JPH07320428A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

Info

Publication number
JPH07320428A
JPH07320428A JP11246894A JP11246894A JPH07320428A JP H07320428 A JPH07320428 A JP H07320428A JP 11246894 A JP11246894 A JP 11246894A JP 11246894 A JP11246894 A JP 11246894A JP H07320428 A JPH07320428 A JP H07320428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo
track
data
head
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11246894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kojima
利昭 小島
Tomio Suzuki
冨男 鈴木
Masahiko Sega
雅彦 瀬賀
Shigeyoshi Saito
茂芳 斉藤
Yuji Hata
裕二 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11246894A priority Critical patent/JPH07320428A/ja
Publication of JPH07320428A publication Critical patent/JPH07320428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パフォーマンスを実用上低下させずに、デー
タヘッドの高精度の位置決めを可能にする。 【構成】 サーボトラックS1のあるサーボディスク1
と、データ面サーボトラックDS1,データトラックD
2のあるデータディスク2と、サーボトラックS1から
サーボ情報を読み出すサーボヘッド4と、データトラッ
クD2に対する通常のデータの読み書き、およびデータ
面サーボトラックDS1からのサーボ情報の読み出しを
行うデータヘッド3と、対応するサーボトラックS1と
データ面サーボトラックDS1のサーボ情報を照合して
得られたシーク時の誤差を補正情報として記憶するメモ
リ12とを備え、メモリ12の補正情報でシーク動作を
補正し、シーク頻度が高い時や、オフトラック量が一定
値以下の場合には、メモリ12から読み出された補正情
報による補正動作を抑止する磁気ディスク装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に関
し、特に、データヘッドの高精度の位置決め制御に適用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置では、磁気ヘッ
ドの位置決め制御方式として、サーボ面サーボ方式を用
いている。しかし、この制御方式において、高精度の位
置決めが保証されるのは、サーボヘッドとサーボトラッ
クとの関係についてであり、他のデータディスク面およ
びデータヘッドの支持部においてサーボ面およびサーボ
ヘッドの支持部とは別の熱膨張による位置ずれがあった
場合には、これを補うようにデータヘッドを位置決めす
る必要がある。
【0003】このため、特開昭62−212982号公
報に記載されているように、あらかじめ、データディス
クに1個ないし複数個のデータ面サーボトラックを設け
ることが提案されている。これにより、サーボ面サーボ
トラックに位置決めした時に、データヘッドによって検
出されるデータ面サーボトラックにおけるオフトラック
量として、温度上昇等による各部の熱膨張によって生じ
るデータディスクとデータヘッドとの熱的オフトラック
量を求めることができる。したがって、指定されたサー
ボトラックへ位置決めする時の位置決め信号を、このオ
フトラック量によって補正することにより、指定された
データトラックに正確に位置決めすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術の方式では、データヘッドのオフトラックを検出
し、オフトラック量を補正する動作が、割り込みとなる
ため、その間、磁気ディスク装置は、本来のデータ書き
込み/読み出し操作ができない。このため、上記の補正
のための割り込みが頻繁に発生すると、パフォーマンス
(単位時間当たりの記録/再生動作等の実行処理回数)
を低下させる欠点がある。また、データヘッドを位置決
めさせる場合も、オフトラック量の補正量をメモリから
読み込んでから行う必要があり、これもパフォーマンス
を低下させる要因となる。
【0005】また、上述のように、補正動作を頻繁に行
うと、パフォーマンスが低下するので、通常、補正に行
く時間間隔は、数分から数十分程度となる。この場合、
数分の間に、急激なオフトラック量の変化、特に、オフ
トラック量の値がプラスからマイナスに、あるいはその
逆になった場合には、補正した値をそのまま使うと、逆
に悪い方向に、すなわちオフトラック量を増大させる方
向に補正が行われるという欠点がある。
【0006】本発明の目的は、パフォーマンスを実用上
低下させずに、データヘッドの高精度の位置決めを可能
とする磁気ディスク装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、サーボディス
ク上のサーボトラックからサーボヘッドによって読み出
されるサーボ信号によって、データディスク上のデータ
トラックに対するデータヘッドの位置決めを行うととも
に、当該位置決め動作を補正するための補正情報が格納
されたメモリを備えた磁気ディスク装置において、前記
サーボヘッドおよびデータヘッドの所定の時間毎の前記
サーボトラックおよびデータトラック間の移動回数およ
び移動距離の少なくとも一方を監視し、前記移動回数お
よび移動距離の少なくとも一方が所定の値を超過してい
ない場合にのみ、前記メモリから読み出される前記補正
情報に基づいて前記データヘッドの位置決め動作を補正
する第1の制御論理、および前記サーボヘッドによる前
記データヘッドの位置決め誤差が所定の値以上の場合に
のみ、前記メモリから前記補正情報を読み出して前記位
置決め動作の補正を行う第2の制御論理の少なくとも一
方を備えるようにしたものである。
【0008】
【作用】上記した本発明の磁気ディスク装置は以下のよ
うに作用する。
【0009】たとえば、あらかじめデータディスク上に
1個〜複数個のデータ面サーボトラックを設けることに
より、サーボディスク上のサーボトラックからのサーボ
情報に基づいたデータヘッドの位置決めにおけるオフト
ラック量を把握してメモリに格納しておき、このオフト
ラック量を打ち消すようにサーボヘッドによるデータヘ
ッドのデータトラックに対する位置決めを補正させるこ
とができるが、この補正動作を単純に実行したのではパ
フォーマンスを低下させる要因となる。
【0010】補正を行う目的は、オフトラックによるデ
ータトラックへのデータ書き込みおよび読み出しのエラ
ーを防止することなので、検出されたオフトラック量が
所定値以下のエラーにならない程度の場合には、補正動
作を行わせないことにより、パフォーマンスの低下を防
止できる。
【0011】また、オフトラック量の検出間隔(たとえ
ば数分〜数十分)よりも短い間に、急激なオフトラック
の変化(たとえばオフトラック量の符号の逆転:+→
−,−→+)があった場合には、却って悪い方向に補正
が行われてしまう。急激なオフトラック量の変化は、た
とえば、ヘッドを駆動するアクチュエータを構成するボ
イスコイルモータのシーク(ヘッドのトラック間の移
動)による発熱/放熱によってヘッドアームやキャリッ
ジ等のヘッド駆動機構部の熱変形に起因するものであ
り、シーク頻度が高いほど、変化は大きくなる。
【0012】従って、単位時間におけるシーク回数やシ
ーク距離が規定値以下の場合のみ、メモリから補正情報
を読み出して補正を行わせるようにすれば、オフトラッ
ク量を却って増大させるような逆効果の補正を無くすこ
とができる。
【0013】ディスクやヘッド、さらにはアクチュエー
タが収容される筐体(HDA)内の温度変動による熱オ
フトラックや、シークによるアクチュエータのコイル発
熱/放熱等に起因するシークモードオフトラック共、サ
ーボヘッドを基準に、当該サーボヘッドから離れたデー
タヘッドほどオフトラック量が大きくなる。従って、サ
ーボヘッド(サーボディスク)をデータディスクの配列
の中央部に位置させ、その両側にデータヘッド(データ
ディスク)を配置することにより、サーボヘッドを片側
に配置する場合に比較して、オフトラック量を半分にす
ることができる。この場合、両端のデータヘッドのオフ
トラック量が大きくなるので、最低限、両端のデータデ
ィスクにのみデータ面サーボトラックを設ければよい。
データディスクおよびサーボディスクを上下方向に積層
する場合、オフトラックの検出は、両端のバランスを考
えて、上(下)端→下(上)端→上(下)端から二番目
と、中央部のサーボヘッドに向かって交互に行うとよ
い。補正によって直るオフトラックの代表的なモード
は、ディスク群を同軸に支持して回転駆動するスピンド
ルや、アクチュエータを案内するキャリッジが傾くこと
によって発生する“倒れモード”であり、これは、サー
ボヘッドを基準(ゼロ)として最上段から最下段のデー
タヘッドまでオフトラック量がリニアに変化する。この
場合、同じヘッドアームに繋がる一対のデータヘッドの
平均値を補正値に使用して、直線補間を行うとよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例である磁気ディス
ク装置の構成の一例を示す概念図であり、図2および図
3は、その作用の一例を示す概念図、さらに図4は、そ
の作用の一例を示すフローチャート、図5、図6および
図7は、その作用の一例を示す概念図である。
【0016】図1において1はサーボディスク、2は複
数枚が積層されたデータディスク、3はデータディスク
2に対応して設けたデータ用磁気ヘッド(以下、データ
ヘッド1と呼ぶ)、4はサーボ用磁気ヘッド(以下、サ
ーボヘッド4と呼ぶ)、5はデータヘッド3,サーボヘ
ッド4を搭載したキャリッジ、6は駆動用モータのVC
M(ボイスコイルモータ)、7は玉軸受、8はガイドレ
ール、9はスピンドルモータである。データディスク2
のデータトラックもしくはデータ面サーボトラックにデ
ータヘッド3を位置決めするためにサーボディスク1に
あらかじめ記録しておいたサーボ信号をサーボヘッド4
で再生することにより、常にデータヘッド3と指定した
データトラックの位置が一致するように多数のデータヘ
ッド3およびサーボヘッド4を搭載したキャリッジ5を
VCM6で動かして制御する。
【0017】前述したサーボディスク1は、図2(b)
に示すように同心円状のサーボトラックの外周と内周の
間にあらかじめサーボ信号が記録されている。このサー
ボ信号には、従来種々の形式のものが利用されている
が、本発明においてはその形式には依存しない。このサ
ーボ信号をサーボディスク1に対応するサーボヘッド4
によって読み出して、指定されたサーボトラックの中心
に位置決めする。サーボ信号から得られた電圧は、サー
ボトラックの中心においてゼロであり、この中心から離
れた距離に比例して大きくする特性を有している。した
がって、この信号をサーボトラック中心への位置決め制
御のためのフィードバック情報として用いることによっ
て、指定したサーボトラックの中心に常に追従する制御
動作を行わせることができる。これによって、ディスク
全体の動的な変動、たとえば回転体全体の偏心に対する
追従やトラックの変動に対処することができる。
【0018】また、データディスク2は、図(a)に示
すように、データを読み書きする同心円状のデータトラ
ックの外周と内周の他に、サーボトラックをデータディ
スクにも設けている。この位置および本数はディスク装
置の構成やトラック密度などの条件によって変えること
ができる。すなわち、そのディスクのデータトラックに
対して必要とする位置決め精度が得られるように熱オフ
トラック量を補正するために、適宜配置する。この実施
例においては、最も簡単な例としてデータトラックの最
外周位置にサーボトラックを1本設けたものを示してい
る。このデータ面サーボトラックDS1にはあらかじめ
サーボ信号を記録する。このサーボ信号はサーボディス
ク1におけるサーボ信号と同じ形式のものでよい。そし
て、このデータ面サーボトラックDS1の位置が図2
(b)で示したサーボトラックの外周位置のS1に対応
している。
【0019】図1に戻り、10はサーボコントローラ
で、このサーボコントローラ10は磁気ヘッドとディス
クの上の指定されたサーボトラックに位置決めするた
め、指定トラックに対する位置偏差を示す信号を入力し
てVCM6に操作電流を加える。11aは再生回路で、
この再生回路11aはサーボヘッド4によるサーボディ
スク1のサーボパターンの読み出し波形を位置偏差を示
す信号にする。11bも再生回路で、この再生回路11
bはデータヘッド3による特定のデータディスク2にお
けるデータ面サーボトラックDS1のサーボパターンの
読み出し波形をオフトラック量を示す信号に再生する。
12はこのオフトラック量を記憶するメモリである。1
3は切替回路であり、この切替回路13によりスイッチ
14,スイッチ15をa側にしたときには、サーボトラ
ックS1位置設定器16の指令により、サーボコントロ
ーラ10によってサーボディスク1のサーボトラックS
1に対する位置決め制御が行われる。この時、同時に特
定のデータディスク2のデータ面サーボトラックDS1
に対してデータヘッド3が位置合わせされるので、特定
のデータディスク2のデータ面サーボトラックDS1に
おけるオフトラック量が、そのディスクに対応するデー
タヘッド3によって測定される。
【0020】次に、スイッチ14をb側にしたときに
は、サーボトラックS2位置設定器17の指令によっ
て、サーボコントローラ10によってサーボディスク1
のサーボトラックS2に対する位置決め制御が行われ
る。ここでサーボトラックS2の位置は、特定のデータ
ディスク2上に設定されたデータトラックD2のデータ
を書込みあるいは読み出すために決められたものであ
る。このとき、スイッチ15がb側の場合は、サーボコ
ントローラ10において、サーボトラックS2のサーボ
信号から作られる位置偏差を、メモリ12に記憶されて
いる前述のオフトラック量を加算器18を用いて補正す
る。スイッチ15がa側の場合は補正しない。
【0021】次に、図3の概念図および図4のフローチ
ャート等を参照しながら、前述した本実施例の磁気ディ
スク装置の動作を説明する。シーク命令がない場合、磁
気ディスク装置は常に前回の補正からの時間およびシー
ク回数を測定している。所定の時間が経過し、その時の
シーク回数が所定の値より小さい場合、オフトラック量
の補正値の測定動作に入る。
【0022】シーク回数や補正する時間間隔を決める際
に考慮する点について図7にて説明する。図7は熱変位
の起こるパターンを示しており、図7(a)はシーク条
件、図7(b),(c)はその時の熱変位を示す。この
例では、電源を入れた後、外周にフォロイングした後、
連続シークを行い、その後、内周にフォロイングしてい
る。これを熱変位の大きく出る端のデータヘッドでオフ
トラック量をみると、最初はゆるやかに変化するが、連
続シーク開始時や終了直後にコイル19の発熱、放熱に
より、キャリッジ5の温度分布差が大きくなり、熱変形
してオフトラック量が急激に変化する。この場合、オフ
トラック量が負(正)から正(負)になるようなところ
では、オフトラック量の補正を行うと逆に悪い方向に補
正してしまうことがある。オフトラック量の値はコイル
の発熱、放熱量で決まり、これは単位時間当たりのシー
ク回数で決まる。よって、オフトラック量を補正する条
件として、単位時間当たりのシーク回数が、オフトラッ
ク量を悪く補正しないような値以下のとき行うようにす
ればよい。この条件を付加することにより、図7(b)
のように悪く補正することがなくなり、図7(c)のよ
うになる。実用上はシーク頻度があまり高くなく、悪く
補正するようなシーク頻度の高い条件になることはあま
りないと考えられるので、シーク頻度で補正の制限条件
を加えることは充分実用に耐えうると考える。また、補
正する時間間隔も、あまり短いと煩雑で装置のパフォー
マンスが落ち、長いと補正の意味がなくなるので、その
間で適当な値を決めるとよい。
【0023】次に、オフトラック量の補正量の測定動作
について説明する。スイッチ14,15をa側に切り換
え、サーボディスク1のサーボトラックS1へサーボヘ
ッド4を位置決めする。この時、同時に特定のデータデ
ィスク2のデータ面サーボトラックDS1に対して、デ
ータヘッド3が位置合わせされるので、特定のデータデ
ィスク2のデータ面サーボトラックDS1におけるオフ
トラック量dが測定される(図3参照)。この時、測定
したオフトラック量dが指定値を超える場合、後述する
計算方式でヘッド毎のオフトラックの補正量を計算し、
メモリ12の内容を書き換え、スイッチ15をb側に
し、オフトラックが自動的に補正されるようにする。こ
の場合、dの値が指定値以下の場合には何もしない。し
たがって、オフトラック量の補正も行わないことにす
る。これは前述したように、補正動作が入ることによ
り、データを読みにいく時間(アクセスタイム)が長く
なり、性能が落ちるので、必要な時以外、補正しない方
がよいからである。
【0024】次に、シーク命令があり、特定のデータデ
ィスク2の特定のデータトラックD2のデータを書き込
みあるいは読み出すときには、スイッチ14をb側にす
る。そして、このデータトラックD2に対応してサーボ
コントローラ10によってサーボディスク1のサーボト
ラックS2に対する位置決めの制御を行う。この時、ス
イッチ15がb側の場合は、サーボトラックS2のサー
ボ信号から作られる真の位置偏差をメモリ12に記憶さ
れているオフトラック量dによって補正する(図3参
照)。こうすると、当然、サーボトラックS2のサーボ
ヘッド4の位置決め制御は、補正された位置に追従する
わけではあるが、データトラックD2へのデータヘッド
3の位置決めはオフトラックが補正される。このため、
従来のものに比較して、特定のデータトラックへ追従す
る精度が向上する。したがって、データの書き込み、読
み出しの信頼性が向上する。
【0025】次に、図5,図6により本実施例における
オフトラック量の補正値の計算方法について説明する。
図5は本実施例におけるオフトラック量の補正値の測定
方法の一例を示しており、図6は熱変化の代表的なパタ
ーンを例示している。図6(1)はスピンドルやアクチ
ュエータが傾いた時に発生するモードで、経時変形や振
動、衝撃等で発生する他、室温が変化することにより、
HDAの各部品の熱膨張係数の差から熱変形して発生す
ることが考えられる。図6(2)は、図6(1)にギザ
ギザが付いたモードであり、これは(1)のモードにヘ
ッドアーム20の伸縮が重なったものである。図6
(3)は円板の温度分布がそのままオフトラックとして
現れたものである。(1)〜(3)とも、両端のヘッド
が一番オフトラック量が大きくなっておりサーボヘッド
が中心にある場合、この現象は一般的と考えてよい。
【0026】その点を考慮し、本実施例では、図5
(1)〜(5)に例示されるように、配列方向の両端側
に位置する複数のヘッド(HD#0〜HD#8)におい
て測定されたオフトラック量を補正値に使用するもので
ある。使用するヘッド本数は装置のヘッド数に応じて決
めればよく、最低、上下各1本(計2本)、通常は上下
各2本で、後は必要に応じて上下3本、4本と増やして
行けばよい。ただし、本数を増やすほど、補正する時間
がかかり、パフォーマンスが落ちるのと、実際に問題に
なるのは端のヘッドであるのにもかかわらず、あまり補
正の必要もない中心付近のヘッドを補正して肝心の端の
ヘッドを補正する間隔が長くなってしまうという問題が
あるので、必要最小限にとどめておいた方がよい。補正
する順序は図5に示すように、両端のヘッドから中心に
向かって上下交互に行えばよい。この際、補正するパタ
ーンは基本的に図6(1)のようなものになると考え、
同じ円板間のヘッド2本ずつの平均をとり、サーボヘッ
ド4の位置を基準(ゼロ)として(直線)補間を行えば
よい。
【0027】以上、説明したように、本実施例によれば
従来の磁気ディスク装置に特別な機構を加えることな
く、また特別なデータフォーマットを使用することなく
従来と同じサーボパターンを利用することによって、比
較的簡単な制御回路により熱的なオフトラック量を補正
することができる。したがって、データヘッドによって
書き込みあるいは読み出すデータの誤りが減少し、磁気
ディスク装置の信頼性が向上するという効果がある。し
かも、従来のリファレンス、シリンダサーボ方式と比
べ、ヘッド本数を制限したり、悪く補正したり、補正す
る必要がない場合は補正を行わないので、その面でもア
クセスタイムやパフォーマンス(単位時間当たりの実行
処理回数)の低下を抑えることができる。
【0028】なお、上記した特許請求の範囲に記載され
たもの以外の本発明の特徴を列挙すれば以下の通りであ
る。
【0029】すなわち、前記データディスクの一部には
データ面サーボトラックを配置し、前記サーボディスク
上の前記サーボトラックから読み出される前記サーボ情
報と、対応するデータ面サーボトラックからデータヘッ
ドによって読み出される前記サーボ情報とを照合するこ
とによって、前記サーボヘッドによる前記データヘッド
の位置決め誤差(オフトラック量)を測定し、当該位置
決め誤差を打ち消すように前記補正情報を決定して前記
メモリに格納することができる。
【0030】また、複数枚のデータディスクを同軸に積
層した構造の場合、サーボディスクをデータディスクの
配列内のほぼ中央部に配置するとともに、各データディ
スク上には前記データ面サーボトラックを配置し、デー
タ面サーボトラックにおけるオフトラック量の測定は、
複数の前記データディスクの配列の両端側から交互に中
央部のサーボディスクに向かって行うことができる。
【0031】また、隣り合うデータディスク間の互いに
向き合うデータディスク面にそれぞれ配置された一対の
データヘッドが共通のヘッドアームに支持されている場
合、当該ヘッドアームに共通に支持された前記一対のデ
ータヘッドを介してデータ面サーボトラックからそれぞ
れ読み出される前記オフトラック量の平均値を用いる
か、もしくは、サーボヘッドを基準にして、前記平均値
を直線補間した値を用いることができる。
【0032】
【発明の効果】すなわち、本発明の磁気ディスク装置に
よれば、パフォーマンスを実用上低下させずに、データ
ヘッドの高精度の位置決めを実現することができる、と
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気ディスク装置の構
成の一例を示す概念図である。
【図2】その作用の一例を示す概念図である。
【図3】その作用の一例を示す概念図である。
【図4】その作用の一例を示すフローチャートである。
【図5】その作用の一例を示す概念図である。
【図6】その作用の一例を示す概念図である。
【図7】その作用の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…サーボディスク、2…データディスク、3…データ
ヘッド、4…サーボヘッド、10…サーボコントロー
ラ、12…メモリ、13…切替回路、14,15…スイ
ッチ、16…サーボトラックS1位置設定器、17…サ
ーボトラックS2位置設定器、18…加算器、D2…デ
ータトラック、DS1…データ面サーボトラック、S
1,S2…サーボトラック、d…オフトラック量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 茂芳 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 秦 裕二 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボ信号が記録されたサーボトラック
    を有するサーボディスクと、このサーボトラックから前
    記サーボ信号を読み出すサーボヘッドと、データが記録
    されるデータトラックを有するデータディスクと、前記
    データの前記データトラックに対する記録および再生動
    作を行うデータヘッドとを有し、前記サーボヘッドの指
    定された前記サーボトラック上への位置決めに同期して
    前記データヘッドを対応する前記データトラック上に位
    置決めするとともに、前記サーボヘッドに同期した前記
    データヘッドの位置決め動作を補正する補正情報を記憶
    するメモリを備えた磁気ディスク装置であって、前記サ
    ーボヘッドおよびデータヘッドの所定の時間毎の前記サ
    ーボトラックおよびデータトラック間の移動回数および
    移動距離の少なくとも一方を監視し、前記移動回数およ
    び移動距離の少なくとも一方が所定の値を超過していな
    い場合に、前記メモリから読み出される前記補正情報に
    基づいて前記データヘッドの位置決め動作を補正する第
    1の制御論理、および前記サーボヘッドによる前記デー
    タヘッドの位置決め誤差が所定の値以上の場合に、前記
    メモリから前記補正情報を読み出して前記位置決め動作
    の補正を行う第2の制御論理の少なくとも一方を備えた
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
JP11246894A 1994-05-26 1994-05-26 磁気ディスク装置 Pending JPH07320428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11246894A JPH07320428A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11246894A JPH07320428A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07320428A true JPH07320428A (ja) 1995-12-08

Family

ID=14587403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11246894A Pending JPH07320428A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07320428A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211758A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ヘッドスタックアセンブリ及びその製造方法並びにマルチディスク磁気記憶装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211758A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ヘッドスタックアセンブリ及びその製造方法並びにマルチディスク磁気記憶装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5825578A (en) Method and apparatus for compensating track position due to written-in runout error in a disc drive
US6445521B1 (en) Write current optimization in a disc drive system
JP2656186B2 (ja) 磁気ディスク装置のデータ面サーボパターン書込み方法
US6031683A (en) Method for optimization of seek and settle performance in hard disk drives
EP1939876A1 (en) Hard disk drive
JPH0337875A (ja) データ記録再生装置のヘッド駆動制御装置
JP3123710B2 (ja) ディスク装置、トラック位置決め方法及び位置誤差信号生成方法
US5793555A (en) Seek optimization for disk files with side-by-side head
US6049442A (en) Multiply-written servo burst patterns for minimizing position error in servo disk drives
US6160674A (en) Stable data writing method by tracking head speed in hard disk drive
JP2778643B2 (ja) デュアル・トラック・サーボ・システム
JPH07320428A (ja) 磁気ディスク装置
JPH03203071A (ja) 磁気ディスク装置におけるサーボ信号書き込み方法およびサーボディスク媒体
JP2702844B2 (ja) 磁気ディスク装置の制御方法
JPH09161250A (ja) 情報記録媒体及びその情報記録/再生方法
JPS60191481A (ja) デイスク装置
JPH0594608A (ja) 磁気デイスク装置
JP2720852B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPS62137780A (ja) 磁気デイスク装置
JPH04368681A (ja) オフトラック補正制御方式
KR100255206B1 (ko) 보이스 코일 모터의 토크상수 보상(calibration)방법
KR100449684B1 (ko) 하드디스크드라이브에서두개의버스트신호기록방법및트랙추종방법
JP2005056451A (ja) 磁気ディスク装置
JPS63142513A (ja) 磁気デイスク装置
JPH08249607A (ja) ディスク記録再生装置及びそのヘッド位置決め制御方法