JPH07320225A - テープレコーダのヘッド装置 - Google Patents

テープレコーダのヘッド装置

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Publication number
JPH07320225A
JPH07320225A JP10655494A JP10655494A JPH07320225A JP H07320225 A JPH07320225 A JP H07320225A JP 10655494 A JP10655494 A JP 10655494A JP 10655494 A JP10655494 A JP 10655494A JP H07320225 A JPH07320225 A JP H07320225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
tape
recording
erasing
tilt angle
Prior art date
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Pending
Application number
JP10655494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Ishioka
清 石岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10655494A priority Critical patent/JPH07320225A/ja
Publication of JPH07320225A publication Critical patent/JPH07320225A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 録音再生ヘッドと消去ヘッドとが一体に構成
されたオーディオ用の反転走行のためのヘッド装置にお
いて、テープ走行特性に影響を与えることなく、テープ
パッドが作用しない消去ヘッドのテープタッチを安定化
し、消去効果を高める。 【構成】 ヘッドホルダ3に録音再生ヘッド1をテープ
4aの全幅に対してヘッドコア部1aが磁気テープの表
面に対して突出する方向に0ないし60分のチルト角を
持たせて取り付け、同様にヘッドホルダ3に消去ヘッド
2も同方向すなわちヘッドコア部2aを磁気テープの表
面に対して突出する方向に0ないし90分のチルト角を
持たせて取り付け、かつ消去ヘッド2側が録音再生ヘッ
ド1に比して相対的に突出するような関係となるように
取り付けて固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープの正転と反転
に対応して磁気テープ上のトラック位置の切り換えを磁
気ヘッドの回転による反転で行う往復録音再生可能なテ
ープレコーダのヘッド装置に関し、さらに詳しくはその
消去ヘッドの消去効果の向上安定化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テープレコーダのヘッド装置は、
磁気ヘッドを回転させて磁気テープのトラック位置の切
り換えを行う往復録音再生可能なテープレコーダが提案
され、特にカセット式テープレコーダにおいては磁気テ
ープ走行の負荷を軽減することによるワウ・フラッタの
低減および機械的精度を向上できる点に着眼され、往復
録音再生可能なテープレコーダにおける主流となってい
る。
【0003】従来、この種の装置においては、録音再生
ヘッドおよび消去ヘッドが、そのヘッド前面を磁気テー
プ面に対して平行になるように配置する構成が普通であ
った。
【0004】以下図面を参照しながら、上述した従来の
テープレコーダのヘッド装置の一例について説明する。
図4は従来例のテープレコーダのヘッド装置を示したも
ので、同図(a)は対応するテープカセットを含めた平
面図、図(b)は側面図である。図4において録音再生
ヘッド11と消去ヘッド12とはおのおのヘッドホルダ
13に各ヘッドの前面11a,12aがヘッドホルダ1
3の取り付け基準面13aに対して平行になるように取
り付けて固定されている。
【0005】以上のように構成され、つぎにその動作を
説明すると、ヘッドホルダ13は、図示しないヘッド前
進後退機構に取り付けられ、ヘッドホルダ13と同時に
録音再生ヘッド11、消去ヘッド12が、テープカセッ
ト14内へ矢印A方向へ前進して磁気テープ14aの表
面に接触して信号の録音、再生、および消去を行う構成
となっている。しかしテープカセット14内のテープパ
ッド14bは、テープカセットの中央に配置されてお
り、録音再生ヘッド11にのみ相対しており、消去ヘッ
ド12はテープパッド14bの圧接なしで磁気テープ1
4aと接触する構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例のテープレコーダのヘッド装置は、ヘッド
ホルダ13に録音再生ヘッド11、消去ヘッド12を取
り付け固定する際の製造ばらつき、およびヘッドホルダ
取り付け基準面13aの相手面(図示せず)のチルト角
のばらつきにより、おのおののヘッドの、磁気テープ1
4aの表面に対する最終的なチルト角が、磁気テープ1
4aの全幅に対して、各ヘッドのコア側が突出する方
向、または後退する方向にばらつく場合があり、ヘッド
構成上、上記のように消去ヘッド12にはテープパッド
14bが作用しないため、特に消去ヘッド12のテープ
タッチが不安定になり、消去能力が不十分になるという
問題点があった。このため消去ヘッドへのテープタッチ
を安定化するためにテープ14aのテープテンションを
増加させる方法もあるが、そうするとテープを駆動する
負荷も増大して、他の送行性能を悪化させる危険性があ
る。
【0007】本発明のテープレコーダのヘッド装置は上
記従来の問題点を改善するもので、録音再生ヘッドおよ
び消去ヘッドにチルト角を設ける構成により、テープレ
コーダの他の諸性能に影響を及ぼすことなく、部品や製
造工程での諸種のばらつきを吸収して録音再生ヘッドと
一体に構成された消去ヘッドのテープタッチを安定化さ
せ、消去能力を向上させたテープレコーダのヘッド装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のテープレコーダのヘッド装置は、取り付け
基準面を有するヘッド固定用ホルダと、前記ヘッド固定
用ホルダに固定され前記取り付け基準面に対してヘッド
のコア側が磁気テープに対して突出する方向にチルト角
を有する録音再生ヘッドと、前記録音再生ヘッドととも
に前記ヘッド固定用ホルダに固定され前記録音再生ヘッ
ドに対してヘッドのコア側が相対的に大なるチルト角を
有しかつ前記取り付け基準面に対する最大チルト角を規
制された消去ヘッドとを備えた構成となっている。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成において、消去ヘッドのコ
ア側が磁気テープに対してより強く当接して、磁気テー
プのテンションを増加しなくても消去ヘッドの磁気テー
プへの接触を良好にかつ安定化し、消去ヘッドの消去効
果を向上するように作用する。
【0010】
【実施例】以下本発明のテープレコーダのヘッド装置の
一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施例のテープレコーダのヘッド装置を示す
もので、図1(a)は対応するテープカセットを含めた
平面図、図1(b)は側面図である。録音再生ヘッド1
と消去ヘッド2とはヘッド固定用ホルダであるヘッドホ
ルダ3に取り付けられ、録音再生ヘッド1はテープ4a
の全幅に対してヘッドコア部1aが磁気テープの表面に
対して突出する方向に0ないし60分のチルト角を持た
せて取り付けて固定するとともに、消去ヘッド2も同方
向すなわちヘッドコア部2aを磁気テープの表面に対し
て突出する方向に0ないし90分のチルト角を持たせて
取り付けて固定し、かつ消去ヘッド2側が録音再生ヘッ
ド1に比して相対的に突出するような関係となるように
取り付けて固定されている。そしてヘッドホルダ3は図
示しないヘッド前進後退機構に取り付け基準面3aにて
取り付けられている。
【0011】以上のように構成された本実施例のテープ
レコーダのヘッド装置について、以下その動作を説明す
る。まずヘッドホルダ3は図示しないヘッド前進後退機
構の前進に伴って取り付けられた録音再生ヘッド1と消
去ヘッド2とがテープカセット4内へ矢印A方向に前進
し、磁気テープ4aの表面に接触し、信号の録音、再
生、および消去を行う。図1の構成においては磁気テー
プ4aは図の矢印B方向へ走行するものとする。この際
録音再生ヘッド1および消去ヘッド2の前面には上記の
ようなチルト角を持たせてあり、各ヘッドをヘッドホル
ダ3に取り付け固定する際の製造ばらつきやヘッドホル
ダ3の取り付け基準面3aに相対する面のチルトばらつ
きがテープ走行に不利な方向になったとしても、そのば
らつきを各ヘッドが持つ初期のチルト角が吸収して、最
終的に磁気テープ4aの走行状態でテープカセット4内
の磁気テープ4aの表面に対して各ヘッドの前面のコア
部1a,2aが強く当接するように動作する。
【0012】以下に本実施例の効果を実験によって示
す。図2に録音再生ヘッド1のチルト角をθ1、消去ヘ
ッド2のチルト角をθ2として、録音再生ヘッド1のチ
ルト角θ 1 と、両ヘッドのチルト角の差(θ2 − θ
1 )との組み合わせにおける消去効果の分布図を示す。
図2によれば録音再生ヘッド1のチルト角θ1 が正の
範囲であって、かつ両ヘッドのチルト角の差(θ2
θ1 )が正である範囲において消去性能が良好であるこ
とが示されている。
【0013】図3に磁気テープ4aの走行状態における
カセットテープ基準面(ヘッドが当接していないときの
磁気テープ4aの表面)、すなわちそれと平行であるヘ
ッドホルダの取り付け基準面に対する消去ヘッド2のチ
ルト角θ2と消去効果(消去率)との関係を示す。録音
再生ヘッド1のチルト角θ1 は0分に固定して測定し
た。図3(a)は正転方向、すなわち図1において各ヘ
ッドが図と逆の方向に回転し磁気テープ4aが矢印Bと
逆方向に走行した場合であり、図4(b)はヘッド方向
および磁気テープ4aの走行方向が図1と同一の場合を
示す。 以上のように本実施例によれば、録音再生ヘッ
ド1がテープ4aの全幅に対してヘッドコア部1aが磁
気テープの表面に対して突出する方向に0ないし60分
のチルト角を持たせて取り付けて固定することにより、
磁気テープ4aの、ヘッドのコアに相対する記録トラッ
ク部分のテープテンションを適度に発生させ、ヘッドに
対するテープタッチを安定化させるとともに、消去ヘッ
ド2も同方向すなわちヘッドコア部2aを磁気テープの
表面に対して突出する方向に0ないし90分のチルト角
を持たせて取り付けて固定し、かつ消去ヘッド2側が録
音再生ヘッド1に比して相対的に突出するような関係と
なるように構成することにより、磁気テープ4aの走行
中は必ず消去ヘッドのコア側部2aが安定に磁気テープ
4aの表面に当接し、かつ実験結果から消去ヘッド2の
チルト角の上限を90分に設定することにより、テープ
中央側のトラック(Rチャンネル)でのスペーシングロ
スを防止しながら消去ヘッド2の消去効果を大にでき
る。
【0014】これによってテープ走行機構におけるテー
プテンションを大きくしないで済みワウフラッタ、テー
プ速度変動等のテープ走行性能の向上が図れる。
【0015】なお実施例では簡単のためにテープガイド
等細部の構成は省略している。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープレコ
ーダのヘッド装置は、取り付け基準面を有するヘッド固
定用ホルダと、ヘッド固定用ホルダに固定され取り付け
基準面に対してヘッドのコア側が磁気テープに対して突
出する方向にチルト角を有する録音再生ヘッドと、録音
再生ヘッドとともにヘッド固定用ホルダに固定され録音
再生ヘッドに対してヘッドのコア側が相対的に大なるチ
ルト角を有しかつ取り付け基準面に対する最大チルト角
を規制された消去ヘッドとを備えたことにより、消去ヘ
ッドのコア側が磁気テープに対してより強く当接して、
磁気テープのテンションを増加しなくても消去ヘッドの
磁気テープへの接触を良好にかつ安定化し、消去ヘッド
の消去効果を向上させるので、テープレコーダの他の諸
特性、特にテープ走行特性に影響を及ぼすことなく、部
品精度や製造工程でのばらつきを吸収し、録音再生ヘッ
ドと一体に構成された消去ヘッドのテープタッチを安定
化させ、消去能力を向上さることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例のテープレコーダのヘ
ッド装置の平面図 (b)同じくその側面図
【図2】同じく本実施例における録音再生ヘッド1のチ
ルト角θ1 と、録音再生ヘッド1に対する消去ヘッド2
の相対チルト角(θ2 − θ1 )との組み合わせによる
消去効果の分布図
【図3】同じくテープ走行状態における消去ヘッド2の
チルト角θ2 と消去効果(消去率)との関係を示す特
性図 (a)磁気テープの正転方向 (b)磁気テープの反転方向
【図4】(a)従来例のテープレコーダのヘッド装置の
平面図 (b)同じくその側面図
【符号の説明】
1 録音再生ヘッド 1a,2a ヘッドコア部 2 消去ヘッド 3 ヘッドホルダ 3a 取り付け基準面 4 磁気テープ θ1,θ2 チルト角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り付け基準面を有するヘッド固定用ホ
    ルダと、 前記ヘッド固定用ホルダに固定され前記取り付け基準面
    に対してヘッドのコア側が磁気テープに対して突出する
    方向にチルト角を有する録音再生ヘッドと、 前記録音再生ヘッドとともに前記ヘッド固定用ホルダに
    固定され前記録音再生ヘッドに対してヘッドのコア側が
    相対的に大なるチルト角を有しかつ前記取り付け基準面
    に対する最大チルト角を規制された消去ヘッドとを備え
    たテープレコーダのヘッド装置。
JP10655494A 1994-05-20 1994-05-20 テープレコーダのヘッド装置 Pending JPH07320225A (ja)

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JP10655494A JPH07320225A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 テープレコーダのヘッド装置

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JPH07320225A true JPH07320225A (ja) 1995-12-08

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ID=14436560

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