JPH07320207A - データ記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置 - Google Patents
データ記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置Info
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- JPH07320207A JPH07320207A JP11278894A JP11278894A JPH07320207A JP H07320207 A JPH07320207 A JP H07320207A JP 11278894 A JP11278894 A JP 11278894A JP 11278894 A JP11278894 A JP 11278894A JP H07320207 A JPH07320207 A JP H07320207A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、リングヘッドを用いて垂直磁化記
録方式を採用することができ、高密度記録可能なデータ
記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置
を提供する。 【構成】 プリコーダ11は、パーシャルレスポンス・
クラス4によりデータをプリコーディングして符号列を
形成する。記録パターン変換回路12は、符号列の0か
ら1の変化を負又は正のパルスとし、1から0の変化を
これとは異なる極性のパルスとして、記録波形列を形成
する。リングヘッド14は、記録波形列に基づいて、磁
気テープ1に垂直磁化記録を行う。加算器25は、リン
グヘッド21からの再生信号と、遅延器24で1ビット
遅延された再生信号を加算する。3値検出器26は、加
算器25の出力を弁別してデータを再生する。
録方式を採用することができ、高密度記録可能なデータ
記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置
を提供する。 【構成】 プリコーダ11は、パーシャルレスポンス・
クラス4によりデータをプリコーディングして符号列を
形成する。記録パターン変換回路12は、符号列の0か
ら1の変化を負又は正のパルスとし、1から0の変化を
これとは異なる極性のパルスとして、記録波形列を形成
する。リングヘッド14は、記録波形列に基づいて、磁
気テープ1に垂直磁化記録を行う。加算器25は、リン
グヘッド21からの再生信号と、遅延器24で1ビット
遅延された再生信号を加算する。3値検出器26は、加
算器25の出力を弁別してデータを再生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ記録方法、デー
タ記録再生方法及びデータ記録再生装置に関し、特に、
データをリングヘッドにより磁気記録媒体に垂直磁化記
録するデータ記録方法等に関する。
タ記録再生方法及びデータ記録再生装置に関し、特に、
データをリングヘッドにより磁気記録媒体に垂直磁化記
録するデータ記録方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号をデータとして磁気テープに
記録し、また記録されたデータを再生して、ビデオ信号
を出力するディジタルビデオテープレコーダ(以下、デ
ィジタルVTRという)では、通常、所謂長手磁化記録
方式が採用され、リングヘッドにより再生される孤立再
生波形は、そのピークに対して線対称な単峰波形とな
る。
記録し、また記録されたデータを再生して、ビデオ信号
を出力するディジタルビデオテープレコーダ(以下、デ
ィジタルVTRという)では、通常、所謂長手磁化記録
方式が採用され、リングヘッドにより再生される孤立再
生波形は、そのピークに対して線対称な単峰波形とな
る。
【0003】ところで、例えば記録密度を高めるため
に、所謂垂直磁化記録方式を採用すると、すなわち図7
Aに示すように、所謂NRZ(Non Return to Zero)の
データ列を記録アンプ31で増幅して、記録波形列を形
成し、この記録波形列によりリングヘッド32を駆動し
て、データを磁気テープ30に垂直磁化記録を行った
後、この磁気テープ30をリングヘッド33により再生
し、得られる再生信号を再生アンプ34で増幅して出力
すると、リングヘッド33により再生される孤立再生波
形は、図7Bに示すように、両極性のピークを有するダ
イパルス波形となる。このダイパルス波形からデータを
再生するためには、単峰波形に波形等化する必要があ
り、一般的には積分等化を行う。しかし、長手磁化記録
方式に比して低域成分が少ない垂直磁化記録方式では、
ダイパルス波形を積分等化すると、より低域成分を増幅
することになり、すなわち低域のノイズ成分も増幅する
こととなり、所謂S/N(Signal to Noise ratio)が悪
化する。
に、所謂垂直磁化記録方式を採用すると、すなわち図7
Aに示すように、所謂NRZ(Non Return to Zero)の
データ列を記録アンプ31で増幅して、記録波形列を形
成し、この記録波形列によりリングヘッド32を駆動し
て、データを磁気テープ30に垂直磁化記録を行った
後、この磁気テープ30をリングヘッド33により再生
し、得られる再生信号を再生アンプ34で増幅して出力
すると、リングヘッド33により再生される孤立再生波
形は、図7Bに示すように、両極性のピークを有するダ
イパルス波形となる。このダイパルス波形からデータを
再生するためには、単峰波形に波形等化する必要があ
り、一般的には積分等化を行う。しかし、長手磁化記録
方式に比して低域成分が少ない垂直磁化記録方式では、
ダイパルス波形を積分等化すると、より低域成分を増幅
することになり、すなわち低域のノイズ成分も増幅する
こととなり、所謂S/N(Signal to Noise ratio)が悪
化する。
【0004】また、単峰波形とダイパルス波形では、位
相特性が約90度異なり、等化器を用いて90度の位相
を0度にするには、原理的にはヒルベルトフィルタを用
いることが考えられるが、タップ数が多く、すなわち回
路規模が大きくなり、現実的ではない。また、所謂FI
R(Finite Impulse Response)ディジタルフィルタを用
いることが考えられるが、位相補償が広帯域で且つ大き
い場合は、同じく回路規模が大きくなり、現実的ではな
い。
相特性が約90度異なり、等化器を用いて90度の位相
を0度にするには、原理的にはヒルベルトフィルタを用
いることが考えられるが、タップ数が多く、すなわち回
路規模が大きくなり、現実的ではない。また、所謂FI
R(Finite Impulse Response)ディジタルフィルタを用
いることが考えられるが、位相補償が広帯域で且つ大き
い場合は、同じく回路規模が大きくなり、現実的ではな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のリン
グヘッドを用いたディジタルVTRでは、垂直磁化記録
方式が採用されていなかった。
グヘッドを用いたディジタルVTRでは、垂直磁化記録
方式が採用されていなかった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、リングヘッドを用いて垂直磁化記録方式
を採用することができ、高密度記録可能なデータ記録方
法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置を提供
することを目的とする。
たものであり、リングヘッドを用いて垂直磁化記録方式
を採用することができ、高密度記録可能なデータ記録方
法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るデータ記録方法は、NRZのデータ
列の0から1の変化を負又は正のパルスとし、1から0
の変化をこれとは異なる極性のパルスとして、記録波形
列を形成し、記録波形列に基づいて、リングヘッドによ
り磁気記録媒体に垂直磁化記録を行うことを特徴とす
る。
めに、本発明に係るデータ記録方法は、NRZのデータ
列の0から1の変化を負又は正のパルスとし、1から0
の変化をこれとは異なる極性のパルスとして、記録波形
列を形成し、記録波形列に基づいて、リングヘッドによ
り磁気記録媒体に垂直磁化記録を行うことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明に係るデータ記録再生方法
は、データ列をパーシャルレスポンス・クラス4により
プリコーディングして、符号列を形成し、符号列の0か
ら1の変化を負又は正のパルスとし、1から0の変化を
これとは異なる極性のパルスとして、記録波形列を形成
し、記録波形列に基づいて、リングヘッドにより磁気記
録媒体に垂直磁化記録を行う。そして、磁気記録媒体を
リングヘッドにより再生して得られる再生信号と、再生
信号を1ビット分遅延した再生信号とを加算して、デー
タを再生することを特徴とする。
は、データ列をパーシャルレスポンス・クラス4により
プリコーディングして、符号列を形成し、符号列の0か
ら1の変化を負又は正のパルスとし、1から0の変化を
これとは異なる極性のパルスとして、記録波形列を形成
し、記録波形列に基づいて、リングヘッドにより磁気記
録媒体に垂直磁化記録を行う。そして、磁気記録媒体を
リングヘッドにより再生して得られる再生信号と、再生
信号を1ビット分遅延した再生信号とを加算して、デー
タを再生することを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るデータ記録再生装置
は、データ列をパーシャルレスポンス・クラス4により
プリコーディングして、符号列を形成する符号化手段
と、符号化手段からの符号列の0から1の変化を負又は
正のパルスとし、1から0の変化をこれとは異なる極性
のパルスとして、記録波形列を形成する記録信号形成手
段と、記録信号形成手段からの記録波形列に基づいて、
磁気記録媒体に垂直磁化記録を行うリングヘッドと、磁
気記録媒体をリングヘッドにより再生して得られる再生
信号と、再生信号を1ビット分遅延した再生信号とを加
算する加算手段とを備えることを特徴とする。
は、データ列をパーシャルレスポンス・クラス4により
プリコーディングして、符号列を形成する符号化手段
と、符号化手段からの符号列の0から1の変化を負又は
正のパルスとし、1から0の変化をこれとは異なる極性
のパルスとして、記録波形列を形成する記録信号形成手
段と、記録信号形成手段からの記録波形列に基づいて、
磁気記録媒体に垂直磁化記録を行うリングヘッドと、磁
気記録媒体をリングヘッドにより再生して得られる再生
信号と、再生信号を1ビット分遅延した再生信号とを加
算する加算手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、NRZのデータ列、すなわち例え
ばデータ列をパーシャルレスポンス・クラス4によりプ
リコーディングして得られる符号列の0から1の変化を
負又は正のパルスとし、1から0の変化をこれとは異な
る極性のパルスとして、記録波形列を形成し、この記録
波形列に基づいて、リングヘッドにより磁気記録媒体に
垂直磁化記録を行う。
ばデータ列をパーシャルレスポンス・クラス4によりプ
リコーディングして得られる符号列の0から1の変化を
負又は正のパルスとし、1から0の変化をこれとは異な
る極性のパルスとして、記録波形列を形成し、この記録
波形列に基づいて、リングヘッドにより磁気記録媒体に
垂直磁化記録を行う。
【0011】そして、この磁気記録媒体をリングヘッド
により再生して得られる再生信号と、再生信号を1ビッ
ト分遅延した再生信号とを加算して、データを再生す
る。
により再生して得られる再生信号と、再生信号を1ビッ
ト分遅延した再生信号とを加算して、データを再生す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るデータ記録方法及びデー
タ記録再生方法の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。この実施例は、本発明をディジタルVTRに適用し
たものであり、図1は、このディジタルVTRの要部の
構成を示すブロック図である。
タ記録再生方法の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。この実施例は、本発明をディジタルVTRに適用し
たものであり、図1は、このディジタルVTRの要部の
構成を示すブロック図である。
【0013】すなわち、このディジタルVTRは、その
記録系の要部として、図1に示すように、所謂パーシャ
ルレスポンス・クラス4によりデータをプリコーディン
グするプリコーダ11と、該プリコーダ11からの符号
列の0から1の変化を負又は正のパルスとし、1から0
の変化をこれとは異なる極性のパルスとして、記録波形
列を形成する記録パターン変換回路12と、該記録パタ
ーン変換回路12からの記録波形列を増幅する記録アン
プ13と、該記録アンプ13で増幅された記録波形列に
基づいて、磁気テープ1に垂直磁化記録を行うリングヘ
ッド14とを備える。
記録系の要部として、図1に示すように、所謂パーシャ
ルレスポンス・クラス4によりデータをプリコーディン
グするプリコーダ11と、該プリコーダ11からの符号
列の0から1の変化を負又は正のパルスとし、1から0
の変化をこれとは異なる極性のパルスとして、記録波形
列を形成する記録パターン変換回路12と、該記録パタ
ーン変換回路12からの記録波形列を増幅する記録アン
プ13と、該記録アンプ13で増幅された記録波形列に
基づいて、磁気テープ1に垂直磁化記録を行うリングヘ
ッド14とを備える。
【0014】また、プリコーダ11は、上述の図1に示
すように、その出力をそれぞれ1ビット分遅延する縦続
接続された遅延器11a、11bと、入力されるデータ
と遅延器11bの出力を法2加算する加算器11cとか
ら構成される。
すように、その出力をそれぞれ1ビット分遅延する縦続
接続された遅延器11a、11bと、入力されるデータ
と遅延器11bの出力を法2加算する加算器11cとか
ら構成される。
【0015】そして、このプリコーダ11には、ビデオ
信号がデータに変換された後、例えば所謂離散余弦変換
(DCT)、可変長符号化等によりデータ量が圧縮され
たデータが供給され、プリコーダ11は、パーシャルレ
スポンス・クラス4、すなわち1/(1−D2)(Dは1
ビット遅延を表す)の演算を行うことにより、例えば図
2Aに示す「00100010111000」からなる
所謂NRZ(Non Return to Zero)のデータ列を、例え
ば図2Bに示すように、「0010100011010
1」からなる符号列に変換(符号化)する。
信号がデータに変換された後、例えば所謂離散余弦変換
(DCT)、可変長符号化等によりデータ量が圧縮され
たデータが供給され、プリコーダ11は、パーシャルレ
スポンス・クラス4、すなわち1/(1−D2)(Dは1
ビット遅延を表す)の演算を行うことにより、例えば図
2Aに示す「00100010111000」からなる
所謂NRZ(Non Return to Zero)のデータ列を、例え
ば図2Bに示すように、「0010100011010
1」からなる符号列に変換(符号化)する。
【0016】記録パターン変換回路12は、例えば図2
Cに示すように、プリコーダ11から供給される符号列
の0から1の変化を例えば負のパルスとし、1から0の
変化を正のパルスとして、周期がTb のパルス列からな
る記録波形列を形成し、この記録波形列を記録アンプ1
3を介して、リングヘッド14に供給する。
Cに示すように、プリコーダ11から供給される符号列
の0から1の変化を例えば負のパルスとし、1から0の
変化を正のパルスとして、周期がTb のパルス列からな
る記録波形列を形成し、この記録波形列を記録アンプ1
3を介して、リングヘッド14に供給する。
【0017】リングヘッド14は、記録アンプ13で増
幅された記録波形列に基づいて、例えばその磁性材料が
Co−Crからなる磁気テープ1に垂直磁化記録を行
う。
幅された記録波形列に基づいて、例えばその磁性材料が
Co−Crからなる磁気テープ1に垂直磁化記録を行
う。
【0018】ところで、記録パターン変換回路12で形
成する記録波形列の各パルスは、所謂記録波長、後述す
る再生用のリングヘッド21のギャプ長等に依存する
が、再生用のリングヘッド21からの再生信号の波形
が、例えば図3に示すように、パルスの0から1の変化
(立ち上がり)に対応するダイパルス波形と、1から0
の変化(立ち下がり)に対応するダイパルス波形とが干
渉して、1つの疑似的な単峰波形(以下、疑似単峰波形
という。)となるようなパルス幅を有する。
成する記録波形列の各パルスは、所謂記録波長、後述す
る再生用のリングヘッド21のギャプ長等に依存する
が、再生用のリングヘッド21からの再生信号の波形
が、例えば図3に示すように、パルスの0から1の変化
(立ち上がり)に対応するダイパルス波形と、1から0
の変化(立ち下がり)に対応するダイパルス波形とが干
渉して、1つの疑似的な単峰波形(以下、疑似単峰波形
という。)となるようなパルス幅を有する。
【0019】つぎに、このディジタルVTRの再生系に
ついて説明する。このディジタルVTRは、その再生系
の要部として、上述の図1に示すように、リングヘッド
21と、該リングヘッド21からの再生信号を増幅する
再生アンプ22と、該再生アンプ22で増幅された再生
信号を等化する等化器23と、該等化器23からの再生
信号を1ビット分遅延する遅延器24と、該遅延された
再生信号と等化器23からの再生信号を加算する加算器
25と、該加算器25の出力を弁別してデータを再生す
る3値検出器26とを備える。
ついて説明する。このディジタルVTRは、その再生系
の要部として、上述の図1に示すように、リングヘッド
21と、該リングヘッド21からの再生信号を増幅する
再生アンプ22と、該再生アンプ22で増幅された再生
信号を等化する等化器23と、該等化器23からの再生
信号を1ビット分遅延する遅延器24と、該遅延された
再生信号と等化器23からの再生信号を加算する加算器
25と、該加算器25の出力を弁別してデータを再生す
る3値検出器26とを備える。
【0020】そして、リングヘッド21は、磁気テープ
1を再生することにより、例えば図2Dに示すように、
記録波形列(図2Cに示す)の各パルスに対応して疑似
単峰波形を有する再生信号を再生アンプ22に出力す
る。
1を再生することにより、例えば図2Dに示すように、
記録波形列(図2Cに示す)の各パルスに対応して疑似
単峰波形を有する再生信号を再生アンプ22に出力す
る。
【0021】再生アンプ22は、再生信号を増幅して等
化器23に供給する。この等化器23に供給される再生
信号は、例えば図4に示すように、ダイパルス波形がギ
ャップ長に相当する周波数fglで0となるスペクトル特
性を有するのに対し、1/(2Tb ) で0となるスペク
トル特性を有する。そこで、等化器23は、所謂ナイキ
スト周波数が1/(2Tb ) である等化(周波数)特性
を有し、再生信号を波形等化して、遅延器24及び加算
器25に供給する。なお、再生信号のスペクトル特性
は、上述の図4に示すパーシャルレスポンス・クラス4
の等化波形が有するスペクトル特性に近似しているの
で、この等化器23は、必ずしも必要ではない。
化器23に供給する。この等化器23に供給される再生
信号は、例えば図4に示すように、ダイパルス波形がギ
ャップ長に相当する周波数fglで0となるスペクトル特
性を有するのに対し、1/(2Tb ) で0となるスペク
トル特性を有する。そこで、等化器23は、所謂ナイキ
スト周波数が1/(2Tb ) である等化(周波数)特性
を有し、再生信号を波形等化して、遅延器24及び加算
器25に供給する。なお、再生信号のスペクトル特性
は、上述の図4に示すパーシャルレスポンス・クラス4
の等化波形が有するスペクトル特性に近似しているの
で、この等化器23は、必ずしも必要ではない。
【0022】遅延器24は、図2Eに示すように、等化
器23から供給される再生信号を1ビット分遅延し、加
算器25は、この遅延された再生信号と等化器23から
直接供給される再生信号を加算、すなわち1+Dの演算
を行う。具体的には、加算器25は、例えば図2Fに示
すように、記録系のプリコーダ11に入力されるデータ
列の1に対応して正又は負の疑似単峰波形を有する信号
を出力する。
器23から供給される再生信号を1ビット分遅延し、加
算器25は、この遅延された再生信号と等化器23から
直接供給される再生信号を加算、すなわち1+Dの演算
を行う。具体的には、加算器25は、例えば図2Fに示
すように、記録系のプリコーダ11に入力されるデータ
列の1に対応して正又は負の疑似単峰波形を有する信号
を出力する。
【0023】3値検出器26は、加算器25の出力を、
2つの閾値により弁別して、例えば+A、−Aは1と
し、0は0としてデータを再生する。具体的には、例え
ば図2Gに示すように、「0010001011100
0」のデータ列からなる再生データを出力する。
2つの閾値により弁別して、例えば+A、−Aは1と
し、0は0としてデータを再生する。具体的には、例え
ば図2Gに示すように、「0010001011100
0」のデータ列からなる再生データを出力する。
【0024】かくして、このディジタルVTRでは、垂
直磁化記録方式により記録された磁気テープ1から、リ
ングヘッド21を用いてデータを再生することができ
る。なお、このディジタルVTRでは、記録波形列の性
質上、所謂オーバライトはできない。そこで、データが
記録された領域に新たなデータを記録する場合は、一旦
所謂フライングイレーズにより、AC消去を行う。
直磁化記録方式により記録された磁気テープ1から、リ
ングヘッド21を用いてデータを再生することができ
る。なお、このディジタルVTRでは、記録波形列の性
質上、所謂オーバライトはできない。そこで、データが
記録された領域に新たなデータを記録する場合は、一旦
所謂フライングイレーズにより、AC消去を行う。
【0025】ここで、45Mbpsのデータの記録再生
を行うために、リングヘッドと磁気テープの相対速度を
例えば10m/sとし、記録波長λを0.44μmとし
た場合において、シミュレーションで得られる疑似単峰
波形を、ダイパルス波形と比較して図5に示し、再生信
号と加算器25の出力を図6に示す。
を行うために、リングヘッドと磁気テープの相対速度を
例えば10m/sとし、記録波長λを0.44μmとし
た場合において、シミュレーションで得られる疑似単峰
波形を、ダイパルス波形と比較して図5に示し、再生信
号と加算器25の出力を図6に示す。
【0026】すなわち、この図6Bに示すように、加算
器25の出力は、十分に大きな振幅(±A)を有し、換
言すると十分なマージンを備えた所謂アイパターンを有
しており、良好に3値検出を行うことができる。なお、
これらの波形図は、等化器23を使用しないときのもの
であり、等化器23で波形等化を行うと、45Mbps
以上の記録再生が可能である。
器25の出力は、十分に大きな振幅(±A)を有し、換
言すると十分なマージンを備えた所謂アイパターンを有
しており、良好に3値検出を行うことができる。なお、
これらの波形図は、等化器23を使用しないときのもの
であり、等化器23で波形等化を行うと、45Mbps
以上の記録再生が可能である。
【0027】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、データを垂直磁化記録方式により記録
する例えば磁気ディスク装置等にも、本発明を適用でき
ることは言うまでもない。
るものではなく、データを垂直磁化記録方式により記録
する例えば磁気ディスク装置等にも、本発明を適用でき
ることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明で
は、NRZのデータ列、すなわち例えばデータ列をパー
シャルレスポンス・クラス4によりプリコーディングし
て得られる符号列の0から1の変化を負又は正のパルス
とし、1から0の変化をこれとは異なる極性のパルスと
して、記録波形列を形成し、この記録波形列に基づい
て、リングヘッドにより磁気記録媒体に垂直磁化記録を
行う。そして、この磁気記録媒体をリングヘッドにより
再生して得られる再生信号と、再生信号を1ビット分遅
延した再生信号とを加算して、データを再生するように
することにより、例えばディジタルVTRにおいて、リ
ングヘッドによる垂直磁化記録方式を採用することがで
きる。すなわち、垂直磁化記録を採用することにより、
従来のディジタルVTRに比して記録密度を高くするこ
とができる。
は、NRZのデータ列、すなわち例えばデータ列をパー
シャルレスポンス・クラス4によりプリコーディングし
て得られる符号列の0から1の変化を負又は正のパルス
とし、1から0の変化をこれとは異なる極性のパルスと
して、記録波形列を形成し、この記録波形列に基づい
て、リングヘッドにより磁気記録媒体に垂直磁化記録を
行う。そして、この磁気記録媒体をリングヘッドにより
再生して得られる再生信号と、再生信号を1ビット分遅
延した再生信号とを加算して、データを再生するように
することにより、例えばディジタルVTRにおいて、リ
ングヘッドによる垂直磁化記録方式を採用することがで
きる。すなわち、垂直磁化記録を採用することにより、
従来のディジタルVTRに比して記録密度を高くするこ
とができる。
【図1】本発明を適用したディジタルVTRの要部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】上記ディジタルVTRの動作を説明するための
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図3】上記ディジタルVTRを構成するリングヘッド
で再生される疑似単峰波形を示す図である。
で再生される疑似単峰波形を示す図である。
【図4】再生信号のスペクトル特性を示す図である。
【図5】シミュレーションで得られる疑似単峰波形を示
す図である。
す図である。
【図6】シミュレーションで得られる再生信号の波形を
示す図である。
示す図である。
【図7】従来のディジタルVTRの要部の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
11 プリコーダ 11a、11b 遅延器 11c 加算器 12 記録パターン変換回路 13、21 リングヘッド 24 遅延器 25 加算器
Claims (3)
- 【請求項1】 NRZのデータ列の0から1の変化を負
又は正のパルスとし、1から0の変化をこれとは異なる
極性のパルスとして、記録波形列を形成し、 該記録波形列に基づいて、リングヘッドにより磁気記録
媒体に垂直磁化記録を行うことを特徴とするデータ記録
方法。 - 【請求項2】 データ列をパーシャルレスポンス・クラ
ス4によりプリコーディングして、符号列を形成し、 該符号列の0から1の変化を負又は正のパルスとし、1
から0の変化をこれとは異なる極性のパルスとして、記
録波形列を形成し、 該記録波形列に基づいて、リングヘッドにより磁気記録
媒体に垂直磁化記録を行い、 該磁気記録媒体をリングヘッドにより再生して得られる
再生信号と、該再生信号を1ビット分遅延した再生信号
とを加算して、データを再生することを特徴とするデー
タ記録再生方法。 - 【請求項3】 データ列をパーシャルレスポンス・クラ
ス4によりプリコーディングして、符号列を形成する符
号化手段と、 該符号化手段からの符号列の0から1の変化を負又は正
のパルスとし、1から0の変化をこれとは異なる極性の
パルスとして、記録波形列を形成する記録信号形成手段
と、 該記録信号形成手段からの記録波形列に基づいて、磁気
記録媒体に垂直磁化記録を行うリングヘッドと、 該磁気記録媒体をリングヘッドにより再生して得られる
再生信号と、該再生信号を1ビット分遅延した再生信号
とを加算する加算手段とを備えることを特徴とするデー
タ記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11278894A JPH07320207A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | データ記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11278894A JPH07320207A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | データ記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320207A true JPH07320207A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14595534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11278894A Withdrawn JPH07320207A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | データ記録方法、データ記録再生方法及びデータ記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07320207A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997001169A3 (en) * | 1995-06-22 | 1997-01-30 | Philips Electronics Nv | Apparatus for recording a digital information signal in a track on a record carrier and encoding means for encoding said digital information signal |
JP2012053941A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fujifilm Corp | 磁気ヘッドのトラッキング制御方法、サーボ信号検査方法、磁気テープドライブおよびサーボライタ |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP11278894A patent/JPH07320207A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997001169A3 (en) * | 1995-06-22 | 1997-01-30 | Philips Electronics Nv | Apparatus for recording a digital information signal in a track on a record carrier and encoding means for encoding said digital information signal |
JP2012053941A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fujifilm Corp | 磁気ヘッドのトラッキング制御方法、サーボ信号検査方法、磁気テープドライブおよびサーボライタ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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