JPH07323574A - インクジェットヘッドカートリッジおよびプリント装置 - Google Patents

インクジェットヘッドカートリッジおよびプリント装置

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JPH07323574A
JPH07323574A JP12100394A JP12100394A JPH07323574A JP H07323574 A JPH07323574 A JP H07323574A JP 12100394 A JP12100394 A JP 12100394A JP 12100394 A JP12100394 A JP 12100394A JP H07323574 A JPH07323574 A JP H07323574A
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JP
Japan
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ink
inkjet head
ink jet
head cartridge
jet head
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Application number
JP12100394A
Other languages
English (en)
Inventor
Torachika Osada
虎近 長田
Jun Kawai
潤 河合
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Kazuaki Masuda
和明 益田
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
Yoichi Tanetani
陽一 種谷
Yohei Sato
陽平 佐藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予備吐出受けに蓄積・堆積するインク増粘物
を確実に除去または回収できる機構を具えたプリント装
置を提供することを目的とする。 【構成】 蓋部材800の吐出口形成部材400側の端
部800aは、掻き取り部である。この掻き取り部80
0aは、吐出口形成部材400の面より予備吐出受け部
側に突出しており、その断面形状は尖塔形状となってい
る。掻き取り部800aは、蓋部材800の一部として
一体に形成されている。インク供給部材600aのオリ
フィス面側の端部に掻き取り部600bを一体に形成し
てもよい。インク供給部材600aの内部に、掻き取り
部600bにより掻き取った増粘インクIを回収するた
めのインク回収スペース600cを設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予備吐出を受ける部材
上に堆積した増粘インクの除去または回収を行えるプリ
ント装置に関する。ここで、プリントとしては、布、
糸、紙、シート材等の各種のインク付与を受けるインク
支持体すべてへのインク付与を含むもので、各種情報処
理装置すべて、あるいはその出力機としてのプリンタを
含むもので、本発明はこれらへの用途が可能なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、インク支持体としての紙を一
定方向(副走査方向)に間欠的に移動させながら、その
紙に対し主走査方向(副走査方向に直交する方向)に往
復移動可能なキャリア上に着脱自在に搭載されるインク
ジェットヘッドを有するプリンタは、数多く商品化され
ているが、高い信頼性を確保するために、高度な技術を
擁して複雑な機構になっている。特に、インクジェット
ヘッドは、インクの乾き、目詰まり、ノズルの汚れ、ノ
ズル内への気泡の混入等、独特の問題点をかかえてお
り、これらの問題点の解決がプリンタの信頼性を決める
といえる。
【0003】従来のインクジェットプリンタでは、上記
の問題を解決するために、特にインクの乾きやノズルの
目詰まり、ノズル内での気泡混入を防止するためにノズ
ルキャップが設けられ、ノズルの汚れをクリーニングす
るのにクリーナが設けられていた。
【0004】しかしながら、これらのノズルキャップと
クリーナは、動作を繰り返すノズルから排出されたイン
クや、周囲の埃やゴミ等によって汚されていた。これら
の汚れの除去対策としては、従来、薄板で削り取る方式
や、多孔質部材で拭き取る方式が用いられていた。
【0005】ところが、いずれもプリンタ本体側に設け
られていたため、長期の使用により汚物が蓄積され過
ぎ、それによってプリンタ本体あるいはインクジェット
ヘッドへの悪影響を及ぼす欠点を有していた。
【0006】その解決手段としては、特公平4−330
8号公報には、ノズルキャップとクリーナに付着した汚
物を取り除く多孔質部材を、交換部品であるインクを貯
蔵するタンクに一体に組み込んだ構成のプリンタが記載
されている。
【0007】また、上記プリンタには、プリント中のイ
ンクジェットヘッドのインクの乾きを防止するための予
備吐出を行う予備吐出受けが、ホームポジションの位置
に戻った際のインクジェットヘッドの吐出面が対向し、
かつ、近接する位置に設けられている。この予備吐出受
けには、予備吐出されたインクを吸収する吸収体が配設
されている。
【0008】しかしながら、上記従来例では、次のよう
な問題点があった。すなわち、インクとして、例えば水
に解けにくい耐水インクや顔料インクを用いた場合に
は、予備吐出受けの吸収体にインクが吸収されず、長期
間の使用の結果、インク増粘物が予備吐出受けに蓄積さ
れ、または堆積されてしまい、そのインク増粘物により
インクジェットヘッドの吐出面を汚し、最悪の場合、吐
出面からオリフィスに増粘インクが侵入し、吐出不良の
状態となる。また、そのインク増粘物の蓄積・堆積によ
り予備吐出受けから予備吐出インクが溢れ、プリンタ本
体を汚すという不都合も発生する。
【0009】このような事態を回避する方法としては、
予備吐出受けを十分に大きくするのが簡易な解決方法で
あると考えられるが、小型プリンタの場合には、そのス
ペース確保にも一定の制約があり、根本的な解決にはな
らない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、予備
吐出受けに蓄積・堆積するインク増粘物を確実に除去ま
たは回収できる機構を具えたプリント装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、インクジェットヘッドカー
トリッジであって、被プリント媒体に沿って往復移動可
能なキャリア上に着脱自在に装着されて、前記被プリン
ト媒体上に選択的にインクを吐出させてプリントを行う
インクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドに前
記インクを供給するためのインクを収容するインクタン
クと、前記キャリアによる往復移動経路の端部に配置さ
れた予備吐出受けに蓄積されるインク増粘物を除去する
掻き取り部とを含むことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッドカートリッジは、前記インクジェッ
トヘッドと前記インクタンクとが一体化され、かつ、前
記掻き取り部が前記インクジェットヘッド側に一体に形
成されたものであってもよい。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッドカートリッジは、前記掻き取り部の
近傍に該掻き取り部により除去されたインク増粘物を回
収するスペースをさらに含むものであってもよい。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載のイ
ンクジェットヘッドカートリッジにおいて、前記スペー
スは、前記インクタンクと一体化された前記インクジェ
ットヘッド側に一体に形成されたものであってもよい。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッドカートリッジにおいて、前記掻き取
り部が前記インクジェットヘッドのオリフィス面より突
出したものであってもよい。
【0016】請求項6記載の発明は、プリント装置であ
って、被プリント媒体に沿って往復移動可能なキャリア
上に着脱自在に装着されて、前記被プリント媒体上に選
択的にインクを吐出させてプリントを行うインクジェッ
トヘッドと、該インクジェットヘッドに前記インクを供
給するためのインクを収容するインクタンクと、前記キ
ャリアによる往復移動経路の端部に配置された予備吐出
受けに蓄積されるインク増粘物を除去する掻き取り部と
を含むインクジェットヘッドカートリッジと、該インク
ジェットヘッドカートリッジを着脱自在に装着し、か
つ、被プリント媒体に沿って往復移動可能であるキャリ
アと、該キャリアによる往復移動経路の端部に配置さ
れ、かつ、前記インクジェットヘッドカートリッジのイ
ンクジェットヘッドからの予備吐出インクを受ける予備
吐出受けとを含み、前記キャリア上に搭載された前記イ
ンクジェットヘッドカートリッジの掻き取り部が、前記
予備吐出受けに蓄積されるインク増粘物を除去するもの
であることを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項6記載のプ
リント装置において、前記インクジェットヘッドカート
リッジのインクジェットヘッドは前記インクを吐出する
ために利用されるエネルギを発生する素子として、前記
インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電機
熱変換体を有するものであってもよい。
【0018】
【作用】本発明においては、ヘッドカートリッジのイン
クジェットヘッド側の位置に設けた掻き取り部が、ヘッ
ドカートリッジがホームポジションに戻る際には、ヘッ
ドの吐出面よりも先に、プリンタ本体のホームポジショ
ンに設けられた予備吐出受けに蓄積・堆積するインク増
粘物を接触し、これを除去することができることから、
増粘インクによるヘッドの吐出面の汚染を回避でき、ヘ
ッドの吐出面からオリフィスへの増粘インクの侵入を確
実に防止することができる。
【0019】また、掻き取り部の近傍に1個のヘッドカ
ートリッジから出される予備吐出量が十分に回収可能な
スペースを設けたので、このスペース内には、掻き取り
部により除去された増粘インクを回収することができ、
溢れた増粘インクによるプリンタ本体等の汚染を確実に
防止できる。
【0020】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0021】本発明の特徴に係る実施例の構成を説明す
る前に、図1〜図5を参照して、上記構成を適用可能な
インクジェットヘッドおよびこれを用いたインクジェッ
トプリント装置の概要について説明する。
【0022】図1ないし図5は、本発明の実施に好適な
インクジェットユニット(IJU),インクジェットヘ
ッド(IJH),インクタンク(IT),インクジェッ
トヘッドカートリッジ(IJC),インクジェット装置
本体(IJRA)およびキャリッジ(HC)のそれぞれ
およびそれぞれの関係を説明するための説明図である。
以下、これらの図面を参照して各部構成の説明を行う。
【0023】なお、本例のインクジェットヘッドカート
リッジIJCは、図2に示すように、カートリッジIJ
Cを構成するインクの収容量が比較的大きなインクタン
クIT(図1参照)の前面よりも、同様にカートリッジ
を構成するインクジェットユニット(IJU)の先端部
がわずかに突出した形状をなす。また、このカートリッ
ジIJCは、インクジェットプリント装置本体(IJR
A)のキャリッジ(HC)(図4および図5参照)の後
述する位置決め機構および電気的接点によって固定支持
されるもので、キャリッジHCに対して着脱可能なよう
構成される。
【0024】(A)インクジェットユニット(IJU)
の構成 インクジェットヘッドとしてのユニットIJUは、電気
信号の印加に応じて熱エネルギーを発生する電気熱変換
素子を備え、熱エネルギーによりインク中に生成する気
泡によりインクを吐出する方式のユニットである。
【0025】図1において、100はヒータボードであ
り、ヒータボード100には、Si基板上に複数の列状
に配された電気熱変換素子(以下吐出ヒータともいう)
と、これに電力を供給するAl等の電極配線とが成膜技
術により形成されている。200はヒータボード100
に対する配線基板であり、ヒータボード100の配線に
対応する配線(例えばワイヤボンディングにより接続さ
れる)と、この配線の端部に位置し装置本体側からの電
気信号を受けるためのパッド201とを有している。
【0026】1300はヒータボード100と接合して
インクジェットユニットIJUを形成する溝付天板であ
り、天板1300には不図示の複数のインク流路をそれ
ぞれ区分するための溝や各インク流路へ供給するための
インクを収納する共通液室のための溝が設けられてい
る。また、天板1300には、タンクITから供給され
るインクを受けて上述の共通液室へ導入するインク受け
口(供給口)1500と、各インク流路に対応した吐出
口を複数有する吐出口形成部材400とが天板1300
と一体成型されている。なおこれらの一体成型材料とし
てはポリサルファンが好ましく用いることができるが、
他の成型用樹脂材料であってもよい。
【0027】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する、例えば金属製の支持体であり、インクジェット
ヘッドユニットIJUの底板となる。500は押えばね
であり、ほぼM字形状をなし、そのM字の中央部で天板
1300の不図示の共通液室近傍を軽圧で押圧すると共
に、その前だれ部501で液路の一部、好ましくは吐出
口近傍の領域を線圧で集中押圧する。一方、押えばね5
00の脚部が支持体300の穴3121を通って支持体
300の裏面側に係合することでヒータボード100お
よび天板1300を支持体300との間に挟み込んだ状
態で両者を係合する。この構成と、上記押えばね500
の前だれ部501の集中付勢力によってヒータボード1
00と天板1300とが圧着固定される。
【0028】また、支持体300は、インクタンクIT
の2つの位置決め凸起1012および位置決めと熱融着
保持兼用の凸起1800,1801(図3参照)に係合
する位置決め用穴312,1900,2000を有する
他、装置本体IJRAのキャリッジHCに対する位置決
め用の突起2500,2600を裏面側に有している。
加えて、支持体300はインクタンクITからのインク
供給のために設けられるインク供給管2200(後述)
を貫通させる穴320も有している。なお、このような
支持体300に対し、配線基板200を取付けるにあた
っては、接着剤等による貼着によって行われる。
【0029】また、支持体300の凹部2400,24
01は、それぞれ位置決め用突起2500,2600の
近傍に設けられており、組立てられたインクジェットカ
ートリッジIJC(図2参照)において、その支持体3
00の周囲の3辺に形成される平行溝3000,300
1の複数によって画成されるインクジェットヘッドの先
端延長域に存在し、これによりゴミやインク等の不要物
が突起2500,2600に至ることが防止される。
【0030】蓋部材800は、図2および図4からもわ
かるように、インクジェットヘッドカートリッジIJC
の外壁を形成すると共に、インクタンクITとの間にイ
ンクジェットユニットIJUを収納する空間部を形成し
ている。また、上記の平行溝3001が形成されている
インク供給部材600側には、前述したインク供給管2
200に連続するインク導管1600の供給管2200
側が固定の片持ち梁として形成されており、インク導管
1600の固定側とインク供給管2200との間に毛管
現象を確保するための封止ピン602が挿入されてい
る。なお、601はインクタンクITと供給管2200
との間を結合シールするパッキン、700は供給管22
00のタンク側端部に設けられたフィルタである。
【0031】このインク供給部材600は、モールド成
型されるもので、廉価でしかも位置精度が高く、形成上
の精度低下を無くしているだけでなく、導管1600を
片持ち梁構造としたことによって大量生産においても導
管1600の上述インク受け口1500に対する安定し
た圧接状態が得られる。本例では、このような圧接状態
下で封止用接着剤をインク供給部材600の側から流し
込むだけで、より完全な連通状態を確実に得ることがで
きる。なお、インク供給部材600の支持体300に対
する固定は、支持体300の穴1901,1902に対
してインク供給部材600の裏面側ピン(不図示)を貫
通突出させた上、その支持体300の裏面側に突出した
部分を熱融着することで容易に行われる。なお、この熱
融着された裏面部のわずかな突出領域は、インクタンク
ITの、インクジェットユニットIJU取付面である側
壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでユニットI
JUの位置決め面を正確に行うことができる。
【0032】(B)インクタンクIT構成説明図 インクタンクITは、図1および図2に示すように、カ
ートリッジ本体と、インク吸収体900と、インク吸収
体900をカートリッジ本体の上記ユニットIJU取付
面とは反対側の側面から挿入した後、これを封止する蓋
部材1100とで構成されている。
【0033】インク吸収体900はインクを含浸させる
ために設けられ、カートリッジ本体内に配置される。
【0034】1200は上記各部100〜600からな
るユニットIJUに対してインクを供給するための供給
口であると共に、当該ユニットIJUをカートリッジ本
体に装着する前の工程でインクを注入することにより吸
収体900のインク含浸を行うための注入口でもある。
【0035】本例のインクタンクITでは、インクの注
入が可能な部分は、大気連通口1401とこの供給口1
200とになるが、インク吸収体900からのインク供
給性を良好に行うためにカートリッジ本体内にはリブ2
300が、また蓋部材1100には部分リブ2301,
2302が設けられていて、これらにより形成されたタ
ンク内空気存在領域があり、この空気存在領域が大気連
通口1401側からインク供給口1200に最も遠い角
部領域にわたって連続的に形成されることになるので、
吸収体900へのインクの良好かつ均一な注入は、供給
口1200側から行うことができることになる。
【0036】このことは実用上極めて有効であって、イ
ンクタンクITはカートリッジ本体の後背面において、
キャリッジ移動方向に平行なリブ2300を4本有し、
吸収体900が後背面に密着することを防止している。
また、部分リブ2301,2302は、リブ2300に
対して対応するその延長上の蓋部材100の内面に設け
られているが、リブ2300とは異なり、分割された状
態となっていて、空気の存在空間を前者より増加させて
いる。なお、部分リブ2301,2302は蓋部材11
00の全面積の半分以下の面に分散されており、かくし
てこれらのリブによりインク吸収体900のタンク供給
口1200から最も遠い角部の領域のインクをより安定
させつつ、しかも確実に、供給口1200側の毛細力で
導くことができる。1400は大気連通口1401の内
方に配置されている撥液材であり、これにより大気連通
口1401からのインク漏洩が防止される。
【0037】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺がカートリッジ本体の
側面となるので上述したリブの配置構成は特に有効であ
る。しかし、キャリッジの移動方向に長辺を持つ場合ま
たは立方体の場合は、蓋部材1100の全体にリブを設
けるようにすることでインク吸収体900からのインク
供給を安定化できる。限られた空間内にインクをできる
だけ収納するためには直方体形状が適しているが、この
収納されたインクを無駄なくプリントに使用するために
は、上述したように、角部の領域に近接する2面領域に
上記作用を行えるリブを受けることが重要である。
【0038】さらに本実施例におけるインクタンクIT
の内面リブは、直方体形状のインク吸収体900の厚み
方向に対してほぼ均一な分布で配設されるので、このこ
とは、吸収体900全体のインク消費に対して大気圧分
布を均一化しつつインク残量をほとんど無くすることが
できるために重要な構成となる。さらに、このリブの配
置上の技術思想を詳述すると、直方体の4角形上面にお
いてインク供給口1200の投影位置を中心として、長
辺を半径とする円弧を描いたときに、その円弧よりも外
側に位置する吸収体に対して、大気圧状態が早期に与え
られるようにその円弧よりも外側の面に上記リブを配設
するものである。この場合、タンクの大気連通口は、こ
のリブ配設領域に大気を導入できる位置であれば、本例
の位置に限られるものではないことは勿論である。
【0039】加えて、本実施例では、インクジェットヘ
ッドカートリッジIJCのインクジェットヘッドに対す
る後面を平面化して、装置に組み込まれたときの必要ス
ペースを最小化ならしめるとともに、インクの収容量を
最大化している構成としているために、装置の小型化を
達成できるだけではなく、カートリッジIJCの交換頻
度を減少できるという利点が得られる。そして、インク
ジェットユニットIJUを一体化するための空間の後方
部を利用して、そこに、大気連通口1401用の突出部
分を形成し、この突出部分の内部を空洞化して、ここに
前述した吸収体900厚み全体に対する大気供給空間1
402を形成することができる。
【0040】なお、この大気圧供給空間1402は、従
来よりもはるかに大きい空間であり、また、上記大気連
通口1401が上方に位置しているので、何らかの異常
で、インクが吸収体900から遊離しても、この大気圧
供給空間1402により、そのインクが一時的に保持さ
れて、再びインクを確実に吸収体900に回収させるこ
とができる。
【0041】図3はインクタンクITを上記ユニットI
JUが取付けられる面の側から視た図である。
【0042】図中、符号L1 はインク吐出口形成部材4
00の突出口列のほぼ中央を通り、タンクITの底面も
しくはキャリッジ表面の載置基準面に平行な直線を示
し、図1に示す支持体300の孔312,312に係合
する2つの位置決め凸起1012,1012がそれぞれ
この直線L1 上にある。この凸起1012の高さは支持
体300の厚みよりわずかに低く、支持体300の位置
決めを行う。また、図3で直線L1 の延長上には図4等
に示すキャリッジHCの位置決め用フック4001の9
0°角の係合面4002が係合する爪2100が配設さ
れていて、キャリッジHCに対する位置決めの作用力が
この直線L1 を含む上記基準面に平行な面領域で作用す
るように構成されている。図4で後述されるが、このよ
うな関係により、インクタンク自体の位置決め精度をイ
ンクジェットヘッドの吐出口位置決め精度と同等にまで
高めるという効果が得られる。
【0043】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用孔1900,2000のそれぞれに対応するイ
ンクタンクの突起1800,1801は前述の凸起10
12よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分
を熱溶着して支持体300をその側面に固定するための
ものである。そこで上述の直線L1 に垂直で、この突起
1800を通る直線をL3 、突起1801を通る直線を
L2 としたとき、直線L3 上には上記供給口1200の
ほぼ中心が位置することになり、供給口1200と供給
管2200との結合状態を安定化する作用をし、落下や
衝撃によってもこれらの結合状態への負荷を軽減するこ
とができる。また、直線L2 とL3 とは一致しておら
ず、インクジェットヘッドの吐出口側の凸起1012周
辺に突起1800,1801が存在しているので、さら
にインクジェットヘッドのタンクに対する位置決めの補
強効果が得られる。なお、L4 で示される曲線は、イン
ク供給部材600の装着時の外壁位置である。突起18
00,1801はその曲線L4 に沿っているので、ヘッ
ドIJHの先端側構成の重量に対しても充分な強度と位
置精度を与えている。
【0044】2700はインクタンクITの先端ツバを
示し、図4に示すように、キャリッジHCの前板400
0の溝孔に挿入されて、インクタンクITの変位が極端
に悪くなるような異変時に対して備えている。また、図
3および図4に示す2101は、キャリッジHCに対す
る抜け止めを示し、キャリッジHCの不図示のバーに対
して設けられる。これにより、カートリッジIJCが後
述の用に旋回装着された位置でこのバーの下方に侵入し
て、不要に位置決め位置から離脱させる上方向への力が
作用しても装着状態を維持することができる。
【0045】インクタンクITにインクジェットユニッ
トIJUが装着された後に蓋800により覆蓋すること
で、インクジェットユニットIJUは、下方開口を除
き、カバー部材等によって取囲まれる形となるが、イン
クジェットヘッドカートリッジIJCは、キャリッジH
Cに搭載されるため、この下方開口部がキャリッジHC
に近接し、実質的には4方包囲空間が形成されることに
なる。従って、この包囲空間内にあるインクジェットヘ
ッドからの発熱がこの空間内に溜り、保温空間として有
効となるものの長期連続使用の場合は、わずかながら昇
温する結果を生じる。このために本実施例では、支持体
300の自然放熱を助けるためにカートリッジIJCの
上方面に、この空間より小さい幅のスリット1700を
設けて、昇温を防止しつつユニットIJU全体の温度分
布の均一化を図り、環境に左右されないようにする。
【0046】さて、インクジェットヘッドカートリッジ
IJCとして組立てられると、インクはカートリッジ内
部で供給口1200,支持体300に設けた孔320お
よびインクタンクITの中裏面側に設けた不図示の導入
口を介してタンク内に供給され、その内部を通った後、
導出口から適宜の供給管および天板1300のインク導
入口1500を介して共通液室内へと流入する。以上に
おけるインク連通用の接続部には、例えばシリコンゴム
やブチルゴム等のパッキンが配設され、これによって封
止が行われてインク供給路が確保される。
【0047】なお、本実施例においては天板1300は
耐インク性に優れたポリサルフォン,ポリエーテルサル
フォン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプロピレンな
どの樹脂により形成され、また、インク吐出口形成部材
400と共に金型内で一体に同時成型される。
【0048】上述のように、インク供給部材600,天
板300とインク吐出口形成部材400とを一体化した
部材およびインクジェットヘッドカートリッジ本体を、
それぞれ一体成型部品としたので組立て精度が高水準に
なるばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて有効と
なる。また部品点数の個数は従来に比較して減少でき
る。
【0049】また、本実施例では、上記組立て後の形状
において、図1ないし図3で示されるように、インク供
給部材600は、その上面部603がインクタンクIT
のスリット1700を備えた屋根部の端部4008との
間に図2に示したようにスリットSが形成され、また、
部材600の下面部604と底部蓋800が装着される
薄板のヘッド側端部4011との間には上記スリットS
と同様のスリット(不図示)が形成される。このように
してインクタンクITとインク供給部材600との間に
形成したスリットにより、上記スリット1700の放熱
を一層促進させる作用を実施的に行うとともに、タンク
ITへ加わる不要な圧力があってもこれを供給部材、強
いてはインクジェットユニットIJUへ及ぼすことを防
止する効果が得られる。
【0050】(C)キャリッジHCに対するインクジェ
ットヘッドカートリッジIJCの取付説明 図4において、5000はプラテンローラであり、被プ
リント媒体Pを図4の紙面下方から上方へ案内する。キ
ャリッジHCは、プラテンローラ5000に沿って移動
するものであり、キャリッジHCには、インクジェット
ヘッドカートリッジIJCの前面側に位置する前板40
00(厚さが例えば2mm),カートリッジIJCの配
線基板200のパッド201に対応するパッド2011
を具備したフレキシブルシート4005,これを裏面側
から各パッド2011に対して押圧する弾性力を発生す
るためのゴムパットシート4007を保持した電気接続
部用支持板4003、およびインクジェットカートリッ
ジIJCをプリント位置に固定するための位置決め用フ
ック4001とが設けられている。
【0051】前板4000は位置決め用突起4010を
カートリッジの支持体300の前述した位置決め突起2
500,2600にそれぞれ対応して2個有し、カート
リッジIJCの装着後はこの突起4010に垂直な力が
負荷される。このため、不図示の複数の補強用リブが力
の方向に沿って前板4000のプラテンローラ側に、設
けられている。なお、このリブは、カートリッジIJC
装着時の前面位置L5よりもわずかに(約0.1mm程
度)プラテンローラ側に突出しヘッド保護用突出部をも
形成している。
【0052】電気接続部用支持板4003は、補強用リ
ブ4004を図の紙面とは垂直な方向に複数有し、プラ
テン5000側からフック4001側に向かって個々の
側方への突出割合を漸減させることにより、カートリッ
ジ装着時の位置を図のように傾斜させるための機能を持
たせている。また、支持板4003は電気的接触状態を
安定化するため、上記2つの位置決め用突起4010が
カートリッジ1000に及ぼす作用力の方向と逆方向
に、カートリッジ1000への作用力を及ぼすためのフ
ック側の位置決め面4006を突出面4010に対応し
て2個有し、これらの間にパッドコンタクト域を形成す
ると共にパッド2011対応のポッチ付ゴムシート40
07のポッチの変形量を一義的に規定する。これらの位
置決め面4006は、カートリッジ1000がプリント
可能な位置に固定されると、配線基板300の表面に当
接した状態に保たれる。
【0053】なお、本実施例では、さらに配線基板30
0のパッド201を前述した直線O1 に関して対称とな
るように分布させているので、ゴムシート4007の各
ポッチの変形量を均一化してパッド2011と201と
の当接圧をより安定化させることができる。本実施例の
パッド201の分布は、上方,下方2列、縦2列であ
る。
【0054】フック4001は、固定軸4009に係合
する長孔を有し、この長孔の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するカートリッジIJCの位置決めを行う。このフック
4001の移動はどのようなものでもよいが、レバー等
で行える構成が好ましい。いずれにしてもこのフック4
001の回動時にカートリッジIJCはプラテンローラ
5000側に移動することにより位置決め突起250
0,2600が前板の位置決め面4010に当接可能な
位置へ移動する。これにより、フック4001の左方側
移動によって90°のフック面4002がカートリッジ
IJCの爪2100の90°面に密着しつつカートリッ
ジIJCを位置決め面2500,4010同士の接触域
を中心に水平面内で旋回させて最終的にパッド201,
2011同士の接触が始まる。
【0055】かくしてフック4001が所定位置、すな
わち固定位置に保持されると、パッド201,2011
同士の完全接触状態と、位置決め突起2500,401
0同士の完全面接触と、90度面4002およびその爪
の90度面の2面接触と、配線基板300と位置決め4
006との面接触とが同時に形成されてキャリッジに対
するカートリッジIJCの保持が完了する。
【0056】(D)インクジェットプリント装置の説明 図5は本例にかかるインクジェットプリント装置の構成
を示す。ここで、5003はキャリッジHCを矢印aお
よびb方向に案内する案内軸、5004はリードスクリ
ュー5005に形成されている螺旋溝であり、キャリッ
ジHCはリードスクリュー5005の正逆回転に従って
案内軸5003に沿い矢印aまたはb方向に移動する。
そして、移動しながらキャリッジHCに搭載されたイン
クジェットヘッドカートリッジIJCのインクジェット
ヘッドIJHによりプリントシートPに向けて吐出が行
われる。
【0057】5013はキャリッジ駆動モータ、500
9,5011は駆動モータ5013の駆動力をリードス
クリュー5005に伝達するためのギヤ、5002はプ
リントシートPをプラテン5000に向けて押付けてい
るシート押え板である。また、本実施例の装置は、開口
部5023を有しインクジェットヘッドの吐出面形成部
材400(図1参照)を覆蓋するキャップ部材502
2、これに連結され回復動作時にキャップ部材5022
を介してヘッドIJHからインクを吸収する吸引手段5
015、さらに回復動作の前後等に使用されるクリーニ
ングブレード5017,キャップ部材5022を支持す
る支持部材5016を備えている。クリーニングブレー
ド5017は部材5019を介して矢印方向に移動させ
られ、ヘッドの吐出面を掃拭する。また、予備吐出受け
5024は、クリーニングブレード5017を介して吸
引手段5015に隣接して配設されており、プリント時
におけるホームポジションの位置にヘッドカートリッジ
IJCが戻った際に、ヘッドIJHからプリント中、回
復動作後に行われる予備吐出を受けるものである。
【0058】5021はギヤ5010,カム5020を
介して吸引手段5015を駆動するためのレバーであ
り、吸引動作時には駆動モータ5013により不図示の
クラッチ切換手段および上述の伝達手段を介してその駆
動力が伝達される。また、5007および5008はキ
ャリッジHCのホームポジションを検知するためのフォ
トカプラであり、キャリッジHCに設けられたレバー5
006の光路遮断により、ホームポジションが検知さ
れ、駆動モータ5013の正逆回転方向の切換えが行わ
れる。
【0059】なお、本実施例ではこれらのキャッピン
グ,クリーニング,吸引回復は、キャリッジHCがホー
ムポジション側領域にきたときにリードスクリュー50
05の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行
えるように構成されているが、周知のタイミングで所望
の作動を行うように構成されるものであれば、どのよう
な構成であってもよい。ただ、本実施例は本発明にとっ
て好ましい構成例を示したものである。
【0060】(実施例1)次に、本発明のプリント装置
の一実施例の要部の構成について説明する。
【0061】図6は、本発明のプリント装置の一実施例
におけるインクジェットヘッドカートリッジの要部を示
す模式的断面図である。図6において800は前述した
ように蓋部材である。この蓋部材800の吐出口形成部
材400側の端部800aは、掻き取り部である。この
掻き取り部800aは、吐出口形成部材400の面より
図6には図示しない予備吐出受け部側に突出しており、
その断面形状は尖塔形状となっている。この例では、掻
き取り部800aは、蓋部材800の一部として一体に
形成されている。掻き取り部800aを蓋部材800と
別部品として形成してもよいが、機械強度およびコスト
面等の理由から、本例のように一体成型されていること
が好ましい。なお、図6において300はアルミニウム
製の支持体であり、600はインク供給部材である。矢
印Aはヘッドの移動方向(主走査方向)を示す。
【0062】また、上記掻き取り部800aは、上述し
たように吐出口形成部材400のオリフィス面より突出
しているが、その突出量は約0.2mm程度で十分であ
る。この程度の突出量を有する掻き取り部800aを有
するインクジェットヘッドカートリッジIJCを図5に
示したプリント装置に搭載してプリントを行ったとこ
ろ、掻き取り部800aにより予備吐出受けの増粘イン
クを効率よく、しかもインクジェットヘッドIJHの吐
出口形成部材400を汚染させることなく、掻き取れる
ことを確認した。
【0063】図7の(A)および(B)を参照して、図
6に示した掻き取り部800aによる予備吐出受け50
24の増粘インクIの掻き取りの状態を説明する。キャ
リッジHCを矢印B方向に移動させると、上述したよう
に掻き取り部800aが吐出口形成部材400のオリフ
ィス面より突出しているため、掻き取り部800aの先
端部分により予備吐出受け5024の増粘インクIの先
端部分を掻き取ることができる。この増粘インクIの先
端部分を掻き取ることにより、増粘インクIとインクジ
ェットヘッドIJHの吐出口形成部材400との接触を
回避でき、吐出口形成部材400のオリフィス面の汚染
を防止することができる。
【0064】(実施例2)図8は、本発明のプリント装
置の他の実施例におけるインクジェットヘッドカートリ
ッジの要部を示す模式的断面図である。本実施例におけ
る掻き取り部600bは、インク供給部材600aのオ
リフィス面側の端部に一体に形成されている。掻き取り
部600bを蓋部材800と別部品として形成してもよ
いが、機械強度およびコスト面等の理由から、本例のよ
うに一体成型されていることが好ましい。また、この掻
き取り部600bの断面形状も、先の実施例1の掻き取
り部と同様に尖塔形状となっている。さらに、掻き取り
部800aの突出量は、先の実施例1と同様に、約0.
2mm程度で十分である。この程度の突出量を有する掻
き取り部800aを有するインクジェットヘッドカート
リッジIJCを図5に示したプリント装置に搭載してプ
リントを行ったところ、掻き取り部800aにより予備
吐出受けの増粘インクを効率よく、しかもインクジェッ
トヘッドIJHの吐出口形成部材400を汚染させるこ
となく、掻き取れることを確認した。
【0065】(実施例3)図9は、本発明のプリント装
置のさらに他の実施例におけるインクジェットヘッドカ
ートリッジの要部を示す模式的断面図である。本実施例
における掻き取り部600bは、インク供給部材600
aのオリフィス面側の端部に一体に形成されている点
で、先の実施例2と共通するが、インク供給部材600
aの内部に、掻き取り部600bにより掻き取った増粘
インクIを回収するためのインク回収スペース600c
が設けられている点で相違する。内容積を約1cm3と
した回収スペース600cおよび約0.2mm程度の突
出量を有する掻き取り部800aを有するインクジェッ
トヘッドカートリッジIJCを図5に示したプリント装
置に搭載してプリントを行ったところ、掻き取り部80
0aにより予備吐出受けの増粘インクを効率よく掻き取
れ、その掻き取った増粘インクをインク回収スペース6
00c内に多量に回収できることを確認した。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェットヘッドカートリッジのホームポジション
側の位置に設けた掻き取り部が、インクジェットヘッド
カートリッジがホームポジションに戻る際には、ヘッド
の吐出面よりも先に、プリンタ本体のホームポジション
に設けられた予備吐出受けに蓄積・堆積するインク増粘
物を接触し、これを除去することができることから、増
粘インクによるヘッドの吐出面の汚染を回避でき、ヘッ
ドの吐出面からオリフィスへの増粘インクの侵入を確実
に防止することができる。
【0067】また、掻き取り部の近傍に1個のヘッドカ
ートリッジから出される予備吐出量が十分に回収可能な
スペースを設けたので、このスペース内には、掻き取り
部により除去された増粘インクを回収することができ、
溢れた増粘インクによるプリンタ本体等の汚染を確実に
防止できる。
【0068】従って、本発明によれば、上記掻き取り部
およびスペースを設けたことにより、予備吐出受けに増
粘インクが蓄積し過ぎることがなくなり、プリンタ本体
およびヘッドに悪影響を及ぼしていた従来の問題を解消
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント装置の一実施例におけるイン
クジェットヘッドカートリッジの分解斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットヘッドカートリッ
ジの外観斜視図である。
【図3】図2に示したインクジェットカートリッジのイ
ンクタンクをインクジェットユニット取付け面側から視
た概略斜視図である。
【図4】図1に示したインクジェットヘッドカートリッ
ジのプリント装置本体への装着状態を説明するための概
略平面図である。
【図5】図1に示したインクジェットヘッドカートリッ
ジを用いた本発明のプリント装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図6】本発明のプリント装置の一実施例における要部
であるヘッド部分を示す模式的断面図である。
【図7】図6に示したヘッド部分に設けられた掻き取り
部による予備吐出受け上の増粘インクの除去を説明する
ための模式的断面図であって、(A)は掻き取り部によ
る除去前を示し、(B)は掻き取り部による除去後を示
すものである。
【図8】本発明のプリント装置の他の実施例におけるイ
ンクジェットヘッドカートリッジのヘッド部分に設けら
れた他の態様の掻き取り部を示す模式的断面図である。
【図9】本発明のプリント装置のさらに他の実施例にお
けるインクジェットヘッドカートリッジのヘッド部分に
設けられた他の態様の掻き取り部を示す模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
A,B ヘッド移動方向 I 増粘インク 300 支持体 400 吐出口形成部材 600a インク供給部材 600b 掻き取り部 600c インク回収スペース 800 蓋部材 800a 端部(掻き取り部) 5017 クリーニングブレード 5024 予備吐出受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益田 和明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 日隈 昌彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 種谷 陽一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 陽平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被プリント媒体に沿って往復移動可能な
    キャリア上に着脱自在に装着されて、前記被プリント媒
    体上に選択的にインクを吐出させてプリントを行うイン
    クジェットヘッドと、該インクジェットヘッドに前記イ
    ンクを供給するためのインクを収容するインクタンク
    と、前記キャリアによる往復移動経路の端部に配置され
    た予備吐出受けに蓄積されるインク増粘物を除去する掻
    き取り部とを含むことを特徴とするインクジェットヘッ
    ドカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットヘッドカートリッジ
    は、前記インクジェットヘッドと前記インクタンクとが
    一体化され、かつ、前記掻き取り部が前記インクジェッ
    トヘッド側に一体に形成されたことを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェットヘッドカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッドカートリッジ
    は、前記掻き取り部の近傍に該掻き取り部により除去さ
    れたインク増粘物を回収するスペースをさらに含むもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    トヘッドカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記インクジェットヘッドカートリッジ
    において、前記スペースは、前記インクタンクと一体化
    された前記インクジェットヘッド側に一体に形成された
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッ
    ドカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記インクジェットヘッドカートリッジ
    において、前記掻き取り部が前記インクジェットヘッド
    のオリフィス面より突出したことを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェットヘッドカートリッジ。
  6. 【請求項6】 被プリント媒体に沿って往復移動可能な
    キャリア上に着脱自在に装着されて、前記被プリント媒
    体上に選択的にインクを吐出させてプリントを行うイン
    クジェットヘッドと、該インクジェットヘッドに前記イ
    ンクを供給するためのインクを収容するインクタンク
    と、前記キャリアによる往復移動経路の端部に配置され
    た予備吐出受けに蓄積されるインク増粘物を除去する掻
    き取り部とを含むインクジェットヘッドカートリッジ
    と、該インクジェットヘッドカートリッジを着脱自在に
    装着し、かつ、被プリント媒体に沿って往復移動可能で
    あるキャリアと、該キャリアによる往復移動経路の端部
    に配置され、かつ、前記インクジェットヘッドカートリ
    ッジのインクジェットヘッドからの予備吐出インクを受
    ける予備吐出受けとを含み、 前記キャリア上に搭載された前記インクジェットヘッド
    カートリッジの掻き取り部が、前記予備吐出受けに蓄積
    されるインク増粘物を除去するものであることを特徴と
    するプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント装置において、前記インク
    ジェットヘッドカートリッジのインクジェットヘッドは
    前記インクを吐出するために利用されるエネルギを発生
    する素子として、前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エ
    ネルギを発生する電機熱変換体を有するものであること
    を特徴とする請求項6に記載のプリント装置。
JP12100394A 1994-06-02 1994-06-02 インクジェットヘッドカートリッジおよびプリント装置 Pending JPH07323574A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000643A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、液状体の吐出方法、二次電池の製造方法
US7798601B2 (en) 2005-11-04 2010-09-21 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and method for recovering the same
JP2015164793A (ja) * 2014-02-04 2015-09-17 株式会社リコー 画像形成装置、吐出検知ユニット、液体吐出装置

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