JPH01106367A - ディジタル信号再生方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はＲ−ＤＡＴ、光ディスク、光磁気ディスク等に
用いて好適なディジタル信号再生方式に関する。

〔発明の概要〕

本発明においては記録媒体に記録されているディジタル
データの再生信号の波形がさらに量子化され、ディジタ
ル的に波形等化された後、ディジタル的に復調される。

〔背景技術〕

第２図は従来のＲ−ＤＡＴにおける再生系のブロック図
である。１は磁気ヘッドであり、磁気テープ（図示せず
）上にディジタル的に記録されているディジタルデータ
を再生する。磁気ヘッド１が出力する再生信号は増幅器
２により増幅された後波形等信器３に入力される。波形
等信器３は所定の振幅周波数特性及び位相周波数特性で
入力信号の波形をアナログ的に等化する。波形等化器３
の出力は積分器４に入力され、積分された後、復調回路
５に供給され、論理１とＯの信号に復調される。

例えば磁気テープ上に第３図（ａ）に示す如き磁化特性
でデータが記録されている場合、磁気ヘッド１が理想的
な特性を有するとすれば、その出力は同図（ｂ）に示す
如く、記録信号を微分した波形の信号となる。この信号
を積分器４により積分し。

復調回路５によりゼロレベルと比較すると、第３図（ｆ
）に示すような記録信号に正確に対応した理想的なディ
ジタルデータが復調される。

しかしながら実際には磁気ヘッド１は必ずしも理想的な
特性を有しておらず、また磁気テープは自己減磁作用等
を有しているので、磁気ヘッド１の出力は第３図（ｃ）
に示すようにピークシフトをおこし、その積分出力は同
図（ｄ）に示すようになる。従ってこれをゼロレベルと
比較して復調すると、その復調出力は第３図（ｅ）に示
すように、記録信号に必ずしも正確に対応していない信
号となる。

そこで従来波形等信器３の特性を理想に近い特性に設計
し、斯かる等化誤差ができるだけ小さくなるようにして
いた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながらこのように従来の方式はアナログ的に波形
等化を行うようにしているので、理想に近い波形等化特
性を実現することが困難であり、充分なエラーレートを
確保することができない欠点があった。

本発明は斯かる状況に鑑みなされたものであり、等化誤
差をできるだけ小さくし、エラーレートの向上を図るこ
とができるようにするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のディジタル信号再生方式は、記録媒体にディジ
タル的に記録されているディジタルデータをヘッドによ
り再生し、Ａ／Ｄコンバータによりヘッドが出力する信
号の波形をアナログ信号として所定の周波数でサンプリ
ングして量子化し、量子化したデータをディジタルフィ
ルタによりディジタル的に波形等化し、波形等化したデ
ータから記録媒体に記録されたディジタルデータをディ
ジタル的に復調することを特徴とする。

〔作用〕

記録媒体に記録されているディジタルデータは磁気ヘッ
ド等のヘッドにより再生される。ヘッドの出力はＡ／Ｄ
コンバータによりアナログ信号として所定の周波数でサ
ンプリングされ、量子化される。量子化されたディジタ
ルデータはディジタルフィルタによりディジタル的に波
形等化される。

波形等化されたディジタルデータから元のディジタルデ
ータが復調される。

従ってディジタルフィルタにより理想に近い波形等化を
行うことができ、等化誤差に起因するエラーレートの悪
化を防止することが可能になる。

〔実施例〕

第１図は本発明のＲ−ＤＡＴの再生系のブロック図であ
り、第２図における場合と対応する部分には同一の符号
を付しである。

磁気ヘッド１が出力する再生信号は増幅器２により増幅
された後、ローパスフィルタ１１に入力される。ローパ
スフィルタ１１は高周波ノイズとＡ／Ｄコンバータ１２
におけるサンプリング周波数より高い周波数成分を除去
する。このローパスフィルタ１１は通過帯域内で遅延時
間の平坦なベッセルフィルタであることが望ましいが、
ここで発生する位相歪は後段のディジタルフィルタ１３
で補正することが可能であるので１例えばバターワース
フィルタ等を用いることもできる。

ローパスフィルタ１１の出力はＡ／Ｄコンバータ１２に
入力される。Ａ／Ｄコンバータ１２はローパスフィルタ
１１より入力される再生ディジタルデータをアナログ信
号として所定周波数のクロックでサンプリングし、量子
化（Ａ／Ｄ変換）する。

Ｒ−ＤＡＴにおける磁気テープ上の量子化ビット数は１
６ビツトであり、９０ｄＢ以上のＳＮ比を有するが、磁
気ヘッド１から再生されるアナログ信号の広帯域ＳＮ比
は２０数ｄＢ程度であるがら、Ａ／Ｄコンバータ１２に
おける量子化ビット数は５乃至６ビツト程度で充分であ
る。従°ってサンプリングレートを本来のディジタルデ
ータのビットレートより充分大きくしたとしても、全体
の転送ビットレートはあまり大きくならない。

Ａ／Ｄコンバータ１２が出力するディジタルデータはデ
ィジタルフィルタ１３に入力され、ディジタル的に波形
等化される。

ディジタルフィルタ１３がら理想的な振幅周波数特性と
位相周波数特性の信号（例えばナイキストの第１基準を
満足するスペクトラムの信号）が出力されるようにする
には、ローパスフィルタ１１の振幅周波数特性と位相周
波数特性を考慮して、ディジタルフィルタ１３の振幅周
波数特性と位相周波数特性を設定する必要がある。すな
わちディジタルフィルタ１３の特性は理想的な特性から
ローパスフィルタ１１の特性を減算した特性となる。

そこで例えばローパスフィルタ１１の出力をフーリエ変
換し、その振幅周波数特性と位相周波数特性を求める。

理想の特性値からこの特性値を減算することによりディ
ジタルフィルタ１３の特性値が得られる。こうして得ら
れたディジタルフィルタ１３の特性にインパルスを入力
した場合の時間領域における応答波形を逆フーリエ変換
により演算する。このデータを例えば所定のＲＯＭに書
き込んでおく。Ａ／Ｄコンバータ１２より入力されたデ
ータに対応するデータをＲＯＭより読み出すことにより
、理想に近い波形等化が行われたディジタルデータが得
られる。

ディジタルフィルタ１３が出力するディジタルデータは
復調回路１４に入力される。復調回路１４は入力データ
のゼロクロスポイントを検出したり、あるいは所定のタ
イミングでサンプリングした値を所定の基準値とコンパ
レートして、本来の（磁気テープに記録されている）デ
ィジタルデータをディジタル的に復調する。

ディジタル的に処理するので積分動作は必ずしも必要な
くなるが、必要があればディジタルフィルタ１３の特性
をその機能をも果たすように設定することができる。

ディジタルフィルタ１３の出力をクロック生成回路１５
とトラッキングエラー信号生成回路１６に供給し、ディ
ジタル的にセルフクロックやトラッキングエラー信号を
生成するようにすることもできる。

尚本発明は磁気テープに限らず、光ディスク、光磁気デ
ィスク等の記録媒体にディジタル的に記録されている信
号を対応するベツドにより再生する場合にも応用が可能
である。

〔効果〕

以上の如く本発明によれば、記録媒体に記録されている
ディジタル信号の再生信号をアナログ信号としてさらに
量子化し、ディジタルフィルタによりディジタル的に波
形等化を行うようにしたので、理想に近い特性を設定す
ることが可能になり、等化誤差を小さくし、エラーレー
トの悪化を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のＲ−ＤＡＴの再生系のブロック図、第
２図は従来のＲ−ＤＡＴの再生系のブロック図、第３図
はその波形図である。 １・・・磁気ヘッド ２・・・増幅器 ３・・・波形等信器 ４・・・積分器 ５・・・復調回路 １１・・・ローパスフィルタ １２・・・Ａ／Ｄコンバータ １３・・・ディジタルフィルタ １４・・・復調回路 １５・・・クロック生成回路 １６・・・トラッキングエラー信号生成回路特許出願人
　パイオニア株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 記録媒体にディジタル的に記録されているディジタルデ
   ータをヘッドにより再生し、Ａ／Ｄコンバータにより該
   ヘッドが出力する信号の波形をアナログ信号として所定
   の周波数でサンプリングして量子化し、量子化したデー
   タをディジタルフィルタによりディジタル的に波形等化
   し、波形等化したデータから記録媒体に記録された該デ
   ィジタルデータをディジタル的に復調することを特徴と
   するディジタル信号再生方式。