JPH07322669A - モータのサーボ機構 - Google Patents

モータのサーボ機構

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JPH07322669A
JPH07322669A JP6107021A JP10702194A JPH07322669A JP H07322669 A JPH07322669 A JP H07322669A JP 6107021 A JP6107021 A JP 6107021A JP 10702194 A JP10702194 A JP 10702194A JP H07322669 A JPH07322669 A JP H07322669A
Authority
JP
Japan
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signal
motor
output
servo mechanism
signals
Prior art date
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Pending
Application number
JP6107021A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yamashita
正行 山下
Kenichi Kihira
憲一 紀平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御装置とモータとの間の配線スペースを減
少すると共に、ノイズの発生を抑制することができるモ
ータのサーボ機構を提供することである。 【構成】 制御装置4側に設けられた制御信号送信部1
2が、モータ2を制御するための制御信号をモータ2に
送信し、モータ2側に設けられた制御信号受信部20
が、制御信号送信部12によって送信された制御信号を
受信する。そして、同じくモータ2側に設けられた駆動
回路部18が、制御信号受信部20によって受信された
制御信号に応じてモータ2(モータ本体14)を駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータとモータを制御
する制御装置とを備えたモータのサーボ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のサーボ機構において
は、制御装置側にパワー電源から供給される電圧を適宜
スイッチングする駆動回路を設け、この駆動回路によっ
てスイッチングされる電圧を、モータの励磁巻線へ電力
線を介して供給することにより、モータの回転を制御す
るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサーボ機構においては、制御装置とモータとの間に
太い電力線を配設しなければならないため、配線スペー
スが大きくなってしまうという問題があった。
【0004】そして、電力線には高速にスイッチングさ
れる高電圧が印加されるため、高周波ノイズが放射され
て、周辺機器や電力線と並行して配設されるモータのセ
ンサ信号線等に悪影響を与えてしまうという問題があ
り、また、制御装置とモータとの離間距離が大きくなる
と、電力線とアースとの浮遊容量が大きくなって、電力
線からの漏洩電流が所定の規格値以上になってしまうと
いう問題もあった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、制御装置とモータの間の配線スペースを減
少すると共に、ノイズの発生を抑制することができるモ
ータのサーボ機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の本発明は、モータ
と、該モータを制御する制御装置と、を備えたモータの
サーボ機構において、前記制御装置側に、前記モータを
制御するための制御信号を前記モータへ送信する送信手
段を設けると共に、前記モータ側に、前記送信手段によ
り送信された制御信号を受信する受信手段と、該受信手
段により受信された制御信号に応じて前記モータを駆動
する駆動手段を設けたこと、を特徴とするモータのサー
ボ機構を要旨としている。
【0007】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のモータのサーボ機構において、前記駆動手段
が、所定のPWM信号に応じてスイッチング動作を行う
ことにより前記モータの励磁巻線を通電する複数のスイ
ッチング手段からなり、前記制御装置が、前記各スイッ
チング手段を夫々スイッチングさせるための複数のPW
M信号をシリアル信号に変換して、該シリアル信号を前
記制御信号として前記送信手段から送信すると共に、前
記受信手段が、前記送信手段からのシリアル信号を複数
のパラレル信号に変換して前記各スイッチング手段に供
給すること、を特徴とするモータのサーボ機構を要旨と
している。
【0008】次に、請求項3に記載の本発明は、請求項
1に記載のモータのサーボ機構において、モータの回転
速度を検出する速度センサを備えると共に、前記制御装
置が、所定の目標回転速度と前記速度センサにより検出
された前記モータの回転速度との偏差を表す速度偏差信
号を、前記制御信号として前記送信手段から送信し、前
記駆動手段が、所定のPWM信号に応じてスイッチング
動作を行うことにより前記モータの励磁巻線を通電する
複数のスイッチング手段と、前記受信手段により受信さ
れた前記速度偏差信号に基づき、前記各スイッチング手
段へ供給するPWM信号を生成するPWM信号生成手段
と、を備えたこと、を特徴とするモータのサーボ機構を
要旨としている。
【0009】また、請求項4に記載の本発明は、請求項
1ないし請求項3の何れかに記載のモータのサーボ機構
において、前記モータが、該モータの運転状態を検出す
るための複数のセンサを有すると共に、前記モータ側
に、前記複数のセンサから出力される複数のセンサ信号
をシリアル信号として前記制御装置へ送信するセンサ信
号送信手段を設け、前記制御装置側に、前記センサ信号
送信手段から送信されたシリアル信号を受信し、該受信
したシリアル信号を複数のパラレル状のセンサ信号に変
換するシリアル信号受信手段を設けたこと、を特徴とす
るモータのサーボ機構を要旨としている。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載のモータのサーボ機構においては、制御装置側
に設けられた送信手段が、モータを制御するための制御
信号をモータへ送信し、モータ側に設けられた受信手段
が、送信手段により送信された制御信号を受信する。そ
して、同じくモータ側に設けられた駆動手段が、受信手
段によって受信された制御信号に応じてモータを駆動す
る。
【0011】つまり、請求項1に記載のモータのサーボ
機構においては、モータ側にモータを駆動するための駆
動手段を設け、制御装置側からこの駆動手段へ制御信号
を送信することによりモータの制御を行うのである。従
って、請求項1に記載のモータのサーボ機構によれば、
制御装置とモータとの間に、高速でスイッチングされる
高電圧の印加される太い電力線を配設することなく、制
御信号を送信するための細い信号線を配設すればモータ
の駆動制御を行うことができるため、制御装置とモータ
との間の配線スペースを小さくすることができる。
【0012】また、制御装置とモータとの間にノイズの
発生源となる電力線を配設する必要がないため、周辺機
器等に対してノイズによる悪影響を与えることを防止す
ることができる。次に、請求項2に記載のモータのサー
ボ機構では、請求項1に記載のモータのサーボ機構にお
いて、モータ側に設けられた駆動手段が、所定のPWM
信号に応じてスイッチング動作を行うことによりモータ
の励磁巻線を通電する複数のスイッチング手段から構成
されており、制御装置が、その各スイッチング手段を夫
々スイッチングさせるための複数のPWM信号をシリア
ル信号に変換し、そのシリアル信号を制御信号として送
信手段から送信する。すると、モータ側の受信手段が、
送信手段からのシリアル信号を複数のパラレル信号に変
換して各スイッチング手段に供給する。
【0013】つまり、請求項2に記載のモータのサーボ
機構においては、モータ側に励磁巻線を通電する複数の
スイッチング手段を設けると共に、各スイッチング手段
を夫々スイッチングするための複数のPWM信号を制御
装置側からシリアル信号に変換して送信し、モータ側に
て、このシリアル信号をパラレル信号に変換して各スイ
ッチング手段へ供給するようにしている。
【0014】従って、請求項2に記載のモータのサーボ
機構によれば、制御装置とモータとの間に、高速でスイ
ッチングされる高電圧の印加される太い電力線を配設す
ることなく、複数のPWM信号をシリアル信号に変換し
て送信するための信号線を配設すれば、モータの駆動制
御を行うことができ、制御装置とモータとの間の配線ス
ペースを小さくすることができる。
【0015】そして、請求項2に記載のモータのサーボ
機構によれば、各スイッチング素子に夫々対応する複数
のPWM信号をシリアル信号に変換してモータへ送信す
るようにしているため、モータの励磁巻線が多数あって
スイッチング手段の数が多くなっても、制御装置とモー
タとの間に設ける信号線の数は変わらない。よって、配
線スペースを効率よく減少させることができる。また、
各スイッチング手段は、PWM信号によってデジタル的
にオンかオフの何れかの状態で駆動されるため、電力損
失が少なくなって各スイッチング手段を小型化すること
ができる。
【0016】次に、請求項3に記載のモータのサーボ機
構では、請求項1に記載のモータのサーボ機構におい
て、モータの回転速度を検出する速度センサを備えると
共に、駆動手段が、所定のPWM信号に応じてスイッチ
ング動作を行うことによりモータの励磁巻線を通電する
複数のスイッチング手段と、各スイッチング手段へ供給
するPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、を備
えている。
【0017】そして、制御装置が、所定の目標回転速度
と速度センサにより検出されたモータの実際の回転速度
との偏差を表す速度偏差信号を、送信手段から制御信号
として送信し、受信手段がその速度偏差信号を受信する
と、PWM信号生成手段が、その受信された速度偏差信
号に基づいて、各スイッチング手段へ供給するPWM信
号を生成する。
【0018】つまり、既述した請求項2に記載のサーボ
機構のように、制御装置側からモータ側へ、励磁巻線を
通電するスイッチング手段を駆動するためのPWM信号
を送信するように構成すれば、制御装置とモータとの間
の電力線を排除して配線スペースを減少させることがで
きるものの、制御装置がPWM信号を生成するために必
要なモータの運転状態を表す信号(例えば、励磁巻線へ
の実際の通電電流を表す信号等)を、モータ側から制御
装置側へ提供しなければならず、そのための信号線が必
要となる。
【0019】これに対して、請求項3に記載のモータの
サーボ機構によれば、目標回転速度とモータの実際の回
転速度との偏差を表す速度偏差信号を制御装置から送信
し、モータ側にて、その速度偏差信号に基づき、各スイ
ッチング手段を駆動するためのPWM信号を生成するよ
うにしているため、モータ側から制御装置側へモータの
運転状態を表す信号を送るための信号線を減少させるこ
とができ、延いては、制御装置とモータとの間の配線ス
ペースをより減少させることができる。
【0020】次に、請求項4に記載のモータのサーボ機
構では、モータがモータの運転状態を検出するための複
数のセンサを有すると共に、モータ側に設けられたセン
サ信号送信手段が、複数のセンサから出力される複数の
センサ信号を、シリアル信号として制御装置へ送信し、
制御装置側に設けられたセンサ信号受信手段が、センサ
信号送信手段から送信されたシリアル信号を受信して、
その受信したシリアル信号を複数のパラレル状のセンサ
信号に変換する。
【0021】つまり、請求項4に記載のモータのサーボ
機構においては、モータの運転状態を表す複数のセンサ
信号を、モータ側からシリアル信号として送信し、制御
装置側にて、このシリアル信号をパラレル信号に変換す
るようにしている。従って、請求項4に記載のモータの
サーボ機構によれば、モータと制御装置との間にシリア
ル信号を送信するための信号線を配設すれば、制御装置
がモータの運転状態を検出するための複数のセンサ信号
を制御装置側へ送ることができるため、制御装置とモー
タとの間の配線スペースをより一層減少させることがで
きる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図1は本発明が適用された第1実施例のモー
タのサーボ機構(以下、単にサーボ機構という)の構成
を表すブロック図である。
【0023】図1に示すように第1実施例のサーボ機構
は、モータの運転状態を検出するための複数のセンサを
有するセンサ付モータ(以下、単にモータという)2
と、モータ2から離れた位置に配置され、複数のセンサ
から出力されるセンサ信号に基づいてモータ2の回転を
制御する制御装置4と、から構成されている。
【0024】制御装置4は、モータ2を駆動するための
直流電圧(+VD,−VD)を発生するパワー電源回路
6と、低電圧の信号用電圧(5V)を発生するコントロ
ーラ用電源8と、モータ2に設けられたセンサからのセ
ンサ信号に基づいてモータ2を制御するための制御信号
を出力するコントローラ10と、コントローラ10から
出力された制御信号をモータ2側へ送信する制御信号送
信部12と、を備えている。
【0025】一方、モータ2は、ステータやロータ等か
らなるモータ本体14と、モータ本体14と一体化さ
れ、ロータ位置を検出するための位置検出センサ及びロ
ータの回転速度及び回転方向を検出するためのエンコー
ダからなるセンサ部16と、モータ本体14のステータ
に巻装された励磁巻線を励磁するための駆動回路部18
と、制御装置4から送信された制御信号を受信して駆動
回路部18へ出力する制御信号受信部20と、を備えて
いる。
【0026】そして、モータ2と制御装置4とは、制御
装置4側からモータ2側へパワー電源回路6の直流電圧
(+VD,−VD)を供給するためのコードCv1,C
v2と、制御装置4側からモータ2側へコントローラ用
電源8の信号用電圧(5V)を供給するためのコードC
pと、制御装置4側とモータ2側とを接地するためのコ
ードCgと、モータ2側のセンサ部16からの複数のセ
ンサ信号を制御装置4側のコントローラ10へ入力させ
るための複数のコードCsと、モータ2側の駆動回路部
18に設けられた後述する保護回路からの検出信号(過
電圧検出信号OV及び過電流検出信号OC)を制御装置
4側のコントローラ10へ入力させるための複数のコー
ドChと、制御装置4側の制御信号送信部12とモータ
2側の制御信号受信部20とを接続する6本のコードC
a1,Cb1〜Ca3,Cb3と、からなる中継コード
21によって接続されている。
【0027】次に、モータ2側に設けられた駆動回路部
18の構成について、図2を用いて説明する。尚、本第
1実施例のサーボ機構において、モータ本体14は、4
相の可変リラクタンスモータ(以下、SRモータとい
う)であり、図2においてL1〜L4はモータ本体14
のステータに巻装された励磁巻線を示している。
【0028】図2に示すように、駆動回路部18は、上
述したコードCv1,Cv2を介して供給される直流電
源(+VD,−VD)から励磁巻線L1〜L4への通電
を制御する8個のスイッチング素子S1a,S1b〜S
4a,S4bを主要部として構成されたスイッチング素
子群22と、その各スイッチング素子S1a〜S4bを
制御信号受信部20からの出力信号P4a〜P1bに応
じてスイッチングするスイッチング素子駆動回路24
と、直流電圧(+VD,−VD)から電力供給を受け、
スイッチング素子駆動回路24が各スイッチング素子S
1a〜S4bをスイッチングするための駆動電圧を生成
する駆動回路用電源26と、直流電圧(+VD,−V
D)の値が規定値よりも大きくなるとスイッチング素子
群22に過電圧が印加されたとしてLow レベルの過電圧
検出信号OVを出力すると共に、スイッチング素子群2
2側から−VD側へ流れる電流が規定値よりも大きくな
るとスイッチング素子群22に過電流が流れたとしてLo
w レベルの過電流検出信号OCを出力する保護回路28
と、から構成されている。
【0029】ここで、本第1実施例では、スイッチング
素子S1a〜S4bとして、ゲート−エミッタ間に電圧
を印加するとコレクタ−エミッタ間が通電する、所謂I
GBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor )を使用
している。そして、スイッチング素子駆動回路24は、
後述するように、制御信号受信部20から出力される8
つの出力信号P4a,P4b〜P1a,P1bに夫々対
応して、例えば、信号P1a,P1bがHighレベルであ
れば、スイッチング素子S1a,S1bのゲート−エミ
ッタ間に電圧を印加する、といった具合いに、各スイッ
チング素子S4a,S4b〜S1a,S1bをスイッチ
ング動作させる。尚、スイッチング素子駆動回路24
は、制御信号受信部20からの出力信号P4a〜P1b
をフォトカプラを介して入力するように構成されてお
り、この構成によって、モータの駆動系と信号系とのア
イソレーションが行われている。
【0030】また、スイッチング素子群22において、
+VD側の各スイッチング素子S1a,S2a,S3
a,S4aのエミッタと各励磁巻線L1〜L4との間に
は、抵抗器Rが夫々直列に接続されている。そして、ス
イッチング素子駆動回路24は、各スイッチング素子S
1a〜S4bをオンしているときに、この抵抗器Rの両
端の電圧を監視することにより励磁巻線L1〜L4に流
れる電流値を検出し、その値が所定の基準値以上である
と、強制的にスイッチング素子S1a〜S4bの駆動を
停止する、所謂電流制限機能を備えている。
【0031】そして、このように構成された駆動回路部
18は、図3に示すように、モータ本体14に固定され
た金属ベース基板30に実装されている。尚、図3
(A)はモータ2の側部断面を表しており、図3(B)
は図3(A)におけるX−X矢視の断面を表している。
そして、図3において、32は励磁巻線L1〜L4が巻
装されたステータ、34はステータ32を内装するフレ
ーム、36はロータ、38はロータ36の中心から伸び
た回転軸、40は金属ベース基板30のカバー、42は
モータ本体14の本体カバー、44は本体カバー42に
取り付けられた冷却用ファンであり、46は金属ベース
基板30に実装されて駆動回路部18を形成する電子部
品である。
【0032】次に、制御装置4側の制御信号送信部12
とモータ2側の制御信号受信部20との構成について図
4に基づき説明する。尚、図4は、図1にて符号BL1
を付した一点鎖線の部分を表している。図4に示すよう
に、まず、制御信号送信部12は、コントローラ10か
ら後述するように出力される8つの制御信号P4A,P
4B,P3A,P3B,P2A,P2B,P1A,P1
Bを8本の入力端子A〜Hを介して夫々入力し、シフト
・ロード端子S/Lの入力レベルがLow レベルからHigh
レベルに変化すると、各信号P4A,P4B,…,P1
A,P1Bをラッチすると共に、シフト・ロード端子S
/Lの入力レベルがHighレベルの時にクロック端子CK
から入力されるクロック信号が立ち上がる毎に、ラッチ
したデータをH(P1B)からA(P4A)の順で出力
端子QHからシリアル信号SICとして出力する並列−
直列信号変換用の8ビットシフトレジスタ48と、制御
信号受信部20から後述するように送信されるラッチ信
号LATCHの反転信号を受信し、その信号をシフトレ
ジスタ48のシフト・ロード端子S/Lへ出力するライ
ンレシーバ50と、制御信号受信部20から後述するよ
うに送信される送信用クロック信号TCLKを受信し、
その信号をシフトレジスタ48のクロック端子CKへ出
力するラインレシーバ52と、シフトレジスタ48の出
力端子QHから出力されるシリアル信号SICを制御信
号受信部20へ送信するラインドライバ54と、を備え
ている。
【0033】一方、制御信号受信部20は、ラインドラ
イバ54から送信されたシリアル信号SICを受信する
ラインレシーバ56と、ラインレシーバ56により受信
されたシリアル信号を入力端子IAを介して入力すると
共に、クロック端子CKから入力されるクロック信号の
立ち上がりタイミングで、入力した信号を順次シフトし
て出力端子QA〜QHから出力する直列−並列信号変換
用の8ビットシフトレジスタ58と、シフトレジスタ5
8の8ビット出力(QA〜QH)を入力端子D1〜D8
を介して入力すると共に、クロック端子CKから入力さ
れる信号の立ち上がりタイミングで、入力データをラッ
チして出力端子Q1〜Q8からパラレルに出力するラッ
チ回路60と、シフトレジスタ58のクロック端子CK
へ供給する受信用クロック信号RCLK,ラッチ回路6
0のクロック端子CKへ供給するラッチ信号LATC
H,及び制御信号送信部12に送信する送信用クロック
信号TCLKを生成するクロック生成回路62と、ラッ
チ信号LATCHを反転するインバータ64と、インバ
ータ64の出力(ラッチ信号LATCHの反転信号)を
制御信号送信部12へ送信するラインドライバ66と、
送信用クロック信号TCLKを制御信号送信部12へ送
信するラインドライバ68と、を備えている。
【0034】ここで、図4に示すように、制御信号送信
部12側のラインドライバ54及び制御信号受信部20
側のラインドライバ66,68は、入力信号がHighレベ
ルの時に、2本の出力端子間に順方向の電流を流し(丸
印の付されていない端子から電流を出力すると共に、丸
印の付された端子から電流を入力し)、入力信号がLow
レベルの時に、その逆方向に電流を流すことにより、デ
ータを送信する。一方、制御信号送信部12側のライン
レシーバ50,52及び制御信号受信部20側のライン
レシーバ56は、2本の入力端子間に順方向(丸印の付
されていない端子から丸印の付された端子への方向)の
電位差が生じるとHighレベルを出力し、その逆の電位差
が生じるとLow レベルを出力することにより、データを
受信する。
【0035】そして、制御信号送信部12と制御信号受
信部20とは、ラインドライバ54からラインレシーバ
56へシリアル信号SICを送信するための一対のコー
ドCa1,Cb1と、ラインドライバ68からラインレ
シーバ52へ送信用クロック信号TCLKを送信するた
めの一対のコードCa2,Cb2と、ラインドライバ6
6からラインレシーバ50へインバータ64の出力(ラ
ッチ信号LATCHの反転信号)を送信するための一対
のコードCa3,Cb3と、によって接続されている。
【0036】つまり、本実施例のサーボ機構において
は、所謂差動型ラインドライブ方式によって、送信用ク
ロック信号TCLK、ラッチ信号LATCHの反転信
号、及びシリアル信号SICの伝送を行うように構成さ
れている。尚、図4では、ラインレシーバ56について
のみ図示しているが、各ラインレシーバ50,52,5
6の入力端子に接続された抵抗器Ra,Rcは、コード
が外れた場合にでもラインレシーバの入力レベルを安定
させるための保護用抵抗であり、抵抗器Rbに対して大
きな値に設定されている。また、抵抗器Rdはラインレ
シーバ50,52,56がオープンコレクタ出力となっ
ているため、Highレベルを出力可能にするためのプルア
ップ抵抗である。
【0037】次に、制御信号受信部20側に設けられた
クロック生成回路62について、図5及び図6を用いて
説明する。まず、図5に示すように、クロック生成回路
62は、基本クロックCLKを出力するクロック発生回
路70と、出力された基本クロックCLKを順次反転す
る4つのインバータIV1〜IV4と、インバータIV
4の出力をクロック信号として入力するアップカウント
の16進カウンタCT1と、16進カウンタCT1の4
ビット目の出力QDと基本クロックCLKとの論理積を
とるアンドゲートAND1と、16進カウンタCT1の
出力QDとインバータIV1の出力との論理積信号を1
6進カウンタCT1のクリア端子CLRに出力するアン
ドゲートAND2と、から構成されている。そして、イ
ンバータIV1の出力が受信用クロック信号RCLKと
して出力され、インバータIV4の出力が送信用クロッ
ク信号TCLKとして出力され、アンドゲートAND1
の出力がラッチ信号LATCHとして出力される。
【0038】次に、このように構成されたクロック生成
回路62の動作を、図6を用いて説明する。図6に示す
ように、クロック発生回路70から基本クロックCLK
が8発出力されと、16進カウンタCT1の4ビット目
の出力QDがHighレベルになる。すると、基本クロック
CLKがHighレベルの間だけ、ラッチ信号LATCHが
Highレベルとなり、次に基本クロックCLKがLow レベ
ルに変化すると、インバータIV1の出力(受信用クロ
ック信号RCLK)がHighレベルになるため、アンドゲ
ートAND2の出力がHighレベルとなって、16進カウ
ンタCT1がクリアされる。すると、4ビット目の出力
QDがLow レベルに戻ると共に、アンドゲートAND2
の出力、即ち16進カウンタCT1のクリア信号もLow
レベルに戻ることとなる。
【0039】つまり、クロック生成回路62からは、ク
ロック発生回路70の基本クロックCLKを反転した信
号が受信用クロック信号RCLKとして出力されると共
に、基本クロックCLKに対してインバータIV1〜I
V4の作動時間だけ遅延した信号が送信用クロック信号
TCLKとして出力される。そして、送信用クロック信
号TCLKが8発出力される毎に、そのほぼ半周期分の
パルス幅を有するラッチ信号LATCHが出力されるの
である。
【0040】次に、このように構成された第1実施例の
サーボ機構の全体動作を、図7を併用して説明する。ま
ず、本第1実施例のサーボ機構において、制御装置4側
のコントローラ10は、モータ2側のセンサ部16から
コードCsを介して入力されるセンサ信号に基づいて、
モータ2側の各スイッチング素子S4a,S4b,S3
a,S3b,S2a,S2b,S1a,S1bを夫々ス
イッチングするための8つのPWM信号を生成し、その
各PWM信号を、夫々、制御信号P4A,P4B,P3
A,P3B,P2A,P2B,P1A,P1Bとして出
力する。
【0041】そして、図7に示すように、制御信号受信
部20のクロック生成回路62から出力されるラッチ信
号LATCHがHighレベルからLow レベルに変化する
と、制御信号送信部12においてシフトレジスタ48の
シフト・ロード端子S/Lの入力レベルがLow レベルか
らHighレベルに変化する。すると、このときコントロー
ラ10から出力されている8つの信号P4A,P4B,
P3A,P3B,P2A,P2B,P1A,P1Bのレ
ベル(図7においては、P4AからP1Bの順に、L,
L,L,H,H,L,H,L)が、シフトレジスタ48
によってラッチされる。
【0042】そしてその後、シフトレジスタ48は、そ
のクロック端子CKに、制御信号受信部20側から送信
された送信用クロック信号TCLKの立ち上がりエッジ
が入力される度に、ラッチしたデータをP1B,P1
A,…,P4B,P4Aの順でシフトして、出力端子Q
Hからシリアル信号SICとして出力する。
【0043】つまり、シフトレジスタ48の出力端子Q
Hからは、8つの信号が、送信用クロック信号TCLK
の立ち上がりタイミングで且つP1B,P1A,…,P
4B,P4Aの順で出力され、そのシリアル信号SIC
が、ラインドライバ54及びコードCa1,Cb1を介
してモータ2側の制御信号受信部20へ送信されること
となる。尚、本実施例において、シフトレジスタ48の
シフト・ロード端子S/Lの入力レベルがLow レベル
(ラッチ信号LATCHがHighレベル)のときには、入
力端子Hの信号レベル(信号P1B)が出力端子QHか
らそのまま出力されるようになっている。よって、ラッ
チ信号LATCHがHighレベルからLow レベルに変化し
た後、最初に送信用クロック信号TCLKが立ち上がる
と、信号P1Bの次の信号P1Aが出力端子QHから出
力される。
【0044】一方、制御信号受信部20側においては、
ラインレシーバ56がシリアル信号SICを受信してシ
フトレジスタ58へ出力する。そして、シフトレジスタ
58は、クロック生成回路62からの受信用クロック信
号RCLKが立ち上がる度に、ラインレシーバ56の出
力信号を順次シフトして出力端子QA〜QHから出力し
ていく。従って、シフトレジスタ58の出力端子QA〜
QHからは、図7に示すように、制御信号送信部12か
ら送信されたシリアル信号SICを受信用クロック信号
RCLKの立ち上がり毎に順次シフトした信号が出力さ
れることとなる。
【0045】そして、前回ラッチ信号LATCHがHigh
レベルになってから、送信用クロック信号TCLKが8
発出力され、再びラッチ信号LATCHがHighレベルに
変化すると、このタイミングでラッチ回路60が、シフ
トレジスタ58の8ビット出力(QA〜QH)をラッチ
する。すると、図7に示すように、ラッチ回路60の出
力端子Q1〜Q8からは、前回ラッチ信号LATCHが
HighレベルからLow レベルに変化した際に制御信号送信
部12側のシフトレジスタ48でラッチされた各信号P
4A,P4B,P3A,P3B,P2A,P2B,P1
A,P1Bと全く同じレベルの出力信号P4a,P4
b,P3a,P3b,P2a,P2b,P1a,P1b
が出力されることとなる。
【0046】そして、モータ2側においては、駆動回路
部18のスイッチング素子駆動回路24が、ラッチ回路
60の出力信号P4a,P4b,…,P1a,P1bに
応じて、スイッチング素子群22の各スイッチング素子
S4a,S4b,…S1a,S1bをスイッチング動作
させ、これによりモータ本体14を駆動させる。
【0047】つまり、本実施例のサーボ機構において
は、モータ2側に励磁巻線L4〜L1を通電するスイッ
チング素子S4a,S4b,…,S1a,S1bを設け
ると共に、制御装置4側において、コントローラ10が
各スイッチング素子S4a〜S1bを夫々スイッチング
するためのPWM信号P4A〜P1Bを出力し、制御信
号送信部12のシフトレジスタ48が、そのPWM信号
P4A〜P1Bを、制御信号受信部20からの送信用ク
ロック信号TCLKに同期して、順次シリアル信号SI
Cとして制御信号受信部20へ送信するようにしてい
る。
【0048】そして、モータ2側では、制御信号受信部
20のシフトレジスタ58が、送信されたシリアル信号
SICを、送信用クロック信号TCLKに対し半周期ず
れた受信用クロック信号RCLKに同期して順次受信
し、全8ビットが受信される毎、即ちラッチ信号LAT
CHがHighレベルに変化する毎に、ラッチ回路60がそ
の8ビット信号をラッチして、そのラッチされた8ビッ
ト信号P4a,P4b,…,P1a,P1bに基づい
て、各スイッチング素子S4a,S4b,…,S1a,
S1bをスイッチングするようにしている。
【0049】従って、第1実施例のサーボ機構によれ
ば、制御装置4とモータ2との間に、高速でスイッチン
グされる高電圧の印加される太い電力線を配設する必要
なく、複数のPWM信号をシリアル信号に変換して送信
するための信号線(コードCa1〜Cb3)を配設すれ
ば、モータ本体14の駆動制御を行うことができるた
め、制御装置4とモータ2との間の配線スペースを減少
させることができる。
【0050】そして、制御装置4とモータ2との間にノ
イズの発生源となる電力線を配設する必要がないため、
周辺機器等に対してノイズによる悪影響を与えることを
防止することができる。また、第1実施例のサーボ機構
によれば、各スイッチング素子S4a〜S1bに夫々対
応する複数のPWM信号P4A〜P1Bをシリアル信号
SICに変換してモータ2側へ送信するようにしている
ため、モータ本体14の励磁巻線L1〜K4が多数あっ
てスイッチング素子の数が多くなっても、制御装置4と
モータ2との間に設ける信号線の数は変わらない。よっ
て、配線スペースを効率よく減少させることができる。
また、各スイッチング素子S4a〜S1bは、PWM信
号によってデジタル的にオンかオフの何れかの状態で駆
動されるため、電力損失が少なくなって各スイッチング
素子S4a〜S1bを小型化することができる。
【0051】一方、第1実施例のサーボ機構において
は、モータ2側に設けた駆動回路部18を、モータ本体
14に固定された金属ベース基板30に実装するように
している。よって、第1実施例のサーボ機構によれば、
駆動回路部18の放熱設計が容易になると共に、外部か
らのノイズをシールドすることができ、しかも、モータ
本体14からの振動に対する耐性を向上させることがで
きる。
【0052】また、第1実施例のサーボ機構によれば、
ラインドライバ68,66,54及びラインレシーバ5
2,50,56による差動型ラインドライブの伝送方式
によって、送信用クロック信号TCLK、ラッチ信号L
ATCHの反転信号、及びシリアル信号SICの伝送を
行うようにしているため、各信号を伝送する際の耐ノイ
ズ性が向上し、制御装置4とモータ2との離間距離が大
きくても、制御信号(PWM信号)を確実にモータ2側
へ送ることができる。
【0053】次に、第2実施例のサーボ機構について、
図8〜図15を用いて説明する。まず、図8は、第2実
施例のサーボ機構の構成を表すブロック図である。そし
て、第2実施例のサーボ機構は、第1実施例のサーボ機
構に対して以下の3点が異なるだけであり、他の構成に
ついては同様である。
【0054】(1)第1実施例では、モータ本体14が
4相のSRモータであったのに対し、第2実施例では、
モータ本体72が3相のACサーボモータであり、スイ
ッチング素子群74が、図9に示すように、6個のスイ
ッチング素子を主要部とした周知のアーム・ブリッジ構
成を有している点。尚、図9においては、「○」印で示
した部材がスイッチング素子であり、各スイッチング素
子は、スイッチング素子駆動回路24から出力される6
個の駆動信号Ws,Zs,Vs,Ys,Us,Xsによ
って夫々スイッチングされる。
【0055】(2)第1実施例では、制御装置4側のコ
ントローラ10が、各スイッチング素子S4a,S4
b,…,S1a,S1bを夫々スイッチングするための
8つのPWM信号を生成し、その各PWM信号を、夫
々、制御信号P4A,P4B,…,P1A,P1Bとし
て出力するように構成されていたが、第2実施例では、
コントローラ10が、スイッチング素子群74を構成す
る6個のスイッチング素子を夫々スイッチングするため
の6つのPWM信号を生成し、その各PWM信号を、夫
々、制御信号W,Z,V,Y,U,Xとして出力するよ
うに構成されている。
【0056】そして、このようにコントローラ10が出
力する制御信号が6つであるため、この制御信号(以
下、単にPWM信号ともいう)W〜Xを制御装置4側か
らシリアル信号SICとして送信するための制御信号送
信部76と、そのシリアル信号SICを受信するための
制御信号受信部78とが、後述する図10に示すように
構成されている点。尚、図10は、図8にて符号BL2
を付した一点鎖線の部分を表している。
【0057】(3)第1実施例のサーボ機構では、制御
装置4側のコントローラ10が、モータ2側のセンサ部
16から複数のコードCsを介してセンサ信号を入力す
るように構成されていたが、第2実施例のサーボ機構で
は、モータ2側に、センサ部16からの複数のセンサ信
号と保護回路28からの過電圧検出信号OV及び過電流
検出信号OCとをシリアル信号SISに変換して制御装
置4側に送信するセンサ信号送信部80を設け、更に、
制御装置4側に、センサ信号送信部80から送信された
シリアル信号SISを受信し、それをパラレル信号に変
換してコントローラ10へ出力するセンサ信号受信部8
2を設けている点。
【0058】そこで、以下、第2実施例のサーボ機構に
設けられた制御信号送信部76及び制御信号受信部78
と、センサ信号送信部80及びセンサ信号受信部82と
について説明する。まず、制御信号送信部76及び制御
信号受信部78は、図10に示すように構成されてい
る。尚、図10において、第1実施例の制御信号送信部
12及び制御信号受信部20と同一の部材については同
一の符号を付してある。
【0059】図10に示すように、第2実施例の制御信
号送信部76では、第1実施例の制御信号送信部12に
対して、シフトレジスタ48の入力端子A,Bが使用さ
れておらず、入力端子C,D,E,F,G,Hに、コン
トローラ10から出力されるPWM信号W,Z,V,
Y,U,Xが夫々入力されている。そして、その他の構
成については、第1実施例の制御信号送信部12と同一
である。
【0060】一方、第2実施例の制御信号受信部78
は、第1実施例の制御信号受信部20に対して、ラッチ
回路60の出力端子Q7,Q8が使用されておらず、出
力端子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6からの出力
信号w,z,v,y,u,xが夫々スイッチング素子駆
動回路24へ出力されており、また、クロック生成回路
84の構成が異なっている。そして、その他の構成につ
いては、第1実施例の制御信号受信部20と同一であ
る。
【0061】ここで、第2実施例の制御信号受信部78
に設けられたクロック生成回路84は、図11に示すよ
うに、第1実施例の制御信号受信部20に設けられたク
ロック生成回路62に対し、16進カウンタCT1の2
ビット目の出力QBと3ビット目の出力QCとの論理積
をとるアンドゲートAND3と、16進カウンタCT1
の1ビット目の出力QAと4ビット目の出力QDとの否
定論理和をとるノアゲートNOR1と、アンドゲートA
ND3の出力とノアゲートNOR1の出力との論理積を
とるアンドゲートAND4と、が追加して設けられてい
る。そして、ラッチ信号LATCHを出力するためのア
ンドゲートAND1及び16進カウンタCT1のクリア
端子CLRにクリア信号を出力するためのアンドゲート
AND2の一方の入力端子に、16進カウンタCT1の
4ビット目の出力QDを直接入力するのではなく、アン
ドゲートAND4の出力を入力するように構成されてい
る。尚、図11において、第1実施例のクロック生成回
路62と同一の部材については同一の符号を付してあ
る。そして、このように構成されたクロック生成回路8
4では、クロック発生回路70から基本クロックCLK
が6発出力されると、16進カウンタCT1の出力Q
A,QB,QC,QDが「0110」となって、アンド
ゲートAND4の出力がHighレベルになるため、基本ク
ロックCLKがHighレベルの間だけ、ラッチ信号LAT
CHがHighレベルとなる。そして、次に基本クロックC
LKがLow レベルに変化すると、インバータIV1の出
力(受信用クロック信号RCLK)がHighレベルにな
り、アンドゲートAND2の出力がHighレベルとなるた
め、16進カウンタCT1がクリアされる。すると、ア
ンドゲートAND4の出力がLow レベルに戻ると共に、
アンドゲートAND2の出力、即ち16進カウンタCT
1のクリア信号もLow レベルに戻ることとなる。
【0062】つまり、クロック生成回路84からは、第
1実施例のクロック生成回路62と同様に、受信用クロ
ック信号RCLKと送信用クロック信号TCLKとが出
力されるのであるが、図12(A)に示すように、送信
用クロック信号TCLKが6発出力される毎に、そのほ
ぼ半周期分のパルス幅を有するラッチ信号LATCHが
出力される。
【0063】そして、このように構成された第2実施例
の制御信号送信部76及び制御信号受信部78において
も、図12(A)に示すように、制御信号送信部76の
シフトレジスタ48が、クロック生成回路84から出力
されるラッチ信号LATCHがHighレベルからLow レベ
ルに変化すると、コントローラ10から出力されている
6つのPWM信号W,Z,V,Y,U,Xのレベル(図
12においては、WからXの順に、L,H,H,L,
H,L)をラッチし、その後、制御信号受信部78側か
ら送信された送信用クロック信号TCLKが立ち上がる
度に、ラッチしたデータをX,U,…,Z,Wの順で出
力端子QHからシリアル信号SICとして出力する。
【0064】そして、制御信号受信部78側において
は、シフトレジスタ58が、クロック生成回路84から
の受信用クロック信号RCLKが立ち上がる度に、ライ
ンレシーバ56の出力信号を順次シフトして出力端子Q
A〜QHから出力していき、前回ラッチ信号LATCH
がHighレベルになってから、送信用クロック信号TCL
Kが6発出力され、再びラッチ信号LATCHがHighレ
ベルに変化すると、ラッチ回路60が、シフトレジスタ
58の6ビット出力(QA〜QF)をラッチする。
【0065】すると、図12(A)に示すように、ラッ
チ回路60の出力端子Q1〜Q6からは、前回ラッチ信
号LATCHがHighレベルからLow レベルに変化した際
に制御信号送信部76側のシフトレジスタ48でラッチ
された各信号W,Z,V,Y,U,Xと全く同じレベル
の出力信号w,z,v,y,u,xが出力され、モータ
2側において、駆動回路部18のスイッチング素子駆動
回路24が、その出力信号w〜xに応じて、スイッチン
グ素子群74の各スイッチング素子をスイッチング動作
させる。
【0066】ここで、本第2実施例のサーボ機構におい
ては、モータ本体72としてACサーボモータを使用
し、スイッチング素子群74が、図9に示した如くアー
ム・ブリッジ構成を有しているため、図9において、+
VD側に接続されたスイッチング素子と−VD側に接続
されたスイッチング素子とが同時にオンして(所謂アー
ム短絡が生じて)スイッチング素子が破壊しないように
する必要がある。
【0067】よって、第2実施例のサーボ機構において
は、コントローラ10が、+VD側のスイッチング素子
を駆動するためのPWM信号と、−VD側のスイッチン
グ素子を駆動するためのPWM信号とが、同時にHighレ
ベルにならないように、各PWM信号を出力している。
つまり、コントローラ10からは、図12(B)に例示
するように、+VD側のスイッチング素子を駆動するた
めのPWM信号UがHighレベルからLow レベルへ変化し
てから、予め設定された所定のデッドタイムTdの経過
後、−VD側のスイッチング素子を駆動するためのPW
M信号XがLowレベルからHighレベルに変化するよう
に、各PWM信号が出力されている。尚、PWM信号
V,Y、及びPWM信号W,Zについても同様である。
【0068】ところが、本実施例のサーボ機構では、上
述したように、制御信号送信部76のシフトレジスタ4
8が、コントローラ10からのPWM信号W〜Xを、ラ
ッチ信号LATCHの立ち下がりタイミングでラッチし
て順次シリアル信号として送信し、制御信号受信部78
のラッチ回路60が、シフトレジスタ58からのパラレ
ルな出力信号を、ラッチ信号LATCHの次の立ち上が
りタイミングでラッチしてスイッチング素子駆動回路2
4へ出力するようにしているため、コントローラ10か
ら出力されるPWM信号W〜Xのレベル変化のタイミン
グとラッチ信号LATCHのレベル変化のタイミングと
のずれによって、スイッチング素子駆動回路24へ出力
される信号w〜xに、上記デッドタイムTdが忠実に反
映されなくなる可能性がある。
【0069】そこで、第2実施例のサーボ機構において
は、図12(B)に示すように、ラッチ信号LATCH
のインターバル時間、即ち合計6ビットのPWM信号を
一回送信する時間を、上記デッドタイムTdを所定の自
然数nで割った時間(Td/n)に設定している。
【0070】そして、このような第2実施例のサーボ機
構によれば、図12(B)に例示するように、コントロ
ーラ10から出力されるPWM信号U,Xがラッチ信号
LATCHに対して任意のタイミングでレベル変化して
も、制御信号受信部78のラッチ回路60からスイッチ
ング素子駆動回路24へ出力される信号u,xには、コ
ントローラ10が出力するPWM信号U,Xと全く同一
のデッドタイムTdが現れることとなる。つまり、信号
uがHighレベルからLow レベルへ変化して、上記デッド
タイムTdが正確に経過した後、信号xがLow レベルか
らHighレベルへ変化することとなる。そして、このよう
にラッチ信号LATCHのインターバル時間を、デッド
タイムTdを所定の自然数nで割った時間(Td/n)
に設定しておくことにより、スイッチング素子群74で
のアーム短絡を確実に防止することができる。
【0071】次に、第2実施例のサーボ機構に設けられ
たセンサ信号送信部80及びセンサ信号受信部82は、
図13に示すように構成されている。尚、図13は、図
8にて符号BL3を付した一点鎖線の部分、即ちモータ
2側のセンサ部16とセンサ信号送信部80及び制御装
置4側のセンサ信号受信部82を表している。
【0072】図13に示すように、センサ部16は、ロ
ータ位置に対応したロータ位置検出信号S1,S2,S
3を夫々出力する位置検出センサ86,88,90と、
ロータが所定角度だけ回転する毎に、互いの位相が90
度ずれで且つデューティ比が50%の2つのパルス信号
A,Bを出力すると共に、ロータが一回転する毎に所定
幅のパルス信号Pを出力するエンコーダ92と、から構
成されている。尚、位置検出センサ86,88,90
は、モータ本体72のステータ側に配置されており、ロ
ータが1回転する毎に互いの位相が120度ずつずれた
2周期分のパルス信号を、ロータ位置検出信号S1,S
2,S3として夫々出力するものである。
【0073】そして、モータ2側に設けられたセンサ信
号送信部80は、位置検出センサ86,88,90から
夫々出力されるロータ位置検出信号S1,S2,S3、
エンコーダ92から出力されるパルス信号A,B,P、
及び駆動回路部18の保護回路28から出力される過電
圧検出信号OV,過電流検出信号OCを、8本の入力端
子A〜Hを介して夫々入力し、シフト・ロード端子S/
Lの入力レベルがLowレベルからHighレベルに変化する
と、各信号S1,S2,…,OV,OCをラッチすると
共に、シフト・ロード端子S/Lの入力レベルがHighレ
ベルの時にクロック端子CKから入力されるクロック信
号が立ち上がる毎に、ラッチしたデータをH(OC)か
らA(S1)の順で出力端子QHからシリアル信号SI
Sとして出力する並列−直列信号変換用の8ビットシフ
トレジスタ94と、センサ信号受信部82から後述する
ように送信されるラッチ信号LATCH1の反転信号を
受信し、その信号をシフトレジスタ94のシフト・ロー
ド端子S/Lへ出力するラインレシーバ96と、センサ
信号受信部82から後述するように送信される送信用ク
ロック信号TCLKSを受信し、その信号をシフトレジ
スタ94のクロック端子CKへ出力するラインレシーバ
98と、シフトレジスタ94の出力端子QHから出力さ
れるシリアル信号SISをセンサ信号受信部82へ送信
するラインドライバ100と、を備えている。
【0074】一方、センサ信号受信部82は、ラインド
ライバ100から送信されたシリアル信号SISを受信
するラインレシーバ102と、ラインレシーバ102に
より受信されたシリアル信号を入力端子IAを介して入
力すると共に、クロック端子CKから入力されるクロッ
ク信号の立ち上がりタイミングで、入力した信号を順次
シフトして出力端子QA〜QHから出力する直列−並列
信号変換用の8ビットシフトレジスタ104と、シフト
レジスタ104の8ビット出力(QA〜QH)を入力端
子D1〜D8を介して入力すると共に、クロック端子C
Kから入力される信号の立ち上がりタイミングで、入力
データをラッチして出力端子Q1〜Q8からパラレルに
出力するラッチ回路106と、シフトレジスタ104の
1ビット目の出力QAを入力すると共に、クロック端子
CKから入力される信号の立ち上がりタイミングで、入
力データをラッチして出力するラッチ回路108と、シ
フトレジスタ104の2ビット目の出力QBを入力する
と共に、クロック端子CKから入力される信号の立ち上
がりタイミングで、入力データをラッチして出力するラ
ッチ回路110と、シフトレジスタ104のクロック端
子CKへ供給する受信用クロック信号RCLKS,ラッ
チ回路106のクロック端子CKへ供給するラッチ信号
LATCH1,ラッチ回路108とラッチ回路110の
クロック端子CKへ供給するラッチ信号LATCH2,
及びセンサ信号送信部80に送信する送信用クロック信
号TCLKSを生成するクロック生成回路112と、ラ
ッチ信号LATCH1を反転するインバータ114と、
インバータ114の出力(ラッチ信号LATCH1の反
転信号)をセンサ信号送信部80へ送信するラインドラ
イバ116と、送信用クロック信号TCLKSをセンサ
信号送信部80へ送信するラインドライバ118と、を
備えている。
【0075】そして、センサ信号送信部80とセンサ信
号受信部82とは、ラインドライバ100からラインレ
シーバ102へシリアル信号SISを送信するための一
対のコードCa4,Cb4と、ラインドライバ118か
らラインレシーバ98へ送信用クロック信号TCLKS
を送信するための一対のコードCa5,Cb5と、ライ
ンドライバ116からラインレシーバ96へインバータ
114の出力(ラッチ信号LATCH1の反転信号)を
送信するための一対のコードCa6,Cb6と、によっ
て接続されている。
【0076】つまり、センサ信号送信部80は、第1実
施例のサーボ機構において制御装置4側に設けられた制
御信号送信部12と全く同様に構成されている。そし
て、センサ信号受信部82は、第1実施例のサーボ機構
においてモータ2側に設けられた制御信号受信部20に
対し、ラッチ回路106とは別に2つのラッチ回路10
8,110を追加して設け、クロック生成回路112
が、ラッチ回路106とラッチ回路108,110と
に、夫々別個にラッチ信号LATCH1とラッチ信号L
ATCH2とを供給するように構成されている点が異な
っている。そして、その他の構成については同様であ
る。
【0077】そこで、まず、クロック生成回路112に
ついて説明する。図14に示すように、クロック生成回
路112は、第1実施例の制御信号受信部20に設けら
れたクロック生成回路62に対し、16進カウンタCT
1の1ビット目の出力QAと3ビット目の出力QCと4
ビット目の出力QDとの否定論理和をとるノアゲートN
OR2と、16進カウンタCT1の2ビット目の出力Q
BとノアゲートNOR2の出力との論理積をとるアンド
ゲートAND5と、が追加して設けられている。
【0078】そして、このように構成されたクロック生
成回路112においては、第1実施例のクロック生成回
路62と同様に、インバータIV1の出力が、シフトレ
ジスタ104への受信用クロック信号RCLKSとして
出力され、インバータIV4の出力が、センサ信号送信
部80に設けられたシフトレジスタ94への送信用クロ
ック信号TCLKSとして出力され、アンドゲートAN
D1の出力が、ラッチ回路106及びセンサ信号送信部
80に設けられたシフトレジスタ94へのラッチ信号L
ATCH1として出力される。
【0079】一方、アンドゲートAND5の出力は、1
6進カウンタCT1の出力QA,QB,QC,QDが”
2”を示す「0100」になったときのみHighレベルと
なり、この出力がラッチ回路108,110へのラッチ
信号LATCH2として出力される。
【0080】つまり、クロック生成回路112は、図1
5に示すように、送信用クロック信号TCLKSが8発
出力される毎に、そのほぼ半周期分のパルス幅を有する
ラッチ信号LATCH1を出力し、更に、ラッチ信号L
ATCH1がHighレベルからLow レベルに変化してから
(16進カウンタCT1がクリアされてから)、送信用
クロック信号TCLKSが2発出力されたときに、その
1周期分のパルス幅を有するラッチ信号LATCH2を
出力する。
【0081】次に、このように構成されたセンサ信号送
信部80及びセンサ信号受信部82の動作を、図15を
併用して説明する。図15に示すように、センサ信号送
信部80及びセンサ信号受信部82においても、第1実
施例のサーボ機構に設けられた制御信号送信部12及び
制御信号受信部20と全く同様に、クロック生成回路1
12から出力されるラッチ信号LATCH1がHighレベ
ルからLow レベルに変化すると、センサ信号送信部80
のシフトレジスタ94が、位置検出センサ86,88,
90、エンコーダ92、及び保護回路28から出力され
ている8つの信号S1,S2,S3,A,B,P,O
V,OCのレベル(図15においては、S1からOCの
順に、L,L,L,H,H,L,H,L)をラッチし、
その後、センサ信号受信部82側から送信された送信用
クロック信号TCLKSが立ち上がる度に、ラッチした
データをOC,OV,…,S2,S1の順で出力端子Q
Hからシリアル信号SISとして出力する。
【0082】一方、センサ信号受信部82側において
は、シフトレジスタ104が、クロック生成回路112
からの受信用クロック信号RCLKSが立ち上がる度
に、ラインレシーバ102の出力信号を順次シフトして
出力端子QA〜QHから出力していき、前回ラッチ信号
LATCH1がHighレベルになってから送信用クロック
信号TCLKSが2発出力され、ラッチ信号LATCH
2がHighレベルに変化すると、ラッチ回路108とラッ
チ回路110が、夫々、シフトレジスタ104の1ビッ
ト目の出力QAと2ビット目の出力QBとをラッチして
出力する。
【0083】すると、図15に示すように、ラッチ回路
108とラッチ回路110からは、夫々、前回ラッチ信
号LATCH1がHighレベルからLow レベルに変化した
際にセンサ信号送信部80側のシフトレジスタ94でラ
ッチされた信号OV,OCと全く同じレベルの信号o
v,ocが出力される。
【0084】そしてその後、再びラッチ信号LATCH
1がHighレベルに変化すると、ラッチ回路106が、シ
フトレジスタ104の8ビット出力(QA〜QH)をラ
ッチする。すると、ラッチ回路106の出力端子Q1〜
Q8からは、前回ラッチ信号LATCH1がHighレベル
からLow レベルに変化した際にセンサ信号送信部80側
のシフトレジスタ94でラッチされた各信号S1,S
2,…,OV,OCと全く同じレベルの出力信号s1,
s2,s3,a,b,p,ov,ocが出力される。
【0085】そして、ラッチ回路106の出力端子Q1
〜Q6から出力される信号s1,s2,s3,a,b,
pと、ラッチ回路108及びラッチ回路110から夫々
出力される信号ov,ocとが制御装置4のコントロー
ラ10に入力され、コントローラ10は、各信号s1,
s2,s3,a,b,p,ov,ocに基づいて、スイ
ッチング素子群74の各スイッチング素子を駆動するた
めのPWM信号W,Z,V,Y,U,Xを生成して、制
御信号送信部76へ出力する。
【0086】尚、信号ov,ocの何れかがLow レベル
であった場合には、コントローラ10は、駆動回路部1
8のスイッチング素子群74に過電圧が印加されたか、
或いは過電流が流れたと判断して、パワー電源回路6の
作動を停止させると共に、PWM信号W〜Xを全てオフ
する。そして、コントローラ10がこのような保護対策
を行うことにより、スイッチング素子群74の各スイッ
チング素子が破壊されるのを防止している。
【0087】ここで、本第2実施例のように、保護回路
28からの過電流検出信号OCと過電圧検出信号OVと
を、夫々、センサ信号送信部80側のシフトレジスタ9
4の上位1ビット目(H端子)と2ビット目(G端子)
に入力し、センサ信号受信部82側のシフトレジスタ1
04の1ビット目(QA端子)と2ビット目(QB端
子)の出力を、夫々、ラッチ回路106とは別に設けた
ラッチ回路108,110によって、ラッチ信号LAT
CH1の立ち上がりから送信用クロック信号TCLKS
の2周後に立ち上がるラッチ信号LATCH2にて、ラ
ッチするように構成しているのは、以下の理由による。
【0088】ラッチ回路106の出力端子Q7,Q8か
らの出力信号を用いてコントローラ10へ信号ov,o
cを出力するように構成すると、保護回路28からHigh
レベルの過電圧検出信号OV或いは過電流検出信号OC
が出力されてから、その旨がコントローラ10へ伝達さ
れるまでの時間は、7.5〜15.5クロック分とな
る。尚、このクロックとは、クロック生成回路112内
のクロック発生回路70が出力する基本クロックCLK
Sのことであり、シリアル信号SISの伝送速度に対応
する。
【0089】ところが、過電圧検出信号OV或いは過電
流検出信号OCがLow レベルになってからコントローラ
10が上述の保護対策を行うまでの時間はできる限り短
いことが望ましい。そこで、本第2実施例のサーボ機構
では、過電流検出信号OCと過電圧検出信号OVとを、
シリアル信号SISにおける先頭の2ビットで送信する
ようにし、センサ信号受信部82において、シリアル信
号SISの先頭の2ビットだけを先にラッチしてコント
ローラ10へ出力するようにしているのである。
【0090】そして、この構成により、保護回路28か
らLow レベルの過電圧検出信号OV或いは過電流検出信
号OCが出力されてから、その旨がコントローラ10へ
伝達されるまでの時間は、1.5〜9.5クロック分と
なって遅延時間が短縮される。よって、スイッチング素
子群74の保護対策をより素早く行うことができるよう
になるのである。尚、基本クロックCLKSを例えば4
MHzに設定した場合では、保護回路28がLow レベル
の過電圧検出信号OV或いは過電流検出信号OCを出力
してから、コントローラへLow レベルの信号ov,oc
が入力されるまでの時間は、0.375μs〜2.25
μsとなり、この程度の遅れ時間であれば十分許容され
る。
【0091】以上説明したように、本第2実施例のサー
ボ機構においては、第1実施例のサーボ機構と同様に、
モータ2側にモータ本体72を駆動するためのスイッチ
ング素子群74を主要部とした駆動回路部18を設け、
制御装置4側から、スイッチング素子群74の各スイッ
チング素子を駆動するためのPWM信号W〜Xをシリア
ル信号SICとして送信することにより、モータ本体7
2を駆動制御するようにしている。
【0092】従って、第2実施例のサーボ機構によって
も、制御装置4とモータ2との間に、高速でスイッチン
グされる高電圧の印加される太い電力線を配設する必要
がないため、制御装置4とモータ2との間の配線スペー
スを減少させることができる。
【0093】しかも、第2実施例のサーボ機構では、モ
ータ2側にセンサ信号送信部80を設けると共に制御装
置4側にセンサ信号受信部82を設け、モータ本体72
の運転状態を検出するセンサ部16からのセンサ信号S
1,S1,S3,A,B,Pと、駆動回路部18の保護
回路28からの過電圧検出信号OV及び過電流検出信号
OCとを、シリアル信号SISに変換して、モータ2側
から制御装置4側へ伝送するようにしている。
【0094】従って、第2実施例のサーボ機構によれ
ば、モータ2と制御装置4との間にシリアル信号SIS
を送信するための信号線(コードCa4〜Cb6)を配
設すれば、センサ信号S1,S1,S3,A,B,Pと
過電圧検出信号OV及び過電流検出信号OCとを制御装
置4側へ送ることができるため、制御装置4とモータ2
との間の配線スペースをより一層減少させることができ
る。
【0095】また、第2実施例のサーボ機構において
は、過電圧検出信号OV及び過電流検出信号OCをシリ
アル信号SISの先頭2ビットで送信するようにし、し
かも、センサ信号受信部82にて、シリアル信号SIS
の先頭2ビットだけを他のビット(センサ信号S1〜
P)よりも早いタイミングでラッチして、コントローラ
10へ出力するようにしている。従って、第2実施例の
サーボ機構によれば、スイッチング素子群74での過電
圧或いは過電流に対して、より素早い保護対策を行うこ
とができる。
【0096】尚、既述した第1実施例のサーボ機構にお
いても、第2実施例のサーボ機構と同様に、モータ2側
と制御装置4側とに、夫々、センサ信号送信部80とセ
ンサ信号受信部82とを設けるようにすれば、制御装置
4とモータ2との間の配線スペースをより一層減少させ
ることができる。
【0097】但し、第1実施例のサーボ機構では、モー
タ本体14として4相のSRモータを使用しており、セ
ンサ部16内の位置検出センサとしては、第1相の励磁
巻線L1と第2相の励磁巻線L2とに夫々対応した2個
の位置検出センサを設ければ、第3相と第4相の励磁巻
線L3,L4に対応するロータ位置も検出することがで
きる。
【0098】よって、第1実施例のサーボ機構にセンサ
信号送信部とセンサ信号受信部とを設ける場合には、伝
送するシリアル信号SISのビット数が、第2実施例の
場合に対して1つ減って7ビットとなるため、この場合
には、図13に示したセンサ信号送信部80において、
シフトレジスタ94の入力端子Aを使用せず、また、セ
ンサ信号受信部82のクロック生成回路112が、ラッ
チ信号LATCH1を送信用クロック信号TCLKSの
7周期毎に出力するように構成すればよい。
【0099】ここで、上述した第2実施例のサーボ機構
では、モータ本体72として3相のACサーボモータを
使用し、制御装置4側から、モータ2側の6個のスイッ
チング素子を夫々駆動するための6つのPWM信号W,
Z,V,Y,U,Xをシリアル信号SICとして伝送す
るものであったが、図9に示したスイッチング素子群7
4にて+VD側に接続されたスイッチング素子に対応し
たPWM信号W,V,Uだけを制御装置4側から送信
し、モータ2側で、−VD側に接続されたスイッチング
素子に対応するPWM信号を生成するようにしてもよ
い。
【0100】そこで次に、第3実施例として、モータ本
体として3相のACサーボモータを使用した場合に、制
御装置4側からモータ2側へ、+VD側に接続されたス
イッチング素子に対応したPWM信号W,V,Uだけを
送信するように構成したサーボ機構について説明する。
【0101】第3実施例のサーボ機構は、第2実施例の
サーボ機構に対して、制御信号送信部と制御信号受信部
とが、図16に示すように構成されている点以外は、全
く同一の構成を有している。そこで、以下、第3実施例
のサーボ機構において、制御装置4側に設けられた制御
信号送信部120とモータ2側に設けられた制御信号受
信部122とについて説明する。尚、図16において、
図10に示した第2実施例の制御信号送信部76及び制
御信号受信部78と同一の部材については同一の符号を
付してあり、その詳細な説明は省略する。
【0102】図16に示すように、第3実施例のサーボ
機構においては、制御装置4側のコントローラ10が3
つのPWM信号W,V,Uだけを出力するため、制御信
号送信部120では、第2実施例の制御信号送信部76
に対して、シフトレジスタ48の入力端子A〜Eが使用
されておらず、シフトレジスタ48は、上位3ビットの
入力端子F,G,Hを介してコントローラ10からのP
WM信号W,V,Uを入力する。
【0103】一方、制御信号受信部122は、第2実施
例の制御信号受信部78に対して、クロック生成回路1
24が図17に示すように構成されている点と、シフト
レジスタ58の出力信号をラッチするラッチ回路60の
代わりに、図18(A)に示すデッドタイム生成回路1
26が設けられている点とが異なっている。
【0104】まず、図17に示すように、クロック生成
回路124は、図11に示した第2実施例のクロック生
成回路84に対し、アンドゲートAND3に16進カウ
ンタCT1の1ビット目の出力QAと2ビット目の出力
QBとが入力され、ノアゲートNOR1に16進カウン
タCT1の3ビット目の出力QCと4ビット目の出力Q
Dとが入力されるように構成されている点だけが異なっ
ている。
【0105】つまり、第3実施例のクロック生成回路1
24は、第2実施例のクロック生成回路84と同様に、
受信用クロック信号RCLKと送信用クロック信号TC
LKとを出力するのであるが、クロック発生回路70か
ら基本クロックCLKが3発出力されると、16進カウ
ンタCT1の出力QA,QB,QC,QDが「110
0」となってアンドゲートAND4の出力がHighレベル
になるため、送信用クロック信号TCLKが3発出力さ
れる毎に、そのほぼ半周期分のパルス幅を有するラッチ
信号LATCHを出力する。
【0106】次に、図18(A)に示すように、デッド
タイム生成回路126は、シフトレジスタ58の1ビッ
ト目から3ビット目までの出力QA〜QCを夫々入力
し、クロック生成回路124からのラッチ信号LATC
Hが立ち上がる度に、入力データを順次シフトして出力
端子Q1〜Q4から出力する4ビットのシフトレジスタ
STR1,STR2,STR3を中心に構成されてい
る。そして、各シフトレジスタSTR1,STR2,S
TR3の1ビット目の出力Q1と、2ビット目の出力Q
2から4ビット目の出力Q4までの何れかとが、夫々、
アンドゲートAND6,AND7,AND8と、ノアゲ
ートNOR3,NOR4,NOR5とに入力されるよう
に構成されており、アンドゲートAND6,AND7,
AND8の各出力信号が、スイッチング素子群74にて
+VD側に接続されたスイッチング素子を駆動するため
のPWM信号w,v,uとしてスイッチング素子駆動回
路24へ出力され、ノアゲートNOR3,NOR4,N
OR5の各出力信号が、スイッチング素子群74にて−
VD側に接続されたスイッチング素子を駆動するための
PWM信号z,y,xとしてスイッチング素子駆動回路
24へ出力される。
【0107】そして、このように構成された第3実施例
の制御信号送信部120及び制御信号受信部122にお
いても、第2実施例のサーボ機構に設けられた制御信号
送信部76及び制御信号受信部78と同様に、制御信号
送信部120のシフトレジスタ48が、コントローラ1
0からの3つのPWM信号W,V,Uをラッチ信号LA
TCHの立ち下がりタイミングでラッチし、送信用クロ
ック信号TCLKが立ち上がる度に、ラッチしたデータ
をU,V,Wの順でシリアル信号SICとして出力す
る。そして、制御信号受信部122側では、シフトレジ
スタ58が、受信用クロック信号RCLKが立ち上がる
度に、ラインレシーバ56の出力信号(シリアル信号S
IC)を順次シフトして出力端子QA〜QHから出力し
ていき、出力端子QA,QB,QCからの出力信号が、
夫々、デッドタイム生成回路126の各シフトレジスタ
STR1,STR2,STR3へ入力される。
【0108】ここで、デッドタイム生成回路126の動
作について図18(B)を用いて説明する。尚、図18
(B)は、シフトレジスタSTR3の3ビット目の出力
Q3をアンドゲートAND8とノアゲートNOR5へ入
力した場合における、シフトレジスタSTR3,アンド
ゲートAND8,及びノアゲートNOR5の動作を例示
しており、他のシフトレジスタSTR1,STR2と、
アンドゲートAND6,AND7と、ノアゲートNOR
3,NOR4とによって構成された部分についても同様
である。
【0109】図18(B)に示すように、まず、制御装
置4側のコントローラ10からLowレベルのPWM信号
Uが出力されており、その信号が他のPWM信号V,W
と共にシリアル信号SICとして送信されている場合に
は、シフトレジスタSTR3の1〜4ビット目の出力Q
1〜Q4が全てLow レベルになるため、アンドゲートA
ND8からはLow レベルの信号uが出力され、ノアゲー
トNOR5からはHighレベルの信号xが出力される。
【0110】そして、コントローラ10から出力される
PWM信号UがLow レベルからHighレベルに変化して、
その信号が他のPWM信号V,Wと共にシリアル信号S
ICとして送信されると、次にラッチ信号LATCHが
立ち上がったタイミングで、シフトレジスタSTR3の
1ビット目の出力Q1がHighレベルに変化し、ノアゲー
トNOR5の出力信号xがLow レベルに変化する。そし
てその後、ラッチ信号LATCHが立ち上がる毎に、シ
フトレジスタSTR3の2ビット目の出力Q2,3ビッ
ト目の出力Q3,及び4ビット目の出力Q4が、順次Hi
ghレベルに変化していき、シフトレジスタSTR3の1
ビット目の出力Q1と3ビット目の出力Q3とが共にHi
ghレベルになって初めて、アンドゲートAND8の出力
信号uがHighレベルに変化する。
【0111】また同様に、制御装置4側のコントローラ
10から出力されるPWM信号UがHighレベルからLow
レベルに変化して、その信号が他のPWM信号V,Wと
共にシリアル信号SICとして送信されると、次にラッ
チ信号LATCHが立ち上がったタイミングで、シフト
レジスタSTR3の1ビット目の出力Q1がLow レベル
に変化し、アンドゲートAND8の出力信号uがLow レ
ベルに変化する。そしてその後、ラッチ信号LATCH
が立ち上がる毎に、シフトレジスタSTR3の2ビット
目の出力Q2,3ビット目の出力Q3,及び4ビット目
の出力Q4が、順次Low レベルに変化していき、シフト
レジスタSTR3の1ビット目の出力Q1と3ビット目
の出力Q3とが共にLow レベルになって初めて、ノアゲ
ートNOR5の出力信号xがHighレベルに変化する。
【0112】そして、図18(B)に示す時間Td、即
ち、ノアゲートNOR5の出力信号xがLow レベルに変
化してからアンドゲートAND8の出力信号uがHighレ
ベルに変化するまでの時間、及びアンドゲートAND8
の出力信号uがLow レベルに変化してからノアゲートN
OR5の出力信号xがHighレベルに変化するまでの時間
は、アンドゲートAND8及びノアゲートNOR5に入
力するシフトレジスタSTR3の出力(Q2からQ4の
何れか)によって決定される。
【0113】つまり、デッドタイム生成回路126で
は、コントローラ10から出力されたPWM信号Uと同
一レベルの信号uをアンドゲートAND8から出力する
と共に、その信号uを反転した信号xをノアゲートNO
R5から出力するようにしており、しかも、信号xがLo
w レベルに変化してから信号uがHighレベルに変化する
までの時間Td、及び、信号uがLow レベルに変化して
から信号xがHighレベルに変化するまでの時間Tdを、
ラッチ信号LATCHの1周期から3周期までの範囲で
任意に設定可能にしているのである。
【0114】従って、第3実施例のサーボ機構によれ
ば、コントローラ10が、スイッチング素子群74にて
+VD側に接続されたスイッチング素子に対応したPW
M信号W,V,Uを出力するだけで、スイッチング素子
群74の各スイッチング素子を最適に駆動させることが
できる。
【0115】つまり、上述したように第2実施例のサー
ボ機構では、スイッチング素子群74でのアーム短絡を
防止するために、コントローラ10が、+VD側のスイ
ッチング素子を駆動するためのPWM信号と−VD側の
スイッチング素子を駆動するためのPWM信号とが同時
にHighレベルにならないように、所定のデッドタイムT
dを設けて、6つのPWM信号W,Z,V,Y,U,X
を出力するようにしていた。
【0116】これに対して、第3実施例のサーボ機構で
は、デッドタイム生成回路126によって、PWM信号
W,V,Uに対応する信号w,v,uと、その各信号
w,v,uをデッドタイムTdを確保しつつ反転した信
号z,y,xとを、スイッチング素子駆動回路24へ出
力することができるため、コントローラ10が、スイッ
チング素子群74にて+VD側に接続されたスイッチン
グ素子に対応したPWM信号W,V,Uを出力するだけ
で、6個の各スイッチング素子をアーム短絡させること
なく駆動することができるのである。
【0117】また、第3実施例のサーボ機構によれば、
アンドゲートAND6,AND7,AND8及びノアゲ
ートNOR3,NOR4,NOR5へ入力するシフトレ
ジスタSTR1,STR2,STR3の出力(Q2から
Q4の何れか)を選択することによって、上記デッドタ
イムTdを、ラッチ信号LATCHの1周期から3周期
までの何れかに任意に設定することができる。
【0118】尚、第3実施例では、制御信号送信部12
0と制御信号受信部122を用いて3つのPWM信号
W,V,Uをモータ2側へ送るものであったが、コント
ローラ10からデッドタイム生成回路126へ直接PW
M信号W,V,Uを入力させるように構成してもよい。
そしてこの場合には、3本のコードでモータ2側へ6個
のスイッチング素子を駆動するための6つのPWM信号
を与えることができる。
【0119】次に、第4実施例のサーボ機構について、
図19を用いて説明する。まず、第4実施例のサーボ機
構は、図8に示した第2実施例のサーボ機構に対して、
以下の2点が異なっており、その他の構成については同
一である。 (1)第2実施例では、制御装置4側のコントローラ1
0が、スイッチング素子群74の各スイッチング素子を
夫々駆動するためのPWM信号を、制御信号送信部76
へ出力し、この制御信号送信部76によってPWM信号
をシリアル信号SICとしてモータ2側へ送信するもの
であったが、第4実施例のサーボ機構では、コントロー
ラ10が、センサ部16のエンコーダ92から出力され
てセンサ信号受信部82から入力されるパルス信号
(a,b)に基づいてモータ本体72の実際の回転速度
を検出し、検出した回転速度と所定の目標回転速度との
偏差を表すデジタルデータ(以下、速度偏差信号とい
う)を、制御信号送信部76へ出力する点。
【0120】(2)図19に示すように、モータ2側
に、制御信号受信部78から出力されたデジタルデータ
をアナログ信号に変換するD/A変換回路128が設け
られ、更に、駆動回路部18内に、D/A変換回路12
8からのアナログ信号に基づきスイッチング素子群74
の各スイッチング素子を駆動するためのPWM信号を生
成する、PWM信号生成手段としての電流制御回路13
0が追加して設けられている点。
【0121】そして、このように構成された第4実施例
のサーボ機構においては、コントローラ10が速度偏差
信号を出力すると、その速度偏差信号は、制御信号送信
部76及び制御信号受信部78を介してD/A変換回路
128に入力され、このD/A変換回路128によって
アナログ信号に変換される。
【0122】すると、駆動回路部18に設けられた電流
制御回路130が、モータ本体72の励磁巻線に実際に
流れている通電電流を検出すると共に、検出した通電電
流とD/A変換回路128からのアナログ信号とに基づ
いて、スイッチング素子群74の各スイッチング素子を
駆動するためのPWM信号を生成し、その生成したPW
M信号をスイッチング素子駆動回路24に出力する。
【0123】つまり、第4実施例のサーボ機構では、制
御装置4側からモータ2側へ、PWM信号を送信するの
ではなく、PWM信号を生成するために使用される速度
偏差信号を送信し、モータ2側の電流制御回路130に
てPWM信号を生成して、各スイッチング素子を駆動す
るようにしている。
【0124】そして、このような第4実施例のサーボ機
構によれば、制御装置4とモータ2との間の配線スペー
スを減少させつつ、より緻密なモータ制御を行うことが
できる。即ち、上述した第1〜第3実施例のサーボ機構
のように、制御装置4側からモータ2側へPWM信号を
送信するように構成すれば、制御装置4とモータ2との
間の電力線を排除して配線スペースを減少させることが
できるものの、モータ本体14,72をより緻密に制御
するためには、モータ2側から制御装置4(コントロー
ラ10)側へ、励磁巻線に流れる実際の通電電流をフィ
ードバックさせ、コントローラ10がより的確なPWM
信号を生成できるように構成する必要がある。
【0125】そして、第1実施例のサーボ機構の場合で
は、通電電流を表す信号をモータ2側から制御装置4側
へ供給するための信号線が追加して必要となり、また、
第2実施例或いは第3実施例のサーボ機構の場合では、
通電電流を表す信号をセンサ信号送信部80及びセンサ
信号受信部82を介してシリアル伝送することとなるた
め、モータ2側に通電電流を表す信号をデジタルデータ
に変換するためのA/D変換回路が必要となる。
【0126】これに対して、第4実施例のサーボ機構に
よれば、制御装置4側から速度偏差信号を送信し、モー
タ2側にて、その速度偏差信号に基づき、各スイッチン
グ手段を駆動するためのPWM信号を生成するようにし
ているため、モータ2側から制御装置4側への信号線、
及びA/D変換回路のように高価な回路を追加して設け
ることなく、より緻密なモータ制御を行うことができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のサーボ機構の構成を表すブロック
図である。
【図2】第1実施例のサーボ機構においてモータ側に設
けられた駆動回路部を表すブロック図である。
【図3】第1実施例のサーボ機構を構成するモータの構
造を説明する断面図である。
【図4】第1実施例のサーボ機構において制御装置側に
設けられた制御信号送信部、及びモータ側に設けられた
制御信号受信部を表す回路図である。
【図5】第1実施例のサーボ機構において制御信号受信
部に設けられたクロック生成回路を表す回路図である。
【図6】第1実施例のサーボ機構において制御信号受信
部に設けられたクロック生成回路の動作を表すタイムチ
ャートである。
【図7】第1実施例のサーボ機構の全体動作を表すタイ
ムチャートである。
【図8】第2実施例のサーボ機構の構成を表すブロック
図である。
【図9】第2実施例のサーボ機構においてモータ側に設
けられたスイッチング素子群を説明する説明図である。
【図10】第2実施例のサーボ機構において制御装置側
に設けられた制御信号送信部、及びモータ側に設けられ
た制御信号受信部を表す回路図である。
【図11】第2実施例のサーボ機構において制御信号受
信部に設けられたクロック生成回路を表す回路図であ
る。
【図12】第2実施例のサーボ機構において制御装置側
に設けられた制御信号送信部、及びモータ側に設けられ
た制御信号受信部の動作を表すタイムチャートである。
【図13】第2実施例のサーボ機構においてモータ側に
設けられたセンサ信号送信部、及び制御装置側に設けら
れたセンサ信号受信部を表す回路図である。
【図14】第2実施例のサーボ機構においてセンサ信号
受信部に設けられたクロック生成回路を表す回路図であ
る。
【図15】第2実施例のサーボ機構においてモータ側に
設けられたセンサ信号送信部、及び制御装置側に設けら
れたセンサ信号受信部の動作を表すタイムチャートであ
る。
【図16】第3実施例のサーボ機構において制御装置側
に設けられた制御信号送信部、及びモータ側に設けられ
た制御信号受信部を表す回路図である。
【図17】第3実施例のサーボ機構において制御信号受
信部に設けられたクロック生成回路を表す回路図であ
る。
【図18】第3実施例のサーボ機構において制御信号受
信部に設けられたデッドタイム生成回路を説明する説明
図である。
【図19】第4実施例のサーボ機構の構成を表すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
2…モータ 4…制御装置 6…パワー
電源回路 8…コントローラ用電源 10…コント
ローラ 12,76,120…制御信号送信部 14,72…
モータ本体 16…センサ部 18…駆動回路部 20,78,
122…制御信号受信部 21…中継コード 22,74…スイッチング素子群 24…スイッチング素子駆動回路 26…駆動回路用
電源 28…保護回路 30…金属ベース基板 32…ステータ 36…ロ
ータ 48,58,94,104,STR1,STR2,ST
R3…シフトレジスタ 50,52,56,96,98,102…ラインレシー
バ 54,66,68,100,116,118…ラインド
ライバ 60,106,108,110…ラッチ回路 70…
クロック発生回路 62,84,112,124…クロック生成回路 8
0…センサ信号送信部 82…センサ信号受信部 86,88,90…位置検
出センサ 92…エンコーダ 126…デッドタイム生成回路 128…D/A変換回路 130…電流制御回路
CT1…16進カウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータを制御する制御装置
    と、を備えたモータのサーボ機構において、 前記制御装置側に、前記モータを制御するための制御信
    号を前記モータへ送信する送信手段を設けると共に、 前記モータ側に、 前記送信手段により送信された制御信号を受信する受信
    手段と、 該受信手段により受信された制御信号に応じて前記モー
    タを駆動する駆動手段を設けたこと、 を特徴とするモータのサーボ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータのサーボ機構に
    おいて、 前記駆動手段が、所定のPWM信号に応じてスイッチン
    グ動作を行うことにより前記モータの励磁巻線を通電す
    る複数のスイッチング手段からなり、 前記制御装置が、前記各スイッチング手段を夫々スイッ
    チングさせるための複数のPWM信号をシリアル信号に
    変換して、該シリアル信号を前記制御信号として前記送
    信手段から送信すると共に、 前記受信手段が、前記送信手段からのシリアル信号を複
    数のパラレル信号に変換して前記各スイッチング手段に
    供給すること、 を特徴とするモータのサーボ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のモータのサーボ機構に
    おいて、 モータの回転速度を検出する速度センサを備えると共
    に、 前記制御装置が、所定の目標回転速度と前記速度センサ
    により検出された前記モータの回転速度との偏差を表す
    速度偏差信号を、前記制御信号として前記送信手段から
    送信し、 前記駆動手段が、 所定のPWM信号に応じてスイッチング動作を行うこと
    により前記モータの励磁巻線を通電する複数のスイッチ
    ング手段と、 前記受信手段により受信された前記速度偏差信号に基づ
    き、前記各スイッチング手段へ供給するPWM信号を生
    成するPWM信号生成手段と、を備えたこと、 を特徴とするモータのサーボ機構。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    のモータのサーボ機構において、 前記モータが、該モータの運転状態を検出するための複
    数のセンサを有すると共に、 前記モータ側に、 前記複数のセンサから出力される複数のセンサ信号をシ
    リアル信号として前記制御装置へ送信するセンサ信号送
    信手段を設け、 前記制御装置側に、 前記センサ信号送信手段から送信されたシリアル信号を
    受信し、該受信したシリアル信号を複数のパラレル状の
    センサ信号に変換するシリアル信号受信手段を設けたこ
    と、 を特徴とするモータのサーボ機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016093024A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 株式会社ロボテック モータ制御システムおよびモータの制御方法
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CN113179063A (zh) * 2021-04-27 2021-07-27 天津工业大学 基于多核并行计算的永磁同步电机模型及其预测控制方法

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