JPH0732184Y2 - バン型冷凍車両 - Google Patents
バン型冷凍車両Info
- Publication number
- JPH0732184Y2 JPH0732184Y2 JP11046391U JP11046391U JPH0732184Y2 JP H0732184 Y2 JPH0732184 Y2 JP H0732184Y2 JP 11046391 U JP11046391 U JP 11046391U JP 11046391 U JP11046391 U JP 11046391U JP H0732184 Y2 JPH0732184 Y2 JP H0732184Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- cold air
- storage chamber
- air circulation
- communicating
- Prior art date
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- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、生鮮食料品等を輸送す
るバン型冷凍車や冷凍コンテナ（以下単にバン型冷凍車
両という）に関するものである。
るバン型冷凍車や冷凍コンテナ（以下単にバン型冷凍車
両という）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】生鮮食品等を輸送するバン型冷凍車両の
荷箱は、図１０に示したように、庫内前部に蒸発器ａを
設け、蒸発器ａからの冷気を強制ファンで天井ダクトｂ
から吹き出し、その冷風は庫内を冷却したのち、下部の
床通風レ−ルｃを通って蒸発器ａに戻る、いわゆる強制
循環方式で、所定の設定温度に保つようになっている。
荷箱は、図１０に示したように、庫内前部に蒸発器ａを
設け、蒸発器ａからの冷気を強制ファンで天井ダクトｂ
から吹き出し、その冷風は庫内を冷却したのち、下部の
床通風レ−ルｃを通って蒸発器ａに戻る、いわゆる強制
循環方式で、所定の設定温度に保つようになっている。
【０００３】このような従来の冷凍車両においては、冷
気が直接庫内の荷物ｄに吹き出されるため、冷気が直接
生鮮食品等の荷物ｄの表面に当って局部的凍結を生じ、
あるいは乾燥が促進される。特に野菜，果物等の場合に
は、これにより商品価値が著るしく低下するという問題
があった。
気が直接庫内の荷物ｄに吹き出されるため、冷気が直接
生鮮食品等の荷物ｄの表面に当って局部的凍結を生じ、
あるいは乾燥が促進される。特に野菜，果物等の場合に
は、これにより商品価値が著るしく低下するという問題
があった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来技術の
問題点に鑑み、冷凍車両の庫内壁面全面に設けたダクト
に冷気を強制循環させ、この循環冷気と庫内の空気との
間で熱交換をさせることによって庫内を冷却し、積載荷
物には冷気が直接当らないようにして生鮮食品等のソフ
トな温度管理を行い、品質を長時間維持できるようにす
ることを目的とする。
問題点に鑑み、冷凍車両の庫内壁面全面に設けたダクト
に冷気を強制循環させ、この循環冷気と庫内の空気との
間で熱交換をさせることによって庫内を冷却し、積載荷
物には冷気が直接当らないようにして生鮮食品等のソフ
トな温度管理を行い、品質を長時間維持できるようにす
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】断熱構造の前壁、後部
扉、左右側壁、天井及び床とからなる冷凍車両におい
て、前壁１の後方にこれと平行する仕切壁６を設けて前
部貯溜室８を、又仕切壁６の後方上部に冷気貯溜室９を
設け、冷凍車両の天井と両側壁に前記冷気貯溜室９に通
ずる吐出ダクト10aと、前部貯溜室８に通ずる戻りダク
ト10bよりなる冷気循環ダクト１０を壁面全面に装着
し、前記仕切壁６の上部に蒸発器１４を設けて、冷気を
強制循環させ、冷気循環ダクトの冷気と庫内空気との間
の熱交換で冷却するようにした。
扉、左右側壁、天井及び床とからなる冷凍車両におい
て、前壁１の後方にこれと平行する仕切壁６を設けて前
部貯溜室８を、又仕切壁６の後方上部に冷気貯溜室９を
設け、冷凍車両の天井と両側壁に前記冷気貯溜室９に通
ずる吐出ダクト10aと、前部貯溜室８に通ずる戻りダク
ト10bよりなる冷気循環ダクト１０を壁面全面に装着
し、前記仕切壁６の上部に蒸発器１４を設けて、冷気を
強制循環させ、冷気循環ダクトの冷気と庫内空気との間
の熱交換で冷却するようにした。
【０００６】また、冷気貯溜室９に通ずる吐出ダクト10
a と、貯溜室８に通ずる戻りダクト10b よりなる冷気循
環ダクト１０を床面上全面に装着した。
a と、貯溜室８に通ずる戻りダクト10b よりなる冷気循
環ダクト１０を床面上全面に装着した。
【０００７】そして、仕切壁６の両側部に冷気貯溜室９
と通ずる縦方向ダクト１２を設け、側壁面上の冷気循環
ダクト１０を縦方向ダクト１２の側面と連通させて冷気
を各吐出ダクト10a に送るようにし、また、冷気循環ダ
クト１０を床面上全面に装着したものについては、縦方
向ダクト１２の下端を横ダクト12a で接続し、床面上の
冷気循環ダクト１０を横ダクト12aと連通させて冷気を
各吐出ダクト10aに送るようにした。
と通ずる縦方向ダクト１２を設け、側壁面上の冷気循環
ダクト１０を縦方向ダクト１２の側面と連通させて冷気
を各吐出ダクト10a に送るようにし、また、冷気循環ダ
クト１０を床面上全面に装着したものについては、縦方
向ダクト１２の下端を横ダクト12a で接続し、床面上の
冷気循環ダクト１０を横ダクト12aと連通させて冷気を
各吐出ダクト10aに送るようにした。
【０００８】さらに、冷気循環ダクト１０が断面長方形
のダクトよりなり、中央部で仕切板10c にて仕切り一方
を吐出ダクト10a 、他方を戻りダクト10b とした。
のダクトよりなり、中央部で仕切板10c にて仕切り一方
を吐出ダクト10a 、他方を戻りダクト10b とした。
【０００９】
【実施例】図１は本考案に係る冷凍車の一部切欠斜視図
である。冷凍車Ａは前壁１と図示しない後部扉２と、両
側壁３，３と、天井４と床５とからなり、夫々断熱構造
となっている。
である。冷凍車Ａは前壁１と図示しない後部扉２と、両
側壁３，３と、天井４と床５とからなり、夫々断熱構造
となっている。
【００１０】前壁１の後方には仕切壁６が前壁１と平行
に設けられ、仕切壁６の後方にはさらに仕切壁７が仕切
壁６と天井４との間に跨って設けられている。従って仕
切壁６と前壁１間との間に前部貯溜室８が、又仕切壁６
と仕切壁７及び天井４との間に冷気貯溜室９が形成され
ている。
に設けられ、仕切壁６の後方にはさらに仕切壁７が仕切
壁６と天井４との間に跨って設けられている。従って仕
切壁６と前壁１間との間に前部貯溜室８が、又仕切壁６
と仕切壁７及び天井４との間に冷気貯溜室９が形成され
ている。
【００１１】１０は冷凍車両の天井面、両側壁面、床面
の内側に配設された冷気循環ダクトで、中間仕切板10c
で仕切板の一方を吐出ダクト10a、他方を戻りダクト10b
となしている。10d は中間仕切板10cの後端切欠部で、
この部分で吐出ダクト10aと戻りダクト10b は連ってい
る（図８）。
の内側に配設された冷気循環ダクトで、中間仕切板10c
で仕切板の一方を吐出ダクト10a、他方を戻りダクト10b
となしている。10d は中間仕切板10cの後端切欠部で、
この部分で吐出ダクト10aと戻りダクト10b は連ってい
る（図８）。
【００１２】天井部の冷気循環ダクト１０の吐出ダクト
10a は冷気貯溜室９に直接通じており、同じく戻りダク
ト10b は仕切壁６を貫通し、貯溜室８と連通している。
10a は冷気貯溜室９に直接通じており、同じく戻りダク
ト10b は仕切壁６を貫通し、貯溜室８と連通している。
【００１３】側壁部の冷気循環ダクト１０は仕切壁６の
両側部に設けられ、冷気貯溜室９と開口１１で連通した
縦方向ダクト１２と連っている。即ち縦方向ダクト１２
の側部に開口１３が設けられていて、これと吐出ダクト
10a が連なっている。戻りダクト10b は貯溜室８に通じ
ている（図５）。
両側部に設けられ、冷気貯溜室９と開口１１で連通した
縦方向ダクト１２と連っている。即ち縦方向ダクト１２
の側部に開口１３が設けられていて、これと吐出ダクト
10a が連なっている。戻りダクト10b は貯溜室８に通じ
ている（図５）。
【００１４】縦方向ダクト１２は底部の横ダクト12aで
左右連通している。この横ダクト12aにも開口（図示せ
ず）が設けられ、この開口から床部の冷気循環ダクト１
０の吐出ダクト10a に冷気が送られる。
左右連通している。この横ダクト12aにも開口（図示せ
ず）が設けられ、この開口から床部の冷気循環ダクト１
０の吐出ダクト10a に冷気が送られる。
【００１５】上述の説明では、冷凍車の天井４、両側壁
３，３並びに床５の四周壁に冷気循環ダクト１０を設け
るようにしたが、床面上に設けない構成、即ち天井４と
両側壁３，３に冷気循環ダクト１０を設けるようにして
も、本考案の目的は充分に達成することができる。この
場合には、後記する縦方向ダクト１２の底部の横ダクト
12a を設ける必要はない。
３，３並びに床５の四周壁に冷気循環ダクト１０を設け
るようにしたが、床面上に設けない構成、即ち天井４と
両側壁３，３に冷気循環ダクト１０を設けるようにして
も、本考案の目的は充分に達成することができる。この
場合には、後記する縦方向ダクト１２の底部の横ダクト
12a を設ける必要はない。
【００１６】蒸発器（エバポレ−タ）１４は仕切壁６の
上部に取り付けられ、冷気を冷気貯溜室９に送り出す。
上部に取り付けられ、冷気を冷気貯溜室９に送り出す。
【００１７】冷気循環ダクト１０は壁面の内側に並設し
たが、図９に示す如く、断熱壁面内に埋め込み式に形成
することも可能である。
たが、図９に示す如く、断熱壁面内に埋め込み式に形成
することも可能である。
【００１８】
【作動】冷凍機を作動させると、蒸発器１４から冷風が
発生し、冷気貯溜室９から直接に天井部の冷気循環ダク
トの吐出ダクト10aに送られ、後部の切欠部10dで折り返
し、前部貯溜室８に戻り、再び蒸発器１４に入り冷気と
なり循環される。
発生し、冷気貯溜室９から直接に天井部の冷気循環ダク
トの吐出ダクト10aに送られ、後部の切欠部10dで折り返
し、前部貯溜室８に戻り、再び蒸発器１４に入り冷気と
なり循環される。
【００１９】同様に側壁部は開口１１から縦方向ダクト
１２に冷気が流れ、開口１３を介し側壁部の冷気循環ダ
クト１０の吐出ダクト10aに流れ込む。戻りダクト10bに
戻った冷気は前部貯溜室８に入る。
１２に冷気が流れ、開口１３を介し側壁部の冷気循環ダ
クト１０の吐出ダクト10aに流れ込む。戻りダクト10bに
戻った冷気は前部貯溜室８に入る。
【００２０】同様に床部は左右縦方向ダクト１２の底部
を連通させている横ダクト12a を経て冷気循環ダクト１
０に冷気が送られ、吐出ダクトから戻りダクトを経て前
部貯溜室８に戻る。
を連通させている横ダクト12a を経て冷気循環ダクト１
０に冷気が送られ、吐出ダクトから戻りダクトを経て前
部貯溜室８に戻る。
【００２１】そしてこの循環中に冷気と庫内の空気との
間で熱交換が行われて庫内の冷却が行われる。
間で熱交換が行われて庫内の冷却が行われる。
【００２２】
【効果】以上のような構成であって、蒸発器１４で発生
した冷気は壁面全面に装着された冷気循環ダクト１０に
送られるので、庫内の空気と冷気の間で熱交換が行われ
る。そして冷気は微量たりとも庫内に吐出されないの
で、庫内は完全無風状態が維持され、極めてソフトな冷
却が行われる。従って生鮮食品、或いは生花類の輸送に
好適である。
した冷気は壁面全面に装着された冷気循環ダクト１０に
送られるので、庫内の空気と冷気の間で熱交換が行われ
る。そして冷気は微量たりとも庫内に吐出されないの
で、庫内は完全無風状態が維持され、極めてソフトな冷
却が行われる。従って生鮮食品、或いは生花類の輸送に
好適である。
【００２３】壁面に吐出ダクト10aと戻りダクト10bより
なる冷気循環ダクト１０を装着し、吐出ダクト10aと戻
りダクト10bが交互に壁面に装着されるようにしたの
で、熱交換が全面で行われるので、庫内が均等に冷却さ
れ、均一温度分布が得られる。
なる冷気循環ダクト１０を装着し、吐出ダクト10aと戻
りダクト10bが交互に壁面に装着されるようにしたの
で、熱交換が全面で行われるので、庫内が均等に冷却さ
れ、均一温度分布が得られる。
【図１】冷凍車両の一部切欠斜視図。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図。
【図４】図１のＣ−Ｃ断面図。
【図５】図１のＤ矢視部拡大斜視図。
【図６】図１のＥ−Ｅ断面図。
【図７】図１のＦ−Ｆ断面図。
【図８】冷気循環ダクトの後端部詳細斜視図。
【図９】冷気循環ダクトの他の実施例。
【図１０】公知冷凍車両の冷気循環方法を示す断面図。
１ 前壁 ２ 後部扉 ３ 側壁 ４ 天井 ５ 床 ６ 仕切壁 ７ 仕切壁 ８ 前部貯溜室 ９ 冷気貯溜室 １０ 冷気循環ダク
ト 10a 吐出ダクト 10b 戻りダクト 10c 中間仕切板 10d 切欠部 １１ 開口 １２ 縦方向ダクト 12a 横ダクト １３ 開口 １４ 蒸発器
ト 10a 吐出ダクト 10b 戻りダクト 10c 中間仕切板 10d 切欠部 １１ 開口 １２ 縦方向ダクト 12a 横ダクト １３ 開口 １４ 蒸発器
Claims (5)
- 【請求項１】 断熱構造の前壁、後部扉、左右側壁、天
井及び床とからなる冷凍車両において、前壁(１)の後方
にこれと平行する仕切壁(６)を設けて前部貯溜室(８)
を、又仕切壁(６)の後方上部に冷気貯溜室(９)を設け、
冷凍車両の天井と両側壁に前記冷気貯溜室(９)に通ずる
吐出ダクト(10a）と、前部貯溜室(８)に通ずる戻りダク
ト(10b）よりなる冷気循環ダクト(10)を壁面全面に装着
し、前記仕切壁(６)の上部に蒸発器(14)を設けて、冷気
を強制循環させ、冷気循環ダクトの冷気と庫内空気との
間の熱交換で冷却するようにしたバン型冷凍車両。 - 【請求項２】 冷気貯溜室(９)に通ずる吐出ダクト(10
a）と、貯溜室(８)に通ずる戻りダクト(10b）よりなる
冷気循環ダクト(10)を床面上全面に装着した請求項１の
バン型冷凍車両。 - 【請求項３】 仕切壁(６)の両側部に冷気貯溜室(９)と
通ずる縦方向ダクト(12)を設け、側壁面上の冷気循環ダ
クト(10)を縦方向ダクト(12)の側面と連通させて冷気を
各吐出ダクト(10a）に送るようにした請求項１のバン型
冷凍車両。 - 【請求項４】 仕切壁(６)の両側部に冷気貯溜室(９)と
通ずる縦方向ダクト(12)を設け、該縦方向ダクト(12)の
下端を横ダクト(12a）で接続し、側壁面上の冷気循環ダ
クト(10)を縦方向ダクトの側面と連通させ、床面上の冷
気循環ダクト(10)を横ダクト(12a）と連通させて冷気を
各吐出ダクト(10a）に送るようにした請求項２のバン型
冷凍車両。 - 【請求項５】 冷気循環ダクト(10)が断面長方形のダク
トよりなり、中央部で仕切板(10c）にて仕切り一方を吐
出ダクト(10a）、他方を戻りダクト(10b）とした請求項
１，請求項２，請求項３又は請求項４のバン型冷凍車
両。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11046391U JPH0732184Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-12-18 | バン型冷凍車両 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-70639 | 1991-08-09 | ||
| JP7063991 | 1991-08-09 | ||
| JP11046391U JPH0732184Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-12-18 | バン型冷凍車両 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0529811U JPH0529811U (ja) | 1993-04-20 |
| JPH0732184Y2 true JPH0732184Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=26411773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11046391U Expired - Lifetime JPH0732184Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-12-18 | バン型冷凍車両 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732184Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3901620B2 (ja) * | 2002-09-19 | 2007-04-04 | 日野自動車株式会社 | 冷凍保冷車 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP11046391U patent/JPH0732184Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0529811U (ja) | 1993-04-20 |
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