JPH07320874A - 照明器具の照明領域制御装置 - Google Patents

照明器具の照明領域制御装置

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JPH07320874A
JPH07320874A JP6113154A JP11315494A JPH07320874A JP H07320874 A JPH07320874 A JP H07320874A JP 6113154 A JP6113154 A JP 6113154A JP 11315494 A JP11315494 A JP 11315494A JP H07320874 A JPH07320874 A JP H07320874A
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JP
Japan
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angle
illumination
area
illumination area
lighting
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Withdrawn
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JP6113154A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Maehara
恒男 前原
Mitsuharu Nakagawara
光治 中川原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】照明領域の位置指定のみで照明器具にパン角と
チルト角とパターン角とを与える。 【構成】入力装置11では、被照明面上に規定した照明
座標系で照明領域に含めたい複数の選択点の座標を入力
する。データレジスタ14には、照明器具2から被照明
面に下ろした垂線の足の照明座標系での座標値と、垂線
の長さと、照明座標系の座標軸に対するパン角の基準位
置のなす角度とが基準値として記憶される。演算装置1
3は、ほぼ全部の選択点を含む最小寸法の照明領域が形
成されるようにデータレジスタ14に記憶された基準値
を用いてパン角、チルト角、パターン角を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビスタジオ、舞台
などで部分照明に用いるスポットライトのような照明器
具について、照射方向やビームの広がりを遠隔操作によ
って指示する照明器具の照明領域制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、舞台照明用のスポットライト
のような照明器具では、照明器具の取付面に直交する軸
回りでの回転角度であるパン角、取付面に平行な軸回り
での回転角度であるチルト角、ビームの開き角度である
パターン角を遠隔操作で指示することによって、部分照
明の際の照明領域を任意に調節できるようにしたものが
提供されている。
【0003】ところで、この種の照明器具でパン角、チ
ルト角、パターン角を指示する装置としてジョイスティ
ックを用いたものが提案されているが、照明器具ごとに
パン角、チルト角、パターン角を直接入力するものであ
るから、所望の位置に照明領域を設定しようとすれば、
照明器具の取付位置や取付向きに応じて操作者が勘によ
って操作する必要があり、熟練した操作者でなければ所
望の位置に照明領域を設定するのが難しいという問題が
あった。
【0004】この種の問題を解決するために、被照射面
に設定した照明座標系で照射ポイントを指示すると、そ
の座標値に基づいてパン角およびチルト角を求め、求め
たパン角およびチルト角で照明器具を制御するものが提
案されている(特開平3−29296号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、照
射ポイントを照明領域の中心点などの座標値で指示し、
この座標値によってパン角およびチルト角のみを求めて
いるものであるから、図7に示すように、照明領域D
a,Dbが変更されたときに照明領域Da,Dbの大き
さが変化することになる。すなわち、照明領域を変更す
るときには、照射ポイントの指示とパターン角の設定と
が要求されることになる。また、照明領域を移動しない
場合でもパターン角を入力して照明領域の大きさを決定
しているものである。結局、照明領域の大きさについて
は、操作者がパターン角を直接入力しなければならず、
操作者には熟練が要求されるという問題を残している。
【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、照明領域の位置および大きさを照明領域の指
定のみで指示できるようにし、熟練していない操作者で
も容易に扱うことができるようにした照明器具の照明領
域制御装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、取付
面に直交する軸回りでの回転角度であるパン角と取付面
に平行な軸回りでの回転角度であるチルト角とビームの
開き角度であるパターン角とが調節自在である照明器具
に対して、被照明面上での照明領域に応じてパン角とチ
ルト角とパターン角とを遠隔操作によって指示する照明
領域制御装置において、被照明面上に規定した照明座標
系での座標を入力することができる入力手段と、照明器
具から被照明面に下ろした垂線の足の上記照明座標系で
の座標値と上記垂線の長さと上記照明座標系の座標軸に
対するパン角の基準位置のなす角度とが基準値として設
定保持される基準値記憶手段と、照明領域に含めようと
する複数個の選択点を入力手段で指定するとほぼ全部の
選択点を含む最小寸法の照明領域が形成されるように基
準値記憶手段に記憶された基準値を用いてパン角、チル
ト角、パターン角を算出する演算手段と具備して成るこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記照明座標系に一対一対応した座標系が画面上
に設定された図形表示の可能な表示装置を備え、演算手
段はパン角、チルト角、パターン角を算出した後に照明
領域に相当する形状を表示装置の画面上に表示させるこ
とを特徴とする。請求項3の発明では、請求項2の発明
において、照明器具が複数台設けられるとともに基準値
記憶手段に各照明器具に応じた基準値が設定保持され、
各照明器具ごとに設定される照明領域が表示装置に表示
された状態で所望の照明領域を指定することができる領
域指定手段が入力手段として付加され、領域指定手段に
より指定された照明領域に対応する照明器具が選択され
ることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明では、請求項2の発明にお
いて、パン角とチルト角とパターン角と照明領域の面積
と照明座標系の座標軸方向における照明領域の寸法との
うちの少なくとも1種類について一定に保った状態で、
表示装置に表示されている照明領域の位置ないし形状を
修正することができる修正手段が入力手段として付加さ
れて成ることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、演算手段は、照明領域の面積と照明座標系の座標
軸方向における照明領域の寸法とのうちの少なくとも1
種類について固定値とした状態でパン角、チルト角、パ
ターン角を演算することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、照明領域に含
めようとする複数の選択点の照明座標系での座標を入力
手段から入力し、基準値記憶手段に記憶されている基準
値と入力手段より入力された座標とを用いて、パン角と
チルト角とパターン角とを演算手段で求めるから、照明
領域の方向に対応したパン角およびチルト角だけではな
く、照明領域の大きさに関連するパターン角もパン角お
よびチルト角に応じて演算手段で求められるのである。
すなわち、単に照明領域を指定するだけで、熟練を要す
ることなく照明器具を操作することができるのである。
また、照明領域の入力を1回行なうだけで、その照明領
域に対応したパン角、チルト角、パターン角が演算によ
り求められるから、従来構成では必要であった照射ポイ
ントの指示とパターン角の入力という2段階の操作が不
要になり、結果的に入力作業が簡単かつ短時間で行なえ
るようになる。
【0012】請求項2の発明の構成によれば、図形表示
が可能な表示装置を備え、演算手段で求めたパン角、チ
ルト角、パターン角により形成される照明領域の形状を
表示装置に表示するから、所望の形状の照明領域が所望
の位置に形成されるか否かを表示装置の画面上で見るこ
とができる。すなわち、照明器具を消灯させた状態でも
照明領域の確認が可能となるから、舞台照明などにおい
て照明の手順を決める際に、表示装置の画面上でのシミ
ュレーションが可能になり、作業効率が高くなるのであ
る。
【0013】請求項3の発明の構成によれば、複数台の
照明器具を設けているから、複数台の照明器具が同じ照
明領域に投光することが可能になるが、各照明器具で形
成される照明領域の形状や位置に相違が生じることにな
る。そこで、表示装置の画面上に表示されている各照明
領域のうちで所望するものを領域指定手段で選択するこ
とによってその照明領域に対応した照明器具を選択する
ことを可能にしているのである。すなわち、照明領域の
形状や位置を確認しながら望ましい照明器具を選択する
ことができるのである。
【0014】請求項4の発明の構成によれば、表示装置
に表示されている照明領域の形状や位置に修正を施す際
に、パン角とチルト角とパターン角と照明領域の面積と
照明座標系の座標軸方向における照明領域の寸法とのう
ちの少なくとも1種類について一定に保った状態で修正
を可能とするから、たとえば、照明領域を移動させても
大きさの変化を少なくしたいような場合に、照明領域の
修正作業が容易に行なえるのである。
【0015】請求項5の発明の構成によれば、演算手段
でパン角、チルト角、パターン角を求める際に、照明領
域の面積と照明座標系の座標軸方向における照明領域の
寸法とのうちの少なくとも1種類について固定値とする
ことができるから、照明領域を移動させるような場合
に、照明領域の大きさを大幅に変えることなく希望通り
に設定することができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)本実施例では照明器具としてスポットライ
トを例示する。このスポットライトは、天井沿って架設
されたレールに取着されたり天井から吊設された器具本
体を有し、器具本体内には器具本体に対して灯具を水平
回転および垂直回転させるためのモータが納装され、取
付面としての天井面に対して直交する軸回りおよび平行
な軸回りでの回転が可能になっている。すなわち、パン
角、チルト角が調節可能になっている。また、光源と投
光用のレンズとの距離を調節可能とするモータ、あるい
は光源の前方に配置された開口絞りの開口面積を調節可
能とするモータを備え、投光するビームの開き角度が調
節可能になっている。すなわち、パターン角が調節可能
になっている。各モータはたとえばロータリエンコーダ
などが結合されることによって回転角度が検出され、外
部から与えられた角度だけ回転するようになっている。
【0017】照明器具2は、図1に示すように、照明領
域制御装置1からパン角、チルト角、パターン角のデー
タが与えられることによって遠隔制御される。照明領域
制御装置1は、入力手段として、少なくとも数値キーを
有し座標値を入力することができるキーボードおよびポ
インティングデバイスよりなる入力装置11とCRTや
液晶ディスプレイのように画面上に図形を表示すること
が可能な表示装置12とを備える。この入力手段では、
舞台の床などの被照明面に2次元の直交座標系として規
定されている照明座標系での座標値によって照明領域を
指示する。また、照明領域制御装置1は、入力手段によ
り入力された座標値から、パン角、チルト角、パターン
角を求める演算手段としてマイクロコンピュータよりな
る演算装置13を備える。すなわち、演算装置13では
基準値記憶手段であるデータレジスタ14に格納されて
いる基準値と入力手段から入力された座標値とに基づい
て、パン角、チルト角、パターン角を求めるのである。
【0018】基準値としては、照明器具2から被照明面
に下ろした垂線の足の照明座標系における座標値(X,
Y)と、垂線の長さ(すなわち、照明器具2の取付高
さ)Hと、照明座標系の座標軸方向に対する照明器具2
のパン角の基準位置の角度(以下、取付角度という)θ
とが設定記憶される。照明器具2が複数台であるときに
は、基準値は各照明器具2ごとに設定記憶される。ここ
に、データレジスタ14の内容は必要に応じて書換可能
であって、書換モードを選択して入力装置11から書き
込んだり、別途の書込装置を用いて基準値を書込むよう
にする。また、照明器具2を設置後には移動させないの
であればデータレジスタ14としてROMを用い、あら
かじめ基準値を書き込んだものを照明領域制御装置1に
装着するようにしてもよい。さらにまた、データレジス
タ14に格納される基準値は照明器具2に関するもので
あるから、データレジスタ14を照明器具2に持たせる
ようにし、照明領域制御装置1と照明器具2との間で双
方向にデータを伝送するようにしてもよい。
【0019】表示装置12の画面の座標系は被照明面に
設定された照明座標系に一対一対応させてあり、演算装
置13は、入力装置11で指定された座標値を表示装置
12の画面に表示される座標系に変換して表示する機能
も備える。すなわち、キーボードから座標値を数値で入
力すれば、表示装置12の画面上でその座標値に対応す
る点を表示し、また、マウスやペン入力装置のようなポ
インティングデバイスで画面上で所望の点を指定するこ
ともできる。ペン入力装置としてはデジタイザを用いて
もよいが、本実施例では、透明電極を用いた微小なスイ
ッチがマトリクス状に多数個配列されているタッチパネ
ルを表示装置12の画面に重ねて張りつけるとともに、
このタッチパネルをペン状の指示具15(図2参照)で
触れることによってマウスと同様の操作を行なうことが
できるものを用いている。
【0020】次に、演算装置13での演算の手順につい
て説明する。本発明では、パン角とチルト角とのほかに
パターン角も演算装置13で求めることを特徴としてい
る。そこで、図3に示すように、まず照明座標系におい
て照明領域に含めようとする複数の選択点pi (xi
i )(実施例ではi=1,2,……,5)を入力装置
11ないし表示装置12を用いて指定する。選択点pi
の個数は2以上であれば何個でもよい。次に、指定した
選択点pi の重心Gの座標(xG ,yG )を照明座標系
で求める。すなわち、選択点pi の個数がn個であると
すると、数1のようにして重心Gの座標(xG ,yG
を求めることができる。
【0021】
【数1】
【0022】重心Gの座標(xG ,yG )が求まれば、
データレジスタ14に格納された基準値のうち照明器具
2から被照明面に下ろした垂線の足の座標(X,Y)を
用いて、この垂線の足と重心Gとを通る直線L1 を求め
ることができる。ここで、上記垂線の足から照明器具2
でのパン角が0度である方向に延長した直線を基準直線
0 とすれば、基準直線L1 と直線L1 との間の角度が
パン角φp になる。照明器具2でのパン角の基準位置
(パン角=0度)が照明座標系でのy軸(図3の上下方
向にとっている)に対してなす角度はデータレジスタ1
4に取付角度θとして記憶されているから、照明座標系
でのy軸に対して直線L1 がなす角度と取付角度θとに
よって、パン角θp を求めることができるのである。
【0023】次に重心Gを通り直線L1 に直交する直線
2 を求め、直線L2 に対して各選択点pi が存在する
側に重心Gを中心とし各選択点pi を通る半円を形成す
る。このようにして形成した半円と直線L1 との交点を
求め、各交点のうち直線L2の各一側で直線L2 からも
っとも遠い交点A,Bを求める。すなわち、直線L2
両側でそれぞれ最外側になる円弧上の交点A,Bを求め
るのである。このようにして求めた交点A,Bを長径方
向の両端とするような長円が形成されるようにチルト角
φt およびパターン角φq を設定すれば、ほぼすべての
選択点pi を含むような照明領域を形成することができ
る。チルト角φt とパターン角φq とは、具体的には数
2ないし数4の手順で求める。すなわち、まずデータレ
ジスタに基準値として記憶されている垂線の足の座標
(X,Y)と各交点A(xA ,yA),B(xB
B )との距離αA ,αB を数2によってそれぞれ求め
る。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、チルト角φt およびパターンφq
と距離αA ,αB との間には数3の関係がある。
【0026】
【数3】
【0027】したがって、数2と数3とを用いて数4の
ようにしてチルト角φt およびパターン角φq を求める
ことができる。
【0028】
【数4】
【0029】以上説明したように、照明領域に含めよう
とする箇所に複数の選択点pi を指定することによっ
て、パン角φp 、チルト角φt 、パターン角φq を求め
ることができるのである。このようにして求めたパン角
φp 、チルト角φt 、パターン角φq は照明器具2に与
えられ、図4に示す照明領域Dを照明することができる
のである。
【0030】ところで、上記手順で求めたパン角φp
チルト角φt 、パターン角φq となるように照明器具2
を制御したときに、照明器具2から円形のパターン(標
準的なパターン)で投光しても投光方向が被照明面に対
して直交しない方向であれば、被照明面に形成されるパ
ターンは図4のような長円形になる。そこで、表示装置
12の画面に表示される図形を被照明面に形成される形
状に一致させるために、演算装置13では数5の演算を
行なって、被照射面と同様のパターンを画面に表示する
のである。数5において(x,y)は照明領域の境界線
を表す。なお、本実施例では照明領域のパターンを楕円
で近似している。
【0031】
【数5】
【0032】すなわち、パン角φp 、チルト角φt 、パ
ターン角φq を求めた後に、これらを用いて数5を適用
することによって、表示装置12の画面上に照明領域に
略一致した図形を表示することができるのである。この
表示により、照明領域Dを確認することができ、使い勝
手が向上する。 (実施例2)実施例1では、照明領域に含めるように指
定した複数の選択点pi の重心Gを基準として照明領域
に対応したパン角φp 、チルト角φt 、パターン角φq
を求めるようにしていたが、本実施例では図5に示すよ
うに、照明領域Dの中心点Cと、照明領域Dの境界とな
る1つの境界点pb とを入力装置11ないし表示装置1
2で指定し、中心点Cと境界点pb とに基づいてパン角
φp 、チルト角φt 、パターン角φq を求める例を示
す。
【0033】パン角φp については、中心点Cを実施例
1の重心Gと同様に扱えばよい。すなわち、照明器具2
から被照明面に下ろした垂線の足からパン角φp が0度
である方向に延長した直線L0 と、上記垂線の足と中心
点Cとを通る直線L1 とのなす角度をパン角φp とすれ
ばよい。垂線の足の座標はデータレジスタ14に記憶さ
れた座標(X,Y)を用いればよく、この座標と中心点
Cの座標とにより、照明座標系での直線L1 が求まり、
この直線L1 のy軸に対する角度を求めることができ
る。この角度とデータレジスタ14に格納された取付角
度θと用いれば、パン角φp を求めることができるので
ある。
【0034】次に、中心点Cを中心とし、中心点Cと境
界点pb との距離を半径とする円を設定し、この円の円
周と直線L1 との交点A(xA ,yA ),B(xB ,y
B )を求めれば、交点A,Bは実施例1の交点A,Bと
同様に扱うことができる。すなわち、数2ないし数4を
用いてチルト角φt およびパターン角φq を求めること
ができるのである。他の構成および手順は実施例1と同
様である。
【0035】(実施例3)上記各実施例では、照明器具
2が1台であると想定して説明したが、実際に使用する
場合には複数台の照明器具2を用いることが多い。この
場合、所望の照明領域をどの照明器具2で照明するかを
選択することが必要になる。そこで、本実施例では、表
示装置12の画面上に表示された各照明器具2による照
明領域のうちの所望のものをポインティングデバイスな
どの入力装置11で指定することによって、照明領域を
選択するようになっている。すなわち、入力装置11と
表示装置12とは領域指定手段として機能する。ここ
で、入力装置11で選択した点の座標(x,y)を照明
領域に含む照明器具2について、パン角φp 、チルト角
φt 、パターン角φq と上記座標(x,y)とを数6に
代入する。
【0036】
【数6】
【0037】数6によって求めた(x1 ,y1 )が、数
7の条件を満たしていれば、この照明器具2が選択され
たと判定する。各照明器具2に対して、同様にしてパン
角φp、チルト角φt 、パターン角φq を求めて数6に
より(x1 ,y1 )を求め、求めた値を数7により判定
して、各照明器具2について選択されたか否かを判断す
るのである。2台以上の照明器具2で数7の条件が満足
されるときには、すべての照明器具2を選択してもよい
が、照明器具2にあらかじめ設定した優先順位を用いて
いずれか1台を選択するなどの方法で採用する照明器具
2を決定してもよい。
【0038】
【数7】
【0039】(実施例4)上述した各実施例では、照明
領域を固定している場合には問題は生じないが、表示装
置12に表示された照明領域の形状や位置に修正を加え
る際には、パン各φp 、チルト各φt 、パターン各
φq 、照明領域の面積、照明領域の幅などが大幅に変化
すると不都合である。そこで、本実施例では、照明領域
の形状や位置を変化させても照明領域の大きさの変化が
少なくすることができるようにした例を示す。本実施例
では、照明座標系のいずれか一方の座標軸方向(x軸方
向またはy軸方向)における照明領域の寸法を略一定に
保つ例を示す。
【0040】いま、図6における横方向をx軸方向とす
るとき、x軸方向での照明領域Daの幅を一定に保ちな
がら位置を照明領域Dbに変化させるものとする。照明
領域Da,Dbの移動には、キーボードの移動キーを用
いたり、ポインティングデバイスを用いて照明領域Dを
引っ張ったり(いわゆるドラッグ)すればよい。すなわ
ち、入力装置11および表示装置12は修正手段として
機能する。ここで、照明領域Da,Dbのx軸方向の座
標値の最小値をxmin 、最大値をxmax とする。照明領
域Da,Dbの移動が指示されると、実施例1ないし実
施例2と同様にしてパン角φp を決定した後に、照明器
具2から被照射面に下ろした垂線の足からパン角φp
方向に直線Lを延長する。次に、直線Lの上でx軸方向
の座標値がxmin ,xmax になる点A,B(すなわち、
直線Lと直線x=xmin および直線x=xmax との交
点)を求める。こうして求めた両点A(xA ,yA ),
B(xB ,yB )に対して実施例1に示した数2ないし
数4を適用すればチルト角φ t およびパターン角φq
求めることができる。ここに、xA =xmin ,xB =x
max である。
【0041】次に、求めたパン角φp とチルト角φt
パターン角φq とにより、照明領域Dを楕円で近似し、
近似した照明領域Dの境界線のx座標の最大値と最小値
とを求める。このようにして求めたx座標の最大値と最
小値とのいずれか一方でも、上述したxmin ,xmax
規定される範囲を逸脱しているときには、数8を適用し
て照明領域Dbとなる領域を狭める。
【0042】
【数8】
【0043】ただし、Δxは比較的小さな値であって一
定値に設定される。このようにして、照明領域Dbの境
界線のx座標の最大値と最小値とがxmin ,xmax で規
定される範囲内に収まるまで数8を繰り返し適用して照
明領域Dbの範囲を狭めていくことによって、x軸方向
の幅がほぼ一定な照明領域Dbを決めることができる。
【0044】パン角φp ないしチルト角φt の変更に伴
う照明領域Da,Dbのy軸方向の変化を少なくする場
合には、y軸方向の最大値と最小値とを設定すればよい
のであって、同様の手順でy軸方向の幅を略一定に保つ
ことが可能になる。ここで、x軸方向とy軸方向とにつ
いて同時に調節するようにしてもよいのはもちろんのこ
とである。他の構成および手順は実施例1と同様であ
る。
【0045】(実施例5)実施例4では、照明領域につ
いて照明座標系の座標軸方向の寸法を略一定に保つよう
にした例を示したが、本実施例ではパン角φp やチルト
角φt を変化させたときに照明領域の面積を略一定に保
つ例を示す。いま、移動前の照明領域におけるチルト角
およびパターン角をそれぞれφt0、φq0とする。このと
きの照明領域の面積Sは、照明領域を楕円で近似するこ
とにより数9によって求めることができる。
【0046】
【数9】
【0047】次に、移動させる照明領域の中心点
(xC ,yC )を入力装置11から入力する。照明器具
2から被照明面に下ろした垂線の足の座標(X,Y)と
中心点の座標(xC ,yC )とを用いれば、垂線の足と
中心点とを通る直線が求められ、パン角φp を決めるこ
とができる。数9はチルト角φt0およびパターン角φq0
を移動後のチルト角φt およびパターン角φq で置き換
えても成立するから、面積Sが求まれば、数9と同様の
形でチルト角φt およびパターン角φq と面積Sとの関
係式が得られる。また、チルト角φt とパターン角φq
との間には数10の関係がある。そこで、両関係式を用
いれば、チルト角φt とパターン角φq とを決定するこ
とができるのである。他の構成および手順は実施例1と
同様であるから説明を省略する。なお、照明領域の座標
軸方向の寸法や面積を一定に保つ例を示したが、パン
角、チルト角、パターン角のいずれかについて一定に保
つようにしてもよい。また、一定に保つ条件は複数であ
ってもよい。
【0048】
【数10】
【0049】(実施例6)実施例4では、照明領域を移
動させたときに照明座標系での少なくとも一方の座標軸
方向の大きさを保つ手順を示したが、実施例4の手順と
同様の手順によって座標軸方向における照明領域の大き
さをはじめから決めておくことも可能である。すなわ
ち、本実施例では、実施例1ないし実施例2のように照
明領域を指示する際に、x軸方向ないしy軸方向の大き
さも併せて入力装置11から入力することで、x軸方向
ないしy軸方向の大きさを固定値としている。この場合
でも、パン角φp は実施例1ないし実施例2と同様にし
て求めることができる。
【0050】次に、実施例1のように複数の選択点pi
を与え、x軸方向について照明領域の大きさを規制する
のであれば、各選択点pi の中からx座標の最大値x
max と最小値xmin とを求め、実施例4と同様に数8を
適用して最大値xmax と最小値xmin とにより規定され
た範囲を逸脱しないようにチルト角φt およびパターン
角φq を決定するのである。y軸方向について大きさを
規制する場合であれば、同様の手法をy軸方向について
適用すればよい。他の構成および手順は実施例1と同様
である。また、実施例2のように中心点Cと境界点pb
とを指定する場合でも、中心点Cを中心とし中心点Cと
境界点pb との距離を半径とする円について、x軸方向
の最大値および最小値を求め、同様の手順でチルト角φ
t およびパターン角φq を決定すればよい。
【0051】(実施例7)本実施例は、実施例5と同様
の手順によって照明領域の面積を規定してパン角φp
チルト角φt 、パターン角φq を求める例である。すな
わち、実施例1ないし実施例2のようにして照明領域を
指示する際に、照明領域の面積も併せて入力装置11か
ら入力する。パン角φp については実施例1ないし実施
例2と同様の手順で求めることができる。次に、チルト
角φt およびパターン角φq を数9のチルト角φt0およ
びパターン角φq0に置き換えてチルト角φt およびパタ
ーン角φq と面積Sとの関係式を求め、またチルト角φ
t およびパターン角φq を数10に適用する。ここで、
実施例1の手順を用いる場合には、数10における中心
点の座標(xc ,yC )に代えて重心Gの座標(xG
G )を用いる。このようにして2つの関係式が得られ
ると、チルト角φt およびパターン角φq を決定するこ
とができる。他の構成および手順は実施例1ないし実施
例2と同様であるから説明を省略する。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は、照明領域に含めよう
とする複数の選択点の照明座標系での座標を入力手段か
ら入力し、基準値記憶手段に記憶されている基準値と入
力手段より入力された座標とを用いて、パン角とチルト
角とパターン角とを演算手段で求めるから、照明領域の
方向に対応したパン角およびチルト角だけではなく、照
明領域の大きさに関連するパターン角もパン角およびチ
ルト角に応じて演算手段で求められ、単に照明領域を指
定するだけで、熟練を要することなく照明器具を操作す
ることができるという利点を有する。また、照明領域の
入力を1回行なうだけで、その照明領域に対応したパン
角、チルト角、パターン角が演算により求められるか
ら、従来構成では必要であった照射ポイントの指示とパ
ターン角の入力という2段階の操作が不要になり、結果
的に入力作業が簡単かつ短時間で行なえるという利点が
ある。
【0053】請求項2の発明は、図形表示が可能な表示
装置を備え、演算手段で求めたパン角、チルト角、パタ
ーン角により形成される照明領域の形状を表示装置に表
示するから、所望の形状の照明領域が所望の位置に形成
されるか否かを表示装置の画面上で見ることができるの
であり、照明器具を消灯させた状態でも照明領域の確認
が可能となるから、舞台照明などにおいて照明の手順を
決める際に、表示装置の画面上でのシミュレーションが
可能になり、作業効率が高くなるという効果を奏する。
【0054】請求項3の発明は、複数台の照明器具を設
けている場合に、表示装置の画面上に表示されている各
照明領域のうちで所望するものを領域指定手段で選択す
ることによってその照明領域に対応した照明器具を選択
することを可能にしているから、照明領域の形状や位置
を確認しながら望ましい照明器具を選択することがで
き、照明器具の選択作業が容易になるという利点があ
る。
【0055】請求項4の発明は、表示装置に表示されて
いる照明領域の形状や位置に修正を施す際に、パン角と
チルト角とパターン角と照明領域の面積と照明座標系の
座標軸方向における照明領域の寸法とのうちの少なくと
も1種類について一定に保った状態で修正を可能とする
から、たとえば、照明領域を移動させても大きさの変化
を少なくしたいような場合に、照明領域の修正作業が容
易に行なえるという利点を有する。
【0056】請求項5の発明は、演算手段でパン角、チ
ルト角、パターン角を求める際に、照明領域の面積と照
明座標系の座標軸方向における照明領域の寸法とのうち
の少なくとも1種類について固定値とすることができる
から、照明領域を移動させるような場合に、照明領域の
大きさを大幅に変えることなく希望通りに設定すること
ができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】実施例1の入力装置と表示装置との関係を示す
概略図である。
【図3】実施例1における照明領域の決定手順を示す概
念説明図である。
【図4】実施例1により決定された照明領域の例を示す
概念説明図である。
【図5】実施例2における照明領域の決定手順を示す概
念説明図である。
【図6】実施例4における照明領域の範囲を規制した状
態の概念説明図である。
【図7】従来例の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 照明領域制御装置 2 照明器具 11 入力装置 12 表示装置 13 演算装置 14 データレジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付面に直交する軸回りでの回転角度で
    あるパン角と取付面に平行な軸回りでの回転角度である
    チルト角とビームの開き角度であるパターン角とが調節
    自在である照明器具に対して、被照明面上での照明領域
    に応じてパン角とチルト角とパターン角とを遠隔操作に
    よって指示する照明領域制御装置において、被照明面上
    に規定した照明座標系での座標を入力することができる
    入力手段と、照明器具から被照明面に下ろした垂線の足
    の上記照明座標系での座標値と上記垂線の長さと上記照
    明座標系の座標軸に対するパン角の基準位置のなす角度
    とが基準値として設定保持される基準値記憶手段と、照
    明領域に含めようとする複数個の選択点を入力手段で指
    定するとほぼ全部の選択点を含む最小寸法の照明領域が
    形成されるように基準値記憶手段に記憶された基準値を
    用いてパン角、チルト角、パターン角を算出する演算手
    段と具備して成ることを特徴とする照明器具の照明領域
    制御装置。
  2. 【請求項2】 上記照明座標系に一対一対応した座標系
    が画面上に設定された図形表示の可能な表示装置を備
    え、演算手段はパン角、チルト角、パターン角を算出し
    た後に照明領域に相当する形状を表示装置の画面上に表
    示させることを特徴とする請求項1記載の照明器具の照
    明領域制御装置。
  3. 【請求項3】 照明器具が複数台設けられるとともに基
    準値記憶手段に各照明器具に応じた基準値が設定保持さ
    れ、各照明器具ごとに設定される照明領域が表示装置に
    表示された状態で所望の照明領域を指定することができ
    る領域指定手段が入力手段として付加され、領域指定手
    段により指定された照明領域に対応する照明器具が選択
    されることを特徴とする請求項2記載の照明器具の照明
    領域制御装置。
  4. 【請求項4】 パン角とチルト角とパターン角と照明領
    域の面積と照明座標系の座標軸方向における照明領域の
    寸法とのうちの少なくとも1種類について一定に保った
    状態で、表示装置に表示されている照明領域の位置ない
    し形状を修正することができる修正手段が入力手段とし
    て付加されて成ることを特徴とする請求項2記載の照明
    器具の照明領域制御装置。
  5. 【請求項5】 演算手段は、照明領域の面積と照明座標
    系の座標軸方向における照明領域の寸法とのうちの少な
    くとも1種類について固定値とした状態でパン角、チル
    ト角、パターン角を演算することを特徴とする請求項1
    記載の照明器具の照明領域制御装置。
JP6113154A 1994-05-26 1994-05-26 照明器具の照明領域制御装置 Withdrawn JPH07320874A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021018938A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 東芝ライテック株式会社 照明制御プログラム、照明制御装置および照明システム

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JP2021018938A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 東芝ライテック株式会社 照明制御プログラム、照明制御装置および照明システム

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