JPH07319504A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JPH07319504A
JPH07319504A JP13140994A JP13140994A JPH07319504A JP H07319504 A JPH07319504 A JP H07319504A JP 13140994 A JP13140994 A JP 13140994A JP 13140994 A JP13140994 A JP 13140994A JP H07319504 A JPH07319504 A JP H07319504A
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JP
Japan
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control
pid
measured value
time
constant
Prior art date
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Pending
Application number
JP13140994A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamaguchi
義之 山口
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Chino Corp
Original Assignee
Chino Corp
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Publication date
Application filed by Chino Corp filed Critical Chino Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御対象の特性、PID定数等を容易に求め、
調整時間等の短縮化を図る。 【構成】制御対象2に所定の操作量出力MVoを与えた
とき、所定の時間間隔で測定値を測定手段11で求め、
制御対象2の応答を1次遅れとし、最大傾斜となる傾き
等に基いて時定数T等を特性演算手段12で求め、これ
よりPID定数をPID演算手段13で求め、これによ
る操作出力MVで制御手段14により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、制御対象のプロセス
量の制御を行う制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制御対象をPID制御する場合、あらか
じめPID定数(制御パラメータ)を求めておく必要が
ある。たとえば、目標とする設定値に対しオン・オフ制
御してその制御結果から求める限界感度法、あるいは制
御対象にM系列信号等の同定信号を与えてその結果から
求める同定法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、限界感
度法では操作端の出力を0%または100%に切換える
ため操作端の耐久性が問題となる。また、同定法では、
同定信号の入力中は、制御が不可能となる問題がある。
また、求めたPID定数のみで制御するとオーバーシュ
ートしやすい問題点がある。
【0004】この発明の目的は、以上の点に鑑み、測定
値の立ち上りの応答から制御対象の特性、PID定数等
を求めるようにし、調整時間の短縮化等を図った制御装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、制御対象に
所定の操作量出力を供給したときに所定の時間間隔で測
定値を測定する測定手段と、制御対象の応答を1次遅れ
とし測定値の差および最大傾斜となる傾きに基いて時定
数を求め、プロセスゲインを演算する特性演算手段と、
この特性演算手段の出力からPID定数を求めるPID
演算手段とを備えるようにした制御装置である。
【0006】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す構成説明
図である。
【0007】図において、1は制御装置で、設定値SV
と、制御対象2の制御量の測定値PVとから操作量MV
を制御対象2に供給し、所定の制御を行なっている。そ
して、制御装置1の制御手段14から制御対象2に所定
のたとえば100%の操作量出力を与えたときに、図2
のように時間tに対し応答が変化するとし、たとえば測
定値PVが変化を開始するまでの時間tをムダ時間Lと
する。つまり、制御装置1は、所定の時間間隔dtで測
定値PVをサンプリングし、各時点における測定値PV
n-1、PVn等を測定する測定手段11、およびこの測
定手段11で測定した測定値等に基いて制御対象2の時
定数T等を測定する特性演算手段12、および、この特
性演算手段12の出力T、L等からPID定数(制御パ
ラメータ)等を演算するPID演算手段13、および、
このPID演算手段14で求めPID定数等により求め
た操作量出力に切換えて出力MVを発生する制御手段1
4等から構成され、これらの演算はマイクロコンピュー
タ等で実行される。
【0008】次に、図2を参照して動作を説明する。制
御対象2を、無駄時間+1次遅れで近似したとき、制御
対象2の測定値PVはムダ時間L、時定数T、与えられ
る操作量MVo、プロセスゲイン(比例ゲイン)Gp
(=K)として時間tに対して次式となる。
【0009】 PV=Gp・MVo・{1−exp(−t/T)} (1) ムダ時間Lは、測定値PVが立ち上るまでの時間から求
めることができ、あるいは、最大傾斜点(変曲点)から
時定数Tが求まれば図からムダ時間Lを求めることがで
きる。最大傾斜となる変曲点の傾きをRとすると、図2
(b)から分るように、最終的にはGp・MVoとなる
ので、 R=Gp・MVo/T (2) が得られる。
【0010】ここで、無駄時間+1次遅れで近似したプ
ロセスをサンプリング系の式で表わすと、サンプリング
周期をdt、測定値PVn、PVn-1に対応する操作量
をMVn、MVn-1とし、一般的に次式となる。
【0011】 PVn=PVn-1+[dt/(dt+T)] ・(Gp・MVn−MVn-1) (3) これより PVn−PVn-1=[dt/(dt+T)] ・(Gp・MVn・T/T−PVn-1) (4) となる。(4)式で、PVnが比例帯の外側にあるとき
は、MVn=MVn−1=…=MVoとなる。従って
(4)式は次のようになる。
【0012】 PVn−PVn-1=[dt/dt+T)] ・(Gp・MVn・T/T−PVn-1) =[dt/dt+T)] ・(R・T−PVn-1) (5) ここで(2)式のR=Gp・MVo/Tを用いた。
(5)式をTについて解くと次式が得られる。なお、d
PVmは最大傾斜角における測定値の変化分に相当す
る。
【0013】 T=PVn・dt/(PVn−PVn-1−Rdt) =PVn・dt/(PVn−PVn-1−dPVm) (6) このようにして時定数Tが求まれば、プロセスゲインも
(2)式より Gp=R・T/MVo (7) で求まる。これらの演算は測定手段11の測定値等を用
い、特性演算手段12で実行される。こうして、求めた
T、L、Gpを用いて、Ziegler Nichol
s等の調整則等により、次式等からPID定数がPID
演算手段13で演算して求まる。
【0014】 P=Kp=k1・T/Gp・L=1.2T/GP・L (8) I=Ti=k2・L=2L (9) D=Td=k3・L=0.5L (10) 上記係数k1・k2、k3は、例えば上記の数値で与え
られるが、これらの数値は経験的に±10%〜30%位
は変動しうる。なお、Gp=1とおいて計算するように
してもよい。
【0015】このようにして求めたPID定数により、
制御手段14は、直ちに所定のPID演算を行い、たと
えば操作出力をMVo=100%から演算による出力M
Vに切り換えて制御対象2の制御を行う。このPID定
数の演算は、設定値が変更となったときや、測定値が大
きく変化したときに改めて、求め直して使用するとよ
い。
【0016】ところで、図3を参照し、所定の目標とす
る設定値SPにおける操作量は比例ゲインとの比である
MVsp=SP/Gpとなるから、この目標操作量MV
spに対し、操作出力をMVsp±αとなるように、操
作量を押さえて制限する修正を行うことにより、オーバ
ーシュートを抑制できる(αは所定の値)。これは図3
で示すように、点線の比例帯に測定値PVが入ると操作
量MVはダウンするが、操作出力を上記目標操作量MV
spに対し所定の幅2α内に制限することにより、オー
バーシュートに抑制が可能となる。これは、操作量制限
をしない前の図4の特性と比べると、いっそう改善され
ていることが分る。これらの演算制御は、制御手段14
等で実行する。
【0017】また、修正量を(MVsp±α)f(t/
T)、あるいはMVsp・g(t)のような関数を採用
すれば、さらに制御性が向上する。関数f、gはオーバ
ーシュート量が減衰することから、時間tの関数でαが
小さくなって行く適当な減衰関数を用いるとよい。たと
えば。α、βを定数として次式のようなものである。
【0018】 MV=MVsp±(α−βt) (11) さらに、無駄時間Lの間に蓄積されたエネルギーの上昇
分PVLは、 PVL=Gp・MVo・{1−exp(−L/T)} (12) となるので、偏差En≦PVLとなってから、上記の操
作量の修正を行うようにしてもよい。これらにより、オ
ーバーシュートを抑制し、かつ、整定時間も短縮し、良
好な制御が可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明は、制御対
象の応答を1次遅れとし、測定値の立上り時の測定値の
差や、最大傾斜の傾きを利用して、特性、PID定数を
求め、また、目標操作量に対し所定の操作出力となるよ
うにした制御装置である。このため、測定値の立上り
の、少ない観測のみで、時定数、プロセスゲイン等が求
まり、直ちにPID定数が求まり、制御動作に移行する
ことができ、大幅な調整時間の短縮化が図れ、高精度、
高応答かが図れる。また、PID定数を求めるために、
オン・オフ制御をくり返すことがなく、操作端、制御対
象に無理な負担もかけることがなく高信頼性のものとな
る。また、目標操作量に対し、所定の操作出力となるよ
う制限しているので、オーバーシュートを抑制すること
ができ、整定時間も短縮し良好な制御が可能となる。つ
まり、PID定数演算の高速化、オーバーシュート防
止、外乱抑制とも十分可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】この発明の一実施例を示す動作説明図である。
【図3】この発明の一実施例を示す動作説明図である。
【図4】この発明の一実施例を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 制御対象 11 測定手段 12 特性演算手段 13 PID演算手段 14 制御手段 SV 設定値 PV 測定値(制御量) MV 操作出力(操作量)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象に所定の操作量出力を供給したと
    きに所定の時間間隔で測定値を測定する測定手段と、制
    御対象の応答を1次遅れとし測定値の差および最大傾斜
    となる傾きに基いて時定数を求め、プロセスゲインを演
    算する特性演算手段と、この特性演算手段の出力からP
    ID定数を求めるPID演算手段とを備えたことを特徴
    とする制御装置。
  2. 【請求項2】所定の設定値と前記プロセスゲインの比で
    求めた目標操作量に対し所定の操作出力となるよう制御
    する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    制御装置。
JP13140994A 1994-05-20 1994-05-20 制御装置 Pending JPH07319504A (ja)

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JP13140994A JPH07319504A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 制御装置

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JP13140994A JPH07319504A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 制御装置

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ID=15057302

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JP13140994A Pending JPH07319504A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 制御装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253365A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd 制御装置
JP2012168843A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Azbil Corp 制御装置および制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253365A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd 制御装置
JP2012168843A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Azbil Corp 制御装置および制御方法
US8923991B2 (en) 2011-02-16 2014-12-30 Azbil Corporation Controlling device with operating quantity value switching portion and controlling method using the same

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