JPH05289722A - 塗装ロボットの自動プログラミング装置 - Google Patents

塗装ロボットの自動プログラミング装置

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JPH05289722A
JPH05289722A JP4086930A JP8693092A JPH05289722A JP H05289722 A JPH05289722 A JP H05289722A JP 4086930 A JP4086930 A JP 4086930A JP 8693092 A JP8693092 A JP 8693092A JP H05289722 A JPH05289722 A JP H05289722A
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JP
Japan
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coating
work
gun
robot
speed
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Application number
JP4086930A
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English (en)
Inventor
Hideaki Fukuda
英明 福田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送移動されるワークに対する塗装ガンの動
作軌跡を自動設定すると共に,前記塗装対象面の形状に
対応して塗装ガンの位置,姿勢を設定することができる
塗装ロボットの自動プログラミング装置を提供する。 【構成】 塗装対象面がワークの搬送方向と塗装ガンの
移動方向との二次元画像として表示されるディスプレイ
画面上にワークの塗装対象面を表示して,塗装ガンの移
動方向一端の塗装開始点と移動方向他端の塗装終了点と
を教示することにより,ワークの搬送速度と前記塗装ガ
ンの移動速度とに対応した動作軌跡を設定する動作軌跡
設定手段と,塗装対象面が曲面である場合には前記動作
軌跡設定手段と塗装対象面を分割した各分割面三次元位
置に対して垂直となるガン方向と所定スプレー距離とに
塗装ガンの位置と姿勢とを設定する塗装ガン位置・姿勢
データ作成手段とにより仕上がりのよい塗装作業を教示
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,塗装ロボットの動作プ
ログラムを作成する自動プログラミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装の自動化ラインにおいて,多くの場
合コンベアによって搬送されてくるワークに対してロボ
ットが塗装作業を行う。このとき,ワークの形状が図2
に示すような平面的なものである場合の動作プログラム
は,ワークが搬送される速度に対応して塗装ガンを移動
させる1上下運動(1パス)の位置及び速度のデータ
と,その繰り返し回数という単純な形で設定することが
できる。このような単純な動作プログラムであれば,図
17に示すような直線運動のみ行うロボットを使用する
ことができる。しかし,搬送移動されるワークが自動車
の外板塗装などのように複雑な曲面を有するワークに対
しては,上記のようなパスとその繰り返し回数の指定に
よる単純な動作プログラムだけではワークの形状に合っ
た仕上がりのよい塗装はできない。塗装ガンの位置,姿
勢をワークの形状に対応させて変更する必要がある。そ
こで,ロボットが搬送されるワークに追従し,予め記憶
されたワークの形状情報に対応して複雑な動作を行うこ
とができる多軸型のロボットを動作させるロボット動作
教示装置を用いて塗装作業が行われる。例えば,特開平
3−22106号公報に開示されたロボット教示装置に
よれば,図18に示すようなオフライン動作教示装置に
おけるタブレット20からワークの形状情報を制御部2
7に入力して,入力されたワーク形状情報に対応するロ
ボットの作業動作と搬送されるワークに対して相対移動
させる移動指示とを教示する。このロボットの動作教示
データは,図19に示すように配置された作業位置のコ
ントローラ21にフロッピーディスクFDを介して入力
される。ロボット22はワーク23の搬送方向(X)と
該搬送方向と直交する方向(Y)とに走行移動させるこ
とのできる走行装置24上に設置されており,搬送コン
ベア25により搬送されてくるワーク23が所定位置を
通過したことをワーク検出用センサ26a,26bが検
出したとき,コントローラ21は走行装置24を制御し
てロボット22をワーク23に対して相対的に静止する
ようにした状態で教示データによる塗装作業を実行す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にロボットは関節
軸の軸数が多ければ多いほど,より複雑な作業が可能に
なるが,その分ロボット機構や制御装置が複雑になりコ
ストが高くなる。上記従来例に示したような多関節ロボ
ットと搬送されるワークに追従する走行装置とによる塗
装ロボットも,その例にもれず,多関節ロボットを動作
させるための複雑な動作教示と,更には移動するワーク
に追従してロボットとワークとが相対的に静止状態にあ
るようにして教示データを再生する複雑な構成になって
おり,装置の複雑さに伴うコスト高と動作教示の難解さ
との問題点を有していた。本発明は上記問題点に鑑み,
搬送移動されるワークに対して追従する走行装置等を用
いることなく,搬送されるワークの塗装対象面に対する
塗装ガンの動作軌跡を自動設定すると共に,前記塗装対
象面の形状に対応して塗装ガンの位置,姿勢を設定する
ことができ,且つ簡易なロボットによっても実施できる
塗装ロボットの自動プログラミング装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する第1の手段は,所定方向に所定速度
で搬送されるワークの塗装対象面に対し塗装ガンを前記
ワークの搬送方向と直交する方向に所定速度で往復移動
させて塗装を行う塗装ロボットの動作を教示する塗装ロ
ボットの自動プログラミング装置において,前記塗装対
象面が平面である前記ワークの搬送方向と前記塗装ガン
の移動方向との二次元画像として表示されるディスプレ
イ画面上に前記ワークの塗装対象面を表示して,塗装ガ
ンの移動方向一端の塗装開始点と移動方向他端の塗装終
了点とを教示することにより,前記ワークの搬送速度と
前記塗装ガンの移動速度とに対応した動作軌跡を設定す
る動作軌跡設定手段を設けてなることを特徴とする塗装
ロボットの自動プログラミング装置として構成される。
また,本発明が採用する第2の手段は,所定方向に所定
速度で搬送されるワークの塗装対象面に対し塗装ガンを
前記ワークの搬送方向と直交する方向に所定速度で往復
移動させて塗装を行う塗装ロボットの動作を教示する塗
装ロボットの自動プログラミング装置において,前記塗
装対象面が曲面である前記ワークの搬送方向と前記塗装
ガンの移動方向との二次元画像として表示されるディス
プレイ画面上に前記ワークの塗装対象面の投影図を表示
して,塗装ガンの移動方向一端の塗装開始点と移動方向
他端の塗装終了点とを教示することにより,前記ワーク
の搬送速度と前記塗装ガンの移動速度とに対応した動作
軌跡を設定する動作軌跡設定手段と,前記塗装対象面を
分割して各分割面毎の三次元位置を求め,各分割面の三
次元位置に対して垂直となるガン方向と所定スプレー距
離とに塗装ガンの位置と姿勢とを設定する塗装ガン位置
・姿勢データ作成手段とを設けてなることを特徴とする
塗装ロボットの自動プログラミング装置として構成され
る。
【0005】
【作用】本発明の第1手段によれば,ディスプレイ画面
上に表示されたワークの塗装対象面に対し,塗装開始点
と塗装終了点とを教示すると,ワークの塗装対象面が平
面である場合には,動作軌跡設定手段により,ワークの
搬送速度と塗装ガンの移動速度とに対応してワークの塗
装対象面上を往復移動する塗装ガンの動作軌跡が設定さ
れる。動作軌跡の設定は,ワークの搬送速度及び塗装ガ
ンの移動速度とワークの塗装対象面の面積から,塗装ガ
ンがワークの搬送方向と直交する方向に往復移動する時
間(1パスの所要時間)とその回数が算出され,搬送さ
れるワークの塗装対象面に対して隈なく塗装できる動作
軌跡が描かれる。また,本発明の第2手段によれば,デ
ィスプレイ画面上に表示されたワークの塗装対象面に対
し,塗装開始点と塗装終了点とを教示すると,ワークの
塗装対象面が曲面である場合には,まず上記第1手段と
同様に動作軌跡設定手段により,塗装ガンの動作軌跡が
設定される。次いで,塗装ガン位置・姿勢データ作成手
段により,塗装対象面を分割した各分割面毎にワークデ
ータからその三次元位置を算出して,先に設定された動
作軌跡に移動する塗装ガンが各分割面の三次元位置に対
して垂直且つ所定のスプレー距離となる姿勢及び位置に
変化動作させる。上記の動作軌跡設定手段と塗装ガン位
置・姿勢データ作成手段とを具備してなる塗装ロボット
の自動プログラミング装置により,搬送されるワークの
塗装対象面が平面である場合は勿論,塗装対象面が曲面
である場合にも,仕上がりのよい塗装作業を行うことの
できると共に,動作範囲や機構が簡略化されたロボット
にも適応することができる。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明
の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1は
本実施例に係る塗装ロボットの自動プログラミング装置
の構成を示すブロック図,図2はワークの三次元方向を
説明する斜視図,図3はディスプレイ画面上に表示され
るワークの二次元画像図に対する動作点の設定を示す説
明図,図4はディスプレイ画面上に表示されるワークの
二次元画像図に対して動作点を設定したときにプログラ
ミングされる塗装ガンの動作軌跡を示す説明図,図5は
塗装ガンの往復パス数が整数にならない場合の動作軌跡
を示す説明図,図6はスプレーON/OFF点の設定方
法を示す説明図,図7はワークの塗装対象面が曲面であ
る場合の例を示す自動車ボディの部分を曲面率に対応し
て分割した斜視図,図8は曲面を有するワークをディス
プレイ画面上に二次元画像として表示して動作点を設定
する方法を示す説明図,図9は塗装ガンの姿勢を設定す
る方法を示す説明図,図10は姿勢角度の設定方法を示
す説明図,図11は塗装ガンの姿勢角度の設定方法を示
す説明図,図12は塗装対象面の分割された面の角度が
変化する位置での塗装ガンの姿勢の決定方法を示す説明
図,図13は複雑なワーク形状上を移動する動作軌跡に
おけるガン姿勢の変化を示す説明図,図14は垂直多関
節軸ロボットの例を示す模式図,図16は直交動作型ロ
ボットの例を示す斜視図,図17は簡易型ロボットによ
る塗装ガン姿勢を設定する方法を示す説明図である。図
1において,塗装ロボットの自動プログラミング装置は
基本的にコンピュータシステムを構成しており,図示し
ないが,キーボード等のコマンド入力装置,CRTディ
スプレイ等の画像出力装置及び中央演算処理装置等を具
備している。当該自動プログラミング装置を実現するた
めに,対象ワークの三次元形状を三次元ワークデータ5
として当該自動プログラミング装置内に登録する三次元
データ入力部2と,登録された対象ワークの三次元ワー
クデータ5に対する動作プログラム6を作成する自動プ
ログラミング部1と,作成された動作プログラム6をワ
ークの三次元モデルによりシュミレーションして動作を
確認し不具合がある場合には修正する動作シュミレーシ
ョン部3と,予め登録されているロボットデータ7及び
環境データ8をもとに動作プログラム6をロボットの制
御形式に合わせてロボット動作データ9に変換するデー
タ変換部4とを具備して構成されている。尚,図1にお
いて実線の矢印は処理の流れ,点線の矢印はデータの流
れを表している。
【0007】上記のように構成される自動プログラミン
グ装置におけるプログラミングの処理手順を順を追って
以下に説明する。 (ステップ1)対象とするワーク10が図2に示すよう
な平板の場合に対する第1のステップについて説明す
る。ここで,Ow はワークを定義する座標系で,X軸方
向をコンベアにより搬送されるワーク10の進行方向と
する。この実施例ではロボット自身はワーク搬送方向に
移動せず,コンベア速度に基づいて塗装ガンの上下方向
への速度VZ が演算される。まず,三次元データ入力部
2からワークデータを読み出し,図3に示すようにディ
スプレイ画面上にワーク10の塗装対象面を二次元画像
として表示して,塗装開始点Ps (Xs ,Zs ),塗装
終了点Pe (Xe ,Ze )を設定する。また,同時にコ
ンベア速度,スプレー距離,吐出圧,塗料流量等の基本
設定値を設定する。塗装開始点Ps と塗装終了点Pe
を設定することにより,自動プログラミング部1は数式
(1)によりガン速度VZ を演算し,これにより周知の
手法で動作点Pn を生成する。ここで,t1 は1パスに
要する時間,nはパス数,Vz はガン速度である。この
ときのワーク10に対するガン先の軌跡パターンは図4
のようになる。 t1 =|Ze −Zs |/Vzc ×n×t1 =|Xe −Xs |から Vc ×n×|Ze −Zs |/Vz =|Xe −Xs |────────(1) Vc ×|Ze −Zs |/Vz ×(n+1/2)=|Xe −Xs |──(2) このとき,パス数nが必ずしも整数になるとは限らない
が,塗装ガンの移動速度Vz が固定のときはパス数nが
整数になるようにXe を適当に変更する。また,Xe
s を固定したいときにはVz を適当に変更する。この
切替えは随時オペレータが指定できる。
【0008】(ステップ2)ステップ1によって動作位
置データが生成されたら,次にスプレーON/OFFデ
ータを設定する。図4,図5において示された破線はガ
ン先の移動軌跡を示しているが,図6に部分拡大して示
すように,ガン先の移動軌跡とワーク面が交差するポイ
ントqi〜qi+3 がスプレーON/OFF点(Qn )と
なる。しかしながら,この交差ポイントqi 〜qi+3
らスプレーON/OFFすると,塗り始め,塗り終わり
の部分は塗装むらになる。そこで,スプレーON/OF
F点のずらせ量L1 を基本設定値として設定しておき,
データ変換部4でロボットの動作データに変換されると
きに,ずらせ量L1 を考慮して変換を行う。以上のステ
ップ1及びステップ2により,動作点Pn とスプレーO
N/OFF点Qn とが生成され,動作プログラム6とな
る。 (ステップ3)塗装の対象となるワークが平面状の塗装
面である場合には,上記のステップ1〜ステップ2で充
分であるが,対象ワークが例えば自動車ボディのように
曲面を有するワークである場合に,塗装の仕上がりをよ
くするためには塗装ガンの姿勢及び位置を考慮すること
が必要である。そこで,ステップ3における操作は,対
象ワークの三次元モデルに基づいて作業を行う。まず,
ステップ1及びステップ2の作業により,動作点Pn
スプレーON/OFF点Qn の設定を行う。図7は対象
ワークとしての自動車ボディを曲面率によって所要部分
に分割した例で,図8はその一部モデルaに対する動作
点Pn とスプレーON/OFF点Qn との設定方法を示
すものである。図8において,座標系Ow のX=0で表
されるX−Z平面bに,モデルaを投影した図形をディ
スプレイ上に表示して動作点Pi とスプレーON/OF
F点Q i との設定を行う。スプレーON/OFF点Qi
は,この段階では各分割面毎に面を構成する線分と塗装
ガンの移動軌跡とが交差する点についてのスプレーON
/OFF点qi 〜qi+3 である。次に,塗装ガンのスプ
レー方向を求める。投影面上の動作点Pi とスプレーO
N/OFF点Qi から三次元ワーク上の動作点Pi ′,
i ′を計算して,この位置をスプレー狙い点とし,ワ
ークの各分割面毎に各動作点に垂直な方向をガン方向と
する。図9に示すように,スプレー狙い点qn ′からガ
ン方向に基本設定値として設定されたスプレー距離L2
だけ離れた点を新たな動作点Rn として,これをロボッ
ト動作データ9とする。
【0009】塗装ガンの姿勢を決定するためには,ガン
方向ベクトル1つだけでは定義できない。そこで,本実
施例においては以下のようにしてガン姿勢を決定する。
三次元座標系での姿勢は各軸周りの回転で表される。回
転の定義方法にはオイラー角,ロール・ピッチ・ヨーな
どがあるが,ここでは図10,11に示すようにロール
・ピッチ・ヨーによる回転の定義方法によりガン姿勢を
得る。先に得たガン方向ベクトルをベース座標系の例え
ばY軸方向に合わせる。このとき,まずヨーに相当する
Y軸周りの回転を0にしておき,Y軸をガン方向ベクト
ルに合わせるように計算すると,ロール,ピッチが得ら
れる。次に,この姿勢に対してスプレーパターンに応じ
たヨーの角度を考慮して塗装ガンの姿勢が得られる。図
12に示すようにスプレー狙い点qi ′が2つの分解面
に共通した稜線上にある場合,スプレー狙い点qi ′に
対して2つのガン姿勢ri1,ri2の2つが存在するが,
この場合は2つの中間をとるようにガン姿勢ri を求め
る。また,図13に示すように部分的な突出部がある場
合,ステップ3までの手法で作成されたデータは,ri
〜ri 3 までの姿勢が大幅に変化する。ワークの大き
さや形状によっては,突出部が小さい場合には,短い経
路の間に大幅に姿勢が変化することとなり都合が悪くな
る。自動プログラミングの際に,このような短い区間で
姿勢が大きく変化する場合は,自動プログラミングの際
に姿勢の平均化をはかる等の処理をすればよいが,必ず
しも理想的な動作プログラムが作成できるとは限らない
ので,ロボットとワークを画面上に表示して作成した動
作プログラム通りにロボットをシミュレーションし確認
する。以上説明したロボットの塗装プログラムを実行す
るためには,少なくとも6軸の関節軸を有するロボット
が必要となる。これは三次元空間内の任意の一点で任意
の姿勢をとらせるために最低6軸の動作軸を要するため
である。ロボットは関節軸の数が多いほどコストが高く
なる。そこで,塗装作業のケースによって品質が大幅に
低下しない程度の作業が実施できるようにロボットの関
節軸数を減らして低コスト化を図ることも必要となる。
また,対象ワークの塗装対象面が平面である場合のよう
に多くの動作データを必要としない場合には,簡易なロ
ボットで充分に対応できる。適用されるロボットの構成
によって動作データをロボットに合わせて適宜変更する
実施例について説明する。コンベアラインによってワー
クが搬送される場合には,ワークが移動するため移動方
向の自由軸が省略されている場合が多く,例えば,図1
4に示す垂直多関節ロボットにおいてd軸がない場合,
あるいは図15に示す直交型ロボットにおいてはe軸
(横方向直動軸)がない場合には,大幅に塗装ガン11
の姿勢が変わる際に対応できない。図16に示すような
断面形状を有するワーク10が同図にCVで示される方
向に搬送されている場合,上記実施例においては,塗装
ガン11のスプレー狙い点がqi ′からqi+1 ′に移り
変わると,塗装ガン11の動作点及び姿勢はri からr
i+1 になる。このように塗装ガン11をワーク10の進
行方向に移動させる必要があるが,ロボットにワーク1
0の移動方向に対する平行移動ができない場合には,こ
の動作はできない。そこで,このような場合には,ロボ
ットがスプレー狙い点qi からqi+1 まで動作する時間
から,ワークの搬送される距離を求め,塗装ガン11の
スプレー距離を設定値に保つように再計算しなおし,塗
装ガン11の位置ri+1 ′を求めることで塗装品質を大
幅に低下させない塗装作業を実施させることができる。
このように適用されるワークやロボットに合わせてデー
タを変更することにより,簡易なロボットによっても所
要目的を達成できる塗装作業を行わせることができる。
【0010】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,ディ
スプレイ画面上に表示されたワークの塗装対象面に対
し,塗装開始点と塗装終了点とを教示すると,ワークの
塗装対象面が平面である場合には,動作軌跡設定手段に
より,ワークの搬送速度と塗装ガンの移動速度とに対応
してワークの塗装対象面上を往復移動する塗装ガンの動
作軌跡が設定される。動作軌跡の設定は,ワークの搬送
速度及び塗装ガンの移動速度とワークの塗装対象面の面
積から,塗装ガンがワークの搬送方向と直交する方向に
往復移動する時間とその回数が算出され,搬送されるワ
ークの塗装対象面に対して隈なく塗装できる動作軌跡が
描かれる。また,ワークの塗装対象面が曲面である場合
には,動作軌跡設定手段により塗装ガンの動作軌跡が設
定され,次いで塗装ガン位置・姿勢データ作成手段によ
り,塗装対象面を分割した各分割面毎にワークデータか
らその三次元位置を算出して,先に設定された動作軌跡
に移動する塗装ガンが各分割面の三次元位置に対して垂
直且つ所定のスプレー距離となる姿勢及び位置に変化動
作させる。従って,搬送されるワークの塗装対象面が平
面である場合は勿論,塗装対象面が曲面である場合に
も,仕上がりのよい塗装作業を行うロボットの塗装動作
プログラムを容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る塗装ロボットの自動プロ
グラミング装置の構成を示すブロック図。
【図2】ワークの三次元方向を説明する斜視図。
【図3】ディスプレイ画面上に表示されるワークの二次
元画像図に対する動作点の設定を示す説明図。
【図4】設定された動作点に基づきプログラミングされ
た塗装ガンの動作軌跡を示す説明図。
【図5】塗装ガンの往復パス数が整数にならない場合の
動作軌跡を示す説明図。
【図6】スプレーON/OFF点の設定方法を示す説明
図。
【図7】ワークの塗装対象面が曲面である場合の例を示
す自動車ボディの部分を曲面率に対応して分割した斜視
図。
【図8】曲面を有するワークをディスプレイ画面上に二
次元画像として表示して動作点を設定する方法を示す説
明図。
【図9】塗装ガンの姿勢,位置を設定する方法を示す説
明図。
【図10】姿勢角度の設定方法を示す説明図。
【図11】塗装ガンの姿勢角度の設定方法を示す説明
図。
【図12】塗装対象面の分割された面の角度が変化する
位置での塗装ガンの姿勢の決定方法を示す説明図。
【図13】塗装対象面の分割された面の角度が変化する
位置での塗装ガンの姿勢の決定方法を示す説明図。
【図14】垂直多関節型ロボットの例を示す模式図。
【図15】直交型ロボットの例を示す斜視図。
【図16】X軸方向の平行移動ができないロボットによ
る動作を説明する模式図。
【図17】直交座標系ロボットの例を示す斜視図。
【図18】従来例の塗装ロボットの動作教示装置の構成
を示す構成図。
【図19】従来例の塗装ロボットの動作環境の構成を示
す平面配置図。
【符号の説明】
1──自動プログラミング部(動作軌跡設定手段) 2──三次元データ入力部 3──動作シュミレーション部 4──データ変換部(塗装ガン位置・姿勢設定手段) 5──三次元ワークデータ 7──ロボットデータ 8──環境データ 9──ロボット動作データ 10──ワーク 11──塗装ガン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に所定速度で搬送されるワーク
    の塗装対象面に対し塗装ガンを前記ワークの搬送方向と
    直交する方向に所定速度で往復移動させて塗装を行う塗
    装ロボットの動作を教示する塗装ロボットの自動プログ
    ラミング装置において,前記塗装対象面が平面である前
    記ワークの搬送方向と前記塗装ガンの移動方向との二次
    元画像として表示されるディスプレイ画面上に前記ワー
    クの塗装対象面を表示して,塗装ガンの移動方向一端の
    塗装開始点と移動方向他端の塗装終了点とを教示するこ
    とにより,前記ワークの搬送速度と前記塗装ガンの移動
    速度とに対応した動作軌跡を設定する動作軌跡設定手段
    を設けてなることを特徴とする塗装ロボットの自動プロ
    グラミング装置。
  2. 【請求項2】 所定方向に所定速度で搬送されるワーク
    の塗装対象面に対し塗装ガンを前記ワークの搬送方向と
    直交する方向に所定速度で往復移動させて塗装を行う塗
    装ロボットの動作を教示する塗装ロボットの自動プログ
    ラミング装置において,前記塗装対象面が曲面である前
    記ワークの搬送方向と前記塗装ガンの移動方向との二次
    元画像として表示されるディスプレイ画面上に前記ワー
    クの塗装対象面の投影図を表示して,塗装ガンの移動方
    向一端の塗装開始点と移動方向他端の塗装終了点とを教
    示することにより,前記ワークの搬送速度と前記塗装ガ
    ンの移動速度とに対応した動作軌跡を設定する動作軌跡
    設定手段と,前記塗装対象面を分割して各分割面毎の三
    次元位置を求め,各分割面の三次元位置に対して垂直と
    なるガン方向と所定スプレー距離とに塗装ガンの位置と
    姿勢とを設定する塗装ガン位置・姿勢データ作成手段と
    を設けてなることを特徴とする塗装ロボットの自動プロ
    グラミング装置。
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