JPH07321189A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JPH07321189A
JPH07321189A JP10572894A JP10572894A JPH07321189A JP H07321189 A JPH07321189 A JP H07321189A JP 10572894 A JP10572894 A JP 10572894A JP 10572894 A JP10572894 A JP 10572894A JP H07321189 A JPH07321189 A JP H07321189A
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JP
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film
element isolation
forming
stop region
region
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Application number
JP10572894A
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English (en)
Inventor
Osamu Tabata
修 田畑
Mamoru Arimoto
護 有本
Hideji Nagasawa
秀治 長沢
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Local Oxidation Of Silicon (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高い素子分離能力を備えた半導体装置の簡単か
つ容易な製造方法を提供する。 【構成】LOCOS酸化膜6に凹部6aを形成した後に
イオン注入を行うことで、チャネルストップ領域8とパ
ンチスルーストップ領域9とを同時に一括してシリコン
基板1中の最適な深さに形成することができる。ここ
で、凹部6aはシリコン窒化膜をエッチングストッパと
して形成されるため、凹部6aの形成用に特別なマスク
を用いる必要はなく、製造工程が複雑化することもな
い。そして、チャネルストップ領域8およびパンチスル
ーストップ領域9は、凹部6aによって自己整合的に形
成されるため、それぞれシリコン基板1上の最適な位置
に形成することができる。従って、素子分離能力を向上
させるだけでなく、ショートチャネル効果の抑制能力お
よびパンチスルーの防止能力をも向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置および半導体
装置の製造方法に係り、詳しくは、素子分離能力の高い
素子分離領域およびそのような素子分離領域の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置では、通常、半導体基板上に
形成される個々の素子を互いに独立して動作させる場合
が多いため、各素子間を電気的に分離する必要がある。
その素子分離方法には、各素子の周囲を逆方向のバイア
スがかけられたPN接合で囲む接合分離法と、各素子の
周囲を絶縁物であるシリコン酸化膜で囲むアイソプレー
ナ法とがある。アイソプレーナ法は接合分離法に比べて
半導体基板上の専有面積を小さくすることができるた
め、微細化が要求される場合に用いられる。特に、DR
AMやSRAMなどのMOSトランジスタを用いる半導
体メモリでは、高集積化を実現する必要がある上に、M
OSトランジスタのチャネル部分が周囲から分離されて
いることから素子全体を分離する必要がないため、接合
分離法ではなくアイソプレーナ法が利用される。アイソ
プレーナ法の代表的な方法として知られており最も多用
されているのが、LOCOS(lOCal Oxidation of Sil
icon)法である。尚、LOCOS法については、(菅野
卓雄 監修:超高速MOSデバイス,培風館刊,p.135
〜138 )に詳しい。
【0003】LOCOS法では素子分離能力を向上させ
るため、素子分離のためのシリコン酸化膜(LOCOS
酸化膜)の下にあるシリコン基板の不純物濃度を高める
ことが行われている。そのためのイオン注入はチャネル
ストッパイオン注入(フィールドイオン注入)と呼ば
れ、イオン注入された領域はチャネルストップ領域と呼
ばれる。また、半導体基板上において、LOCOS酸化
膜の形成された領域は素子分離領域(フィールド領域)
と呼ばれ、素子分離領域に囲まれて各素子が形成される
領域は活性領域と呼ばれる。
【0004】ところで、MOSトランジスタが微細化す
ると、ショートチャネル効果の抑制およびパンチスルー
の防止が重要な課題となる。ショートチャネル効果と
は、MOSトランジスタのチャネル長が短くなって閾値
電圧が低くなる現象である。チャネル長に比べて高いド
レイン電圧が印加されると実効的なチャネル長が短くな
り、ドレイン領域から伸びた空乏層がソース領域の空乏
層端に影響を及ぼすようになる。すると、ドレイン電圧
の一部がソース領域の空乏層端の制御を受け持つように
なり、その分だけゲート電圧を印加する必要がなくなる
ため、結果として閾値が低下する。このようなショート
チャネル効果が起こると所望の閾値電圧が得られなくな
り、消費電力も増大する。さらに、ショートチャネル効
果が激しい場合にはパンチスルーを起こす。
【0005】パンチスルーとは、ドレイン電圧を上げて
いくとドレイン領域から延びた空乏層がソース領域の空
乏層とつながってしまい、ゲート電圧を印加しなくても
ドレイン電流が流れてしまう現象である。パンチスルー
が起こるとゲート電圧でドレイン電流を制御できなくな
り、MOSトランジスタとして動作しなくなってしま
う。
【0006】そこで、ショートチャネル効果の抑制およ
びパンチスルーの防止を図るため、基板と同じ導電性の
不純物を活性領域に注入することが行われている。その
ためのイオン注入はパンチスルーストッパイオン注入と
呼ばれ、イオン注入された領域はパンチスルーストップ
領域と呼ばれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、チャネルストッ
パイオン注入は、LOCOS酸化膜の形成前に行われて
いた。しかし、LOCOS酸化膜は高温かつ長時間の熱
酸化によって形成されるため、注入されたイオンがLO
COS酸化膜の形成時に熱拡散して活性領域へしみ出し
てしまう。その結果、チャネルストップ領域の不純物濃
度が低下して素子分離能力が低下したり、活性領域に形
成されるMOSトランジスタのショートチャネル効果を
引き起こしたりする。
【0008】そこで、LOCOS酸化膜の形成後にLO
COS酸化膜を通してチャネルストッパイオン注入を行
う方法(以下、の方法と呼ぶ)が提案されている(森
田茂他:1987年春期応用物理学会予稿集、31p-C-1,p.58
2. 若松秀利 他:1988年秋期応用物理学会予稿集、5p
-A-7,p.619. 参照)。また、LOCOS酸化膜の形成後
に、LOCOS酸化膜を通してチャネルストッパイオン
注入を行うと同時に、パンチスルーストッパイオン注入
を行う方法(以下、の方法と呼ぶ)も提案されている
(T.Nishihara et al.:IEDM Tech.Dig,1988,pp.100〜10
3. 参照)。
【0009】しかし、の方法では、チャネルストップ
領域の深さを最適化すると、パンチスルーストップ領域
の深さが不適当になるという問題がある。すなわち、チ
ャネルストップ領域の深さはLOCOS酸化膜の膜厚に
よって規定されるため、チャネルストップ領域を所望の
深さ(通常、LOCOSO酸化膜とシリコン基板との界
面近傍)に形成すると、パンチスルーストップ領域はM
OSトランジスタのジャンクション領域と同じ深さに形
成されてしまう。その結果、活性領域の接合容量が増大
し、MOSトランジスタの特性が劣化する。例えば、L
OCOS酸化膜の膜厚が4500Åで注入するイオンがボロ
ンの場合、チャネルストップ領域を所望の深さに形成す
るための注入エネルギーは160keV程度が最適であるが、
その場合、パンチスルーストップ領域はシリコン基板表
面から0.2 μm 程度の深さに形成されMOSトランジス
タのジャンクション領域と重なってしまう。そのため、
高速性を要求される半導体装置(DRAMやロジックな
ど)に適用することはできず、半導体メモリではハーフ
ミクロンレベルのSRAMへの適用に限定される。
【0010】一方、の方法では、チャネルストッパイ
オン注入が活性領域に及ばないように、活性領域の表面
をマスクした状態でチャネルストッパイオン注入を行う
ようにしている。しかし、活性領域の表面をマスクする
工程が必要になるため、製造工程が複雑化するという問
題がある。また、活性領域の表面だけを正確にマスクす
るのは難しくマスクずれが起こりやすいため、スループ
ットが低下するという問題もある。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、高い素子分離能力を備
えた半導体装置を提供することにある。また、そのよう
な半導体装置の簡単かつ容易な製造方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、チャネルストップ領域とパンチスルーストップ領域
とを同時に形成することをその要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、半導体層上に形
成された素子分離絶縁膜を介して不純物のイオン注入を
行うことにより、チャネルストップ領域とパンチスルー
ストップ領域とを同時に形成することをその要旨とす
る。
【0014】請求項3に記載の発明は、半導体層上に素
子分離絶縁膜を形成する工程と、素子分離絶縁膜を介し
て半導体層に不純物のイオン注入を行うことにより、チ
ャネルストップ領域とパンチスルーストップ領域とを同
時に形成する工程と、素子分離絶縁膜上に絶縁膜を形成
する工程とを備えたことをその要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、半導体層上に素
子分離絶縁膜を形成する工程と、素子分離絶縁膜に凹部
を形成する工程と、素子分離絶縁膜を介して半導体層に
不純物のイオン注入を行うことにより、チャネルストッ
プ領域とパンチスルーストップ領域とを同時に形成する
工程とを備えたことをその要旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、半導体層上に第
1の膜を形成し、第1の膜上に第2の膜を形成する工程
と、半導体層の素子分離領域に対応する部分の第1およ
び第2の膜を除去し、素子分離絶縁膜を形成する工程
と、第1および第2の膜と、素子分離絶縁膜との間の凹
部に、第1の膜と同材質の第3の膜を形成する工程と、
第1および第3の膜をエッチングストッパとして用いた
異方性エッチングにより、素子分離絶縁膜に凹部を形成
すると共に第2の膜を除去する工程と、素子分離絶縁膜
を介して半導体層に不純物のイオン注入を行うことによ
り、チャネルストップ領域とパンチスルーストップ領域
とを同時に形成する工程とを備えたことをその要旨とす
る。
【0017】請求項6に記載の発明は、シリコン基板上
に第1のシリコン窒化膜を形成し、そのシリコン窒化膜
上にシリコン酸化膜を形成する工程と、シリコン基板の
素子分離領域に対応する部分の第1のシリコン窒化膜お
よびシリコン酸化膜を除去し、LOCOS法によって素
子分離領域にLOCOS酸化膜を形成する工程と、第1
のシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜と、LOCOS
酸化膜との間の凹部に、第2のシリコン窒化膜を形成す
る工程と、第1および第2のシリコン窒化膜をエッチン
グストッパとして用いた異方性エッチングにより、LO
COS酸化膜に凹部を形成すると共にシリコン酸化膜を
除去する工程と、LOCOS酸化膜を介してシリコン基
板に不純物のイオン注入を行うことにより、チャネルス
トップ領域とパンチスルーストップ領域とを同時に形成
する工程とを備えたことをその要旨とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の
いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記凹部を絶縁膜で埋め込む工程を備えたことをその要
旨とする。
【0019】請求項8に記載の発明は、活性領域に影響
を与えることなく、チャネルストップ領域を形成するこ
とをその要旨とする。請求項9に記載の発明は、半導体
層上に形成された素子分離絶縁膜を介して、半導体層が
チャネリング現象を起こす条件で不純物のイオン注入を
行うことにより、チャネルストップ領域を形成すること
をその要旨とする。
【0020】請求項10に記載の発明は、半導体層上に
形成された素子分離絶縁膜を介して、半導体層がチャネ
リング現象を起こすツイスト角およびチルト角で不純物
の回転斜めイオン注入を行うことにより、チャネルスト
ップ領域を形成することをその要旨とする。
【0021】請求項11に記載の発明は、LOCOS法
によってシリコン基板上にLOCOS酸化膜を形成する
工程と、LOCOS酸化膜を介して、シリコン基板がチ
ャネリング現象を起こすツイスト角およびチルト角で不
純物のイオン注入を行うことにより、チャネルストップ
領域を形成する工程とを備えたことをその要旨とする。
【0022】請求項12に記載の発明は、LOCOS法
によってシリコン基板上にLOCOS酸化膜を形成する
工程と、Nウェル領域をマスクする工程と、LOCOS
酸化膜を介して、シリコン基板がチャネリング現象を起
こすツイスト角およびチルト角でP形不純物のイオン注
入を行うことにより、Pウェル領域に対するチャネルス
トップ領域を形成する工程と、Pウェル領域をマスクす
る工程と、LOCOS酸化膜を介して、シリコン基板が
チャネリング現象を起こすツイスト角およびチルト角で
N形不純物のイオン注入を行うことにより、Nウェル領
域に対するチャネルストップ領域を形成する工程とを備
えたことをその要旨とする。
【0023】請求項13に記載の発明は、1つの素子分
離領域を複数の素子分離絶縁膜で構成することをその要
旨とする。請求項14に記載の発明は、1つの素子分離
領域を複数並べて配置されたLOCOS酸化膜で構成す
ることをその要旨とする。
【0024】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、チャネルスト
ップ領域とパンチスルーストップ領域とを同時に形成す
ることができる。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、素子分離
絶縁膜を介して不純物のイオン注入を行うことにより、
素子分離絶縁膜下の素子分離領域にはチャネルストップ
領域を形成し、素子分離絶縁膜間の活性領域にはパンチ
スルーストップ領域を形成することができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明と同様に、素子分離絶縁膜下の素子分離領
域にはチャネルストップ領域を形成し、素子分離絶縁膜
間の活性領域にはパンチスルーストップ領域を形成する
ことができる。このとき、素子分離絶縁膜の膜厚を調整
することで、チャネルストップ領域とパンチスルースト
ップ領域の両方を半導体層中のそれぞれ最適な深さに同
時に形成することができる。そして、各領域の形成後、
素子分離絶縁膜上に絶縁膜を堆積させることで、素子分
離絶縁膜としてのトータルの膜厚を確保し、必要な素子
分離能力を得ることができる。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、凹部の深
さを調整することでその部分の素子分離絶縁膜の膜厚を
調整することができる。そのため、チャネルストップ領
域とパンチスルーストップ領域の両方を半導体層中のそ
れぞれ最適な深さに同時に形成することができる。ま
た、凹部を介してイオン注入が行われるため、チャネル
ストップ領域およびパンチスルーストップ領域は自己整
合的に形成される。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、凹部の深
さは第2の膜の膜厚によって規定される。そのため、第
2の膜の膜厚を調整することで、凹部の深さを調整する
ことができる。また、第1および第3の膜をエッチング
ストッパとして凹部が形成されるため、凹部の形成に特
別なマスクを用いる必要はなく、製造工程が複雑化する
こともない。
【0029】請求項6に記載の発明によれば、凹部の深
さはシリコン酸化膜の膜厚によって規定される。そのた
め、シリコン酸化膜の膜厚を調整することで、凹部の深
さを調整することができる。また、第1および第2のシ
リコン窒化膜をエッチングストッパとして凹部が形成さ
れるため、凹部の形成に特別なマスクを用いる必要はな
く、製造工程が複雑化することもない。
【0030】請求項7に記載の発明によれば、凹部を絶
縁膜で埋め込むため、素子分離能力の低下を防ぐことが
できる上に、デバイスの表面段差が小さくなり上部に形
成される配線層の断線や細りなどを防ぐことができる。
【0031】請求項8に記載の発明によれば、活性領域
に影響を与えることなく、チャネルストップ領域を形成
することができる。請求項9に記載の発明によれば、半
導体層がチャネリング現象を起こす条件で不純物のイオ
ン注入を行うことにより、チャネルストップ領域が形成
される。そのため、活性領域に注入された不純物イオン
は半導体層の内部深くへ注入され、活性領域に影響を与
えることはない。
【0032】請求項10に記載の発明によれば、ツイス
ト角およびチルト角を適宜に設定することにより、半導
体層がチャネリング現象を起こす条件で不純物の回転斜
めイオン注入を行うことができる。その結果、活性領域
に影響を与えることなく、チャネルストップ領域を形成
することができる。
【0033】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10と同様に、活性領域に影響を与えることなく、チャ
ネルストップ領域を形成することができる。請求項12
に記載の発明によれば、活性領域に影響を与えることな
く、Pウェル領域に対するチャネルストップ領域とNウ
ェル領域に対するチャネルストップ領域とを形成するこ
とができる。
【0034】請求項13に記載の発明によれば、1つの
素子分離領域を複数の素子分離絶縁膜で構成することに
より、1つの素子分離領域を1つの素子分離絶縁膜で構
成した場合と同じ素子分離能力を得ることができる。
【0035】請求項14に記載の発明によれば、素子分
離絶縁膜として優れたLOCOS酸化膜を用いること
で、素子分離能力を向上させることができる。
【0036】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例の
製造方法を図1〜図8に従って説明する。
【0037】工程1(図1参照);ドライ酸化法(950
℃,23分)により、シリコン基板1上にシリコン酸化膜
2(膜厚;200 Å)を形成する。次に、減圧CVD法
(560℃,使用ガス;SiH4 )により、シリコン酸化
膜2上に多結晶シリコン膜3(膜厚;700 Å)を形成す
る。続いて、減圧CVD法(770 ℃,使用ガス;SiH
2 Cl2 +NH3 )により、多結晶シリコン膜3上にシ
リコン窒化膜(Si3 4 )4(膜厚;1500Å)を形成
する。そして、減圧CVD法(800 ℃,使用ガス;Si
4 +N2 O)により、シリコン窒化膜4上にシリコン
酸化膜5(膜厚;1800Å)を形成する。
【0038】工程2(図2参照);シリコン酸化膜5上
にエッチングマスクとしてのフォトレジストパターン
(図示略)を形成し、素子分離領域に対応する部分の各
膜3〜5をエッチングによって除去する。その後、フォ
トレジストパターンを除去する。次に、ウェット酸化法
(1000℃)により、LOCOS酸化膜6(膜厚;4500
Å)を形成する。このとき、シリコン窒化膜4は耐酸化
性が強いため、LOCOS酸化膜6はシリコン窒化膜4
を除去した部分にだけ選択的に形成される。ここで、シ
リコン酸化膜2はパッド酸化膜と呼ばれ、LOCOS酸
化膜6の形成を促進させると共に、シリコン基板1の表
面の応力ひずみを緩和してバーズビークの発生を抑制す
る働きをもつ。多結晶シリコン膜3は多結晶シリコンパ
ッドと呼ばれ、やはりバーズビークの発生を抑制する働
きをもつ。バーズビークとはシリコン窒化膜4の下側に
もぐり込んだLOCOS酸化膜6の端部のことで、これ
が大きくなると素子分離領域の専有面積が増大して高集
積化の阻害要因となる。尚、多結晶シリコン膜3を設け
るLOCOS法はPPL(Poly silicon Pad LOCOS)法
と呼ばれる。
【0039】工程3(図3参照);減圧CVD法(770
℃,使用ガス;SiH2 Cl2 +NH3 )により、デバ
イスの全面にシリコン窒化膜(膜厚;2000Å)を形成す
る。次に、異方性エッチング(使用ガス;CF4 +CH
3 )により、各膜3〜5とLOCOS酸化膜6との間
の凹部に形成されたシリコン窒化膜7だけを残して不要
なシリコン窒化膜を除去する。
【0040】工程4(図4参照);各シリコン窒化膜
4,7をエッチングストッパとして用いた異方性エッチ
ング(使用ガス;CF4 +CHF3 )により、LOCO
S酸化膜6に凹部6aを形成すると共にシリコン酸化膜
5を除去する。
【0041】このとき、シリコン窒化膜7はLOCOS
酸化膜6の周囲に形成されているため、凹部6aはLO
COS酸化膜6の中央部に形成される。また、シリコン
窒化膜4をエッチングストッパとして用いるため、凹部
6aの深さはシリコン酸化膜5の膜厚によって規定され
ることになる。
【0042】工程5(図5参照);エッチング(使用ガ
ス;CF4 +CHF3 )により、多結晶シリコン膜3お
よびシリコン窒化膜4を除去する。次に、デバイスの表
面にボロンをイオン注入(注入エネルギー;90keV 程
度)する。その結果、チャネルストッパイオン注入が行
われてPウェル領域に対するチャネルストップ領域8が
形成されるのと同時に、パンチスルーストッパイオン注
入が行われてPウェル領域に対するパンチスルーストッ
プ領域9が形成される。
【0043】このとき、LOCOS酸化膜6の凹部6a
が形成された部分の膜厚は薄くなっているため、チャネ
ルストップ領域8を所望の深さ(LOCOS酸化膜6と
シリコン基板1との界面近傍)に形成するための注入エ
ネルギーは、LOCOS酸化膜6に凹部6aを形成しな
い場合(すなわち、前記の方法)に比べて小さくなる
(前記の方法では160keV程度、本実施例では90keV 程
度)。つまり、チャネルストップ領域8を所望の深さに
形成するための注入エネルギーは、凹部6aの深さによ
って規定される。そのため、凹部6aの深さを調節する
ことで、パンチスルーストップ領域9を形成するための
注入エネルギーも調節されることになり、パンチスルー
ストップ領域9の深さを調整することができる。従っ
て、凹部6aの深さを調節すれば、パンチスルーストッ
プ領域9の深さをMOSトランジスタのジャンクション
領域からずらすことができる。ここで、凹部6aの深さ
は、シリコン酸化膜5の膜厚を調節することで調整する
ことができる。すなわち、シリコン酸化膜5の膜厚を調
節することで、チャネルストップ領域8およびパンチス
ルーストップ領域9の深さを共に最適化することができ
る。また、凹部6aはLOCOS酸化膜6の中央部に形
成されているため、チャネルストップ領域8は必ずLO
COS酸化膜6の下側に形成され、シリコン酸化膜2の
下側にはみ出すことはない。
【0044】工程6(図6参照);デバイスの表面にシ
リコン酸化膜を堆積させた後、全面エッチバック法によ
り不要なシリコン酸化膜を除去する。その結果、凹部6
aはシリコン酸化膜10によって埋め込まれる。尚、凹
部6aを確実に埋め込むためには、段差被覆性に優れた
シリコン酸化膜を堆積させればよい。従って、シリコン
酸化膜10を形成するには、HTO(High Temperature
Oxide)膜(膜厚;2000Å)と常圧オゾンTEOS(Te
tra Ethoxy Silane )酸化膜(膜厚;5000Å)とを順次
成膜すればよい。ここで、常圧オゾンTEOS酸化膜の
下層にHTO膜を敷くのは、常圧オゾンTEOS酸化膜
中に含まれている水分がLOCOS酸化膜6にしみ出す
のを防止するためである。尚、HTO膜はLTO(Low
Temperature Oxide )膜に置き代えてもよい。このよう
に、凹部6aを埋め込むのは、素子分離能力の低下を防
ぐためであると共に、デバイスの表面段差を小さくして
上部に形成される配線層の断線や細りなどを防ぐためで
ある。
【0045】工程7(図7参照);シリコン酸化膜2を
除去する。その後、ゲート酸化膜11およびゲート電極
12を形成してリンをイオン注入し、n- 領域13を形
成する。そして、サイドウォールスペーサ14を形成し
てヒ素をイオン注入し、n+領域15を形成する。これ
により、n- 領域13およびn+ 領域15をソース・ド
レイン領域とするLDD構造のNMOSトランジスタ1
6が形成される。
【0046】このように、本実施例によれば、LOCO
S酸化膜6に凹部6aを形成した後にイオン注入を行う
ことで、チャネルストップ領域8とパンチスルーストッ
プ領域9とを同時に一括して最適な深さに形成すること
ができる。ここで、凹部6aは各シリコン窒化膜4,7
をエッチングストッパとして形成されるため、凹部6a
の形成用に特別なマスクを用いる必要はなく、製造工程
が複雑化することもない。そして、チャネルストップ領
域8およびパンチスルーストップ領域9は、凹部6aに
よって自己整合的に形成されるため、それぞれシリコン
基板1上の最適な位置に形成することができる。従っ
て、素子分離能力を向上させるだけでなく、ショートチ
ャネル効果の抑制能力およびパンチスルーの防止能力を
も向上させることができる。
【0047】ところで、LOCOS酸化膜6の面積が大
きい場合には、図8(a)に示すように、凹部6aの寸
法も大きくなり、工程6においてシリコン酸化膜10で
凹部6aを完全に埋め込むことができないことがある。
その場合には、図8(b)に示すように、小面積のLO
COS酸化膜6bを複数並べて配置することで、素子分
離領域Aの面積が図8(a)のLOCOS酸化膜6の場
合と同等になるようにすればよい。小面積のLOCOS
酸化膜6bでは凹部6aの寸法も小さくなるため、シリ
コン酸化膜10で凹部6aを埋め込むことは容易にな
る。
【0048】(第2実施例)以下、本発明を具体化した
第2実施例の製造方法を図9〜図13に従って説明す
る。尚、本実施例において、第1実施例と同じ構成部材
については符号を等しくしてその詳細な説明を省略す
る。
【0049】工程一(図9参照);(100)面を有す
る単結晶シリコン基板1上にシリコン酸化膜2を形成す
る。次に、シリコン酸化膜2上に多結晶シリコン膜3を
形成する。続いて、多結晶シリコン膜3上にシリコン窒
化膜4を形成する。そして、素子分離領域に対応する部
分の多結晶シリコン膜3およびシリコン窒化膜4をエッ
チングによって除去する。次に、LOCOS酸化膜6を
形成した後、シリコン窒化膜4を除去する。
【0050】工程二(図10参照);デバイスの全面に
フォトレジストを塗布し、Pウェル領域上のフォトレジ
ストだけを除去して、Nウェル領域上のフォトレジスト
21を残す。次に、図13(a)に示すツイスト角(ウ
ェハ22のオリフラ22aの方向を0°とすると、45
°,135°,225°,315°の4方向から)および図13
(b)に示すチルト角(ウェハ22の法線Bに対して45
°傾斜した角度)で、デバイスの表面にボロンの回転斜
めイオン注入(注入エネルギー;150keV程度)を行う。
その結果、チャネルストッパイオン注入が行われ、Pウ
ェル領域に対するチャネルストップ領域8が形成され
る。
【0051】このとき、チャネリング現象により、シリ
コン酸化膜2上(すなわち、活性領域上)に照射された
ボロンイオンはシリコン基板1の深い部分23へ注入さ
れ、シリコン基板1の表面近傍の不純物濃度は低くな
る。MOSトランジスタのジャンクション領域はシリコ
ン基板1の表面近傍に形成される。そのため、活性領域
でイオンが注入される部分23とジャンクション領域と
が重なることはない。従って、活性領域の接合容量が増
大することはなく、MOSトランジスタの特性が劣化す
ることもない。一方、LOCOS酸化膜6上(すなわ
ち、素子分離領域上)に照射されたボロンイオンは、L
OCOS酸化膜6とシリコン基板1との界面近傍へ注入
される。つまり、チャネルストップ領域8は所望の深さ
に形成される。尚、(100)面を有するシリコン基板
へ大きな傾角からイオン注入を行った際のチャネリング
現象については、(R.B.Simonton 他:Solid State Tec
hnology 日本版 Sep,1992,pp.19 〜26)に詳しい。
【0052】工程三(図11参照);フォトレジスト2
1を除去する。次に、デバイスの全面にフォトレジスト
を再度塗布し、Nウェル領域上のフォトレジストだけを
除去して、Pウェル領域上のフォトレジスト24を残
す。続いて、図13(a)に示すツイスト角および図1
3(b)に示すチルト角で、デバイスの表面にリンを回
転斜めイオン注入(注入エネルギー;450keV程度)を行
う。その結果、チャネルストッパイオン注入が行われ、
Nウェル領域に対するチャネルストップ領域8が形成さ
れる。
【0053】このときにも、工程二の場合と同様に、チ
ャネリング現象により、活性領域上に照射されたリンイ
オンはシリコン基板1の深い部分23へ注入され、シリ
コン基板1の表面近傍の不純物濃度は低くなる。従っ
て、活性領域の接合容量が増大することはなく、MOS
トランジスタの特性が劣化することもない。一方、素子
分離領域上に照射されたボロンイオンはLOCOS酸化
膜6とシリコン基板1との界面近傍へ注入されるため、
チャネルストップ領域8は所望の深さに形成される。
【0054】工程四(図12参照);フォトレジスト2
4を除去し、続いて、シリコン酸化膜2を除去する。こ
のように、本実施例によれば、LOCOS酸化膜6をマ
スクとしてチャネリング現象を起こすツイスト角および
チルト角で回転斜めイオン注入を行うことで、活性領域
に影響を与えることなく、チャネルストップ領域8を最
適な深さに形成することができる。また、チャネルスト
ップ領域8は、LOCOS酸化膜6によって自己整合的
に形成されるため、シリコン基板1上の最適な位置に形
成することができる。従って、素子分離能力を向上させ
ることができる。
【0055】尚、上記各実施例は以下のように変更して
もよく、その場合でも同様の作用および効果を得ること
ができる。 1)シリコン酸化膜2および多結晶シリコン膜3につい
ては省いてもよい。その場合、前記した膜膜2,3の作
用および効果を得ることはできなくなるが、本発明の作
用および効果には関係しない。
【0056】2)第1実施例において、シリコン酸化膜
5は減圧CVD以外の方法で形成してもよく、その方法
としては、常圧CVD法,プラズマCVD法,TEOS
−CVD法,PVD法などがある。
【0057】3)第1実施例の工程5において、ボロン
ではなくリンをイオン注入する。この場合には、Nウェ
ル領域に対するチャネルストップ領域およびパンチスル
ーストップ領域を形成することができる。
【0058】4)第1実施例において、シリコン酸化膜
10を省いてLOCOS酸化膜6の凹部6aを残したま
まとする。LOCOS酸化膜6の面積が小さい場合には
凹部6aの寸法も小さくなるため、凹部6aが残ってい
ても、素子分離能力の低下は少なく、デバイスの表面段
差が大きくなることもない。従って、LOCOS酸化膜
6の面積が小さい場合には、凹部6aを残したままでも
実用上問題ないことがある。
【0059】5)第2実施例は、(100)面ではなく
(010)や(101)面を有するシリコン基板に適用
してもよい。その場合には、イオン注入のツイスト角お
よびチルト角をチャネリング現象が起こるような適宜な
値に設定すればよい。
【0060】6)第2実施例において工程二と工程三を
入れ替える。 7)LOCOS酸化膜6を他の素子分離絶縁膜に置き代
える。 8)第1実施例において、LOCOS酸化膜6を予め薄
く形成しておく。そして、凹部6aを形成せずに、その
薄いLOCOS酸化膜6を介してシリコン基板1にイオ
ン注入を行い、チャネルストップ領域8とパンチスルー
ストップ領域9とを同時に形成する。すなわち、凹部6
aの深さではなくLOCOS酸化膜6の膜厚を調整する
ことで、チャネルストップ領域8とパンチスルーストッ
プ領域9とを共に最適な深さに形成する。そして、各領
域8,9の形成後、LOCOS酸化膜6上に絶縁膜(シ
リコン酸化膜,シリコン窒化膜など)を堆積させること
で、素子分離絶縁膜としてのトータルの膜厚を確保し、
必要な素子分離能力を得る。
【0061】9)第1実施例において、単結晶シリコン
基板1を単結晶シリコン薄膜,多結晶シリコン薄膜,非
晶質シリコン薄膜,III −V族化合物半導体膜およびII
I −V族化合物半導体基板などの適当な半導体層に置き
代える。
【0062】以上、各実施例について説明したが、各実
施例から把握できる請求項以外の技術的思想について、
以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項7に記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記凹部を埋め込む絶縁膜(10)は、下層のLT
O膜またはHTO膜と、上層の常圧オゾンTEOS酸化
膜とから成る二層構造を有する半導体装置の製造方法。
【0063】(ロ)請求項6に記載の半導体装置の製造
方法において、シリコン基板(1)上にシリコン酸化膜
(2)を形成し、そのシリコン酸化膜上に多結晶シリコ
ン膜(3)を形成し、その多結晶シリコン膜上に前記第
1のシリコン窒化膜(4)を形成する工程を備えた半導
体装置の製造方法。
【0064】ところで、本明細書において、発明の構成
に係る部材は以下のように定義されるものとする。 (a)半導体層とは、単結晶シリコン基板だけでなく、
単結晶シリコン薄膜、多結晶シリコン薄膜、非晶質シリ
コン薄膜、III −V族化合物半導体基板およびIII −V
族化合物半導体薄膜をも含むものとする。
【0065】(b)素子分離絶縁膜とは、LOCOS酸
化膜だけでなくアイソプレーナ法で用いられるシリコン
酸化膜やその他の絶縁膜をも含むものとする。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
い素子分離能力を備えた半導体装置を提供することがで
きる。また、そのような半導体装置の簡単かつ容易な製
造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の製造工程を説
明するための断面図である。
【図2】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図3】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図4】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図5】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図6】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図7】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図8】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
【図9】本発明を具体化した第2実施例の製造工程を説
明するための断面図である。
【図10】第2実施例の製造工程を説明するための断面
図である。
【図11】第2実施例の製造工程を説明するための断面
図である。
【図12】第2実施例の製造工程を説明するための断面
図である。
【図13】図13(a)は第2実施例の製造工程を説明
するためのウェハの平面図であり、図13(b)は当該
ウェハの斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体層としてのシリコン基板 4 第1の膜および第1のシリコン窒化膜としてのシリ
コン窒化膜 5 第2の膜としてのシリコン酸化膜 6 素子分離絶縁膜としてのLOCOS酸化膜 6a 凹部 6b LOCOS酸化膜 7 第3の膜および第2のシリコン窒化膜としてのシリ
コン窒化膜 8 チャネルストップ領域 9 パンチスルーストップ領域 A 素子分離領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78 301 R

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネルストップ領域とパンチスルース
    トップ領域とを同時に形成する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体層上に形成された素子分離絶縁膜
    を介して不純物のイオン注入を行うことにより、チャネ
    ルストップ領域とパンチスルーストップ領域とを同時に
    形成する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体層上に素子分離絶縁膜を形成する
    工程と、 素子分離絶縁膜を介して半導体層に不純物のイオン注入
    を行うことにより、チャネルストップ領域とパンチスル
    ーストップ領域とを同時に形成する工程と、 素子分離絶縁膜上に絶縁膜を形成する工程とを備えた半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体層上に素子分離絶縁膜を形成する
    工程と、 素子分離絶縁膜に凹部を形成する工程と、 素子分離絶縁膜を介して半導体層に不純物のイオン注入
    を行うことにより、チャネルストップ領域とパンチスル
    ーストップ領域とを同時に形成する工程とを備えた半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体層(1)上に第1の膜(4)を形
    成し、第1の膜上に第2の膜(5)を形成する工程と、 半導体層の素子分離領域に対応する部分の第1および第
    2の膜を除去し、素子分離絶縁膜(6)を形成する工程
    と、 第1および第2の膜と、素子分離絶縁膜との間の凹部
    に、第1の膜と同材質の第3の膜(7)を形成する工程
    と、 第1および第3の膜をエッチングストッパとして用いた
    異方性エッチングにより、素子分離絶縁膜に凹部(6
    a)を形成すると共に第2の膜を除去する工程と、 素子分離絶縁膜を介して半導体層に不純物のイオン注入
    を行うことにより、チャネルストップ領域(8)とパン
    チスルーストップ領域(9)とを同時に形成する工程と
    を備えた半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン基板(1)上に第1のシリコン
    窒化膜(4)を形成し、そのシリコン窒化膜上にシリコ
    ン酸化膜(5)を形成する工程と、 シリコン基板の素子分離領域に対応する部分の第1のシ
    リコン窒化膜およびシリコン酸化膜を除去し、LOCO
    S法によって素子分離領域にLOCOS酸化膜(6)を
    形成する工程と、 第1のシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜と、LOC
    OS酸化膜との間の凹部に、第2のシリコン窒化膜
    (7)を形成する工程と、 第1および第2のシリコン窒化膜をエッチングストッパ
    として用いた異方性エッチングにより、LOCOS酸化
    膜に凹部(6a)を形成すると共にシリコン酸化膜を除
    去する工程と、 LOCOS酸化膜を介してシリコン基板に不純物のイオ
    ン注入を行うことにより、チャネルストップ領域(8)
    とパンチスルーストップ領域(9)とを同時に形成する
    工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法において、前記凹部を絶縁膜(1
    0)で埋め込む工程を備えた半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 活性領域に影響を与えることなく、チャ
    ネルストップ領域を形成する半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体層上に形成された素子分離絶縁膜
    を介して、半導体層がチャネリング現象を起こす条件で
    不純物のイオン注入を行うことにより、チャネルストッ
    プ領域を形成する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体層上に形成された素子分離絶縁
    膜を介して、半導体層がチャネリング現象を起こすツイ
    スト角およびチルト角で不純物の回転斜めイオン注入を
    行うことにより、チャネルストップ領域を形成する半導
    体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 LOCOS法によってシリコン基板
    (1)上にLOCOS酸化膜(6)を形成する工程と、 LOCOS酸化膜を介して、シリコン基板がチャネリン
    グ現象を起こすツイスト角およびチルト角で不純物のイ
    オン注入を行うことにより、チャネルストップ領域
    (8)を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 LOCOS法によってシリコン基板
    (1)上にLOCOS酸化膜(6)を形成する工程と、 Nウェル領域をマスクする工程と、 LOCOS酸化膜を介して、シリコン基板がチャネリン
    グ現象を起こすツイスト角およびチルト角でP形不純物
    のイオン注入を行うことにより、Pウェル領域に対する
    チャネルストップ領域(8)を形成する工程と、 Pウェル領域をマスクする工程と、 LOCOS酸化膜を介して、シリコン基板がチャネリン
    グ現象を起こすツイスト角およびチルト角でN形不純物
    のイオン注入を行うことにより、Nウェル領域に対する
    チャネルストップ領域(8)を形成する工程とを備えた
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 1つの素子分離領域を複数の素子分離
    絶縁膜で構成する半導体装置。
  14. 【請求項14】 1つの素子分離領域(A)を複数並べ
    て配置されたLOCOS酸化膜(6b)で構成する半導
    体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060073A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
WO2023182822A1 (ko) * 2022-03-24 2023-09-28 (주)트리노테크놀로지 Vld 구조의 내압 영역을 가지는 전력 반도체 장치 및 그 제조 방법

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