JPH07322055A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07322055A
JPH07322055A JP6116577A JP11657794A JPH07322055A JP H07322055 A JPH07322055 A JP H07322055A JP 6116577 A JP6116577 A JP 6116577A JP 11657794 A JP11657794 A JP 11657794A JP H07322055 A JPH07322055 A JP H07322055A
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JP6116577A
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Inventor
Masato Tokishige
正人 時重
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の原稿画像を1枚の用紙上にまとめて合
成編集する際に、画像の表現に自由度を持たせる。 【構成】 合成コピー動作を開始すると、任意の枠原稿
の枠データおよび原稿の画像データの読み込みを行い、
枠データからメモリ64上での画像データの編集先領域
を決定する。原稿の画像データを編集先領域の大きさに
応じて変倍処理して、編集先領域に合成編集処理する。
合成編集処理された画像データを配置したメモリ64上
にさらに枠データを合成する。画像形成プロセスを実行
することにより、複数の原稿画像が所定の1枚の用紙に
印字される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚の原稿における
原稿画像を1枚の用紙に合成編集する機能を有したデジ
タル複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式の複写機において、
原稿載置台に複数枚の原稿を並べてセットし、所望する
大きさの用紙上へ適切な複写倍率で複写することによ
り、複数枚の原稿を1枚の用紙上にまとめて整理する利
用方法がある。しかしながら、この利用方法では、原稿
載置台に一度に並べた原稿の原稿画像を1枚の用紙上に
一括して複写するため、整理できる原稿の枚数が限ら
れ、また整理する原稿を一旦縮小してから原稿載置台に
並べることも考えられるが、用紙やトナーの無駄使いに
なり、作業が煩雑で利便性に乏しかった。
【0003】一方、すでに商品化されているデジタル複
写機において、複数の原稿画像を電子光学的に順次読み
込み、複数の原稿画像が所定の大きさの用紙上に収まる
ように画像メモリ上で各原稿画像データを所望する大き
さに自動的に変換(拡大あるいは縮小処理)し、変換さ
れた複数の画像データを予め設定されている編集形態に
従って合成編集処理して、所定の大きさの用紙に再生で
きるものがある。
【0004】ここで、一例として、特開昭61−265
966号公報に開示されているデジタル複写機について
説明する。このデジタル複写機においては、自動原稿送
り装置(ADF)にセットされた複数枚の原稿は、分離
給送部により1枚ずつ順次分離給送され、露光ガラス上
の原稿停止位置まで搬送される。露光ガラス上の原稿に
対して、スキャナユニットにて露光走査を行い、原稿反
射光が光電変換部(CCD)に入力され、画像データと
して変換されて画像メモリに記憶される。そして、この
画像データに基づいてレーザースキャナユニットにより
レーザービームが照射され、感光体上に静電潜像を形成
する。この静電潜像は、現像器によりトナー像として可
視化され、用紙カセットから供給される用紙上へ転写さ
れ、定着器により加熱定着されて排紙される。
【0005】そして、複数の原稿画像を1枚の用紙に合
成編集する方法としては、画像合成モードが指定される
と、スキャナユニットにより順次読み込まれた原稿画像
の画像データは、各画像データに応じて設定された画像
メモリ上のアドレス位置を基準にして順次縮小処理され
ながら記憶されていく。例えば、4枚の原稿画像を合成
編集して1枚の用紙に出力する場合、順次読み込まれた
4つの原稿画像の画像データが異なる4つのアドレス位
置を基準にして記憶され、1つの画像データに合成編集
処理される。この動作を原稿束がなくなるまで繰り返
し、合成編集処理された画像データに基づいて画像記録
を行なう。
【0006】また、上述した合成編集方法と併せて、1
枚の用紙に合成編集すべき原稿画像の数(原稿の枚数)
を可変したり、用紙上に合成編集される原稿画像の配置
位置を変えたり、原稿画像を合成編集する際に各原稿画
像の輪郭線を消去あるいは付加したり、用紙上にページ
を付したりすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル複写機における合成編集方法においては、原稿
画像の編集形態(読み込まれた画像データの編集先領域
の大きさや位置、用紙や原稿の大きさおよび原稿の枚数
等に応じた編集後の各原稿画像の大きさ等)が複写機側
の仕様で限られており、予め定められた所定のパターン
でしか原稿を編集することができない。そのために、ユ
ーザーにとって自由度の少ない編集機能でしかなく、デ
ジタル複写機としての商品価値も乏しい。
【0008】本発明は、上記に鑑み、複数の原稿画像を
1枚の用紙上に合成編集する際に、所望する位置に、所
望する大きさで、用紙上に合成編集できるすなわち合成
編集後の画像の表現に自由度を持たせた編集機能を有す
る画像形成装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1,2,3
による課題解決手段は、任意の枠情報から複数の画像情
報を合成編集するための編集先領域を決定する手段と、
複数の画像情報を編集先領域に応じて変倍処理する手段
と、変倍処理された画像情報を編集先領域に合成編集処
理する手段と、合成編集処理された画像情報に基づいて
記録媒体上に1つの画像を形成する手段と、変倍処理に
おける画像情報の変倍率を編集先領域に応じて自動的に
決定する手段と、変倍処理における画像情報の変倍率を
任意に設定可能とする手段と、合成編集処理する際に枠
情報を合成する手段と、複数種類の枠情報を予め記憶す
る手段と、記憶された複数種類の枠情報のうちから1つ
を指定する手段が設けられたものである。
【0010】請求項4による課題解決手段は、合成編集
される画像情報数を設定する手段と、設定された画像情
報数に応じて画像情報を変倍処理する機能と、変倍率を
決定する際に縦横方向同率で行なうか独立して行なうか
を選択する手段と、変倍処理された画像情報を合成編集
処理する手段と、合成編集処理する際に各画像情報の境
界を示す境界線情報の合成の有無を選択する手段と、境
界線情報を合成する際に予め設定された複数種類の境界
線情報のうち1つを選択する手段と、合成編集処理され
た画像情報に基づいて記録媒体上に1つの画像を形成す
る手段とが設けられたものである。
【0011】
【作用】上記課題解決手段において、枠情報および画像
情報を読み込み、枠情報からメモリ64上での画像情報
の編集先領域を決定する。そして、変倍処理する際の変
倍率を自動的に決定するか否かを判別し、自動で行なう
場合は編集先領域の大きさに応じた変倍率で画像情報が
変倍処理され、自動で行なわない場合は任意に設定され
た変倍率で画像情報が変倍処理される。変倍処理が施さ
れた画像情報は、対応するメモリ64上における編集先
領域に合成編集処理され、枠情報も合成する場合は枠情
報も同時に合成編集処理されて、記録媒体上に1つの画
像として形成される。
【0012】一方、枠情報をその都度読み込むといった
煩わしさを解消するために、複数種類の枠情報を予め記
憶しておいて、合成編集を行なう際に所定の枠情報を指
定することもできる。
【0013】また、枠情報を使用しない場合は、設定さ
れた画像情報数、画像情報の大きさおよび希望する合成
編集後の画像情報の大きさに応じて画像情報を縦横方向
同率あるいは独立した変倍率を決定し、読み込まれた画
像情報が決定された変倍率で変倍処理される。変倍処理
が施された画像情報は、設定された画像情報数に応じて
生成されたメモリ64上のアドレス位置に合成編集処理
され、境界線情報も合成する場合は予め選択された境界
線情報も同時に合成編集処理され、記録媒体上に1つの
画像として形成される。
【0014】
【実施例】
(第一実施例)第一実施例のデジタル複写機を図2に基
づいて説明する。図2に示すように、デジタル複写機1
0には、スキャナ部11、レーザプリンタ部12、多段
給紙ユニット13およびソータ14が備えられている。
【0015】スキャナ部11の上部には、両面対応自動
原稿送り装置(ADF)15が設置されており、スキャ
ナ部11は透明ガラスからなる原稿載置台16、可動で
あるスキャナユニット17、およびスキャナユニット1
7の位置を制御する位置制御デバイスから構成されてい
る。
【0016】この位置制御デバイスは、スキャナユニッ
ト17を駆動するスキャナモータ18、プーリ19、並
びにスキャナモータ18およびプーリ19の間に張架さ
れたワイヤ20を含んでおり、スキャナユニット17を
原稿載置台16の長手方向に沿って移動させると共に、
所定の位置に停止させることができる。
【0017】スキャナユニット17は、原稿を露光する
ランプリフレクタアセンブリ21、CCD(光電変換素
子)リニアイメージセンサ22(以下、CCDと称
す)、原稿からの反射光像をCCD22に導くための複
数の反射ミラー23、および原稿からの反射光像をCC
D22に結像させるためのレンズ24を含んでいる。
【0018】このスキャナ部11においては、原稿載置
台16上に載置された原稿を走査する場合には、原稿載
置台16の下面に沿ってスキャナユニット17が移動し
ながら原稿画像を読み取り、ADF15を使用する場合
には、ADF15の下方の所定の位置にスキャナユニッ
ト17を停止させた状態でADF15により搬送される
原稿の画像を読み取るように構成されている。
【0019】原稿画像をスキャナユニット17で読み取
ることにより得られた原稿画像データは、デジタル複写
機10に含まれている後述する画像処理制御部によって
各種処理が施された後、この画像処理制御部が有してい
るメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の
画像データをレーザプリンタ部12に与えて用紙上に複
写画像を形成する。
【0020】多段給紙ユニット13は、第1のカセット
28、第2のカセット29、第3のカセット30、およ
び選択により追加可能な第4のカセット31を有してい
る。多段給紙ユニット13では、これらのカセット2
8,29,30,31に収容された用紙の上から用紙が
1枚ずつ送り出され、レーザプリンタ部12へ向けて搬
送される。
【0021】レーザプリンタ部12は、手差し原稿トレ
イ25、レーザ書き込みユニット26および画像を形成
するための電子写真プロセス部27を備えている。
【0022】レーザ書き込みユニット26は、上述のメ
モリからの画像データに応じたレーザ光を出射する半導
体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、および等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロ
セス部27の記録媒体(感光体ドラム)27a上で等速
度偏向されるように補正するf−θレンズ等を有してい
る。
【0023】電子写真プロセス部27は、周知の態様に
従い、感光体ドラム27aの周囲に帯電器、現像器、転
写器、剥離器、クリーニング器、除電器および定着器3
2を配置してなっている。
【0024】定着器32より用紙の搬送方向下流側には
搬送路33が設けられており、搬送路33は、ソータ1
4へ通じる搬送路34と多段給紙ユニット13へ通じる
搬送路35とに分岐している。
【0025】搬送路35は、多段給紙ユニット13にお
いて分岐しており、分岐後の搬送路として反転搬送路3
6および両面/合成搬送路37が設けられている。
【0026】反転搬送路36は、原稿の両面を複写する
両面複写モードにおいて、用紙の裏表を感光体ドラム2
7aの画像形成位置に対して反転するための搬送路であ
る。両面/合成搬送路37は、両面複写モードにおいて
反転搬送路36から感光体ドラム27aの画像形成位置
まで用紙を搬送したり、用紙の片面に異なる原稿の画像
や異なる色のトナーで画像を形成する合成複写を行う片
面合成複写モードにおいて用紙を反転することなく感光
体ドラム27aの画像形成位置まで搬送するための搬送
路である。
【0027】多段給紙ユニット13は、共通搬送路38
を含んでおり、共通搬送路38は第1のカセット28、
第2のカセット29および第3のカセット30からの用
紙を電子写真プロセス部27に向かって搬出するように
構成されている。
【0028】共通搬送路38は、電子写真プロセス部2
7に向かう途中で第4のカセット31からの搬送路39
と合流して搬送路40に通じている。
【0029】搬送路40は、両面/合成搬送路37およ
び手差し原稿トレイ25からの搬送路41と合流点42
で合流して電子写真プロセス部27の感光体ドラム27
aと転写器との間の画像形成位置へ通じるように構成さ
れており、これらの3つの搬送路の合流点42は画像形
成位置に近い位置に設けられている。
【0030】したがって、上述のメモリから読み出され
た画像データは、レーザ書き込みユニット26によって
レーザ光線を走査させることにより感光体ドラム27a
の表面上に静電潜像として形成され、電子写真プロセス
部27によってトナーにより可視像化されてトナー像と
なり、多段給紙ユニット13から搬送された用紙の面上
に静電転写されて定着される。このようにして画像が形
成された用紙は、搬送路33および34を介してソータ
14へ送られたり、搬送路33および35を介して多段
給紙ユニット13へ搬送される。
【0031】次に、CCD22から読み込まれた画像デ
ータの入力から出力までの処理を行なう画像処理制御部
について、図3に基づいて説明する。図3に示すよう
に、この画像処理制御部は、画像データ入力部61、画
像データ処理部62、画像データ出力部63、RAM
(ランダムアクセスメモリ)等からなるメモリ64およ
びCPU(中央演算処理装置)65を備えている。
【0032】画像データ入力部61は、CCD部61
a、ヒストグラム処理部61bおよび誤差拡散処理部6
1cを含んでいる。この画像データ入力部61は、CC
D22から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換
して、2値のデジタル量としてヒストグラムをとりなが
ら、誤差拡散法により画像データを処理することにより
4値化して、一旦メモリ64に記憶するように構成され
ている。
【0033】すなわち、CCD部61aでは、画像デー
タの各画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D(ア
ナログ/デジタル)変換された後、MTF補正、白黒補
正またはガンマ補正が行われ、256階調(8ビット)
のデジタル信号としてヒストグラム処理部61bへ出力
される。
【0034】ヒストグラム処理部61bでは、CCD部
61aから出力されたデジタル信号が256階調の画素
濃度別に加算され、濃度情報(ヒストグラムデータ)が
得られると共に、必要に応じて、得られたヒストグラム
データはCPU65へ送られるか、または画素データと
して誤差拡散処理部61cへ送られる。
【0035】誤差拡散処理部61cでは、疑似中間調処
理の一種である誤差拡散処理が行われる。すなわち、誤
差拡散処理部61cでは、4値化の誤差を隣接画素の4
値化判定に反映させる方法により、CCD部61aから
出力された8ビット/画素のデジタル信号が2ビット
(4値)に変換され、原稿における局所領域濃度を忠実
に再現するための再配分演算が行われる。
【0036】画像データ処理部62は、多値化処理部6
2aおよび62b、濃度変換処理部62c、1/8変倍
処理部62d、画像プロセス部62e、変倍処理部62
f、濃度変換処理部62g、誤差拡散処理部62h並び
に圧縮処理部62iを含んでいる。この画像データ処理
部62は、入力された画像データをオペレータが希望す
る画像データに最終的に変換する処理部であり、画像デ
ータが最終的に変換された出力画像データとしてメモリ
64に記憶されるまで、この処理が行われるように構成
されている。なお、この画像データ処理部62に含まれ
ている各処理部は必要に応じて機能するものであり、機
能が実行されない場合もある。
【0037】多値化処理部62aおよび62bでは、誤
差拡散処理部61cで4値化されたデータが再度256
階調に変換される。
【0038】濃度変換処理部62cおよび62gでは、
256階調のデジタル信号に対して、所定の階調変換テ
ーブルに基づいて入力濃度に対する出力濃度の関係を任
意に設定することができる。
【0039】1/8変倍処理部62dおよび変倍処理部
62fでは、指示された変倍率に応じて、入力される既
知データにより補間処理を行うことによって、変倍後の
対象画素に対する画素データ(濃度値)が求められ、副
走査が変倍された後に主走査が変倍処理される。
【0040】画像プロセス部62eでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われる。誤差拡散
処理部62hでは、画像データ入力部61の誤差拡散処
理部61cと同様な処理が行われる。圧縮処理部62i
では、ランレングスという符号化により2値データが圧
縮される。また、画像データの圧縮に関しては、最終的
な出力画像データが完成した時点で最後の処理ループに
おいて圧縮が機能する。
【0041】画像データ出力部63は、復元部63aお
よびレーザ出力部63bを含んでいる。この画像データ
出力部63は、圧縮状態でメモリ64に記憶されている
画像データを復元し、もとの256階調に再度変換し
て、レーザ出力部63bへと画像データを転送するよう
に構成されている。
【0042】すなわち、復元部63aでは、圧縮処理部
62iによって圧縮された画像データが復元される。レ
ーザ出力部63bでは、図示していないシーケンスコン
トローラからの制御信号に基づいて、デジタル画素デー
タがレーザを駆動するためのオン(ON)/オフ(OF
F)信号に変換され、レーザがON/OFF状態とな
る。
【0043】このような画像処理制御部においては、C
CD22から読み込まれた複数の画像データを合成編集
して、複数の原稿画像を所望の1枚の用紙に出力するた
めの処理がなされ、CCD22から読み込まれた枠原稿
の枠データすなわち境界線(切り目)によって複数の面
に区切られた原稿における任意の枠データからメモリ6
4上でのアドレスデータを生成する機能と、CCD22
から読み込まれた画像データをメモリ64に記憶する機
能と、生成されたアドレスデータと予め設定されている
原稿画像の配置位置データに基づいて記憶されている画
像データの編集先領域を決定する機能と、読み込まれた
画像データを編集先領域に応じて変倍処理する機能と、
変倍処理における変倍率を縦横方向同率で演算する自動
同率変倍機能と、変倍処理における変倍率を縦横方向独
立で演算する自動独立変倍機能と、変倍処理における変
倍率を任意に設定可能とする手動変倍機能と、メモリ6
4上において変倍処理された複数の画像データを編集先
領域に順次合成編集処理(複数モード)する機能と、メ
モリ64上において変倍処理された1種類の画像データ
を編集先領域に繰り返し合成編集処理(1枚モード)す
る機能と、合成編集処理における画像データの合成編集
先すなわち原稿画像の配置位置データを任意に設定可能
とする機能と、合成編集処理において枠データを合成す
る機能と、合成編集処理された画像データに基づいてレ
ーザを駆動して感光体27a上に1つの静電潜像を形成
する機能とを有している。
【0044】さらに、画像処理制御部には、複数の原稿
画像を所望の1枚の用紙に合成編集する際に、通常の原
稿とともに枠原稿をその都度読み込むといった煩わしさ
を解消するために、予め読み込まれた複数種類の枠デー
タを画像データ入力部61からハードディスク70に予
め記憶する機能と、記憶された複数種類の枠データのう
ち1つを指定する機能とを有している。なお、ハードデ
ィスク70はメモリ64を介してバックアップされたメ
モリである。
【0045】次に、デジタル複写機10の上部に設けら
れている操作パネルについて、図4,5,6に基づいて
説明する。図4に示すように、操作パネル50には、そ
のほぼ中央に入力部を兼ねた表示部50a、並びに右端
にはプリントスイッチ50b、およびクリアキー50c
が設けられている。
【0046】表示部50aは、例えばドットマトリック
ス状の液晶表示部の液晶画面に透明なタッチパネルが重
なることにより構成されている。この表示部50aは、
合成編集を行なう際には、図5に示す画面に切換わり、
操作キー71〜75に触れると各種の設定を行うことが
できる。
【0047】操作キー71は、複数の原稿画像における
1枚の用紙への配置位置を選択するためのキーであり、
触れる毎に切換えられる配置位置(合成編集順序)は、
図6に示すように矢印で表示エリア76に表示される。
【0048】操作キー72は、倍率設定を行なうための
キーであり、初期は自動同率変倍、1度触れると自動独
立変倍、次に触れると手動変倍が順次設定され、以後触
れるたびに繰り返される。
【0049】操作キー73は、その時点で選択されてい
るものを設定するためのキーである。操作キー74は、
設定を解除するためのキーである。
【0050】操作キー75は、登録されている枠原稿を
指定すなわちハードディスク70に予め記憶されている
複数種類の枠データのうち1つを指定するためのキー
で、初期は登録されている枠原稿を指定せずに表示エリ
ア77が空白となり、以後触れる毎に登録されている枠
原稿の番号が順次表示エリア77に表示され、一順する
と空白に戻る。
【0051】また、操作キー72により手動変倍が設定
されると、図7に示す画面に切換わり、操作キー80〜
83を押して任意の変倍率に設定することができる。操
作キー80,81は、予め設定されている固定倍率を選
択するための固定変倍キーで、例えば縮小用の操作キー
81に触れると、表示エリア84が80%、70%、5
0%、25%の順に切換わる。操作キー82,83は、
変倍率を1%ずつ切換えるためのキーである。変倍率の
設定が終了すると、設定終了用の操作キー85に触れる
ことにより、図5に示す画面に復帰する。なお、図7
中、86は濃度選択エリア、87は用紙サイズ選択エリ
アである。
【0052】次に、合成編集における動作(枠原稿も同
時に読み込む場合)を図1に基づいて説明する。図5,
7に示す画面において、各操作キーにより合成編集にお
ける各種設定を行い、コピー動作を開始すると(S
1)、合成コピーが設定されているか否かの判別を行う
(S2)。
【0053】合成コピーが設定されていない場合は、他
の設定された処理を行う(S3)。合成コピーが設定さ
れている場合は原稿の画像データの読み込みを行い(S
4)、1枚の原稿の画像データを繰り返し合成編集処理
する1枚モードか複数の原稿の画像データを合成編集処
理する複数モードかの判別を行う(S5)。1枚モード
の場合は、枠原稿の枠データと1枚の原稿の画像データ
の読み込みを行い、複数モードの場合は、枠原稿の枠デ
ータと複数の原稿の画像データの読み込みを行う(S
6)。読み込んだ枠原稿の枠データからメモリ64上で
のアドレスデータを生成する(S7)。
【0054】そして、自動変倍が設定されているか否か
を判別し(S8)、設定されていない場合は、手動変倍
により設定された変倍率に応じて画像データの縮小処理
を行なう(S9)。自動変倍が設定されている場合は、
同率変倍が設定されているか否かを判別し(S10)、
同率変倍が設定されている場合は、画像データを縦横方
向同率で縮小処理を行い(S11)、同率変倍が設定さ
れていない場合は、画像データを縦横方向独立で縮小処
理を行なう(S12)。この自動変倍における画像デー
タの縮小処理は、原稿画像の配置位置の設定を判別し
て、その配置位置データと生成されたアドレスデータに
基づいて決定された画像データの編集先領域の大きさに
応じて行われる。
【0055】次に、縮小処理が施された画像データを対
応するメモリ64上における編集先領域に合成編集する
(S13)。このとき、1枚モードであれば、1種類の
画像データを編集先領域に繰り返し配置して合成編集
し、複数モードであれば、複数種類の画像データを順次
配置して合成編集する。次に、合成編集において枠原稿
の枠データも合成するか否かの判別を行い(S14)、
合成する場合は、画像データを配置したメモリ64上に
さらに枠データを合成する(S15)。その後、合成編
集された画像データに基づいて画像形成プロセスを実行
することにより、複数の原稿画像が所定の1枚の用紙に
印字されてコピー動作が終了する(S16)。
【0056】一方、合成編集を行なう際に、枠原稿をそ
の都度読み込むといった煩わしさを解消するために、枠
原稿を登録すなわち複数種類の枠原稿の枠データを予め
ハードディスク70に記憶しておいて、操作キー75の
操作により所定の枠データを指定することもできる。こ
の予め記憶された枠データを使用するか否かの設定は、
コピー動作が開始される前に行われ、使用する場合は1
枚モードおよび複数モードにおいて枠原稿を読み込む必
要がなく、原稿のみを読み込んで指定された枠データお
よび原稿画像の配置位置データに基づいて合成編集処理
が行われる。
【0057】ここで、枠原稿の登録方法を図8に基づい
て説明する。枠原稿登録モードを選択すると、表示部5
0aは図8に示す画面に切換わる。操作キー90により
枠原稿の登録が可能となり、操作キー91,92で登録
番号を選択する。なお、選択された登録番号は表示エリ
ア93に表示され、操作キー91により登録番号がアッ
プし、操作キー92により登録番号がダウンする。そし
て、図4に示すプリントスイッチ50bを操作すると、
枠原稿の読み込みを行い、読み込まれた枠データは選択
された登録番号が付与されてハードディスク70に記憶
される。この枠データは、付与された登録番号でCPU
65により識別管理されている。また、操作キー94に
より登録された枠データを消去することも可能である。
【0058】次に、1枚モード、複数モード、原稿画像
の配置位置、変倍、枠データの合成等の各種設定時にお
いて合成編集を行ったときの用紙への原稿画像の出力状
態を図9〜17に基づいて説明する。
【0059】1枚モードを行う場合、図9(a)に示す
ように、例えば切り目により4面に区切られた枠原稿と
1枚の原稿aの計2枚の原稿を読み込んで合成編集する
と、図9(b)に示すように、原稿aの原稿画像は縮小
されて、枠原稿の切り目により指定した用紙上の4面に
コピーされる。
【0060】複数モードを行なう場合、図10(a)に
示すように、例えば切り目により4面に区切られた枠原
稿と4枚の原稿a〜dの計5枚の原稿を読み込んで合成
編集すると、図10(b)に示すように、原稿a〜dの
原稿画像は夫々縮小され、予め設定された配置位置に従
って枠原稿の切り目により指定した用紙上の4面にコピ
ーされる。
【0061】登録された複数種類の枠原稿のうち1つの
枠原稿を指定して1枚モードを行なう場合、図11
(a)に示すように、例えば切り目により9面に区切ら
れた枠原稿を登録番号により指定して、1枚の原稿aを
読み込んで合成編集すると、図11(b)に示すよう
に、原稿aの原稿画像は縮小されて、枠原稿の切り目に
より指定した用紙上の9面にコピーされる。なお、複数
モードを行なう場合は、9枚の原稿における原稿画像が
夫々縮小されてコピーされる。
【0062】自動変倍が設定されている場合、例えば切
り目によって縦方向(X方向)および横方向(Y方向)
ともに半分に区切られた枠原稿とともに、枠原稿と同じ
大きさの原稿a〜dの計5枚の原稿(図10(a)参
照)を読み取って合成編集すると、図12(a)に示す
ように、原稿a〜dの原稿画像はX方向およびY方向で
夫々半分に縮小される。すなわち、原稿画像はすべて1
/4つまり25%に縮小されて、用紙上に原稿画像の欠
け無しでコピーされる。なお、この場合は、同率変倍お
よび独立変倍ともに、用紙への原稿画像の出力状態は同
じになる。
【0063】手動変倍が設定されている場合、例えば自
動変倍のときと同様に原稿を読み取って合成編集する
と、図12(b)に示すように、各原稿画像は手動設定
された変倍率で縮小され、枠原稿の切り目により指定し
た用紙上の各面に夫々重心を一致させてコピーされる。
このとき、変倍率が25%以上に設定されていれば、コ
ピーされた原稿画像の欠けが発生するが、自動変倍のと
きよりも大きな原稿画像がコピーされることになる。ま
た、変倍率が25%以下に設定されていれば、コピーさ
れた原稿画像の欠けは発生せず、各原稿画像を用紙上の
各面に重心を一致させなくてもよい。
【0064】自動同率変倍あるいは自動独立変倍が設定
されている場合、図13(a)に示すように、例えば切
り目によってY方向のみ半分(2面)に区切られた枠原
稿とともに、枠原稿と大きさが同じ原稿a,bの計3枚
の原稿を読み込んで枠原稿の各面の大きさに応じて縮小
するとき、同率変倍においては、X/x(Xは枠原稿の
面の縦方向の長さ、xは原稿の縦方向の長さ)とY/y
(Yは枠原稿の面の横方向の長さ、yは原稿の横方向の
長さ)のうち小さい方を原稿画像のX方向およびY方向
の縮小率として採用し、独立変倍においては、原稿画像
のX方向の縮小率をX/xとし、Y方向の縮小率をY/
yとして夫々採用する。したがって、同率変倍の場合、
原稿a,bの原稿画像は採用した縮小率(X,Y方向と
もに50%)で夫々縮小されて、図13(b)に示すよ
うに用紙上の2面にコピーされる。独立変倍の場合、原
稿a,bの原稿画像は採用した縮小率(X方向100
%,Y方向50%)で夫々縮小されて、図13(c)に
示すように枠原稿の切り目により指定した用紙上の2面
に夫々重心を一致させてコピーされる。なお、自動およ
び手動による変倍率の設定は、登録された枠原稿を指定
する場合にも適用できる。
【0065】切り目により区切られた枠原稿の各面の大
きさすなわち各編集先領域の大きさが異なる場合、図1
4(a)に示すように、例えば切り目により区切られた
2面の大きさが異なる枠原稿とともに、枠原稿と大きさ
が同じ原稿a,bの計3枚の原稿を読み込むと、原稿a
の原稿画像は枠原稿の上側の面の大きさに応じて縮小さ
れ、原稿bの原稿画像は枠原稿の下側の面の大きさに応
じて縮小される。例えば、同率変倍が設定されていたと
すると、原稿aの原稿画像はX,Y方向ともに70%
に、原稿bの原稿画像はX,Y方向ともに30%に夫々
縮小されて、図14(b)に示すように、枠原稿の切り
目により指定した用紙上の上下2面に夫々重心を一致さ
せてコピーされる。なお、この場合、1枚モードおよび
登録された枠原稿を指定する場合にも適用できる。
【0066】合成編集する際に枠原稿の枠データを合成
する場合、例えば図10(b)に示すようにコピーされ
る合成編集において枠データを合成すると、図15に示
すように枠原稿の枠データすなわち切り目が用紙上にコ
ピーされる。なお、この場合、1枚モードおよび登録さ
れた枠原稿を指定する場合にも適用できる。
【0067】複数の原稿画像における1枚の用紙への配
置位置を設定して複数モードを行なう場合、例えば用紙
上の4面に原稿画像を右上下、左上下の順(初期状態)
に配置するように設定すると、順次読み込んだ原稿a〜
dの原稿画像は、図16(a)に示すように用紙上にコ
ピーされ、原稿画像を左上下、右上下の順に配置するよ
うに設定すると、図16(b)に示すように用紙上にコ
ピーされる。なお、この場合、登録された枠原稿を指定
する場合にも適用できる。
【0068】上述のような各種設定を組合わすことによ
り、幅広い編集形態で合成編集を行なうことができ、ま
た、枠原稿の切り目の種類、枠原稿や原稿の大きさ、原
稿の枚数等は上述に限られるものでない。
【0069】このように、複数の原稿画像を合成編集し
て所望の1枚の用紙上に出力するとき、原稿とともに枠
原稿を読み込んで、枠原稿の枠データにより画像データ
の編集先領域を決定するため、任意の枠原稿を使用して
編集先領域の大きさや形等を自由に設定することによ
り、複数の原稿画像を所望する位置へ、所望する大きさ
で合成編集することができる。このため、従来のように
編集形態が複写機側の仕様で限られている場合に比べ
て、自由度のある編集機能を実現できる。
【0070】また、原稿が1枚のときには、その画像デ
ータを繰り返し編集先領域に合成編集し、原稿が複数枚
のときには、それら画像データを順次編集先領域に合成
編集することができ、原稿の枚数に応じた編集を行なう
ことができる。
【0071】さらに、編集先領域に応じて画像データを
変倍処理するとき、自動同率変倍、自動独立変倍、手動
変倍により変倍率を決定するため、さらに自由度のある
編集機能を実現できる。特に、自動独立変倍により変倍
率を決定すると、原稿画像領域と編集先領域とが異なる
矩形領域であったとしても、原稿画像を大幅に縮小する
ことなく、所望する領域内に収めることができる。
【0072】しかも、複数の原稿画像を合成編集すると
き、枠原稿の枠データも同時に合成することができ、1
枚の用紙上に合成編集された複数の原稿画像の区切りを
はっきりさせることができる。また、複数の原稿画像に
おける1枚の用紙への配置位置(合成編集順序)を切換
えることができ、編集機能における自由度が増す。
【0073】さらにまた、枠原稿を予め登録すなわち複
数種類の枠原稿の枠データを予め記憶しておいて、所定
の枠データを指定することができるため、枠原稿をその
都度読み込むといった煩わしさを解消することができ、
利便性が向上する。
【0074】(第二実施例)第一実施例のデジタル複写
機においては、枠原稿における任意の枠データを読み込
んで画像データの編集先領域を決定していたが、枠原稿
が無い場合や登録されていない場合には、すぐに合成編
集を行なうことができないことがある。
【0075】そこで、第二実施例のデジタル複写機は、
枠原稿を読み込まなくても合成編集を行うために、第一
実施例の画像処理制御部に、1枚の用紙上に合成編集さ
れる原稿画像の数(原稿の枚数)を設定する機能と、原
稿の大きさおよび用紙の大きさを確定する機能と、原稿
の枚数,大きさおよび用紙の大きさに応じてCCD22
から読み込まれた複数の画像データを変倍処理して記憶
する機能と、変倍率を決定する際に縦横方向同率(自動
同率変倍)で行なうか独立(自動独立変倍)して行なう
かを選択する機能と、決定された変倍率により複数の画
像データを変倍処理する手段と、設定された画像データ
数に応じたメモリ64上でのアドレスデータを生成する
機能と、生成されたアドレスデータと予め設定されてい
る原稿画像の配置位置データに基づいて変倍処理された
画像データを合成編集処理する機能と、合成編集処理す
る際に各画像データの境界を示す境界線データの合成の
有無を選択する機能と、境界線データを合成する際に予
め設定された複数種類の境界線データのうち1つを指定
する手段と、合成編集処理された画像データに基づいて
レーザを駆動して感光体27a上に1つの静電潜像を形
成する機能とが付加されている。
【0076】そして、予め原稿枚数を設定する際には、
操作パネル50の表示部50aが図17に示す画面に切
換わる。操作キー100,101は、縦α面および横β
面を入力して編集する原稿枚数(α×β)を設定するた
めのキーであり、設定された原稿枚数(α×β)は表示
エリア102に表示される。操作キー103は、第一実
施例と同様の複数の原稿画像における1枚の用紙への配
置位置(合成編集順序)を選択するためのキーであり、
合成編集順序は表示エリア104に矢印で表示される。
操作キー105は、境界線の合成の有無および種類を選
択するためのキーであり、触れる毎に無し、細線、点
線、二重線等が順次設定され、表示エリア106に順次
表示される。操作キー107は、倍率設定を行なうため
のキーであり、触れる毎に自動同率変倍、自動独立変倍
が順次設定されて表示される。
【0077】次に、原稿枚数を設定せずに合成編集を行
なうときの動作を図18に基づいて説明する。図17に
示す画面において、各操作キーにより合成編集における
各種設定を行い、コピー動作を開始すると(S21)、
合成コピーが設定されているか否かの判別を行う(S2
2)。
【0078】合成コピーが設定されていない場合は、他
の設定された処理を行う(S23)。合成コピーが設定
されている場合は原稿の画像データの読み込みを行って
ハードディスク70への書き込みを行い(S24)、原
稿の画像データの読み込みが終了すると(S25)、読
み込まれた画像データ数(面数)に応じたメモリ64上
でのアドレスデータを生成する(S26)。
【0079】そして、自動同率変倍が設定されているか
否かを判別し(S27)、自動同率変倍が設定されてい
る場合は、画像データを縦横方向同率で縮小処理を行い
(S28)、同率変倍が設定されていない場合は、画像
データを縦横方向独立で縮小処理を行なう(S29)。
この自動変倍における変倍率は、原稿の枚数,大きさお
よび用紙の大きさに応じて自動的に計算される。
【0080】縮小処理が施された画像データは、生成さ
れたアドレスデータと予め設定されている原稿画像の配
置位置データに基づいてメモリ64上に順次配置されて
合成編集処理され(S30)、面数分の配置が終了し
(S31)、読み込んだ数の画像データの処理の終了を
確認すると(S32)、合成編集において境界線データ
の合成の有無を判別し(S33)、合成する場合は、画
像データを配置したメモリ64上に予め設定された種類
の境界線データを合成する(S34)。その後、合成編
集された画像データに基づいて画像形成プロセスを実行
することにより、複数の原稿画像が所定の1枚の用紙に
印字されてコピー動作を終了する(S35)。
【0081】一方、原稿枚数を設定して合成編集を行な
うときの動作を図19に基づいて説明する。この場合、
原稿枚数を設定しないときと比べると、原稿の画像デー
タの読み込みを行なう前に設定された原稿の枚数,大き
さおよび用紙の大きさに応じて自動同率変倍あるいは自
動独立変倍により変倍率の計算を行い(S40)、読み
込まれた原稿の画像データを求められた変倍率で縮小処
理してハードディスク70に書き込む(S41)、とい
った点が異なっており、他の動作は同様に行われる。
【0082】次に、原稿画像の配置位置、変倍、境界線
データの合成等の各種設定時において合成編集を行った
ときの用紙への原稿画像の出力状態を図20〜24に基
づいて説明する。
【0083】原稿枚数を設定せずに合成編集を行なう場
合、図20に示すように、例えば4枚の原稿a〜dの原
稿画像を読み込み、4枚の原稿を1枚の用紙に互いに重
なることなく合成するための変倍率をCPU65で計算
し、求められた変倍率で縮小された各原稿画像をメモリ
64に記憶し、縮小された各原稿画像はメモリ64上で
互いに重なることなく合成編集され、用紙上の4面に1
回の印字動作でコピーされる。
【0084】原稿枚数を設定して合成編集を行なう場
合、例えば操作キー100,101により縦2面および
横2面すなわち計2×2=4枚を入力して合成編集を行
なうと、図21(a)に示すように読み込んだ原稿a〜
dの原稿画像は、図21(b)に示すように、用紙上に
コピーされる。また。例えば縦2面および横1面すなわ
ち計2×1=2枚を入力して合成編集を行なうと、図2
1(a)に示すように読み込んだ原稿a〜dの原稿画像
は、図21(c)に示すように2枚の用紙上にコピーさ
れる。
【0085】自動同率変倍あるいは自動独立変倍が設定
されている場合、例えば図22(a)に示す大きさ(縦
方向の長さx、横方向の長さy)の2枚の原稿の原稿画
像を縮小して、原稿と同じ大きさの用紙に縦2面および
横1面に合成編集するとき、図22(b)に示すように
1枚の原稿に割り当てられる用紙のサイズは縦X=1/
2x、横Y=yとなる。同率変倍においては、X/x
(50%)とY/y(100%)のうち欠けを無くすた
めに小さい方を原稿画像のX方向およびY方向の縮小率
として採用し、独立変倍においては、原稿画像のX方向
の縮小率をX/xとし、Y方向の縮小率をY/yとして
夫々採用する。したがって、同率変倍の場合、2枚の原
稿の原稿画像は採用した縮小率(X,Y方向ともに50
%すなわち全体で25%)で夫々縮小されて、図22
(c)に示すように用紙上の2面にコピーされる。独立
変倍の場合、2枚の原稿の原稿画像は採用した縮小率
(X方向50%,Y方向100%すなわち全体で50
%)で夫々縮小されて、図22(d)に示すように用紙
上の2面にコピーされる。
【0086】合成編集する際に境界線データを合成する
場合、例えば図20に示すようにコピーされる合成編集
において境界線データを合成すると、予め設定された境
界線の種類に応じて図23(a)に示す細線、(b)に
示す点線、(c)に示す二重線が原稿画像と併せて1回
の印字動作で用紙上にコピーされる。
【0087】複数の原稿画像における1枚の用紙への配
置位置を設定した場合、例えば用紙上の4面に原稿画像
を右上下、左上下の順に配置するように設定すると、4
枚の原稿の原稿画像は、図24(a)に示すように用紙
上にコピーされ、原稿画像を左上下、右上下の順に配置
するように設定すると、図24(b)に示すように用紙
上にコピーされる。
【0088】上述のような各種設定を組合わすことによ
り、幅広い編集形態で合成編集を行なうことができ、ま
た、原稿の大きさ、原稿の枚数、境界線の種類等は上述
に限られるものでない。なお、その他の構成および動作
は第一実施例と同様であり、第一実施例と同様の機能を
有する部材には同符号を付してある。
【0089】このように、枠原稿の枠データを読み込ま
ずに複数の原稿の原稿画像を合成編集することができる
ため、枠原稿の枠データに基づいて合成編集するときよ
りも編集形態が複写機側の仕様で限られるものの、枠原
稿を使用する場合と併用すれば、枠原稿が無い場合や登
録されていない場合にすぐに編集動作を行なうことがで
きて利便性が向上する。
【0090】また、1枚の用紙上に合成編集される原稿
画像の数すなわち原稿枚数を設定するとができ、画像デ
ータを変倍処理するときの変倍率を決定する際に同率変
倍あるいは独立変倍のどちらかを選択でき、境界線デー
タの合成の有無を選択でき、境界線データを合成する場
合に境界線データの種類を選択でき、複数の原稿画像に
おける1枚の用紙への配置位置(合成編集順序)を切換
えることができるため、編集された画像の表現に自由度
を持たせることができる。
【0091】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、本
発明の画像形成装置はデジタル複写機に限らず、CRT
やLCD上に画像を形成するような画像形成装置であっ
てもよい。また、第一実施例において、枠原稿の各面の
数が原稿画像の数よりも多い場合は、配置位置データに
従って順次画像データが合成編集処理されて、例えば図
25に示すように用紙上にコピーされることになるが、
枠原稿の各面に同じ原稿画像を複数合成編集するように
予め設定(例えば、Aの原稿画像を2回続けて合成編集
するように設定)すると、例えば図26に示すように用
紙上にコピーすることも可能である。さらに、第二実施
例における画像処理制御部の各種機能を第一実施例にお
ける画像処理制御部(枠原稿を使用する場合)の各種機
能と併用する必要はなく、単独で構成しても、十分に編
集された画像の表現に自由度を持たせることができる。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、任意の枠情報から画像情報の編集先領域を決定
するため、編集先領域の大きさや形等を自由に設定する
ことができ、複数の画像を所望する位置へ、所望する大
きさで合成編集することができる。このため、従来のよ
うに編集形態が装置側の仕様で限られている場合に比べ
て、自由度のある編集機能を実現できる。
【0093】また、画像情報を変倍処理のするときの変
倍率を自動的あるい任意に設定でき、画像情報を合成編
集処理するとき、枠情報も同時に合成することができる
ため、編集機能における自由度が増す。
【0094】しかも、複数種類の枠情報を予め記憶して
おいて、所定の枠情報を指定することができるため、枠
情報をその都度読み込むといった煩わしさを解消するこ
とができ、利便性が向上する。
【0095】一方、枠情報を読み込まずに複数の原稿情
報を合成編集処理することができるため、枠情報を使用
する場合と併用すれば、枠情報が無い場合や記憶されて
いない場合にすぐに編集動作を行なうことができて利便
性が向上する。また、各種設定および選択を行なうこと
により、編集された画像の表現に自由度を持たせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のデジタル複写機における
合成編集の動作フローチャート
【図2】デジタル複写機の全体構成図
【図3】画像処理制御部のブロック構成図
【図4】操作パネルの平面図
【図5】合成編集設定時の操作パネルの表示部に表示さ
れる画面を示す図
【図6】原稿画像の合成編集順序を示す図
【図7】手動変倍が設定されたときに操作パネルの表示
部に表示される画面を示す図
【図8】枠原稿登録時の操作パネルの表示部に表示され
る画面を示す図
【図9】1枚モードを行なうときの入出力を示す図で、
(a)は原稿の入力状態図、(b)は用紙の出力状態図
【図10】複数モードを行なうときの入出力を示す図
で、(a)は原稿の入力状態図、(b)は用紙の出力状
態図
【図11】登録された枠原稿を指定して1枚モードを行
なうときの入出力を示す図で、(a)は原稿の入力状態
図、(b)は用紙の出力状態図
【図12】(a)は自動変倍が設定されているときの用
紙の出力状態図、(b)は手動変倍が設定されていると
きの用紙の出力状態図
【図13】(a)は原稿の大きさと枠原稿の面の大きさ
が異なる場合の原稿の入力状態図、(b)は同率変倍が
設定されているときの用紙の出力状態図、(c)は独立
変倍が設定されているときの用紙の出力状態図
【図14】(a)は枠原稿の各面の大きさが異なる場合
の原稿の入力状態図、(b)は自動変倍が設定されてい
るときの用紙の出力状態図
【図15】枠データを合成したときの用紙の出力状態図
【図16】(a)は原稿画像の配置位置が初期状態のと
き用紙の出力状態図、(b)は原稿画像の配置位置を切
換えたときの用紙の出力状態図
【図17】第二実施例のデジタル複写機における合成編
集設定時の操作パネルの表示部に表示される画面を示す
【図18】原稿枚数を設定しないときの合成編集の動作
フローチャート
【図19】原稿枚数を設定したときの合成編集の動作フ
ローチャート
【図20】原稿の入力状態から用紙の出力状態を示す図
【図21】(a)は原稿の入力状態図、(b)は原稿枚
数を縦2面および横2面で設定したときの用紙の出力状
態図、(c)は原稿枚数を縦2面および横1面で設定し
たときの用紙の出力状態図
【図22】(a)は原稿の大きさを示す図、(b)は用
紙の大きさを示す図、(c)は同率変倍が設定されてい
るときの用紙の出力状態図、(d)は独立変倍が設定さ
れているときの用紙の出力状態図
【図23】(a)は細線の境界線データを合成したとき
の用紙の出力状態図、(b)は点線の境界線データを合
成したときの用紙の出力状態図、(c)は二重線の境界
線データを合成したときの用紙の出力状態図
【図24】(a)は原稿画像の配置位置が初期状態のと
き用紙の出力状態図、(b)は原稿画像の配置位置を切
換えたときの用紙の出力状態図
【図25】枠原稿の各面の数が画像データの数よりも多
いときの用紙の出力状態図
【図26】枠原稿の各面の数が画像データの数よりも多
いとき同じ原稿画像を複数合成編集する設定がなされた
ときの用紙の出力状態図
【符号の説明】
22 CCDリニアイメージセンサ 27a 感光体ドラム 64 メモリ 65 CPU 70 ハードディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の枠情報から複数の画像情報の編集
    先領域を決定する手段と、複数の画像情報を編集先領域
    に応じて変倍処理する手段と、変倍処理された画像情報
    を編集先領域に合成編集処理する手段と、合成編集処理
    された画像情報に基づいて記録媒体上に1つの画像を形
    成する手段とが設けられたことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 変倍処理における画像情報の変倍率を編
    集先領域に応じて自動的に決定する手段と、変倍処理に
    おける画像情報の変倍率を任意に設定可能とする手段
    と、合成編集処理する際に枠情報を合成する手段が設け
    られたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の枠情報を予め記憶する手段
    と、記憶された複数種類の枠情報のうちから1つを指定
    する手段が設けられたことを特徴とする請求項1または
    2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 合成編集される画像情報数を設定する手
    段と、設定された画像情報数に応じて画像情報を変倍処
    理する機能と、変倍率を決定する際に縦横方向同率で行
    なうか独立して行なうかを選択する手段と、変倍処理さ
    れた画像情報を合成編集処理する手段と、合成編集処理
    する際に各画像情報の境界を示す境界線情報の合成の有
    無を選択する手段と、境界線情報を合成する際に予め設
    定された複数種類の境界線情報のうち1つを選択する手
    段と、合成編集処理された画像情報に基づいて記録媒体
    上に1つの画像を形成する手段とが設けられたことを特
    徴とする画像形成装置。
JP6116577A 1994-05-30 1994-05-30 画像形成装置 Pending JPH07322055A (ja)

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