度は第2温水温度制御手段の制御によって一定と
なるので、目標開度決定手段によって決定される目標開
度は前記第2の開度にて安定する。従って、エアミック
スドアの開度は前記第2の開度となる。
【0015】このように請求項2記載の発明では、エア
ミックスドアの開度を常に第2の開度よりも温風通路を
開く側にあるので、温水温度を過剰に高くすることがな
い。従って、温水加熱手段が温水を加熱するために消費
するエネルギー量を必要以上に高くしないようにするこ
とができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の第1実施例を図1および図2
に基づいて説明する。電気自動車用空調装置1は、車室
内へ空気を導くためのダクト2、このダクト2内におい
て空気流を発生するブロワ3、温水が循環する温水回路
5、および車載電源6の電力によって作動し各空調機器
をコントロールする電子制御装置(以下ECUという)
100等から構成されている。
【0017】ダクト2は、本発明でいう空気通路を構成
するものであり、電気自動車の車室内の前方側に配設さ
れている。このダクト2の最も空気上流側部位には内外
気切換箱が接続されており、この内外気切換箱は内気導
入口7および外気導入口8を有している。さらに内気導
入口7および外気導入口8の内側には、内外気切換ドア
9が内外気切換箱に回転自在に設けられている。この内
外気切換ドア9は、サーボモータ等のアクチュエータ
(図示しない)によって駆動される。
【0018】またダクト2は、デフロスタ吹出口11、
センタフェイス吹出口12、サイドフェイス吹出口13
およびフット吹出口14が形成されている。またそれぞ
れの吹出口の内側には、モード切換ドア15〜18がダ
クト2に回転自在に設けられている。これらのドア15
〜18はサーボモータ等のアクチュエータ(図示しな
い)によってそれぞれ駆動される。
【0019】なお、デフロスタ吹出口11からの吹出空
気は、自動車のフロントガラスの内面に向かって吹き出
され、センタフェイス吹出口12およびサイドフェイス
吹出口13からの吹出空気は、車室内乗員の上半身に向
かって吹き出され、フット吹出口14からの吹出空気
は、乗員の足元に向かって吹き出される。ブロワ3は、
ダクト2の空気上流側を構成するスクロールケーシング
内に配置されている。ブロワ3は、この駆動手段である
ブロワモータ19によって回転速度が制御されるもの
で、内気導入口7または外気導入口8から吸引した空気
を車室内へ送風する。なお、この実施例では、ブロワ3
およびブロワモータ19にて本発明でいう送風手段を構
成している。
【0020】温水回路5の配管途中には、ヒータコア5
2、温水を温水回路5内で循環させるための温水ポンプ
56、および温水加熱手段300が設けられている。な
お、この温水としては不凍液(例えばエチレングリコー
ル水溶液)が用いられている。ヒータコア52は、本発
明でいう温水式熱交換器を構成するものであり、ダクト
2内において図1の両側にスペースが形成される形で配
設されている。また、図1におけるヒータコア52の直
両側には2つのエアミックスドア63,64が設けられ
ている。このエアミックスドア63,64は、本発明で
いうエアミックスドア駆動手段を構成するエアミックス
サーボモータ120によって駆動され、上記スペース内
において図中実線位置から一点鎖線位置までの間で回転
する。
【0021】このエアミックスドア63,64が図1中
実線位置にあるときは、ブロワ3からの空気は全てヒー
タコア52内を通過する。またエアミックスドア63,
64が図1中一点鎖線位置にあるときは、ブロワ3から
の空気は全てヒータコア52をバイパスする。つまり、
エアミックスドア63とダクト2との間(図1右側)の
スペース、およびエアミックスドア64とダクト2との
間(図1左側)のスペースにて、本発明でいうバイパス
通路を形成し、エアミックスドア63とヒータコア52
との間のスペース、およびエアミックスドア63とヒー
タコア52との間のスペースにて、本発明でいう温風通
路を形成する。
【0022】温水ポンプ56は、車載電源6からの電力
を受けて駆動する電動モータ(図示しない)と、この電
動モータの駆動によって回転する羽根車(図示しない)
とを備えるとともに、この羽根車の回転によって温水回
路5中に温水の循環流を発生させるポンプ部(図示しな
い)が形成されている。温水加熱手段300は、電気ヒ
ータ60と、車載電源6から電気ヒータ60へ供給され
る電力量を制御する電気ヒータ能力制御部61と、電気
ヒータ60にて発生した熱と温水回路5中の温水とを熱
交換させる熱交換部62とを備える。この電気ヒータ6
0に供給される電力はECU100からの信号に基づい
て制御される。
【0023】ECU100は、図2に示すように中央演
算処理装置(以下CPUという)101、ROM10
2、RAM103、A/D変換器104、入出力インタ
ーフェイス(I/F)105,106等を有し、それ自
体は周知のものである。またECU100は、走行用イ
ンバータIに接続しているジャンクションボックスJを
介して車載電源6より電源が供給されて作動する。
【0024】ECU100は、車室内の空気温度を検出
する内気温センサ111、外気温度を検出する外気温セ
ンサ112、車室内に照射される日射量を検出する日射
センサ113、ヒータコア52の吸込側空気温度を検出
する吸込温度センサ115、温水回路5内の温水温度を
検出する水温センサ116、エアミックスドア63,6
4によってエアミックスされた空気の温度を検出する吹
出温度センサ118、および操作パネル200のそれぞ
れより入力した入力信号と、予めインプットされた制御
プログラムとに基づいて、ブロワモータ19、温水ポン
プ56、エアミックスサーボモータ120等の空調機器
の作動状態を制御する。
【0025】なお、上記水温センサ116にて本発明で
いう温水温度検出手段を構成する。また上記操作パネル
200には、乗員が車室内温度を手動で設定するための
温度設定スイッチが設けられている。次に上記構成にお
ける本実施例の作動を図3のフローチャートに基づいて
説明する。
【0026】まずステップS1にて上記各センサのセン
サ値および操作パネル200からの設定値をそれぞれ読
み込む。そして次のステップS2では、下記数式1に基
づいて車室内への目標吹出空気温度(TAO)を算出す
る。
【0027】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts −C ここで、Tset は操作パネルに設けられた温度設定スイ
ッチによって設定された車室内設定温度、Tr は内気温
センサ111によって検出された車室内空気温度、Tam
は外気温センサ112によって検出された外気温度、お
よびTs は日射センサ113によって検出された日射量
である。またKset ,Kr ,Kam,Ksはゲインであ
り、Cは定数である。
【0028】次にステップS3にて、下記数式2に基づ
いてエアミックスドア63,64の目標開度(SW)を
算出する。
【0029】
【数2】SW={(TAO−TE)/φ(TW−T
E)}×100 (%) ここで、TEは吸込温度センサ115によって検出され
た吸込温度、およびTWは水温センサ116によって検
出された温水温度である。また、φはヒータコア52を
通過する風量、ヒータコア52の形状、ヒータコア52
を流れる温水流量等によって決まる定数である。またこ
こでいうSWは、ブロワ3からの空気のうちの温風通路
を通る割合を表す。例えばSW=80(%)のときは、
ブロワ3からの空気のうちの80(%)が温風通路を流
れ、残りの20(%)がバイパス通路を流れる。
【0030】そしてステップS4にて、エアミックスド
ア63,64の実際の開度がステップS3にて算出した
目標開度SWとなるように、エアミックスサーボモータ
120へ制御信号を出力する。次にステップS5では、
上記SWが90(%)以上であるか否かを判定する。こ
こでSW=90(%)とは、ブロワ3からの空気のうち
の9割を前記温風通路に流し、1割を前記バイパス通路
に流すようにするための目標開度であり、SW≧90
(%)とはSW=90(%)のときよりも温風通路を開
くようにするための目標開度である。
【0031】このステップS5でSW≧90(%)と判
定されたらステップS7に進む。このステップS7で
は、水温センサ116で検出される温水温度をアップさ
せるために、電気ヒータ能力制御部61を制御して電気
ヒータ60へ供給される電力量を多くする。またステッ
プS5にて、SW<90(%)と判定されたら、次のス
テップS6にてSW≦70(%)か否かを判定する。こ
こでSW=70(%)とは、ブロワ3からの空気のうち
の7割を前記温風通路に流し、3割を前記バイパス通路
に流すようにするための目標開度であり、SW≦70
(%)とはSW=70(%)のときよりも温風通路を閉
じるようにするための目標開度である。
【0032】このステップS6でSW>70(%)と判
定されたらステップS8に進む。このステップS8で
は、水温センサ116で検出される温水温度を一定とす
るために、電気ヒータ能力制御部61を制御して電気ヒ
ータ60へ供給される電力量を制御する。またステップ
S6でSW≦70(%)と判定されたらステップS9に
進む。このステップS9では、水温センサ116で検出
される温水温度をダウンさせるために、電気ヒータ能力
制御部61を制御して電気ヒータ60へ供給される電力
量を少なくする。
【0033】なお、この実施例においては、本発明でい
う目標開度決定手段をステップS3にて構成し、エアミ
ックスドア制御手段をステップS4にて構成し、開度判
定手段をステップS5にて構成し、温水温度制御手段を
ステップS7およびステップS8で構成した。また請求
項2記載の発明でいう第2開度判定手段ステップS6に
て構成し、第2温水温度制御手段をステップS8および
ステップS7にて構成した。
【0034】ここで、上記フローチャートに示した制御
に伴うエアミックスドア63,64の作動および温水温
度の動きについて具体的に説明する。 1)現在のエアミックスドア63,64の開度が80
(%)であり、この状態から上記温度設定スイッチを操
作して車室内設定温度をアップさせ、その結果、目標開
度SWが85(%)になった場合。
【0035】この場合、温度設定スイッチを操作した結
果、ステップS4にてエアミックスドア63,64の開
度が85(%)となるように制御されるとともに、ステ
ップS5およびステップS6にてそれぞれNOと判定さ
れて温水温度が一定となるように制御される。このよう
に、温度設定スイッチを操作したらエアミックスドア6
3,64が温風通路を開く側に動くわけだが、エアミッ
クスドア63,64が動いても温水温度は自身の熱容量
のために急には変化しないために、エアミックスドア6
3,64の動きに応じて車室内への吹出空気温度が上昇
する。従って、温度設定スイッチの操作に対して迅速に
車室内への吹出空気温度を上昇させることができる。
【0036】なお、エアミックスドア63,64の開度
が85(%)になるということは、エアミックスドア6
3,64の開度が80(%)のときに比べて温水の放熱
量が多くなっているということであるので、徐々に温水
温度は下がっていく。しかしこのとき、TAO,TE,
φは一定であるので、目標開度SWは上記数式2に基づ
いて温風通路を開く側となる。従って、車室内への吹出
空気温度は一定に保たれる。
【0037】また、ヒータコア52への通風を続けてい
って温水温度が下がっていき、その結果、上記数式2に
より目標開度SWが90(%)以上となったら、ステッ
プS5にてYESと判定され、ステップS7にて温水温
度が上昇するように制御される。従ってエアミックスド
ア63,64の開度は90(%)以上になることはな
く、常に90(%)よりも小さな開度に保たれる。
【0038】2)現在のエアミックスドア63,64の
開度が90(%)であり、この状態から温度設定スイッ
チを操作して車室内設定温度をアップさせ、その結果、
目標開度SWが100(%)になった場合。この場合、
温度設定スイッチを操作した結果、ステップS4にてエ
アミックスドア63,64の開度が100(%)となる
ように制御されるとともに、ステップS5にてそれぞれ
YESと判定されて温水温度がアップするように制御さ
れる。
【0039】このように、温度設定スイッチを操作する
とエアミックスドア63,64が温風通路を開く側に動
くので、温度設定スイッチの操作に対して迅速に車室内
への吹出空気温度を上昇させることができる。このと
き、温水温度がアップするように制御されるので、上記
数式2に基づいて、目標開度SWは徐々に温風通路を閉
じる側となる。そしてSWが90(%)となったところ
で温水温度をアップさせる制御は停止し、温水温度は一
定に保たれる。このように、SWが100(%)から9
0(%)になっても、温水温度がアップしたことから、
車室内への吹出空気温度を一定に保つことができる。
【0040】このように、エアミックスドア63,64
の開度は常に90(%)よりも小さな開度に保たれる。 3)現在のエアミックスドア63,64の開度が80
(%)であり、この状態から上記温度設定スイッチを操
作して車室内設定温度をダウンさせ、その結果、目標開
度SWが65(%)になった場合。
【0041】この場合、温度設定スイッチを操作した結
果、ステップS4にてエアミックスドア63,64の開
度が65(%)となるように制御されるとともに、ステ
ップS5にてNO、ステップS6にてYESと判定され
て温水温度がダウンするように制御される。このよう
に、温度設定スイッチを操作するとエアミックスドア6
3,64が温風通路を閉じる側に動くので、温度設定ス
イッチの操作に対して迅速に車室内への吹出空気温度を
下降させることができる。
【0042】このとき、温水温度がダウンするように制
御されるので、上記数式2に基づいて、目標開度SWは
徐々に温風通路を開く側となる。そしてSWが70
(%)となったところで温水温度をダウンさせる制御は
停止し、温水温度は一定に保たれる。このように、SW
が65(%)から70(%)になっても、温水温度がダ
ウンしたことから、車室内への吹出空気温度を一定に保
つことができる。
【0043】このように、エアミックスドア63,64
の開度は常に70(%)よりも大きな開度に保たれる。
以上説明したように本実施例では、エアミックスドア6
3,64の開度が常に90(%)よりも小さな開度とな
っているので、温度設定スイッチの操作に連動してエア
ミックスドア63,64が動くことができる。従って、
車室内への吹出空気温度を常に迅速に変化させることが
できる。
【0044】また本実施例では、エアミックスドアの開
度63,64が常に70(%)よりも大きな開度となる
ように制御される。つまり、温水温度を過剰に高くする
ことがない。従って、電気ヒータ60が温水を加熱する
ために消費するエネルギー量を必要以上に高くしないよ
うにすることができる。次に本発明の第2実施例につい
て図4および図5を用いて説明する。
【0045】本実施例では、図4に示すように温水加熱
手段300を燃焼式ヒータで構成している。また、他の
部分の構成は第1実施例と同じであるため、説明は省略
する。図5は燃焼式ヒータ300の一部拡大断面図であ
る。燃焼式ヒータ300は、電気自動車の車室外に搭載
され、箱状体のヒータケース68、このヒータケース6
8内に設けられた燃焼筒69、この燃焼筒69内へ燃料
を送る燃料パイプ70、始動時に燃料に着火するグロー
プラグ71、燃焼空気を送風する燃焼ファン72を回転
駆動する電動モータ73等から構成されている。この燃
焼式ヒータ300は、ガソリン、灯油、軽油等の燃料を
燃焼筒69の内部で燃焼させ、その熱量を温水に与える
ものである。
【0046】ヒータケース68の下方には、燃焼空気を
吸入する吸入管74、および燃焼排気を排出する排気管
75が形成されている。また、ヒータケース68と燃焼
筒69との間には、温水が通過する温水通路76が形成
されている。さらに、ヒータケース68は、燃焼式ヒー
タ流路77から温水通路76へ温水が流入する流入ポー
ト78、および温水通路76から温水を流出する流出ポ
ート79を有している。燃料パイプ70には、図4に示
したように、燃料タンク80内の燃料を燃料ポンプ81
の作用により圧送することにより燃料が供給される。
【0047】なお、燃焼式ヒータ300は、燃料ポンプ
81から圧送される燃料量が多くなる程、燃焼量が大き
くなって温水に与える熱量が大きくなり、燃料量が少な
くなる程、燃焼量が小さくなって温水に与える熱量が小
さくなる。このような構成を備える第2実施例における
ステップS7〜ステップS9の制御を行うにあたって、
温水温度を上げたい場合は上記圧送燃料量を多くするよ
うに燃料ポンプ81を制御し、温水温度を下げたい場合
は上記圧送燃料量を少なくするように燃料ポンプ81を
制御する。
【0048】従って第2実施例では、車室内への吹出空
気温度を迅速に変化させることができるとともに、燃料
の無駄遣いも防止できる。次に本発明の第3実施例を図
6を用いて説明する。第3実施例では、図6に示すよう
に、温水加熱手段300を冷媒圧縮機20、冷媒水熱交
換器21、第1減圧手段22、室外熱交換器23、第2
減圧手段24、冷媒蒸発器25、アキュムレータ26、
冷媒流路切換弁27,28、およびこれらを接続する冷
媒配管等からなる冷凍サイクル4で構成している。また
冷媒蒸発器25はダクト2内のうちヒータコア52の空
気上流側に配設されている。なお、冷媒水熱交換器21
は、冷媒圧縮機20より吐出された高温高圧のガス冷媒
と、温水回路5内を循環する温水とを熱交換させて温水
を加熱する熱交換器である。
【0049】上記冷媒圧縮機20の回転速度は、電気自
動車の車載電源6の電力を受けて作動するインバータ3
0によって制御される。このような構成を備える第3実
施例におけるステップS7〜ステップS9の制御を行う
にあたって、温水温度を上げたい場合は冷媒圧縮機20
の回転速度を上げるようにインバータ30を制御し、温
水温度を下げたい場合は冷媒圧縮機20の回転速度を下
げるようにインバータ30を制御する。
【0050】従って第3実施例では、車室内への吹出空
気温度を迅速に変化させることができるとともに、冷媒
圧縮機へ供給する電力の無駄遣いも防止できる。また図
7に示す第4実施例のように、上記第2実施例と第3実
施例の構成を組み合わても良い。なお、上記各実施例で
は、ステップS5にてSWが90(%)以上であるか否
かを判定するようにしたが、この90(%)という値を
85(%)〜95(%)の間で任意に変えても良い。例
えばステップS5にてSWが85(%)以上であるか否
かを判定するようにすれば、エアミックスドア63,6
4は常に85(%)よりも小さな開度となるように制御
される。この場合、温度設定スイッチの操作量が大きい
ようなときには効果的となる。もちろん85(%)〜9
5(%)の間の値に限られず、その他の値としても良
い。
【0051】また上記各実施例では、ステップS6にて
SWが70(%)以下であるか否かを判定するようにし
たが、この70(%)という値を65(%)〜75
(%)の間で任意に変えても良いし、別の値としても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の全体構成図である。
【図2】上記実施例の制御系のブロック図である。
【図3】上記実施例の制御フローチャートである。
【図4】本発明第2実施例の全体構成図である。
【図5】上記第2実施例の温水加熱手段の一部拡大図で
ある。
【図6】本発明第3実施例の全体構成図である。
【図7】本発明第4実施例の全体構成図である。
【図8】従来技術の全体構成図である。
【符号の説明】
52 ヒータコア(温水式熱交換器) 63,64 エアミックスドア 116 水温センサ(温水温度検出手段) 120 エアミックスサーボモータ(エアミックス駆動
手段) 300 温水加熱手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流を発生する送風手段と、 この送風手段からの空気を室内へ導く空気通路と、 この空気通路内に配設され、自身の内部を流れる温水と
    自身の内部を通過する前記送風手段からの空気とを熱交
    換させる温水式熱交換器と、 前記温水を加熱する温水加熱手段と、 前記温水の温度を検出する温水温度検出手段と、 前記空気通路内に形成され、送風手段からの空気が前記
    温水式熱交換器をバイパスするバイパス通路と、 前記空気通路内に形成され、前記送風手段からの空気が
    前記温水式熱交換器を通過する温風通路と、 前記バイパス通路を通過する空気量と前記温風通路を通
    過する空気量とを調節するエアミックスドアと、 このエアミックスドアを駆動するエアミックスドア駆動
    手段と、 前記温水温度検出手段によって検出された温水温度が高
    くなる程前記温風通路を閉じるように前記エアミックス
    ドアの目標開度を決定する目標開度決定手段と、 前記エアミックスドアの開度が前記目標開度となるよう
    に前記エアミックスドア駆動手段を制御するエアミック
    スドア制御手段と、 前記目標開度決定手段によって決定された目標開度が、
    予め設定された第1の開度よりも前記温風通路を開く側
    であるか否かを判定する開度判定手段と、 この開度判定手段によって前記目標開度が前記第1の開
    度よりも前記温風通路を開く側であると判定されたら、
    前記温水の温度が高くなるように前記温水加熱手段を制
    御し、前記開度判定手段によって前記目標開度が前記第
    1の開度よりも前記温風通路を閉じる側であると判定さ
    れたら、前記温水の温度が一定となるように前記温水加
    熱手段を制御する温水温度制御手段とを備えることを特
    徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 前記目標開度決定手段によって決定され
    た目標開度が、前記第1の開度よりもさらに前記温風通
    路を閉じる側の開度である第2の開度よりも前記温風通
    路を閉じる側であるか否かを判定する第2開度判定手段
    と、 この第2開度判定手段によって前記目標開度が前記第2
    の開度よりも前記温風通路を閉じる側であると判定され
    たら、前記温水の温度が低くなるように前記温水加熱手
    段を制御し、前記第2開度判定手段によって前記目標開
    度が前記第2の開度よりも前記温風通路を開く側である
    と判定されたら、前記温水の温度が一定となるように前
    記温水加熱手段を制御する第2温水温度制御手段とを備
    えることを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の開度が、前記送風手段からの
    空気のうちの略9割を前記温風通路に流し、略1割を前
    記バイパス通路に流す開度であることを特徴とする請求
    項1記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の開度が、前記送風手段からの
    空気のうちの略7割を前記温風通路に流し、略3割を前
    記バイパス通路に流す開度であることを特徴とする請求
    項2記載の空調装置。
JP12116194A 1994-06-02 1994-06-02 空調装置 Pending JPH07323717A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12116194A JPH07323717A (ja) 1994-06-02 1994-06-02 空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12116194A JPH07323717A (ja) 1994-06-02 1994-06-02 空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07323717A true JPH07323717A (ja) 1995-12-12

Family

ID=14804360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12116194A Pending JPH07323717A (ja) 1994-06-02 1994-06-02 空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07323717A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143781A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Sanden Corp 加熱装置
JP2013233823A (ja) * 2012-05-02 2013-11-21 Suzuki Motor Corp 車両の空調制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143781A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Sanden Corp 加熱装置
JP2013233823A (ja) * 2012-05-02 2013-11-21 Suzuki Motor Corp 車両の空調制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10018401B2 (en) Vehicle heat pump with defrosting mode
JPH05229333A (ja) 車両用ヒートポンプ式冷暖房装置
JP2004142646A (ja) 車両用空調装置
JP2005059797A (ja) 車両用空調装置
JPH0632139A (ja) 車両用空調装置
JP2005263200A (ja) 車両用空調装置
US5706667A (en) Air conditioning apparatus
JP5098948B2 (ja) 車両用空調装置
JP7119698B2 (ja) 車両用空調装置
JP3716686B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10236145A (ja) 車両用暖房装置
JP4196681B2 (ja) 冷凍サイクル制御装置
JPH07323717A (ja) 空調装置
JPH05201243A (ja) 車両用ヒートポンプ式冷暖房装置
JP3750291B2 (ja) 車両用空気調和装置
JPH07186684A (ja) 車両用空調装置
JP3166443B2 (ja) 車両用空調装置
JP3185161B2 (ja) 自動車用空気調和装置の制御装置
JPH09188121A (ja) 空調装置
JP3605871B2 (ja) 空調装置
JP3446231B2 (ja) 電気自動車用空気調和装置
JP3669060B2 (ja) 車両用空調装置
JP2005112179A (ja) 車両用空調装置
JP3633035B2 (ja) 空調装置
JP2003267025A (ja) 車両用空調装置